2015年4月30日木曜日

仙北市ふるさと納税「ふるさとチョイス」にデビュー!

仙北市のふるさと納税制度が全面リニューアルし、「ふるさと納税ふるさと便」として生まれ変わります。インターネットデビューは5月1日から。活用するポータルサイトは「ふるさとチョイス」(写真はふるさとチョイスのトップページ)です。

 「ふるさとチョイス」は、自治体のふるさと納税の寄附でいただける「お礼の品」と「使い道」を掲載する最大手で、月間ページビューが1500万件を越えると言われています。
仙北市では、ふるさと納税の大幅な増加を目指すこととあわせ、納税者の利便性を高め、仙北市の魅力あふれる特産品を全国の皆さんにお届けし、仙北市ファンになってもらいたいと、先の3月市議会で関係予算を可決いただきました。それからの準備だったため、5月からの「お礼の品」は53品目でスタートです。このあと7月を目途に、さらに魅力的なバリエーションになる作業を進めています。

★選べる使い道
 仙北市では、いただいた寄附金をより有効に活用するため、「ふるさと仙北応援基金」を創設しています。寄附金は、いったんこの基金に積み立てられ、次の事業に該当する施策を実施する際に活用させていただきます。
①田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクト事業…田沢湖畔・湖面環境保全、田沢湖・西湖友好提携交流事業、クニマスの故郷PR事業などに使用します。
②高齢者が安心に暮らすための事業…高齢者の生活サポート、健康維持などにつながる事業に使用します。
③未来を担う子どもたちを育む事業…子どもたちが健康で健全に成長するために必要な事業に使用します。
④ふるさとの自然と歴史・文化を守る事業…自然保護、景観保全、文化財の維持などを行う事業に使用します。
⑤観光を軸とした交流のまちづくり事業…観光に関連して、環境整備・交通確保・交流促進などに結びつく事業に使用します。
⑥その他寄附者が希望するもの…例記に該当しない各種事業に使用します。

 どうぞ皆さん、よろしくお願いします!。

仙北市で第164回秋田県市長会

第164回秋田県市長会(会長は穂積元・秋田市長)が仙北市で開催されました。会議会場はグランデールガーデン、視察先として食彩・町家館、樺細工伝承館(写真)、そして伝統的建造物群です。通年だったら桜が満開の時期ですが、今年はそれを楽しんでいただくことができませんでした。それでも、多くの観光客の皆さんが通りを歩いている様子を見て、ビックリしていました。

 さて総会では、国に対する提案要望案などを審議いただき(開催地市長が議長役)、全案を議決しました。例えば以下のような内容です。

・地方分権改革の推進や財政基盤の充実強化
・地域防災力強化のための財政支援
・少子化対策の充実
・医師養成や確保と地域医療の充実
・介護保険制度の適切な実施
・乳幼児や児童医療費無料化制度の創設
・新たな農業と農村政策の推進
・交通体系の整備促進
・子ども子育て支援制度の財政措置
・放課後児童健全育成事業の支援員の適正配置
・積雪寒冷地での社会資本総合整備事業の早期発注制度
 …計 42件

 総会の他、多くの意見交換の場面がありました。それぞれの市長は、確かに地方創生に期待感を持つ一方で、実を上げることができるかできないか、それは結局その自治体の力(民間や行政などの総力)にかかっていること、動かなければ変わらないこと、と言う認識で一致しました。

さくらサミットで定期便の就航決議

岩手県北上市・青森県弘前市、そして仙北市の3市で組織する“みちのく3大桜名所連絡会議”の実務者会議を仙北市で開催。これまで3市は、それぞれの桜祭りを一緒になって関西圏や関東圏へ売り込み、着実に認知度を高めています。その活動報告や予算決算を審議するのが実務者会議です。

 実務者会議の後、特別企画で「さくらサミット」を開催しました。まず市のさくらアドバイザー黒坂登さんから基調講演をいただきました。黒坂さんは「桜は手をかけただけの花を咲かせてくれる」と話し、個の作業には限界があるので、仙北市は組織として管理体制の充実を急ぐべき、と指摘がありました。同感です。

 その後、北上市の高橋敏彦市長や弘前市の蛯名正樹副市長と公開談義。ウソ対策には皆さん苦労している様子でした。またお花見のシーズン以外でも、海外からのお客様を積極的に誘致っするため、東アジア、特に台湾との定期便の就航を目的に連携して活動を行うとした決議を採択しました。例えば青森空港に入って、バスで弘前や北上や仙北を巡り、花巻空港や秋田空港から出るとか…。1つの空港発着ではなく広域観光を基本とした定期便の就航です。さっそく各県知事との協議に入ります。
※写真は決議を採択後の握手(右から蛯名・弘前市副市長、高橋・北上市長、自分)

2015年4月26日日曜日

全日本スキー連盟「創立90周年記念式典」

全日本スキー連盟の創立90周年記念式典に参加しました。場所は都内芝公園の東京プリンスホテルです。先シーズンに世界大会(フリースタイルスキー・ワールドカップ)を開催したご縁で、仙北市もご案内をいただきました。

 全日本スキー連盟会長(9代目)は秋田県の鈴木洋一さんです。自分は県議時代からずっとお世話になりっぱなしです。先ごろの統一地方選挙でも当選しましたが、少し体調を崩されたお話しを聞いていたので、元気な姿を見てホッとしました。全日本スキー連盟の会長というのは要職です。充分に気を付けてください。

