2013年11月27日水曜日

国土交通省の徳山道路局長に要望書

国土交通省の徳山日出男道路局長(写真中央)を囲み、左が田口大仙市役所建設部長、さらに左が川本御法川衆議院議員秘書、徳山局長の右横が自分、さらに右が佐藤仙北市議会議長です。国道46号と国道105号について、国土交通省の道路局長室にて要望書を手渡しました。

 国道46号「地域高規格道路」田沢湖・協和間整備促進期成同盟会会長としては、
①仙北市田沢湖卒田~仙北市田沢湖生保内間(刺巻地区)の整備着手
②大仙市協和上荒川~大仙市番屋沢間の整備改良
③岩手県秋田県境部第2仙岩トンネルの整備着手

 また、地域高規格道路大曲・鷹ノ巣道路整備促進期成同盟会会長としては、
①大曲・鷹ノ巣道路(地域高規格道路)の早期整備着手
②危険箇所の早期整備改良
 です。

 徳山局長は、現職着任前は国土交通省東北整備局長をお勤めになった方で、また角館バイパスの開通式や、ほかにも多くの案件で仙北市に来たことがあります。「内情は十分に認識できているので安心ください。ただ予算を確保するには今後も必要な取り組みがあります。お互いに頑張りましょう」と激励をいただきました。お忙しい中お時間をいただき、本当にありがとうございました。

2013年11月26日火曜日

久保観光庁長官と面会

昨夜は東北整備局・農政局から本省に異動した方々にお声かけをして、情報交換会を開催しました。その成果がすぐに現れたのが、写真の久保成人・観光庁長官(写真:左から4人目)との面会です。左端に写っている川瀧弘之・観光庁観光地域振興課長(前東北整備局道路部長)がセッティングをしてくれました。

 仙北市と観光庁とのお付き合いは深く、歴代長官に訪問をいただいています。久保長官にもお出でをいただきたいと思い、「秋田県仙北市です。長官、是非お出でください」とごあいさつをしました。すかさず川瀧課長が「田沢湖や角館と言った屈指の観光都市です」とフォロー(ほんと川瀧課長はサスガです)。久保長官は「もちろん存じ上げています。機会をいただき何とか訪ねたいと思います」と話していました。

 この後、八幡平山系の直轄治山と国道46号・105号要望団は、国土交通省内を行ったり来たり。水管理・国土保全局の森北佳昭局長訪問や、各部長にも首尾良く面談することが叶いました。

直轄砂防要望と国道改修要望

写真は、昨日午前の「八幡平山系に係る直轄砂防事業推進期成同盟会」(会長:柳村典秀・滝沢村村長)の要望会の様子。柳村会長が国土交通省東北整備局の工藤河川部長に要望書を手渡しました。

 要望書には、「八幡平山系は、奥羽山脈に連なり那須火山帯に属し豊かな自然を持つ国立公園、豊富な温泉群、多くのスキー場などを有する日本でも有数の観光地です。しかし、同地区には八幡平・岩手山・秋田駒ヶ岳などの火山群に囲まれていて、地質的には非常にもろく、降雨等による土砂災害や火山活動による災害が懸念されています。土石流対策や火山対策は誠に重要です」…とあります。
 具体的な要望事項の要旨は、
1)平成26年度砂防事業の確実な着手
2)着手済みの工事の継続と予算確保

 この要望会の後、国道46号・国道105号の早期回収に向けた要望会も開催しました。こちらには国土交通省東北整備局の川崎道路部長、森用地部長に自分が要望書を手渡しました。今日、この要望も併せて国土交通省本省、財務省、国会議員の皆さんに要望活動を行います。

2013年11月25日月曜日

石破幹事長の言葉

日曜日、自民党の石破茂幹事長に対し、県南の自治体や各種団体から要望書を手渡しました(写真中央が石破幹事長)。石破幹事長は御法川信英代議士の政経セミナーで来秋したもので、要望会では質問や要望に丁寧にお答えする姿が印象的でした。

 石破幹事長はあいさつで、「このままだと地方の町村はなくなってしまうのではないかと心配をしています。今は少子化・高齢化と言っていますが、高齢化のうちはまだ良くて、いずれ近い将来、高齢者層の人口減少が顕在化します。その波は首都圏や大都市にも拡散することは確実です。日本の国を守るには、地方の人口減少に対抗できる仕組みづくりを進めなければいけないのです。私たちが言う“地方に活力を”は、お題目ではありません。そうしなければ日本を守ることができない、そんな危機感からの発言です」と話しました。

