2012年12月28日金曜日

角館中学校3年生の皆さんと

少し前のことですが、12月20日、角館中学校で3年生の皆さん99人と「仙北市のまちづくり勉強会」を行いました。子ども達は公民学習で仙北市を学習し、まとめとして「市長への提言集」作成。とても内容が素晴らしく、次の週の市役所部長等会議で全提案を報告、さらに全職員にディスク・ネッツ(市役所内情報ネット網)で紹介しました。

 現実的な提案が幾つもありました。育メンコンテスト開催で子育て環境改善、不耕起農地に新作物を積極導入、角館らしい町並み修景の促進などなど。皆さんの声を反映した取り組みが来年度予算に計上されるかも…。子ども達にアレコレ教えてあげようなどと思い上がって向かいましたが、間違いなく自分の方が勉強になりました。

 写真は、そんな至らない自分に対する「感謝のメッセージ集」。今日、学校から届きました。嬉しい言葉がいっぱいです。実は子ども達に何としても伝えたかったことに、「夢は諦めない限り叶うもの」、そして「みんなも小さな市民」の2つの思いがありました。このメッセージ集には、そんな思いを受け止めてくれた“たくさんの決意“があって、もう涙がこぼれそうです。
 進路に悩む時期ですが、皆さんの人生は皆さんのもの。最後は自分の判断を大切にしてください。(今日の秋田魁新聞県南版に記事紹介あり)

今年もあと4日


 衆議院選挙でブログをいったんお休みしたら、怠け癖がついてしまって今日まで更新を怠りました。済みません。もしやと思い、アクセス数を確認したら、ブログアップを続けた頃と比べて、だいたい100件平均でカウンターはダウンしていました。情報は発信し続けないと価値を失います。

 選挙期間中も、熱心にツイートをしていた政党関係者がいました。「選挙期間中のインターネット活用などを禁じた現法は時代遅れ」の発言には賛成です。でもだからこそ、まずは法律の改正に努力し、制度を整えてから運用することが政治家の本分ではないかと思います。

 さて市議会が25日に閉会し、議案は全案可決をいただきました。これまで一般質問に対する答弁要旨などをアップしていましたが、市議会のライブ中継(録画中継)機能が高まっていて、いつでもストックされています。仙北市のホームページから入ることができるので、どうかこちらをご覧いただきたいと思います。議員の皆さんの質問に悩みながらも答弁している私がそこにいます。

 毎議会、マスコミで取り上げ切れない大切な予算や規則も多く、知らない市民の皆さんに、今後はインターネット映像でニュースを流したり、地上デジタル電波の空きバンドを活用した「仙北市テレビジョン」も研究しています(写真)。
 今回、提案した予算の中で、公設の保育園や幼稚園に定員の関係で入所できない子ども達が、例えば私設の保育園や幼稚園に入所することになった時、公設との経費の差額を支援する独自制度も設置しています。これなども知らなければ活用いただけないわけですから、やはり情報発信力は生活に直結する課題です。

 今年もあと4日、残された大切な時間…。

2012年12月7日金曜日

変化に対応できるモノ


 秋田県中小企業同友会の仙北地区会(千葉薫会長)が主催した「地域活性化勉強会」です。会場は田沢湖開発センター。講師は内閣官房地域活性化統合事務局の渡邉賢一さん、他に同局から大瀧洋さん、佐藤良人さんも同席いただきました。

 参加いただいたのは市民や企業の皆さん、議会の皆さん、市役所の皆さんなどなど。あいさつで大瀧さんが「ダーウィンの進化論でも分かるが、力があるモノが生き残るのではなく、変化に対応できるモノが生き残る、それは地方自治体も同じこと」の言葉が印象的でした。

 また渡邉さんは、サッカーファンのようで講演の中、「仙北市はその素材と可能性も含め、間違いなく全国自治体のベストイレブンに入る」と述べていました。そのポジションはと言うと「センターバック」で、これは重要な位置付けです。さてさて講演はワークショップ形式で進められ、5グループに分かれて「仙北市未来遺産プロジェクト」を発表。現状分析ではどのグループも人口減少を指摘し、また未来遺産として注目したいことに、元気な農業・サクラ・温泉・田沢湖・武家屋敷・エコ対策と教育などの提案がありました。

2012年12月3日月曜日

12月議会~市政報告「建設・企業」


【建設部】
◇都市計画決定の変更について
 市は角館・田沢湖の二つの都市計画区域を有していましたが、二つの区域を統合し「仙北都市計画区域」と変更することが秋田県都市計画審議会で承認され、秋田県が告示しました。また仙北都市計画用途地域の変更については、西田地区は「第二種低層住居専用地域」から、病院等の都市機能の集積を図るため6haを「第二種中高層住居専用地域」に、小館地区は1haを「第一種住居地域」に変更することが仙北市都市計画審議会で承認され、秋田県知事の協議回答を経て11月20日付けで市が告示をしました。これらに関連し、都市施設等の名称変更等も承認決定しています。

◇田沢湖浄化センターの再構築工事について
 処理場施設の老朽化に伴う再構築工事の入札手続きは、委託先の日本下水道事業団で進められ、汚泥棟の新築工事は10月10日、3社による工事入札が行われて地元業者が落札しました。10月19日には契約を締結し、平成26年1月の完成を目指し工事に着手しています。また10月16日には、2社による電気設備工事の入札が行われ、京都市に本社のある会社が落札し、機器製作に向けての製作図の作成に取りかかっています。本年度は、現在着手している工事のほか、現在の管理棟地下部分の耐震改修工事と水処理設備工事を予定しています。

【企業局】
◇水道料金統一に係る住民説明会開催について
 11月12日から11月28日まで、市内10地区で水道料金統一に係る住民説明会を開催しました。参加者が少ない状況でしたが、料金統一の目的や料金体系等を説明し、ご意見等をいただきました。今後、説明会での意見を集約し、検討を加えたいと考えています。議会の皆様にはご理解とご協力をお願いします。

【医療局】
◇市立病院の診療体制について
 角館総合病院の副診療部長兼臨床検査科科長を勤めていただいた医師が、自己都合により平成24年10月31日付けで退職し、常勤医師が17人となりました。田沢湖病院を含めた常勤医師の確保活動は、宮川病院事業管理者を中心に活発に行っています。県職員医師の派遣や秋田大学はもちろん、首都圏の医学部等へも訪問要請している状況です。
 小児科の常勤医師は、千葉県の八千代医療センターから来年度も引き続き派遣をいただけることになりました。その他、新たな常勤医師の派遣は未だ確約できる状況とは言えませんが、市民に対し充実した医療サービスを提供できるよう、一層の努力を続けます。

◇市立角館総合病院改築事業について
 事業の進捗状況は、基本設計業務を公募型プロポーザルに係る手続きを開始し、公募の結果7社の参加表明を受けました。提出された参加表明書及び参加要件資料等で「仙北市病院事業構想・市立角館総合病院基本設計策定委員会」が1次審査を行い、その結果4社から技術提案書の提出をいただくことになりました。今後は、プレゼンテーション及びヒアリングを実施し、最適任者を選定することにしています。

12月議会~市政報告「農林②」


◇「お菓子な花豆プロジェクト」について
 仙北市雇用創造推進協議会による「花豆菓子」は、栽培委託農家が19軒(面積30a)、栽培協力農家は10軒(面積5a)で、年間総生産量350㎏から500㎏への増収を目標に取り組んできました。栽培委託農家等には花豆栽培指針の配布、12回の定期的な情報提供のほか、2回の栽培講習会を開催して栽培支援を行ってきましたが、夏季の高温少雨の影響により、目標収量を得るのは難しい状況となっています。また、菓子製造については、4社が15商品を開発し、うち5商品は販売されています。さらに専門家による花豆加工講習会、統一した商品パッケージデザインの採用で商品のブラッシュアップを図り、1社各1商品(計4商品)を平成24年度第32回秋田県特産品開発コンクールに出品しました。その結果、1商品が食品部門で奨励賞(秋田県中小企業団体中央会会長賞)を受賞しました。
 今後は菓子製造業者に対し、原材料としての花豆の需要等の調査を行うとともに栽培農家からは来年度の取り組みに対する意向および要望を取りまとめることにしています。

◇仙北市産小麦(ねばりごし)を活用した新商品について
 県内ではきわめて珍しい地場産小麦粉(角館白岩地区薗田で生産されたねばりごし)を使用した新商品が、市内の食品加工事業者等の協力により開発されました。比内地鶏ラーメンや角館ボール、アイスパン、はちみつ冷麺、手作りピザ、せんぼく小麦ピザがそれぞれ販売されています。機会がありましたら是非ご賞味ください。また、同小麦を使用した地ビールは、JR東日本の「プレ・デスティネーションキャンペーン」とタイアップして、限定3,000本が販売され、好評との報告を受けています。総合産業研究所では、今後もこうした異業種間の橋渡し役を努め、生産者・実需者のマッチングと環境づくりに取り組みます。

◇スローフード・ジャパン全国大会開催について
 平成25年3月15日から17日にかけて、スローフード・ジャパン全国大会が仙北市を会場に行われることになりました。この大会は国内で最も重要なスローフードイベントと伺っています。協会本部のあるイタリアからも代表が来日し、記念講演も予定されています。この全国大会を地元の食文化や伝統を国内外にアピールする好機と受け止め、大会を支援したいと考えています。

◇農村で楽しむ仙北は♥あーと展について
 仙北市農山村体験推進協議会では、10月27日から28日の2日間、仙北市内の農家民宿等9軒を会場に「農村で楽しむ仙北は♥あーと展」を開催しました。市も本事業に協賛し、市内29軒の農家民宿や6軒の農家レストランのPR活動に取組みました。同事業は農山村をアート空間に見立て、県内外の工芸作家などが農家民宿をギャラリーとして展示・販売を行ったもので、2日間で約600人の来訪をいただくことができました。今回の事業を来年の種苗交換会、平成26年度の国民文化祭関連事業に発展できないか、検討をしたいと考えています。

◇教育旅行誘致について
 11月18日、台湾の台北市立士林高級商業職業学校生徒24人(1・2年生)が修学旅行で仙北市を訪れました。滞在中は田沢湖高原のホテルでの温泉宿泊、角館の武家屋敷散策などを行ったほか、農家民宿に宿泊し、日本の暮らしや歴史・文化に触れる機会となりました。また角館高校における学校間交流では、飾山囃子の披露や太鼓・踊りなどの伝統芸能を体験しました。この修学旅行の受入れは、本年度から取り組む「歓迎再来!台湾からの修学旅行誘致促進事業」の成果で、台湾からの修学旅行受入れは県内初でした。

