2013年7月31日水曜日

地域運営体連絡協議会

昨日、仙北市地域運営体連絡協議会(橋本左武郎会長)が開催されました。地域運営体は市内全域をカバーする9つの自治組織。同協議会は、各運営体の活動情報の共有と共通課題の解決策などについて話し合う場として、昨年から設置されました。

 開会では、「地域運営体の制度自体が未だ若く、人間で言ったら幼稚園の年少組です。だけれど子どもが大人になり社会を担う一員に成長するように、地域運営体も不完全な部分を改良し多くの体験を積んで、地域を守る自治組織・コミュニティ組織として成長することを確信しています」とあいさつをさせてもらいました。

 今年度の活動の特徴は、多くの運営体が食品加工に取り組んでいること。中には自前の加工所を準備した地域もあります。「地域内産業の育成と経済対策」が、地域を守る政策には有効だという意識の現れだと感じます。また地域に伝わる伝統芸能や文化財保護にも熱心なことが分かり、熊谷教育長などは「本当にありがたいことです。感動しています」と話していました。

 議論となった種苗交換会への参加の形態については、「種苗交換会事務局や市長とさらに話し合いを深め、そのスタンスを明らかにすること」にしました。また毎年多額の出費となっている除雪活動については、「地域運営体の交付金に含めていた考え方から、別枠での財源確保を考えて欲しい」との意見をいただきました。平成26年事業に対応できるようルールを検討することになりました。

2013年7月28日日曜日

消費者が欲しいものを作る

今回の青果物フェアで目的の一つとしていた市場関係者との懇談会です。お話を伺ったのは東京荏原青果株式会社の皆さん。自分の左横が同社の西村常務、その横が狩野取締役部長。後ろ姿は全農秋田東京園芸事務所の宮崎所長、そしてJA秋田おばこ園芸課の池田課長です。

 荏原青果は大田市場を構成する主要卸の一つで、全農秋田とのお付き合いも深いとお聞きします。そんな信頼関係があってか、遠慮のないやり取りが気持ちよいほど。西村常務は、「農家が元気で農業をしてくれて、農産物をつくってくれて、それが安定できなければ私たちの仕事もできません。これからの卸は生産地を点から面に見直して、全国の有用情報の提供、生産者と連携強化などを進める必要があります」と話していました。全くその通りです。

 市が毎年検討し、毎年実現できていないことに、農家の一軒一軒の営農計画の支援・策定があります。農家の「作れるから作る」から、「消費者(卸)が欲しいものを作る」に確実にシフトすることが、農業所得の向上に直結します。そのための消費者動向はノドから手が出るほど欲しい情報です。今回の出張で、心強い情報源とアクセスできた思いです。

JA秋田おばこ青果物フェア

JA秋田おばこ青果物フェアで、お客様に仙北市産エダマメ等の試食販売をお手伝いしました。場所は都内大田区のイトーヨーカ堂大森店。青果物は天候不順などで値が大きく動きます。その価格と品質に一番敏感な首都圏消費者とのやり取りは、かなり刺激的でした。

 ところでこの青果物フェア、同時開催のカタチでスーパーマルエツ北柏店(千葉県)、富士シティオ(神奈川県)でも実施されました。夕方の報告では、秋田産の青果はいずれも好評でした。「秋田は清浄な空気と水、大地」「秋田県人は真面目で忍耐強い」のイメージが定着していて、それが青果にも共通している印象です。

 大森店は、一日の入店客数が1万3千人を超える店舗で、若いカップルや子ども連れ、熟年のご夫婦など幅広い客層に支持される人気店です。そんなお客様との会話から、一つでも多くのヒントを見つけ出そうと、こちらはJA秋田おばこ園芸女性の会から佐々木会長(写真中央)や佐藤さん、おばこから池田さん、全農あきたから宮崎さんや石川さんと言った精鋭メンバーがフロアに立ちました。

