2016年4月30日土曜日

“しだれ桜”を平野啓子さんの語り部で

 連休初日の昨日、仙北市内では各地で多くの行事が開催されました。中でも「美しき桜・心の物語~語り部会」が印象的でした。物語は瀬戸内寂聴さんの“しだれ桜”、語り部は平野啓子さん(元NHKニュースキャスター)です。

 東日本大震災後、東北に八十八ケ所の桜の札所を設定し、交流人口の増加で震災復興を後方支援しようというのが狙い。主催しているのは東北・夢の桜街道推進協議会で、今回は秋田県信用金庫協会と仙北市も共催しています。

 ところで仙北市内には、第七十番札所(武家屋敷シダレザクラ)と第七十一番札所(桧木内堤ソメイヨシノ)があります。同協議会では例年、札所近辺の会場で語り部会を開催していて、今回で5回目の会場に樺細工伝承館を選定いただき、開催にこぎ着けることができました。

 平野啓子さんが、静かに、それでいて抒情たっぷりと、満員のお客様に語りかけます。“しだれ桜”が持つ妖艶さや人生の偶然、もしかしたら必然…。味わい深い舞台でした。

2016年4月28日木曜日

正直なお話になってしまって…

 さて、そのクニマス展示館の記念式典で、ごあいさつをさせていただくことができました。遠方から来たのだからと、突然のお心配りだったと思います。心の準備ができていなかったこともあり、正直なお話になってしまいました。

 「渡辺喜久男・富士河口湖町長はじめ町の皆様、西湖周辺の住民の皆様、後藤斎・山梨県知事はじめ山梨県民の皆様、今日までクニマスを生かし続けてくれて本当にありがとうございました。仙北市は今年度に建設予定の田沢湖クニマス未来館を拠点に、クニマス展示館の協力もいただきながら、クニマスの里帰り、田沢湖再生という誰も取り組んだことのない作業に着手します。何年かかるか分かりません。簡単なことではないことも十分理解しているつもりです。何度も何度も前に進めない壁とぶつかるでしょう。そんな時、一番先に、そして一番熱く、仙北市民を、秋田県民を、山梨県の皆様に応援いただきたいし、お支えいただきたいと思います。どうか末永いお付き合いをお願いします」。

 クニマス展示館の開館で、着実な一歩を踏み出せました。

2016年4月27日水曜日

富士河口湖町にクニマス展示館

 今日の午後、山梨県富士河口湖町にできた「クニマス展示館」開館記念式に出席しました。写真はテープカットの様子です。私の横の背の高い人が後藤斎(ひとし)・山梨県知事、その横にクニマスを発見した中坊徹次・京都大学名誉教授がいます。

 館内には、水槽生体展示やクニマスシアター、西湖の自然学習コーナーなどがあります。成魚(5年魚)や幼魚(1~3年魚)の泳ぐ姿が、常設展示でみられる世界初の施設です。

   中坊教授は式典後の講演会で、「まず西湖でクニマスを保全すること。そのためにもヒメマス放流は続ける必要があります。ヒメマスが常に何倍も湖にいることが、クニマスの乱獲を防ぐ効果的な手法です。田沢湖では水力発電を継続し、下流域に水源としての役割を果たし、その上でクニマスが住むことのできる水質改善を行う、この3つの条件を叶える方法を探ることです。決して往時まで時計の針を戻そうとしてはいけません。そしてクニマス展示館、それから今後に建設が始まる田沢湖クニマス未来館が、常に情報を共有し協力し合う会議を設立して欲しいと思います。クニマス研究が目指す姿は、完全養殖の実現です。そしてそれは必ず実現すると思います」と話しました。

八津駅に「忠犬ヤツ公」現る!

 秋田の名前を世界に轟かせる秋田犬。もちろん大館が本場ですが、忠犬ハチ公の親戚が仙北市西木町にいた…、と言う設定で(シャレです)、日曜日、「忠犬ヤツ公」が秋田内陸縦貫鉄道の八津駅(やつ駅)に現れました。

 実は先日、秋田県市長会でご一緒した福原淳嗣・大舘市長に、「カタクリで賑わう八津駅に、忠犬ヤツ公がいたら面白いから、秋田犬を一匹貸してくれないかなあ。ゆくゆくは駅長さんに委嘱もしたいし…」と、酔いに任せてお願いしました。さすがの福原市長も、「え~っ!」と困り顔。でも早速“ある人物”に電話をして、「何とか対応できるかも知れません」と…。

 その結果がこの写真です。無理難題を“ある人物”がカブリモノで実現してくれたわけです。“ある人物”って誰?…の質問には、答えないでおこうと思います。

髙橋練三さんが逝ってしまいました

 前仙北市国際交流協会会長の髙橋練三さん(写真右端)が逝ってしまいました。享年74歳。本当に魅力的な方でした。そして多くのことを教わりました。今日、仙北市の台湾交流があるのは、練三さんの先見性の賜と言っても過言ではありません。

 その練三さんの葬儀です。台湾側は高い功績に敬意を表し、中日経済文化代表処(台湾大使館)の郭仲熙・副代表を葬儀を公式に派遣してくれました。郭仲熙・副代表にすれば、職制を越え、友情と信頼で結ばれた盟友だったと思います。大切な友を失った思いは、その弔辞からも痛いほど伝わってきました。

 練三さん、ゆっくりとお休みください。そして見守ってください。合掌。

2016年4月24日日曜日

秋田国際教養大学の皆さんが通訳サービス

 角館の桜まつり、刺巻のミズバショウ祭り、八津・鎌足のカタクリ群生に、多くの皆さんをお迎えしています。昨年と比較して外国からのお客様は倍増の感があります。そんな中、桜まつり会場での多言語通訳サービスが好評です(写真)。