 それにしても、90周年の記念誌に載っていた歴代会長を見てビックリしました。連盟を立ち上げた(1925年)際の初代会長は稲田昌植さんは男爵、2代の小島三郎さんは医学博士、3代の小川勝次さんはオリンピックチームの監督、4代の木原均さんは理学博士、5代の東龍太郎さんは東京都知事、6代の判素彦さんは日清製粉会長、7代の堤義明さんは西武鉄道グループオーナー、8代の伊藤義郎さんは北海道経済界のトップ…。そうそうたる顔ぶれです。

 記念式典もすごい顔ぶれが集まったと思いますが、誰が誰なのか、良く分かりません。その中で連盟専務理事の岡山紘一郎さん(田沢湖フリースタイルスキー・ワールドカップ競技大会委員長)、理事の林辰男さん(フリースタイル競技部長)、またジャンプの高梨沙羅選手・葛西紀明選手、スノーボードの竹内智香選手、田沢湖モーグルアンバサダーの上村愛子さんは、もちろん認識できました。上村さんは「遠いところおいでいただいて…、秋田は遠くもないか」と笑っていました。相変わらずお綺麗です。
 様々お話をしましたが、連盟も選手も、来シーズンにむけた準備は既に始まっていることを強く感じました。大変な世界です。

※写真は優秀選手を表彰する鈴木洋一会長と受賞の葛西紀明選手。

2015年4月23日木曜日

韓国旅行業協会の視察をお迎え

本日夕方、田沢湖高原のホテルで、韓国旅行業協会(KATA)に参加する各社の、秋田・岩手訪問団をお迎えしました。この訪日は、なかなか増加に転じない韓国からのインバウンド対策を強化しようとKATAが企画したもの。日本政府観光局や観光庁のバックアップもいただきました。

 一行は、梁武承・会長ほか旅行業関係者やマスコミの方々130名で、皆さんとってもフレンドリー。今日は桜が満開の角館を視察。「桜と武家屋敷の美しさに興奮しました」と話していました。明日は朝から田沢湖を観光し、アイリス・ミュージアムにも立ち寄っていただく予定です。梁会長は、「東北はまだまだ韓国で売り出せる場所です。ご飯もお酒も温泉も美人も魅力的です」と話していました。

 自分は、樺細工の小物入れをプレゼントし、「仙北市は日本のどの街よりも、韓国の皆さんに楽しんでいただけるコンテンツが揃っています。末永いお付き合いをお願いします」とごあいさつさせていただきました。

弘前で伊勢谷友介さんと

早朝から車を走らせ、青森県弘前市へ。「弘前さくらまつり」開会式に出席させていただきました。みちのく3大桜名所連絡協議会を構成する弘前さくらまつりは、まさに百花繚乱。桜の数約2500本で、天守閣と石垣と桜のコントラストは見事の一言です。

 しかし長い時間の中で、城をいただく石垣の積み上げがゆるみ、今年から石垣を積み直す作業に着手するとのこと。そのため、天守閣を70メートル移動させる大工事が間もなく始まります。工事のためにお堀が埋め立てられていましたが、ここを観光客が歩けるようになっていて、「今年しか見られない光景ですよ」と、工事対策も観光素材としている辺り、さすがです!!。また会場内では、弘前市社会福祉協議会が車イスを貸し出ししていました。本当に必要な対応だと思います。来年の実現に向けて、さっそく検討したいと思います。

 写真は、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」で、吉田松陰役を演じている伊勢谷友介さんとのツーショット。弘前公園の桜守りのユニフォームをプロデュースしたご縁で、開会式にご招待をいただいたとのこと。伊勢谷さんの母方のお婆ちゃんは秋田です。
 それにしても男前でした。

2015年4月22日水曜日

日本青年会議所の柴田会頭が来庁

日本青年会議所の皆さんが来庁され、グリーンツーリズムや国際交流、地方創生特区のことについて意見交換を行いました。自分の左隣が柴田剛介会頭(石川県金沢青年会議所)、さらに左隣が仙北市農山村体験デザイン室の福田成洋室長です。

 仙北市はグリーンツーリズム活動が盛んで、東日本では一番の活動が行われていると評価をいただいています。現在31軒の実践農家があり、今年度中にはもう2軒が参加いただけるお話もお聞きします。
 意見交換会は、会議所の皆さんからの質問にお応えするスタイルで進行。農家民宿としての要件や料金、滞在日数、歴史的な経緯(どうしてこんなに活動が盛んになったのか…)、また国際交流の現状、台湾・タイ・韓国等との交流実態、角館高校が取り組む海外校との姉妹校連携などについて、福田室長から実例を紹介しての答弁がありました。
 特区については、旅行業法の規制緩和や免税店開設の規制緩和などをお願いしていること、また温泉を活用したヘルスツーリズムは、医療と健康な食の提供、日本文化を生み出す農山村の元気づくりに大きな効果が期待できることなど、自分からお話しさせていただきました。

 秋田県の木村治・秋田ブロック協議会会長(大館青年会議所)、鈴木貴宏・大曲青年会議所理事長も同行されていたので、今後とも仙北市のまちづくりにご協力くださいと、お願いすることができました。
 皆さんご苦労様でした。
 

国語の教科書にクニマス登場

来年の4月から使用予定の国語中1の教科書に、田沢湖で絶滅したクニマスを取り上た出版社があります。執筆者は中坊徹治さん(京大名誉教授)で、「幻の魚は生きていた」と題し、6ページにわたり田沢湖とクニマスの歴史、絶滅の経緯や山梨県西湖での発見などが綴られています。