 イトーヨーカ堂の尾鷲店長、海老原副店長、青果担当の及川デストリビューター、フロアの皆さん、本当にありがとうございました。

2013年7月25日木曜日

玉川ダム交流会からまちづくり懇談会

小雨の中、玉川ダム交流会。今日は秋田市から土崎南小学校、大仙市から花館小学校の4年生が参加し、市内7小学校の子ども達と合わせ300人を超える大イベントに。子ども達の安全対策やダム機能などの指導者として、地域の皆さんの多くの参加をいただきました。ありがとうございます。

 少しの時間、ダムで過ごした後、田沢湖庁舎に戻って企業誘致に向けた条件整理、また角館庁舎に移動して新民生委員・児童委員の委嘱状交付式、

 その後、教育委員との意見交換会で教育長室へ。少子社会で子ども達の教育をどう守るか、小規模校への対応は…、とても参考になる意見を各委員からいただくことができました。仮に現状を客観視すれば、常識的な判断では学校等の閉鎖・統合というベクトルになるかも知れません。しかし当該地域への企業誘致や、また農地活用型の新産業への転換、空き家活用と合わせた人口移入策など、新たな政策の必要性をお話しさせていただきました。

 さて夜はまちづくり懇談会でした。先日は院内集落会館、今日は大台野集落会館(写真)です。除雪対策や災害対策、地域交通の現状改善など、幾つものヒントをいただきました。7月29日には下延コミュニティセンターです。時間は夜7時。どうぞお近くの方はのぞいてみてください。

大手製薬会社との連携

仙北市では某大手製薬会社と連携し、生薬の原料成分を抽出する植物や樹木・キノコなどの栽培に向けた取り組みを始めています。農家の皆さんの所得向上策、また雇用現場の地域内創出につながる可能性は十分あります。

 以前から段取りを進めていましたが、某大手製薬会社のご配慮をいただき、昨日初めて岩手県内で視察研修を実施しました。視察先の農業団体は50年弱の歴史があります。各種の植物を生産し、加工所で加工したものを製薬会社に出荷。市の担当者の報告(自分は昨日都内に宿泊し今日の昼に帰ってきて参加できなかった。残念…)では、「皆さん楽しそうだった。表情が明るかった」とのこと。これは実利もあるし、働きがい、生き甲斐にもなっている証だと感じます。

 研修バスで朝早くから岩手研修に参加をいただいた皆さんは、認定農家の方々や農業委員、地域運営体、議会関係者などの皆さん。研修先ではたくさんの質問が出たとのことで、興味を抱いていただけたら幸いです。夜、製薬会社の担当の方と懇談しましたが、「仙北市には大きな可能性を感じる。生薬生産の将来性も高い」との言葉を頂戴しました。早ければ今秋から栽培が始まるかも…。

2013年7月24日水曜日

決勝戦は球史に輝く名勝負

昨日は、早朝から総務部財政担当と予算協議。先日の豪雨で被災した市内数ヶ所の河川や林道、また民家に迫る土砂崩れなど、一刻も早くの復旧事業に着手をする専決予算を編成しました。その後、仙北市地域婦人大会に参加。開会セレモニーでは「自分はこれから上京します。皆さんも婦人大会があるので、こまち球場に行くことができないと思います。でも皆さん、心を一つに、一緒に角館高校を応援しましょう」と、お話をさせていただきました。

 12時2分、田沢湖駅からこまちに乗車。予定通り東京駅には3時過ぎに到着。移動中の車内でも携帯で情報確認をしてきましたが、予断を許さない戦況です。あきたリッチセミナーinTokyoの開催までには少し時間があったので、いったん宿舎にチェックイン。部屋でモバイルパソコンをインターネットに接続し、ユーストリーム画像で試合を見守っていました。ところがこの画像が度々動かなくなって…。延長15回、秋田商業の攻撃が始まる頃には、ついに電話で実況中継をお願いすることに。でもでも電話の向こうも「あ~っ」とか「ワーッ」とか、言葉にならない歓声ばかり。