 協力してくれたのは秋田国際教養大学の皆さん。英語、中国語、韓国語、フランス語ほか、一人で数か国が堪能な生徒もいます。案内書の横にディスクを設置して、看板も「コンシェルジュ・秋田」としました。このサービスは田沢湖・角館観光連盟の企画です。

   仙北市Wi-Fiもとても喜ばれています。少しずつですが、インバウンド対策は進んでいます。でもこのスピードでいいのかなあ…。

2016年4月23日土曜日

augment5 Inc.が仙北市の情景を映像で…

augment5 Inc.(世界的な映像集団)が手がけた、秋田県の映像プロジェクト『True North, Akita.』。Vol.1に続きVol.2は冬の仙北市が舞台です。とても良いです。
この2月10日に開催された「上桧木内の紙風船あげ」を中心に、祭りに関わる地域の皆さん、特に子ども達にスポットをあて、雪、集い、笑顔などが印象的な作品です。雪国の豊かさ、日常の暮らしがジンワリ感じられて、何だか涙がこみ上げてきます。 
皆さん、是非ご覧ください。

尾去沢中のボランティア・ガイドに大感動!!

 昨日午後、第166回秋田県市長会(会長は穂積志・秋田市長)を開催。場所は鹿角市「文化の杜交流館コモッセ」。事業計画に熊本地震への義援金を追加決定。その後、史跡・尾去沢鉱山を視察。尾去沢中学校の皆さんのボランティア・ガイドに一同大感動でした。

 以前ここは、マインランド尾去沢と呼ばれていました。今は観光施設+学習施設として機能しています。敷地内には総延長800キロに及ぶ坑道がありますが、その一部で尾去沢中学校の生徒がボランティア・ガイドをしています。今回は1.2キロを一緒に歩いてくれました(写真のメンバー)。歴史や化学など、広範な知識の必要な鉱山説明ですが、皆さん本当によく勉強していて素晴らしかった!!。分かりやすく、もっともっと知りたくなる、興味がわいてくる説明でした。

 仙北市でも、角館中学校や角館高校、大曲支援学校せんぼく校の子どもたちが桜の説明をしています。みんな頑張れ!。

2016年4月21日木曜日

モーグルW杯は1億9千万円分の宣伝効果

 本日の午後、2016FISフリースタイルスキーW杯秋田たざわ湖大会組織委員会(会長:古川年正SAJ専務理事)を開催。大会の様子は多くのメディアに取り上げられましたが、これらを広告料で換算すると、約1億9千万円分に値したことが報告されました。

 組織委員会事務局の発表です。取り上げ件数は197件(テレビ24件、新聞48件、WEB125件)で、広告換算額は1億9,109万7,400円。田沢湖スキー場にとっても仙北市にとっても、また県にとっても大きな大会効果と考えることができます。また期間中の宿泊動向は、水沢温泉郷と田沢湖畔で昨年度よりもアップし、乳頭温泉郷と田沢湖温泉郷はダウンしました。好評だったにぎやかしコーナー(会場内で地元品や食べ物を提供)に出店の9社は、昨年より売り上げを伸ばし、全社が次回の参加を希望しています。

 ところで私は同組織委員会の副会長ですが、同じく副会長の佐藤健一郎さん(秋田県スキー連盟会長)と一緒に、「次回は地元の皆さんも参加したウエルカム・パーティを開催し、国際交流を進めたい。子ども達にも参加して欲しい。会場はスキー場のレラなど広い場所の確保が必要ではないか」とお話をさせていただきました。

なぜスキー人口が減ったか

 ご親交をいただく平田オリザさん(劇団青年団代表・東京芸術大学特任教授)から、著書「下り坂をそろそろと下る」(講談社現代新書)が届きました。書き出しの「なぜスキー人口が減ったか」…、その答えがフルっていて面白いです!。

 平田さん自身、暴論と言っています。簡単に少し紹介します。「日本は人口減少国になって若者人口も当然に減っている。よく若者人口の減少がスキー人口の減少理由だと言うが、劇作家的に言うとこれは反対で、スキー人口が減ったから少子化が進んだのだ。かつて独身男性にとって、スキーは女性を一泊旅行に誘える最も有効で健全な手段だった」。続けて「大学で学生が何を言っているかというと、地元はつまらないから帰らない。偶然に異性と出会う機会もない」と。

 定住対策や少子化対策はまちを面白くすることが不可欠だ、まちにはドキドキが必要だ、との結論です。本当にそうです。

2016年4月20日水曜日

庁舎建設特別委の市民説明会スタート

 今日(4月20日)から、市議会庁舎建設特別委員会の説明会が始まりました。統合庁舎の建設位置を、JR角館駅前・秋田内陸縦貫鉄道角館駅前と方針づけた経緯の説明や、建設財源などについて説明を行いました。

 稲田修・特別委員長ほか特別委員(全員で9名)に加え、青柳宗五郎・市議会議長、また市からは私や倉橋典夫副市長、担当職員も同席しました。市の同席は、財政状況の予測や自治法上の質問など、参加してくれた市民の方々の行財政上の質問に、きちんとお答えする必要があると判断したからです。

 市民の方々からは、なぜ統合庁舎が必要なのか、またなぜ今なのかと言った質問や、建設位置についての賛成・反対の意見、財政上の不安感のお話しなどをいただきました。

 今後の説明会日程は以下の通りです。どうぞご参加ください。
・21日(木) 桧木内地区公民館
・23日(土) 田沢湖総合開発センター
・24日(日) 神代就業改善センター
・25日(月) 角館庁舎西側3階大会議室

