2020年9月30日水曜日

希望者に新型コロナウイルス検査



 仙北市立角館総合病院は、新型コロナウイルス感染を疑う症状がない場合でも、希望する方には10月7日(水)から検査を行うことを決めました。電話予約を10月1日(木)から受付けます。対象者は市民に限りません。

 旅行やビジネス・海外渡航のために陰性証明書が必要な方、会社に出社する際に陰性証明書が必要な方、自身は無症状でも周囲に感染者や濃厚接触者が出て、心配で検査を希望する方など、ご希望の方は電話での事前予約をお願いします。感染が心配される症状がある方は対象外です。

◎検査方法 だ液採取(LAMP法)
◎検査費用 20,480円(証明書含)
      18,280円(検査のみ)
      (全額自己負担)

◎検査日時 毎週水曜日
      13時~14時
◎検査人数 1日5人まで
◎申込方法 事前電話の完全予約のみ
      受付は9時~16時
      ℡0187-54-2111
◎検査結果 検査当日に速報で電話連絡
      証明書は翌日以降

 なお検査時には、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、診察券などをご持参ください。マスク着用厳守でお願いします。病院駐車場に着いたら、検査に来たことを電話でお知らせください。その他、病院職員の指示に従って行動してください。
※詳しくは病院や市のホームページで確認ください。
※様々なお問い合せをいただいています。当面は対象者は仙北市民・秋田県民、仙北市出身の県外居住者で帰省を予定している方とします。

2020年9月29日火曜日

まちづくりの新拠点



 仙北市は、市内に分散していた事業部門を再編し、12月21日に開庁予定の新・
角館庁舎に集約します。その新庁舎の建築工事は、内部仕上げや外構など最終段階の工程に入りました。進捗率は95パーセントです。

 老朽化が著しい現・角館庁舎を移転新築、これと同時進行で市の組織再編を実施するもの。観光商工部を観光文化スポーツ部に、農林部を農林商工部にそれぞれ改め、市民福祉部や建設部と一緒に新・角館庁舎に配備します。教育委員会は改修中の西木庁舎に移転します。さらに中央公民館や遊具を置いた休憩スペース、
民センター(市民サポート・地域振興・農林建設の各班)を配備し、民間の各種団体の事務局も移転します。田沢湖庁舎には議会と総務部、それに市民センター(市民サポート・地域振興・農林建設の各班)を配備します。各出張所は従前通りです。

 新・角館庁舎は、市民の皆さまの利便性を増すこと、総合力で市民サポートを行うこと、施設の維持費削減、まちづくりの推進…など、狙いが幾つもあります。まちづくりの新拠点です。

2020年9月27日日曜日

なぜ議会中に太るのか…



 ダイエットの成果が現れません。逆に議会が始まると太ります。議会中は会食が増えるからかなあと思っていましたが、今年はコロナ対策で会食を自粛しています。それでも太ります。それが、ある本を読んで原因を推測できました。

 その本は「自己肯定感が高まる脳の使い方」(脳科学者の中野信子さん著:プレジデント社刊)です。中野さんが言うには、「やる気の維持にはセロトニン(脳内神経伝達物質)が必要で、セロトニンの合成にはトリプトファン(必須アミノ酸)を摂取しなければなりません。食物ではレバーやチーズ、落花生に多く含まれています。でも食べたから良いと言うものではなく、この成分が体内に吸収されるには炭水化物が必要です。糖質制限などのダイエット中では吸収されにくいんです」と。

 そこで私の推測です。「議会開会中は、日常以上の対応が続く⇒やる気を維持するセロトニンがさらに必要⇒脳がこの状況に対応を指示⇒いつも以上にご飯を食べる=太る」。これはもう、公務最優先ですからイタ仕方のないことだと、そんな風に思えてきました。皆さん、やる気の維持には炭水化物が欠かせませんよ。ああ出来秋です!。
※9月の市議会は、前年度決算、コロナ対策メニュー、組織再編(観光文化スポーツ部、農林商工部など)、裁判和解案ほか、全案件を承認可決いただき先週閉会しました。