 本当に頑張った。素晴らしい戦いぶりでした。間違いなく秋田県球史に輝く名勝負でした。球場で応援した在校生の皆さん、若杉会・駒草会の皆さん、市民の皆さん、秋田県予選に出場した高校球児の皆さん、テレビやラジオで観戦した皆さん、いえ全ての皆さん、ありがとうございました。角館高校野球部バンザイ。角館高校バンザイ。

 ガンバレ!秋田商業!!。

2013年7月23日火曜日

応援ください

昨日は、秋田岩手広域観光推進協議会総会で雫石町へ。この協議会は、秋田・岩手間の広域で観光振興に取り組むことを目的に、支援で平成21年から活動をしています。

 構成市町は北秋田市、雫石町、仙北市。それに各観光協会やNPO団体等です。この他、オブザーバーで秋田・岩手両県庁の観光課、国土交通省にも支援をいただいています。郡界・県界をはさみ双方向から交流事業を実施していて、専用ホームページや多言語パンフレットの作成、各観光キャラバンも協力しあっての実施です。つまり、共有する情報量は相当なわけで、以下のような会話となります。

 雫石の深谷町長は「勝たなければいけませんね!」。北秋田の津谷市長は「大丈夫、行ける!」。会議前の昼食会での会話です。何を言っているのか。もちろん「角館高校野球部26年ぶりの決勝戦→甲子園出場」へのエールです。会議参加者は、完全に角高応援団と化しています。

 県庁の方などは、「門脇市長はこのタイミングで東京出張ですか」と哀れんでくれます。そうです。今日(23日)は都内で「あきたリッチセミナー in Tokyo」があります。リッチセミナーは自治体代表者と企業経営者等が、企業リッチ(立地)条件などについて意見交換できる大切な会議。佐竹知事も全体会で秋田県の優位性をプレゼンテーションする予定があり、欠席できません(残念だろうなあ…)。

 でも落胆していません。こまち球場には行けませんが、勝利を信じていますから。皆さんもどうかどうか応援ください。

2013年7月21日日曜日

角館高校、いよいよ決勝戦へ

今日は、角館高校野球部の気迫ある試合を目の当たりにし、また地鳴りのような声援の中に身を置くことができて、感激でした。応援歌、校歌を歌うたびに涙がこみ上げます。ハラハラするシーンは直視できません。気弱な応援者でただただ申し訳なくて。でも選手は逃げないし、もちろん目を剃らさない…。皆さん本当に素晴らしい!!。明後日は、秋田商業と甲子園の出場をかけて、決戦です。

 今日は朝から野球三昧でした。早朝の「第8回仙北市長杯争奪野球選手権大会」で、始球式はストライク(大目に見てくださってありがとうございます)。13チームの誰もが高校野球を心配していました。そんな社会人野球でプレー中の若者も、田んぼで農作業中のお父さんも、スーパーでお客様と接していたお母さんも、いろんなことをしながら、誰もが心の中で角館高校を応援していました。

 球場で、今日ほど大きな声で校歌を歌ったこと、ありません。本当にありがとうございます。

大仙・仙北・美郷消防訓練大会

7月20日に開催された「大仙・仙北・美郷消防訓練大会」は、近年の中でも大変に高レベルな競技水準だったと評価をいただき、熱戦の幕を閉めました。それは見ていても感じました。例えば小型ポンプの部では、最速の操作時間が41秒、最も遅い時間でも47秒です。また規律訓練の部では、ほとんど乱れることなく隊が進む姿を見て、周囲からも「相当訓練を積み重ねてきたな」と、もっぱらでした。上位の成績をお知らせします。

【小型ポンプの部】          【規律訓練の部】
優 勝 美郷町第2分団        大仙市協和支団
準優勝 美郷町第3分団        大仙市仙北支団
第3位 美郷町第10分団      美郷町第10分団
第4位 仙北市第10分団      大仙市大曲支団
第5位 仙北市第8分団        仙北市第9分団
第6位 仙北市第4分団        大仙市太田支団

