2011年4月30日土曜日

刺巻の水ばしょう


 国道46号線の刺巻駅付近は、水ばしょうの群生地で有名です。今日は連休2日目ということもあり、多くの皆さんが木道を歩き、群生地内を散策していました。

 見頃は連休中ずっと続くそうです。一緒に歩いてくれた地元の小玉さんは「最近、水ばしょうのエリアが広がっていて、昔と比べると随分増えた」とのこと。群生地の中には水ばしょうの他にも座禅草、菊咲き一輪草など、珍しい花の姿もあります。

 刺巻集落の皆さんは心づくしのおもてなしをしていました。もちろん出店も地元の皆さん。義援金箱もあり「がんばろう!東北 刺巻の水ばしょう」の掲示幕が掲げられています。元気回復の花紀行に皆さんもどうぞ。

運動会の意義


 第50回を数える西明寺地区住民大運動会。写真は大牧会長に向かって選手宣誓の場面をパチリ。住民大運動会ですから、地域と小学校の子ども達が一緒に一日を過ごします。

 ところでこの運動会、今回が最後の開催となります。数年前から実行委員会で協議か重ねられてきました。いろんな意見がありましたが、50回を期に、一度リセットをしようと言うことで、来年からは小学校単独での運動会に衣替えします。

 地域行事の持ち方が難しい時代になっています。自分は「新しいスタートを切るためのリセットです。運動会の精神で、この後も地域の皆さんが小学校の最大応援者でいてください」とお願いのあいさつをしました。

 父兄だけではなく、地域全体で学校を盛り上げることが、地域力増進に直結すると思っています。

2011年4月29日金曜日

みんな誰かを応援している


 JR角館駅午前10時48分。やっと全線復旧した東北新幹線の軌道を走り、東京発のこまち115号が角館に到着しました。お出迎えのスタッフは、市や観光協会、角館南高校生徒、JR、マスコミ関係者も含めると100人ぐらいかな。

 同じく角館駅に降り立った上局の皆さんも100人ぐらいだったと思います。ピンクのジャンパーを着て気合いが入っているのは、小櫻舞子さんのおっかけ隊なんだそうで。駅前では角館南高校の子ども達が手踊りを披露し、また募金活動を行っていました。みんな誰かを応援しています。

 昨日の実行委員会で、観桜会の会期を5月8日まで3日間延長しました。桜を見て元気を出そうとの考えましたが、その桜が咲かないのではどうしようもありません。少しずつ復興が進展している被災地の方々にも、たぶん東北で一番最後まで咲いている角館の桜を見る機会を増やすことが、「共に頑張ろうのエール」につながります。見て欲しいなあ、角館の桜。

 手を振ろうプロジェクトがどんな具合だったか、少し心配です。

雲沢地域運営体・総会


 写真は本日(4月29日)、雲沢集落センターで行われた雲沢地域運営体の、平成23年度総会での高橋惣十郎会長のあいさつ風景。高橋会長は「昨年12月12日に設立後、昨年度は短期間のうちに多くの取り組みを実現できた。今年は丸々一年の時間がある。入見内川が広い雲沢の共通項。この母なる川の環境整備を行いたい」、と話していました。

 自分は「東日本大震災後、社会の様々な価値観や見方が大きく変わった。これまでは邪魔者と捉えられていた雪は水の源で、工業も農業団地も豊富な水資源のある地域に移り出すことが予想される。国家、東北のなかで担える仕事をどんどん担っていく地域にしたい。その基本は地域がしっかりしているかどうかだ。子や孫にも安心して受け渡すことのできる地域づくりにご協力をお願いしたい」とお話しさせていただきました。

