2014年4月29日火曜日

西木正明さんと小櫻舞子さん

西木正明さんと小櫻舞子さん(写真:ステージの上で歌う和服姿の綺麗な人)、ん?、どんな関係?。そうです。仙北市の観光大使が共通項です。

 今月21日、国民文化祭の仙北市実行委員会の際に、西木正明さん(仙北市出身)を仙北市観光大使に委嘱しました。西木さんは作家で大活躍の中、秋田県国民文化祭の総合プロデューサー、仙北市国民文化祭実行委員会顧問などをお引き受けいただいていて、何としても観光大使にお願いしたかった方でした。

 そして今日、角館の桜祭り特設会場で、大変な数のお客様に囲まれながら、小櫻舞子さんに観光大使の委嘱状を交付しました。
 小櫻舞子さん、本名は田中直美さん、出身は神奈川県茅ヶ崎市です。テイチクエンタテイメントに所属する演歌歌手で、平成13年「恋する城下町」、「女の湖畔」でデビュー。「恋する城下町」は角館が、「女の湖畔」は田沢湖がモチーフになっています。これがまたイイ歌で、一度聞くと頭から離れません。会場には仙北市民ファンクラブの皆さんや、地元茅ヶ崎市からも大勢のファンクラブの方々が応援に駆け付けてくれて、もう恐いくらいの盛り上がりです。そんなムードにおされながら、ステージ上でタスキまで掛けさせてもらいました。美しさと熱気で手が震えました。「歌を通じて全国に仙北市をアピールしてください」と、お願いの声も震えていたような…。

 ところで観光大使の最初の委嘱者は古賀和則さん(株式会社バスクリン代表取締役兼CEO:広島県出身)、次が荒木田裕子さん(日本オリンピック委員会理事、東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事:仙北市出身)です。様々な分野で活躍する皆さんに、これからも観光大使をお願いすることにしています。

 さらに5人目はhaーjさん(作曲家・編曲家:仙北市出身)。来月3日、地元で開催する桜コンサートの時に、観光大使にお願いします。haーjさんは嵐ファンにはお馴染みですが、老婆心で少し説明をすると、「いま一番注目されている若手の音楽家」、この一言に尽きます。

2014年4月28日月曜日

教職員の集い、そしてミズバショウ

仙北市教職員の集いに参加をさせてもらいました。あいさつでお話ししたことを少しだけ紹介します。

 「~初めて仙北市に着任された方々も、またこれまで市内の学校に勤務してきた方々も、どうか仙北市を好きになってもらいたい、良いところをたくさん見つけて、ファンになってもらいたい、それらを子ども達に伝えて欲しい、そんな風に思っています。仙北市の歴史や文化、恵まれた自然環境などはどこよりも素晴らしく、県内はもちろん、東北の観光産業を牽引していく役割を担っています。学校でもその一つひとつを教材に活用いただき、ふるさと学習をさらに進めて欲しいと思っています。市内には行事がたくさんあって、子ども達にも参加して欲しい場面が多々あります。国民文化祭、モーグルスキーのワールドカップ競技会…。お忙しい日程で大変かと思いますが、できるだけ子ども達が参加できるよう工夫をお願いします。子育て力の充実は市の課題です。自分は子育ては親育て、親育ては地域育て・まち育てだと思っています。一方で仙北市民の所得は全県の下位にあります。就業の場をつくり、男女が出会い、子どもが産まれて定住する若い皆さんが増えて…、そんな循環を早く実現したいし、その循環が子育て・まち育ての循環に好影響をもたらしてくれると信じています。今は教育再生が話題になっています。政治観や国家観を議論するのではなく、地域や家庭、学校と子ども達の良好な関係づくりが大切です。そして子ども達自身が、これからの人生で何が必要か、何を選ぶことが大切なのかなど、しっかりと考え選ぶことができる、そんな子ども達を育んで欲しいと思っています~」とお話をさせていただきました。

 会場を後に田沢湖庁舎へ移動する途中、またミズバショウ群生地に立ち寄りました。本当に美しく最盛期です。何人かの実行委員会の皆さんから、雪で痛んだ木道を改修して欲しいこと、また定期バスの臨時停留所ができないか、などのご要望をいただきました。お話を聞きながら肉を焼く臭いに体が反応し、売店で行者にんにく入りフランクフルトと牛肉串焼きを購入。走る車の中で、肉を食しながらご要望を実現する段取りを考えました。美味しいものを食べながら、他事は考えられない体質だということを、改めて認識しました。