12月議会~市政報告「農林①」


【農林部】
◇第15回「全国農業担い手サミットinあきた」開催について
 全国の農業の担い手が一堂に会し、相互研鑽と交流を目的に行われた本大会は、皇太子殿下をお迎えして10月31日、県立武道館に約2,500人(県外参加者1,480人)が集い、式典を開催しました。大会終了後、秋田県内13会場で地域交流会が開催され、本市には西日本の方々を主体に県外から108人が参加し、地元農業関係者と交流を深めました。翌日は2班に分かれ、市内グリーツーリズムの活動状況や農業水利施設、農業法人の営農状況などを研修しました。

◇ふれあいの森整備事業について
 「秋田県水と緑の森づくり税」を活用し、田沢湖高原地区で昨年度から整備を進めていた遊歩道(ウッドチップ敷)は、秋田大学ロッジから休暇村キャンプ場までの延長1,890m(24年度分)が11月に完成しました。来年度は、休暇村キャンプ場から田沢湖高原温泉郷までの延長2,440mを予定しています。事業が完了すると、休暇村乳頭温泉郷から田沢湖高原温泉郷まで、延長5,280mの遊歩道が整備されることになり、当地区一帯の森に親しめる滞在型観光振興の一助になるものと期待をしています。

◇奥田政行氏講演会並びに情報交換会について
 10月17日、西木温泉ふれあいプラザクリオンを会場に、山形県鶴岡市のイタリアンレストラン「アル・ケッチァーノ」のオーナーシェフ、奥田政行さんの講演会と情報交換会を開催しました。
 講演会は「食からはじまる地域づくり」をテーマに、せんぼく地産地消実行委員会が主催したもので、生産者及び実需者等の関係者105人に参加をいただきました。異業種連携の定着と継続を図るためにも、今後も産業間交流や情報交換の場を提供していきたいと考えています。

◇園芸作物試験圃設置事業及び出荷助成事業について
 新たな園芸作物の産地確立を目指し、低迷している農業分野での所得アップを図るため、新規導入作物の試験圃を設置しています。試験圃作物は収益性が高く、市場ニーズの高い園芸作物を選定し、ダリア・白菜・雪下キャベツ・トマト・四季成りイチゴ・カリフラワーの6品目(作付面積は97.3a)で、12経営体が本事業に取組んでいます。試験圃作物は、導入初期のため生産技術や土壌条件、不安定な収穫量など懸念される要素が多いことから、JAと連携して取組んでいるほか、出荷助成事業も合わせて支援することにしています。試験栽培の結果を踏まえ、有望品種の選定、産地化に向けた取り組みを続けたいと考えています。


12月議会~市政報告「観光商工」


【観光商工部】
◇韓国ドラマ「アイリス2」のロケ支援について
 韓国ドラマ「アイリス2」が秋田県で撮影されることになり、12月8日から秋田県内でのロケハンティングが行われます。撮影は1月からですが、仙北市では前作の回想シーンを含め、ブナ林や温泉、小正月行事のシーンなどが撮影候補地となっています。ロケ支援経費として本定例会へ所要の予算を計上していまので、ご審議をよろしくお願いします。

◇玉川温泉岩盤浴について
 玉川温泉岩盤浴について、冬期間の再開が出来ないか、玉川温泉地区利用適正化連絡協議会作業部会のワーキンググループを5回開催し、検討がなされてきました。
 ワーキンググループでは、二度と雪崩による事故が起きない安全対策を講じなければ冬期間の再開はできないことを前提に、独立行政法人防災科学技術研究所雪氷センター新庄支所、(独)土木研究所土砂管理研究グループ雪崩・地すべり研究センター、(独)森林総合研究所東北支所等の専門家から現場の雪崩発生原因、岩盤浴地と斜面の位置関係や岩盤温度の測定、岩盤浴の候補地箇所について、目視による雪崩到達の可能性などを検討いただきました。
 その結果、各候補地とも雪崩が到達する恐れがあるため、今冬の再開を見送る方針を決め、玉川温泉地区利用適正化連絡協議会へ報告がありました。今後は斜面の縦断地形図で雪崩シミュレーション調査を行い、一冬かけて気温・積雪・硫化水素ガスの発生などのデータ収集を行い、来年冬以降の再開に向け協議をすることにしています。市はこれらデータ収集が、再開に向けての重要なアクションと捉え、サポートを続けたいと考えています。

◇夏イチゴ栽培事業計画について
 株式会社EJビジネス・パートナーズによる夏イチゴ栽培事業計画について、10月17日、本事業の実施主体となる現地法人「株式会社ストロベリーファーム」(家形一生代表取締役)が設立されました。11月7日には、市と同社が協働して企業立地を実現し、産業振興と雇用創出などに努力することを明文化した覚書を取り交わして、西木工業団地の一部約3,533㎡の賃貸借契約を締結しました。同社の事業計画では、年度内にハウス3棟(計997.9㎡)を設置し、3月に苗の定植を行い、来年度以降の第2期事業・第3期事業では、地元農業者等の参画を求めて資本を増強しながら、本格的な夏イチゴの生産と販売、加工体制を整えたいとしています。

◇雇用状況について
 ハローワーク角館管内の9月末現在の有効求人倍率は0.74倍で、前年同期の0.45倍と比べて0.29ポイントの増、対前月比でも0.12ポイントの増と大幅な改善がみられました。これが直ちに管内の雇用環境が上向いてきたといえる状況にはないものの、明るい材料として捉えています。引き続き関係機関と連携し雇用施策の充実に努めます。
 なおハローワーク大曲(ハローワーク角館を含む)管内の来年3月の高校卒業予定者就職活動の状況は、10月末現在、就職希望者381人に対し就職内定者が244人です。内定率は64.0%、前年同期を5.3ポイント下回っています。このうち角館・角館南両校の本市出身生徒については、10月末現在で就職希望者26人に対し就職内定者が15人、内定率は57.7%です。前年同期と比べ12.5ポイント上回っている状況ですが、市では今月25日、市内事業所のご協力をいただき、来年度の就職を希望する市内2校の2年生を対象に事業所視察会を開催します。地元就職を希望する生徒に対する早い時期からの支援に努めます。

12月議会~市政報告「生活・福祉」


【市民生活部】
◇遭難捜索事案について
 前回定例会以後、キノコ採りによる遭難が3件発生しています。このうち1件の遭難者については、現在も捜索中です。引き続き各関係機関等への情報提供を呼び掛けていて、一刻も早い発見を願っています。

◇空き家対策について
 今年2月から空き家調査(第1次)に着手し、その後、行政連絡員の協力もいただきながら第2次の調査を進めてきました。10月末時点の空き家の総数は537棟です。このうち老朽危険家屋で一部倒壊などの状態にある空き家は、78棟あることが分かりました。
 現在、その老朽危険空き家の所有者や危険度合いなど、より詳細な内容を調べる第3次調査を実施しています。こうした結果を踏まえ、空き家対策の方策の一つとして、経済的な理由で解体撤去の進まない危険空き家を支援する新たな助成制度を設け、また空き家の落雪対策にも取り組みたいと、関連する補正予算を本定例会に計上しました。ご審議をよろしくお願いします。
 なお、空き家対策に関する条例については、他の法令との整合性や条例制定による効果等を十分精査し、関係部局担当者にさらなる検討を指示しています。

【福祉保健部】
◇少子化対策・子育て支援プロジェクトチームについて
 仙北市次世代育成支援行動計画に基づき、少子化対策及び子育て支援の総合的・効果的な条件整備を調査研究し施策に反映させるため、学識経験者や県担当職員、子育て支援団体など9名で構成する「少子化対策・子育て支援プロジェクトチーム」を設置しました。
 プロジェクトチームは、平成24年度末までに5回、その後は状況により会議を開催する予定です。子どもを安心して生み、育てることができる環境づくりに関すること、保育園・幼稚園の施設運営整備に関すること、就学前幼児教育の充実に関することなどを重点に置いて議論をいただきます。また調査研究の進捗状況については、必要に応じ報告を求めることにしています。

◇子育て支援施設について
 市の遊休施設を改修し、託児場所として提供した子育て支援施設「さくラッコ」が、民間子育て支援団体「はっぴい・マム」の運営により、10月1日から託児活動を始めています。11月28日までの利用状況は託児利用者が53人、親子ひろば利用者が70組あり、民間協働で子育て支援が推進されることを期待しています。

◇市立角館保育園増築事業完成に伴う児童受入れについて
 保留児童解消のための市立角館保育園増築工事は、11月20日に完成しました。受入定員枠を24人増やして214人とし、未満児16人(0歳児12人、1歳児4人)の受入を決定し、12月3日から保育を始めています。入園数は240人となり入所率は112.1%となります。
 この受入れ決定については、入園出来ずにいる児童の保護者全員に意向を確認しました。現時点では在宅での保育意向の保護者が17人、認可外保育施設での保護者が4人でした。これにより11月末現在での待機(保留)児童数は39人でしたが、16人の入園と在宅保育意向等が21人で、12月3日現在の待機(保留)児童数は2人、全て未満児という状況です。今後とも保護者の希望等にきめ細かに対処し、調整しながら待機(保留)児童の解消に努めます。

◇保育園入所待機(保留)児童対策について
 市立保育園の入園要件を満たし入園手続き後、入園出来ずにいる児童のうち、認可外保育施設(仙北市では「さくらルーム」・「わらび座事業所内保育所」)への受入枠内での入所、また仙北市が指定する民間子育て支援団体が実施する託児サービスのいずれかを利用する保護者の経済的負担を軽減するため、「保育園入所待機児童等支援補助制度」の創設を計画しています。本定例会に関連する予算を計上していますので、ご審議をよろしくお願いします。

12月議会~市政報告「総務②」


◇秋田内陸線について
 11月25日、秋田内陸縦貫鉄道株式会社の臨時取締役会が開催されました。今年度は秋田内陸縦貫鉄道株式会社、秋田県及び北秋田市と仙北市の四者合意に基づき、赤字額を2億円以内とする目標の最終年度です。これまでダイヤ改正・人員削減・イベントの連続投入などで大幅な経営改善が図られています。引き続き鉄道収入・事業収入の増収に向けたプロモーションを強化し、先日報道発表にあった経常損益1億9500万円以内を目指します。

◇クニマス稚魚生体展示企画展の開催について
 「仙北市でのクニマス稚魚生態展示」を関係機関と調整してきましたが、田沢湖ハーブガーデン「ハートハーブ」を会場に、平成25年3月10日(日)から3月24日(日)の期間、一般に公開を行う方向で理解をいただくことができました。また一般公開に先だって3月9日(土)には、山梨県・富士河口湖町の関係者と本市関係者によるオープニングセレモニーを行うほか、期間内に京都大学の中坊徹次教授の記念講演会も調整中です。
 なお田沢湖ナショナルトラストセンター(田沢湖クニマス史料館)」の基本設計は、プロポーザル選定委員会で市内を含む11社を選定し、現在プロポーザル提出要請を行っています。業者選定の手続きを経た後、年度内には基本設計を終える見込みです。