2011年4月27日水曜日

市議会臨時議会開催


 第3回仙北市議会臨時会開催。東日本大震災に関係した経済対策を議論いただきました。

 この中で、特に危機感を感じている3分野について、次のように説明をさせていただき予算を可決いただきました。

【観光分野】
 観光分野では、移動手段に支障のない仙北市内・秋田県内の皆様に、地元の魅力を再確認していただくこと、まずは市民・県民に愛される観光地づくりの基本に立ち返ろうと、市内全世帯及び仙北市に避難された震災避難者に、400円の温泉入浴券2枚綴りを配布したいと思います。また市内の宿泊施設を利用する秋田県民を対象に、1人当たり2,000円の宿泊クーポン券を抽選で1,000人にプレゼントし、市内の宿泊施設や温泉施設を応援したいと思います。第一弾は4月22日で応募を締め切り、更に23日分から第二弾の募集が始まっています。第一弾の応募者数は836件、うち重複応募者を除いた772人が対象となりました。23日、抽選により当選者500人を確定し、当選ハガキを25日に送付しました。
 また、今回の応募者で当選できなかった272人の方々にも、同日500円の利用券付ハガキを送付しました。ハガキが送付された皆様の、積極的なご利用を期待しているところです。
 ところで、復旧が待たれていた東北新幹線は、この29日に全線開通することから、市では観光協会等と協力し、こまち一番列車をお迎えする準備を進めています。田沢湖・角館の各駅で郷土芸能の披露や記念品の贈呈などを計画しています。
 さらに、心配していたJR東日本のディステネーション・キャンペーン(DC)ですが、秋田県が重点販売地域に指定され、ミニDCが今年の10月から12月まで実施されることが決まりました。今後は「田沢湖角館」の統一ブランドを最大活用し、そのメリットを発現できるメニュー造成が急務です。各旅客会社、エージェントとも緊密な情報交換を行います。また今回のDCは「食」が基本テーマとなっています。これまで以上に積極的に、都市部へ仙北市の食を売り込みます。

【商工分野】
 商工関係では、東日本大震災に伴う緊急的な経済対策として、秋田県が創設した「東北地方太平洋沖地震復旧支援資金」の融資を受けた市内事業者に対し、融資利率1.5%のうちの0.5%を市が10年間利子補給したいと思います。なお4月20日現在、市内企業融資申込状況は82件、12億350万円と伺っています。
 また、消費者の買い控えや自粛ムードを断ち切り、消費と事業主のやる気を喚起する起爆剤として、仙北市商工会と連携してプレミアム付き商品券の発行を計画しました。1億円に1割のプレミアムをつけた商品券を発売しようというもので、市がプレミアム分にあたる1000万円を補助したいと思います。商品券は、額面千円券の11枚綴り1セットで、実施期間は5月から12月末までを予定しています。市外のお客様にも活用いただきたいと考え、商工会に売り場などの拡大をお願いしています。

【農業分野】
 農業分野では、野菜などで全国的に生産量の多かった地域が原発事故の影響で値が付かないなどの現象が起きていて、産地移動が始まることが予測されます。安全・安心の作物団地、需要に対応できる生産基盤の整備が求められている中、被災地の隣接市としての責任を果たす上からも、団地育成に向けた政策を進めたいと考えています。

【雇用対策】
 大震災により事業所経営の悪化に伴い失業した方や、被災地から避難された方に緊急的な雇用対策として「緊急雇用創出臨時対策基金」を活用し、雇用機会の創出に取り組むこととしました。

2011年4月26日火曜日

さくらこまち115号おかえりなさいプロ


 秋田新幹線こまち115号おかえりなさいプロジェクトがジワジワと広がっています。当日はどれくらいの皆さんが新幹線に手を振ってくれるのか…。楽しみだなあ。

 おかえりなさいプロジェクトは、大震災後に復旧作業が行われていた東北新幹線で、全線通する初めての4月29日、しかも一番列車(東京発6時40分)に向かって、復興エールを贈ろうという企画。どこぞで“つぶやいた”声に、応援の輪が膨らんで、どんな風になるのかワクワク。

 通過時刻の目安は田沢湖10時34分、角館10時48分、大曲10時59分、秋田が11時32分です。駅で、あるいは沿線で、こまちを見たら手を振ってね。

サクラ咲く


 今年の一番サクラかな。角館菅沢のテーラー西宮さん。見事に咲いてくれています。武家屋敷、桧木内堤はもう少し時間がかかりそう。

 29日の東北新幹線全線復旧当日、仙北市民はどんなおもてなしで一番列車をお迎えするか、いろんなアイディアが出されています。何と言っても新幹線の停車駅が2箇所ある街はそうありません。駅ではサプライズがあるかも…。また沿線から「こまちに手を振ろう」という声もあります。