 仙北市からは、
①田沢湖再生
②国道の整備改良促進
③病院事業の財源確保
④地方交付税制度の堅持と見直し
 などを要望し、また特に土石流災害での対応に感謝の意をお伝えしました。

行動するふるさと会へ

先週の土曜日、都内で開催された首都圏やまばと会(上桧木内ふるさと会)に出席しました。関東圏を中心に、遠方では北海道からも駆け付ける方がいるなど、約80人の皆さんが旧交を温めました。また今年初めて地元の各集落班長にも案内状を出したとのことで、例年以上に地元からの参加者も多い会となりました。

 あいさつで門脇成英会長が、「これまでのふるさと会から、一皮も二皮もむけた会に変わろうと思います。例えば来年のふるさと会を地元で開催することを検討しています。首都圏からふるさとを応援している姿勢を地元の皆さんに示し、交流することで新たな取り組みを具体化したいと思います」と話し、行動するふるさと会への思いを明らかにしました。

 自分は秋田県内の様子、仙北市内の様子、そして上桧木内の現状をお伝えする市政報告を行いました。皆さんの中には、8月9日発生した土石流災害に対する義援金や支援物資を送ってくれた方々もいて、お話をしていて涙がこみ上げて…。

 会場のオーラム(台東区上野)には、秋田内陸地域活性化本部から故郷のキノコやお菓子、内陸線グッズの出店があり、こちらも大変な人気でした(写真は内陸線アピールタイムの様子)。

2013年11月21日木曜日

由利本荘市で土砂災害

国土交通省水管理・国土保全局の1階会議室で東北ダム事業促進連絡協議会(以下:東ダム連)。写真は意見交換会であいさつをする森北佳昭局長。自分は同連絡協議会の理事で、玉川ダム連絡協議会の会長を勤めています。

 国土交通省のロビーで由利本荘市の長谷部誠市長とばったり。市から連絡が入り、土砂災害が発生したとのことで、協議会に参加せずに大至急帰るとのこと。お話しを聞いて大変な事態を直感。

 会議中も刻々と現地からの情報が入り、様々な指示が幹部から出ている様子。8月9日に起こった仙北市の土石流災害も、本省はこんなふうだったんだと改めて理解できました。自分は土石流災害で、国土交通省本省や東北整備局、秋田・湯沢河川国道事務所の皆さんの献身的な仕事ぶりに感謝の意を伝え、現状を報告させていただきました。また砂防ダムの築堤後の法面保護や排水対策などで、新たな方針付けなどあったらお知らせくださいとお願いをしました。

 その後、会議室を出て長谷部市長に電話。「何かお役に立つことがあるかも知れないので、何でも言ってください」。同時に仙北市の加古危機管理官に連絡を入れ、仙北市の雨の状況確認と、由利本荘市の情報収集を依頼。直後、加古危機管理官から由利本荘市が自衛隊へ災害派遣要請を行ったこと、一人の死亡が確認されたことなどの報告を受けました。

 心配です。土砂にのみ込まれた方々の無事を祈るばかりです。

秋田駒ヶ岳に登山列車を走らせよう

仙北市企業等連絡協議会(安藤大輔会長)の情報交換会風景です。会は安藤会長のあいさつの後、自分から各事業への取り組みの現状をお伝えし、ハローワーク角館の石井英幸所長が最新の労働市場動向を報告。また市の包括支援センターから芳村美由喜主任介護支援専門員が、認知症サポーター養成講座の開設についてお話をさせていただきました。

 さて参加企業の皆さんから、多くのご意見をいただきましたが、特徴的な幾つかをご紹介します。
①林地残材を活用した新エネルギー事業に挑戦したいと考えている。
②自然災害が続き、お客様の足が遠のいている感がある。
③アベノミクス効果は、建設業など限定的な状況。
④公共事業の発注が時期で偏らないよう平準化して欲しい。
⑤公共事業の資材や人件費等の単価の見直しが必要。
⑥種苗交換会の恩恵を感じることができなかった。
⑦企業として存続する努力を最大行っていても辛い状況。
⑧とにかく地域を活気づけて欲しい。交換会は良かった。
⑨リフォーム事業は是非とも継続して欲しい。
⑩介護職に対して、もっと手厚い補助事業をお願いしたい。

