2019年5月30日木曜日

話会(WAKAI)第2夜は山崎宗雄さん


 話会(WAKAI)~第2夜~を開催。ゲストはフリージャーナリストの山崎宗雄さん(秋田市在住)です。平賀源内と小田野直武の関係、秋田蘭画のルーツに迫りながら、テレビ番組を制作する時に一番に大切にしてきた思いをお聞きできました。

 山崎さんは、「小田野直武の自画像がとても少なくて…、でも凄い美男子だったと伝えられています。これはたぶん本当だと推測しています。それにしても直武の才能が抜きん出ていたことは間違いありません。今、角館を歩いても、その歴史を強く感じます」と。さらに「私は最近、温故知新をとても大切なキーワードに感じています。現在は過去から続く通過点です。そして未来は現在の向こうにあります。私が関わって制作した番組は皆そうです。人の心を魅了するのはストーリーですよ。小田野直武もいぶりがっこもクニマスも…。ストーリーはヒストリー(歴史)です。各社が仙北市を題材にして番組をつくりたいのは、それに耐えられる歴史を、しっかり市民が大切にしてきたからです」と。嬉しい言葉でした。

 ところで、参加の皆さんから「話会(講話)時間が1時間では短いのでは」と、ご意見をいただきました。山崎さんの話会は、またいつか開催することにしても、集中してお話しを聞けるのは1時間ぐらいじゃないかなあ…。

チャレンジデーご苦労様でした



 昨日のチャレンジデー、大変ご苦労様でした。仙北市の参加率は50.4%、対戦した神奈川県大井町は41.9%でした。おかげ様で対戦には勝利することができました。でも…。


 やっぱり、勝敗よりも日常の健康増進に気遣いがあるか、できていない人は意識の底上げに繋がったかどうか、それが大事だと思います。昨日のチャレンジデーをきっかけに、健康に良い何かを始める人が一人でも増えたら…。次回はもっと保健や健康増進、スポーツ振興が進む仕組みを考えたいと思います。皆さんのご意見もお待ちします。
 
 大井町の皆さんもご苦労様でした。これをご縁に住民交流が始まったら楽しいです。ありがとうございました。
※写真は太極拳交流会

2019年5月29日水曜日

チャレンジデーにチャレンジ!



 午前0時からチャレンジデーが進行中です。今晩21時までです。継続して15分以上の運動やスポーツに参加してください。私はさっき近くの公園をウォーキング。気持ち良かった!。


 仙北市では、健康づくりと生涯スポーツの振興を目的に、2014年からチャレンジデーに参加しています。市内各地で21時まで健康・スポーツイベントを開催します。今回の対戦相手は神奈川県大井町です。


《仙北市のイベント例》
・市民交流グランウンドゴルフ大会(9時:花葉館)
・歴史を感じてウォーク(10時・14時:樺細工伝承館前)
・ラジオ体操&ウォーキング(6時:田沢湖開発センター前)
・スロートレーニング(10時・13時:クリオン体育館)
・ローラースケート(18時:クリオン体育館)
・卓球(19時:旧上桧木内小体育館)
・卓球(19時:生保内小体育館
・ソフトバレーボール(20時:吉田体育館)
・ウォーキング(19時:紙風船館)
・太極拳交流会(10時:角館武道館)
・みんなでラジオ体操(9時~随時:田沢湖開発センター)
・みんなでラジオ体操(9時~随時:西木公民館)
・みんなでラジオ体操(13時~随時:角館武道館)
※この他にも各地で様々な取り組みが計画されています。



《報告の方法》
・回収箱は市内公共施設や商業施設など17ヶ所。faxは54-1727 54-1521 43-1226 47-3140(時間は21時30分まで)、電話は43-3381~3384 43-3390 43-1061 54-1110 47-3100(時間は21時30分まで)、mailは
kyspo@city.semboku.akita.jo(時間は21時30分まで)。

新品種「秋系821」を試食



 昨日、秋田県と市町村の協働政策会議が開催されました。その席上で、ポストあきたこまちに決定した極良食味新品種「秋系821」を試食しました。美味い!。


 県は新品種ブランド戦略本部を立ち上げ、令和4年の市場デビューを目指して準備を始めました。ところで「秋系821」の特徴は、800系統の中から選抜された極良食味米で、あきたこまち並みの収量があり、高温登塾耐性が優れているとのこと。
 昨年、首都圏で実施した調査結果では…、
《卸・小売業者の評価》
・外観 白く透明感やツヤがあり見栄えが良い
・食感 弾力があり柔らかく喉ごしが良い
・食味 粘りと甘みが強く噛むほどに甘みが出る
《一般消費者の評価》
・外観、香り、柔らかさ、粘り、甘みのどの項目でもコシヒカリを上回った。
 など。