2013年7月18日木曜日

みちのく3大桜名所連絡協議会

青森県弘前市で開催された「みちのく3大桜名所連絡協議会総会」に出席しました。同協議会は、岩手県北上市の展勝地公園の桜、青森県弘前市の弘前公園の桜、それに秋田県仙北市の角館の桜、この名所3ヶ所が連携して桜の保全手法、また課題解決に向けて情報交換を行い、共同で首都圏旅行エージェントへ商品販売などを行おうと言うもの。

 写真は左から北上市の髙橋敏彦市長、弘前市の葛西憲之市長、そして自分です。実は弘前市はこの協議会から平成16年に離脱し、今年の総会でカムバックしてくれました。やっと仲間が全員集合した訳で、高橋市長も自分も喜び100倍です。

 総会では、平成24年度事業や決算の承認、平成25年度の事業と予算の承認が行われました。総会後の鼎談では、葛西市長から「ウソの食害の対策として鷹匠の協力を要請しようと思っています」の発言。これには高橋市長も自分も興味津々で、「ぜひ鷹匠を使い回しさせてください」。また国外対策としては、弘前市・北上市ともに東アジア諸国との経済交流に積極的でした。これもバラバラに行うのではなく、強みを出し合って連携することが必要との認識を共有できました。

 桜のご縁は、海をこえる予感です。

2013年7月16日火曜日

「置かれた場所で咲きなさい」を読んで

今朝の部長等会議で、先週までの大雨による被害への対応、また参議院選挙事務、商工課職員への市内企業からの謝意、そして佐々木仙北地域振興局長と懇談内容などをお伝えしました。その席上で「機会を見つけて皆さん読んでください」と、渡辺和子さん著・幻冬社刊の「置かれた場所で咲きなさい」を紹介しました。

 100万部以上のベストセラーになっているので、既にお読みになった方も多いと思います。自分にとっても、生涯何冊も出会うことのない良書の一冊だったと思います。渡辺さんはノートルダム清心学園の理事長を勤める方ですから、キリスト教的思想と行動が基本です。さらに本を読み進むと、例えば相田みつをさんの言葉が登場したりで、多様な価値観の上に執筆されたことが想像できます。

 第1章「自分自身に語りかける」、第2章「明日に向かって生きる」、第3章「美しく老いる」、第4章「愛すると言うこと」の4章構成ですが、どの章を開いても勇気や元気をいただける内容です。“働くことは素晴らしい、でも仕事の奴隷になってはいけない”とか、“子どもは親や教師の言うとおりにはならないが、するとおりにはなる”など、ドキッとする指摘もあります。

いろんな始まり

日・月曜日をかけて、都内で開催された角館南高校の第56回同窓会・新入会員歓迎会、また秋田スギバイオエネルギーセンター検証委員会の初会合にそれぞれ出席。地元では市内出身者の多い角館高校野球部、大曲工業高校野球部、大曲農業太田分校野球部が大活躍。新しい扉を開いたような、いろんな始まりを感じた週初めでした。

 角館南高校の同窓会は、このスタイルでの開催は今年が最後になります。来年度から角館高校・角館南高校の両校は統合し、角館高校が誕生します。同窓会に参加していた方々からは、「東京駒草会は、前から角館高校の同窓会・若杉会の皆さんと一緒に駒草同窓会を開催しています。学校が1つになって、子ども達の未来を拓く応援を、同窓会でも精一杯応援していきたいと思っています」、そんな意見が多く、本当に嬉しくなりました。