◇光ブロードバンド設備整備事業について
 田沢・桧木内地区等の光ブロードバンド敷設等工事は、平成25年3月の供用開始を目指し順調に進展しています。11月末現在の進捗率は80.4%です。既に9月には田沢湖地区・西木町地区の一部でフレッツ光サービスの提供が開始されましたが、引き続きサービスエリアの拡大に向け努力を傾注します。

◇移動通信用鉄塔(携帯電話用鉄塔)施設整備事業について
 国・県の補助を受け、梅沢大船地区(田沢湖)と川原北沢地区(角館)に、NTT(ドコモ)・KDDI(au)の通信事業者用の移動通信用鉄塔施設建設工事を進めています。平成25年2月から供用開始される予定です。関係する条例の改正を提案していますので、ご審議をよろしくお願いします。

◇ペイジー口座振替受付サービス開始について
 東北で初めての導入事例となるペイジー口座振替受付サービスを、10月2日から市役所3庁舎と神代出張所、秋田銀行市内2支店で開始しています。このサービスは、キャッシュカードとモバイル端末で市税の口座振替の申込みができるもので、従来の口座振替申込書への詳細な記載や金融機関の届出印が不要なほか、申請手続のため金融機関へ出向く手間もかかりません。
 市民の利便性向上はもちろん、口座振替による納期内納付の推進等にも資するものと期待しています。また今後は他の公共料金の口座振替についても、活用を検討しています。

12月議会~市政報告「総務①」


【総務部】
◇政策検証市民委員会について
  5月15日の政策検証市民委員会設置から、これまで10回・延べ40時間にわたる検証作業を行っていただき、11月9日、委員長から報告書の提出を受けました。平成22年度及び23年度の政策検証は、内部評価と秋田経済研究所による外部評価、そして政策検証市民委員会の市民評価の3つが出そろったことになります。できるだけ早期に結果の公表を行い、また今後の政策に反映します。なお、政策検証市民委員会と市議会総務文教常任委員会との懇談会が11月22日に開催され、出席した委員からそれぞれ活発なご意見をいただきました。報告書の結果と合わせて大いに参考にさせていただきます。これまでの議論に改めて感謝を申し上げます。

◇協働によるまちづくり推進委員会について
  協働によるまちづくり基本条例の推進体制を構築するため、「協働によるまちづくり推進委員会」を10名の委員構成で設置しました。第1回委員会では、委員長と副委員長を選出したほか、同条例の適切な運用に関することや見直し等について協議していくことを確認いただきました。また委員会では、本年度から新設した「協働によるまちづくり提案型補助金事業」の審査を行い、応募のあった2件ともに採択としました。

◇角館庁舎の移転整備について
 早期移転を検討している角館庁舎については、10月31日に開催された総務文教常任委員会協議会で、現在の角館交流センター、角館東地区公民館、中町庁舎の活用と一部プレハブ庁舎の新築を含む3つの案を提示し、ご協議をいただきました。しかし成案を絞り込むまでには至らず、今後さらに詳細な資料をもとに協議を重ねていくこととしました。その後本案件に関し、総務文教常任委員会で再度協議することとなり、11月22日にご検討をいただいたところです。今後も委員会での協議を重ねていくと伺っています。
 市民の皆様には、角館庁舎南側の駐車スペースを閉鎖したことなどでご迷惑をおかけしました。お詫びを申し上げます。

◇角館地区統合高校について
 秋田県教育庁から角館地区統合高校推進協議会に対し、11月2日、角館地区統合高校等の基本設計の概要説明がありました。基本設計は概算工事費の範囲内という財政的な制限や、既存校舎の大規模改修であるが故の法令上の制約等の中、可能な限り地域要望に応えていただいたものと受け止めています。しかし幾つかの点でさらに要望が必要な箇所もあり、それらを申し伝えています。
 整備計画では来年度工事に着手し、平成27年度に全日制課程新校舎、平成28年度には定時制課程新校舎及び大曲養護学校仙北地区分校新校舎の使用が開始される予定となっています。

◇第三セクターの経営改善について
 市内の4つの第三セクター(花葉館、西木村総合公社、アロマ田沢湖、西宮家)は、昨年度実施した経営コンサルタント会社による経営分析結果に基づき、経営面や財務面で指摘のあった課題解決に向け、それぞれが経営改善に取り組んでいる状況です。同時に今後の第三セクターのあり方について、経営コンサルタント会社による4社のヒアリングや財務調査も行い、経営統合の可能性について検討をしています。経営コンサルタント会社からは、10月に中間報告を受け、統合した場合の長期収支予測やコスト削減策のほか、クリアしなければならない課題等について報告をいただきました。これを受け、各第三セクターと個別面談で指摘事項等を協議しているほか、関係する金融機関等の意向も確認しているところです。
 各社からは、雇用の確保や各社オリジナリティの継続をどのように担保していくのかなど、統合を含む経営改善計画はさらに議論が必要だと感じました。年度内に第三セクターの方向性を出したいとして取り組んできましたが、さらに時間をいただき今後も議論と調整を行いたいと考えています。


12月議会~市政報告「財政など」


 次に、平成24年秋の叙勲受章者についてです。
 元角館中学校校長の中村六郎氏が教育功労により瑞宝双光章を、また元西木村消防団長の伊藤博氏氏が、消防功労により瑞宝単光章を受章されました。受章は永年にわたる職務の精励や功績、功労が認められたものです。市民の皆様と共にご苦労に感謝し、心からお祝いを申し上げます。

 次に、先月の台湾訪問についてです。
 11月11日から15日まで、仙北市・台湾友好記念観光文化交流訪台事業に参加しました。田沢湖と台湾高雄市の澄清湖が姉妹湖提携25周年の節目を迎えたこと、また昨年8月に玉川温泉と台北市の北投温泉が北投石を縁に温泉提携を締結して1周年を迎えたことで、それぞれ記念事業が行われました。
 12日には台北市政府を表敬訪問し、温泉提携1周年を記念して桜の苗木を寄贈しました。13日には埔里鎮を、14日には澄清湖がある高雄市政府を表敬訪問し、今後の相互交流について意見交換を行いました。
 また観光宣伝会は台北市と高雄市の2カ所で行いました。台北市では27社38人、高雄市では15社22人の参加をいただき、仙北市の知名度の高さを実感しました。宣伝会は冬の温泉・スキー・小正月行事・桜など春の花等、市の魅力をDVDで紹介し、さらに伝統工芸品の樺細工、ホテル等のPRも行いました。
 夏の台湾訪問でチャーター便のお願いをしていましたが、11月末で9便のチャーター便の運行をいただき、多くの皆様に仙北市を訪れていただいたことにも謝意をお伝えしました。
 今回の台湾訪問は高校生による国際交流も行われ、角館高校から参加をいただいた飾山囃子同好会の生徒たちが、台北市立士林高級商業職業学校や埔里鎮の国立曁南国際大学附属高級中学、高雄市立小港高級中学を訪問、飾山囃子の披露など、現地高校生との文化交流を行いました。その直後、士林高級商業職業学校で交流した生徒たちが修学旅行で仙北市を訪れ、今度は仙北市での再会がありました。また国立曁南国際大学附属高級中学の陳校長は、同校の修学旅行先として、仙北市を訪れる約束もしてくれました。今後も、若い世代の国際感覚を養うために、国際的な相互交流の機会を提供できればと考えています。

 次に一般会計補正予算についてです。
 補正額は3,309万6千円で、補正後の額は191億6,726万9千円となります。主な事業はクニマス里帰りプロジェクト事業費・保育園入所待機児童等支援事業費補助金・戸別所得補償経営安定推進事業費・大規模肥育牛団地整備事業費補助金・危険空き家対策費等です。

 次に、平成25年度の財政見通しについてです。
 市の財政状況は、歳入面では景気の低迷や震災の影響、地価公示価格の下落の影響などで、市民税・固定資産税など主要な市税の減収が続き、地方交付税については、国の平成25年度の概算要求段階では対前年度比1.5%の減額となって、一般財源の確保はさらに厳しい状況です。
 一方歳出は、社会保障関係経費の増大が見込まれるほか、公債費が依然として高い歳出水準にあることから、引き続き公債費負担の計画的縮減に努める必要があります。
 政府は、平成25年度予算編成で日本再生戦略の着実な実行を行うこととし、「中期財政フレーム」で、地方財政の一般財源総額を実質的に平成24年度の水準を下回らないよう確保することなど、国の予算の概算要求に当たっての基本的な考え方が示されています。しかし今般の衆議院の解散で、国の具体的な予算編成作業は年明けになることが見込まれる現状です。地方の予算編成の指針となる地方財政対策や地方の歳入に大きなウェイトを占める国庫補助金、地方交付税等の方針について、一刻も早い提示が待たれます。
 秋田県も、平成25年度当初予算を骨格予算とする予算編成方針を決定しています。地方財政は一層不透明な状況です。これらを踏まえ、市の平成25年度当初予算編成は、国や県の動向の注視、社会経済情勢等の的確な把握、市税等の収納率の向上や遊休資産の売却等による自主財源の確保、現行の事務事業の見直しや組み替えなど、「第2次行政改革大綱」に掲げた事項の着実な実施、併せて「施策の選択と集中」による事業と財源の重点化など、徹底した効率的・効果的な財政運営に努めながら、市政公約の実現に向け積極果敢に取り組む覚悟です。

12月議会~市政報告「農への挑戦」


 次に、長崎県で開催された全国和牛能力共進会についてです。
 大会は9部門に全国38道府県・480頭の参加で行われ、秋田県からは7部門に15頭、うち本市からは4頭が参加しました。その結果、県有種雄牛「義平福」を父とする伊藤則夫さん(西木町)の「厨川212号」を含む3頭1組が、枝肉の肉質を競う部門で全国2位を獲得しました。県勢では過去最高の成績です。成果はすぐに反映されて、大会終了後の11月家畜市場で、「義平福」の子牛は平均価格より5万円以上高い値段で取引されました。大変明るい出来事で今後を期待しています。また繁殖牛部門に参加した農家は、全国大会初出場ということもあり調教等に大変苦労したようです。残念ながら上位入賞はできませんでしたが、全国レベル(特に九州地方)の高さを実感できて、次回に向けた意識向上につながったとお聞きします。

 次に、秋田県種苗交換会招致についてです。
 来年の種苗交換会がJA秋田おばこ管内で予定されていたことから、これまで招致活動を進めてきましたが、皆様のご協力とご理解をいただき、11月5日、能代市で開催された種苗交換会のJA秋田中央会理事会で、仙北市での開催が承認されました。正式には、来年3月に主催者のJA秋田中央会長から「会期正式決定通知書」が交付される予定です。今後は会場や会期の選定、予算案の作成等を進めます。
 
