2013年9月30日月曜日

反省と新たな決意

今日はいつもより1時間遅く9時に登庁。選挙後初めての出勤だったので、市職員から花束をいただきました。ありがとうございました。

 災害対応を優先したので、選挙戦の準備はほとんど後援会任せでした。それでも、この1期4年をふり返る良い時間になりました。
 税金問題、高校再編、自然災害、病院建設、企業誘致、最善の方向性を探り、大いに迷い、そして市民の皆さんに助けられた4年間です。「どうして自分が…」、そう思うこともありましたが、これが自分の役割だと覚悟しハラを決めました。そうしたら、その後はどんな困難な問題が起こっても、それが自分の役割と受け止めることができるようになって、途中で投げ出してはいけないと前向きな思いを抱けるようになりました。

 こんなお話をしながら、反省と新たな決意を伝えて走ろうと考えていました。でも1日で語り尽くすことはできませんでした。遊説隊は1週間の選挙期間を想定し、選挙カーを市内全域を巡る予定でした。結果的には1日で選挙戦が終わったので、選挙カーも初日の行程のみです。

 これからの4年間、じっくりと腰をすえ、全力で仙北市の前進に努力を傾注します。市民の総力をあげたまちづくり活動に、皆さんも参加してください。そしてご指導をお願いします。

2013年9月28日土曜日

公開討論会は中止になりましたが…

昨夜、開催予定だった「仙北市長選挙立候補予定者・公開討論会」が、市民の皆さんにはお忙しい中でご来場をいただいたにもかかわらず、開催直前で中止となってしまいました。自分は予定通り打合せ時間には入場していました。しかし討論をする相手方が急きょ参加できないことになり、その状況で公開討論会が成立するのか、主催者(仙北市の未来を考える若者の会:島川祥代表)とコーディネーター(国際教養大学:勝又美智雄教授)の協議がありました。後援をするリンカーン・フォーラム(公開討論会支援NGOで所在地は愛知県名古屋市)にも問い合わせを行い、公職選挙法と照らし合わせての協議でした。

 自分は、候補予定者間で公平感が損なわれる可能性があるので、ステージに上がることは適切ではないと考えました。いろいろな確認を行った後、結論として候補予定者が1人での討論会は事前活動に当たる可能性があるとの判断で、討論会は中止となりました。自分が会場内で発言することも控えることになりました。しかし、せっかくご来場をいただいた方々がいるので、会場の方々と勝又コーディネーターで、仙北市の発展に向けた意見交換を行うことになりました。おかげで多様な発言を耳にすることができました。特に印象に残ったことは「水資源を活用したまちづくり」への提案です。

 昨年は、秋田県内で渇水状況が続きました。生活用水や農業用水はもちろん、秋田火力発電所でも業務に支障がある事態となり、玉川ダムの底が見えるまで放流をしたことはご存知のことです。秋田県の水瓶ともいえる田沢湖や玉川ダム、多くの水系が存在する仙北市だからこそ、利水を大切なテーマと捉えるべきだとの意見は全くその通りです。

 大変に勉強をさせてもらった会でした。主催の皆さん、勝又コーディネーター、インターネット中継をした「えすなび」の皆さん、そしてご来場の市民の皆さんに厚く御礼を申し上げます。

2013年9月26日木曜日

供養佛の土石流災害で49日法要

田沢湖田沢の供養佛で起こった土石流災害。今日は亡くなった6人の方々の49日法要でした。先達町内会の下総芳則会長のご配慮で準備が進められ、ご遺族の方々はもちろん、地域の方々や監視・復旧センターの職員など、大勢の参列がありました。

 流木や土石がほぼ片づき、全半壊の住家も撤去された現地に6人の遺影が並べられました。今日は秋晴れでしたが、8月9日、信じられないような豪雨の中、一瞬の土砂流出で亡くなった皆さんを思うと涙がこみ上げます。ご法要の最後に、下総会長が「地域のコミュニティが崩れかけた災害でしたが、皆さん心を奮い立たせ、さらに絆を深めて今日まで頑張ってきました。多くのご支援に感謝を申し上げます」とあいさつがありました。
 そうしたら突然、自分にも一言あいさつをと声をかけていただいて…。「亡くなられた6人の皆さんは、家族や地域、災害復旧の進み具合をずっと心配していたと思います。今日、遺族の皆さんの顔や地域の結束、復旧の進み具合を見て、少し安心していただけたのではないでしょうか」とお話をするのがやっとでした。