 さて秋田スギバイオエネルギーセンターの検証委員会が始まりました。検証委員は岐阜大学大学院教授の守冨寛さん(写真向かって左)、北見工業大学教授の鈴木勉さん(写真向かって中央)、九州大学教授の林潤一郎さん(写真向かって右)の3人です。バイオ研究分野の権威が集まってくれました。この他にも、県庁から2人のアドバイザーをお願いしています。バイオ発電は新エネルギーとしても注目されています。仙北市が抱えた問題ですが、その影響は広いことを認識して取り組んでいます。

2013年7月13日土曜日

一夜明けて市内をパトロール

写真は、降雨が原因で裏山から民家の外壁まで流れ出た土砂です。撮影は今朝ですが、発生は昨日の午後5時過ぎでした。家人がドンと言う音を不審に思い、家の回りを確認したら木と土砂が壁に達していたそうです。

 この他、道路や田んぼの冠水も相当ありました。現在、災害連絡室では被害状況の確認と情報の収集を行っています。午前11時の防災無線一斉送信では、「道路の通行止め等は発生していないこと、河川流量は減少してきたが危険なので近づかないこと」などをお伝えしています。秋田内陸縦貫鉄道は朝から運行していますが、今後の天候の変化を注視しています。

 警察・消防などのご協力もいただいて、人命に関わる事案は発生していません。でも市内には、大雨になると必ず水が上がる場所が複数箇所あって、今回も同じような状況になっています。内水対策は一昨年前から本格化しているとは言え、災害の発生現場では、「市に言えば県だと言うし、県に言えば市だと言うし、建設部か農林部かもハッキリしない…」と指摘がありました。まだまだ対応が足りません。

※昨日から秋田駒ヶ岳に登山し、安否が不明となっていた女性2人は無事が確認されました。

2013年7月12日金曜日

仙北市内の降雨災害について

梅雨前線の影響で断続的に降り続いている雨は、仙北市にも被害を発生させています。今日は正午過ぎには桧木内の吉田橋付近の水位が水防団待機水位になり、第6分団が待機を開始。この時点での雨量(午後2時現在)は、角館65ミリ、田沢湖57ミリでした。市民生活部の環境防災課職員も体制を整備し、情報収集が活発化しました。

 午後5時に災害連絡室を設置。午後5時過ぎには秋田内陸縦貫鉄道が運転の見合わせを決定。そうこうしているうちに西明寺の民家裏の山が崩れ、危険と判断した家族が近くの親戚宅に自主避難。午後7時には雨量が桧木内103ミリ、鎧畑115ミリ、田沢湖104ミリ、角館104ミリに達していました。

 本日確認できている状況は、市道被害は沢水などの増水による土砂流出が各地。霞田2号線(桧木内字霞田地内)が冠水し、午後5時より通行止め。県道は日三市角館線(角館川原羽黒堂地内)が冠水(通行可)。河川公園は角館町内の桜並木公園と西木町門屋河川公園が冠水。写真は門屋の河川公園写真(撮影時刻は午後7時)です。

 この後も朝方にかけて雨足が強まる予報です。明日いっぱいは予断を許しません。市役所関係部署も待機状況を継続中です。

2013年7月11日木曜日

西木正明さんのお話し

写真は昨日夕方、角館樺細工伝承館のホールステージで講演をする西木正明さん(仙北市西木町出身)。新潮社記念文学館で開催している「西木正明展~歴史の闇の彼方を見つめて」が、7月6日から始まっています(9月17日まで)。その記念講演で来市をいただきました。講演はかなり面白いお話でした。ほんの一部をご紹介します。

 「~物書きの看板を掲げてこの年まで来ました。でも、そのきっかけをつくってくれたのは高校時代の先生です。それまで私は運動や絵画に夢中で、作文は苦手意識の固まりみたいな分野でした。しかし授業で提出したレポートを読んだある先生が、とても面白い文章だと97点をくれました。この一言で豚も木に登ってしまった…。教育が人生に与える影響の大きさを、今更ながらに感じています~」。