 次に、大規模畜産団地の誘致についてです。
 市は秋田県・JA等関係団体と連携し、畜産振興と高付加価値農業への転換を目的に、これまで大規模肉用牛肥育団地の誘致を進めてきました。このほど北海道鹿追町で事業を営む大平畜産工業が事業主体となり、角館町山谷川崎上萩ノ台地区への進出が決定したことから、土地所有者と賃貸借契約を結び、現地法人「㈱秋田仙北夢牧場」が立ち上がりました。
 本事業は秋田県でも大規模畜産企業誘致のモデルケースと位置づけて、重点的に支援していくことになっていて、市でも応分の助成を考えています。ただし地元説明会では、市民から大規模畜産団地に対する様々な不安の声があり、この一つ一つに丁寧に対応することが必要な状況で、それらの諸準備を進めています。
 計画では当初の5カ年、肉用牛の肥育600頭を想定し、2.2ヘクタールの敷地に牛舎3棟・堆肥舎1棟・乾草舎1棟を整備する予定です。本年度は、用地造成と実施設計ですが、秋田県と市の補助金について関連予算を計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

12月議会~市政報告「ガレキ処理」


 はじめに、災害廃棄物の広域処理についてです。岩手県の不燃系災害廃棄物は、これまで県内での再生利用を優先し、国との間で調整作業が続いていました。この度、一定量の不燃系廃棄物は県外での広域処理が不可欠との判断に至り、岩手県が環境省へ要請、これにより10月26日、環境省から秋田県へ「野田村の不燃系混合廃棄物、約18,000トン」の受入れについて、正式に要請がありました。この受入れ要請を踏まえ、秋田県は岩手県との「災害廃棄物の処理に関する基本協定」に基づき、不燃系混合廃棄物の受入れに関する新たな業務委託契約を締結、これを受けて11月22日、秋田県と仙北市が業務委託契約を締結して、本日12月3日から岩手県野田村の不燃系混合廃棄物の受入れが開始されることになりました。受入れ期間や量は、平成24年度は本日から12月28日までの土日祝日を除く19日間・475トンを予定しています。(平成25年1月から3月までの3カ月間は休止)。また平成25年度は、4月上旬から12月下旬までを受入れ期間とし、土日及び祝祭日などを除くおよそ191日間・4,750トンを想定しています。

 1日当たりの受入れ量は4トン車10台を最大とし、およそ25トンと見込み、受入れ総量は、約5,200トンになると考えます。 受入れの対象となる廃棄物は、可燃系廃棄物などを破砕・選別する過程でふるい目から落ちた小さな木片、プラスチック片などが土と混じり合って再利用できない不燃系混合廃棄物で、岩手県では放射性物質をはじめとする有害物質などの計測を実施し、安全性について問題のない数値であることを確認しています。このような状況を踏まえ、受入れ開始に先立ち、市民の皆様を対象に11月15日、野田村現地で説明会を開催したほか、11月23日には、本事業の工程や安全対策についての説明会を、田沢湖総合開発センターで開催しました。
 また秋田県と仙北市でも、計画に沿った事前調査や事後調査などを実施します。計測データについては、県・市のホームページや市の広報でも広く公表します。

 なお運搬に関しては、市内の事業者3社を含む県内の産業廃棄物運搬事業者7社で組織する共同企業体が請け負います。事故なく安全に業務が遂行されるよう、地元の向生保内地区連絡協議会の協力も得ながら秋田県及び事業者と綿密な打合せを行い、安全・安心な受入れに万全を期します。

2012年11月28日水曜日

第5回HotSidoで小布施町長の講演


 第5回HotSido(秋田朝日放送主催)に参加。ホットサイドは、秋田県を元気にしよう、そんな思いの皆さんが集まった「各業界の横断的交流の場」です。今回は以前から着目していた長野県小布施町の市村良三町長(写真)の講演があり、会員でもないのに参加をさせてもらいました。

 小布施町は小布施栗で有名ですが、実は他の各分野でも先進的手法を繰り出して、成功している実績があります。市村町長の講演から、心に残った言葉を幾つか紹介します。

 「小布施は四方が2キロ圏内の小さな町です。昔から農村地帯でした。本格的なまちづくりが始まったのは40年前ぐらいからです。人口減少対策と農業振興、そして文化をテーマに、歴代の町長が挑戦をし続けてきました。若者に向けた宅地分譲、町並み修景事業、地場産原料をつかったお菓子や料理の創造、いろんなことを行ってきました。町の人々の意識は、外からほめられなければ変わりません。それを意識して町政を行っています。大学の研究所の開設、観光と言わずに交流の視点からの各種事業を展開し、企業の進出も共に町を興す協働のパートナーという位置付けです。そして何よりの財産は高い町民力だと思います」…。本当に勇気をいただいた講演でした。
 皆さんも機会があったら、是非とも小布施を訪ねてみてください。

2012年11月24日土曜日

仙北市身体障害者福祉大会


 写真は仙北市身体障害者福祉大会で、表彰者代表のごあいさつをする真崎肇亮さん。真崎さんの他、佐々木和夫さん、鈴木陽子さんがそれぞれ会長表彰を受賞しました。いずれも地域で障害者福祉の活動に大きく貢献された方々です。ありがとうございました。

 同大会は毎年、体験発表も行っていて、これが仙北市の大きな特徴です。今回は3人の皆さんが次のような発表をしてくれました。

藤川ハルエさん「私の体験記」
 旦那様を45歳で亡くしたこと、そんな中で稲刈り機械に左手を挟まれて大けがをしたこと、その入院先で先生に「自分の運命を受け入れ、明るく生活するように」とアドバイスがあり心の支えになったこと、今は仲間や友人とグランドゴルフが楽しいことなど。

高木英明さん「身体異常の体験」
 茨城県が生活の拠点地だったが、角館にセカンドハウスを買って楽しんでいたこと、心臓が苦しくて診察を受けたら水がたまっていると言われ、平成21年からペースメーカーを入れていること、今は体を労りながら各事業にも積極的に参加できていることなど。

西宮源司さん「明るく前向きに生きること:代読」
 東京の親戚の会社で17年間ぐらい仕事をしていて左手が痛み出し手術を受けたこと、その後は西木に戻ってクリオンで働いたこと、辞めた後も温泉が体に効いて病院に行くことも薬を飲むこともしなくて済んでいること、県会長表彰をいただいたこと、皆さんのおかげで明るく前向きに生きていることなど。

 皆さんから元気をいただいた思いです。重ねて感謝を申し上げます。

フィデアH・北都銀とエネルギーセミナー


 フィデアホールディングスと北都銀行の主催で「再生可能エネルギーセミナー」が開催されました。場所は西木町の開発センターです。行政関係者はもちろんですが、多くの民間企業の方々に参加していただいて良かったです。

 いつものように日程が窮屈で、講師にお越しいただいた福井エドワードさん(クリーングリーンパートナーズ・エグゼクティブマネージャー)のお話しを聞くことができなくて、これはもう本当に残念。自分は主催者側のお気遣いで、最初に少しお話しをさせてもらいまして…。「再生可能エネルギーへの取り組みを産業にしたいと思っています。今日がそのスタートになることを確信しています」とだけお伝えをしました。

 フィデアホールディングスの里村社長(写真中央)は、「エネルギーは多彩で課題もあります。しかし小さな利害を超えて、次代のエネルギー対策をどうするか、そんな思いに立つことが重要です。心を一つに仙北市の大切なプロジェクトとして花を咲かせましょう」とお話しをしてくださいました。
 この後は、太陽光発電所の建設を軸にさらに協議を進めたいと考えています。ご注目を。

2012年11月20日火曜日

仙北市交通安全市民大会


 写真は、交通安全市民大会で安全メッセージを元気に発表してくれた白岩小百合保育園の子ども達です。みんな元気でキビキビ。本当にありがとうございました。また式典では、長年交通安全にご尽力くださった皆さんへ感謝状の贈呈も行いました。受賞者は次の方々です。

《交通安全功労者・団体》
高橋春雄さん・中嶋鐵柱さん・戸澤友孝さん・大野医院(団体)

 毎年開催している大会ですが、職員がいつも趣向を凝らしていてくれています。今年は講演として『伝えたい…3.1.1』と題し、福島県浪江町の八塚修さん(現在は仙北市職員)と宮城県女川町の阿部清人さん(女川企画防災係長)のお2人が登壇。八塚さんは「浪江町での仕事は整体師です。評判を聞きつけ口伝えで患者さんが増えましたが、仙北市ではまだ信頼関係を築けていないので、今の状況での開業は難しいと思っています。でもせっかく仙北市で暮らしているのですから、家族と一緒に積極的に楽しみたいと思います」と話してくれました。阿部さんは震災発生当日の映像をプロジェクターで映しだし、その後の町民生活の報告がありました。その上で「仙北市は女川町から多くの町民が避難をしたところ。そのご縁で仙北市の方々と個人的な繋がりが深まっています」と話し、最後の画面で須田善明町長の感謝の言葉を紹介してくれました。

 皆さんお忙しい中、ご参加ありがとうございました。

2012年11月18日日曜日

自在


 修学旅行で仙北市を訪ねてくれた台北市立士林高級商業職業学校の生徒24名、それに黄校長先生や随行の皆さん、そして仙北市国際交流協会の高橋会長、仙北市農林部総合産業研究所・農山村体験デザイン室の面々、あとは赤鬼と青鬼のナマハゲさん2人で記念撮影。

  午後からの降雪で、宿泊先となった田沢湖高原のホテル山麓荘周辺は白銀の世界です。台湾の子ども達を歓迎してくれた雪です。ホテルロビーでの歓迎セレモニーで、一番子ども達が喜んだのはナマハゲでした。秋田に暮らす人間は、ナマハゲは男鹿の伝統行事という思いが先に立って、仙北市の行事で登場するのはどうかな…、なんて感じてしまうかも。でも観光は広域で、オール秋田でやっとパワーを発揮できます。それは昨日の東北観光博実行委員会でも、井手長官がお話しをしていました。たつ子さんも男鹿に出張してもらおうかな。

 黄校長先生から「自在」と書かれた額縁をいただききました。「良い文字ですね」と言うと、黄校長先生、「この前、士林商校に来たときの門脇市長から感じた言葉です」とのお答え。そんな風に見えたのであれば少し嬉しいですが、まだまだ。「自在」は目標です。

地域特産手づくりコンクール


 桧木内地域運営体(橋本佐武郎会長)が主催する「第3回地域産業振興推進の集い」~地域特産手づくりコンクール~に参加。今年は41品もの出店があって、西木温泉ふれあいプラザクリオンなどで、商品として提供できないか検討が始まりました。

