2021年11月30日火曜日

「幸福に死ぬための哲学」


 書店にあった「幸福に死ぬための哲学」(池田晶子著:講談社)。目次をめくると気になる表題が幾つもあります。自分探しで自分は見つからない、悩むより先に考えよう…。

 その中に、こんな事が書かれてありました(立ち読みの記憶です)。「人間は思うことができる。これが自由の原点だ。人生がつまらないモノと思えば、その人の人生はつまらないモノに、人生が素晴らしいモノと思えば、その人の人生は素晴らしいモノになる。人は思った通りの人生にすることができる。思わなければ何も始まらない」。

 池田晶子さんは既に他界された哲学者です。上記は「14歳の哲学」と言う本からの抜粋とあります。今から読んでも間に合うでしょうか。

2021年11月29日月曜日

秋田エフエム椿台で


 午前、秋田エフエム椿台で土屋和久さんの「あきたおもへどトーク」に出演させていただきました。ありがとうございました。

 お話しは太郎ウォークです。八郎潟から田沢湖まで130キロの行程をどう歩いたか…、それを地図に落として持参しましたが…、そっか、ラジオでした。あはは!。12月になると太郎ウォークを振り返るZoomプログラムもあります。NPOはちろうプロジェクトの皆さんの企画です。こちらもお楽しみに。

 さあ、午後の会議に向かいます。皆さんファイト!。

2021年11月28日日曜日

柿の木の前で表彰式典


 柿プロジェクトは「最北の柿の木とご家族表彰」で、西木町上桧木内の鈴木家の柿の木と鈴木久隆さんご家族を表彰。式典は本日午前に柿の木の前で行いました。

 柿の有効活用を目的に設立した柿プロジェクト(会員5名)が、市民情報や現地調査を重ね最北の柿の木を特定。本日午前、青空のもとで柿の木と鈴木久隆さんご家族に表彰状を授与することができました。また記念品として、柿の木には完熟米ぬか・鶏ふんなどの肥料を、ご家族には花束を贈呈しました。鈴木久隆さんは、「父が植えた柿の木など、家の周りには3本の柿の木があります。今年も実を付けてくれて、それを柿漬けなどで使っています。表彰で柿の木も喜んでいると思います」と話してくれました。

 この後も同プロは柿の伝統的食文化を伝え、新たな有効活用の手法を探り続けます。皆さんからの情報もお待ちします。

2021年11月26日金曜日

あんどあんが美味しい!


 なかなか小豆が上手く炊けません。そこでお手本にと思い購入しました。仙北市角館町かどや食品工業株式会社の「あんどあん」です。あぁ本当に美味しい!。

 角館の天然水と同社の職人の技で、小豆の美味しさを極限まで引き出した鹿の子(かのこ)です。説明書きに、「あんこの柔らかさを左右するのは、練り上がった熱々あんこを冷ます時の気温」とあります。あんどあんは、一粒一粒の小豆がホッコリした歯触りで、その上ネットリ、でもサラッとしていて…、美味しさを文字で伝えきれません。小豆は北海道産とありました。こんな小豆、仙北市内で栽培できないかなあ。

 あんどあんをお手本に…などと考えること自体、はい、1000年早かったです。

2021年11月25日木曜日

最北の柿とご家族を表彰します


 この数日のフィールドワークで、仙北市内の最北の柿が特定できました。柿プロジェクト(柿プロ)では、この柿の木とご家族を表彰します。

 柿プロは、食べたり使ったりしなくなった柿の有効利用を進める活動です。この一環で、市内最北の柿とご家族を表彰することにしました。仙北市では桧木内や上桧木内、田沢地区などで柿は実れないと言われてきました。しかし、より北部に位置する上桧木内地区の現地調査でも、何本も実をつけた柿を確認することができました。今回の表彰は、柿の生息地としては市内最北の環境下で、しっかりと実をつけてくれた柿への感謝、またご家族が木を大切に守り、その実を活用していること等から表彰を決定しました。

 現地調査や情報提供など、多くの皆さんにご協力をいただきました。心より感謝を申し上げます。表彰は日曜日の午前、柿の木の前で行います。
※写真は受賞の柿の木(空き家柿は対象外)。