2013年9月25日水曜日

成長戦略協定を締結

9月24日、仙北市と(株)北都銀行、(株)あきた食彩プロデュースの3者で、「成長戦略協定」を締結しました。締結は北都銀行の代表として里村正治・フィデアホールディングス代表執行役社長、またあきた食彩プロデュースからは沢井修・あきた食彩プロデュース社長に出席をいただきました。

 成長戦略協定の内容は、先ずその目的に市民所得の向上があります。相互協力の項目としては、
・6次産業化に関する事項
・企業誘致など農商工の振興
・異業種間の連携振興
・政策コンサルティング
 などがあります。

 今回の協定の特徴は、幾つかの具体的な取り組みを明示したことにあります。例えば、
・角館地区に(株)あきた食彩プロデュースの拠点施設を建築
・太陽光発電所を田沢湖地区で実現
・ANA(全日空)と連携した国際基準の観光地づくり
・ヤマト運輸との連携による市物産の海外輸出
 などです。
 なお(株)あきた食彩プロデュースの拠点施設については、再度記者会見(10月末)を行うことになっています。
 これまで準備を続けてきた各事業が、やっと動き始めます。

2013年9月24日火曜日

100キロチャレンジマラソン

アップが遅くなって済みません。3連休中あまりに行事が多くて、ブログ更新が追いつきませんでした。写真は9月22日、朝4時30分にスタートの「北緯40°秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン」です。自分はスターター役だったので、前日は緊張して眠れませんでした…。スタート直後もまだ真っ暗。でも角館交流センター周辺は大盛り上がりで、JR角館駅前の通りはお店を開けて応援する人もいました。

 100キロの部に1220人、50キロの部に362人の合計1582人が出場。農村部を走り抜くコースで、秋田県の原風景を心ゆくまで堪能できます。またボランティアの皆さんの“おもてなし”は、世界水準との評価もあって、ボランティアの方々と会話をすることが出場の楽しみというランナーもいるくらいです。仙北市と北秋田市の堺に位置する大覚野峠は難所で名高く(本当にキツイ場所です)、ここを過ぎ秋田内陸線比立内駅周辺で50キロスタート、そして一路ゴールの北秋田市交流センターへ、です。

 100キロの部の優勝者は、男子は北秋田市にお住まいの久嶋嘉寿也さん、女子は東京都から参加の和地朋子さん、50キロの部の優勝者は男子は、岩手県から参加の目移和行さん、女子は東京都から参加の中山苑香さんでした。参加した皆さんご苦労様でした。そして何より主催の実行委員会の皆さん、またボランティアで協力体制をつくってくれた多くの皆さん、本当にありがとうございました。

高齢者輝き表彰で堀川さん・斉藤さん

“高齢者輝き表彰”の伝達式、第2会場は生保内小学校の創立10周年記念事業式典です。この式典も生保内小学校の学習発表会の中に組み込まれたものでしたが、感動的な式典でした。子ども達全員の合唱や呼びかけに、地域の宝物がたくさん登場し、とても豊かな気持ちになれました。子ども達も故郷が大好きな若者に成長してくれると思います。

 写真は、10周年記念式典で伝達式を行った堀川敬紀さん(左)と斉藤忠一さん(右)。堀川さんは昭和7年2月生まれ。田沢湖町役場を退職後にボランティア活動を本格化し、田沢交流センターや地区内に植える花壇用の苗を長い間つくってくれています。最近は車イスを利用することが多かったり、また目もよく見えなくなっていますが、それでも畑に出ることがあるんだそうです。
 斉藤さんは昭和11年6月生まれ。田沢湖高原や田沢湖畔などで60年に渡って調理師として厨房に立ち続けた方。「山の芋鍋」を考案しヒット商品に育成したり、最近では東日本大震災以後は炊き出しボランティア活動にも参加するなど活動の幅を広げています。平成9年に厚生大臣表彰を受賞しています。