 写真は、審査委員長を務めた仙北ふるさとマイスターの眞崎正子さんの審査講評(兼「地域に残したい伝統料理」の講話)風景。眞崎さんは「地域特産品の生産者は、販売・消費者側からの要求に応える数量や品質に責任を持たなければいけません。と言うことは素材の確保が絶対にできる、これが大切な要件になります。後はどれだけ時間(手間ひま)をかけることができるかです。そして作ることにかけたお金以上に高く売れること。あわなかったらスッパリ止める覚悟も大切です。西木地区はソバの生産やソバ打ちも盛んですが、ソバ雑炊は食べられる場所がありませんね。私は若い頃に食べたソバ雑炊の味が忘れられなくて…。面白い商品になる可能性が高いと思います。いずれも地域特産は完全なスローフードです。若い人達に是非皆さんが持っている知識や技術を伝えてください」と話していました。

《コンクール入賞者》
○漬け物の部
 金 賞 佐藤テイ子(ナスのふかし漬け)
 銀 賞 門脇チヨ(しその実漬け)
  特別賞 小田嶋比左子(カブのぞみ漬け)
○総菜の部
 金 賞 阿部重廣(自家製味噌)
  銀 賞 門脇チヨ(しその実の唐辛子和え)
  特別賞 鈴木順子(薫製)
○お菓子の部
 金 賞 若松田鶴子(雪まるずんだ)
  銀 賞 布谷裕美子(くりプリン家族)
  特別賞 門脇富士美(カボチャのケーキ)

2012年11月17日土曜日

第3回東北観光博実行委員会


 今日は午前から「第3回東北観光博実行委員会」でした。観光庁の井手憲文長官をはじめ観光博関係機関の代表、また佐竹知事、山形県の高橋節副知事や自治体代表者等が出席。午前はたざわこ芸術村で全体会議を開催し、午後からはエクスカーションで仙北市内を視察見学いただきました。

 全体会議では、観光博の現状が説明され、東北地域内で田沢湖・角館エリアは、パスポートの発行部数が第2位、満足度が2位、観光案内人満足度が2位、再来訪意向が2位、知人友人紹介来訪が1位など、最高ランクにあることが改めて報告されました。各項目の1位がバラけている中で、コンスタントに上位に入っているエリアは他になく、これはやっぱり大したものです(その要因の多くは先人の営みによるものですが…)。仙北市TICの冨木所長の取り組み事例発表もグットでした。

 午後は仙北市TIC(ツーリストインフォメーションセンター)視察(写真)、たつ子像見学、西明寺栗のスイーツを味わうコーヒータイム(レストランORAE)、韓国ドラマIRISミュージアム訪問などを行いました。

 井手長官は全く気さくな方でした。愛媛県生まれで生家が造り酒屋だったことや、そんな環境でお酒は幼稚園の頃から…みたいなお話し、一方で甘いものにも目がないことなどなど、いろいろプライベートなお話しまでお聞きすることができました。どうぞお元気でご活躍ください。

2012年11月15日木曜日

「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」


 世界観や歴史観を変えるような出来事というのは、予想しないところで突然起こるもののようです。今回の2012台湾レポートの最後に、台北市でご一緒させていただいた外交評論家の加瀬英明さん(写真)著「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」について、書き留めておきます。

 先のレポートで紹介しましたが、加瀬さんがいなければ澄清湖・田沢湖の姉妹湖締結はありませんでした。11月12日夜、台北駐日經濟文化代表處(東京都内)に在職した旧知の方々をご案内し、台北市内で姉妹湖25周年・温泉協定1周年の御礼の会を開催しましたが、この席上でも興味深いお話しを多数教えてくれました。会も終盤に差し迫った時、「時間があったら読んでみて」と手渡された書籍が「なぜアメリカは、対日戦争を仕掛けたのか」です。今日は朝から夜まで一日いっぱい移動日でした。と言うわけで秋田空港に飛行機が着陸するまで「なぜアメリカは~」を2度読み返しました。

 日本の現状が、第2次世界大戦以降の世界バランスの中でできていることはご承知の通りです。そもそも日本の開戦は1941年12月8日のハワイ真珠湾攻撃で始まったとされていますが、加瀬さんは真っ向からこれを否定。日本を嫌い、脅威と感じていた時のアメリカ大統領フランクリン・デラノ・ルーズベルトは、日本を叩き潰すために戦争に引き込む作戦を思いつきます。外交で信頼を取り戻せると踏んでいた日本を子どもをアヤスすようにはぐらかし、追い込み、進むも退くも地獄の包囲網を完成させ、最初の一発を日本に砲撃させ、アメリカ国内の世論を打倒日本の色に染め上げる…。

 歴史観が一変するような内容です。衆議院が解散するニュースを高雄市内で聞きましたが、アメリカを信じ平和ボケが進み過ぎた日本は、国土・国民・財産を自力で守れる国家に変われるのでしょうか。

澄清湖・田沢湖の姉妹湖25周年


 いよいよ訪台の一大イベント、「澄清湖と田沢湖の姉妹湖25周年祝賀式典」の日を迎えました。台湾国内に一時期分散していた107人のメンバーは、それぞれの活動を終え、最後の行事に参加すべく高雄市に集まりました。出国した時の顔と何だか違って見えたのは、それぞれの目標を達成した自信からでしょうか…。

 高雄市鳥松区にある自来水公司第7区管理所、25年前に外務評論家の加瀬英明先生が仲人を務めて実現した姉妹湖締結の歴史を顧みようと、当時総経理(組織代表)だった劉さんや現役員、所員など全員体制で出席をいただきました。管理所の玄関ではこまち会の梵天上げや角館高校のおやま囃子同好会の演奏などが行われ、賑やかです。

 現総経理や福総経理、経理、仙北市国際交流協会、観光連盟代表などなど多くの役員のお話しから、25年という歳月がどんなに長かったか感じることができました。

 写真は自分のあいさつの様子です。「歴史はつくった人、そしてそれを伝える人がいて初めて評価の対象になります。25年前に姉妹湖を締結した当時とは、状況が一変していますが、若い世代に姉妹湖締結の意義や可能性を感じ取ってもらい、今まで以上の架け橋になってもらいたいと、今回は高校生に参加をいただいての訪台です。高雄市の皆さんにもお願いです。どうか若者にこの歴史を伝えてくれるよう、ご尽力をお願いします。そしてこの後も連携と交流をお願いします」とお話しをさせてもらいました。

 一行はこの後、全員で澄清湖を経由して市内の交流会場へ。感謝と感動のフィナーレでした。重ねて皆さんに御礼を申し上げます。ありがとうございました。

2012年11月14日水曜日

高雄市政府庁舎で劉副市長と


 高雄市政府の特別迎賓室で、高雄市主席副市長の劉世芳さんと懇談。陳市長は議会質問に答弁中と聞き、そんな時に訪問して申し訳ないと反省しきり。

 劉副市長は、「ワールドゲームスのご縁で秋田県に伺ったことがあります。仙北市のことは以前から知っていましたが、時間がなく手足を伸ばせなかったことが今でも残念です」と話していました。こちらからは「観光客数は東日本大震災発生後と比べると、概数では帰ってきているとの分析がありますが、しかし放射能を懸念する方々も当然多い実情です。仙北市を始め秋田県内の各市町村は、放射線濃度を心配する必要はありません。もともと風向きなどで流れて濃かったこともありますが、万が一にも対応していて検査確認体制も整っています」とお伝えしました。

 高雄市の経済発展は著しく、今後、先端産業や農業、商工業などで連携をする約束をして市政府庁舎を後にしました。

高校生の皆さんへ


 今回、行く先々で注目を集めた「角館高校おやま囃子同好会」。これが参加のフルメンバーです。たぶんスケジュールの都合で、朝早かったり自由時間がなかったり、不自由な海外公演・文化交流だったと思いますが、皆さんは本当によく頑張った。

 随行の菅原先生、藤原先生、それに同好会生徒の佐々木さん、安部さん、門脇さん、小木田さん、原さん、熊谷さん、田口さん、大山さん、黒沢さん、高田さん、武藤さん、藤村さん、細谷さん、渡部さん、ありがとうございました。

 今日は午後一番で高雄市立小港高級中学、そして夕方は台湾政府経済部自来水公司第7区管理所(澄清湖)で最後の演奏でした。どちらも大変評価が高くて、皆さんの仕事ぶりが高く評価されています。

 世界を見てください。機会があるのだったら、迷わずに海を渡り、自分の目で同世代の若者が何を考え、どう行動しているのか、直接接してください。今回の訪台がそのきっかけになってくれればと、心から思っています。ご苦労様でした。

プーリー市の周市長と


 台湾南投県埔里鎮(プーリー市)鎮庁で、周鎮長(周市長:自分の左)と、鎮庁幹部の皆さんとの意見交換会。とにかく周鎮長は気さくな方で、町のPRビデオに自ら出演し、トップセールスもしています。

 「産業ではどんなことを一番大切にしていますか」との問いかけに、「昔と今では産業構造が大きく変化しています。昔はお米を作っていましたが、今お米を作っても所得を増やすことはなかなか難しいのです。そこで中でも農業に力を入れて、野菜や果物など付加価値の高い農業に大きく転換しています」とのお話ししていました。

 この後、馬先生の歓迎夕食会でも周鎮長とお話しをさせていただきました。以前は南投県の県議だったこと、自分よりも3歳年が多いこと、趣味でパラグライダーをしていること…。何でもない会話かも知れませんが、信頼を構築する上では欠かせない個人情報です。こんな小さなことから、交流の輪は大きくなります。

 それにしても馬先生には感謝・感謝です。交流の場を提供いただいたことはもちろんですが、付属中学の生徒の仙北市派遣、そしてチャーター便の決定など、本当にありがとうございます。

皆さんを心からお待ちします


台湾新幹線で台北へ。駅から更にバス移動で南投県埔里鎮(プーリー市)へ。プーリーは美しい町でした。日月胆と言う景勝地があったり(時間の関係で見学できず)、また農業が盛んな土地柄と言うこともあって、何だか仙北のニオイを感じます。

 角館高校おやま囃子同好会の面々と、次の訪問地「国立チナン国際大学付属高級中学」'へ。ここでも熱烈歓迎。たまたま休み時間のタイミングで到着したこともあり、校舎から身を乗り出して「コンニチハ」と声をかける生徒が大勢います。おやま囃子同好会のメンバーも慣れてきて、手を振って応える余裕も見せてくれました。文化交流使節団の風格?を感じます。

 写真は同校の陳校長とお土産交換をしている様子。品物は樺細工の花立てです。この後、公式表敬団はすぐに埔里鎮庁(プーリー市庁)に移動しなければいけない日程で、400人(1学年丸ごと)の高級中学生とおやま囃子同好会の、感動の交流会に立ち会うことができませんでした。本当に残念。ただビックニュースを後で知りました。夜に開催された台湾政府立法院委員の馬文君さん主催の歓迎夕食会で、陳校長先生が「馬先生のお取り計らいで、来年10月~11月の期間、附属中学の生徒約60名を仙北市に派遣することが決まりました」とのスピーチ。皆さんを心からお待ちします。