※開催時刻は各会場ともに18時30分からです。

インフォテリアとサクラの保全活動など協定

 先日、抱返り渓谷でドローンの試験撮影をしたインフォテリア株式会社(本社:東京)と、本日午前、「サクラの保全活動に関する協定書」を締結。式典は同社の平野洋一郎社長(写真:中央)と私、それに青柳宗五郎議長が立会人として出席しました。

 私は、「インフォテリア様からご縁をいただき、今後数年間サクラの保全活動に100万円の寄付をいただけること、また地方創世特区として、インフォテリア様のICT技術を導入し、ドローンを使ったサクラの剪定作業支援、市内各地の観光コンテンツの映像化・多言語化で、情報配信が叶うことなど、本当に感謝をしています。寄付金は企業版ふるさと納税の国内第1号認定に向け、準備を進めます」とあいさつしました。

 平野社長からは、「インフォテリアのハンドブック(コンピュータソフト商品)でクラウド上に仙北市の情報を蓄積し、それを広く活用するシステムの実証を行います。皆さんに活用をいただきたいと思います」とのお話しをいただきました。

 また青柳議長は、「市議会でもサクラの保全活動、また田沢湖畔への植樹活動に積極的に取り組もうとしている中で、このような支援をいただけることに、心から御礼を申し上げます」とお話しがありました。

 インフォテリアは、式典に先立ってサクラの開花状況を空中からデモ撮影。今後は満開のサクラやミズバショウ、カタクリなどの映像化、そして夏には駒ヶ岳の高山植物の空撮など作業を進めます。

角館の桜まつりが始まりました

 角館の桜まつり、始まりました。同時に開花宣言も行いました。メイン会場ではおやま囃子の披露や桜保全活動の調印式を実施。会期は5月5日までです。たくさんの皆様のご来市をお待ちします。

 ところで、今日の桧木内川堤のソメイヨシノは、日が差すたびに開花が進むような印象でした。武家屋敷のシダレザクラは7分咲き、それを追って土手の桜も満開にスタートをきった感じです。見頃は今週末あたりでしょうか。

 会場には、熊本の大地震で被災された皆さんに向けて、義援金箱も設置させていただきました。

2016年4月19日火曜日

角館高校定時制課程校舎にスペース・イオ

 角館高校定時制課程教育振興会を開催。振興会は定時制課程の応援隊です。現在の定時制課程在学者は32名で、4月から新校舎(旧角館南高校をリニューアル)で授業が始まりました。ここにスペース・イオ(写真)も設置されています。

 スペース・イオは、学校へ行きたくとも行けない「不登校」の児童生徒や、「ひきこもり」傾向にある児童生徒、その保護者への支援活動を行います。イオ=IOは「In・Out」(出入り)が自由にできる空間の意味、またイタリア語で「私」の意味です。

 明るくて、個別学習ができる間仕切りがあったり、保護者の皆さんの控え室があったりと、これまでの県内のイオよりも充実しています。担当の先生も熱心な方々です。悩んでいないで、先ず学校に相談してください。 

抱返りでドローンの全方向空中撮影試験

 昨日、IT起業のインフォテリア(都内)と、空撮技術に優れた空撮サービス(都内)の2社が、抱返り渓谷でドローンの全方向空中撮影試験飛行を行いました。カメラを搭載したドローンはGPSによる自動航行で、空中からの映像を地上で確認できます。

 この技術をさらに高め、市内各地の観光素材を全方向映像で撮影し、これをスマートフォンなどの端末に配信するサービスを検討しています。またサクラをはじめ樹木の生育状況の確認や、効率的な剪定作業を行うデータとして蓄積できればと考えています。

 最新技術は、これからの仕事や生活に大きな変化をもたらします。その技術開発に仙北市がフィールドになると思うと、本当にワクワクします。

2016年4月18日月曜日

乃木坂の生駒さんが角館を紹介

 写真は、テレビ番組「乃木坂工事中」(テレビ東京系列)で、生駒里奈さんが「私の地元でロケしませんか?」と、角館の武家屋敷やサクラをプレゼンしているシーン。はちみつシュークリームも紹介してくれました。

 番組は昨日?(正確には月曜日の24時~)から放映されました。出演は乃木坂46のメンバーや、日村勇紀(バナナマン)さん、 設楽統(バナナマン)など。郷ひろみさんは毎年来てくれるとも…。仙北市の他には、美郷の仁手古サイダー、男鹿のなまはげ行事のこともPRしてくれたそうです。

 生駒さん、ありがとうございます!。そしてお仕事、頑張れ!。

内藤忠行さんの写真展~さくら~スタート

 日本を代表する写真家・内藤忠行さん(写真中央)の写真展~さくら~が、角館町平福記念美術館でスタート。内藤さんは、「初めて角館を訪ねたのが1988年ですから、30年近く通っていることになります。素晴らしいサクラです」と話してくれました。

 また、「若い頃からジャスが好きで、その音を写真にしたいと思ったことから、写真を始めました」とも。ジャズ・トランペッターの日野輝正さんを撮った写真集がありますが、これ、私も見ています。ところでオープニングセレモニーに続いて、内藤さんのギャラリートークも開催。時間の都合でお聞きできませんでしたが、「公式の場所でお話しすることが苦手でね」と言っていた内藤さん。そんなお人柄も感じながら、数々の名作の舞台裏、聞きたかったです。

 写真展は5月31日まで。皆さんのご来場をお待ちします。

仙北市薬草生産組合の総会を開催

 昨日(4月16日)、西木温泉クリオンで開催の「仙北市薬草生産組合」(佐々木英政組合長)の総会に参加。仙北市で漢方薬の原料栽培が始まってから3年になります。国内最大手の製薬メーカーから指導をいただき、組合員も35人と増えました。