 お二人と明るくて素敵な方々です。どうかますますのご活躍を。

高齢者輝き表彰で大石さん・明平さん

今年も楽しみにしていた“高齢者輝き表彰”の伝達式シーズンが到来しています。輝き表彰は市の独自事業で、人知れず善行を行っている方々を地域が選びお礼をお伝えすると言う主旨の顕彰活動。毎年伝達式は各地の小学校で開催する学習発表会の中に時間をいただいているので、学習発表会を見ることもできて一挙両得の気分になれます。

 写真は、神代小学校の学習発表会で伝達式を行った大石辰夫さん(左)と明平豊治さん(右)。
 大石さんは昭和3年4月生まれ、茅葺き職人として65年以上にわたって技術を開発・改良し、若手職人の育成にも熱心で、地域の茅葺き屋根を残す仕事を続けている人です。仙北市の「茅葺きマイスター」にも選定されています。
 明平さんは昭和9年5月生まれ、20歳から大工の親方として全国を回り、造船や採石なども手がけて家族を養ってきた方です。65歳のころ奥様が病に倒れ帰郷。「今まで無理をさせた」との思いから、食事の介助・おむつ交換・床ずれの手当など、重度障害の奥さんを見守る毎日を過ごしています。

 どうぞ、お体を大切に、ますますご活躍ください。

2013年9月19日木曜日

国道341号の復旧を木村補佐官に要望

先日の台風18号被害で、仙北市内では国道341号の路肩崩落、道路覆工(スノーシェット)の倒壊などが発生しています。この災害対応で本日の午後、内閣総理大臣補佐官の木村太郎衆議院議員(写真)を団長とする調査団に来市いただきました。

 田沢湖庁舎での要望会では、まず堀井副知事が全県下での被災状況を説明し、災害復旧や財政支援を要望しました。自分は国道341号の早急な復旧支援と通行止め解除を要望しました。具体的な説明では「国道341号は十和田八幡平国立公園内を走る観光のゴールデンルートで、玉川温泉や各温泉郷、田沢湖や角館といった屈指の観光地を結んでいます。この10月1日から今年いっぱいJR全社のデスティネーションキャンペーン、10月31日からは秋田県種苗交換会があります。紅葉シーズンと言うこともあり、周辺のホテル・旅館は多くの予約を受けていた中での災害です。一日も早く通行が可能になるよう特段のご配慮をお願いします」とお話をさせていただきました。

 その後、各省庁の皆さんと一緒に現地を調査。ここで木村補佐官は、「地域の観光や経済振興を考えると、一刻も早くの復旧が必要です。県の要望も合わせ、関係機関に働きかけます」と話してくれました。また帰路の途中、供養佛の土石流対策の現状も視察いただきました。
 なお、国道341号の復旧事業は県事業として実施されますが、県は1ヶ月以内のできるだけ早期に通行止めを解除したいと話し、最高速度の作業を約束してくれました。事業は国庫補助を伴う災害復旧事業なので、通常は国の事業査定を受けてからの工事発注ですが、ここでも木村補佐官は「事務的な作業はともかく、何より通行を確保することが大切でしょう」と、現場優先の考え方です。本当に有り難いことです。

2013年9月18日水曜日

乗り越えられない試練は与えない

仙北市倫理法人会の設立総会に出席しました。準倫理法人会を立ち上げ、3年前余りの努力で100社の法人加入を達成。仙北市倫理法人会は県内で10団体目の正式法人会です。会長には佐藤晃さんが就任し、自分も顧問の役職をいただきました。

 この設立総会で祝辞として次のお話をさせていただきました。最近強く思っていることなので、皆さんにもお知らせします。

「2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致活動で、最終プレゼンテーションに立った佐藤真海さんが、ご自身の体験から~神様は乗り越えられない試練は与えない~と話していました。倫理法人会に参加する皆さんの仕事も、順風満帆と行かない場面も多くあるでしょう。今、仙北市はまさに苦難の時を過ごしています。続けて発生する災害に市民も疲労困憊です。だけれども、私たちだからこそ乗り越えることができるのです。皆さんの会社も皆さんが責任者として存在しているから、困難な事案が起こるのです。皆さんだったら、それを乗り越えることができます。お天道様はちゃんと見ています。市民の力を、役所の力を、周囲の助けを信じて、私たちは前に進む、ちゃんと乗り越える、その姿を若い世代に示す、地域を守る…。どうか倫理法人会の皆さんも、社会発展のため一緒に歩んでください」。