2021年11月23日火曜日

盛岡の土川そばを直撃


 お蕎麦屋さんでいただく打立て生蕎麦はもちろん、家で茹でる乾麺蕎麦も大好きです。乾麺の中で私のダントツは、何と言っても岩手名物・土川そばです。

 土川そばは、国内産そば100パーセントを自家製粉し、自然乾燥で仕上げた干し蕎麦です。塩以外の添加物は使用していません。風味、のど越し、特製めんつゆ…、パーフェクト!。でも、この土川そばも干し蕎麦になる前は、きっと打立て生蕎麦なのではないか、もしかしたら生蕎麦をいただけるお店があるのではないか、ずっと疑問を抱いていました。

 それで、盛岡市厨川の本店を直撃しお聞きしました。お答えは「そのようなお店はありません」でした。残念です。しかし発見もありました。商品パッケージの裏に、一層美味しい調理法が載っていることを知りました。これが衝撃です。〝はじめに干し蕎麦を15分~20分水にひたし、その後で沸騰した鍋に移して茹でてください〟と書いてあります。明日、試します。

2021年11月22日月曜日

お風呂のフタの表・裏


 横で聞いていて、私は「どっちでもイイ」と思ったんです。でも対応を間違えると、関係の危機にもなりかねない重要案件でした。お風呂のフタはどっちが表でどっちが裏か…。

女1:山型になっているのが表、平らが裏よね。
女2:平らが下にないと湯気が漏れるでしょ。
女3:湯気が漏れたらお湯の温度も下がるし…。
女2:浴室にもカビも生えやすいわ。
女1:でも旦那は平らを上にしてフタをするの。
女2:そう言うの、イラッとくるのよね。
女3:無意識の無神経が怒りの種になって…。
女1:私は我慢できない。
女2:離婚よね。
女3:そうよね~。

 それで恐くなって、ホームセンターで表と裏を確認しました。新品にも表・裏を特定した表記はありませんでした。でも説明文に「裏面の樹脂加工が~」とあったことから、メーカーは樹脂加工されている面を裏面と考えていることが分かりました。その樹脂加工は平らな面に施されていました。いえ、お風呂のフタの表・裏などは氷山の一角で…。

2021年11月21日日曜日

たもかく本の街を訪ねて


 朝7時、福島県南会津郡只見町の「たもかく本の街」を目指して出発。あっちこっちに寄り道しながら16時に到着。代表の吉津耕一さんとは25年ぶりの再会です。

 たもかく株式会社は、27年前から古本と森林の交換事業や書籍の販売を行い、本のまちづくりに取り組む先駆的な存在でした。一方、私はサラダハウスの仲間たちと「全国ありがとう文庫」を立ち上げ、本の整理と利活用で悪戦苦闘の毎日が続いていました。どうすれば全国から届いた善意の古本を、必要な人たちに届けることができるのか…、その仕組みづくりにアドバイスをくれたのが吉津さんでした。今日は25年のブランクを意識することもなく、お互いのその後、現状、将来の夢をお話しすることができました。

 吉津さん、お会いいただき本当にありがとうございました。楽しかったです。またお伺いします。

2021年11月20日土曜日

干し柿づくり・PART2


 干し柿づくり、文字通り甘くありません。パイプガレージは風が抜けにくく、さらに長雨もあって一部にカビが生えてしまいました。よーし場所を替えて再挑戦です。

 先ずカビ被害のない柿を選び、お話しに聞いていた2度目の煮沸滅菌をしました。これを今度は母屋2階のベランダに吊るすことに…。作業中、柿の橙色、白い雲と天色のコントラストが綺麗で、思わず写真をパチリ。

 さあ、もう一頑張り!。

2021年11月19日金曜日

手バリの快感


 たまたま入った床屋さん、手バリ(手動バリカン)でした。クールです。

 私は床屋さんが大好きです。ガラス窓から差し込む陽の光、石けんやシャンプーの香り、耳掃除、マッサージ…。初めてのお店に入ると、「この人、どこを切って欲しいのかしら」みたいな空気感が漂いますが、一向に気にしません。そんな中、今日は本当にビックリでした。だって手バリで丸刈りしてくれるお店に巡り会ったのですから。お母さんに聞くと、「前は自バリ(自動バリカン)だったけど、たまに髪をかむことがあってね。お客さまに痛い思いをさせたから」なんだそうです。