  この他にも、様々なアイディアをいただくことができました。秋田駒ヶ岳に登山列車を走らせよう、なんてワクワクするお話でしょう…。
 本当にお忙しい中、20社以上の方々に参加をいただいての提案や要望です。現状改善に対する自分の考え方や制度の内容など、きちんと発言の方に返事をすることを約束しました。

国道46号・105号の改良を要望

写真は、国土交通省秋田河川国道事務所幹部の皆さんで、中央が鈴木亘所長です。昨日行った国号46号地域高規格道路田沢湖・協和間整備促進期成同盟会と、地域高規格道路大曲・鷹巣道路整備促進期成同盟会の2団体(沿線自治体全てが会員で参加:会長は仙北市長)の要望活動に、皆さんで出席をくださいました。ありがとうございます。

 国道46号については角館バイパスが完成し、桜祭り期間中の渋滞の緩和が劇的に改善されました。東日本大震災では物資や人的支援の大動脈として役割を果たし、国土軸上では、日本海側と太平洋側の横軸の重要性が再認識されるきっかけになりました。しかし8月の豪雨では4日間の通行止めとなり、秋田新幹線も停止したことから、経済も交流も途絶。脆弱さが浮き彫りになってしまいました。特に老朽化している仙岩トンネルについては、ずっと標高の低いところでトンネルを新たに造りたい、そんなお願いをしました。

 国道105号については、平成19年、そして今年8月の豪雨で通行止めが起こり、地域は孤立。県北部と南部を接続する重要路線であるにも係わらず改良が進みません。最近になり、佐竹知事が「高速道路のミッシングリンクが解消された後は、内陸部のアクセス改善に取り組む」との発言をいただき、やっと現実的な動きになるものと期待しています。この路線の難所と言える大覚野峠は、やはりトンネルの発想が必要です。

 国道46号、国道105号ともに隣接する県や市町村との連携は既にできあがっています。これからは地域の住民の皆さんの声をいただきながら、できるだけ早期の実現を目指して取り組みます。

2013年11月19日火曜日

地域審議会での意見

昨夜の田沢湖地域の開催で、全ての地域審議会の第1回会議が終わりました。委員の皆さんには、お疲れのところ夜分にお集まりいただき、熱心な意見提供など本当にありがとうございました。西木地域・角館地域・田沢湖地域の3地区で、多くのお話の中から、改善が必要と感じたご指摘の意見などをピックアップします。

《西木地域》
 農林業の活性化、全ての業種の担い手の確保などが課題。潟前山森林公園は長く旧西木村が整備を進めてきたところ。審議会として地域独自の課題の掘り起こしを潟前山にしぼり、その再生や活用法を探りたい。

《角館地域》 
 所得10%向上策で評価の高かったのは観光業分野。しかし観光業に携わる人口は産業構造の中の一部。所得格差も産業種別であるのか、またないのか、そんな分析をすることが所得政策のスタート作業で必要だったと思う。

《田沢湖地域》
 道の駅の優位性を検討して欲しい。また多くのイベントを開催してきたが、観光イベントとの色彩が強いと言うこともあってか、地元の皆さんに楽しんでもらおうという視点が薄いのではないか。地元市民が楽しめる、また参加したくなる開催スタイルが必要ではないか。

 どれも全く納得のご意見です。

2013年11月17日日曜日

本格発信!茶文化プロジェクト

17日午後は、静岡県掛川市の生涯学習センターを会場に「茶文化プロジェクト戦略会議」。この出演者はコーディネーター役の柳澤伯夫さん(現城西国際大学学長、前国土庁長官・厚生労働大臣)、パネリストとして中村順行さん(静岡県立大学特任教授)、松井三郎掛川市長、古川雅典多治見市長、小沢昌記奥州市長、自分(この4人は茶文化プロジェクトメンバー)と言った顔ぶれ。

 1日いて強く感じたことは、掛川市民の生涯学習への積極的な取り組みです。市は歴代市長が生涯学習を政策の柱の一つに据えて行政運営をしてきたそうで、なるほど、継続性がなければ人材育成はできないと納得。それに遠州灘の海産、内陸の上質茶、資生堂やNEC、ヤマハなど大企業の関連施設も多く、市民に活気を感じます。生涯学習センターでは、国際交流イベントも開催されていて、外国人の姿も多く見かけました。