2014年4月24日木曜日

美しい故郷

ブログアップ、ご無沙汰になっていました。田邉副市長が農水省に戻られ、現在副市長席が空席になっています。改めて副市長の働きの大きさを実感しています。1日24時間をもっと効率的に使わないと、様々な皆様にご迷惑をおかけしそうです。

 昨年、ディステネーションキャンペーンに向け、お客様が立ち寄りそうなトイレを相当数改修しました。名付けて「おトイレ改修大作戦」。写真はJR角館駅と内陸線角館駅の間にあるトイレに設置した様式シャワートイレです。
 実は昨晩、田沢湖でイッパイやって、汽車で角館駅まで移動しました。その汽車の振動がお腹を刺激したのか、トイレが恋しくなって…。駅に着くなりトイレに飛び込んでみると、駅のトイレが本当にきれい!!。さらにおトイレ改修大作戦でデビューしたシャワートイレも自信たっぷりに鎮座していて、思わず嬉しくなって写真をパチリ。

 今、仙北市はまさに百花繚乱の季節を迎えています。ミズバショウ(田沢湖刺巻湿原)も最盛期、カタクリ(西木八津・鎌足地区)は可憐な紅紫の花が楽しめます。サクラ(角館桧木内堤・武家屋敷通り)はまだこれからが本番ですが、今週の土~日には仙北市内のどのポイントに行っても花を愛でることができます。
 花も人も、トイレも美しい故郷です。

2014年4月16日水曜日

仙北市民動物園プロジェクト?

昨日開催の認定農業者協議会総会は、いろんなお話ができて刺激的でした。馬がお産した話しから始まって、市内にはポニーもいたな、リスを昔飼っていた、などなど話題がリレーして、だったら「市民動物園」をつくろうと言うことになりました。“何をバカなことを…”と言わないでください。

 動物園と言っても、ライオンやパンダがいる動物園ではなくて(そりゃ、いた方がイイに決まってますが)、タヌキやキツネ、ウサギ、羊、ポニー、馬などがいて、子ども達が触れ合えるような小動物主体のファミリー動物園です。「エサ代や人件費はどれくらい必要なんだろう」との疑問には、「このメンバーは農業者だぞ。畑で腐らせるよりはウサギに喰わせた方がエコだ」とか、「スタッフは出資をいただく企業からの輪番制でお願いすればいい」とか、少し無理のある解決手法でしたが、お酒の力は絶大です。そこに認定農業者レストランをオープンして、美味しい食材をアピールする機能もプラスしようと言う案もグッときます。

 朝、目が覚めて思い返しましたが、「こりゃ面白い」と改めて思っています。どうやってこのプロジェクトを進めようか、皆さん一緒に思案してください。

2014年4月15日火曜日

林農林水産大臣のお話

写真中央は林芳正農林水産大臣です。先週の土曜日、秋田市のホテルで開催された中泉松司参議院議員を励ます会の前に、秋田県内の農林関係団体代表者や市町村長との意見交換会がありました。写真はその際のごあいさつの様子です。

 あいさつで林大臣は「お念仏のようにTPPについては国益を守る、その発言を繰り返しています。オーストラリアとの牛肉輸入についても然りです。よく猫の目に例えられる農業政策の転換ですが、現政権は今年をどうする、来年をどうすると言う議論以上に、5年後の日本農業の在り方、10年後の需要対応を見据えた対策に重きを置いています」と話していました。

 中泉議員を励ます会でのあいさつは、「世界中の主要都市では、本当に日本食が大切にされています。そのことは和食がユネスコの無形文化遺産に登録されたことでも分かる通りです。健康的な食材と食を中心とした文化は、日本が世界に自慢できるものですが、この文化を支えているのは農林水産業者で、世界から多様な需要に応えることができる農業を育成する視点も必要です」と穏やかな口調で話していました。

 以前(2012年)には自由民主党総裁選挙に立候補した立志の方ですが、年を聞いたら自分よりも1歳若くビックリ。魅力的な政治家でした。

2014年4月9日水曜日

新角館高校入学式での祝辞

市内の2校が統合し、新たな角館高校が誕生しました。入学式にご案内をいただき、これまでの多くの議論が頭の中に甦って…。新入生代表の高橋日輪さんの決意(写真)に、光を見ました。未来を創るのは、そんな若者達です。

