今日4月1日、各庁舎・病院などで、12人の新人と、進藤病院事業管理者・小田野地方創生総合戦略統括監を迎え、新年度の職員訓辞を行いました。以下はそのダイジェスト版です。
《第1点目》
第1点目は、仙北市が誕生して11年目となることを踏まえ、市役所の基本的な機能を再構築する作業に着手します。その第一歩として「接遇の改善と機能強化」に本格的に取り組みます。一刻も早く、市役所を市民にとって「気持ちの良い場所・安心できる場所・役に立つ場所」にしたいと思っています。
日夜の業務では、多大な時間を消費して書類整備や文書発送をしていますが、書類書きが仕事ではありません。書類の向こう側には、県庁や省庁ではなく、市民がいます。私たちの仕事は100パーセント市民のためにあります。直接的に市民と接する窓口業務などは、特に対応する私たちが一人ひとり、その表情・言葉・身だしなみなど全てを駆使して、市民に気持ちよく、安心感や希望を感じてもらえることが、市役所が市民に支持をいただける場所に変わるための最低条件です。市民をお迎えする側の私たちが、つまらなそうな顔ではいけません。仮に家庭や地域で面白くないことがあっても、それを市民に押し売りするようなことは御法度です。私たちは市役所という総合サービス業で働くプロです。サービス業はおもてなしが命です。
昨年起きた職員の不祥事、さらに以前からの未熟な対応力で、市民と市役所の信頼関係は、残念な分析ですが最低レベルと言うより他ありません。私ももちろん、今日の現状の全てを反省し、より良きものに改善する意識を強く持って、明るく元気に取り組む1年にしてください。
《第2点目》
第2点目は、市役所の職員の皆さんにとっても、職場が楽しい場所になるために努力をする1年にしたいと思っていることです。
皆さんは毎朝、目が覚めて「早く職場に出勤したい」と思っているでしょうか。いま抱えている仕事が上手く行けば、あの人この人が喜んでくれる、そんな顔を連想できるでしょうか。もちろん人手不足で、気持ちはあるけれど業務に追い立てられて、十分に説明をすることができない場面も多々あると思います。管理者として申し訳なく思っています。しかし、だからこそ限られた人員で一人ひとりがモチベーションを高く持ち、仕事にあたらなければならないと思います。市役所は総合サービス業だと先ほどお話しをしましたが、市民が困って市役所に来たとき、「予算がないので」と言うような返事は、それが事実でも、市民の側に立った、寄り添った返答としては全く不適切です。説明時間の短縮にはなるかも知れませんが、「予算がない」と言う返事ではなく、最低でも「何ができるか一緒に考えましょう」と答えなければいけません。そして実際に、各課と調整して市民の思いに何とか近づく、そんな対応を心がけてください。その時に他のセクションと緊密な関係があるかないかで、その後の展開は大きく左右されることは容易に想像ができます。市役所の組織は縦割りですが、人脈は横に横に張り巡らせておくことが、市民サービスの向上に直結する重要要素です。そのためにも、日ごろから職員間のネットワークづくりをお願いします。
《第3点目》
3点目は、重点プロジェクトへの取り組みです。市民と協働を行政運営に基軸に据え、総力戦でまちづくりを進める、様々な情勢の変化で仕切り直しをしながら、やっと新たなスタートラインに立つことができた、それが今日です。これまでの10年間で新たに顕在化した事案もありますが、合併当時に抱えていた課題は、既に相当数が解決できています。これは市民のご協力はもちろんですが、皆さんの努力の成果です。自信を持ってください。この戦略と強く連動する、例えば統合庁舎の実現は、今年度の最重要案件です。また老朽化が進む公共施設の整理、医療連携、環境保全、新エネルギー対策など、何としても今年度で確実な一歩を踏み出さなければなりません。果敢に挑戦してください。信念を持って事に当たってください。そして更なる創意工夫をお願いします。その結果の責任は、私ども市長・副市長・教育長・病院事業管理者がきっちり対応します。
皆さんが法令を遵守して取り組み、改善を繰り返し、足を棒にして努力した結果、それでも上手く行かなかったなら、それは「未だ機が熟せず」で、決して失敗ではありません。
私たちは、これから仙北市独自の地域づくりと地方創生を成し遂げるため、明確な目標を設定し、大いなる決意で人口減少対策に踏み出します。仙北市の生き残りをかけた戦いです。他のどの自治体よりも可能性が多様な仙北市です。私たちだったら、市民と手を携えて進めたら、その追い求めるまちの姿を必ず現実のものとすることができます。
頑張りましょう。
そうですね!市民も同じ気持ちで頑張っていかなければ、ならないと思います。
返信削除はい。お願いします!。
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