 さて茶文化プロジェクト戦略会議は、各地の報告の後、次のような具体的な取り組みに着手をすることを決議しました。
①伝統工芸の技術・技法を活かした新たな商品開発の共同研究。
②新商品を活かしたお茶のいれ方、飲み方の提案。
③新スタイルの茶器セットの普及とブランド化
④審ブランドから新たなライフスタイルの発展、日本文化への貢献。

 来年の茶文化プロジェクトは多治見市で開催することも内定しました。
 さて日本食が世界遺産に登録となる予定ですが、お茶文化はその範疇に含まれないとのこと。今こそ茶文化プロジェクトの面々で現状を打破し、世界遺産には茶文化を含む日本食での登録を目指すことにしました。

静岡県掛川市と災害協定

11月17日、静岡県掛川市で開催の茶文化プロジェクト戦略会議に参加。茶文化プロジェクトは、掛川市の深蒸し掛川茶(茶葉)、奥州市の南部鉄器(湯沸かし)、岐阜県多治見市の美濃焼(茶器)、それに仙北市の樺細工(茶筒ほか)と言った、日本最高の茶文化を持つ自治体が連携して、緑茶文化を国内外に発信しようと言うもの。

 この戦略会議に先だって本日午前、掛川市役所で掛川市と仙北市との間で「災害時における相互応援に関する協定」を締結(写真:左が松井三郎掛川市長)しました。掛川市では、東海地震や土石流など自然災害に向けた対応力強化で、この4月から危機管理部を新たに設置したとのこと。

 自分は8月9日に発生した土石流災害の現況をお伝えし、また支援への御礼を伝えました。特に9日当日の初動期の仙北市や関係機関の対応がどうだったか、後手に回ったこと、対応が功を奏したことなど、とりまとめが終わった検証結果の全てを掛川市に提供したいとお話をさせてもらいました。掛川市で何らかの参考になればと思います。松井市長からは、掛川市には既に200以上の自主防災組織があること、しかし設立時から相当時間が過ぎたことで、当初想定の活動や動きができるかを心配している旨のお話をいいただきました。防災に“過ぎたる”はありません。異常気象もあって、自治体の多くが防災に懸命の努力をしている現実を強く感じます。

2013年11月16日土曜日

山の楽市

横浜と湘南台を結ぶ相模鉄道の車内には、写真のような中吊りポスターがいっぱいです。今年で19回目を数える“山の楽市(物産販売・観光PRイベント”。この車内ポスターを目にすると、相鉄沿線の皆さんは秋田の秋を感じるんだそうで、まさにこの時期の風物詩にまで成長しました。

 “山の楽市”は、レイク&ポート号(田沢湖~横浜の夜行バス)運行をご縁に始まりました。夜行バスが江ノ島電鉄バスに変わってからも続いていて、改めて相模鉄道には感謝感謝です。

 今月の初めに種苗交換会があったので、通常よりも一週間遅れての開催(1月14日から16日の3日間)です。新米あきたこまち、古代米、味噌や醤油、漬物、西明寺栗、民工芸品…。初日はこれまでで一番の売り上げを記録したとか…。固定客が付いている証です。

2013年11月14日木曜日

トヨタ東京本社で

昨日(14日)午前から上京。午後一番で全国市長会・社会文教委員会に出席。その後、内閣府で黒田審議官と面談。仙北市にとって重要な案件の幾つかをご相談できました。黒田審議官のアドバイスはいつも適切です。夕方から文化庁の内田企画調整官と打合せ。2020年の東京オリンピックに向け、日本文化おもてなし作戦を画策。それに仙北市在住の写真家・千葉克介さんの写真展をフランスのパリ市内で開催する手法について、有意義な情報交換、ありがとうございました。

 明けて今朝、秋田県選出の国会議員の皆さんに要望活動。午後から全国市長会理事・評議員会議に出席。すぐにトヨタ東京本社へ。写真は本社17階で行われたミーティング後の記念写真。向かって右側の方がトヨタマーケティングジャパンの土橋代幸取締役・プロデュース局長、左の方が同マーケティング局の西内律子マーケティングディレクター。お忙しい中、熱心に仙北市の提案をお聞きいただきました。

 東京本社のマーケティング局は、テレビで放送されているプリウスのコマーシャルなど制作する統括局です。ちなみに今流れているコマーシャルの概要は、
 “トヨタウンはハイブリットの樹がそびえ立つ架空の街。謎の男(堺雅人さん)と妻(満島ひかりさん)の関係が微妙ですが、そこに妻の友達(吉高由里子さん)が加わって、何かが起こりそう…”
 このコマーシャルの続編も気になるところですが、今回の訪問では、別バージョンで仙北市を舞台とした「TOYOTA ReBONE プロジェクト」のコマーシャル制作などを提案しました。とてもクリエイティブな会話で、楽しかったなあ。