 明日、政府要人が国道341号の被害状況を確認するため、仙北市を訪ねてくれるそうです。皆さんのお力をお借りしたいと思います。

2013年9月17日火曜日

供養佛の砂防堰堤工事が確定

本日午後2時、国土交通省が「供養佛地区における土石流災害に対する緊急工事の実施」について発表しました。内容は以下の通りです。

 =秋田県仙北市田沢湖田沢供養佛地区において、平成25年8月9日豪雨により発生した甚大な土石流災害に対し、国土交通省東北地方整備局は再度災害防止を目的に、砂防災害関連緊急事業(直轄)による 緊急工事を実施します=

【実施箇所】
 秋田県仙北市田沢湖田沢供養佛地区
【実施内容】
 砂防堰堤1基

 なお添付資料となっているPDFを開くと、写真のような内容が掲載されています。概要としては、緊急的に砂防堰堤の整備を実施すること、その砂防堰堤の規模は高さが10メートル、幅が118メートル、また事業費は約4.3億円とあります。
 雪が降る前の着手は確実なものとなりました。重ねて感謝を申し上げます。

国道341号が路肩決壊で通行止め

台風18号で大変な被害が明らかになりました。昨日時点で国道46号の通行止め、国道341号の通行止めは把握していましたが、その通行止めの原因は明らかではありませんでした。そこで今日、県や国、市の関係者で確認作業を行ってきましたが、国道341号の被害状況が写真です。

 写真の場所は、旧鳩ノ湯温泉を過ぎて少し行ったスノーシェットの中間地点。このスノーシェットは延長で222メートルあります。その内の約70メートルがすぐ横を流れる玉川の増水で、路肩や基礎部分が洗掘され、上に乗っていた構造物は耐えられず…。スノーシェットが崩れ落ちている部分だけではなく、その前後も大きく歪んでいます。

 玉川温泉は、10月1日から始まる秋田県ディステネーションキャンペーンの看板温泉郷で、また10月31日から始まる種苗交換会でも、お客様をお迎えする準備を進めていました。さらに紅葉シーズンです。本当に早い応急手当が必要です。

2013年9月16日月曜日

テルテル坊主のご加護

今日は朝から台風18号対策でした。全ての日程をキャンセルし、市役所の災害対策本部で情報収集や職員配置、外部機関との連携などで一日が過ぎました。気象庁が特別警報を発令して警戒に当たる中、市内に市民に大きな被害が発生しなかったこと、ありがたい限りです。でも日本全国を見ると大変な災害になっています。県内でも県北を中心に「避難勧告」や「避難支持」のニュースが飛び込んできて、大変さが想像できます。人間は自然災害にどこまで挑むことができるのでしょうか。

 写真は、先達の監視・復旧センターの窓辺で「お天気番」をしてくれているテルテル坊主です。製作してくれたのは生保内小学校の皆さん。「復旧作業が順調に進みますように」と「明日天気になあれ」と書いてあって、ホッとします。今日の台風18号が大きな被害を仙北市で起こさなかったのは、このテルテル坊主のご加護なのではないか、実はそんなふうに真面目に思っていたりします。

※国道341号の玉川温泉付近、スノーシェットが洗い流されて通行止めとの情報。被災規模の確認を行っています。

田沢湖マラソンで感じたこと

第28回の田沢湖マラソンは、エントリー総数6259人で過去最高でした。実際の走者総数も5622人で、やっぱり最高です。だんだん雨足が強くなる中でのレース展開で、皆さん随分ご苦労されたことをお聞きしました。でも皆さん口を揃えて「次は晴天の中を走りたいと思います」と…。本当に嬉しいお話です。

 田沢湖マラソンは市民手づくりのマラソン大会です。多くの市民・企業・町内などの方々の運営で開催できています。そんなハンドメイド感が気に入ったのか、ゲストランナーのエリック・ワイナイナさんも「一度で田沢湖マラソンのファンになりました。また来年もここで走りたいです。皆さんと会いたいです」と言ってくれました。彼はきっと人情派のオリンピック・メダリストなんだと思います。

 さて先達地区内を通過していたフルマラソンコースは、8月9日の土石流災害で一部を変更しました。でも地区に近づけば、崩落した山腹の生々しい風景が目に入ってきます。秋田県内から参加したランナーであれば特にそうだったと思います。マスコミの方からお話を聞いたことですが、ランナーの中に、走ることを止め手を合わせたり黙祷をして、一呼吸おいてまた走り出す方々が多かったそうです。皆さんのお心遣い、ご遺族や地区の方々に伝わったと思います。