 さらに馬先生からは「プーリー市と仙北市の親交を深めるため、来年末にはチャーター便を飛ばすことも決めました」との発表。両市の交流はますます深まります。

士林高級商業職業学校でおやま囃子


 11月13日午前9時、台北市立士林高級商業職業学校に到着。通りでバスを降り学舎に入ると、士林の子ども達、黄校長先生などが歓迎のお迎えをしてくれました。たぶん今回の訪台で「私たちを待ってくれた人達がいる」ことを初めて実感した一瞬だったと思います。

 士林商校は巨大な学校です。全校生徒は昼夜合わせて3600人。以前はもっと在学生徒数があったとか。何はさておき交流会場へ移動。この教室は特活などによくつかわれている部屋だと聞きました。そしていよいよ交流会。実は校門で出迎えてくれた子ども達は、この18日から仙北市を訪ねてくれる30人で、その一人ひとりが、手に角館の子ども達のネームプレートをかざし、グループをつくってくれます。テーブルの上には子ども達が焼いたクッキーが用意されていました。おもてなしの心が伝わり、すぐに身振り手振りの会話が始まります談笑もあちらこちらで。後で聞いたら、携帯電湾の翻訳アプリが便利だったと…。時代です。

 士林商校の文化交流の1つ目は、1999年9月の台湾大地震・2011年3月の東日本大震災で両国が助け合い国難を乗り越えたビデオの上映、そして「涙そうそう」の合唱。感動で涙を堪えることができません。角館高校おやま囃子同好会の面々は、どんなふうに感じたでしょうか。どんな風に感じても、それがきっと人生の糧になります。

 ステージを重ねるごとに実力が増すおやま囃子同好会。いつも見聞きしている側からしても、素晴らしい発表です。文化交流の感動が演奏の力になっていることは間違いありません。

2012年11月13日火曜日

台北市で観光商品商談会


 観光PR班による「観光商品販売商談会」の様子。場所は宿泊先となっている福華大飯店の地下2階会議室。台北市内の旅行社34社に参加をいただいての開催で、仙北市の知名度が高まっていることを実感できます。

 自分は商談会が終わりそうなときに、やっと駆け込むことができました。最後に『シメ』のあいさつをしてくださいと言われ、「とにかく一度お出でいただければ、秋田・仙北の良さを実感できると思います」とお話しをさせていただきました。

 商談会終了後も、あちらこちらで担当者が旅行社から質問を受けていました。それだけ興味を感じていただいたと言うこと。良かった。皆さんご苦労様。14日は高雄市でまた開催します。

2012年11月12日月曜日

台湾政府の外交部にて


 さて仙北市が、どうしてこんなに小さな自治体なのに、台湾や台北市のような人口規模も経済成長度もケタが違う行政と外交活動ができるのか、不思議に思う方々もおいでかと思います。当然の疑問です。そこには台湾外交部(外務省)のお力添えがあります。

 写真は、その台湾外交部の心臓部とも言われる亜東関係協会会議室。本日午後一番で訪問しました。中央で自分の右側に座っているのが黄明朗秘書長。私たちがいつも頼りにしている兄貴分と言った人物です。東京都内にある台北駐日経済文化代表所とタッグを組んで、いつも仙北市の我がままを聞きいてもらっています。北投温泉と玉川温泉の温泉協定も、澄清湖と田沢湖の姉妹湖締結25周年記念事業の細部に渡る調整も、サクラの苗木の手続きも、はっきり言わせてもらえば、全てこの黄秘書長のセクションで応援をいただいている事柄です。

 と言うことで、今回は正式にこれまでの感謝と、今後の依頼(例えば台湾スキーチームの田沢湖スキー場合宿誘致など)をお伝えしました。これまで酒席であれこれお願いしてきたことを考えると、今回のスタイルは余りにキチンとしていたらしく、黄秘書長いわく、「何だか怖いですねえ」。なるほど。やっぱり、いつものノリの方がいいかなあ。

仙北の魂サクラを台北市へ寄贈


 11月12日朝、宿泊先だった水美温泉会館を出発。同じ北投地区にある陽明山国家公園を目指しました。ここは台湾の中でも最も歴史が古い国立公園です。台北市内からだと車で1時間ぐらいかかりますが、デートコースとして人気があるそうです。この公園内に青山苗圃試験場があって、仙北市が贈ったサクラの苗木が保管(仮植え)されていました。

 今年の8月、仙北市を訪ねてくれた台北市政府産業発展局の温泉視察団に、サクラの苗木の寄贈を約束し、その準備を進めてきました。本数は最終的には30本になり、今回の訪台で植樹作業も計画していました。でも植物検疫の法的な規制で、入国後2年間の経過観察が必要なことが分かり、今回の植樹は断念。それで「サクラの苗木寄贈式」となったものです。

 寄贈式には台北市政府産業発展局の陳冠甫副局長(自分の左横)の参加をいただき、本当に恐縮でした。陳副局長はごあいさつで、「玉川温泉と北投温泉の協定がご縁で、仙北市と台北市の国際交流が大きく前進した。今回のサクラの苗木寄贈は温泉協定から1年で具体的な市民交流が始まった証。末永い交流を期待する」とお話しをいただきました。自分は「仙北市民のサクラに対する思い入れは尋常なものではない。心から愛していると言っていい。そのサクラを台湾の家族の皆さんにぜひ見て欲しいと思い、寄贈を提案させてもらった。サクラの枝々に花が咲くように、台北と仙北市の自治体交流にたくさんの花が咲くことを期待している」とお話しをさせてもらいました。参加した皆さん、ご苦労様でした。

北投温泉・玉川温泉の温泉協定1周年


 今回の訪台は全部で5班に編成されています。公式表敬班(主に政府との交流や交渉など自治体外交を行う)、観光宣伝班(各地の会場で秋田・仙北をPRする)、文化交流班(角館高校おやま囃子同好会を核とした台湾国内の中・高校青年交流の実施)、登山班(台湾で最も高い玉山=新高山登山隊)、観光交流班(各地での国際交流等に華を添える民謡・手踊り・梵天上げ実演など)です。

 昨日夕方、台北市北投温泉内の水美温泉会館で「北投温泉と玉川温泉の温泉協定1周年記念交流会」がスタートしました。ここで観光交流班(こまち会)が梵天上げを会館玄関前で実演(写真)、また交流会の間中、民謡と手踊り、三味線の独演など、日本文化・仙北文化を披露しました。角館高校のおやま囃子同好会の演奏と踊りには、本当にたくさんの声援がありました。子ども達の戸惑いや期待感などが、今回の交流の一番大切な部分なのかも知れません。

 自分は初めのごあいさつで「温泉協定を締結いただいた後、玉川温泉では悲しい雪崩事故が起こりました。その時も北投温泉の皆さんから励ましのメッセージをいただきました。日常的に往来できる距離ではありませんが、心が繋がってさえいれば頑張れます。この後、北投温泉と玉川温泉は、観光産業を基軸に医療や福祉の分野で、その可能性を探り合い連携を更に深めていきたいと思います。そして今回参加してくれた高校生世代のように、両国の若者にも交流の輪が広がることを祈念します。どうぞこれからもよろしくお願いします」とお話しをさせていただきました。

2012年11月11日日曜日

秋田発、チャーター便で台湾へ


 トランス・アジア航空チャーター便で秋田空港を出発。北投温泉(台北市)と玉川温泉の温泉協定1周年、そして澄清湖(高雄市)と田沢湖の姉妹湖締結25周年を記念し参加した仙北市関係者は107人。飛行機は170人乗りですが、残る席は山形県にお声かけをして参加した皆さんです。残席は4つしかないとのお話しでしたので、166人が乗っている計算です。夏の台湾訪問で、チャーター便の運航をお願いしていましたが、今日までに5便が発着していて、今日は6便目のチャーター機となります。成果が出ていて嬉しい!。

 さて4時間弱のフライトで機は台北桃園空港に。入国審査は政府外交部のお計らいで難なくスルー。でも観光商談会用の備品や祝賀会用品などが物凄い数になっていて、箱数で46個にのぼります。角館高校のおやま囃子同好会の子ども達が演奏に使用する太鼓などもあって、この荷物がちゃんと届いているのか、確認するまで少し時間がかかってしまいました。

 写真は手荷物を待つ角館高校おやま囃子同好会の面々。台湾国内の高校や中学校との文化交流が、今回の台湾訪問の大きな目的になっています。みんなガンバレ!。海外経験を積み重ねて、国際派に大きく育て!。

2012年11月10日土曜日

市民の医療と健康を考える会


 市民の医療と健康を考える会のパネルディスカッション風景です。左奧から西明寺診療の市川晋一所長(コーディネーター)、仙北市病院事業の宮川信管理者、市立角館病院の西野克寛院長、市立田沢湖病院の佐々木英人院長、市民代表として樫尾龍子さん、同じく鎌田真寿美さんの6人。

 樫尾さんが、「田沢湖地区は一日の温泉観光者だけでも1300人を超える。しっかりとした医療機関の存在が観光産業を支える。医師不足は住宅環境の整備なども必要ではないか」と提案。鎌田さんは「子育てをしていると、どうしても小児科の充実度が問題。また夜間に病院に子どもを連れて行くかどうか迷うときがあるが、相談窓口が欲しい」と発言がありました。宮川管理者や西野院長・佐々木委員長は、「医師不足を補い合う手法としても連携が大切。医師同士、また医師と市民、情報醤油卯も不足してはいないか。医師の子どもの学習環境を指摘する話しも聞く」と、総合力を底上げする必要があると指摘。

 傍聴者からも積極的な意見が多く、とても参考になりました。市川コーディネーターが「確かに観光業と医療は切り離しができない。そうであればなおさら観光業者や関係団体が医師や病院、医師会などと課題改善に向けた協議が必要なのではないか」…。その通りです。

2012年11月8日木曜日

アイ・ティー・シーネットワーク植樹祭


 11月7日に行われた田沢湖畔の杜づくり活動です。場所は県民の森に隣接した田沢財産区の山地。植え手は全国から参加してくれたアイ・ティー・シーネットワーク株式会社の皆さん。樹種はイタヤカエデやブナなど40本で、雨の切れ間のラッキーな植樹活動になりました。

 アイ・ティー・シーネットワーク株式会社は、全国で携帯電話などの販売店網を経営している情報通信の会社です。今回の杜づくりも前回までは「PTの杜」でしたが、今回は会社合併の直後と言う環境の変化がありました。
 ところで写真右は、植栽指導をしてくれた堀川清昭さん。堀川さんのように地元の愛林会メンバーや、田沢地域運営隊の方々が参加してくれて、サポート体制は万全。特筆すべきは運営体で提供いただいた『芋のこ汁』の美味さ。ウ~ン、もう一杯!。

 植樹が終わった後、切り開いた歩道を登れば山頂部に東屋が新築されていました。これもアイ・ティー・シーネットワーク株式会社の皆さんの善意です。ここから眺める田沢湖は、本当に絶景でした。