 今年度はブランド化戦略の策定、SNS等による情報発信、現地栽培試験などを行い、令和2年度は名称決定、生産・出荷基準設定、栽培マニュアル作成、生産者募集い、令和3年度はロゴマーク決定、試験販売、生産者の決定、そして令和4年度に一般作付けを行い市場デビューとなる予定です。楽しみです!。

2019年5月28日火曜日

環境を考えるフォーラム



 ライオンズクラブ国際協会332-F地区の主催で、環境フォーラムが開催されました。会場は田沢湖クニマス未来館です。パネル討論は熊谷章・同環境保全委員長を進行役に、高橋修・県生活環境部長、大竹敦・未来館館長、私の3人が参加しました。


 フォーラムの趣旨は、「地球温暖化など環境悪化の傾向は確実に増加しています。その深刻さから国連が主体となり地球規模で対策をスタートし、COP21やSDGsはその具体策の一端です。今回、世界的に注目を集める田沢湖クニマス未来館で、環境問題を議論し多くの取り組みの始まりにしましょう」と言うもの。私は「仙北市のSDGsは田沢湖の再生を強く意識しています。そもそも未来館は観光施設ではありません。ここでクニマスの生体を見て、失ってしまった環境を取り返すことの困難さ、だけれど諦めない思いを忘れないための施設です。世界中から環境再生の知見を受信し、新たな取り組みを発信する研究施設です。将来のいつか、“あのフォーラムが起点になって田沢湖再生が本格化した”と言ってもらえるよう、この後も皆さんのご支援をお願いします」とお話ししました。


 皆さんからは、「玉川温泉の導水を止めることが先決」とか、「別の河川から水を引くことは検討できないか」とか、「酸性に強い魚の遺伝子をクニマスに組み込む研究を進めてはどうか」とか、本当に熱心な議論がたくさんでした。ありがとうございました。

2019年5月26日日曜日

秋田の強みと編集の力


 藤本智士さんは兵庫県生まれの45歳。雑誌Re:Sや秋田県発行の「のんびり」で編集長を勤めました。高橋優さんの秋田キャラバンガイド2018in仙北市でご存じの方が多いかも…。その藤本さんから本当に良いお話しを伺いました。

 今日の講演会を主催したchiezoさん、ありがとうございました。以下は藤本さんのお話し(100分)のほんの一部です。サッと目を通すだけでも考え方が変わります。

~確かに編集は文章を扱う仕事というイメージですが、それだけではありません。編集はアイディアをイベントや商品で具現化し、それを広く発信する作業です。編集力はそんな取り組みで、身の回りの状況を変化させる力と言うことができます。さらに重要なことはメディアの捉え方です。テレビは東京発の情報を大量に発信しますが、秋田に住む側からすれば、その全てを必要としていません。地方のローカルな情報もしっかり受信したいと思っています。全国どこに行っても、例えば秋田魁新聞みたいな地元紙が一番に読まれています。全国紙ではないのです。私たちは身近な情報が欲しいのです。ローカルメディアが大切です。私たちの周辺は普通の風景しかないかも知れませんが、編集力を駆使すれば、少し違った視点を持つだけで、普段の風景は全く違う価値を持ったものになります。秋田にはそんな新しい価値を生み出せるものがたくさんあります~

 藤本さんは、~究極のローカルメディアは自分自身です。そして行動の一つひとつが情報の発信です~と言っていました。これは気をつけないと…。

農業×観光×友人関係=移住のきっかけ


 JR東日本秋田支社とDMO候補法人田沢湖角館観光協会、仙北市の3者が連携し、昨年立ち上げた「五感楽農ツアー」をパワーアップ。今年は市立角館総合病院の隣に専用農場を開園しました。

 首都圏の皆さんが新幹線を活用して仙北市を訪ね、市内で作物栽培や田舎暮らしを楽しむ「五感楽農ツアー」。昨年は延べ100人の皆さんがツアーに参加してくれました。今年は農事組合法人まめっこ角館(佐々木英政代表)のご協力で、市立角館総合病院の隣接農地を専用農場(3アール)として開園。昨日から始まった第1回ツアーでは、首都圏から参加の23人がトウモロコシやキクイモの苗などを定植しました。その後、市内観光や温泉を楽しみ、市内農家民宿に分泊。今日は田沢地区で仙北市移住者の会(土屋和久代表)の皆さん等と、田沢ナガイモを定植作業に汗を流しました。熱い中での作業、本当にご苦労様でした。

 今回参加の皆さんには、この後も作物の世話や収穫作業などで仙北市を訪ねてもらい、観光も楽しみながら、地域の皆さんと友人関係を築いてもらえたら嬉しいです。それが将来的に移住のきっかけづくりになるのでは…と考えています。

2019年5月24日金曜日

田沢湖図書館おめでとう!