2013年9月13日金曜日

熊谷さんからウガンダ報告

写真の女性は、田沢湖にお住まいの熊谷美智子さん。昨年まで約2年半、ウガンダに海外協力隊員として赴任し、調理学校の先生をしていました。とても充実した時間を過ごされたそうです。

 学校は、ウガンダのジンジャ県にある「ホテル観光訓練専門学校」。調理師の資格を持つ熊谷さんは、ここで15歳~30歳ぐらいの生徒に料理を指導しました。1年コースから3年コースまで、300人を超える大きな学校です。実は熊谷さん、ウガンダ滞在期間が、当初予定の2年からさらに半年延長した任期となりました。「3年コースの生徒たちの就職を見届けたい気持ちと、それからバトンタッチするはずだった協力隊員が来なかったりで…」と熊谷さん。

 楽しかったことは何ですかと聞くと、「生徒たちが熱心に授業に向かってくれて、頑張りがいがありました。それに4つ星のレストランに就職する人も出たりで。生徒の成長を目の前にできる仕事に就けて、本当に良かったと思います」と話していました。

 現在は田沢湖畔の観光施設に勤務していて、外国のお客様に英語で仙北市の魅力をアピールしています。これからもご活躍をお祈りします。

2013年9月12日木曜日

家屋等の解体撤去工事後の姿…

午前、先達の現場で打合せ。以前から検討を行ってきたことで、「生活再建や集落再生に向けて、全半壊した世帯の住宅をどこに再建築いただけるか」…。これは被災したご家族の皆さんの気持ちが一番大切です。「もうあの山を見たくない」、そんな言葉をもらすぐらい、この先達で暮らすことに苦痛を感じている人もいて、代替地の選定が難しくなっています。

 災害対策本部と監視・復旧センターの職員、また地元町内の下総会長などが出席して、協議を行いました。現場の中を走る市道を乗り越えて土石流が流入したことで、住家全壊4軒、非住家全壊8棟、住家半壊1軒が発生しましたが、既に写真のように市で家屋等の解体撤去工事を進めています。住宅の周辺の土石をこの後運び出すことになっていて、このエリアの整理はどんどん進みます。その分、次の展開を早くイメージしなければいけない状況です。自分としては可能な限り、地区内の安全な場所でコミュニティに守られた人生を過ごして欲しい、そんな思いを持っています。でも仕事や家庭の事情、そして精神的な辛さなど、抱えたものが違う皆さんに同じ提案はできません。

 同エリアを砂防公園などで整備できないでしょうか…。

2013年9月8日日曜日

角館のお祭り

昨日から角館のお祭りが始まっています。昨日は角館鎮守の神明社さんで午前10時から例大祭、今日は神興渡御祭です。薬師堂さんでは今日の午後3時から宵祭法楽、そして明日は薬師瑠璃光如来御興巡業です。

 18台の曳山は、豪華な飾りと賑やかなお囃子、それに手踊りの秋田おばこを乗せ、町内の若者等で山車を曳き回します。通行権の交渉が決裂したら山ぶっつけになります。今日は観光山ぶっつけも行われ、観光でお出でになるお客様を楽しませます。
 その日程は以下の通りです。

18:00 角館観光タクシー付近
19:00 横町十文字付近
      小絆纏付近
20:00 立町ポケットパーク
20:30 佐藤種苗店付近
21:30 大横庁十文字付近
22:00 秋田銀行角館支店付近

 皆さんのお越しをお待ちします。
※写真は佐竹北家当主(佐竹知事)へ曳山を上覧する「御座所」から、通りを見た景色。

2013年9月4日水曜日

太田国交大臣「降雪期前に恒久工事に着手」

市議会の熊谷一夫さんと上京。太田国土交通大臣に田沢湖田沢の先達で起こった土石流災害について、3つの要望を行いました。1つは激甚災害指定のお願い(農地農業用施設災害は既に激甚指定済み)、1つは一日も早く恒久対策としての砂防事業の着工、1つは被災者の生活支援について、です。