 講演会終了後、忙しなく夕食をとって新幹線に飛び乗った西木さん。国民文化祭の総合プロデューサーもお引き受けいただいて、過密スケジュールのようです。それでも「国文祭で芝居をかけたいねえ」と意欲満々。来月には新刊本も出るそうです。

2013年7月9日火曜日

森林作業体験交流会

写真は、仙北市ふれあいの森推進協議会(伊藤和彦会長)主催、森林作業体験交流会「作業後懇親会」の様子。地元のお母さんや、参加した都内の方々が、入れ替わりでマイクを握り、自慢のノドを疲労してくれました。

 それにしても参加の皆さんの体力はスゴイ!。前日の夜、森林ボランティアや仙北市首都圏ふるさと会の皆さんを乗せて東京を出発したバスは、日曜の朝に角館白岩の広久内集落会館(林業会館)に到着。東北各地からの自家用車参加組も合わせると、総数は140名にのぼります。皆さん到着後に初顔合わせで班分け、注意事項などを伝達する開会行事が済ませ、すぐに間伐、枝打ち、下刈りなど、各作業の森林整備に着手しました。本当に素晴らしい体力と気力です。

 今回は仙北東森林組合の皆さん、また秋田県庁の皆さん、地元の内沢林業組合の皆さんや奥様たち、市役所担当や有志などなど…、たくさんの応援をいただいての開催です。実は安全対策には周到な準備があって、これがこの交流会を継続できるノウハウの1つにもなっています。

 懇親会でお酒が体中を回り始めた頃合いを見計り、恐る恐る「で、何が楽しいの?」と聞くと、「林間作業は厳しいけれど、でも途中で地元のお父さんたちがかけてくれる言葉だったり、お母さんたちの準備するお昼や夜の交流会のご馳走、楽しい宴、そんな思い出が交錯して、また参加したいと思わせる不思議な心地よさがある行事ですから」と真面目な返答。かなり嬉しいお話です。

2013年7月8日月曜日

仙北市消防訓練大会

7月7日、平成25年度仙北市消防訓練大会が開催されました。主催は市と仙北市消防団(佐藤生治団長)、会場は落合運動公園駐車場です。朝は雨に見舞われ、小型ポンプ操法では転倒者も出るなど悪条件の中の競技となりました。しかし時間が経過する毎に天候も回復し、規律訓練の頃には青空も見えるほど。選手の皆さんは変化が続いた天候と競技条件に、難儀した大会でした。成績は以下の通りです。

★小型ポンプ操法の部
優 勝 10分団2班(中川地域)
準優勝 4分団2班(神代地域)
3 位 8分団2班(白岩地域)
4 位 10分団1班(中川地域)
5 位 4分団1班(神代地域)
6 班 9分団2班 (雲沢地域)

★規律訓練の部
優 勝 9分団(雲沢地域)
準優勝 8分団(白岩地域)
3 位 10分団(中川地域)

★個人賞表彰
・指揮者 佐藤豊紀(8分団2班)
・1番員 高橋敦(4分団2班)
・2番員 佐藤正輝(5分団3班)
・3番員 村上純男(4分団2班)

※写真は小型ポンプ操法の部で優勝した10分団2班の演技

2013年7月7日日曜日

アメリカから高校生・大学生

People to People student Ambassador Programs(以下PP)の市内滞在が始まりました。今回の滞在はアメリカ国内の高校生や大学生15人名と随行の教師2名です。PPは第34代アメリカ大統領のアイゼンハワーが提唱した民間非政府・非営利国際交流団体です。昨日から4日間、市内の農家などに滞在し、川遊びや野菜収穫、歴史探訪などを行う予定です。

 さて写真は、わらび座で開催された歓迎の集い。ここで市長着任後、はじめて英語による歓迎スピーチを行いました。誰かに原稿を書いてもらおうと思っていましたが、時間が迫り、結局インターネットの翻訳機能を活用しました。これが以外としっかりしているようで、「ドゥ ユー アンダスタンド?」と何度か聞きましたが、皆さんうなずいていたので何とか通じたようです。