 私からは、「栽培技術の確立に向けて、努力を積み重ねていることに感謝します。昨年度は国庫事業を導入し収穫機械を購入できました。米+αの作物として大きな期待を寄せています」とお話ししました。また会議では、昨年の栽培状況、栽培マニュアルなどについて報告があり、新たに地区役員の選任も行われました。

 ところで総会中、市総合防災課から強風被害情報を続々と入電。対応として災害連絡室(20時30分)を立ち上げ、状況把握と必要対策の実施を行いました。市内では深夜まで停電した地区もあります。被害実態を現在とりまとめています。

2016年4月17日日曜日

秋田市の新庁舎が完成

 本日午前、秋田市の新庁舎完成をお祝いする式典に出席しました。写真はクス玉を割った直後の様子です。主催の穂積志市長や渡辺正宏市議会議長、佐竹敬久県知事、渋谷正敏県議会議長、国会議員の皆さん、交流都市代表で私もいます。

 昭和62年から新庁舎の準備が始まったとのこと。それから基金の積み立てもスタートしていて、その貯金が約81億円と聞きビックリしました。総事業費約146億円の半分以上をこれで賄い、あとは合併特例債約53億円、国庫補助金約4億円で、一般財源は約8億円です。
 
 それにしても20年以上かけて計画が実現し、皆さん本当に嬉しそうでした。穂積市長があいさつで、「長年にわたり窓口業務が分散したままで、市民の皆さんには不便をかけました」と話しす姿が印象的でした。

 さあ、仙北市も統合庁舎の市民説明会が始まります。しっかりと将来の姿をお話ししたいと思います。

2016年4月16日土曜日

ハルらんらん♪和崎ハルでございます

 わらび座ミュージカル「ハルらんらん♪和崎ハルでございます」の初演を鑑賞。秋田県初の女性代議士・和崎ハルさん(実在)の舞台化です。2時間ほどの上演時間がアッという間に感じられます。レセプション(写真)も楽しかった~!。

 忘れられない魅力的なセリフが随所にありました。私が一番気に入った言葉は、ハルさんが言った「自分の人生を他人になど委ねられません」です。
 その通りです。

角館の桜まつりプレ・オープン!

 今日16日から、角館の桜まつりがプレ・オープンしました。樺細工伝承館周辺のシダレザクラは、蕾が今にも開きそう。桧木内川堤のソメイヨシノはもう少し先といった感じです。

 プレ・オープンと言っても、お客様はずいぶんお出でになっています(写真)。お祭り広場の出店は営業を開始していて、警備やトイレも万全です。たくさんの皆さんにご来市いただければ嬉しいです。

 待ってまーす!。

西木町のカタクリがそろそろ見頃に

 仙北市西木町のカタクリ群生地(国内屈指)がそろそろ見頃になります。最盛期は20日ぐらいでしょうか。今も一番咲きコースは既に満開で、園内全体に赤紫の絨毯が広がっています。福寿草の群生も綺麗です。

 秋田内陸縦貫鉄道をご利用いただくと嬉しいです。八津(ヤツ)駅で降りると、すぐ駅前にカタクリ館があります。ここで地域の皆さんが各物産販売やカタクリの案内をしています。ぜひお立ち寄りください。

 それで考えたのですが、カタクリ観光の期間中、無人駅の八津駅に駅長さんがいたら楽しいかな、と。かわいい秋田犬に駅長をお願いして、名前も忠犬ハチ公にちなんで「忠犬ヤツ公」とか…。だめ?。

2016年4月15日金曜日

玉川温泉の岩盤浴は明日から再開

 仙北市と鹿角市を結ぶ国道341号線は、今日から冬期通行止めが解除されました。また玉川温泉の屋外岩盤浴場は、明日からいよいよ再開です。

 平成24年2月1日に発生した雪崩事故の後、岩盤浴場は雪崩の危険を完全に回避する手法を打ち出せていません。一方で、県は周辺の遊歩道改修を実施予定です。仙北市は温泉と健康などをテーマに、地方創生特区で国際交流を目指しています。他に例を見ない泉質の玉川温泉は、医療との連携で国際ヘルスケアツーリズムの拠点になり得ます。

 世の中はどんどん変化しています。雪崩から人命を守る安全対策を徹底し、冬期間も岩盤浴ができる方法が、きっとあるはずです。

高橋靖彦さんを応援しよう!!

 国内ラート競技の第一人者、高橋靖彦さんは仙北市角館町の出身です。6月にアメリカ・シンシナティで開催される世界選手権で、前人未踏の3連覇を目指しています。その経費の捻出手法に、FAN AKITAを活用しました。

 高橋さんは、「FAN AKITAでは既に目標金額は達成しています。でもラートを普及するために、さらに地元の皆さんにご支援をお願いできればと思います。しっかりと頑張り恩返しをしたいです」と話しています。そこで、先ずは高橋さんのプロジェクトを知っていただき、また日常の活動を知ることができるオフィシャルHPを紹介します。皆さんと一緒に応援の和を広げることができればと思います。

http://www.yasuhiko-takahashi.com/ 

美しさが際だつ花の切手シート発売

 写真は、秋田県東部郵便局長会(会長は伊藤光憲羽後荒川郵便局長)発行の「せんぼく花紀行2016」、「みちのく小京都角館~その参」切手シートです。花紀行は1000シート、角館~その参は3000シートを印刷したそうです。

 今日の午前、伊藤会長をはじめ、市内郵便局長の皆さんがお出でになり、切手シート見本を市に贈呈いただきました。「今回のシートは、ミズバショウ、カタクリ、サクラの美しさが特に際だつ写真を使用しています。仙北市の魅力が伝わる自慢の商品です。旅の思い出に、またお土産にご利用ください」とのこと。