2020年9月25日金曜日

ジーバー・ミーツ



 以前、長野県で宅幼老所を訪ねたことがあります。赤ちゃんの鳴き声を聞くと高齢者が元気になると言っていました。また何かの文献に、若者は高齢者の声に癒やされるとの記述がありました。これって…。

 学術的な裏付けがあるのかどうかは分かりません。でも赤ちゃんや若者や高齢者は、お互いが癒やし合う存在だと言うことです。当たり前のお話です。しかし今は家庭内でもこんな環境が珍しくなりました。癒やしは活力の根源で人格形成にも影響します。多世代で共有できる癒し合いの場を、地域にもっとつくる必要があります。この取組みが定着し広まったら、あの地区のおじいちゃん・おばあちゃんに会いたい、会ってお話がしてみたい、そう考える若者が出てくるかも知れません。

 若者が地域のおじいちゃん・おばあちゃんに会いに行く小さな旅です。これを私はジーバー・ミーツと呼ぶことにしました。ただ笑顔を見たり、若い頃の話を聞いたり…。おじいちゃん・おばあちゃんも遠くにいる孫と会っている感覚になれたら素敵です。ほんの少しの経済効果も期待できそうです。

2020年9月24日木曜日

新たな自然体験の姿



 (一社)田沢湖・角館観光協会等は、ニューネイチャー・ツーリズムの滞在コンテンツ造成とプロモーションに着手します。例えば移動には電動キックボード、キャンプは空中テント、秘密基地での1人たき火などが体験できます。

 新型コロナウイルス対応で、混雑度や密集性の高い体験メニューが敬遠されています。この傾向は自然体験にも見えていて、移動時や多人数で場を共有する際の安全確保が課題になっています。そこで(一社)田沢湖・角館観光協会等は、仙北市内の自然環境を高度活用し、お客さまに安全でグレードの高い特別な時間を提供したいと考えました。市や各種団体と連係し、観光庁の事業を導入して新たな滞在の姿を模索します。コンセプトは「1人だけの特別な時間」、「快適環境アクティビティ」、「大人の秘密基地」です。主要な取組みは電動キックボードの移動、空中にテントを張って生活時間を過ごせるテントサイル、また1人たき火やバリスタ・バーテンダーの招へいとサービス提供などを予定しています。

※観光庁事業は誘客多角化等の魅力的滞在コンテンツ造成事業(9月18日に採択発表)
※写真はテントサイルJAPANより

2020年9月22日火曜日

蕎麦の花



 仙北市内のあちこちで蕎麦の花が咲いています。赤い花は高嶺ルビー、白い花は富士一号や会津在来、常陸秋など…。新蕎麦シーズンまであと少し、今は可愛い蕎麦の花を楽しんでください。

 市内には美味しい蕎麦屋さんがたくさんあります。さらに地蕎麦の風味は格別です。この数年、市内の蕎麦屋さんが美味しいとの評判が広がり、お問い合せもどんどん増えています。嬉しいです。農家の蕎麦栽培も拡大していて、その蕎麦の花を写真に撮る方とお会いすることもあります。そんな皆さんには赤い花の高嶺ルビーが人気です。

 あと少し、あと少しで新蕎麦が食べられます。

2020年9月20日日曜日

市民を誰一人とり残さない



 今日9月20日、仙北市は誕生15周年を迎えました。市民会館で行った式典で、私は「合併後の道のりは決して平坦ではありませんでした。辛く悲しい災害や悔しい事件など、市民の皆さまに本当に申し訳のない出来事が続きました。でも、」…。