【 祝辞 】

 新たな角館高校の歴史が、この入学式からスタートします。2校を愛し、誇りとして支え続けてこられた皆様、また統合高校の在り方を検討いただいた県・仙北市民の皆様に、心より感謝を申し上げます。さらに統合に向け、両校の生徒会、各委員会、各部、同窓会・愛好会等が行ってきた多くの協議と実践に対し、深く敬意を表します。お陰様で若杉の志と、駒草の思いやり、2つの校是が1つとなって、未来への架け橋は整いました。この後は、文武両道はもちろん、社会活動や国際交流などにも視野を広げ、県下屈指の実力校を目指し、青春のエネ
ルギーを完全燃焼させていただきたいと思います。

さて新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。高校生活は、一生涯の中でも本当に重要な3年間です。自分と向かい合い、自分自身と話し合うことを常に心がけてください。友人や先輩と違う自分を、できるだけ多く発見してください。世界中でたった一人の自分です。これまで以上に周囲と比べられる場面は増えますが、人生の目標は、自分が思い描く自分に近づくことにあります。絶対に自分を過小評価しないこと、自ら限界をつくらないこと、他人を傷つけないこと、この3つを心に誓ってください。

 東日本大震災の発生から3年が経ちました。この大震災を経験した私たちは、東北復興、日本再生に向けて汗を流す宿命を背負っています。皆さんは高校生活を目前にして亡くなった、被災地の多くの若い命を忘れずに、高校生活を精一杯生きてください。夢を持ち、その夢に向かって挑戦を続けてください。

 ご家族の皆様にお祝いを申し上げます。入学は、努力されたご本人はもちろんですが、それを支えた周囲の協力があってこそのことです。今日は、人生の新たな門出に立ち会った喜びを存分に味わい、また明日から、将来を拓く子ども達の見守りをお願いします。仙北市は、この後も角館高校を全力で支援することを約束いたします。

 新入生の皆さんが、充実した3年間になることをご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。

2014年4月7日月曜日

にかほ市大竹地区のイチジク栽培

最近、イチジクが気になっています。とある研修会でイチジク生産の優位性を耳にしたことや、菓子業界からも、イチジクがないか問い合わせをいただいたりしていました。そこで先ずイチジクの知識を仕入れようと、昨日、にかほ市大竹地区に出かけてみました。同地区は秋田県内でも有数のイチジク産地です。どこに行ったら、イチジク栽培のお話を聞くことができるかなあと考えて、以前からお付き合いのある佐々木利子さんを訪ねました。佐々木さんは大竹地区で「ガーデンカフェTime」を経営しています。ちなみにこのガーデンカフェは、名前の通り、喫茶店の周辺が庭になっていて、季節毎の花が咲き誇る素晴らしい場所です。

 写真は、佐々木さん宅のイチジク畑の一つ。鳥海山の麓なので、噴火岩がゴロゴロ出てくるそうです。でもその岩を積み上げて、美しいヨーロッパの畑のイメージを醸し出しています。さすが!!。「大竹地区のイチジクは品種が幾つか入っていて、ドーフィンとかホワイトゼノアとか…。生食で人気があります。この木は植えてから3年くらい。5年が経てば木に力が付くようです。実を熟すには木に力が必要で、そうなれば品質の高いイチジクが生産できます。肥料がたくさん必要なので、ウチでは知り合いの畜産農家から堆肥を分けてもらっています」と話していました。

 大竹地区は「千年の村」と呼ばれるほど、歴史も文化も豊かです。昔ながらの情景と、新しい動きの混在する魅力的な場所でした。
※奧に見える白い車、あれは我が家の新車「モビリオ」です。10万キロ走っていましたが、まだまだ走れます。

2014年4月4日金曜日

ムーミン

昨夜は、休暇村乳頭温泉郷の二宮誠支配人がご栄転で東京に転出される送別の会、また後任でお出でをいただく竹内貴佑支配人の歓迎の会に出席しました。二宮さんからは、東日本大震災の後の観光客の引き戻しにご尽力をいただきました。重ねて御礼を申し上げます。

 その歓送迎会の中、一部の参加者の方々とムーミンのお話で盛り上がっていました。ムーミン…、あのフィンランドの作家トータ・ベンソンが描いた妖精の物語です。あの人はムーミンパパのイメージがあるとか、それじゃあの人はフローレンかな、とか。仙北市にはムーミン谷もあるので(場所は秋田駒ヶ岳の男岳・横岳・女岳・子岳に囲まれた細長い火口原一体)、この際、仙北市をムーミンのキャラクターでいっぱいにしたら楽しいよね、とか。夢は大きく大きく膨らみました。