 大震災後、被災地とはまた違う被害の波が仙北市を飲み込んでいます。そんな中で新幹線の開通は久々に嬉しいニュースです。現状を改善できそうな期待感を抱かせてくれます。そんな予感が一番サクラに重なりました。

2011年4月24日日曜日

県日韓親善協会が再スタート


 1962年に設立されていた秋田県日韓親善協会。でもこれまで休眠状態だったそうで、新たに再スタートすることになりました。

 新会長に着任したのは高松和夫衆議院議員。高松会長は「ソウル便就航10周年、釜山とのコンテナ航路開設後15年が経過している。新しい組織で韓国との関係を強化しよう」とあいさつしました。駐仙台大韓民国総領事の金正秀(キム・チョンス)さんは、「秋田はドラマ・アイリスで韓国内では大変有名。子ども達の修学旅行に韓国を訪れる学校が最も多いのも秋田県。大変意義深い取り組みだ」と話していました。

 さて自分はと言えば、実は韓国には一度も行ったことがありません。行きたい、行きたいと思いながら、今日まで実現できていない状況です。今年こそは…。

2011年4月23日土曜日

ハートハーブがオープン


 田沢湖ハートハーブが、昨日、今シーズンの営業を開始しました。東日本大震災の影響で例年よりも2週間ほど遅いオープンです。温室シーズの中はもう花々が咲いています(写真)。

 ハートハーブに大きな可能性を感じています。経営のアロマ田沢湖は市が出資する第3セクターですから、ある程度、市の政策的な動きを反映できます。今は経営的に決して順調とは言えない状況ですが、例えば花いっぱい運動の司令塔として、花プロデュサーを養成する「花の学校」の開設はどうでしょう。種苗の育成力も強化したい部門です。季節の花を庭先に植えたい人はたくさんいます。ガーデニングが盛んな美しい街づくりに貢献できると思います。食べられる花の試験栽培も始めたいし、ガーデンウエディングは是非とも企画したい事業です。厳しい世相の中だからこそ、今シーズンは挑戦する姿勢が大切です。

 ところで、いつもは土・日・祝日のみのランチバイキング。皆さんからご好評をいただいていますが、ゴールデンウィーク中は毎日食べられます。来てね。

2011年4月22日金曜日

節電


 総務省への要望活動で上京。東北新幹線が復旧していないので飛行機で移動です。総務省では財政局などで災害対応の状況をお話してきました。

 写真は東京メトロのエスカレーターが、節電のために停止している写真。JR線では動いているところもありましたが、駅構内はかなり暗い感じです。ご飯で夕方に街へ出た時も、やはり節電です。昨日のニュースでは、大企業が休暇を電力需要の増える季節にシフトするんだそうです。

 内幸町にある東京電力本社周辺は、たくさんの警察車両や警察官、各テレビ局の放送車がいて、かなり物々しい雰囲気。大変な事態になっていることが伝わってきます。

2011年4月21日木曜日

魁新聞朝刊の笑顔は…。


 今朝の魁新聞は、お母さん達の笑顔が光ってました。「ニッポンの笑顔」秋田から!。秋田県の“元気出し行こう”広告ですが、お母さん達は仙北市西木町を中心とした「グリーン・ツーリズム西木研究会」の面々です。本当に皆さん良い笑顔!!

 秋田県もそうですし、実は仙北市も同様の状況があって、それは被災地を最大応援する宣言をしている自治体自身、経済の冷え込みが急速に深刻化している状況にあります。仙北市はプレミアム付き商品券の内外発行、宿泊クーポン券、各種の企業向け融資の利子補給、農作物の団地化政策などなど、27日開催の臨時議会でご議論をいただく事にしています。これは第1次補正と位置付けています。支援を継続するために、市内の経済・産業面の体力を確保する政策です。