 仙北市立田沢湖図書館(佐々木信介館長)が、今年度の「子どもの読書活動優秀実践」で文部科学大臣表彰を受賞しました。田沢湖図書館おめでとう!。


 市では、平成23年6月に仙北市市民読書条例を制定しました。市立図書館の蔵書充実や市立図書館と小中学校図書館等のネットワーク構築等の市の責務を定めています。角館図書館、田沢湖図書館、西木公民館図書室、また各小中学校では、図書の充実や利用拡大、また、図書館後援会の活動や市民読書感想文コンクールなどを継続し、市民の読書活動推進を図っています。
 今回、大臣表彰を受けた田沢湖図書館は、1978年の開館です。職員や地域の皆さんの努力で、最近は乳幼児と保護者が気兼ねなく図書館を利用できる時間を設け、毎月のおはなし会の開催や、児童・親子向けの展示コーナーなど、幼年期の読書環境の充実に特に重点を置いて運営しています。とても好評です。

※八峰町おはなしの会「かもめ」と同時受賞です。「かもめ」の皆さんもおめでとう!。


※全国市町村の読書に関する条例制定状況
・2004年「高千穂町家族読書条例」
・2011年「仙北市市民読書条例」
・2012年「恵庭市人とまちを育む読書条例」
・2013年「横浜市民の読書活動の推進に関する条例」
      「中津川市民読書基本条例」
・2014年「有田川町こころとまちを育む読書活動条例」 
      「野木町民の読書活動の推進に関する条例」
・2015年「北九州市子ども読書活動推進条例」


2019年5月23日木曜日

SDGsをビジネスに…


 大曲青年会議所(小松利也理事長)の5月定例会に出席。国際協力機構JICA東北センターの三村悟さんの講演、それにパネルディスカッションを行い、SDGsのビジネス活用法を探りました。

 三村さんは講演で、「企業がSDGsに取り組むメリットは、新たなビジネスネットワークの構築、ビジネスチャンスの発掘、将来の経営リスクの回避、企業価値の向上、投資の呼び込みなどが期待できる」としました。私はパネルディスカッションで「役所はビジネスを行う企業を支え、種を育てるのが役目。全ての政策は国連の17ターゲットに合致するが、中でも農業(最先端IOT)、観光(サスティナブル・ツーリズム)、エネルギー(玉川産水素活用)、環境(田沢湖再生)、健康(温泉×医療)はビックビジネスになる」と話しました。

 最近は民間企業の取り組みが急速に拡大しています。仙北市は今年度に取り組みを加速します。

26日はフラワーロード一斉植栽です




 フラワーロード(道路花壇:西荒井~堂村の国道105号沿線)は、26日(日)に一斉植栽です。当日の天気は晴れ。多くの皆さんのご参加をお願いします。集合は仙北市役所西木庁舎駐車場8時30分、花の市もお楽しみに!。


 フラワーロードは、今から半世紀も前に国道105号線(旧道)の水まき作業からスタートしました。当時は未舗装で自動車が走るたびに土ぼこりが舞い上がり、沿線の家々は土埃で中まで真っ白だったそうです。そこで沿線集落の中の荒町に住む鈴木アキさんが、ご近所に水まきを呼びかけ、その活動は国道が舗装されるまで続きました。集落の皆さんは協働作業が地域コミュニティづくりに有効なことを実感し、その繋がりを大切にしようと、国道舗装後は花の植栽運動に活動を転換したそうです。そんな経緯があるので、鈴木アキさんは花いっぱい運動のお母さんと呼ばれています(アキさんは作家の西木正明さんのお母さんです。2013年にご逝去されています)。


  さて、フラワーロードは、国道105号バイパスを中心に、西木町全体に広がりました。15年ほど前までは、バイパス沿線の各集落が独自に花の種を畑に播いて苗づくりを行い、総出で花壇を耕起し植栽や除草を行っていました。でも高齢化や就業形態の多様化で、そのスタイルを維持することができなくなり、それで一斉植栽日を設定して、多くの方々の協力を仰ぐスタイルへと変わりました。


  最近は、沿道の皆さんだけではなく、新たに参加する個人・団体や地域が出てきています。花の植え方も研究が進んでいます。市内の花苗販売者が出店する花の市も好評です。
※写真は昨年の撮影です。

2019年5月22日水曜日

COOL JAPAN AWARDに八幡平ドラゴンアイ



 一般社団法人クールジャパン協議会は、「COOL JAPAN AWARD 2019」(後援:経済産業省・外務省・環境省・観光庁・内閣府など)の審査結果として、受賞53作品を決定し発表しました。National Park部門でドラゴンアイも受賞です!。