 ところで写真に写っている一番左の男性(ザカリアさんと言います。メリーランド州から参加した大学生)から、歓迎の集いに対する感謝の言葉をいただきました。これが流ちょうな日本語でした。てっきり専攻で日本文学か何かを専攻しているのかなと思い聞いてみたら、「いえいえ、専攻はコンピューターサイエンスです」だって。できる人は何でもできるんですね。

2013年7月5日金曜日

秋田・岩手地域連携軸推進協議会

今日は岩手県宮古市役所で仕事をしていました。宮古市は震災直後から何度も訪ねていますが、新しいまちづくりに向けて、市民も職員もやる気満々です。
 さて仕事の内容は、秋田・岩手地域連携軸推進協議会(通称:横軸連携協議会)の総会です。協議会は秋田側が潟上市・秋田市・大仙市・仙北市、岩手側が雫石町・滝沢村・盛岡市・宮古市の7市町村で構成、多くの事業を手がけてきました。東日本大震災後、いち早く岩手側に物資の支援や人的派遣を行ったのも、この横軸連携協議会があったからです(何と震災の前の年に災害協定を締結していました)。

 今回の総会は、予算決算の承認や、会長他の役員改選が案件です。この2年間、仙北市が会長職と事務局を努めてきましたが、改選で宮古市に会長職と事務局が移りました。宮古市の山本市長、今後もよろしくお願いします。

 ところで総会では、「仙岩トンネルと秋田新幹線の軌道を2層化した新仙岩トンネルだとか、少なくとも築後40年に達しようとする仙岩トンネルの新築議論の加速化は必要。是非この横軸協議会でも取り組む事業として欲しい」と提案をしました。昨日ご一緒させていただいた八幡平山系に係る直轄砂防期成同盟会の深谷雫石町長、滝沢村の柳村村長も賛同してくれていて、さらに輪が広まれば声も大きくなると思っています。今日の協議会では、大仙市や盛岡市からも賛意を示す意見をいただくことができました。

 山本新会長の配慮で、事務方で要旨を整理してくれるとのこと、ありがたい限りです。是非とも実現したい夢の一つです。

国土交通省へ要望活動

7月4日午前、仙台にある国土交通省東北地方整備局を訪ねました。八幡平山系に係る直轄砂防事業促進期成同盟会(滝沢村・雫石町・八幡平市・仙北市で構成)の要望活動です。来年度以降の新規事業の採択などが目的ですが、本同盟会会長の柳村典秀滝沢村長から要望書を受け取った徳山局長は、「整備局は、皆さんと一緒になって本省から予算をぶんどってくるのが仕事です。頑張ります」と応えてくれました。意見交換では、仙北市から、新仙岩トンネルや角館バイパスの延伸などについても、話題とさせていただきました。

 その後、新幹線で東京へ。今度は国土交通省本省の関係部局への要望活動です。この場面で嬉しい出来事がありました。河川やダム・砂防・火山対策・利水行政分野で最高責任者の水管理・国土保全局長が、何と昔、玉川ダム建設でしばらく仙北市に着任していた足立敏之さんでした。足立さんはご家族と一緒に着任し数年を生保内で過ごしたそうです。「へば、んだんしも、面倒かげるんしも通じますね」言うと、「もちろん」と笑顔で即答でした。少しの時間でしたが、昔のことを懐かしそうに話してくれました。

 また砂防部長の大野宏之さんは、昨年仙北市で開催した「全国火山砂防フォーラム」の、小学生による発表を高く評価していました。火山地域で起こるかも知れない危険な現象(土石流や火山泥流など)を警告する道路看板の提案については「素晴らしいアイディアです。大切に具体化できればと思います」と話していました。

2013年7月3日水曜日

花いっぱい運動のお母さん

仙北市西木町の花いっぱい運動には長い歴史があります。特にフラワーロード(道路花壇:西荒井~堂村の国道105号沿線)は、往復9.6キロメートルの延長でマリーゴールドが咲き誇るボリュームが自慢です。