 この出版社の教科書は、これまでは全県の全中学校で使われ、また全国的にも採用する自治体が多いと聞いています。日本全国の子ども達が、田沢湖やクニマスの運命に触れ、田沢湖再生の運動が全国から巻き起こるチャンス到来です。多くの子ども達にクニマスを知ってもらい、平成29年度にオープン予定の「田沢湖クニマス未来館」を訪ねていただけたら…と思いを巡らしています。ゾクゾクします。

 以前から出版のお話はお聞きしていましたが、現実に新聞記事(秋田さきがけ新聞・4月22日)を読んでいて、ゾクゾクしました。さっそく中坊先生に御礼電話を入れようと思います。

2015年4月21日火曜日

仙北市老人クラブ連合会の総会で

余りに良い笑顔だったので、アップしてみました。本文とは関係ありません。

 さて今日は仙北市老人クラブ連合会(藤原剛会長)の総会に参加しました。第2事務所を田沢湖第2庁舎に新たに開設するための会則の変更、新地域支援事業(介護保険制度の見直しで、平成27年度から3年間に、これまで全国一律だった要支援者に対するサービスが市で行う地域支援事業に移行します)の内容の説明など、どれも重要案件でした。

 さてその後の懇談会で、皆さんに幾つかのご報告を行いました。温泉施設での死亡事故の現状と対策、地方創生特区の内容、交通政策新ビジョンの策定、プレミアム付き商品券や無料温泉県の発行、市政10周年記念事業、市役所行政組織の改廃、漢方のツムラとの連携事業、田沢湖湖底調査計画などなど、山盛りの情報提供になってしまい、申し訳ないことをしました。

 角館の桜は間もなく満開、刺巻のミズバショウは満開、八津のカタクリは連休中に見頃とお伝えしました。ウォーキングの素材の豊富さはどこよりも群を抜く仙北市です。
 健康のためにも、まち歩き、しましよう。

2015年4月20日月曜日

今日から角館の桜まつり!

今日から、いよいよ角館の桜まつりが始まりました。期間は5月5日までです。刺巻の水芭蕉(4月11日~5月6日)も八津鎌足のカタクリ(4月18日~5月3日)も既に開園していて、仙北市の3大花紀行は、間もなく見頃を迎えます。

 写真は桜まつり開会式直前のおまつり広場の様子。桜もお店も準備万端!です。どうぞどうぞ、皆さんのお越しを心からお待ち申し上げます。
 
 それにしても、今日も寒かった…。この寒さ、花が長く咲くには良いのかも知れませんが、お花見の皆さんにとっては、余り歓迎できるものではないなあと。やっぱり春ですから、ポカポカ天気の中、じっくりと散策したいじゃないですか。

 なお、主なイベントは次の通りです。
・夜桜ライトアップと電飾 4月20日~5月5日
・歩行者天国 4月25日、26日、29日、5月1日~5日
・飾山囃子披露会 4月25日、26日、29日、5月2日~5日
・小桜舞子さんコンサート 4月29日
・さくらサミット 4月29日
・雅楽演奏会 4月30日
・樺細工で生まれ変わった奇跡のピアノコンサート 4月25日、26日、29日、5月2日~5日
・お茶でおもてなし会 4月25日~5月5日
・こまち娘・ハイカラさん・鎧姿体験会 4月25日、26日、29日、30日
・福松くん、お梅ちゃんの御出座し 4月25日、26日、29日、30日
・日本刺繍作品展 4月24日~26日
・ペーパークラフト展 5月2日~5日
・銀座歌舞伎海運の小槌 4月25日~5月5日
・カヌーファーストランin角館 4月26日
・ヤマメの放流 4月26日、5月3日
・高井有一と文化講演会展 4月11日~6月14日
・ミニギャラリー伝統工芸士作品展 4月20日~5月10日
・みちのく桜名所クイズラリー 4月20日~5月5日
 他にも多数のイベントがあります。詳しくは市ホームページなどで確認ください。

食彩・町家館オープン

昨日オープンした「食彩・町家館(仙北市角館横町町内)」の正面入り口です。町家館は、(株)あきた食彩プロデュース(沢井修社長)が経営する農産物の6次拠点施設で、仙北市をまるごと味わいながら、新ヒット商品を生み出すインキュベーションセンターの役割を担います。

 町家館は1階が各物産の販売ブースです。また仙北市の食文化の特徴となっている“いぶり(スモーク)”に着目して商品開発も行います。先ずは新発売の“いぶり坦々麺”をお楽しみください。
 2階はビュッフェスタイルで、仙北市の農産物を調理したご馳走がいっぱい並んでいます。もちろんここで食べてオーケー、お弁当にして持ち帰ることもオーケーです。お値段もリーズナブルで、健康的な料理の数々を是非ご賞味ください。

 この後、同一敷地内に北都銀行角館支店がオープンします。また来年オープンに向けてホテル建築の準備が進んでいます。楽しみな取り組みが続きます。

2015年4月17日金曜日

仙北市が森林・林業コンシェルジュの指定を

東北森林管理局では、森林・林業の活性化を目的に、東北の6つの市町村を対象として専門的なアドバイスを行う「森林・林業コンシェルジュ」制度をスタートさせました。秋田県では仙北市が指定をいただきました。