 第2次の政策メニュー作成にも既に着手しています。皆さん、元気出して行きましょう。

角館の魅力を切手に満載


 市内郵便局の局長さん達が角館庁舎を訪ねてくれました。毎年この時期、角館の桜や武家屋敷を題材とした切手シートを発行していて、観光客の皆さんなどに大変好評です。昨日は新しいシートの説明をいただきながら、2種類を贈呈いただきました(写真はそのうちの1種類)。

 まあ綺麗です。例年は1500枚の発行なんだそうですが、今年は50円シートが新たに加わり、80円シートと共にそれぞれ1000枚限定販売となっているそうです。早めにお求めいただかないと、売り切れちゃいます。「角館、そして桜の魅力を発進して、皆さんに元気になってもらえれば」と話していました。ほんと、その通りです。がんばろう!東北。

和力凱旋報告


 和力(和楽器と舞踊のパフォーマンスユニット)代表、加藤木朗さん(写真中央)の凱旋報告を受けました。民俗紛争が絶えないバルカン半島諸国で日本の伝統芸能を披露し、絶賛を浴びて帰国。メンバー4名中3人が仙北市出身者で、和の響きと言うよりは仙北の響き…です。

 帰ったかと思うと、すぐ仙北市内での公演があり、その準備が既に始まっています。お忙しい中ご報告いただき、ありがとうございました。ところでバルカン諸国の反応をお聞きすると、「音楽、舞踊に説明は必要ありません。伝えたいことがちゃんと伝わります」と加藤木さん。「ああ、それ表現者の幸せです」と自分。

 だんだん遠慮がない会話になっていって。これも加藤木さんの人力ですね。

2011年4月19日火曜日

宿泊助成で2000円


 いつもだったら、仙北市がお客様であふれかえるシーズンです。水ばしょうの鑑賞会は16日から始まっています。カタクリや桜は22日からです。開花が遅れていることもありますが、今年は震災後の社会状況、また交通機関の復旧状況があり、静かな春となっています。

 被災者の支援を続けながら、市内の経済活動を支えるメニューの1つとして、「仙北・花紀行~宿泊クーポンプレゼント~」を行っています。この事業は市内の宿泊施設に泊まっていただける方に、2000円のクーポン券を差し上げようというもの。秋田県内の皆さんを募集対象にしたのは、これまで全国区だった仙北市観光の原点に立ち返り、まずは地元(秋田県)の皆さんに愛される観光地づくりをしっかりとやろうの思いを込めました。

 4~5月の連休に500名(27日に抽選)、また6~7月で500名の合計1000名様です。初夏では高山植物の観賞などに利用いただけるかな、とも考えています。仙北市のホームページに詳しく掲載してありますので、ぜひご応募ください。

※写真は角館伝承館前のしだれ桜。蕾が膨らんでいます。もう1週間も経てば…。

2011年4月17日日曜日

角南の行動力


 1972年に開催された第2回全国高校選抜バレーボール大会(女子)で、全国制覇を成し遂げたのが高田高校(岩手県陸前高田市)、準優勝は角館南高校(秋田県仙北市)でした。

 観光客の出が心配で、今日も武家屋敷通りを走っていたら、写真のグループにお会いして…。「何の募金活動ですか」と訪ねたら、「高田高校を応援する募金活動をしています」との返事。皆さんは角館南高校の生徒会の方々でした。お話しを聞いたら、先述の歴史を教えてくれました。高田高校は津波で大きな被害があったところ。皆さんの気持ちが痛いほど分かります。

 角館南高校の行動力はすごくて、4月23日(土)、「天地人チャリティコンサート」まで開催することを決定しています。チラシには「角南の総力を挙げて高田高校を支援します」の決意文がありました。ところで天地人は大間ジローさん(ドラムス・小坂町)、黒沢博幸さん(津軽三味線・盛岡市)、大沢しのぶさん(大館曲げわっぱ太鼓・大館市)の異色ユニット。主催が高校PTAで、一般市民が入場できるかどうかと言う、一番大切な質問を忘れて別れてしまいました。どうなんでしょう。

広がれ!支援の輪


 精巧堂印刷所(大仙市・越中奉社長)などが主催する東日本大震災復興支援チャリティイベントが開催されています。場所は仙北市田沢湖の神代体育館。午後4時ぐらいまではイベントを行うそうなので、今から駆けつけても間に合います。