 東部地区(秋田県南)の各郵便局や、市内の観光拠点各地、またお花見会場などで販売中です。

2016年4月14日木曜日

公害防止協定を締結

 市が建設を予定している堆肥処理施設については、建設予定地付近の皆さんと一緒に、これまで勉強会や先進地視察などを行ってきました。

 さらに今日の夕方、高野集落代表の門脇晃幸さん、外谷地集落代表の田口賢咲さんにお越しをいただき、市と3者で公害防止協定を締結しました。

 仙北市は、最近になり和牛の肥育頭数が拡大し、その堆肥の処理と有効活用が課題になっています。そこで国や県に相談し、畜産環境総合整備事業を導入することにしました。処理後の堆肥は作物の有機栽培に不可欠で、商品性を高めるために、是非とも農家の方々に利用してもらいたいと考えています。

 今後とも協定を遵守し、付近の皆さんにご迷惑をかけないよう事業を進めます。

日産自動車から電気自動車の無償貸与

 日産自動車株式会社より、電気自動車e-NV200の無償貸与が決定しました。写真は今日の午後に行われた引き渡し式の様子で、株式会社日産サティオ秋田の山田幸作・代表取締役社長にお出でをいただきました。

 仙北市と日産との連携は平成23年から本格化しました。仙北市をフィールドにEV自動車(リーフ)の極寒降雪地走行実証試験から始まり、急速充電器などの寄贈も受けた経緯があります。日産グループでは、さらにゼロ・エミッション社会の実現を目指し、電気自動車の普及を図る「電気自動車活用事例創発事業」に着手し、全国から活用アイディアを募っていました。

 e-NV200は強力なバッテリーを搭載する車両で、給電能力は世界最高レベルです。そこで仙北市は、市内各イベントの電源車として、また災害時の住民サポート車両として、さらにはドローンの電源車として活用を提案し、これが見事採択されました。

 山田社長は、「先端技術を導入したまちづくりに取り組む仙北市に貸与できて、私たちも嬉しいです」とコメントくださいました。本当にありがとうございました。

2016年4月13日水曜日

仙北市のドローン実証実験をYouTubeにアップ

 一昨日のドローン実証実験を記録した短編映像(約3分)を、YouTubeにアップしました。

https://www.youtube.com/watch?v=Qx0vokkoo8U

にお進みください。撮影も編集も音入れも、全て市の若手職員(みらいのまち映像プロジェクト)が行いました。

 手前味噌で恐縮ですが、本当に良くできています。アップ前、最終編集版を見てウルウルしてしまいました。何よりも小学校・中学校の子ども達の表情が輝いています。実証実験に立ち会ってくれた皆さんは、どんな未来の扉を開くのでしょうか。

 みらいのまち映像プロジェクト、次の作品もお楽しみに…。

角館祭りのやま行事実行委員会が発足

 本日午後6時から、第2回角館祭りのやま行事実行委員会を開催。新年度となり、構成団体の代表が決定したことから、角館のお祭りを主催する新組織の役員を協議しました。その結果、実行委員長には角館のお祭り保存会代表の今野則夫さんが着任しました。

 また副実行委員長には、仙北市商工会の堺研太郎さんと角館観光協会の石橋正則さんが、監事には角館のお祭り保存会の佐々木正己さんと仙北市商工会の桜田賢太郎さんが、それぞれ着任しました。新実行委員長の今野則夫さんは、「安全を第一に、そして伝統を重んじて、皆さんの思いを実現できるよう精一杯頑張ります」と話していました。

 会則の協議も行われ、新実行委員会の正式名称が「角館祭りのやま行事実行委員会」に正式決定しました。皆さんのご協力で、新たな実行委員会が正式に発足しました。これから安全対策など、本格的な対応が動き始めます。

2016年4月12日火曜日

チャレンジデーにご参加ください

 本日午前、チャレンジデー2016の実行委員会を開催しました。毎年5月の最終水曜日に、午前0時から午後9時の間で連続15分間運動をした人の数で勝敗を決します。今年の開催日は5月25日、対戦相手は和歌山県上富田町です。

 今回で6回目となるチャレンジデー。ここ2年は対戦相手に勝利しています。今年も秋田県25市町村が全て参加する予定で全国的な話題になりそう。今日の実行委員会では、「農作業も参加したことになるので、軽運動と言わずに農作業もOKとチラシに書き込めないか」、「何より参加した後の報告書の提出の仕方に工夫が欲しい」など、様々なご意見をいただきました。事務局で検討します。

 実行委員会の判断は、「他動的な行為は対象外」としました。例えばドライブで車を運転するとか、トラクターでほ場耕起の作業だけ…、などはチャレンジデーに参加したことにはなりません。草むしりだったり稲の苗運びなどは対象とする整理です。つまり「チャレンジデーは、生涯スポーツを始めるキッカケづくりなのだから、日ごろの運動不足を解消するために、進んで自ら体を動かした認識が持てる」ことが大切だとの考え方です。

 せっかくの機会です。あまり難しく考えないで、体を動かしてみましょう。

2016年4月11日月曜日

ミズバショウがもうすぐ見ごろになります

   仙北市刺巻湿原のミズバショウが、見ごろ一歩手前の状況です。先週土曜日からはミズバショウまつりが始まっていて、地元の皆さん自慢のご馳走も食べることができます。

 今日は一気に寒さが逆戻りしました。でも明日以降はまた気温が上がる予報です。そうなると、今週末ぐらいには見ごろに差しかかるのかなあと…。週末は混雑するでしょうから、お時間のある方は、ゆっくり群生地の中の木道を散歩できる平日をお勧めします。

 皆さんのお越しをお待ちします。                                                

ドローンの図書移送実験が成功

 本日午後2時、仙北市立西明寺小学校と西明寺中学校間の1.2キロで、ドローンの秘匿通信による図書空中配送の実証実験が行われました。実験者は国立研究開発法人「情報通信研究機構」と「(株)プロドローン社」、そして仙北市です。実験は大成功でした。