 これにより、市が策定を進める「地方版総合戦略」の中に、多くの先進的な森林・林業政策を盛り込むことが可能になります。その指南役には、山村経済論が専門で岩手大学農学部の岡田秀二教授が就任します。仙北市の他、他県の指定状況は、西目屋村(青森県)、西和賀町(岩手県)、紫波町(同)、最上町(山形県)、七ヶ宿町(宮城県)となっています。

 岡田教授には、
①育林の費用対効果の改善策
②林地残材を木質バイモマスとして効果的に調達する手法
③ネマガリダケ育成状況の改善
④ブナの実や落ち葉の有効活用策
 等について、特に指導を受ける予定です。

※写真はNHKニュース画面から。

仙北市内に就職した新人さん達へ

今日の午後、仙北市内へ就職が決まった皆さんに参加をいただき、新入社員歓迎激励会が開催されました。主催は仙北市商工会です。参加の皆さんは23人で、皆さんともに「早く仕事を覚えて、社会のため役に立ちたい」とやる気満々、本当に頼もしい限りの新人さん達でした。

 写真は、誓いの言葉に登壇した田口勇人さん(株式会社成立田沢湖工場)と大澤美咲さん(同)。「まだまだ未熟ですが、毎日何かを学び取り、それを活かして日々を積み重ねて行きたいと思います」と話していました。

 自分は、大好きな本「置かれた場所で咲きなさい(2012幻冬舎発刊:渡邊辺子著)」を紹介して激励の言葉に代えました。

~初めての土地、思いがけない役職、未経験の事柄の連続で、私はいつの間にか“くれない族”になっていました。「あいさつしてくれない」こんなに苦労しているのに「ねぎらってくれない」「わかってくれない」…。自信を喪失し、修道院を出ようかとまで思いつめた私に、一人の宣教師が一つの短い英語の詩を渡してくれました。その詩の冒頭の一行が「置かれた場所で咲きなさい」という言葉でした。それから私は変わりました。置かれた場に不平不満を持ち、他人の出方で幸せになったり不幸せになったりしては、私は環境の奴隷でしかない。人間と生まれたからには、どんなところに置かれても、そこで環境の主人となり自分の花を咲かせよう、と決心することができました。それは「私が変わる」ことによってのみ可能でした。
 いただいた詩は、「置かれた場所で咲きなさい」の後に続いて、次のように書かれていました。「咲くということは、仕方ないと諦めることではありません。それは自分が笑顔で幸せに生き、周囲の人々も幸せにすることによって、神が、あなたをここにお植えになったのは間違いでなかったと、証明することなのです」。私は、かくて“くれない族”の自分と訣別しました。
 でも、どうしても咲けない時もあります。雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時には無理に咲かなくてもいいのです。その代わりに、下へ下へと根を張るのです。次に咲く花がより大きく、美しいものとなるために~。

2015年4月16日木曜日

ドリームTAZAWAKOファーム始動!!

農事組合法人ドリームTAZAWAKOファームが運営する菌床しいたけ栽培施設が完成し、今日は竣工式と祝賀会に出席をさせていただきました。発生用ハウス6棟(1632.6平方メートル)、作業用建物(234.7平方メートル)で、20万菌床の製造ラインを誇る大規模生産施設です。

 ファームは田沢湖生保内の高谷林業株式会社に隣接し、高谷林業が菌床原料のブナチップを提供しています。施設の総事業費は約2億4千万円。地元からの新規雇用も多数で、今後は良質なしいたけ生産はもちろん、観光分野など6次産業化に向けた構想もあるとのこと。市の食品産業クラスター構想・農商工連携などを牽引いただける、本当に頼もしい新拠点の始動です。

 さて写真の方は、同法人の藤原竜一・代表理事。長くお勤めになった株式会社北研のノウハウを導入し、地元でしいたけ生産をしたいとのお話を伺ったのは、確か2年ほど前のことだったと思います。施設見学の際も静かな語り口調で、いろんな夢をお話しくださいました。皆さんの夢の実現に向け、仙北市も全力で応援します。

2015年4月15日水曜日

岩手県の北上展勝地さくらまつりで

今日の午前、岩手県北上市の展勝地さくらまつり開会式に出席しました。北上展勝地は青森県弘前市の弘前公園、仙北市角館と共に「みちのく3大桜名所として、全国からお客様をお迎えしている観光地です。

 北上展勝地のさくらまつりは、今日から5月6日まで。高橋敏彦・北上市長は「開会式でこんなに花が咲いている年は記憶にありません。異常気象かな…」と。自分はごあいさつで「きっと北上市には花さか爺さんがいっぱいお住まいなのでしょう」と、お話をさせていただきました。さくらまつり期間中の花もちは厳しいかも知れませんが、北上川から見る情景は本当に素晴らしく、さすが3大桜名所です。

 写真は、開会式でアトラクションに登場した地元立花保育園・川岸保育園の園児の皆さんによるダンス。とっても楽しそうです。北上市の元気さが伝わる一コマでした。
 なお、仙北市で開催する「みちのく3大さくらサミット」(4月29日)には、北上市の高橋市長や弘前市の葛西市長も参加予定です。皆さんのご参加もお待ちします。

2015年4月12日日曜日

いいぞっ!「ミュージカル為三さん!」

昨日は、わらび劇場で「ミュージカル為三さん!」の初演でした。「為三さん!」本当にいいぞっ!。浜辺の歌、赤い鳥小鳥、かなりや…。劇中で登場する成田為三さん作曲の歌は、どれも一緒に口ずさむことができるはずです。特に秋田県民歌は、観劇する皆さんが大声で歌えるよう、舞台と会場で全員合唱できる場面も配慮されています。しか~し、自分は大好きな県民歌を歌えなかった…。