 もう国内では手バリ生産はしていません。ほとんどアンティークな道具です。でも実際に髪を切ってもらうと、スプリングの軋む音や髪を切る速度が心地よくて、これ快感です。

2021年11月18日木曜日

いぶし小屋で思うこと


 初めて、いぶし小屋をのぞかせてもらいました。秋田を代表する伝統食「いぶり大根漬け(いぶりがっこ)」は、3日3晩の燻製作業で独特の香りと味が自慢です。

 西宮三春さんと村岡歩さんは、無農薬有機栽培で大根を育て、無添加無着色のいぶりがっこの製造・販売をしています。いぶりがっこうは、そんな二人と地域の皆さんがスクラムを組んだ、体験型いぶりがっこ製造プログラム。みんなの登校日と呼ばれる作業(大根栽培・燻製・漬け込み等)には、コロナ以前は県外からも大勢の生徒が参加しました。県内の様々な取り組みもあり、いぶりがっこは全国的に認知度が高まっています。業界も消費者も注目する食材で、絶対量が不足しているお話しを耳にします。

 私も、いぶりがっこを勉強したいと思います。次の登校日(11月21日)は大根の漬け込みを予定ですが、詳しくは、Facebookみんなの登校日までお問い合せください。

2021年11月17日水曜日

紙芝居おじさんの気分で


 NPOかじか瀬(松舘文子代表:仙北市西木町)にお声かけをいただき、〝こみっとカフェ〟で太郎ウォークのお話しをしました。楽しかった~!。

 かじか瀬は、地域の皆さんの交流拠点になればと、松舘代表が整備した私設の寄合いスペース。ここを会場に開催するお楽しみ会が〝こみっとカフェ〟です。毎回多彩な催しで、周辺の皆さんに憩いの時間を提供しています。今回は太郎ウォークのお話し会を企画してくれました。太郎ウォーク中はたくさんの写真を撮ったので、会場の大型テレビに様子を映して見てもらいましたが、写真が入れ替わる度に声が上がったりで楽しそう。私も紙芝居おじさんの気分を味わうことができました。

 「八郎太郎は田沢湖までの130キロを、10日前後かけて歩いたと言われています。私でも1週間で歩いたのに、です。八郎太郎は美男子で、身長は6尺とも8尺とも言われた大男でした。もし8尺なら2m40㎝ですよ。歩幅が違います。それなのに10日前後が必要だった理由は…、私は八郎太郎が寄り道しながら美味しい食べ物を買い込んで、たつこにプレゼントしたかったからだと考えています。太郎はそんな優しい男だったんです」などなど、主観満載のお話し会になりました。

2021年11月16日火曜日

オレの男結び!


 キリッと縄結びをする庭師さんに憧れていました。今日の冬囲い作業で、その基礎中の基礎、男結びを練習しました。不格好ですが、写真はオレの初男結びです。

 文字にすると厄介です。右から左へ時計と逆回しで縄を通し、元縄で小さな輪を作り、縄の交差を左手で押さえて固定して、右手で端の縄をとって交差に巻き付けるように反対側へ端の縄を回し、それを縄の輪に通し、左手で輪を上に押さえて元縄を引込み、最後まで隙間がないよう引き締めて完成です。

 もやい結び、きの字結び、かます結び、棒結び…、知っていたら便利な結び方、まだまだあります。


2021年11月15日月曜日

まつぼっくりのコーヒー



 まつぼっくり何個でコーヒー一杯分のお湯が沸くか…。そんなご質問にお答えすべく、雨が上がった今晩ひっそり実験を遂行しました。

 実験準備は、先週のまつぼっくり拾いから始まりました。でも季節が違うのか、まつぼっくりが開いていません。それに雨続きでシケっています。このままでは燃えないので、部屋の中に持ち込んで乾燥を進めました。また、まつぼっくり複数個を一緒に燃やせるよう、一回り大きな野外ストーブと着火剤を少々、ホームセンターで安く購入しました。そして今晩、ひっそり実験を遂行して…。