 日頃磨き上げた芸事を活用し、非常事態に支え合う支援の輪を広げようと、地元仙北市からはあんどう兄弟(太鼓)、田沢湖龍神太鼓(太鼓)、菊池正平(舞踊)、DJタケムラ(マジッシャン)、また秋田市や花巻市からも参加をいただく豪華さです。

 ところで、会場内では精巧堂の越中社長とバッタリ。「今回のイベントでは、本当に仙北市からお世話になりました」とのごあいさつ。「とんでもありません。お世話になっているのはこちらです」。

 会場の外に設営された神代カレーや横手焼きそば、納豆汁などご当地グルメを提供するテントコーナーも賑わってました。被災地を応援したい気持ちがビシバシ伝わってくるチャリティイベントでした。

細川良治日本画展スタート


 本日(4月16日)から5月いっぱいまで、角館平福記念美術館を会場に「細川良治日本画展」が開催されます。今朝はこの展示会のオープニングセレモニーが行われました。

 ピアノの前であいさつをしているのが細川さん。そして細川さんから市にご寄贈いただいた人物画「若葉」が写真右手に写っています。生命力を感じる素晴らしい作品です。描かれている人はテノール歌手の本田武久さん。テレビで何度も紹介されていますが、素晴らしく説得力のある歌を聴かせてくれる大好きな歌い手です。

 細川さんの経歴は異色です。日本画にのめり込んだのが42歳からで、それ以前は工務店の社長さんでした。ご本人があいさつで「絵筆が持てる年代になった後、修練を重ねても50,60は鼻ったらしと言われるのが絵の世界。自分は40からの転身で、まだ鼻ったらしにもなっていない」と謙遜していました。が、実際は名だたる美術展で入選を繰り返す日本美術院の院友です。今回の作品は武家屋敷の青柳家や古木、また70年ぶりの発見となっているクニマスなど、多彩な作品を展示くださいました。

 もう一つ。細川さんの後ろにあるピアノは、話題となっている「樺細工で復活した奇跡のピアノ」。今回、細川さんと親交の深いOtoを楽しむ会の皆さんのミニコンサートも行われました。震災後の辛い社会情勢の中、ここ仙北市から〝復活の力・生命力の発信〟を感じさせる日本画展です。皆さんもご来場ください。

中川地域運営田・発足


 15日夜、中川地域運営体の設立総会に出席。会場は中川集落センター。地域内の各集落、各団体、また設立に向けて何度も事前協議を行ってきた準備委員会の皆さん等が集合。スリッパが足りなくなった…ほど、皆さんが参加してくれました。

 はじめに小玉久視準備委員長が、「これからは地域の融和、地域課題の解決、夢の実現、安全対策などに取り組んでいく必要がある」とあいさつ。さっそくの議事となり運営体の発足、規約、事業計画などを全会一致で承認。役員選出では、小玉準備委員長が会長に初代選任されました。

 自分は「今日、4月16日は中川地域にとって大変重要な記念日になる、今日から地域住民の全てを会員として迎えた、新たな地域自治が始まった。子ども達や孫達が住み続けたい、住み続けることができる、そんな地域づくりを市と一緒になって進めよう」とお祝いのお話しをさせていただきました。

 運営体は中川地域の設立で8団体となりました。9地域の全てで運営体が主体となった地域づくり活動を展開できるよう、今後も頑張ります。皆さんのご協力に感謝いたします。

2011年4月11日月曜日

岩手県山田町内に連絡所


 被災地の状況をリアルタイムで把握し、必要な救援体制を即時的に整えるため、9日、仙北市支援本部の現地連絡所を開設しました。

 秋田岩手横軸連携で災害協定を結んでいる岩手県宮古市、さらに周辺の山田町・大槌町を基本的なサポートエリアと考え、3市町の中間点にある民宿四十八坂荘(山田町内)にご快諾をいただいて…。現在2名の支援本部員(建設部所属職員)が常駐しています。