 時おり吹雪が強まるなど心配な気象状況でしたが、西明寺中学校(佐々木正芳校長)では全校生徒(58人)が体育館に集合し、天候の回復を待つ間にドローン学習を行いました。こちらも有意義な場面でした。30分ほど経ち、雪が弱まったタイミングを見はからい、「星の王子さま」を積載したドローンが西明寺小学校を離陸。約7分で西明寺中学校グラウンドに着陸しました。子ども達からは大きな歓声と拍手が巻き起こりました。それにしても、全く不安感のない飛行でした。報道関係者もドローン制御の高い技術力に感動していました。

 今後も多くの機関のご協力をいただきながら、市内の小・中学校と図書館の間を、ドローンが完全自動で図書を移送するシステムを構築します。さらに近未来技術実証特区としてドローンの活用策を提案し、各種の実証実験を繰り返します。将来的はドローンの研究・製造企業を誘致し、ドローン・バレーの実現を目指します。
※ドローンが届けてくれた図書を手に全校で記念撮影

2016年4月10日日曜日

ドローンが運ぶ図書と夢

 明日の午後、西明寺小学校~西明寺中学校間で、図書室の本をドローンが移送する実証実験が行われます(写真は実験使用機)。国立研究開発法人・情報通信研究機構(通称NICT:東京都内)と、(株)プロドローン社(名古屋市内)の協力に感謝です。

 平成23年事業で、仙北市内12の小中学校図書室、角館図書館(情報センター)・田沢湖図書館・西木公民館は、図書検索情報システムで結ばれ、どこからでも読みたい本の所在を確認することができるようになっています。あとはリクエストをいただいた場所に本をお届けするだけですが…、その役割を近い将来、ワンスイッチ自動飛行のドローンに担ってもらおうと考えています。その第一歩の取り組みです。明日の実験では「星の王子さま(サン=テグジュペリ著)」などを移送する予定です。

 実証実験では、安全を確保するため様々な対策が講じられています。市道や国道の上空交差もあります。時間の前後で、場合によっては警備員の誘導なども行われます。また今回の実験の様子を撮影し、短編記録映像を製作する市役所職員プロジェクトが立ち上がっています。90秒程度に編集し、YouTube などで放映する予定です。こちらもご期待ください。

北上市の展勝地さくらまつりで

 みちのく3大桜名所のご縁で、岩手県北上市の展勝地さくらまつりオープニング式典に参加しました。展勝地のさくらまつりは今日4月10日から5月5日まで。今日の状況だと、明日の午前には「開花宣言」できそうだと…。

 ところで3大桜名所は、この北上市展勝地のほか、青森県の弘前公園、それに角館ですが、この3市の行政や観光関係者はとっても仲良しで、毎年さまざまな交流を実施しています。昨年は角館で「3大桜サミット」も開催しました。先ほどまでの打ち合わせでは、「せっかく交流が続いているのに、市民の皆さんの相互交流が少ないので、3ヶ所を順番に回るバス旅行を企画しよう」の意見も飛び出しました。

 みちのく東北の3大桜名所を巡るお花見です。これ以上ない贅沢至極な春でしょう。

2016年4月8日金曜日

角館の桜まつり16日にプレ・オープン

 本日の夕方、角館の桜まつりに関係する2つの会議を連続開催しました。1つは交通安全会議、もう1つはお祭り実行委員会です。このうち実行委員会では、最新の開花予測なども踏まえ、16日(土)に桜まつりをプレ・オープンすることを決定しました。

 角館の桜まつりは、全国の旅行会社がツアーを企画していることから、3年前に桜まつり期間を固定、旅行商品の造成に影響が出ないよう配慮してきました。しかし天候によって開花時期が前後し、お客様からは「出店がなく寂しい」、「仮設トイレが不足」など、準備不足と誤解される苦情も寄せられていました。

 プレオープンでは、桜並木会場での観光案内所の開設、臨時食堂などの出店、駐車場、交通整理員の配備、仮設トイレの設置、安全巡回、夜桜ライトアップなどを実施予定です。
※写真はお祭り実行委員会での協議風景。

大曲支援学校せんぼく校が開校

 今日の午後、大曲支援学校せんぼく校(旧大曲養護学校せんぼく分教室:中野洋一校長)が開校し、入学式が行われました。小学部1名、中学部4名、高等部10名の皆さんと、在校生17名で、新たな分校の歴史が始まります。

 平成25年春、大曲養護学校の分教室としてせんぼく分教室が誕生しました。仙北市から大仙市内に所在する養護学校に通う子ども達は、通学時間に1時間前後が必要でした。これが大きな負担になっていたこと、また児童・生徒数が増加する見込みもあり、分教室が望まれていました。そんな中、角館高校と角館南高校の統合が決まり、旧角館南高校の敷地に分校を建築する前段で市内遊休施設に分教室が実現。そして3月、素晴らしい分校校舎が完成し、引っ越しを終え新校舎で入学式となりました。新校舎はふんだんに木材が使用されていて、とっても気持ちの良い学習環境です。

 分教室時代から、子ども達は多くの地域行事に参加してくれました。市民との共同作業も頻繁です。市民の皆さんは、そんな子供たちを応援しよう、新しい学校を盛り立てようと、いろんな準備を進めています。

2016年4月7日木曜日

時空を超えたスリーショット

 佐竹敬久・秋田県知事(写真:右)と、小田野直光・仙北市地方創生総合戦略統括監(写真:左)です。場所は県庁知事室。二人のバックには小田野直武の不忍池図(レプリカ)が写っています。あれっ?、気が付いたかな…。