 今回の実験では、まつぼっくり5個でコーヒー一杯分のお湯が沸きました。でも、気象条件、まつぼっくりの大きさや乾燥度、実験者の腕前で結果は大きく変わりそうです
…。

最高のシャインマスカット


 私が小顔に見えるくらい大きなシャインマスカット。一粒の重量感、食べた時の甘さに2度ビックリです。市内白岩堂野口の蒲萄屋吉園(高橋恒吉さん)が栽培しました。

 高橋さんは、7年前からシャインマスカット栽培に取り組み、昨年から出荷を始めたそうです。今年は秋田県種苗交換会にも出展、農業最高峰の祭典で見事3位入賞を果たしました。一房いただきましたが、まあ美味しい。皮は薄くて歯ざわりも爽快、果肉は甘くてプリプリ引き締まっていて、食いしん坊の私でさえ、口の中に連続投入できないボリューム感です。すごいなあ。これは間違いなく今年最高のシャインマスカットです!。

 今回の受賞で、仙北市の果樹栽培はますます元気になれます。高橋さん、ありがとうございました。

2021年11月14日日曜日

百笑村の手づくり公園


 秋田百笑村(大仙市大沢郷椒沢)の佐々木義実さんを訪ねました。義実さんは自宅近くの山の公園化を進めています。今日はスイセンとモミジの植栽をお手伝いしました。

 作業を始めて8年以上になるんだとか…。既に散策路や展望休憩所、ブランコ、ハンモックなどが完成し、さらに山頂部に山小屋を構想中でした。集落の皆さんはもちろん、農業体験で訪れた皆さんなどに開放しています。義実さんの発想はいつも魅力的です。作業でお手伝いに来ていた若い皆さんも素敵でした。

 お昼にいただいた煮小豆、粒の大きさにビックリしました。植えてみたいなぁ。

2021年11月13日土曜日

おばあちゃんのスィーツ店


 今日は山歩きや冬囲いで疲れたせいか、甘いものが欲しくて欲しくて…。それで、ぜんざいやお団子をつくって食べました。それにしても田舎は和スイーツの宝庫です。

 以前、農村の豊富な食材やお年寄りの知恵と技術で、「おばあちゃんのスイーツ店」を提案したことがあります。和菓子・田舎菓子は交流素材としても魅力的だし、作り手のおばあちゃんとのお話しも素敵です。縁側でお茶を飲みながら、お菓子を食べてガッコを食べて…、エンドレスな癒やし時間を共有できます。

 おばあちゃんがやらないなら、「おじいちゃんのスイーツ店」も考えないと…。

2021年11月12日金曜日

お風呂仲間を食べる!


 雨の中で柿の収穫作業。熱いコーヒーが飲みたくなって近くの公園へ。帰ってからの楽しみは、昨晩お風呂に一緒に入った柿の味です。

 公園内でコーヒーをいれました。固形燃料でお湯を沸かし、マグカップにセットしたドリップパックに熱湯を注ぎます。気温が低いほどコーヒーが美味しく感じます。冬山で飲むコーヒーが町の喫茶店より美味しい…、ある登山家の言葉が少し理解できたような気がしました。さて雨が強くなり散策は諦めて帰宅。実は帰ってからの楽しみがありました。昨晩、ポリ袋に入れた柿とお風呂に一緒に入りました。昔から伝わる方法で一晩で渋が抜けます。

 まるで…、裸の付き合いをしたお風呂仲間を食べる感覚です。でも、ちゃんと美味しいです。

2021年11月11日木曜日

大根の柿漬けと恋と革命


 初めて「大根の柿漬け」を漬けました。仙北市周辺ではポピュラーな漬け物です。雲然柿などの渋柿を皮ごと小槌でつぶし、塩などを加えた漬け床で1ヶ月ぐらい寝かせます。

 秋田県内でもこの辺りの食文化です。塩と柿渋が反応し、それが上品な甘さに変化するそうです(聞きかじった知識でゴメンナサイ)。でも柿漬けが美味しいことは間違いありません。それが最近めっきり漬ける人が減って、柿も消費されなくなりました。残念です。さらに食品衛生法の改正で、ハサップ(HACCP)の衛生管理を満たす環境づくりもハードルになりそうです。漬け物はふるさとの宝物、ビジネスチャンスなのですが…。

 テレビでは、大好きな瀬戸内寂聴さんが亡くなったとのニュース。~若い人は恋と革命をしなさい。そうすると色々な答えに巡り会うことができます。なぜ生まれてきたのか、何をすべきか、大事な人に気持ちを伝えなさい~。皆さんもすぐに始めてください。


