2012年8月23日木曜日

全国高校生地方鉄道交流会



 写真は「第1回全国高校生地方鉄道交流会」開会セレモニーに参加の皆さん。昨日から3日間の日程で仙北市・北秋田市をフィールドに、秋田内陸縦貫鉄道を楽しんだり、地域の皆さんとの交流会を行ったの日程がスタートしています。

 参加は都内の成城中学・高校20人、安田学園高校8人、岩倉高校36人の合計64人。開会式は実行委員長の大溝先生(成城中学・高校教諭)が「お迎えいただいた秋田県の皆さん、そして内陸縦貫鉄道の関係者に感謝しよう。その分、一生懸命にアイディアをしぼり、内陸線を応援しよう」と激励がありました。

 子ども達の大切な夏休みを、仙北・北秋田で過ごしてもらえる企画です。いつまでも心に残る思い出にして欲しいと思います。


掛川茶ひろめ隊の行動力


 静岡県の掛川市から、掛川茶ひろめ隊の皆さん3人が来庁(掛川市環境経済部の廣畑雅巳部長が隊長でした)。掛川のお茶の特徴や美味しい飲み方などを教えてもらいました。

 ところで、どうして仙北市においでになったかというと、実は掛川市は農業政策で「互産互消運動」を推進しています。互産互消というのは、友好都市の物産も一緒にアピールしながら広域的な相乗効果を狙うもので、「お茶といえば掛川、保存容器は秋田県仙北市の樺細工、お湯を沸かす鉄器は岩手県奥州市、お茶碗は岐阜県多治見市」といった具合です。掛川茶の全国キャンペーン会場では、樺細工だったり南部鉄器だったりがいつも使用されるというわけです。

 NHKのテレビ番組「試してガッテン」で、掛川市民のガン死亡率低い要因はお茶を飲んでいるから…と言う内容が放映され、掛川茶がとても注目されています。これを契機に、掛川茶ひろめ隊が全国行脚中なんだそうで、その行動力、仙北市役所も見習いましょう。

2012年8月22日水曜日

中小企業家同友会の例会で


 秋田県中小企業家同友会仙北地区8月例会に、田邉副市長と一緒に参加しました。昨年9月に制定した「仙北市産業振興基本条例」や市政公約の達成状況などについてお話しましたが、自身の論点整理にもなって良い機会でした。同友会の皆さんの地域づくりにかける情熱は半端ではありません。理念に根ざした意見交換は、刺激的でした。

 皆さんからの質問は、ドッキリする内容が幾つもあって…。所得向上の手法の多角化の必要性や、行政は人材が命だということを再認識することができました。地域の課題を洗い出す作業では、義務教育の現場で地域人材の活用を増やすことが必要という指摘もいただきました。少子化対策は他市町村との政策競争も必要だ、と言う意見もありました。

 ところで仙北市産業振興基本条例の前文では、「未来へと続くまちづくりを成しうる資源は、すでに自らの手中にあることを自覚し、それぞれが同一の目的のため主体的に行動を起こす必要がある。市勢が前進するエネルギーはその結集からのみ生み出されることを確信する」とあります。まちを前に進めるには、市民の皆さんのご協力が不可欠です。

2012年8月20日月曜日

富士河口湖町留学の報告会

山梨県の富士河口湖町に国内留学(8月3日~5日)をした仙北市内の子供たちが、忙しい中(夏休みが間もなく終了するぞ、宿題ガンバッテ!)で、その報告に市役所を訪ねてくれました。

 富士河口湖町と仙北市は、クニマス発見を契機に親密な交流を続けています。今回は写真の子供たち5人(生保内中学校3年生の三浦将太君・金田大希君・三浦嘉夏さん、西明寺中学校2年生の櫻田隆輝君・鈴木杏奈さん)が、田沢湖とクニマス、それに秋田・仙北の自然環境などを事前研究し、それを富士河口湖町の子供たちの前で発表、また西湖のお話を地元の方々から聞き取りするなど、いろんな経験をすることができました。

 自分は、今後も環境学習や体験学習のメニューを拡充し、子供たちに参加して欲しいと思っています。市外での活動も多くなることが想定されます。子供時代に見聞を広める機会があるかないかで、人生の目標設定が変わるのでは…。そんな風に思っています。