 さて小田野統括監には、この4月から仙北市役所に着任をいただきました。3月までは国立研究開発法人の海洋技術安全研究所にお勤めで、市が昨年実施した田沢湖湖底調査では、水中カメラロボットを操縦し画期的な映像収録に成功しています。そのお人柄やネットワークが、仙北市の地方創生特区や総合戦略などの推進に不可欠と考え、海洋技術安全研究所と協議して仙北市へ派遣いただきました。
 本日夕方、これらの経緯報告とごあいさつに、佐竹知事を訪ねました。知事にはお忙しい中で時間を調整くださり、本当にありがとうございました。

 ところで歴史的に言えば、小田野統括監は、小田野家が角館に入部してから14代目に当たる末裔で、その昔、日本医学を開いた解体新書に挿絵を描いた小田野直武の一族です。さらに小田野家は佐竹家の家臣団を構成していました。

 アップした写真には、直武の傑作と言われる秋田蘭画・不忍池図と小田野統括監(小田野家14代)、そして佐竹知事(北家21代)が一緒に写っています。時空を超えたスリーショットと言えば、少し大袈裟でしょうか。

2016年4月6日水曜日

角館高校に225名の新入生

 本日午後、角館高校の入学式に出席しました。以下は私の祝辞の概要です。

 ~さて新入生の皆さんに申し上げます。日本は既に人口減少国に転じ、秋田県の現象速度は全国一で、高齢化が加速しています。経済実態も改善に勢いはありません。このような社会情勢の中で、皆さんの高校生活はスタートします。3年間は長いようで、実は一瞬です。この間、皆さんは一刻も無駄にすることなく、皆さんの人生をより豊かに生きるため、また社会をより良きものとするため、それぞれ準備作業を怠らないで欲しいと思います。

 何を目標とするのか、その目標に近づく手法のどれを選択するのか、この3年間、絶えず試行錯誤を繰り返して欲しいのです。そして明確なビジョンの例え一片であっても、手にして欲しいと思っています。
 さらに級友や先輩など、周囲と違う自分を、できるだけ多く発見してください。重要なことは、自分が思い描く自分に近づく努力です。他人との比較は意味を持ちません。自身を過小評価しないこと、自ら限界をつくらないこと、他人を傷つけないこと、この3つを心に刻み、高校生活を過ごして欲しいと思います。

 2年・3年の皆さんにもお願いがあります。若者は、常に社会の変革者であるべきです。これまで諸先輩が築き上げた「若杉と駒草」の校風を大切に継承しながらも、あるときは、新たな視点でこれを突き破り、次代を拓く役割を果たさなければなりません。破壊と創造は表裏一体ですが、創造の行動を新入生と共に起こしてください。考えているばかりでは、社会はおろか、自分を変えることは叶いません。未来は行動でのみ拓かれます。~

 後輩の皆さん、頑張れ!。

はなさき仙北がこども園運営をスタート

 昨日は神代こども園(写真)、今日は生保内だしのこ園の入園式でした。どちらも幼保連携型認定こども園ですが、昨年10月に市が立ち上げた社会福祉法人「はなさき仙北(小林一雄理事長)」が運営する施設として、この4月に再スタートを切りました。

 子ども達は家族の宝、地域やまちの宝です。できるだけ多くの方々(保育士さん等)に、しっかりと責任を果たせる立場で、その成長を支えてもらう体制づくりが必要です。社会福祉法人のこども園運営は、子ども達の成長を応援する施設整備や保育士さん等の確保、保育・教育サービスの改善などで、国からの支援を受けやすい特徴もあります。これからの子育て拠点の運営手法として、有効な政策の一つになると考えています。

 先ずは神代こども園、生保内だしのこ園で、しっかりと成果を上げて欲しいと思っています。

交通安全祈願祭を開催

 今日の午前、角館樺細工伝承館で交通安全祈願祭を開催。写真は交通安全功労者表彰を受けた黒澤孝三さんです。この他、優良団体として角館小学校PTAさんも表彰を受けました。おめでとうございます。

 春の交通安全運動が今日からスタートしています。いつもの年だったら、仙北市内はミズバショウ、カタクリ、サクラの開花前で、観光客の動きもそれほどではありません。でも今年は雪解けも早く、既に刺巻のミズバショウ群生地では観光客の姿を多く見ます。ミズバショウやカタクリの花祭りは、9日(今週土曜日)からです。

 角館の桜祭りは20日からですが、天候と咲き具合を推測し、16日(来週土曜日)ぐらいから、プレイベントを開催する準備を進めています。

 市民も観光客も、交通事故を起こさない、また遭遇しない安全な1年になりますように…。

2016年4月4日月曜日

政府目標は2020年で150万泊

 「観光で東北を元気にするシンポジウム」で、新たに分かったことを紹介します。政府は、2015年で51万泊の東北各県の外国人宿泊者を、2020年目標で、150万泊まで伸ばす計画でした。

 この計画を実現するため、2016年を東北のインバウンド対策元年と位置づけています。安倍政権の地方創生・東北復興とリンクする重要課題として、その力の入れ様も半端ではなさそう。とは言うものの、それでは具体のメニューはと聞き耳を立てましたが…、よく分かりません。多分この後に明らかになる東北復興予算の中の観光振興対策費で、何らかの対応が打ち出されると思います。

 第2部の意見交換会で一緒だったJR幹部は、「人口減少が著しいからこそ、観光などで交流人口を生み出さないと地域に活力が戻りません。秋田県内の自治体とJRは運命共同体です」と言ってました。同感です。