2013年11月10日日曜日

仙台秋田県人会で

11月8日、初めて仙台秋田県人会(写真はあいさつをする柿崎征英会長)に参加しました。場所は市内ホテル白萩。自分は仙北市長…と言うよりは、秋田内陸地域公共交通連携協議会代表としての出席です。連携協議会は秋田内陸縦貫鉄道周辺の交通手段の確保など、広域行政で取り組む必要のある部分を担う機関です。

 さてさて、本当に賑やかで楽しい会でした。顔ぶれも多彩で、さすが東北経済界の中心的メンバーが集う会と噂されるだけのことはあります。会長ほか楽天イーグルスの関係者も多く、今年はそんな意味合い?からか、お祝いムードで150人を超す方々が参加していました。自分はそんな皆さんの前で、内陸縦貫鉄道にちなんだクイズをさせていただきました。

 奥山恵美子仙台市長(秋田市出身)も参加されていて、いろいろお話を伺うことができました。秋田時代のこと、仙台市で教育長をやっていたこと、そして現在の生活のあれこれ。今年は、奥山市長のお宅が町内会の班長(町内会長)さんをやっているんだそうで。「今年は順番が当たってね、だから広報なんかも回して歩くのよ。旦那が手伝ってくれるから助かるワ」。その辺のお母さんと変わりありません。

2013年11月7日木曜日

第136回秋田県種苗交換会(最終日)

第136回秋田県種苗交換会、またまた天候に恵まれ、晴れやかな気持ちで最終日を迎えることができました。この日の人出はJA秋田中央会の発表で、38,000人。と言うことで種苗交換会開催中の全体の来客数は864,000人になりました。
 さて、午前は秋田県産米品評会褒章授与式です。出品点数は水稲うるち玄米で120点、醸造用玄米9点の129点。品種の内訳はうるち玄米では「あきたこまち」が89点、「ひとめぼれ」が16点、「めんこいな」が8点、「ゆめおばこ」が7点です。醸造用玄米は「美山錦」が2点、「秋田酒こまち」が7点でした。
 審査の結果、最優秀賞に佐々木長十郎さん(美郷町金沢西根)栽培の「あきたこまち」ほか6点、優秀賞に石坂昭義さん(鹿角市八幡平)栽培の「あきたこまち」ほか9点、優良賞に小林鶴治さん(北秋田市道城)栽培の「あきたこまち」ほか14点、また特別賞7点が選定されました。
 最優秀賞を受賞した佐々木長十郎さんは、受容者あいさつで「土づくり、水管理に努力して、とにかく良質米の生産に取り組んできた結果、このような栄えある賞をいただけた」と話していました。
  この品評会では、仙北市の活躍も顕著でした。最優秀賞に鈴木淳寛さん(西木町西明寺)、優良賞に高橋恒吉さん(角館町白岩)・平岡春彦さん(田沢湖小松)、秋田県主食集出荷商業協同組合理事長賞に鈴木淳寛さん(西木町西明寺)が入選しました。

 午後は褒賞授与並びに閉会式でした。審査長の湯川智行さん(秋田県農業試験場)が概要を説明。「変動の激しい気象条件で難しい一年だったが、生産者の皆様の努力で品質の高い農産物等が多数出品された交換会だった」と講評。最高賞の農林水産大臣賞は8点。仙北市からは、「生しいたけ」(北研705号)を出品した(有)にしきの代表取締役の佐藤操さんが同賞を受賞しています。また佐藤さんは、全ての受賞者を代表したあいさつも行い、「安全で安心な食糧を生産するのは農業者の責任。この受賞を機会にさらに努力を傾注したい」(写真)と決意を述べてくれました。

 自分は協賛会会長として謝意を述べました。以下は概要です。
 ~種苗交換会の開催は、旧3町村時代からの長い長い夢でした。開催が決定した後、懸命に取り組んできた準備作業や、実際に一週間お客様をお迎えした経験は、反省点も含め、仙北市の農業振興・まちづくりにとって、とても大きな収穫です。このような素晴らしい機会を提供いただいた中央会の皆様、地元JAの皆様、秋田県、大仙市、美郷町、仙北市議会、ご協賛をいただいた皆様、仙北市民の皆様、ほか多くの皆様に重ねて御礼を申し上げます。これからも種苗交換会が秋田県農業発展のシンボルとして、また開催地の地域活性化や住民の意識改革を加速する機会として、愛され続けることを祈念し、閉会にあたっての感謝の言葉といたします。~