 今日、ムーミンキャラクターの著作権は、国内でどこが窓口なのか調べていてビックリしました。2015年に、国内のどこかに「ムーミンのテーマパーク」ができる予定なんだそうです。昨年末の発表でしたが、都内のフィンテックグローバルと言う金融会社がフィンランドの企業と合弁会社を立ち上げ、開設準備に既に入っているとありました。場所は「未だ未定で、まだ絞り込みできていない」状況とのことです。
 仙北市、名乗りを上げますか?。

2014年4月3日木曜日

角館に黄氏をお迎えして

写真右は佐竹知事。真ん中は黄茂雄氏。黄氏は台湾の経済団体「台湾工商協進会」(日本で言えば経団連でしょうか)の栄誉理事長、東元グループ(電機産業から食品産業全般)の会長と言う要職にある方です。黄氏と佐竹知事とは以前から個人的な信頼関係があって、佐竹知事が訪台の際はよくお会いし、親交を深めているお話をお聞きしています。

 そんなご縁で、昨日は秋田県としては初の海外特別顧問を黄氏に委嘱しました。外交上での信頼関係をさらに深めるには、トップ同士のバックボーンを紹介し合うことが大切ですが、今日は角館に黄氏や奥様をお迎えしています。写真は角館樺細工伝承館で、樺細工や町の歴史などについて知事ご本人が説明をされている場面。

 短い時間でしたが、黄氏のお人柄に触れることができました。本当に優しく謙虚な方でした。もっとじっくりとお話をお伺いしたいと思いました。…もうすぐお花見のシーズンです。またお越しをいただけないかなあ。

2014年4月1日火曜日

年度始めの覚悟

市内5箇所(各庁舎・各病院)で、職員の皆さんにお話しした内容をお知らせします。

 平成26年度がスタートしました。組織の陣容も一新し、これからの1年間、私たちは地方行政の最前線で市民協働のまちづくりを基本理念に、可能性を追求する戦いを続けなければなりません。同時に将来の仙北市の基礎を創る新たな仕組みづくりに挑まなければなりません。任期2期目、初めての4月1日を迎え、私の決意を皆さんにお伝えします。

 1期目の4年間は、本当に様々なことがありました。国保税の過大受給事案から始まり、所得税・固定資産税まで拡大した不適切な事務実態への対応では、市民や県民、多くの地方自治体に多大なご迷惑をおかけしました。また東日本大震災に係る復旧・復興支援では、現地連絡所の開設や職員の派遣、全国で初めての不燃系混合災害廃棄物の受け入れ、その他、各自治体との災害協定に基づく支援活動など、市民にも職員にも、大変なご難儀をおかけしました。玉川温泉の雪崩事故、先達地区の土石流災害は、返す返すも痛ましい事故でした。亡くなった方々が、命と引き換えに残してくれた教訓の多くは、現在の仙北市防災対策の礎になっています。しかしここ数年の間、毎年のように起こる自然災害は、仙北市の強みだった観光産業に大きなダメージを、深い傷跡を残したことも事実です。

 もちろん4年間で進展が叶った事案も幾つかあります。長くあり方が問われてきた市内の県立高校2校は、県・市民との集中議論で方向性を定め、この春、統合校としてスタートします。現在の大曲養護学校せんぼく分教室は分校化することが決定しています。老朽狭隘な市立角館総合病院は、来年の秋口に移転新築を終える予定で事業準備が進んでいます。地域運営体は全地区で設立となり、七転八起の創意工夫と活動が続いています。そもそも地域運営体は、地域の未来を住民の総意でデザインし、自らがその担い手となる究極の住民自治が理想です。この1~2年で、その成長熟度が地域の活力に直結することが分かってきたことから、今後はこれまでの距離感から一歩踏み込み、連携事業なども提案したいと思います。種苗交換会は、市民や職員、多くの関係者の努力で、仙北市史に残る事業とすることができました。あの交換会で得たものは、来場者数や売り上げ以上に、自信ではなかったかと思います。企業誘致は、原料生産と加工・商品化の各ステージで雇用が発生する6次産業の優位性に着目し、食品産業分野で企業誘致が始まっています。間もなく現地法人を設立する企業が1社ありますが、他の業界も加えると、年度中にはさらに数社が仙北市内で操業準備に入ります。これまで取り組んできた多くは、すぐに成果が現れたり、評価をいただけたりするものではありません。重ねてこの経済情勢、また農政の歴史的大変革です。市民の皆さんは、明日に対する深い不安を抱え、それでも、それぞれの生活と営みを続け、守るべきものを守ってきました。私たちは、今後もそんな市民の生活の傍らに寄り添い、所得の確保と福祉の向上に最大努力を講ずる責任があります。どうか皆さん、再度その決意を胸に刻み、日常業務にあたるようお願いします。