 「市民はそんな一つひとつを教訓として乗り越えてくれました。感謝の思いしかありません。皆さまのおかげで東北屈指の国際観光都市に成長することができました。しかし、いま世界はコロナ禍のまっただ中です。価値観が大きく転換する歴史的な局面です。大切なことは、市民こそが自治体の守るべき第一の存在だと言うこと。仙北市は市民を誰一人とり残さない地域社会の実現を目指します。ここに生きる市民には満足感の高いまちづくりを、将来市民には夢が叶うまちづくりを、市民協働で進めます」とお話ししました。なお、今日の式典は新型コロナ感染防止対策を優先し、規模縮小・時間短縮(全行程で1時間)で進行しました。ご来賓の皆さま失礼がなかったでしょうか。不手際はどうかお許しください。

◎功労者表彰受賞者
【個人】市川晋一 門脇健郎 久米力 小林一雄 後藤薫 堺研太郎 佐々木英人 菅原陽三 戸澤一馬 【団体】角館ライオンズクラブ 角館ロータリークラブ 田沢湖ロータリークラブ(敬称省略)

2020年9月19日土曜日

武家屋敷の庭の野外劇



 角館田町武家屋敷通りにある「あきた角館・西宮家」。明治から大正時代の建物が魅力的で、物産販売やレストラン、JRホテル和のゐ角館があります。今晩はその西宮家の見事な庭で野外劇を観ました。

 この試みは、JR東日本秋田支社・DMO田沢湖角館観光協会・仙北市が連携し、来年の東北デスティネーションキャンペーンに向けたコンテンツづくりの一環です。あきた芸術村わらび座の協力で本格的な野外劇が実現しました。今日と来週26日(土)、夕方18時と18時30分の2回公演です。巨木・古木、草木の中にセッティングされたステージ、パイプ椅子、立ち見客、不思議な空間です。ぐいぐいと引込まれる物語は…。

 19時からの角館昔語り~夏の章~にもたくさんの皆さんに参加をいただきました。西宮家の可能性を強く感じます。なお、野外劇のお問い合せ先はわらび座予約センター、角館昔語りのお問い合せ先は角館観光情報センター、または仙北市観光課へ。

2020年9月18日金曜日

予防接種と店舗家賃に助成



 金融機関やハローワーク、JA、観光協会、商工会などの皆さんと経済支援対策会議を開催。9月議会のコロナ関連予算で、約2億7千万円は提案・一部可決済みですが、さらに最終日に約4千万円の予算案を追加提案したいと考え、これら対策事業についてご意見をいただきました。

 9月議会の初日で既に可決となった関係事業は、仙北市プレミアム宿泊支援事業(県宿泊事業の市上乗せ割引き)、GIGAスクール構想推進事業(市内児童生徒全員にタブレット端末を整備)です。通常審議中の案件は保育園免疫力アップ遊具整備事業(保育園やこども園の遊具整備)、学校保健特別対策事業(小・中学校のコロナ感染対策経費)、新しい旅のカタチ創造事業(アプリなどコミュニケーションツール
作成事業)などがあります。
 さらに議会最終日に、インフルエンザ予防接種助成事業(コロナとインフルの同時流行・負担軽減の予防接種助成)、仙北市テナント事業者等支援給付事業(売上げ減少の事業者へ家賃支援給付)を提案したいと考え、同会議に経済的な効果や仕組みなどをご相談しました。皆さんから複眼的な意見をいただき、最終調整を行った上で市議会に提案することにしました。

 毎回、多くのことに気付かされる会です。市立角館総合病院での無症状市民の感染検査には期待の声、またコロナ感染者等の誹謗中傷対策など、情報発信の在り方にも声が上がりました。
※仙北市プレミアム商品券は完売しました。

2020年9月17日木曜日

ニュービジネスプラン・コンテスト



 仙北市をステージに、コロナ禍でも支持をいただける事業創造を目指し、「コロナ時代の秋田県仙北市のニュービジネスプラン・コンテスト」の開催準備が進んでいます。

 主催・共催は、(株)ネットワークコミュニケーションズと(合)政策支援。コンテストに提案者で参加を予定する皆さんは、既に8月後半からZOOMでのワークショップが始まっています。今から参加も可能なんだそうで、仙北市民はもちろん、公共政策に興味がある方、自治体と連携したニュービジネスを考えている方など、全国から申込みをお受けするそうです(必要によっては補講あり)。詳しくは今回の企画をプロデュースする(合)政策支援の細川しげのり代表「未来をつくるゼミナール」をご覧ください。http://yeahgo.work/hosokawaまで。