 上演時間が短く感じるほど、感動が続きます。ピアノを模したステージ美術も素敵でした。ストーリーはとても簡潔で軽快で、役者の素振りや小道具、ちょっとした音もお洒落です。今までのわらび座にはないタイプのミュージカルだと思います。

 さて、どうして大好きな県民歌を歌えなかったかというと、涙がこみ上げてきて、声が出なかった訳です。体がヒクヒクするほど泣けて泣けて…。体が震え、座っていたイスも震え、たぶん隣の人にも伝わったはずです。これはデトックス・ミュージカルです。

 写真は、感動の初演後、応援する皆さんと役者さんが一緒になってのレセプション風景。ここでは大声で秋田県民歌を歌うことができました。爽快でした。

2015年4月11日土曜日

石破茂地方創生大臣と

石破茂・地方創生大臣を中心に、地方創生特区の指定でご尽力いただいた御法川信英議員とのスリーショットです。石破大臣からは熱烈な激励をいただきました。これは命がけで地方創生特区を実績のある取り組みにしなければいけない、そんな思いを新たにしています。

 本当にご多忙な中で時間調整いただいたこと、感謝を申し上げます。石破大臣は、「素晴らしい提案でした。でも簡単に閣議決定できたのではありません。特に外国人医師の診療行為を緩和する事案は、党内でも異論があって、政務調査会や総務会で大きな議論となりましたが、しかし国際交流を行ってきた仙北市だからこその提案です。御法川先生には、陰に日向にご苦労をかけました」と内輪話も紹介いただきました。

 地方創生の考え方など、時間を超過しての会談が続きました。その口調が余りに穏やかなので気が緩くなってしまい、自分は「大臣は鳥取県の八頭町のご出身と聞きます。大臣と仙北市民は、昨年の夏に一戦を交えています」とお話しすると、「甲子園大会のことですね。あの時はウチが勝っちゃって、何だか申し訳がないなあ」と…。とても素敵な方でした。

 今回の政府要人への会談は、御法川代議士や内閣府地方創生推進室に、特段のご配慮をいただき実現しました。重ねて御礼を申し上げます。

平将明内閣府副大臣と

写真は、平将明・内閣府副大臣とのツーショットです。平副大臣は経済産業大臣政務官や内閣府政務官の経験があって、国家戦略特区に基づく近未来技術実証特区の制度設計を、小泉進次郎政務官と共に進めたと言われています。ご実家が八百屋(本人談、でも後で検索したら東京大田市場の有名な仲卸さんでした)で、若い頃から青年会議所の活動に参加し、ネットワークを全国に広げる情報通です。クールジャパンも担当しています。写真にガンダムのフィギュアが写っています…。

 会談は終始和やかなムードで進みました。特区の話題で夢を語り、地方が元気になって初めて日本が再生されるとの思いをお聞きできました。受けて立つ思いで、仙北市がどんな町かを説明しました。そして是非とも仙北市を訪ねて欲しいとお願いをしました(もう間もなく角館の桜祭りが始まりますよ!と強調をしながら)。平副大臣は、実は相当な情報を持っていて、逆に仙北市の魅力を口にされました。さらに「特区としての指定に携わった責任上、仙北市をさらに理解し世界にアピールするには、やっぱり行かなければいけないと思っています。近いうち、できればドローンの実証実験が始まるときには、お伺いしたいと思います」とのお話をいただきました。

 近未来技術の実証実験が始まるのは、正式な指定の後と思っていましたが、平副大臣は「条件が整えば、すぐにでも始めていただいて結構です」と。このスピード感です。

小泉進次郎内閣府政務官と

4月9日~10日の両日、仙北市の地方創生特区指定・近未来技術実証特区指定(正式には今後の国会審議を経た後の区域指定)で、ご尽力をいただいた皆さんへ御礼と決意をお伝えしたいと考え上京。お会いした方々は、順に千葉大学の野波健蔵・工学博士(特別教授)、小泉進次郎・内閣府政務官、平将明・内閣府副大臣、石破茂・地方創生担当大臣(内閣府特命担当大臣)、その他にも民間企業の代表者、地域づくり政策の専門家など多数です。

 写真は、小泉進次郎・内閣府政務官と会談の様子です。小泉政務官とは、特に近未来技術実証特区について意見を交換しました。この近未来技術実証特区は、平将明副大臣と小泉政務官が先頭に立ち、国家戦略特区法に基づく政策の提案や法案設計をしたと言われています。そんな経緯もあって、小泉政務官も強い思い入れを持っていることが感じられました。

 仙北市が提案した近未来技術実証特区は、ドローン(無人飛行機)を使い、火山活動や遭難捜索の防災実証、農林業などを中心とした生育確認や局部防除の経済実証など。前述の野波博士はドローン開発の権威で、その制御技術は世界でトップと評価があります。野波博士との事前協議では、まず今月中に仙北市を訪れ、実証実験の適地を下見したいとのことでした。このお話を小泉政務官にお伝えしたら、「ぜひ自分も同行したいので、日程の調整をします。実験にも立ち会いたいですね」との発言をいただきました。