夏イチゴ生産で企業立地の覚書


 仙北市と株式会社ストロベリーファームは、西木町の工業団地を活用して夏イチゴの生産を行う「企業立地に関する覚書」を取り交わしました。写真右がストロベリーファームの家形一生社長。ストロベリーファームは現地法人で、今後は事業の進み具合を見ながら農業生産法人の立ち上げも視野に入れています。

 家形社長は、都内に拠点のあるEJビジネスパートナーズと言うコンサルティング会社の社長で企業経営のプロ。今回、夏イチゴの栽培は90パーセント以上が海外産の夏イチゴを国内産に切り替えるきっかけづくりと話しています。仙北市での事業は順調に進めば養液栽培の夏イチゴ団地としては県内随一の規模。年間40トンの生産量を目指し、その雇用も30人になると話していました。

《今後のスケジュール》
○第1期:今年中にパイロット事業ハウスを建設し、来年はハウス内養液栽培施設を設置する。その後イチゴ苗の定植作業を行い、6月~12月までの栽培試験を実施。
○第2期:25年度中の事業展開。ハウスの増設とスタッフの確保。
○第3期:26年度中の事業展開。はすすの増設とスタッフの確保。観光農園、加工工房の併設も実施。

2012年11月7日水曜日

知事と市町村長との行政懇談会


 11月6日は秋田キャッスルホテルを会場に、午後2時から協働政策会議、3時から知事と市町村長との行政懇談会が開かれました。最後の総括で幾つかの考え方が知事から示されたので、簡単に紹介します。

・最近よく言われることに観光のカタチが変わってきた。団体旅行から個人旅行にトレンドが変化しているので、これに対応しなければ生き残れない。
・秋田ビジョンは梅原さんが総合プロデューサーだが、好結果をもたらしている。一方で市町村が作成する観光ポスターなど、秋田をアピールできているかどうか疑問がある。
・秋田県の産業分野で食品関連の動きが活発になると予想される。
・自動車関連は部品製造など海外シフトが多い。複合化された一定の規模と実力がないと生き残りは厳しい。
・農業は法人化を進めなければと思う。外食産業で使用されるコメも外米に押されている。・医師確保対策は一生懸命にやっている。女性医師の割合が学生の中では40パーセントになっている。女性医師の就業環境など対応が必要。
※写真は左から米田教育長、堀井副知事(橋口副知事は後で出席)、佐竹知事、志村県警本部長

2012年11月6日火曜日

種苗交換会の仙北市開催が決定


 能代市で開催されている第135回種苗交換会を視察しました。月曜日でしたがどこの会場も賑わっていて、さすが県内随一のイベントです。写真は午後から開催された第56回秋田県農業委員大会の様子。農業委員の永年勤続表彰25年以上表彰を受けた美郷町の渡邉調さん(写真左)が、受章者を代表し二田会長に御礼の言葉をお伝えしました。

 ところで来年の種苗交換会、開催地が仙北市に決定しました。昨日の夕方、キャッスルホテル能代で開催された農協中央会理事会で満場一致でした。「東日本大震災で被災した各県・各農家を種苗交換会をお借りして支援したい。また県内屈指の観光地での開催となれば、農業と観光の可能性などにも特色を発揮できると思う」とお話しをさせていただいて…、本当に嬉しかった。

 市議会の皆さんは、昨日は一緒に能代会場を視察していたので、決定を連絡し喜んでもらいました。これまで内々に準備を進めてきた市農林部の職員のおかげです。市民の皆さんと1年かけて準備して、素晴らしい種苗交換会を開催しましょう。

2012年11月4日日曜日

きらり1/2成人式


 角館武家屋敷通りの防火・防災訓練に参加。この訓練は平成17年までは1月の厳冬期に行われていましたが、合併後は秋の火災予防運動にあわせて実施されています。地区の自主防災会や伝統的建造物群を守る会、市消防団、広域消防、交通指導体などの皆さんの参加をいただきました。岩橋家からの出火と言う想定です。観光客の皆さんにはビックリだったでしょうが、ご協力をいただきありがとうございました。

 さて昨年から始めた高齢者輝き表彰のため、各地区小学校での学習発表会をお借りし表彰事業を行っています。今年の最後は角館小学校会場で、鈴木庄治郎さん(角館町内:20年以上に渡って、自作の拍子木を持ち火の用心運動を行っています)、青柳善悦さん(下延:地区を中心に地域のまちづくりのリーダーとして活躍しています)を表彰させていただきました。これからもご難儀をおかけしますが、どうかよろしくお願いします。

 ところでアップしている写真は、角館小学校の学習発表会で4年生が演じた「きらり1/2成人式~ありがとうの♡をこめて~」の1シーンです。輝き表彰の後に子ども達が演じた出し物ですが、本当に感動的でした。角館地区の皆さんにはお馴染みとなっているお話しを聞きましたが、他の地区の皆さんは知らない方も多いのでは…。
 4年生は10歳ですから、成人式を迎える20歳のちょうど半分にあたる折り返しの年代です。そこでこれまでの10年間の思い出を発表の前半で振り返り、後半では20歳になった自分がどんな道を歩いているのか、また夢を叶えるために頑張っている10年後の自分を、現在の自分が演じる構成です。見事な趣向です。大工さん、パティシエさん、保育士さん、サッカー選手…。みんな夢が叶うといいね。いえいえ、夢は諦めない限り叶いますよ。

2012年11月3日土曜日

第三の故郷を見つける農家民泊


 東京かくのだて会に出席し、この1年の市政をダイジェストで報告。その後、青柳副議長と都内の会社訪問をして帰郷しました。皆さん本当にお世話になりました。

 ところで今日は、仙北市内8農家で『第三の故郷を見つける農家民泊』が行われています。ウチもその一軒に入っています。農家民泊をしてくれるのは秋田県内の大学や高専で学ぶ留学生の皆さん。主催は秋田地域留学生等交流推進会議、協賛・協力がグリーン・ツーリズム西木研究会、秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会、秋田県国際交流協会、秋田モンゴル友好協会、秋田地区日本中国友好協会など。

 と言うことで、東京からトンボ返りで自宅に帰り、宿泊してくれる子ども達と合流しました。写真は就寝前のスナップ。右からウチの森兄さん、キーンさん(USA)、ウチの日向くん、トウ・エイさん(China)、ウチのお母さん、アフィカさん(Malaysia)、ウチの野乃ちゃん、野乃ちゃんの友達のまゆきちゃん、桜井さん(Japan)、カクさん(Taiwan)の面々。留学生は秋田大学・大学院と秋田国際教養大学に在学中です。

 天気が悪いので、今日は思い通りのプログラムが実施できなかったそうです。明日はどうかな…。

2012年11月1日木曜日

全国農業担い手サミット


 第15回全国農業担い手サミットinあきたに参加。全体会場は秋田市内の県立武道館です。全国から地域農業を先導する約2500人の関係者が集まりました。会場内が撮影禁止だったのでパンフレット写真でご勘弁を…。

 今回も皇太子殿下をお迎えし、農業への力強いエールをいただきました。また今年度の農林水産大臣賞は3組でしたが、お隣の大仙市から集落営農部門で中仙さくらファームが受賞しました。おめでとうございます。
 その後開催したパネルトークでは、宮城県亘理町の宍戸さんが被災後のイチゴ農家が抱える現状や未来を語っていました。「今は本当に耐えるしかない。しかし将来は全国一番の養液栽培イチゴ団地をつくりたい」と語り、新たな栽培技術を習得のために頑張っている農家が多数いることも話してくれました。仙北市も夏イチゴの栽培と加工に着手します。どうか両方が成長産業となりますように…。

 さて、夜は県内13箇所に分かれて地域交流会です(仙北市会場はたざわこ芸術村)。地元の方々を含め200人ぐらいの皆さんが参加して大盛り上がりでした。県外からお出での方々と酒を酌み交わすうち、「うちの地酒もいいよ~」と言うお話しに何度も出会います。来年は石川県が開催地ですが、「地酒1本持参」を約束にしてみては如何でしょう。
 お迎えの準備をいただいた皆さん、ご苦労様でした。

2012年10月30日火曜日

国民文化祭~仙北市の取り組み~


 国民文化祭の第2回仙北市実行委員会が開催されました。これまで10事業を計画し、各事業別に立ち上げた企画委員会が実施案を検討していましたが、今回の会議ではその現状を実行委員会(全体会)で報告し、委員間での認識の共有を図ったもの。

 以下現在検討中の10事業

①民俗芸能の祭典
②秋田の文学
③貞子~秋田おばこ物語~
④アートdeまちあるき
⑤江戸に花開く角館文化
⑥秋の田沢湖・小京都角館の短歌大会
⑦大正琴の祭典
⑧内陸線アート・フェス
⑨仙北「もちっこ&がっこ」バイキング
⑩おもてなし隊各活動

  実行委員長として、自分が感じる幾つかを発言しました。
・国文祭を既に途切れてしまった民俗芸能復活の機会にできないか。
・角館春慶など工芸品復活のきっかけとならないか。
・事業が一部の方々の祭典とならないよう分かりやすさも大切。
・県全体の中のPRに留まらないアピールを検討しよう。
・仙北市で取り組む事業の全てを記録しておくよう。
・県の補助など予算獲得には頑張るが、まだまだ不透明。

 委員からは、民俗芸能の発表で、特にささら舞などを武家屋敷通りで披露ができないか、また仙北市の事業全体が終了した後、締める意味でも何かのセレモニーか事業が必要ではないか、などの意見をいただきました。今後も企画作業が続きます。どうか市民の皆さんのご協力をお願いします。

協働によるまちづくり推進委員会


 写真は仙北市協働によるまちづくり推進委員会の第1回会合です。今年の3月に「仙北市協働によるまちづくり条例案」を議会で承認いただき、仙北市のまちづくりは市民が主体・主役であることを規定しました。同時に市民の役割、民間企業や各種団体の役割などが明記されています。また施行規則では、市役所職員の役割についても言及しました。

 今回初会合となった推進委員会はその施行規則に規定をしたもので、まちづくり基本条例が適切に運用されているか、必要があった場合の見直しに関する行為、またまちづくり提案型補助金の審査、地域運営体に関する活動助言などを行います。委員は応募いただいた方が1名、その他は市内各分野のエキスパートの皆さんです。初会合だったので、委員間で互選が行われ、会長には佐藤励さん(仙北市NPO法人等連絡協議会)、また副会長には小松龍子さん(仙北市ボランティア連絡協議会)が選任されました。

 初会合と言えども、委員の皆さん何らかの形でまちづくりに係わってきた方々ばかり。会合の後に予定している提案型補助金(市民の皆さんが主体的に取り組みたい活動への補助金交付事業。全体額の2/3を支援し上限は30万円)のプレゼンテーションに向けて、実践者ならではの視点で意見交換が活発に行われました。
 例えば「収益が出る事業については、その収益分を差し引いて補助金を交付したい」とした事務局案に対し、「いや、むしろ収益を確保していただき、その財源などで継続的な活動を行ってもらう方が良い」、「しかし継続性を現段階では想定しても、その約束は果たされるかどうかの担保がない」…。対応を検討したいのでお時間をいただくことにしました。