【参考】
 以下はNational Park部門受賞(都道府県/受賞者/国立公園)
・屈斜路湖湖畔温泉とキャンプ場(北海道/弟子屈町/阿寒摩周国立公園)
・美笛川の河口からの支笏湖湖畔の絶景(北海道/千歳市/支笏湖国立公園)
・八幡平ドラゴンアイ(秋田県/仙北市/十和田八幡平国立公園)
・日光自然博物館英国大使館別荘記念公園(栃木県/栃木県立日光自然博物館/日光国立公園)
・上高地・河童橋からの絶景(長野県/松本市/中部山岳国立公園)
・尾瀬ケ原(群馬県/公益財団法人尾瀬保護財団/尾瀬国立公園)
・海女小屋体験施設さとうみ庵(三重県/志摩市/伊勢志摩国立公園)
・摩耶山の夜景(兵庫県/神戸市/瀬戸内海国立公園)
・摩天崖とローソク島(島根県/西ノ島町·隠岐の島町/大山隠岐国立公園)
・屋久杉ランド(鹿児島県/屋久島町/屋久島国立公園)
・アマミノクロウサギの観察小屋(鹿児島県/天城町/奄美群島国立公園)
・渡嘉敷島の阿波連ビーチ(沖縄県/渡嘉敷村/慶良間諸島国立公園)


2019年5月21日火曜日

田沢湖再生のネットワークを



 美しい田沢湖です。この連休中も多くの皆さんが田沢湖を訪ねてくれました。しかし、その美しさの陰で、田沢湖は水質改善の大きな課題を抱えています。

 先月、菅官房長官にお目にかかった際、私は「田沢湖再生を実現するには、何より先に専門機関の科学的な調査が必要です」とお話しをしました。仙北市と秋田県は田沢湖クニマス未来館のオープンなど、クニマス里帰りプロジェクトで連携しています。また市民の皆さんが湖畔清掃や丸木舟の再現、田沢湖伝説の伝承活動などに長く取り組んでいます。そんな皆さんを核に、さらに田沢湖再生の輪を広げたいと思います。そのための行動を新たに起こす必要を強く感じています。

 もう少し時間をいただき、田沢湖再生に熱い思いを抱く皆さんのネットワークを構築したいと思います。その節はご参加をよろしくお願いします。

2019年5月20日月曜日

話会(WAKAI)のお知らせ~第二夜~


 人は、それぞれの生き方や役割があります。そして毎日は思い通りになりません。でも挑戦を続ける人は魅力的です。そんなゲストをお迎えし、心を満たす一晩一人の話会(WAKAI)を開きます。第二夜のゲストは…。

 第二夜のゲストは山崎宗雄さん(秋田市在住)です。最近まで、秋田朝日放送の報道制作局シニアプロデューサー兼ニュースコメンテーターで、テレビに出ずっぱりだったので、お見かけしていた人も多いかと…。話会では“温故知新”をキーワードに、秋田蘭画と小田野直武のお話しを、そして現代の秋田・仙北のポテンシャル、可能性についてお話しいただきます(先にお会いしたとき、目から鱗の視点がてんこ盛りでした)。どうぞお楽しみに!。

 日時は5月30日(木)、時間は夜6時30分から、会場は西木温泉ふれあいプラザ・クリオンです。1時間の話会に参加料は不要です。その後、山崎さんを囲んでの懇談は少しお酒を飲みましょう。こちらは割り勘でお願いします。

2019年5月18日土曜日

本田宗一郎さんの失敗



 本田技研工業(ホンダ)を創業した本田宗一郎さん。直接お目にかかったことはなく、既に向こうに旅立たれています。でも…、本田さんの著書「やりたいことをやれ(PHP研究所)」などを読み返し、一緒にいるような気になっています。

 写真は1960年前後のものでしょうか、たぶん私が生まれた頃だと思います。その当時から「日本一を目指すな、世界一を目指せ」と言っていたそうです。著書には元気が奮い立つエピソードが載っています。特にチャレンジしないで「分かったふり」を嫌い、「まず一歩を踏み出せ」と、チャレンジだけが人生を拓く術と。本田さんにとって、失敗体験こそが大切な財産でした。そんな思いが感じられる言葉を少し紹介します。

・失敗したからといって、くよくよしている暇はありません。
・私の現在が成功と言うなら、その土台は過去の失敗です。
・失敗が人間を成長させます。失敗がない人は気の毒です。
・伸びる時には必ず抵抗があるものです。
・早く得手に帆を上げてください。
・失敗を恐れないで、何もしないことを恐れて。
・結果はともあれ始めてください。
・自分で自分を信じられなくなったら終わりですよ。