2021年11月10日水曜日

太郎の恩返し


 先の太郎ウォークで、お昼ご飯をご馳走になった菅原与八郎家(潟上市新関)。現ご当主の弘子さんは、私たちの挑戦をお赤飯でお祝いしてくれました。今日はその御礼で…。

 菅原家は、八郎太郎が田沢湖への旅路で最初の宿とした旧家。ここから2軒目の宿だった吉川惣右衛門家(秋田市茶町)までは約20キロありますから、菅原家では太郎にお昼ご飯を持たせてくれたと思います。きっと先日の太郎ウォークで、私がお昼ご飯をいただいたように…。そんな勝手な思い込みから、私と言うより太郎からの恩返しで、仙北市の伝統野菜・田沢ながいもをお届けしました。

 田沢ながいもは生産量が少なくて、ほとんど市中に流通しません。幻の田沢ながいもと言われるほどです。絶品です。さらに美味しくいただく方法は、収穫後も寝かせ続けること。どうぞ最高に美味しいタイミングでお召し上がりください。

2021年11月9日火曜日

ビジネスはガレージから始まる


 アップルもマイクロソフトもグーグルもアマゾンも、始まりはガレージで趣味のようなモノづくりからでした。それなら私も…。

 壊れたトラクターを置くパイプハウスの中で、干し柿を150個つるしてみました。もちろん売り物ではありません。この後、品種や防腐処理、乾燥環境などを研究して、美味しい干し柿がつくれたら、それはきっとビジネスになります。その第一歩は以前からガレージだと思っていました。カラスも食べ切れないくらい、今年は柿が良く実を付けました。でも昔のように柿漬けや干し柿をつくる人が減って…、こんなに素晴らしい資源が未利用です。

 次は柿酢づくりです。

2021年11月8日月曜日

たつこに花束


 今日のお昼、田沢湖に到着しました。八郎太郎の足跡を辿る130.6キロの行程は、多くの皆さんにお支えいただいた旅になりました。

 朝は、赤坂家祠の向かい車寄せからスタート。8.6キロをゆっくり進み、お昼前には田沢湖に到着しました。たつこさんには友人が用意してくれていた花束をプレゼント。浮木神社(たつこを祀った神明堂)では、太郎ウォークの報告と太郎とたつこの再会(伝説では霜月9日)をご祈念し、私の八郎太郎の旅は無事終了。お宿の皆さん、一緒に歩いてくれた皆さん、総合プロデュース役の天野先生、本当にありがとうございました。

 明日は浮木神社の祭典です。少し覗いてみようかと思っています。


2021年11月7日日曜日

太郎ウォーク田沢湖到着は明日


 各地で八郎太郎の宿を訪ね、言い伝えを聞きながら足跡を辿った太郎ウォーク。おかげ様で全行程130.6キロ中、今日で122キロを進むことができました。明日のお昼には田沢湖に到着します。

 今日は仙北市内を23.4キロを歩きました。中川北沢の仙波家では3代の皆さんにお迎えをいただきました。ご自宅の庭には太郎の宿だったことを記した標柱が建っています。またご近所の藤本さんからは、太郎が人体から龍体に変化した八郎淵、太郎が落とした白砂(田沢湖の砂と同質…)の道や田んぼを見せてもらいました。この集落は太郎伝説の宝庫です。さらに桧木内川の土手を進み、西木町西明寺で赤坂家跡に建てられた祠を見ました。太郎の寝姿を見て家運が衰退した言い伝えがあります。祠を守る一族の赤坂さんに、お祀りしている龍神のお札を見せてもらいました。これは古いものです。

 明日は赤坂家跡の祠から出発し、8.6キロ歩いてお昼には田沢湖畔に到着予定です。浮木神社(たつこを祀った神明堂)を参拝し、太郎ウォークの報告や太郎とたつこの再会をご祈念します。本当の八郎太郎の到着は11月9日の夜です。この日、浮木神社は祭典です。

2021年11月6日土曜日

太郎ウォークいよいよ仙北市へ


 朝一番で神宮寺の髙橋家を訪問。八郎太郎が伝えた痔の薬に感動して…。さらに鈴木家、佐々木家(土川)と歩を進め、その間はグループ21の皆さんに、そこから角館最終処分場までは三湖伝説の会の皆さんにご同行をいただきました。