2012年8月19日日曜日

映画「道~白磁の人~」で涙・涙…


 皆さんお盆をいかがお過ごしになられたでしょうか。暑い毎日でしたが、体調など崩されずに、計画した楽しみ方ができたでしょうか。

 自分はと言えば、各地域のお盆行事、神社の祭典などにご案内をいただき、また今日の午前は東北総体の馬術競技会などにも出席したりで、アッという間のお盆でした。行事を主催した方々、ご協力くださった皆さんに、厚く御礼を申し上げます。お祭りは地域住民の拠り所、結束点の役割を果たしていることを、改めて実感しました。

 さて今日の午後は、映画「道~白磁の人~」(監督:高橋伴明 出演:吉沢悠・ペ・スビン、他)の仙北市上映会でした。県内では最も早い上映です。仙北市をいつも応援してくれて、また映画の制作にも携わったハ・ジョンウンさん(河正雄さん)の推薦もあって、市の国際交流協会を中心に実行委員会を組織しての上映会でした。

 舞台は日本統治時代の朝鮮半島。植林を行う研究者で、民族間の争い事にも信念を貫いて生きた、実在の青年・浅川巧の半生を描いた感動の映画です。映画の始まりから終わりまで、ハンカチが必要です。涙腺の弱い方はご準備をお忘れ無く。

2012年8月16日木曜日

新成人の皆さんへ


 8月15日、仙北市成人式が行われました。たくさんの若者のエネルギーに、ほんの少し気後れしながら、30歳先輩の立場から、皆さんへエールを送りました。以下、全文です。

 今から46億年前に地球が誕生したと言われています。40億年前には原始生命が誕生し、地核が安定した後、何回も氷河期が来て、その氷河期と氷河期の間に生物が誕生し、次の氷河期で多くが死滅して、これを繰り返して現在に至っているそうです。

 もう少し詳しく見てみると、6500万年前に霊長類の祖が誕生し、600万年前に人とチンパンジーの進化が分かれました。ホモ・サピエンスが出現したのは約20万年前です。その後、紀元前3000年ごろ、初期文明、古代エジプトだったりメソポタミアだったりが興っています。現代は紀元後2000年ですから、ザクッとまるめると、私たちは地球誕生後46億年の歴史の中で、5000年分の文明や情報しか持っていないことになります。5000年と言う時間は、地球年表で見れば、ほんの一瞬です。

 東日本大震災の後に、あの津波の規模や福島の原子力発電所事故は、全くの想定できなかったと言い訳がありました。人類のたかだか5000年の知恵で、全てを想定しようと思うこと自体が思い上がりです。宇宙開発も進んでいますが、例えたら、地球というベビーベットから、やっと子ども部屋の中をハイハイし始めた程度のことで、私たちが見たこともないこと、考えも及ばないことの方が、ずっと多いのだと思います。

 人間は小さな存在で、未完成な生き物です。だからと言って、いい加減に生きていい、好き勝手にやっていいと言っているのではありません。なおさら、一生懸命に生きようじゃないか、人類の文明を積み上げる担い手になろうじゃないか、何代も前のおじいちゃん・おばあちゃんから、お父さん・お母さん、私たちに命のバトンをいただいたように、次の世代に人類の種をリレーしようじゃないか、そう思って欲しいのです。

 皆さんが数年前、辛くてしようがなかった悩み事も、昔の出来事になっているように、今手にしている5000年の文明も、今後、100年・1000年後の人類から見たら、笑えるほど幼稚なもの、過去の1つの体験に他なりません。皆さんそれぞれ長短ありますが、人生は約80年です。これまでの20年は、例え自分で判断したことでも自由にならなかったり、逆に失敗を咎められることがない未成年時代でした。でも、これからの60年は違います。次の世代に命のバトンを受け渡すこと、新たな価値を生み出すことに最大の努力をお願いします。神・仏、宇宙の摂理の中で生を受けた人間として、短い人生と真剣に向かい合って欲しいと思います。