 その時は上手く行かなくても、続けることです。世の中の役に立つことだったら、いつか必ず道は拓けると…。はい!。

2019年5月16日木曜日

「伝建にぎわい議連」で様々な提案


 全国伝統的建造物群保存地区協議会(伝建協)の活動を、国会議員の立場から応援いただく「伝建にぎわい推進議員連盟」の第2回総会。場所は衆議院第2議員会館会議室。伝建協からは國島会長(岐阜県高山市長)と私が出席しました。

 現在、全国には118ヶ所の重要伝統的建造物群保存地区があります。この保存地区を選挙区に持つ国会議員の皆さんが、応援組織(議員連盟)を立ち上げ活動をスタートしたのが昨年の12月でした。会長には河村建夫議員(山口3区)、事務局長には御法川信英議員(秋田3区)が就任しています。さて今回の総会は、国として制度や予算不足の点を明らかにするため、伝建協の会長・副会長から発言を求めるとの内容です。國島会長は「伝建地区への文化庁予算は年間20億円程度。国交省などで無電柱化を進める事業はあるが、伝建地区に特化した事業採択や予算措置が必要だ」と発言。私は「全国の伝建地区は過疎地に多い。地域の担い手や財源が不足して空き家化がさらに進むことを心配している。その空き家の活用と伝建地区の保存を両立させる、新たな支援措置を考えないといけない。さらに伝建地区には伝統的な祭りが多く存在する。祭りも含め町並みの一体的保存には、関係省庁の横断的な制度設計が必要だ」とお話しをしました。

 参加した国会議員の皆さんからは、「伝建地区内で行われるお祭りに寄付をしたら、税金の控除対象になる制度を新設できないか」とか、「伝建地区には茅葺き屋根の維持が大変でトタンに葺き替える例も多い。職人養成も含めさらに支援ができないか」とか、「他地域から移住する大学生などに、その伝建地区を第二の故郷と思って担い手になってもらうソフト事業の展開はどうか」とか、活発な提案が続きました。頼もしい議員連盟です。
※写真は新緑の角館。

2019年5月15日水曜日

それは誰の幸せ?


 以前、秋田大学に勤務されていた島澤諭先生が来庁。現在は公益法人・中部圏社会経済研究所(愛知県名古屋市)の研究者です。先生から短い時間でしたが、地域力指数や幸福度指標についてお話を伺いました。面白いです!。

 先生の現在の研究領域は、自治体の地域力指数と人口バランス指標の開発なんだそうで…。簡単に言うと、「その自治体のどんな要素が人を集めるのか、逆に人が離れていくのか」を統計的に分析したり、「何人の労働力があれば、何人を支えることができて、それで自治体を維持できるか」みたいな研究です。先生は「究極的に言えば人口減少を前提とした幸せのあり方をどう考えるかです。でもこれが難しいですね。行政が全ての住民の幸せを高めるなんてこと無理です。政策だって、それが誰の幸せになるのか…。幸せ感って別々ですから」と。

 先生が行ったアンケート結果では、地域の魅力要素は4割が貨幣価値(所得とか雇用状況とか)で、半数以上の6割は非貨幣価値(自然環境とか教育文化とか)だったとか。人も社会も価値観もどんどん変わっていることを感じます。

2019年5月13日月曜日

土曜・日曜は「たざわこクラフト市」へ



 今年で8回目の開催になるそうです。会場は思い出の潟分校(田沢湖畔)。地元はもちろん、全国の作家さんの陶器やガラスや布小物など、見るだけでも楽しいです。それに食堂やカフェも美味しくて…。


・期日 令和元年5月18日~19日
・時間 10時~16時
・出展 両日とも約40店
※レトロな木造校舎の維持協力金200円(高校生以上)、スリッパをご持参ください…とのことです。



 実行委員会のコメントをご紹介します。
 「子供たちのために思いを込めて建てられ、手から手へ、何十年と守られ続けるこの校舎から、丁寧に作ることや大切に使うこと、その魅力を豊かさを発信したい、それがクラフト市の開催に込めた思いです」(ブログより)。
 本当にそうだと思います。大賛成です!。

※写真は昨年までの開催の様子です。

2019年5月12日日曜日

94.8キロの決断


 タバコをやめると太るって聞いていましたが、これは本当にマズい事態です。決断しなければなりません。宮本武蔵は言っています。「身ひとつに美食を好まず」です。

 自身の最重量は105キロです。自宅近くを走る国道が105号なので、その当時、「ずいぶんご立派な体格ですねェ」と呆れて声をかけてくれた方々には、「はい、とりあえず身も心も国道と一体化しました」と元気に答えていました。少し減量して100キロになって、「100キロマラソンに既にゴールしたようなもんです」と…。しかし、健康面での心配、医療費ならぬ衣料費のかかり増しなど、太って得した事案は思い付かず、これは現実を直視するしかありません。