 このうち、砂防事業については、太田大臣や担当者から、かなり具体的なお話をいただくことができました。「砂防堰堤(ダム)は高さ10メートル、幅40メートル以上の規模を予定。降雪期に入る前に着工し、完成は出水期前、梅雨前に仕上げたい。他にも崩落した山腹への土砂止め、また堰堤よりも下方には配水施設が必要」とのことです。この発言の前に、現状説明で、「県のご支援で応急対策工事(大型土嚢積みダム)は昨日終了。地域の方々の安心感は高まった。しかし現在も降雨があれば恐怖感から眠ることができず、避難所への一時避難も3回を数えた。さらに台風もある。また現地は特別豪雪地帯で雪崩、そして春先の融雪災害も心配。一日も早くの恒久対策を待ち望んでいる」ことを説明。その際、雪はいつぐらいから降るのかと聞かれ、「11月後半には降り出す」と答えたので、11月には工事に着手していただけるのではないか、そんな思いで国交省を後にしました。

 この後、内閣府を訪ね、西村副大臣の現地調査活動に対して御礼の意を伝えました。その際、防災担当の佐々木大臣官房審議官には防災に係る集団移転に関する法律を踏まえ、「世帯数が少なくても、また災害が起こった集落内にでも、国は現法で集団移転を支援できるものか」と相談しました。佐々木審議官からは、「残念ながらこの法律を運用する基準には達しない。災害支援法の中で一定の応援ができるので検討をしてみては」とのアドバイスをいただくことができました。

 日帰り出張で慌ただしい一日でしたが、有意義な情報をたくさんいただくことができました。
※写真は左から太田大臣、自分、熊谷市議

2013年9月1日日曜日

監視・復旧センターの窓から

ずいぶん長くブログ更新ができずにいたことをお詫びします。市議会9月定例議会が8月19日から始まっています。一般質問は26日~27日の2日間で既に終了していますが、様子を知りたい方は、ユーストリームで放送しているのでご覧ください。

 写真は、田沢湖田沢の先達で起きた土石流災害で、市が現場を直視できる場所に開設した「監視・復旧センター」2階窓から撮影した写真です。外には県のご協力で進める応急工事の土嚢積みダムが見えます。この土嚢は大型土嚢(通称:トンパック)と呼ばれるもので、560袋程度が被災現場に設置される予定です。この工事は現場の頑張りがあって、終盤を迎えています。また被害にあった住宅や住宅周辺の土砂等の撤去を早く始めたくて、その準備を進めています。来週中には何とかスタートしたいと考えています。太田国交大臣が公式に発表してくれた国直轄砂防事業が、一刻も早く着手となるよう、地域の皆さんが日ごと復旧に向けた動きを感じられるよう、今はとにかく踏ん張り時です。

 今日は市内各地で開催されるスポーツ行事や、神代地区で長寿を祝う会がありました。天候が安定していたら出席ができますが、雨が降ると2次被害防止のため、直ちに監視・復旧センターの業務に入りますと伝えていました。今朝の雨で今日も全ての行事予定をキャンセルし、災害対応を優先させていただいています。昨夜も降雨があったので、センターでした。加古危機管理官などはセンターで朝まで監視体制を維持していました。同時に一時避難に備えて、田沢交流センターでも受入準備を整えていました。市職員も夜通し気象予報や雨雲レーダーの情報を注視しています。

 そんな訳で、今もセンターです。雨は上がりました。雨雲レーダーには県内上空に細かに雲が分散しています。佐渡島にかかっている雨雲が北上すれば、夜にまた雨が降ります。これまで、避難勧告を解除して以降、先達町内の皆さんには自主避難も含めて3度の避難を行っていただきました。その状況をまとめてお知らせします。

1度目→8月19日(月) 8:51避難準備情報
            10:24避難勧告
            15:00解除
2度目→8月23日(金)21:25避難準備情報
             4:30解除
3度目→8月30日(金) 4:30避難準備情報
             7:00解除

 避難準備情報は、あくまで避難の準備を始めてくださいという情報提供です。でも先達町内の皆さんは、雨の音を聞くと怖くて眠れなくなっている方が多く、準備情報を提供した時点でも50人以上の方々が自主避難をします。疲労のピークはとっくに過ぎています。誰もが、これ以上悲しい出来事が起こらないよう気力で毎日を過ごしています。