 皆様、本当にご苦労様でした。ありがとうございました。

2013年11月6日水曜日

第136回秋田県種苗交換会(6日目)

種苗交換会も終盤の6日目。昨日よりも良い天気です。秋田県NOSAI大会は田沢交流センターで開催されました。里山が紅葉で燃えています。来場の方々は、その美しさに先ず感嘆の声を上げていました。自分は歓迎のあいさつで、「会場にご用意した田沢交流センターは、元は田沢小学校です。この地区はコミュニティ活動が盛んで、交流センターは、公民館活動やNPOたざわ村、地域運営体・荷葉などの活動拠点にもなっています。すぐ近くにある喫茶店は、地域運営体が経営しています。ぜひ足を伸ばしてください」とお話をさせてもらいました。

 午後から秋田県農業委員大会。これは市民会館が会場です。今回の種苗交換会は、TPPや減反見直しなどの議論が騒々しい中での開催で、各農業関係団体の総会で決議される内容は、次の日の新聞に必ず掲載があります。自分はあいさつで、「ここに暮らす生活者であっても、また国内外の消費者であっても、生きる基本は食であり、安心安全な食糧を生産するのは農業者の責任です。TPP交渉の行方如何では、日本農業の形が大きく変わるかも知れないと言う不安と、さらに今度は減反政策の見直し議論が唐突に噴出しています。経済・産業としての農業感しか見えないのが残念でなりません。農業は消費者に支持をいただきながら、地域と共存してこそ維持・発展できることを、私たちは今こそ主張しなればいけないと強く感じています」と、日頃の思いを伝えました。

 物故者悼式は東源寺で開催されました。種苗交換会の産みの親で、秋田県の農業三大人・石川理紀之助さん・森川源三郎さん・齋藤宇一郎さん、また畠山義郎さん(旧下大野村農業協同組合組合長)、清水秀夫さん(旧能代市農業協同組合組合長で農業功労者)、安井操さん(農業功労者)、神田一善さん(旧大正寺農業協同組合組合長)、鎌田亮三さん(旧秋田本荘市農業協同組合組合長)、黒澤二老さん(旧角館農業協同組合専務理事)、樋渡孝さん(旧湯沢市農業協同組合副組合長)、高橋郁郎さん(種苗交換会事務局員)のご冥福をお祈りしました。

 夕方、JA秋田中央会理事会がホテルタザワで開催され、ここで6日目の人出は121,000人とお聞きしました。1日を残して80万人を超えました。もちろん来場者数だけで種苗交換会を評価することは適切ではありませんが、「本当に良かった」と言うのが正直な気持ちです。JA秋田中央会の木村会長、阿部副会長からも「素晴らしい交換会でした」との言葉をいただきました。あと1日、気を引き締めて頑張りましょう。

 最終日の行事予定は次の通りです。
・秋田県産米品評会褒賞授与式(午前11時~田沢湖総合開発センター)
・褒賞授与並びに閉会式(午後1時~市民会館)
※写真は期間中に関連事業だった「千葉克助写真展」

2013年11月5日火曜日

第136回秋田県種苗交換会(5日目)

種苗交換会5日目。会場周辺の天気は晴れ。各会場は多くのお客差をお迎えし、JA秋田中央会発表で176,000人を数えました。ところで自分は朝から「農村で楽しむ仙北はあーと展」(主催:仙北市農山村体験推進協議会)巡りをしました。このイベントは種苗交換会の関連事業として開催されました。県内外の様々な創作活動や料理、マッサージなど、農家民宿にあったら楽しいだろうな…が、期間限定で全て実現したような、そんなワクワク感があります。市内には20軒以上のグリーンツーリズム実践者がいますが、今回のはあーと展には、このうち7軒が参加しています。