※写真は、仙北市内で農家民宿を営む方々の台湾視察研修(1月11日、秋田空港出発ロビーにて)。

観光で東北を元気にするシンポジウム

 本日午後、仙台市に移動し「観光で東北を元気にするシンポジウム」に参加しました。

 初めにあいさつに立った清野智さん(東北観光推進機構会長・東日本旅客鉄道株式会社会長)は、「今こそ東北各県・各地は、観光で地域復興、地方創生を進めるため、さらに連携を深めなければなりません」と訴えました。続いて登壇した田村明比古さん(国土交通省観光庁長官)は、「東北以外では外国人観光客の伸びが顕著です。観光客目線の商品造成や磨き直しを、皆さんと一緒に進めたいと思います」と話していました。

 トークセッションでは、各県でJRのディステネーションキャンペーンの主体を担った団体代表が登壇。秋田県からは打川敦さん(横手市観光協会会長)が、岩手北上や平泉などと連携した広域観光の現状を報告しました。

 パネルディスカッションでは、東北6県の各県知事が登場。佐竹知事は「おもてなしは当たり前。これを前面にしても外国の方々にどれだけアピールできるか疑問です。やはり社会資本の整備を進めることが一番です。道路や鉄道・空港・港湾などのアクセス資本、それに通信設備の蓄積などが最重要です」と話していました。

2016年4月1日金曜日

新人を迎え28年度が始まりました

 今日4月1日、各庁舎・病院などで、12人の新人と、進藤病院事業管理者・小田野地方創生総合戦略統括監を迎え、新年度の職員訓辞を行いました。以下はそのダイジェスト版です。

《第1点目》
 第1点目は、仙北市が誕生して11年目となることを踏まえ、市役所の基本的な機能を再構築する作業に着手します。その第一歩として「接遇の改善と機能強化」に本格的に取り組みます。一刻も早く、市役所を市民にとって「気持ちの良い場所・安心できる場所・役に立つ場所」にしたいと思っています。
 日夜の業務では、多大な時間を消費して書類整備や文書発送をしていますが、書類書きが仕事ではありません。書類の向こう側には、県庁や省庁ではなく、市民がいます。私たちの仕事は100パーセント市民のためにあります。直接的に市民と接する窓口業務などは、特に対応する私たちが一人ひとり、その表情・言葉・身だしなみなど全てを駆使して、市民に気持ちよく、安心感や希望を感じてもらえることが、市役所が市民に支持をいただける場所に変わるための最低条件です。市民をお迎えする側の私たちが、つまらなそうな顔ではいけません。仮に家庭や地域で面白くないことがあっても、それを市民に押し売りするようなことは御法度です。私たちは市役所という総合サービス業で働くプロです。サービス業はおもてなしが命です。
 昨年起きた職員の不祥事、さらに以前からの未熟な対応力で、市民と市役所の信頼関係は、残念な分析ですが最低レベルと言うより他ありません。私ももちろん、今日の現状の全てを反省し、より良きものに改善する意識を強く持って、明るく元気に取り組む1年にしてください。


《第2点目》
 第2点目は、市役所の職員の皆さんにとっても、職場が楽しい場所になるために努力をする1年にしたいと思っていることです。
 皆さんは毎朝、目が覚めて「早く職場に出勤したい」と思っているでしょうか。いま抱えている仕事が上手く行けば、あの人この人が喜んでくれる、そんな顔を連想できるでしょうか。もちろん人手不足で、気持ちはあるけれど業務に追い立てられて、十分に説明をすることができない場面も多々あると思います。管理者として申し訳なく思っています。しかし、だからこそ限られた人員で一人ひとりがモチベーションを高く持ち、仕事にあたらなければならないと思います。市役所は総合サービス業だと先ほどお話しをしましたが、市民が困って市役所に来たとき、「予算がないので」と言うような返事は、それが事実でも、市民の側に立った、寄り添った返答としては全く不適切です。説明時間の短縮にはなるかも知れませんが、「予算がない」と言う返事ではなく、最低でも「何ができるか一緒に考えましょう」と答えなければいけません。そして実際に、各課と調整して市民の思いに何とか近づく、そんな対応を心がけてください。その時に他のセクションと緊密な関係があるかないかで、その後の展開は大きく左右されることは容易に想像ができます。市役所の組織は縦割りですが、人脈は横に横に張り巡らせておくことが、市民サービスの向上に直結する重要要素です。そのためにも、日ごろから職員間のネットワークづくりをお願いします。


《第3点目》
 3点目は、重点プロジェクトへの取り組みです。市民と協働を行政運営に基軸に据え、総力戦でまちづくりを進める、様々な情勢の変化で仕切り直しをしながら、やっと新たなスタートラインに立つことができた、それが今日です。これまでの10年間で新たに顕在化した事案もありますが、合併当時に抱えていた課題は、既に相当数が解決できています。これは市民のご協力はもちろんですが、皆さんの努力の成果です。自信を持ってください。この戦略と強く連動する、例えば統合庁舎の実現は、今年度の最重要案件です。また老朽化が進む公共施設の整理、医療連携、環境保全、新エネルギー対策など、何としても今年度で確実な一歩を踏み出さなければなりません。果敢に挑戦してください。信念を持って事に当たってください。そして更なる創意工夫をお願いします。その結果の責任は、私ども市長・副市長・教育長・病院事業管理者がきっちり対応します。
 皆さんが法令を遵守して取り組み、改善を繰り返し、足を棒にして努力した結果、それでも上手く行かなかったなら、それは「未だ機が熟せず」で、決して失敗ではありません。


 私たちは、これから仙北市独自の地域づくりと地方創生を成し遂げるため、明確な目標を設定し、大いなる決意で人口減少対策に踏み出します。仙北市の生き残りをかけた戦いです。他のどの自治体よりも可能性が多様な仙北市です。私たちだったら、市民と手を携えて進めたら、その追い求めるまちの姿を必ず現実のものとすることができます。
 頑張りましょう。