 何かを社会に要求するのではなく、社会に提供する側の人間になってください。自身の能力を否定することなく、無限の可能性を信じて挑戦をしてください。ふりかかった試練はチャンスです。一人で対処できなかったら周囲に助けを求めても良いのです。試練、また感謝の心が皆さんを成長させるパワーになります。そして家族・友人、ふるさとを愛してください。
 何度も繰り返しますが、人生は本当に短くて、まさに一瞬の出来事です。あれこれ悩んでいる時間などありません。道が目の前に見えていたら、迷わず歩き出してください。
 新成人の皆さん、本日は仙北市成人式にご出席をいただき、本当にありがとうございます。またご来賓各位におかれましては、ご多用にもかかわらず、多数ご臨席いただきました。厚くお礼を申し上げます。全ての皆さんの人生が豊かになることをご祈念し、式辞とします。


  平成二十四年八月十五日
仙北市長  門 脇 光 浩

2012年8月11日土曜日

2012台湾レポート④


 写真は中華航空總経理の孫さん。孫さんに仙北市の四季の美しさをお話ししました。その中で秋田内陸縦貫鉄道を「ホタルが乱舞する季節、紅葉の森の谷間を縫う季節、吹雪に凍る季節…、内陸線周辺には、台湾の皆さんに是非ともご覧いただきたい季節があります」と伝えると、孫さんは「偉い役人になった人が、ホタルの光で勉強をした逸話を思い出しました。そんな懐かしい風景が日本にはまだあるのですね」と、とても喜んでくれました。

 北投温泉の周さんからは、アジア太平洋国際温泉発展協会の準備委員会設立に関する協定書を託されました。趣旨は「グローバルな視点で温泉の未来づくりを行おう、皆が力を合わせ、温泉観光や温泉療法を進めるプラットフォームを築こう、この地域(アジア太平洋)が全世界の温泉業者のベンチマークと温泉愛好者の聖地になろう」などなど。準備委員会が設立となっているので、今後は正式な発展協会の発足に向けて取り組みを進化しなければいけません。

 台北市産業発展局の王さんには、台北市内で花が咲くサクラの樹種を教えてもらいました。指定された何種類かのうち、仙北市で適当な樹種を8月いっぱいに決定、これを外交ルートなどを活用しながら台湾に送付。台北市産業発展局では局所有の土地に仮置きしておいて、11月の植樹まで管理を行う…、こんな連係プレーになりそうです。

 今回も多くの皆さんにご指導とご協力をいただいたトップセールスでした。主催の秋田県、サポートにあたった各旅行社、そして台湾政府、台北市政府などなどに深く感謝を申し上げます。

2012年8月10日金曜日

2012台湾レポート③


 8月10日。秋田県の台湾トップセールス3日目。今日は朝から仙北市独自の活動でした。写真は3000人以上が在籍する台北市内のマンモス校「台北市立士林高級商業専門学校」での交渉風景。自分の右から順に台湾政府外交部(外務省)の郭さん、仙北市の草彅観光課長、右は同校校長の黄さん、そして修学旅行担当の先生方です。

 交渉内容は、この11月下旬に実施予定の同校の修学旅行を、何とか仙北市を舞台に展開して欲しいことでした。黄校長のご配慮で、この件はOKをいただくことができました。また冬の教育旅行(スキー中心)も行っていると聞き、「ぜひ仙北市にお出でください」とお話しすると、「それは11月の旅行を見てから決めることにしましょう」との返事。さすが市内随一の大規模校を切り盛りする校長先生です。学校経営の話題では「日本が行っている民間からの校長抜擢は素晴らしい制度です。校長は教育者と言うよりは、経営者の能力が要求されますから」と話していました。

2012台湾レポート②


 8月9日。秋田県の台湾トップセールス2日目。エバー航空、亜東関係協会、復興航空、台湾交通部観光局と、時間を惜しんで歩き回る感じ。外気温は37度ありますが、ビルの中は節電の必要がないのでしょう、ギンギンに冷えていて五感が麻痺します。

 さて、エバー航空本社では鄭会長ほか、李副総理や陳協理など主要幹部のお出迎えをいただきました。現在就航している仙台定期便をフル活用し、東北を観光・経済の主要地域と認識していること、大震災後今年の1月から6月は65パーセントの伸び率になっていること、しかしながら北海道に比べてツアー代金は割高感があり、プライスダウンが誘客の引き金になること…、などなど率直な意見をいただきました。

 写真は復興航空の本社オフィス。秋田県の台湾交流は田沢湖と澄清湖の姉妹湖締結から始まったと言っても過言ではありません。そんな訳で、締結25周年記念事業への協力もお願いしてきました。