2015年4月9日木曜日

角館高校新キャンパスで入学式

4月7日、角館高校の新キャンパスが完成後、初めての入学式がありました。新入生249人からも、また在校生からも、新たな校史を刻もうという意欲を感じます。素晴らしい入学式でした。

 市長として祝辞に込めた思いの概要は、以下の通りです。

 ~間違いなく、皆さんお一人おひとりは、世界中でたった一人の存在です。皆さんにしかできない役割が必ずあります。中学時代と違って、何かにつけて周囲と比べられる場面が増えますが、重要なことは、自分が思い描く自己を確立する努力です。他人との比較は意味を持ちません。自身を過小評価しないこと、自ら限界をつくらないこと、他人を傷つけないこと、この3つを心に誓ってください。若者は、常に社会の変革者であるべきです。これまで諸先輩が築き上げて来た、若杉と駒草の校風を大切に継承しながらも、あるときは、新たな視点でこれを突き破り、創造者となって次代を拓く役割を果たさなければなりません。この行動を起こしてください。未来は、既に皆さんの手の中にあることを忘れないでいただきたいと思います~。

 ガンバレ角高生!。

2015年4月6日月曜日

だしのこ園が認定こども園に

仙北市だしのこ園(生保内保育園・生保内幼稚園)が、4月から幼保連携型認定こども園になりました。今日は平成27年度の入園式でしたが、その前段で開所式を行いで、テープカットで新たなスタートをお祝いしました。明日は神代こども園(神代保育園・神代幼稚園)が認定こども園としてスタートする予定です。

 今年から「こども・子育て関連3法」に基づく子育て支援新制度が本格的に始まります。就学前、保育要件にとらわれない形で、保育園と幼稚園の“良いところ取り”をして、子ども達の健やかな毎日を支えたいと思います。
 これまで、認定こども園を目指して準備にあたってきた職員や関係の皆さんの努力が結実しました。ご苦労様でした。そして、これからが勝負です。
 さて、入園式ですが、新入園児は3歳児ちゅりっぷ組の13人、すみれ組14人のお友だちです。元気にお返事ができた人、上手くできなかった人、いろいろです。でも大丈夫。4歳児はな組24人、5歳児うみ組16人、同じくやま組16人のお兄さんお姉さん達と、すぐに仲良くなれますよ。みんなで遊んだり勉強したり、楽しいこども園生活をおくってくださいね。

 写真は、園児代表が交通安全の黄色い帽子をプレゼントいただいたシーン。車に気を付けて!。ご飯をいっぱい食べて、早く大きくなって欲しいなあ…。

2015年4月3日金曜日

閣議で外国人医師の改正法案決定

仙北市が取り組む地方創生特区で、外国人医師の診療行為に関する規制緩和の提案が、今日(3日)午前の政府・閣議で、国家戦略特区法の改正案として決定したとの情報がありました。

 実はこの提案、随分昔から温めてきたものの一つで、発端は仙北市(旧田沢湖町時代)の田沢湖と台湾の澄清湖の姉妹湖締結(1987年)まで遡ります。それから28年、双方の往来は年を追って密度が増し、市民レベルでの国際交流も盛ん(今年は台北市内の高校と地元の角館高校が、留学も視野に入れた姉妹校締結を予定)になっています。2011年には、台湾台北市内の北投温泉と仙北市の玉川温泉の間で、「姉妹温泉協定」も締結しました。世界で北投温泉と玉川温泉でしか確認されていない北投石(特別天然記念物)に着目し、さらに交流のバリエーションを広げようとしたもので、協定の締結式で、「今後は北投石を架け橋に、進んだ台湾の温泉医療を仙北市に移入するなど、医療を通じた観光連携にも取り組みたい」とあいさつしたことを思い出します。

 北投石は、微量の放射線(自然界の100倍程度)を発散します。玉川温泉は、ガンを患う方々にとって最後の砦とも言われている場所で、国内外から多くの湯治客が集まっています。しかし2012年の雪崩事故以降も安全対策を講じることができず、現在も冬期間の岩盤浴は閉鎖されたままです。冬期間の岩盤浴の再開を何とか実現し、ここに医師の常駐が叶えば、どんなに湯治のお客様は安心できることか…。
 今回の閣議決定は、そんな方々にとっても大変な朗報です。

ガンバレ!新人15名

今朝、大曲仙北広域消防の新規採用の皆さんによる、あいさつ会がありました。場所は田沢湖庁舎です。新人15名中で仙北市出身者は5名。皆さん元気ハツラツで、頼もしい限りです。ガンバレ、ガンバレ!。

 あいさつに応え、自分も一言激励させていただいて…。「仙北市民、また広域圏民の安心・安全、生命と財産を守る崇高な公務にご精進をお願いします。皆さん自身の健康に十分ご注意をください」と。

 消防の方々には、お世話になりっぱなしです。自然災害や遭難、事故、水害、火災などなど、危険な場所での活動が日常ですが、くれぐれも、くれぐれも気を付けて。

2015年4月1日水曜日

年度当初のあいさつで

本日、市内5ヶ所で職員への年度当初のあいさつをしました。以下はその内容です。市民の皆さんと思いを共有したいと思います。

 先ず始めに、同僚として企業局に勤務し、先月亡くなった柴田政文さん、そしてご家族の方々にお悔やみを申し上げます。柴田さんはあの日、現場を一目した瞬間、何が起こったかを察知しながら、倒れていた坂本さんと羽根川さんを助けなければ行けないと、その一念で飛び込んだに違いありません。柴田さんは職に殉じました。今日この場で、強い責任感を持って職務にあたった柴田さんを生涯忘れず、彼を誇りとし、彼の意志を引き継ぎ、これからの仕事に向かう決意を確認し合いたいと思います。
 