 12月12日(土)~13日(日)は、プランを発表する現地コンテストです。こちらは参加自由です。私も参加します。会場はSemboku Complex(仙北市・あきた芸術村内)です。どんな人、どんな提案と出会えるか、今から楽しみです。

2020年9月16日水曜日

未来を描く共同作業


 仙北市が抱える課題は何か、10年後にはどうなっているのか、住みたいまちの姿は、実現に必要なアクションなど、スーパーシティの指定やSociety5.0がもたらす社会について、2回目の意見交換を行いました。市民の幸福度を高める政策検討は今後も続きます。

 スーパーシティ・エリア指定の全国公募は年末から始まる予定です。移動と物流と支払い・行政・医療介護・教育・安全防災など、市民の日常を最先端技術で実装し、障害となる規制を大胆に緩和する…、この国家プロジェクトは、応募しても採択されるかどうかは分かりません。また、個人情報やデータ連携の安全性、住民合意の在り方、民間企業の参入の温度差など、問題点を指摘する声もあります。私は、スーパーシティやSociety5.0の先行実施が、人口減少や高齢化の著しい仙北市を支える力になればと期待しています。全市をエリアとして応募するか、地域を限定して課題解決を進めるのか、それとも他の対策がないかなど、考え方も手法も様々です。それでも若い方々を中心に未来を描く共同作業が続きます。毎回参加して感動しています。日々それぞれ現場で仕事をする皆さんが、疲れているのに手弁当で集まり、子ども達に受け渡すべき故郷について意見を交わすのですから…。このような場を共有できること自体まちづくりには有益です。

 ちなみに、昨晩のキーワードは共助、人口減少、災害対策、成功事例の確立、5G、除雪、農地保全、行政サービスの高度化・複合化などでした。お話をお聞きしているだけで、行政の在り方改善に活用できる提案が多数あります。本当にありがとうございます。

2020年9月15日火曜日

頑張れ!地域おこし協力隊💛


 仙北市・地域おこし協力隊の皆さんです。写真右から中山里沙(なかやまりさ)さん、東風平蒔人(こちひらまきと)さん、鐘偉倫(しょういりん)さん。さあ思う存分、縦横無尽にご活躍ください!。

 今月1日に着任した中山さんは埼玉県出身。DMO候補法人の田沢湖・角館観光協会で正式DMO昇格を目指しながら、ウイズコロナ時代の観光地づくりに取り組みます。早々お話を聞くと、「自然が豊かで美しい土地です。ここに住む市民になって、これから深く(まちを)理解していけるのが楽しみです」と。東風平さんは沖縄県出身で昨年9月に着任。グリーンツーリズムや農泊振興、田舎体験づくりに取り組んでいます。半年ほど前、コロナで外食が難しくなった時、仙北市テイクアウト(お持ち帰り)情報チラシを発行しました。「協力隊の仲間が増えてワクワクしています。それぞれの強みを掛け算し、さらに市民の皆さんと関係を築きたいです」と。8月1日に着任の鐘さんは台湾の出身です。多言語でアクティビティガイドをしながら、定期的な情報発信と次世代のガイド育成にあたります。「自転車であちこち行っています。四季折々の景色が楽しみです。自然に癒されています。仙北市に出会えて最高です」と。皆さんお話しをありがとうございました。

 これから収穫の秋、芸術・文化の秋、食欲の秋…です。秋の仙北市を体験して、もっともっと仙北市が好きになって、お仕事頑張って!。
※地域おこし協力隊の任期は最長3年です。
※仙北市には卒業隊員が5人います。