 先ごろ行われた一斉植栽は、多くの皆さんのご協力をいただき、予定より1時間ほど早く作業が終わりました。久しぶりに爽快な汗をかくことができました。ただ参加者は年々減少しているように感じます。開会式に出席してくれた西明寺中学校の子ども達に「フラワーロードがどうして生まれたか知っていますか?」と問いかけたら、「よく分かりません」との返答。開会式でも少しを話をしましたが、ブログをご覧の皆さんにも由来などを紹介します。

 フラワーロードの活動は、実は国道105号線(旧道)への水まきから始まりました。今から50年ほど前のお話です。当時、未舗装だった国道沿線では、自動車が走るたびに土ぼこりが舞い上がり、夕方になれば家の中まで真っ白になったそうです。そこで沿線集落の中の荒町に住む鈴木アキさん(写真中央)が、ご近所に水まきをしようと呼びかけ、その活動は国道が舗装されるまで続きました。この作業で、集落の皆さんは、協働作業が地域コミュニティづくりに有効なことも実感し、その繋がりを大切にしようと、国道舗装後は水まきから花いっぱい運動に活動を転換したそうです。鈴木アキさんは、花いっぱい運動のお母さんと呼ばれています。ちなみにアキさんは作家の西木正明さんのお母さんです。

 フラワーロードは、その後、完成したバイパスを中心に西木町に広がりました。15年ほど前までは、バイパス沿線の各集落が、独自に花の種を畑に播いて苗づくりを行い、集落の皆さんが総出で花壇を耕起。植栽や除草も集落単位で行っていました。でも高齢化や就業形態の多様化で、そのスタイルを維持することができなくなり、それで一斉植栽日を設定して、多くの方々の協力を仰ぐスタイルへと変わりました。詳しいでしょ。当然です、担当でしたから。

 近年の状況を見ると、様々な理由があって運動に距離を置く皆さんがいる一方、新たに参加する団体や地域が出てきています。疲労感だけではない、もっと楽しみを感じてただけるような工夫が必要なことは確かです。今年はDCキャンペーン、種苗交換会、プレ国文祭などで多くのお客様をお迎えします。きれいな花でおもてなしができたら最高です。

2013年7月2日火曜日

幸せを分けてもらった週末

先週の土曜日・日曜日はおめでたいことが幾つもありました。その祝賀の宴に参加をするだけで、幸せを分けてもらったような気分でした。写真は、市役所にお勤めの方の娘さんが旦那様と誓いのキスをしている場面。人前結婚式と言うスタイルは新鮮で感動もひとしお。どうぞお幸せに。
 
 長年の努力が評価されたのは、木元富二男さん(角館)の厚生労働大臣表彰、そして荒木田芳美さんの叙勲受賞を祝う会(田沢湖)です。木元さんのお母さん(故冨子さん)が昭和53年に県南看護婦家政婦紹介事業所を開設し、サービスが必要な方へ労力を提供する仕組みづくりを整えました。その後、介護等の福祉部門へ事業を拡大。平成19年には社名を県南ケアシステムに改め、文字通り県南の各地で事業所を展開しています。民間企業のサービスがあれば、地域の安心感もグッと向上します。

 荒木田さんは、若い頃から消防人として活躍。また警備会社にも勤務するなど、以前からゆっくりと晩酌などしたことがなかったそうです。ご経歴の紹介では、駒ヶ岳の噴火や火災現場での指令が確実で、多くの現場で被害を最小限に抑えたお話がありました。奥様は飛んで出て行く芳美さんの後ろ姿を見守るしかなかったとのこと。そんなことを芳美さんもよく分かっていて、受賞者としての感謝の言葉の一番最後には「お母ちゃん、ありがとう」…。会場内にはもらい泣きした人が随分いました。