 この思いを持って、平成27年度のスタートを切ります。また人事内示が遅れたことで、事務引き継ぎなどに混乱があろうかと思いますが、どうかその影響が市民サービスに及ばないようお願いします。併せて異動要望が叶わなかった皆さんも、それぞれの職場で最大限の対応をお願いします。異動案の作成が困難な理由に、職員数の急激な減少もあります。少人数で最大効果を上げるためには、事務事業の外部移転・民間移転を今後もさらに進めなければなりません。
 今年度は、認定こども園の法人化移行を目指し、新たな社会福祉法人の立ち上げを行います。以降は認定こども園の法人化移行、研修・福祉バス運転業務の民間委託、公用車の一部廃止、市民会館・図書館等の指定管理などを考えています。まだまだ民間委託で効果が上がる業務もありそうです。皆さんからの提案をお待ちします。こうした作業を繰り返しながら、組織再編を加速して行きます。どうかご了解ください。

 さてこれから、平成27年度の位置づけについてお話をします。27年度は、次の4つの点に特に意を配して職務にあたって欲しいと思います。
●第1点として、通常業務に市民目線を忘れないで、行政サービスの質を高める年度を目指すこと。
●第2点として、市制施行10周年事業など、記念行事の対応にも全力であたる年度とすること。
●第3点として、仙北市として積み残しになっている課題を解決する、起点となる年度とすること。
●第4点として、今後10年の設計図を描く年度とすること。
 などです。

 第1点の市民目線ですが、市民に支持をいただけるサービスを、さらに提供したいと考えています。現状に満足することなく、またご批判を糧に、常に「さらに良いもの」にサービスを改善することが大切です。その姿勢があって、初めて市役所業務への共感や、共感による協力者が増えるものと思います。
 これまでの10年間は、次の一歩を踏み出すために不可欠な時間でした。多くの辛く苦しい出来事もありましたが、それらを乗り越えて今を迎えています。常に私たちは市民と手を携え、挫けることなく、まちづくりを進めてきたことは、だれも否定できない事実です。議会からも、合併当初と比較すれば、多くの改善がなされたとの評価をいただくことが出来ていますが、さらに大胆さや繊細さ、思いやりや行動力、そして総合力で、市民に気持ちよく役立つ市役所づくり、行政の実現に取り組みたいと思います。
 第2点として、市制施行10周年の対応です。今後も現状で計画されていない、追加の事案も出てくることを想定しています。10周年事業以外にも、各種の大規模行事が続きます。日常業務で大変なことは承知をしていますが、10周年関連事業は、これに参加できる喜びをエネルギーに変えながら、どうか市民の皆さんに喜んでいただける事業を実行いただくようお願いします。
 第3点の、市として積み残しになっている課題を解決することについては、皆さんのそれぞれの職場で先延ばしにしてきた事案を、再度引っ張り出し、どうか次の10年の懸案にしないで欲しいと言うことです。もちろん解決には時間がかかるために、未解決になってきた経緯があろうかと思います。しかし市民生活の満足度を高め、幸せを感じるまちを実現するには、課題解決で一刻も早く有効な手立てを見出し、それを実行することが必要です。難題に勇気を持って踏み込んでください。中でも重要と思われることは、行政の基本的なカタチになる統合庁舎議論の進展です。統合庁舎の位置や機能が確定しないままでは、仙北市の未来予想図を描くことは相当に困難です。強い思いで、不退転の覚悟で臨みます。また市立角館総合病院は事業の着手を見ましたが、新病院の運用を開始するまでには、内部の医療力の充実や患者対応力など、格段に高めることが必要です。これがなければ新病院の建築意義は半減します。病院事業管理者や医療局としっかり連携し、頼られる医療現場の実現に最大の努力を注ぎたいと思います。田沢湖再生は、私にとっての政治課題です。県との協働プログラムが決定し、田沢湖湖底調査も9月頃から動き始めます。この取り組みを県や国の課題にまで高め、さらに県・国・東北電力との連携を深化させます。
 そして4点目、今後の10年の設計図を描くことですが、今年度はこれまでの10年間を総括した上で、次の10年間の仕組みづくりに多くの時間を費やす1年になります。第二次総合計画をはじめ、様々な計画策定が行われます。そのどれもが、次の世代に故郷をどうしたいのかを示す基本的な設計図になります。大変に重要な作業ですので、気を引き締めて、情報収集を怠らず、可能な限り市民の意見、また職員の手を借りながら、市をあげて総動員体勢で生み出したいと思います。よろしくお願いします。

 国家戦略特区法に基づく地方創生特区についてお話をします。皆さんご存じの通り、先月19日、政府から指定準備のお墨付きをいただくことができました。全国の全市町村では、「地方人口ビジョン」、「地方版総合戦略」を策定し、より実効性の高い、多くの効果が見込まれる事業の精査を行うことになっています。もちろん仙北市も策定作業に着手します。東京一極集中の是正、雇用の創出、経済対策などで、人口減少に歯止めをかける政策が矢継ぎ早に実施されます。その前段で、全国では仙北市の他、わずか2自治体が、安倍内閣の一丁目一番地の政策と言われる地方創生特区に選定されようとしています。法的な手続きが済んだ後、正式に指定となった場合、この恩恵は、私たちの認識を遙かに超えた、異次元のものになると言われています。安倍総理からは「最大限の支援を行う。専門家の派遣もする」との発言があったそうです。しかし特区指定はスタートライン、未来を開く鍵をいただいたに過ぎません。この後、描いた構想が現実のものとできるかどうかは、地域を守り、市勢を前進させようという情熱の結集にかかっています。国の徹底した支援をいただきながらも、仙北市として足下の資源を見つめ直し、ピンチをチャンスに転換できる規制緩和の意義を広め、特区第1号としての責任を全うしたいと思います。