2020年9月13日日曜日

まちづくり日記「逃げるは恥だが…」


 広報せんぼくに連載中のまちづくり日記。9月16日号のタイトルは「逃げるは恥だが役に立つ」です。お時間のあるときにお読みください。

 変な題名ですが、漫画とテレビドラマの題名です。8年ほど前、漫画家の海野つなみさんが講談社の漫画本に連載を始め、5年前に同社の漫画賞・少女部門賞を受賞しました。その翌年には、TBSがドラマ化をしています。内容は契約結婚が題材の社会派ラブ・コメディで、出演者がエンディングで踊る恋ダンスは一世を風靡しました。

 ところで、この題名「逃げるは恥だが役に立つ」はハンガリーに伝わることわざです。〝問題と向き合わないで逃げることは恥ずかしいこと。でも逆にそれが最善の解決策になることがある〟と言う意味なんだそうです。ドラマの中で、主人公の新垣結衣さんに星野源さんが言いいます。「生き抜くためです。逃げたっていいじゃないですか。とにかく生きてさえいれば何とかなります」と。これ本当に大切な考え方です。
 新型コロナウイルスの感染拡大では、サービス不能や物販不振など、戦後最悪と言われる苦難が続いています。倒産件数は全国累計で400事業所を超え、そのうち8割が中小零細事業所です。さらに最近の傾向では、首都圏や関西圏などの大都会以上に、地方都市や観光地で施設閉鎖等が目立っています。

 仙北市では、現状(8月末)で倒産した企業はありません。コロナ禍の改善が見えるまで休業した宿泊施設、人員の移動で人件費を削減した事業所など、何とか耐え凌ぐ努力が続いているお話を聞きます。市も市内経済の再生や事業継続支援策として、開会中の9月議会に多彩な経済対策を提案し、さらに家賃助成制度などの設計も進めています。これらの対策が、ただの延命措置と言う人もいますが、でも、その間に何か反転のきっかけが見つかる可能性だってあります。

 格好つけずに、世間体も何も気にしないで、とにかく会社やお店を守る、従業員の生活を守る、そのための自身の暮らしを保つことです。不要と感じたり、気が滅入ることは遠ざけても良いのです。生きてさえいれば何とかなります。コロナに感染しないよう注意を払い、コロナを機会に辺りを見直して、この際は無駄を切り捨てる決意を固めることです。「逃げるは恥だが役に立つ」です。
※写真は「逃げるは恥だが役に立つ」イメージ。

2020年9月11日金曜日

仙北市議会9月定例会の一般質問②


 仙北市議会9月定例会は、昨日に続き今日も一般質問です。伊藤邦彦議員(市民クラブ)、阿部則比古議員(〃)、髙橋豪議員(蒼生会)、八栁良太郎議員(〃)の4人です。特徴的な質疑を概要版でお知らせします。

【伊藤邦彦議員(市民クラブ)】
Q.市管理河川の碇沢川は豪雨のたびに氾濫がおきる。改修が必要だが下流域を管理する土地改良区の反対があって実現していない。対策を講じて欲しい。
A.私も西木公民館職員時代に被災した経験がある。改修は必要だが、上流部の市民と下流部の土地改良区の意見が折り合っていない。手法は地域内に緊急放流の水路を整備するもの、もう1つは碇沢川の水量を分水するため、桧木内川に放流する新たな放流路を設ける案だが、これは国道横断が必要で大事業になる。土地改良区はこの2つ目の案を主張している。ぜひ議員にも協議に入ってもらい、改善に向けた活動を一緒に展開いただきたい。

【阿部則比古議員(市民クラブ)】
Q.新型コロナは、専門家も収束まで5年から10年かかると言うようになった。長丁場になる。財源もなく徒手空拳では戦いようがない。観光産業が一辺倒では市が持たない。
A.感染症の対策は、経験もなく未知の道を進んでいる感覚だ。短期的には、市内事業者の事業継続・雇用維持の支援を切れまなく提供する。中長期的には、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の観光戦略のロードマップづくりを進めている。インバウンド対策では、生保内中・角館中・角館高校などが、もうすぐ台湾の提携校とリモート交流を始める。産業構造だが、今後も観光のまちであり続けながら、農林業など1次産業の振興対策を強化する。