2012年10月28日日曜日

農村で楽しむ仙北は♥あーと展

仙北市西木町小山田地区で、齋藤農園を経営しながら創作活動を行う齋藤瑠璃子さん制作の「ケムクジャラン」(自分がそう勝手に呼んでいるだけ…)と、ツーショットに怯える田邉浩之副市長。ケムクジャランはもちろん左っ側です。

 農家民宿ファンはとっても多いのですが、それはむしろ遠くのお客様で、なかなか地元の方々が農家民宿を訪ねることが少ないようだ…。そこで農家民宿の楽しさをお伝えしようと開催されたのが『農村で楽しむ仙北は♥あーと展』。今日が最終日でした。ケムクジャランは西木町上荒井の農家民宿のどかの、車庫の中にトンと置いてありました。のどかではこども達が集まってお漬け物教室もやっていました。楽しそう!!。

 仙北市には個性豊かな農家民宿が29軒もあります。いつもケムクジャランがいるというわけではありませんが(瑠璃子さん家に行けば見られる?)、是非お出でください。

第3回薗田豊穣まつり

今年の夏は猛暑でした。つい最近まで気温が下がらず渇水の状況が続いています。農作物の栽培は本当に大変な作業だったと想います。薗田豊穣まつりは、そんな中での開催でした。

 第3回となった薗田豊穣まつり。回を重ねるごとに充実しているのが分かります。県の地域振興局からご協力をいただき、作柄の品評も専門的です。農産物から加工食品、また民工芸品まで多くの部門が設定され、見応えも十分。同地域で栽培されている小麦を100%活用したうどんは絶品でした。

 ところで田邉副市長、出品されていた「栗の渋皮煮」が特に気に入ったようで、「これだったら首都圏で高級一品菓子で通用しますよ」と言っていました。その通り。地元にも渋皮煮ファンはたくさんいます。調理の手間を考えたら、タダでいただくことが申し訳なくて…。

2012年10月27日土曜日

都市行政文化懇話会


 毎年楽しみにしている都市行政文化懇話会に参加。昨年は講師陣にアサヒグループホールディングス(株)相談役・前NHK会長の福地茂雄さん、劇作家・演出家・大阪大学教授の平田オリザさん、(株)ニッセイ主席研究員・芸術文化プロジェクト室長の吉本光宏さんがお越しくださいました。
 今年は大原美術館理事長の大原謙一郎さん、京都市立芸術大学学長・埼玉県立近代美術館館長の建畠哲さんの二人。場所は都内国際新赤坂ビル。懇話会を主催するのは財団法人地域創造(文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的に、平成6年全国の地方団体等の出捐で設立)です。

 講話の一番手は大原美術館の大原謙一郎さん(写真)。大原さんは1940年に神戸市で生まれ、倉敷レイヨン(現(株)クラレ)に入社。現在は大原美術館理事長の他、倉敷芸術科学大学客員教授、倉敷中央病院理事長、岡山県文化連盟顧問などを兼ねています。

 さてその大原さんのお話しからエッセンスをご紹介します。
 「皆さんおかしいと思いませんか。今の国政は理解できません。新聞にこんなことが書いてあって、本当にビックリしました。石原都知事が辞職の上、東京のために国政をやりますなんて言っている。日本のために都政をやりますだったら分かるけれど、そうじゃない。まあ、政治的な発言は控えます。さて今日のテーマは芸術文化と地域活性化~あるべき姿とあってはならないこと~ですが、地域活性化は知恵・工夫・幸運が整わないと実現できません。そして闘うことが必要です。仮に皆様方の故郷が、何か文化的な史跡とか建造物とか、偉人だとか…、そんな資源に恵まれて観光などで一世を風靡しているとして、でもこれを自分たちの手柄だと思うことは間違いです。現代人の成果ではないのですから。様々な見方はありますけれど。地域活性化の意味と意義は何か、雇用が増え、観光客が増えればそれで良しとするのか、違うでしょう。だけれども地方がクリエイションのエンジンとして働いて初めてこの国は甦る、これは言えます。芸術・文化は地域のために働くか、どう働かせるかと言えば、芸術・文化を集客のための装置として観光産業の下僕にしてはならないと思います。そして文化の力こそが、国と地域の立ち位置を決めるものだと思います」(発言と参考資料から)。
 まさに刺激的な時間でした。

 続く建畠哲さんの講義を途中で抜けて、川越市に向かいました。夕方から川合市長や市幹部、観光協会などの皆さん、それに川越市と姉妹都市を結ぶ小浜市の方々との意見交換会です。でも実は震災ガレキの受け入れに関する新たな動きがあって、その対応も同時進行の状況でした。土・日のスケジュールや行事を危機管理モードに切り替えます。

2012年10月21日日曜日

仙北市立病院構想・意見交換会


 20日夜、角館交流センターを会場に、仙北市立病院構想・市民意見交換会を開催しました。こちらからの出席者は自分と田邉副市長、藤村医療局長、また宮川病院事業管理者、後藤病院事業副管理者の5人です。

 まず自分が病院建設に踏み切るまでの経緯や、その後の事業進捗状況などをお話しさせてもらい、続いて宮川管理者が「地方の自治体病院について」と言うテーマでミニ講話、その後で後藤副管理者が「病院事業の現状と病院構想の概要について」をパワーポイントで説明(写真)しました。

 参加の皆さんからいただいた意見は、終末期医療についての考え方をしっかりと持って欲しい、患者のプライバシーを守れる病院であって欲しい、病室や廊下は広く明るくして欲しい、もっと患者に対して医師や看護士は優しくあって欲しい、車イスでも不自由を感じない病院にして欲しい、それに角館病院との機能分担で田沢湖病院は今後も堅持して欲しい、などなど。

 また「とにかく病院づくりを進めるイメージしか伝わってこなかったが、このように病院の在り方などを検討している情報は、市民にしっかりと伝えた方が良い」とのご指摘もいただきました。そこでアンケート調査の実施を準備していること、病院だよりのような定期発行物も今後お届けしたいことなどをお話ししました。
 時間を確保して、もっともっとたくさんの皆さんと意見交換をしたいと思います。

仙北市産業祭


 20日~21日、第8回の仙北市産業祭でした。お出でいただいた皆さんも多いと思います。また出品・出店・出演いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

 今年は夏期以降の高温で、農産物にとっては決して良い環境ではありませんでした。それでもあの品質です。市民の栽培技術の高さには、審査にあたった県担当者も感心していました。とくに長ネギの出来は傑出ものだそうです。

 昨年に引き続き、宮城県女川町竹ノ浦の皆さんによる獅子振りがありました。でもどうしてでしょう、見ていると必ず涙がこみ上げます。終了後のステージ袖で握手していて、双方共に涙で声が出ません。生きることの素晴らしさみたいな感動があります。ああ、本当にありがとうございます。
※写真は会場後方に設置していたお米の食べ比べ、大変な人気でした。

火山砂防フォーラムでの収穫


 2012火山砂防フォーラムを招致して、本当に良かったと思っています。もちろん予算もかかったし、皆さんにもずいぶんとご難儀をかけましたが、それでも開催したことで再認識できたことがたくさんあります。大きな収穫です。

 まず火山砂防フォーラム委員会(全国101の自治体が参加)の仲間たちの、距離を超えた強い連帯感を感じたこと、同時に県や国、関係機関の皆さんとネットワークを築くきっかけになったこと、生保内小学校の子ども達の学習発表は全国レベルに到達していたこと、温泉の恩恵を私たちは一部分しか活用できていなかったこと、やっぱり仙北市は素晴らし資源を持った街だと言うこと、市職員などのホスピタリティは全国レベルにあること、もっと市民の皆さんに火山噴火時の安全対策を提供しなければいけないこと、逆に市民の皆さんの協力がなければ防災対策は進められないこと…。今、気が付くことができてラッキーです。

 岩手県八幡平市・雫石町・滝沢村は、今回のフォーラムを共催していただきました。またフォーラム開催にあたり、関係の皆さんのご協力、ありがとうございました。それにしても火山防災に関する協議会設置は急がなければいけません。
※写真は2日目の現地視察風景。

2012年10月16日火曜日

秋田県東京事務所にて


 全国伝統的建造物群保存地区協議会に出席のため、昨日午後から上京しています。会議自体は11時からで、家を朝一番に出発しても間に合いますが、その前に秋田県東京事務所でご相談したいことがあり、前日入りとなりました(写真は、全国都道府県会館の2階ロビーに掲示されている各県東京事務所の入居フロア表示。秋田県東京事務所は7階です)。

 さて秋田県東京事務所は鈴木所長をトップに、40人くらいのスタッフが日夜(本当に日夜です)各省庁や企業と秋田県の接続作業を行っています。またJRのディステネーションキャンペーンなど、秋田県が首都圏で実施するイベントでは最前線部隊にもなります。今回、鈴木所長には主に農業系企業の最新情報の収集についてご相談をしました。鈴木所長はお人柄もあって多くの人脈、ネットワークをお持ちです。1時間ほどの打合せを行っただけでも、様々な状況を知ることができました。仙北市に夏イチゴの栽培分野で進出を決めたE・Jホールディングス(東京)にも、事務所から既にごあいさつに伺っているとのことで、さすが、足の速さにはビックリです。
 仙北市農業の6次産業化、少しずつですが進んでいます。

2012年10月10日水曜日

あきたリッチセミナーin東京


 あきたリッチセミナーin東京に参加。主催は県企業誘致推進協議会です。同協議会は県や市町村、各金融機関などが立ち上げた「秋田へ企業誘致を進める実働部隊」的な意味合いを持っています。東京・大阪・名古屋などで各経済圏域の企業をお招きし、秋田の現状や可能性をアピール、1社でも多くの企業誘致を狙います。

 写真は佐竹知事による、参加企業へのプレゼンテーション風景。毎回、様々な趣向を凝らして行いますが、このプレゼンは同行した私たち市町村長にとっても、新たな発見を感じることがあります。例えば、佐竹知事は『あきたの教育』について多くの時間を使い説明していましたが、子ども達の英語力向上に並々ならない思いがあって、「何とか向こう9年ぐらいかけ、高校卒業時には日常会話に不便がない英語力が備わる教育を実現したい」と話していました。

 恒例の親睦会も賑やかでした。今回、会場内に初めて各参加市町村ブースが開設され、仙北市は地ビールの試飲等を行いました。他のブースに比べ、人だかりが多かった理由はに新米のプレゼントがあったからだと思います。お陰でたくさんの企業責任者とお話しをすることができました。アイデァア勝ちです。