 神宮寺の髙橋さんは薬の作り方まで教えてくれました。「カンワラビと味噌を混ぜて、紙に包んで焼き粉末状にします。患部に塗るときはワセリン等に混ぜて使います。粉のまま飲み薬にもします。この家の跡継ぎが作った薬でないと効き目がないと言われています」。なるほど。また八郎が泊まった部屋の梁も保管されてて、凄い力で巻き付いたお話しを裏付けるような、何ヶ所もグニャグニャに曲がった梁でした。

 さて、写真の右上は、土川の佐々木家に到着する前、グループ21の皆さんが用意してくれた野外昼食会の様子です。グループ21は以前に旧西仙北町から田沢湖まで深夜の競歩大会を主催した団体で、私たちサラダハウスもお付き合いをいただきました。お年を重ねて皆さんますます良いお顔です。右中は栁沢集落で密かに守られてきた「八郎太郎が座った石」。田沢湖に向かう途中に腰をおろして休んだと伝わっていました。新発見かも…。右下は潟上市の三湖伝説の会メンバー。空き缶拾い・ゴミ拾いをしながらの太郎ウォークです。これは素晴らしい!。

 今日は神宮寺から角館最終処分場まで18.1キロを歩きました。明日から太郎ウォークはいよいよ仙北市内です。

2021年11月5日金曜日

太郎だって食べながら歩いた


 今日は大仙市大沢郷から大仙市神宮寺まで、17.9キロをゆっくり歩きました。太郎の宿がある大浦は目と鼻の先です。どう言うわけか今日はお腹がすきました。

 秋田魁新報社の取材や秋田市内での約束が重なり、予定を短縮してのウォーキングでした。距離が短い分、ゆっくり歩こうと思い、神社や田んぼなどに寄り道しました。そのせいでしょうか、どう言うわけかお腹がすいて…。写真左上は魚肉ソーセージ、右上は道の駅かみおか茶屋っこ一里塚の味どうらくソフト、左下は自家製焼きたらこおにぎり、右下は田村商店のたい焼きです。

 太郎だって食べながら歩いたと思います。

2021年11月4日木曜日

怪しい者ではありません


 今日は協和境の加賀谷家、上淀川の伊藤家、小種の加藤家を訪ねました。でも…、希に訪問したいお宅を間違えることがあります。そうなると厄介です。

 境と上淀川は、八郎太郎がたつこに逢う旅路の宿場でした。加賀谷家も伊藤家も昔は旅籠を営んでいたそうです。しかし両家とも「太郎の寝姿を家人が見てしまい、それ以降は立ち寄らなくなったと聞きます」とのこと。さらに部屋の梁に大龍が絡みついていたと、これも同じお話しです。また伊藤家では、代々当主が守る神社がありました。太郎との関係は分からないそうです。小種の加藤家では、若い世代に伝承が途切れている様子。雄物川が近くて、太郎が体を伸ばすには絶好な場所に見えますが、もしかしたら今に伝わらない太郎の足取りが他にあるのかも知れません。

 さて、訪問したいお宅を間違えた時、「あの~、私は八郎太郎さんの足跡を辿って旅をしている者ですが、こちらはそのお宿でしょうか」と言う問いかけは危険です。この一言で私は常人ではなくなります。ほら、やっぱり私を見る目は警戒色でいっぱいです。さらに「八郎潟から歩いて田沢湖を目指しています」と言うと、今度は哀れんだような心配そうな顔になります。「いえ、私は決して怪しい者ではありません」…、空しい抵抗です。

【11月5日(金)の予定】
大沢郷をスタート→大仙市神宮寺(髙橋家・鈴木家)


2021年11月3日水曜日

太郎は実在していた…


 八郎太郎は実在していた…、そう思えるエピソードをたくさんお聞きできました。太郎の宿の皆さん、ありがとうございました。また国道からのご声援に感謝です!。

 今日は天候が安定しない中、20.1キロを歩きました。秋田市仁井田二ツ屋では中村家と鈴木家を訪問。中村家では30年くらい前まで、家の奥の祠で7月7日に太郎のお祭りをしていたそうです。また鈴木家では、八郎が去った後の布団が濡れていたことを代々伝えているそうです。大仙市協和船沢の菅原家は、太郎を泊めた後には大判小判が落ちていたと伝わる名家。家の前にある池は絶対に埋めてはいけないと、それを今も守っているとのことでした。