 まず星雪館。ここには「しろ工房」(布小物)、「魔女の香房」(アロママッサージ・ハーブティ)、「大橋工房」(樺細工)の3つがお店を開いていました。先日、ここの主で災害と食のシンポジウムに出演してくれた門脇富士美さんにお礼を言って、お茶やリンゴをご馳走になって、お土産にオヤキをもらって…。朝からお腹がいっぱいになりそうです。
 続いて一助。農家のお蕎麦屋さんです。座敷の奧にはいると、「雫石窯」(陶芸作品)、「あとりえ咲楽」(手作り洋服)の2軒がお店を並べていました。とても味わい深く手に馴染む、湯飲みを1つ買いました。そうこうしていたら、宮城県女川町のご一行が来店。仙北市での避難生活中、一助に来て農作業を手伝ったり、またお蕎麦を打ったりしていて、、もう親戚付き合いです。特別に獅子振りを披露してもらい、頭もカンでもらいました(写真)。お蕎麦もご馳走になって大満足。
 続いて、くりの木。ここはカタクリ群生地の近くにあります。栗生産農家です。「saqte」(布製品)、「陶芸工房ももねり」(陶器小物)、「さくら樺染めサークル」(ろうけつ染め)が入っていて楽しそう。少し渋めのブックカバーが目にとまり、思わず買ってしまいました。お話の輪にはいると、まあ楽しいこと。

 ここでお昼。午後から市役所で作業があるので、移動しなければいけません。7軒中3軒しか訪問できませんでした。

 急いで田沢湖庁舎へ。渋滞を逃れようと田沢湖を回って生保内へ。会場周辺はすごい人。3時過ぎになって作業が終了。そこで今度は角館の「まちなかミュージアム」へ。角館高校・角館南高校の共同美術展、千葉克助さんの「北の彩り写真展」を訪ねました。本当に素晴らしい。

 さて6日目の種苗交換会は次の通り。
・JAわくわく食農教室(午前9時30分~角館交流センター)
・秋田県NOSAI大会(午前10時30分~田沢交流センター)
・秋田県農業委員大会(午後1時~仙北市民会館)
・物故者追悼式(午後2時~東源寺)
・JA秋田中央会理事会(午後4時~ホテルタザワ)

2013年11月4日月曜日

第136回秋田県種苗交換会(4日目)

第136回種苗交換会も中日の4日目。初めての雨模様。それでもドッとお客様が来場し、JA秋田中央会の発表で180,000人の人出になりました。国道46号が渋滞しましたが、午前と午後で各1件づつ車輌衝突による人身事故が起こったそうです。どうか皆様もご注意ください。

 さて午前は 「農村における健康を考える集い」でした。種苗交換会の期間中に開催して54回を数える歴史があります。農業者等の健康、農村医療・保健・福祉に関し意見交換を行う主要事業です。今回のテーマ「正しく知ろう・冬場の感染症」は、仙北市が注目をしていた課題でした。新型インフルエンザについて言うと、平成21年6月、県内で初めて仙北市で患者が確認されました。観光・交流都市と言うこともあり、病気の入り具合も他市等と比べて早い現象が既に起きています。そんな現状から、意見交換会に参加する市立病院の関係者の顔、市内医院の先生の顔が多く見られました。

 午後は「絆・未来へのプロローグ」です。仙北市民が芸能を発表できる場面が欲しいとの要望に応えようと、種苗交換会で初めて開催されました。出演者の年齢層もジャンルも大変バラエティに富んでいますが、その一つひとつは、生きている素晴らしさを実感し、また生きる勇気を奮い立たせてくれるものばかりでした。わらび座による演奏では「ミュージカル・リキノスケ、走る」の一場面を、かたっこの会では脂ののった新舞踊を、コール駒草のコーラスでは会場の皆さんと秋田県民歌(写真)を、吉崎さとしさんはピアノの弾き語りで美空ひばりさんの“川の流れのように”を、西木連合婦人会は「ニュー西木音頭」で華やかな踊りを、ストリートダンス角館スクールの子ども達は、ステージいっぱいに見事なダンスパフォーマンスを、それぞれご披露くださいました。
 特に今回、宮城県女川町から竹の浦地区獅子振り保存会の皆様の友情出演がありました。竹の浦地区の皆様は東日本大震災直後、集落で仙北市に避難され、その後も様々な場面で市民との交流が続いています。ダイナミックな囃子と獅子の舞い…。またまた獅子振りを見ていて泣けてきました。

 さて今日は、秋田クボタ・プレゼンツ「秋田民謡フェスティバル」が市民会館で開催されます。併せて各催事をお知らせします。

・「秋田民謡フェスティバル」(午後1時30分:市民会館)
・「農村で楽しむはーと展」(終日:西木田沢湖地域の農家民宿)
・「平福百穂没後80年展」(終日:平福記念美術館/樺細工伝承館/新潮社記念館)
・「アートdeまちあるき」(終日:角館町内)