 体重を落とします。90キロをきったらお知らせします。

2019年5月11日土曜日

新時代の地域運営体



 仙北市の地域運営体活動が10年を迎えようとしています。全市9地域で立ち上がった運営体は、既に各地域でコミュニティの中心核になっていますが、私は昨日の運営体連絡協議会で次の新たな提案をしました。


 「これまでは、各運営体で行うこと、行政で行うことなど、それぞれ役割を分担して事業にあたってきました。10年近い活動から多くのことを学んだ思いです。この間、手分けすることで進んだこと、しっかりと手を携えないと進めない事案などが明確になってきました。仙北市は市民協働のまちづくりをモットーにしています。そして皆さん地域運営体は、私たち行政にとって最大のパートナーです。令和を迎えた今年、平成の体験を活かし、次の10年に向けて次のテーマ等で地域運営体と協働が可能か、是非ともご議論をお願いします。
●例えば各地域内の公共施設の管理運営。
●例えばささらや神楽などの保存活動。
●例えば空き家活用で古民家ホテル等の運営。
 などです。今日の運営体連絡協議会後、新役員となった佐藤正敏会長、千葉恒昭副会長・菅原秀俊副会長に改めてご相談し、その後の進め方を協議させてください」と。



 地域運営体活動は、当時は前例がなかったことから、手探りで制度設計を行いました。その後、県内でも同様の活動を行う自治体が増えて、今年度から県も小学校区単位の地域活動事業に取り組む報道がありました。現状では私たちが勉強になる取り組みも多いと感じます。制度は時代に合わせて変わって当然です。
※写真は運営体第1号の田沢地域運営体「荷葉」の活動から。


2019年5月9日木曜日

(株)吉野家HDの安部会長と



 「ボトム(奈落の底)に起死回生の起点があった」、「勝つまでやるんだから必ず勝つ」、「企業も人も長所と短所が表裏一体で個性なんだ」…、(株)吉野家HDの安部修仁会長から、魂を分けてもらったような気がします。


 秋田市で内外情勢調査会に出席。会食では安部修仁会長とお隣の席で、「吉野家には、素晴らしい秋田県出身の役員がいたんです」と教えてもらいました。「だから秋田県にはだから親近感を持っているんです」と。そんな安部会長の略歴は…、1949年福岡県生まれ、プロのミュージシャンを目指して上京。吉野家新橋店にアルバイトを始め、正社員となって築地店(吉野家1号店)に勤務。当時社長だった松田瑞穂氏に絶大な影響を受け、それでも創業家のビジネスが傾いて、1980年に会社更生手続きを開始。「倒産の前、会社は倍々で大きくなっていました。来年度の社員採用は今年度の倍と言う勢いです。その倍の社員が働く店舗数を翌年開店するんです。当時の吉野家は粗製濫造でした。何より数とスピードを優先したんです。牛丼の品質もどんどん落ちて…。倒産は当然です。そんな状況でしたから、社員も見る間に辞めていきました。私は頭の芯がシビれるくらい考えました。いま辞めるか、最後まで見届けて辞めるか、それで後者を選びました。この時期が一番仕事をしました。この時、そして2004年のアメリカBSE問題の時、それを乗り越える社員の努力がありました。その後、牛丼を美味しくする、赤字店を間引く、そして店長をリ・トレーニングするなどで、いまの吉野家があります」と。どれも心に響くお話しでした。


 豊洲に市場が移る前、築地で牛丼を食べたことがあります。安部会長がミスター牛丼と言われるスタート地点です。よけいに感動しています。

ふるさと納税が過去最高額に



 昨年度、仙北市に寄せられたふるさと納税は、件数で5,662件、金額で1億5,130万円となり、過去最高額となりました。皆さん本当にありがとうございました。今年もよろしくお願いします。


 秋田県内で納税額が多かった自治体は、1位が大館市、2位が横手市、3位が湯沢市、4位が仙北市、5位が秋田市です。また仙北市の人気返礼品は、1位があきたこまち(多い順に10㎏・50㎏・30㎏・20㎏)、2位が比内地鶏スープのラーメンセット、3位が地鶏山の芋・キリタンポ鍋セット(多い順に2人前・4人前)、4位があきたこまち100㎏、5位が全国酒類コンクール第1位ビールセットとなっています。これらで全体の半数を超える件数でした。その他にも温泉宿泊セットなどが人気です。さらに仙北市を感じてもらえる新返礼品の造成を、市民・民間事業所の皆さんと一緒に進めます。


