2015年3月31日火曜日

カラ吹き源泉事故から2週間が経ちました

 3月18日に起きた「カラ吹き源泉事故」から2週間。深い悲しみと失望感の中で時間が過ぎています。葬儀に出席させていただきましたが、ご家族の無念さに寄り添うことしかできませんでした。しかし行政の責任者として、事故検証だったり、再発防止対策は、しっかりと対応しなければなりません。

 報道で既にご存知の通り、市の温泉事業にご協力をいただく市民2名と、主管の企業局職員1名が亡くなる、起きてはいけない事故でした。何よりも亡くなられた3名のご冥福を、心からお祈り申し上げます。ご家族の皆様にはただただ申し訳なく、市民の皆様や温泉関係者にも、お詫びを申し上げます。

 市企業局からの聞き取り、また県警の実況検分などで、湯量や温度調整の作業のために掘った雪の穴に、高濃度の硫化水素ガスが滞留し、これを吸い込んで起きた事故ではないかと推測されています。市の事故対策本部では、多くの関係機関から協力をいただき、様々な対応を行っています。原因の究明や温泉施設の管理作業マニュアル作成は、東京工業大学の野上健治教授など専門家のアドバイスをいただきながら進行中です。とにかく二度とこのような痛ましい事故を起こさないよう、全力で再発防止に努めます。

 それにしても、私たちが追い求める「安心・安全なまちづくり」は、口先だけのことだったのか、何か最も大切なものを見過ごしているのではないか…。自問自答を繰り返しています。

2015年3月11日水曜日

冬型の気圧配置で暴風雪

強い冬型の気圧配置で、仙北市内も昨日から大荒れです。朝方、国道46号の田沢湖刺巻付近で起こった多重玉突き事故は、復旧作業が難航し、通行止めが解除されたのは、先ほど午後1時50分です。

 同じく今朝、国道341号の生保内地内で車輌事故が発生し、救急車が出動しました。今日は市議会で2つの常任委員会が開会中ですが、いずれもスタート時刻を遅らせての対応です。桧木内小学校は臨時休校となりました。
 停電や家屋の倒壊は今のところ発生していません。大雪から継続している警戒部が情報収集にあたっています。安全・安心メールや防災無線で、「不要不急な外出を避けるよう」何度もお伝えし、警戒体制を継続しています。

 明日までこのような天気が続くようです。充分にお気を付けください。

2015年3月10日火曜日

卒業式の来賓にふるさと会の皆さん

今日で市内各中学校の卒業式が終わりました。写真は、桧木内中学校(鈴木達朗校長)の式典前の一コマ。来賓としてお出でになった皆さんが、校長室で懇談している様子です。この中に、関東同窓会(桧木内ふるさと会)の小林健朗会長(右端で後ろ姿)と、首都圏やまばと会(上桧木内ふるさと会)の門脇成英会長(左から2人目)がいました。

 どうして首都圏ふるさと会の皆さんが出席しているのかと言うと…。実は昨年、桧木内中学校の子ども達が桧木内の物産販売を都内で行った際、在京の皆さんが大勢であれこれサポートしてくれたんだそうです。そんなご縁で、今回初めて学校側から卒業式にご案内を差し上げたところ、両会長の出席が叶った、と、こんな経緯です。

 小林会長も門脇会長も、「子ども達が将来、首都圏の大学に進学したり就職したりした時、ふるさとの先輩がこの街にいることを思い出してくれたら有り難い。今からふるさと会の会員勧誘にもなるかな」と笑っていました。

 これは素晴らしい取り組みです。都内の独り暮らしの中で、頼れるふるさとの先輩の存在は元気百倍に感じるでしょ。これもやっぱり地域の力です。

2015年3月4日水曜日

国家戦略特区諮問会議で

国の国家戦略特区について、新たな動きがありましたのでお知らせします。昨日3日に国家戦略特区諮問会議が開催され、この場で仙北市が提案していた「外国人医師の診療行為の規制緩和」が、今通常国会に提出する特区改正法案に盛り込む追加規制緩和の主要項目に決定したとの報道がありました。

 報道によると、「目玉の一つは地方への外国人の呼び込み。温泉などを生かした医療ツーリズムで外国人観光客を誘致する場合、医師不足がネックになっていた。戦略特区の有力候補地である秋田県仙北市から、国内での診療が制限されている外国人医師を活用したいとの要望が挙がっていた」(3月4日の日本経済新聞記事より:写真は3月1日の日本経済新聞)とあります。開会中の市議会にも本会議で報告をしました。

 以下、安倍総理の諮問会議でのあいさつ内容です(首相官邸HPより)。

 「本日も、熱心な御議論をいただきましてありがとうございます。安倍政権の改革に終わりはありません。残念ながら前国会では、国家戦略特区改正法案が廃案になりましたが、今国会では、更に充実・強化した内容の法案を提出したいと思います。今回提出する法案は、地方創生の視点から、地元のニーズを十分踏まえたものにしていく考えであります。前回の法案にあった「公設民営学校の解禁」や「地域限定保育士の創設」などに加えて、「都市公園内の保育所の設置解禁」や「外国医師による診療範囲の拡充」などと共に、農林水産分野を始めとする改革の成果を盛り込んでいきたいと考えています。石破大臣と関係大臣で議論を深めていただき、この特区諮問会議で、法案をしっかり取りまとめていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」
  との内容でした。

 特区への提案では、総理の言葉にあるように、昨年の衆議院解散で廃案になった国有林野の利用拡大についても、今通常国会で再提案される模様です。また農業生産法人の設立要件の緩和については、農林水産省が難色を示していて、今後どこまで農業分野の改革が進むか焦点になるようです。

  なお仙北市では、先月25日に近未来技術実証特区(無人遠隔飛行機:ドローン)についても、追加提案しています。こちらも今後の動向を注視しています。

2015年3月2日月曜日

大成功!フリースタイルスキーW杯

2015FISフリースタイルスキーW杯秋田たざわ湖大会、大成功で幕を閉じることができました。関係の皆様、特に裏方さんとして会場設営や駐車場対応、コース整備にご尽力いただいた皆様、学生スタッフ、受け入れでご難儀をかけた皆様などなど、心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

 大会の様子は報道機関から情報が発信されていますが、不安になるくらい各国から高評価をいただいています。カナダチームなどはピョンチャン冬季五輪の合宿地として、本気で田沢湖スキー場を検討しています。前評判でリップサービスではないかと疑った「田沢湖スキー場は奇跡のスキー場」との意見は、今では確信に変わりました。

 日本チームの活躍も目覚ましいものがありました。星野純子選手(女子モーグル)、伊藤さつき選手(女子デュアルモーグル)のシルバーメダル受賞は、胸が高鳴りました。その日本チームも残留して田沢湖スキー場で合宿が続いています。

 観戦の皆様には、素晴らしい声援をいただきました。外国の各選手からは「日本にいることを忘れて滑ることができた。ここはホームだ」と、嬉しい言葉をいただきました。もちろん改善が必要なことも多いのですが、これらは組織委員会でしっかりと検証し、来シーズンに向けて対応します。

 2日間で1万人以上の方々に田沢湖スキー場へお越しいただき、選手も観戦者も充分に楽しんでいただけたW杯にすることができました。重ねて御礼を申し上げます。