 各避難所の炊き出しは自衛隊が行ってくれていることもあり、今後の炊き出しボランティアは、避難所以外で行われることが多くなりそうです。と言うのも、自宅は何とか残ったけれど、停電・断水・物資不足などで生活できない方々がたくさんいます。そんな皆さんのサポートが課題になっている現状です。そしてこの現状は毎日変化します。だからスピードが勝負です。
 連絡所が皆さんの役に立ってもらえれば何よりです。

2011年4月8日金曜日

昨夜の余震で停電中


 昨夜の11時46分に発生した地震は、宮城県沖を震源としたM7.4の大地震でした。現在も北東北を中心に広域停電となっています。

 発生直後から田沢湖庁舎に詰めて、情報収集をしていました。11日の巨大地震の際に行った地域見守り(独り暮らし・高齢世帯など)を朝から実施しています。人的な被害は今のところ報告ありません。一方、公共施設関係では幾つかを確認しています。国道105号の大覚野峠(北秋田市側)で、200メートルにわたる雪崩が発生していて、現在は通行止めです。また田沢湖高原地区では、配水池の水位が下がり、断水が発生しています。原因を確認中です(市内の各地で、停電による断水が発生していますが、これとは違うような感触です)。
 東北電力の判断で、病院の立地する電送系列を優先通電しています。そんな理由で角館庁舎、田沢湖庁舎は既に電気は復旧しています。

【現状】
※市立病院等では外来対応ができない状況(薬は出せます)。
※西明寺診療所は午前、桧木内診療所は午後に受診可。
※神代診療所は薬を出しています。
※給水車が各地区で活動しています。
※幼稚園・保育園・小学校・中学校はお休みです。
※小学校の入学式は延期です。
※市内3庁舎で携帯電話の充電サービスをしています。
※神代の船山アンバスは通行止め。

2011年4月4日月曜日

塩釜からの写真


 塩釜へ救援活動に行っている市役所の職員から写真付きのメール。朝から何通かやり取りをしていますが、現地では被災者の方々から加湿器を要望されたそうで、現在、庁舎内の連絡網で不要となっている加湿器を集めています。

 さて写真は、今夜開催された自衛隊音楽隊による演奏会の風景。被災者の慰問活動もあちらこちらで行われるようになってきました。いぜん多くの皆さんが行方不明の状況ですが、命を繋げた皆さんは、何かに寄りかかりながらも、生きることへの歩みを進めています。音楽やボランティアの笑顔も、その力を与えてくれるものなのですね。

2011年4月2日土曜日

震災後の仙北市の運営について


 4月1日に職員にお話をさせていただいた、「新年度のあいさつ」から、一部を抜粋してお知らせします。このあいさつは、同時に市民に向けたメッセージとしてもお話をさせていただいた内容です。

 ~はじめに東日本大震災のお悔やみとお見舞い~。東日本大震災に対し、仙北市はあらゆる手法で復興支援に参画していく覚悟です。市民にもご協力をいただきたいと思っています。震災対策は大きく分けると震災地の復興支援と、ふるさと仙北市での産業・経済活動立て直しです。この両面にしっかり向き合って行財政運営に取り組みます。
 大震災は、日本社会のカタチを変える大きな事件で、復興は福島原発の事故対策とあわせ、先行きが全く不透明です。

 先の議会で可決いただいた当初予算、これは震災が発生する前に編成を行ったものですが、震災後に激変した社会情勢と、震災を起点に進めなければいけない仙北市のまちづくりに、はたして対応できるかどうか…、私の認識では厳しいと受け止めています。一刻も早い内外政策の見直しが必要と感じています。
 この際、マニフェストなど市民の皆さんと交わした市政公約は、精査の上でモノによっては「暫時凍結或いは先送り」とし、今この実情に、即時に手を打てる政策財源を確保すべきと考えます。特に強く危機感を抱いている分野は、商工・観光・農業の3部門です。危機状況が最高レベルにあるという私の認識を、ぜひ市民や職員の皆さんと共有したいし、その共有認識を原動力に、これまでの仙北市の産業・経済の構造転換を図りたいと思います。皆さんには戦略的な視点で、政策や施策の提案をお願いします。今後、この方針で議会と協議する心構えです。