 ふるさと納税は、過ぎた返礼品が問題となったことなどで、6月から新制度に移行します。総務省はルールを守らない全国の自治体を、制度から除外する方針を固めたとの報道がありました。私は、「ふるさと納税は市外市民からの住民税」との認識です。納税をいただく皆さんと、仙北市のご縁を大切に長くお付き合いをいただきたいと思っています。

2019年5月8日水曜日

連休中の仙北市入り込み概要(速報値)



 平成から令和時代を迎えた10連休中、仙北市にお越しいただいたお客さまのうち、速報値がまとまった「あきた花紀行」、「田沢湖周辺施設」の入り込み概要をお知らせします。

◆あきた花紀行
 角館の桜まつりは140万人(前年130万人)、田沢湖刺巻湿原のミズバショウまつりは11万人(前年12万人)、八津・鎌足のカタクリ群生の郷は8千人(前年1万人)です。花は開花時期で入り込みが大きく変化します。桜は満開後も天候により見頃を持続したこと、ライトアップ事業などで入り込みを伸ばしたこと、などが増加要因と考えています。

◆田沢湖周辺
 田沢湖周辺の入り込み客数で、計測できる施設(田沢湖周辺キャンプ場、ハートハーブ、思い出の潟分校、田沢湖クニマス未来館、むらっこ物産館など)の集計では、17万人(前年9万人)で、ほぼ2倍の伸びとなりました。玉川や乳頭、高原、水沢の各温泉郷は別調査です。各施設が集客を伸ばした要因は、全般的に天候に恵まれたこと、連休後半も桜の見頃が続いたこと、新着のクニマスなどの話題があったこと、などが増加要因と考えています。


 秋田新幹線の連休利用が、開業以来初めて10万人を上回りました。10連休だったこと、角館の桜の見頃が連休と重なったこと、などが増加要因とコメントしています。
※写真は5月5日開催あきた南北ジュニア強化サッカー交流大会(さくらカップ)。FC角館セレジェスタの松橋選手が、「努力が報われるまで…ではなく、報われるまで努力を続けることを誓います」と選手宣誓。はい!。


2019年5月7日火曜日

JRとDMOと市で連携協定


 仙北市の「観光まちづくり」に新たな一歩です。東日本旅客鉄道株式会社秋田支社(以下JR)とDMO候補法人(一社)田沢湖・角館観光協会、そして仙北市の3者が連携協定を締結しました。

 3者は次の事項について取り組みを強化します。
・遊休農地を活用した都市住民の移住推進
・滞在型観光施設の検討と推進
・6次産業化の検討、推進
・首都圏での観光キャラバン
・市観光資源の掘起こしとおもてなし充実
・農業体験を通じた仙北市の魅力発信
・JR首都圏支店とのプロモーション
・各主媒体と連携した観光旅行商品PR
・旅行商品の造成や商品販売
・その他、本協定の目的を達成する事項 

 JRの菊池正・秋田支社長は、「角館地域に不足している滞在施設の候補地として、(株)西宮家の利活用を検討している」としました。DMOの佐藤和志・田沢湖角館観光協会会長は、「JRとはこれまでも多くの事業を共同で行ってきた。さらに連携を深めて効果を出したい」と取り組みに大きな期待を寄せました。私からは、「JRと一緒に町並みや町の文化・食・技をじっくりと体験できる、アルベルコ・ディフーゾ(分散型古民家ホテル群)の市内展開を進めたい。さらに、市内農地を活用した都市居住者の移住プロジェクト、JRグループの販売ネットワークを活かした地元生産者との商品の共同開発、首都圏での販路の提供・情報発信など、農林漁業の6次産業化や地元産品の需要の拡大、子ども達を中心に観光学習会や駅なか視察学習会の開催、市内各駅の整備、防災トンネルの早期実現などを進め、東北の各地を結ぶゴールデンルートの構築に貢献し、秋田県のゲートウエイを目指したい」と話しました。

2019年5月6日月曜日

夜、光、新たな取り組み…


 この連休中、多くの皆さんが仙北市を訪ねてくれました。そして令和元年、市民の皆さんは幾つもの新たな取り組みを…。

 そんな中で、夜、光、に着目した変化が心に残ります。武家屋敷通りのフル・ライトアップは、桜はもちろん、夜の町並みの美しさを際立たせた取り組みでした。日が落ちた後の町歩きの価値は無限大です。芭蕉の森のキャンドルナイト&ピアノライブは、いつものミズバショウ群生地(これだけでも十分に贅沢です)が、生涯忘れられない空間と感動になったようです。私、残念ながら当日は見逃してしまいました。来年を今から楽しみにしています。

 昼も夜も楽しみたい、内と外からアイディアの出し合い、ここが好き…、ライトアップやキャンドルナイトに限らず、市民の皆さんの前向きな姿が本当に素敵です。市役所の職員も頑張りました。お出でいただいた皆さん、お迎えした皆さん、ありがとうございました。
※写真は西宮三春さん(仙北市)