2012年8月9日木曜日

2012台湾レポート①


 秋田県の台湾トップセールスに参加。8月8日から始まって11日に終了の予定となっています。主要部隊は昨日の午後からエバーグリーン本社など訪問活動を行っていますが、仙北市部隊は出発が遅れたために、夕食会からの参加となりました。写真は夕刻どきの台北市南京地区。車もバイクも家路を急いでいます。

 佐竹秋田県知事、津谷北秋田市長、前田観光文化スポーツ部長など、一行は16人。今日・明日をかけて各航空会社代表、台湾政府交通部(日本で言えば観光庁)、同外交部(外務省)を訪ねます。この他、仙北市としては、教育旅行の招致で学生交流を実現したい「台北市立士林高級商業専門学校」での協議、台北市政府産業発展局との経済連携・桜の植栽事業打合せ、玉川温泉と北投温泉提携1周年・田沢湖・澄清湖姉妹湖25周年記念事業実施に向け外交部との交渉など、独自ミッションも多数抱えています。

 少々緊張気味で早起きしました。今日から本格的な協議になるし、気温も37度になるとテレビで言っていて、バテないよう気を付けないと…。ホテルの窓の外はまだ真っ暗です。

2012年8月7日火曜日

仙北市地域運営体連絡協議会


 昨日、地域運営体の連絡協議会(橋本左武郎会長)が開催されました。場所はクリオン。市内全地域に設立となり、事業スタートして初の全体会です。9地域運営体から会長、副会長、事務局長など29人が参加。市役所からは各地区サポートセンター職員や田邉副市長、倉橋総務部長、企画政策課職員などが出席し、事例分析や意見交換を行いました。

 自分の率直な感想は、一言で言うと活動が活発化している驚きでした。もちろん各地域運営体の実情は随時確認をしているつもりでしたが、9つの運営体のそれぞれの発表を続けて聞くと、感動を覚えるほどの努力を感じます。地域運営体は、確実に地域を変える存在に成長しています。

 意見交換では、市役所との役割の明確な区分手法などについて、まず運営体の翌年度の粗々な事業計画を11月~12月に策定してもらうこと、12月からの市の翌年度予算編成作業の中で、事業の精査を進めることなどが話し合われました。また活動が広範囲に及んでいることから、次回の連絡協議会には、教育委員会や市役所各部署の同席を検討することにしました。

国民文化祭~仙北市の取り組み


 平成26年10月4日(土)~11月3日(月)開催予定の「第29回国民文化祭・あきた2014」。先月の県の実行委員会設立に続き、昨日は仙北市実行委員会の設立総会を開催しました。

 会議では、はじめに国民文化祭の概要や基本的な考え方を示しました。基本理念は「地域の文化力を高め、文化の力で地域を元気に」です。3つの方針は「つなぎ」・「支え」・「育み」としています。さて仙北市は県内随一の歴史と文化を継承しているまちですから、国民文化祭への取り組みも全市体制で取り組むことを確認にしました。と言うわけで、国民文化祭での仙北市事業は多義です。

 現在時点での市主催事業(仮称)は以下の通り。
1.民俗芸能の祭典
2.秋田の文学・作家を語る
3.秋田おばこ物語
4.アートdeまちあるき
5.江戸に花開く角館文化
6.短歌文芸祭
7.大正琴コンサート
8.内陸線アートフェス
9.お餅の博覧会
10.おもてなし事業
 この他にもまだまだ企画が進んでいます。市実行委員会では、10月を目処に事業の立案や企画委員会を確定したいと考えています。

2012年8月6日月曜日

日本一の鮎


 先週の暑さは余りに過酷でした。「川に入りたいなあ」…、昔、川遊びをした方々だったら、皆さん思うことは一緒ではないでしょうか。

 鮎漁が解禁になって、多くの鮎釣りさんが仙北市を訪れてくれています。そんな一人と立ち話で、「桧木内川の鮎はうま味が日本で一番だ」との太鼓判。嬉しいです。鮎が美味いと言うことは、川が清涼なことを評価いただいたこと、水を大切に思う市民の暮らす土地柄だと言っていただいたことと同じです。

 お盆行事が間もなく始まります。角館の立町ポケットパークでは先週土曜日に、絵灯籠まつりが行われました。皆さんも市内各地で取り組まれるお盆行事にご参加ください。仙北市はやはり豊かなまちです。