2013年11月3日日曜日

第136回秋田県種苗交換会(3日目)

晴天。本当に爽やかな秋晴れでした。市民会館周辺の協賛第1会場や田沢湖スポーツセンター周辺の協賛第2会場は、朝から多くの皆さんの来場でいっぱい。主催者(JA秋田中央会)は164,000人の人出と発表しています。

 今回の種苗交換会は、東日本大震災で被災した東北農業を、秋田県農業はどんな風に応援できるか、地域農業と東北農業の共存するヒントを探ることも一つの目的になっています。そんな理由で「復興支援と地域の力・食の力」と題したシンポジウムが開催されました。まず基調講演で、震災で妹夫婦が犠牲となった生島ヒロシさん(宮城県気仙沼市:フリーアナウンサー・東北福祉大学客員教授)が「地域の絆」についての特別講演。続いて、震災をきっかけに自治体連携を強く結んだ岩手県山田町の佐藤信逸町長、東日本大震災の際に多くの被災者を受け入れてくれたハイランドホテル山荘の佐々木謙亮総支配人、都市農村の交流の拠点、また震災時のボランティア活動に積極的だった農家民宿「星雪館」の門脇富士美代表、防災の観点から仙北市役所環境防災課の加古信夫危機管理監、そして私も少し参加させていただいて、「地域と食の力」をテーマにパネルディスカッションを行いました。
 皆さんのお話を要約すれば、「当たり前だけれど、食べると言う行為が人に生きる力を再生させる力がある。もっと食を大切に、農を大切にしよう」です。

 写真はパネルディスカッション終了後、生島ヒロシさんを囲んでの記念スナップ。山田町の佐藤町長が帰った後で残念。右からシンポジウム進行役だった工藤東子さん、門脇富士美さん、生島ヒロシさん、自分、佐々木謙亮さん、加古信夫さん。

 さて4日目となる11月3日は、次のイベントなどがあります。どうぞご来場ください。
・健康を考える集い(午前9時30分~角館交流センター)
・市民参加ステージ「絆/未来へのプロローグ芸能発表(午後1時~市民会館)
・農村で楽しむ仙北はーと展(随時~主に市内各農家民宿)
・アートdeまちあるき・まちなかミュージアム(随時~角館町内)
・アートdeまちあるき・蔵の中の音楽会(午後6時~太田家の蔵)

2013年11月2日土曜日

第136回秋田県種苗交換会(2日目)

種苗交換会2日目。天気は曇りですが雨が降らないことでお客様の出足も好調でした。JA秋田中央会では113,000人のが来場したと発表をしました。市内各地の催事もメイン事業が開催されました。角館交流センターでは稲作地帯における担い手経営体の発展・成長に向けた経営マネジメントの展開方法についての談話会(写真)が、また市民会館では土地改良事業推進大会が、樺細工伝承館では県とJAの6次産業化応援セミナーが、田沢湖病院では地域特産品せんぼくマッチングフェアが、またクリオンでは北東北グリーンツーリズムネットワーク情報交換交流会が…、それぞれ大盛会でした。

 このうち、談話会では議長を務めた長濱健一郎さん(県立大学生物資源工学部アグリビジネス学科学科長・教授)が話していた「国が進める農業政策は産業政策としての農業で、そこには地域という概念が欠落している。私たちは地域を守り共存する農業を追い求めなければならない」の発言が印象に残ります。

 また土地改良推進大会では、「外的要因の如何に関わらず、農作業の効率化、生産コストの低減などは不可欠な対応で、基盤整備事業は何としても進めなければならない」との意見を多数聞くことができました。全くその通りです。

 地域特産品マッチングフェアでは、気候風土や栽培者が少ないことで小ロット生産になっている農産物に、光をあて、料理者の工夫で高いレベルの商品をつくる可能性が開けた思いがしました。種苗交換会期間中に開催できた意義は大きく、この後の展開に期待を寄せています。

 グリーンツーリズムネットワーク情報交換交流会は、楽しい一時でした。と言っても懇談会のほんの少しに参加しただけですが、青森・秋田・岩手の北東北の実践者がみんな活き活きしていました。これです。

 交換会3日目は、「シンポジウム復興支援と地域の力・食の力」が市民会館で開かれます。皆さんのご来場をお待ちします。