2019年5月5日日曜日

ユキツバキと辰子


 仙北市田沢湖の院内岳山中に、美しい北限のユキツバキ群落があります。地元では昔から一帯を椿台(ツバキダイ)と呼んできました。

 東北森林管理局は、 平成5年に当地区を植物群落保護林に指定しました。それより先の昭和38年には、秋田県がユキツバキ自生北限地帯として天然記念物に指定しています。お年寄りの話しでは、「昔は山が全部ツバキだった記憶があります。でも杉が植えられ大きくなるにつれ、日がとどかなくなったことが原因なのか、ツバキの勢いは衰えたような気がします」とのこと。

 そして…、ユキツバキが可憐に咲く山のふもとに、伝説の美女・辰子誕生の地があります。何だかユキツバキと辰子の美しさが、無縁ではないような気がします。

2019年5月4日土曜日

SNSの集客力



 「山のめぐみのまくわくまつり」(西木町上桧木内)、「手創る市」(田沢湖神代)、「集まれ!秋田犬好き!!akita❤fes」(田沢湖潟)に参加。どこも大賑わいです。SNSの集客力、ホントにすごい!。


 「山のめぐみ~」は初めての開催です。紙風船館駐車場という立地条件もありますが、午前9時のオープンからお客さまが切れませんでした。「手創る市」はわらび座の春の定番行事です。たくさんのファンの方々からの情報発信もあり、本当に多くのお客さまで大賑わいでした。「集まれ!~」は、企画者や協賛者のネットワークが秋田犬愛好者を呼び寄せました。潟分校のグラウンドに止めた車のナンバーを見てビックリです。まさに全国から集まっています。


 これらの催事ポスターを目にした方は、どれくらいいたでしょうか。新聞や広報で知った方はいたでしょうか。多分、ほとんどの来場者はSNS(ソーシャルネットワークサービス)で知ったのではないでしょうか。企画が良くて、本物で、ここにしかないロケーションで、そんな催事だったら遠くからでもお客さまは来てくれる…、すごい時代です。SNSを活用して一歩を踏み出せば、もっともっと可能性は広がります。Have a try! です。

2019年5月3日金曜日

一日限り『山のめぐみのわくわくまつり』


 明日4日(土)9時から15時まで、『山のめぐみのわくわくまつり』にお越しください。場所は紙風船館となりです。上桧木内のお母さんたち手づくりのご馳走、ハンドメイドのクラフトバックなどの販売も楽しそうです。

 上桧木内のお母さんクループ「わくわくマーケット」、それに「クックガーデン」が共催して開催します。お父さんたちは強力なバックアップ体制でまつりを支えます。この機会に、採れたての山菜と料理、おやき、おこわ、とん汁、里のスイーツなど、思う存分ご堪能ください。

 春のドライブはぜひ仙北市に!。

2019年5月2日木曜日

ロボットトラクターは衝撃の性能です



 ヤンマーアグリジャパン(株)、農事組合法人・生保内南(荒木田俊一代表)のご協力で、11時からロボットトラクターのほ場耕起デモを実施。どうぞご自身の目で確認ください。衝撃の性能です。13時に再度実施します。


 GPSの高性能化と補正アンテナの設置で、ロボットトラクターの制動は5㎝未満の誤差に縮まっています。実験は1haほ場で実施中ですが、外周以外は約1時間で耕起できます。耕起スピードや耕起深度は、ほ場状況と合わせトラクターが判断して作業を続けます。反転も障害物の察知も全てトラクターが行います。衝撃の性能です。


 荒木田代表は、「若い皆さんがワクワクする農業の展開が必要。さまざまな取り組みを生保内南でお見せしたい」と話していました。
※会場は仙北市田沢湖生保内の赤石会館周辺ほ場

2019年5月1日水曜日

ロボットトラクターの耕起デモを実施します


 仙北市は、近未来技術を活用した「スマート農業」を推進しています。明日5月2日、ロボットトラクターの自動耕起デモを実施します。皆さんご覧いただけます。

 農業は様々な課題を抱えていますが、食料生産の一面だけを考えても不可欠産業に違いありません。大きな可能性を実現する手法の一つとして、仙北市は近未来技術を活用した「スマート農業」を進めています。今回、ヤンマーアグリジャパン(株)、農事組合法人生保内南の皆さんからご協力をいただき、ロボットトラクターの自動耕起デモンストレーションを実施することになりました。
○日時 5月2日(木)11時・13時
○場所 仙北市田沢湖生保内字赤石

 お問い合せは、仙北市地方創生総合戦略室(℡43-3315)へ。新時代・令和の近未来農業を確認してください。