 さらに平成26年度は、幾つかの重要案件で判断を下し、行動を起こす年になります。
1.一体型庁舎・統合庁舎について、新築または既存施設の再利用、その位置や機能、想定職員 数、また不要となる庁舎の利活用手法など概要を構築し、それを市民に問うこと。
2.市民サービスの質的向上を目指し、市で行ってきた事務事業を民間に移転する作業に本格着 手すること。
3.特に幼稚園・保育園は、公営か法人等の民営運営とするか、早期に判断しそれを表明し、必要 な対応をスタートすること。
4.木質バイオマス事業検証委員会から出た改善案について、その実証を6月には始めたいこと。 その成果で下半期分の補正予算を提案か、または事業休廃止か、または当初の事業計画自体 の見直しか等、最善の判断をしたいこと。
5.田沢湖クニマス未来館の構想を確定し、建設に向けた作業を開始すること。同時に抜本的な水 質の改善議論にタッチすること。

 収納率のアップ対策や、社会保障・健康づくり、スポーツ振興に必要な体育施設の整備計画など、まだまだ案件は山積みです。あちらも宜しく、こちらも宜しくと言った行財政運営は、結局どちらも行き詰まってしまう、そんな前例を多く見ています。もう仙北市にそのような余裕はありません。

 松任谷由実さんの歌「ノーサイド」の映像を、ユーチューブで見つけました。国立競技場で行われたラグビー早明戦後、芝生に立って〝何をゴールに決めて、何を犠牲にしたの〟と歌っていました。作家の曾野綾子さんは著書「自分の財産」で、〝全てのものには対価を払わなければならない〟と述べていました。将来の仙北市をカタチづくる重要案件では、私の選択した判断と、その判断に対峙する選択肢があることが十分に考えられます。私の判断は市民の理を揺るぎない基準とします。そこには一片の私欲も存在しない、そして、ある意味合いでは市民への迎合もあってはならない、そう思っています。
 今年度は、例年開催の各種行事に加え、さらに国民文化祭、ワールドカップ・モーグル競技会が予定されています。ノウハウを蓄積していた職員の大量退職、国・県からの委任事務の増大、何より市民ニーズへの対応などで、日常はますます多忙となります。副市長も不在です。できるだけ早くに態勢を整え、ご不便を最小限に留める努力をします。
 いずれ職員の皆さんには激務が予想されることから、体調に異変をきたすことのないよう、上手な休養や気分転換で常に心身をリフレッシュしてください。また周囲・同僚への配慮もお願いします。皆さんが公務員生活を語るうえで、絶対に忘れることができない、そんな充実した1年にしたいと思います。

 終わりに、くどくて恐縮ですが、私たちは、もっともっと前に進むことができます。仙北市は、今後も日本一安全なまちづくり・住みよいまちづくりに挑戦し続けます。目標が高くて、私自身たまに照れて言葉を濁すことがあります。でも思いは言葉にしなければ伝わりません。職員の皆さんも、しっかりと自分の置かれている場所で、自分の言葉で、市民に伝えることを躊躇しないでください。
市民の皆さんには、仙北市で暮らす毎日に、幸せを実感して欲しいと強く思います。そのために市役所が市民の皆さんの光になる仕事をする、その決意を持ってこの一年、共に頑張りましょう。

藤あや子さんの作品展始まりました

今日から藤あや子さんの作品(絵画・書・陶器)展が始まりました。場所は平福記念美術館です。写真は作品を前に取材陣の質問に答える藤あや子さん…を撮影したつもりが、ご覧のような人だかりで、ご本人の影も形も見えません。

 藤あや子さんは、日本を代表する演歌歌手で角館のご出身。歌の上手さはもちろん、美術にも造詣が深いことで知られています。そんな藤さんが昨年に同級生を介し、「災害が続く故郷を、自分の作品で勇気付けられたら」と、申し出てくれました。作品も山梨県内のギャラリーからピックアップし、最初は70作品程度とのお話でしたが、明らかに平福記念美術館での展示数は、それよりもかなり多いわけです。藤さん、ありがとうございます。

 会期は4月20日まで。市外の方々は高校生以上が300円で、中学生以下と仙北市民は無料です。武家屋敷通りのシダレザクラや桧木内川堤のソメイヨシノには、少し季節が早いものの、藤あや子さんの作品はもうサクラが満開です。