【髙橋豪議員(蒼生会)】
Q.新型コロナの対策では、感染防止と経済対策の両面を一緒に行う必要がある。感染者または感染が疑われる方々の市立病院での検査や受け入れ態勢はどうか。
A.、私は、以前から検査を必要とする市民には検査環境を提供することが行政の責務との考え方を持っていた。この件で市医療局、また市立角館総合病院の伊藤院長を中心に協議を行っていただき、無症状を含む市民が必要な時には、ランプ法や抗原検査など対応可能な新型コロナ感染検査を行うことを決めてもらった。どんな手法でいつからスタートするのか、現在は最終の詳細の詰めを行っている。現状では保険外だが体制が間もなく整う。

【八栁良太郎議員(蒼生会)】
Q.田沢湖・角館まるごとお土産券について、お客さまも店舗側からも大変に喜ばれた事業だった。しかし発売してすぐに売り切れた。第2弾など考えることはできないか。
A.お土産券はそのプレミアム感(500円で1000円分)で、わずか5日間で完売している。事業主体は田沢湖・角館観光協会で、県の観光エリア創生支援事業を導入し実施した。経済効果が高く、お客さまに喜んでいただける事業なので、国のGOTOトラベルの地域共通クーポン券の運用(10月1日)とあわせて、次回を前向きに検討したい。

2020年9月10日木曜日

仙北市議会9月定例会の一般質問①


 仙北市議会9月定例会は、今日から一般質問が始まりました。初日は門脇晃幸議員(蒼生会)、真崎寿浩議員(〃)、荒木田俊一議員(市民クラブ)、平岡裕子議員の4人です。特徴的な質疑を概要版でお知らせします。

【門脇晃幸議員(蒼生会)】
Q.コロナ対策と財政の健全化は、市民との負担の分かち合いの発想が重要だ。今後は市の行政はどう変わるのか、それが市民にどう影響するのか伺う。
A.正直に言って、コロナ対策を進めていくうち、例えば新たな観光ビジョンの方向性を議論したり、新たな農業ビジョンを探るための座談会を開催したり、スーパーシティ法案への対応だったり、コロナ対応をきっかけに市民と話し合う機会が増えている。私が理想としたまちづくりの姿に近い。行政は行政でなければ取り組めない業務もあり、この難局を市民協働で乗り越えたい。市民と役割を分担して課題解決に取り組む場面が増加する。

【真崎寿浩議員(蒼生会)】
Q.新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、市の今年度の重点事業やインフラ整備に関係する財政面での影響等はないか。
A.国のコロナ対策費の大幅な計上が要因で、公共工事、例えば角館庁舎建築事業、ほ場整備事業、道路改良事業などで国庫補助金が削減となるようなことはない。事業実施企業内では、県外人員の抑制や自宅待機など対応を行った話を聞く。しかし工期の遅延にならないよう工夫もいただいている。影響が大きいのは市内の各種イベントの中止で、支援のための団体補助などで約3600万円を減額し、これはコロナ対策経費の財源に充た。

【荒木田俊一議員(市民クラブ)】
Q.市の組織再編で最も留意した点は何か。教育委員会を分割したことでデメリットは生じないか。部長職は本当に必要か。
A.組織再編で大きな変化は、観光文化スポーツ部と農林商工部の誕生だ。これまでは4ケ所に分散していた庁舎機能が集約され、市民の皆さまの利便性を向上したい。あわせて職員の意識の共有も進めたい。教育委員会から文化財課とスポーツ振興課が市長部局に移るが、郷土愛やまちづくり活動の背骨になる歴史・文化が、教育行政と分断されないかを心配している。部長職は現在10人いるが、現場に精通し所管課をまとめる役割で重要だ。