 市民と議会、職員、また国内外の民間事業者と連携した「どこの自治体も経験がない、全く新しいまちづくり」が、まさに特区指定で今年度から始まろうとしています。仙北市政に特筆される仕事に携わることができる喜びを分かち合い、市役所人生で最も多くの汗をかく覚悟で、職員全員参加で取り組みましょう。

 最後に、これは特に強く、また一番重要なお願いになります。健康には十二分に留意して欲しいと言うことです。毎日の業務に絶対安全はありません。いくら忙しくても、まず皆さん一人ひとりが心と体の健康維持に、最大の関心と努力をいただきたいと思っています。市役所の皆さんが職場の仲間を労り、お互いを気遣い、健康を支え合えば、市民の一体感や融和は、必ず進みます。時には職場で小旅行をしたり、飲み会を開いたり、休み時間のコミュニケーションづくりでも、何でも結構です。日常的なチームワークづくりを、どうか忘れないで実践してください。そして仙北市役所という組織で、充実した時間を過ごして欲しいと、強く思っています。皆さんの人生で、大切な時間を共に過ごせることに感謝を申し上げ、年度当初のあいさつとします。

※写真の会場は角館庁舎。

仙北市が近未来技術実証特区に

写真は、昨日のWBS配信の映像です。小泉進次郎政務官が「近未来技術実証特区」について、仙北市が実証実験の場となることに言及しました。小泉政務官は、以前から国家戦略特区の新メニューとして、同実証特区の必要性を主張していて、制度設計にも携わったと聞きます。

 同特区の理念は次に述べる通りです。
 ~「地方創生」を通じた我が国経済の活性化を実現するためには、国内外の新技術を呼び込み、これを大胆に実証するフィールドを我が国において十分に確保することにより、新たな商品・サービスに関するイノベーションを一層喚起させることが不可欠。このため特に、遠隔医療・遠隔教育・自動飛行(ドローン)・自動走行等の「近未来技術に関する実証プロジェクト」と、その実現のための「制度的制約・大胆な規制改革」を検討する~とあります。

 これにより、政府は2月から実証実験を行いたい自治体などに、事業の提案を求めていました。結果として144の自治体や企業から、合計で70件の提案があったと聞きます。ドローンなどの活用法を探る自動飛行の分野では、仙北市や仙台市、NTTコミュニケーションズ、ヤマハ発動機などが提案し、仙北市の「秋田駒ヶ岳・焼山などでの火山監視、遭難者の捜索、野生鳥獣の生態確認、林業振興などを国有林をフィールドに取り組む」提案が採用されて、特区指定となりました。

 地方創生特区、近未来技術実証特区と、仙北市は大きなチャンスを手にすることになります。

地方創生特区指定の経緯と今後

新年度になりました。市民の皆様にとって、少しでも幸せを感じる年度とできるよう、職員とともに一生懸命に頑張ります。どうかよろしくお願いします。

 さて先月19日、安倍総理から「仙北市を国家戦略特区法に基づく地方創生特区に指定する」との発表がありました。国家戦略特区は、国が規制改革の中核と位置づける最重要政策です。国会内で所要の手続きを経た後、仙北市は10周年の記念すべき年に、特区法を運用した新たなまちづくりに取りかかります。

 昨年8月に特区へ申請し、これまで国の関係機関から度重なる事情聴取や現地調査を受けてきました。なぜ仙北市が特区へ名乗りを上げたのか…。それは玉川温泉の冬期岩盤浴閉鎖が根っこにあります。再開については、これまでも水面下で関係機関に働きかけを続けていました。しかし法律の規制が壁になり、雪崩の安全対策工事に着手できない状況でした。また東日本大震災以降、落ち込む観光客数や農林業所得の減少をどうやって食い止めたら良いのか…。「仙北市の発展素材を最大活用するには、法律や資金に問題がある」と感じていました。そんな中、内閣府から「法律の規制を緩和し、民間企業の投資を促して雇用と定住を促進する。異次元の成長戦略にやる気を持って挑戦する自治体等から、具体の提案を求めたい」との呼びかけがあり、特区申請に踏み切りました。

 先ずテーマを、岩盤浴再開と温泉医療の確立、国有林や農地の高度利用、農業・農村の活性化と設定し、「田沢湖・玉川温泉を中核とした医療と農林ツーリズム」の提案書をまとめました。また取り組む際、邪魔になる法律の一つひとつを洗い出し、仙北市として不具合な事例を挙げながら、国に規制緩和を訴えました。

 市職員に法律の専門家はいません。それでも現法を読み解き、作業を続けた担当職員や市推進本部、応援をいただいた市議会、関係団体に感謝を申し上げます。この後、可能性を現実のものとできるかどうかは、地域を守り、市勢を前進させる情熱の結集にかかっています。

※写真はANNが報じた国家戦略諮問会議(3月19日)の映像