 災害が発生する度に思うのは、仙北市の情報受発信能力の脆弱さです。少しずつ強化できていますが、基本的な部分が欠けているような気がします。平時の職員の皆さんの仕事ぶりを市民に伝えるためにも、また市民から思いを引き出すためにも、職員が先頭に立ち、情報の受発信を行える仕組みづくりを急がなければいけません。市民サポートセンターの開設、防災無線等の全市整備、市ホームページや広報のさらなる充実、地域運営体との連携強化などを図ります。そして何より、市民同志・職員同志・市民と職員の間の絆の結び合いを強める必要性を感じます。
 職員の皆さんには、人事異動で要望をなかなか実現できなかったことを、大変申し訳ないと感じています。しかしながら様々な理由があるのも事実で、どうかその点も参酌いただきたいと思います。また同じ職場で机を並べて仕事をしているにもかかわらず、現在も旧町村の垣根を感じる職員が多いと聞きます。その見えない壁こそ、職員が真っ先に乗り越えて欲しいと思います。

 昨年に続き、市役所機能として幾つかの新たな組織を再編成しました。議会でも答弁していますが、この方針は組織拡大路線ではなく、職員数の減少に対応するための小さな行政体づくりに向けた第一歩です。この延長線上に一体型庁舎の有り様が見えてくるはずです。
 新たな職場に着任された職員の皆さんは、おのおのの立場で市民とどのような関係を築けるのか、成果を上げることができるのか、全ては皆さんの取り組みにかかっています。既成概念にとらわれることなく、常に市民の思いを受け止め、法を遵守し、工夫を凝らして職務にあたってください。

 来年の今日を、清々しい気持ちで迎えることができるよう、自分は余事を排除し職務に専念します。市民の皆さん、職員の皆さんのご協力とご理解を心からお願いし、年度当初のあいさつとします。

2つの施設を市社協に移譲


 3月31日、特別養護老人ホームかくのだて桜苑と養護老人ホーム角館寿楽荘の引き継ぎ式がありました。これまで仙北市が経営してきた両施設ですが、4月1日からは市の社会福祉協議会が事業主体となって業務を継続します。

 写真は寿楽荘で、おじいちゃん・おばあちゃんにごあいさつをさせていただいた様子。この市から民間への移譲については、市民の皆さんからも「財政が窮屈になって、それで福祉施設を切っているんだろう」みたいなご指摘をいただきます。財政が厳しいのはその通りです。コストで言えば、公務員が行うサービスコストと、民間が行うサービスコストは、残念ながら差が大きいことは確か。多すぎると言われる市役所職員ですが、大量の退職者が数年続く状況の中で、人材を確保しなければいけないのもまた事実です。

 だからと言って、単純に公務員を引き上げて福祉施設を切る?のではありません。これまでも市の職員が本当に努力をしてくれて、入所の皆さんから頼られ、信頼しあって施設の運営が行われてきました。それをさらに、より専門性の高いスタッフが、より水準の高いサービスを提供できる仕組みを実現したいとの考え方が基本にあります。

 特に社会福祉協議会は、精鋭スタッフをそろえていることや、在宅から施設介護まで、連続したノウハウがある信頼性の高い団体です。これまで以上に入所者の満足度が高まることを信じています。

温かいウドン1000食


 遊々楽々3トピア会議メンバーを中心に、被災地でのウドンの炊き出し隊(実施日は先月30日)。場所は岩手県大槌町の県立大槌高校。仙北市を朝の5時30分に出発し、正午から午後2時まで750食のウドンを提供。さらに「250食のウドンとだし」は、避難所に差し入れしてきたとか。ホカホカのウドン1000食は、避難所の皆さんの気持ちまで温かくしてくれて、大人気だったそうです。

 仙北市内でおソバの栽培などを手がけている同会議。今回はウドンをひっさげての炊き出しボランティアです。大槌高校には約1000名の皆さんが避難していて、その一人ひとりにご馳走したいと、大量1000食を準備しての出発でした。

 参加した皆さんは「被災地の悲惨な光景は想像を絶するもの。今回で終わることなく、自分たちでできることを今後も続けたい」と話しています。