【平岡裕子議員】
Q.全市民にインフルエンザ予防接種代の助成はできないか。また今年度は国保税の負担軽減があり喜ばれているが、さらなる負担軽減に対する見解を伺う。。
A.当初予算では生後6ケ月から高校生・妊婦さんに対し1人1500円、65歳以上の皆さまに1000円の予防接種助成を確保しているる。しかし新型コロナと同時流行に備え、全市民の予防接種を応援したい。今1人2000円の助成を軸に検討している。国保税のさらなる負担軽減は、ここ2~3年で国保会計の決算が黒字を維持できるようであれば、もちろん市民の皆さまの負担を軽減したい。

2020年9月8日火曜日

おもちゃ列車で行こう!


 由利高原鉄道のおもちゃ列車に乗りました。「鳥海木のおもちゃ美術館」に向かう移動中で、おもちゃ美術館と同じ楽しさを感じることができます。木質化された車内には、木のおもちゃスペースやパノラマ席もあります。

 秋田内陸縦貫鉄道と由利高原鉄道の連携で、お互いの長所を持ち寄った新商品の造成ができないか…、何か思いつくかも知れないと由利高原鉄道に乗車しました。せっかくだったので、おもちゃ列車で羽後本荘駅~矢島駅間23キロを往復走破。その間で、矢島駅前では多賀部食堂でウワサの中華そばを食べたり、マドンナ・まつ子さんにお見送りをいただいたり。車窓の風景も美しく良い時間を過ごせた鉄旅でした。あっ、おもちゃ美術館の立ち寄りも商品造成も忘れてる…。

 秋田内陸縦貫鉄道は、この後も秋田のワイン列車、山のごちそう列車、ごっつお玉手箱列車、あきた舞妓列車、星空列車など、多くのお楽しみ列車が運行予定です。こちらも楽しみながら、由利高原鉄道とのコラボ商品造成を考えてみます。皆さんからのご提案もお待ちしてます。

2020年9月7日月曜日

角館総鎮守神明社の例祭


 角館総鎮守神明社の例祭に参加しました。明日の勝楽山成就院薬師堂の法楽にも出席予定です。でも町は静かです。「角館祭りのやま行事」(通称:角館のお祭り)は、新型コロナウイルスの感染対策で、曳山運行や大置山など祭典関連行事を中止しています。

 戦争中も中止しなかったと聞きます。実行委員会の中止判断は、新型コロナウイルスと正面から向かい合い、市民が防止対策に挑む戦禍の中にいる証です。曳山の運行などは中止ですが、角館総鎮守神明社の例祭は今日午前に催行されました。今晩20時からは宵宮祭で、明日はおみこしの巡行です。勝楽山成就院薬師堂の法楽は明日行われます。祭典の主体は例年通りです。

 世界からお客さまをお迎えしてきた歴史的な街並み、ユネスコの世界遺産に登録されたお祭り(9月7日~9日)…、おやま囃子が聞こえない特別な3日間です。

2020年9月4日金曜日

人口減で可能になる行政サービス


 先日行った市役所職員採用試験の面接で、受験者から大切な気付きをいただきました。人口減になって、初めて可能になる行政サービスもあると言う視点です。

 もちろん人口減少を肯定している話しではありません。しかし、新型コロナウイルスの感染対策を行う中で、過疎の優位性がたびたび議論されるのも事実です。ウイズ・コロナ時代は、量が価値を決める社会ではなく、満足感や安心感、幸福度のような質重視の評価基準がスタンダードになる社会だと…。大都市部と比べて、より行政の存在が住民に近いのは地方の田舎町です。その距離感、そして自治体職員の高い認識があれば、住民の一人ひとりに直接的かつ良質な行政サービスの提供が可能です。

 この部分だけ切り取って見ても、サービスを提供する側、そして受ける側、ともに町で生きる幸せを感じることができると思います。例えば住民会議、健康教室、社会教育講座などでは、抱えた課題を双方の努力で改善する喜びがあるかも知れません。人口が少ないことで可能になる行政サービスがありそうです。職員の皆さんに考えてもらいます。