 国道13号線を歩いたことで、多くの皆さんからご声援をいただき、差し入れも助かりました。
【11月4日(木)の予定】
協和船沢をスタート→協和境(加賀谷家・伊藤家)→協和小種(加藤家)で合計35キロ…、これは厳しいなあ。
※太郎だって、雨が降れば木の下に逃げ込んだと思います。足下に転がるドングリを拾ったり、ススキの穂を振り回したり紅葉の赤に見入ったり…。今日はそんな一日でした。


2021年11月2日火曜日

太郎ウォークは大仙市へ


 太郎ウォーク、11月3日(水)は秋田市から大仙市に向かいます。秋田市は仁井田二ツ屋、大仙市は協和で八郎が泊まった宿の5軒を訪問。国道13号線を中心に26.2キロのコースです。

 昨日は秋田市到着が夜7時で、計画よりも2時間オーバーでした。この原因は明らかで、まず私が思った以上に歩けなかったこと、またズボンのサイズが身体に合っていなかったこと、さらにマックでシェイク・ブレイクしてしまったこと…、などがあります。歩けないのは今さらどうしようもありませんが、ズボンはウォーキング用に新調しました。マックには絶対に立ち寄りません。

 「河辺郡誌」には、八郎太郎と関係の深いもう一人の女性が記されています。名前はとら子と言います。とら子は嫁ぎ先の家人に辛くあたられ、生家に帰りますが父母の叱責に絶望し赤平潟に身を投げます。八郎太郎は田沢湖往復で潟の辺の山本家に一泊し、潟の主となったとら子と…。宿は下北手柳館の山本家と伝わっています。

2021年11月1日月曜日

初日は28.6キロを完歩


 今朝8時30分、塩口の足洗い井戸(潟上市)で身支度を調え出発。鈴木雄大市長、地域の皆さんありがとうございました。その後、太郎の最初の宿〝菅原与八郎家〟(潟上市)で嬉しいことが…。

 塩口では、皆さんのご厚意で足洗いの桶までご用意いただきました。ここで足を洗って身支度もバッチリ!。「今度は仙北市の伝説を巡る旅にお越しくださ~い」と仙北市のピーアールも忘れません。地域を賑やかして元気に出発。一行は鈴木市長、天野先生、私の3人です。8.8キロ先にある菅原与八郎家は、太郎が最初の夜に宿とした地域の肝煎で有名な名家。対応をいただいた現ご当主の弘子さんとお話が弾み、何とお昼ご飯までご馳走になってしまいました。しかもお赤飯をオカワリして…。

 道すがら、お会いする皆さんとお話しを重ね、時にマックシェイクを味わいながら、太郎が2日目の宿とした吉川惣右衛門家跡(秋田市大町茶町)到着は、予定より2時間遅い19時でした。太郎の2日分を1日で進む初日28.6キロ完歩は達成です。ところが体中が痛くて動けません。あと102キロあります。でも明日は資料整理と言うことで…。
※八郎太郎とたつこのロマンスは江戸時代だったと考えられます。その理由の1つは、太郎が泊まった宿は、佐竹家が久保田に入城した後に興っていること、また、たつこがお百度を踏んだ願掛けは、物騒な社会情勢では不可能だったこと、などで推測されるとのことです。


行ってきます


 日の出前ですが、八郎潟から田沢湖を目指す〝太郎ウォーク〟に出発します。ジャンパーに八郎潟→田沢湖と書きました(写真)。見かけたらお声かけください。

 八郎太郎はどんな思いで歩き続けたのか…。泊まったことが伝わる宿を訪ね、その道程をなぞりながら田沢湖まで130.6キロを歩きます。今日は八竜神社(男鹿市舟越)を参拝後、足洗いの井戸(潟上市塩口)から歩き始め、菅原さん宅(潟上市新関)で一息ついて、5時間後には秋田市大町茶町に到着の予定です。

 出会った皆さんと立ち話、寄り道、時には道ばたでコーヒーを入れながら、秋田の今昔を見て歩きます。