2020年9月3日木曜日

夜の角館タイムスリップ


 JR東日本秋田支社・DMO田沢湖角館観光協会・仙北市は、来年の東北デスティネーションキャンペーンに向け夜の観光素材造成に取り組んでいます。今回の試みは、西宮家×わらび座の小さなタイムスリップ劇で…。

 舞台は、角館田町武家屋敷通りにある西宮家前庭。武士と町娘の心の動きを中心とした15分程度のミニステージです。日時等は下記のとおりですが、新型コロナウイルス感染対策で、3密を避けるため観覧者数を制限します。また観覧は事前申込制です。両日とも2ステージですが、お客さまを入れ替えます。また当日は17時30分から西宮家前庭の一部をライトアップします。雨天時は西宮家母屋で実施します。

○期 日 9月19日(土)・26日(土)
○時 間 1回目開場17:50 2回目開場18:20
○申 込 わらび座予約センターに予約(観覧料は無料)
     (月~土8:30~17:30) 
          電話 0187-44-3939
※定員になり次第締め切ります。申込は1人の代表者につき1回とし、4人まで申込可能です。マスク着用など感染予防対策にご協力ください。

老人クラブの再生を目指す


 仙北市老人クラブ連合会の皆さんが来てくれました。新会長に着任した熊谷勇一郎さんは、「クラブの現状をアンケート調査し、その把握に努めています。また仲間づくり委員会を新設しました。課題を解決しながら老人クラブの再生を目指します」と話しました。

 さらに、「1人ひとりが人生のたけなわを生きている気概、自覚を持って自身の健康を保持し、身の回りでは奉仕活動やあいさつ運動、仲間づくり・地域づくりを行い、地域に頼られる老人クラブを目指します」と。昨年の市内会員数は約1100人、クラブ数は36団体です。しかし亡くなったり施設へ生活基盤が移ったりして、今年は100人以上の減少があるかもと心配していました。

 高齢化でクラブも地域も大変な状況です。こんな時だからこそできることがあると話している熊谷会長に、たくさんの勇気をいただいた思いです。老人クラブの皆さんと市役所が協働したら、地域雇用を創出したり、安否確認を行ったり、空き家対策や地域勉強会など、いろんなチャレンジができそうです。一緒に頑張りましょう。

2020年9月2日水曜日

市議会とフルーツサンド


 今日から仙北市議会9月定例会が始まりました。会期は今月25日まで。案件は昨年度の各決算認定、新型コロナ感染拡大防止と経済対策の補正予算、今年12月からの組織再編条例、農業委員や固定資産評価委員の選任などです。

 このうち、好評をいただく県宿泊券の市応援事業追加予算約9300万円、GIGAスクール構想(小・中学生用のタブレット端末1600台購入など)で約1億4100万円、ふるさと納税増額で追加9億円(全体額で13億円)、同税の返礼品や事務費で約5億7700万円…の各予算案は、さっそくの審議で可決をいただきました。さらに、大瀬蔵野橋の工事契約、人事案20件(農業委員17人・固定資産評価委員3人)もご同意をいただきました。

 議会初日はいつも緊張します。それで様々な方法で気合いを入れます。昨晩はお昼のお弁当に、大好きなフルーツサンドを作りました。お昼に食べられると思うだけで頑張れます。さらにゲン担ぎの赤いパンツ。フルーツサンドはお見せできますが、赤パンはお見せできません。
《農業委員の皆さん》敬称省略
荒木田浩生 千葉智永 佐藤和 藤村紀章 髙橋政敏 大石知 眞崎純孝 佐藤孝典 鈴木八寿男 青柳良信 草彅良孝 小玉均 門脇博美 斎藤瑠璃子 佐藤一也 藤村隆清 小田嶋比左子
《固定資産評価審査委員》
新山悦男 藤峰成利 運藤良克