2020年11月30日月曜日

庁内チームから遊具のあり方報告



 仙北市内の公園などに設置した遊具の現状、また将来展望などを協議してきた庁内チーム(建設部・農林部・市民福祉部)から、検討内容の報告がありました。それによると…。

 同チームは昨年の12月、1次報告書をまとめています。その大まかな内容は、「~市内で遊具を設置すべき公園は、田沢湖地区は生保内公園、角館地区は角館駅東公園、西木地区はかたまえ山森林公園で、加えて屋内タイプで西木庁舎内市民休憩室(屋内)を検討~」でした。さらに今回の2次報告では、現有21ヶ所62基の遊具一つひとつを調査し、存続・将来撤去・撤去の3分類で整理を行いました。存続すべきとしたのは、1次報告書にあった生保内公園・角館駅東公園、かたまえ山森林公園の計6基、将来的に遊具を撤去すべきとしたのは、各地区の児童公園・児童遊園地の計44基、撤去すべきは、生保内公園とかたまえ森林公園のアスレチック遊具の計12基です。

 2次にわたる庁内チームの検討で、方向性が整理できました。それにしても、遊具はどこも古くて痛んでいました。この対応に加えてコロナ時代の遊具の安全性も検討しないと…。
※写真はかたまえ山森林公園遊具

2020年11月29日日曜日

新庁舎の内覧会にお越しください



 今日29日(日)は、新角館庁舎の内覧会です。朝からたくさんの皆さまにご来庁をいただいています。午後4時30分までです。皆さまのお越しをお待ちします。

 仙北市が誕生して15年、新・角館庁舎は新しいまちづくりのシンボルです。全事業部(12月1日組織再編)を集約し、12月21日に移転開庁します。この新庁舎は、市民との協働の力をエネルギーに成長を続けます。市民の皆さまのご利用に応える機能が充実しています。立ち寄りたくなる庁舎、防災拠点としての庁舎、省エネ・木質化対応の庁舎など…、市民の皆さまのご要望が実現しています。是非ご覧ください。

 住所は仙北市角館町中管沢81-8。角館交流センターと健康管理センターに隣接。階数は地上2階+塔屋、構造は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造の耐火建造物。延床面積は4071.65㎡で、1階と2階ともに完全オープン事務スペース。

栗の渋皮煮、空を飛ぶ!



 仙北市かたくり館と西木温泉クリオンの間で、自律飛行のドローンが西明寺栗みたらし渋皮煮パックを空輸しました。クリオンのお客さまから、売切れの渋皮煮が今すぐ欲しい!とのご要望をいただき、連絡を受けた製造元の同生産出荷組合が機転をきかせて…。

 飛行ルートを全てプログラムした自律飛行ドローンで、自慢の渋皮煮を4キロ離れたクリオンにお届けした…的シナリオです。この実証実験の結果は農産物加工や生産・販売業の皆さまを対象に報告会も計画しています。それにしても完璧な輸送でした。ドローンは自動で着陸し、荷物を下ろして自動で帰って行きました。これらの技術は丸文株式会社・株式会社自律制御システム研究所(いずれも都内)の提供です。実験飛行に立ち会ったあいおいニッセイ同和損保の金杉恭三社長も感心していました。

 もうすぐそこに実用化のドアがあります。手を伸ばせばノブに手が届きそうです。

2020年11月27日金曜日

台湾・恵文中学とリモート交流



 仙北市立角館中学校が、姉妹校の台湾・恵文高級中学とリモート交流を行いました。これまで両校は修学旅行など実際に往来を行ってきましたが、今年度はコロナ対策を優先しリモート交流に切り替えたもの。それぞれのコロナ対策も教えあって…。

 開催日時は11月26日の16時から17時。姉妹校は台湾・台中市立恵文高級中学、参加者は両校とも各10人。使用言語は英語、通信アプリはZOOM、進行役は仙北市国際交流員の黄敏さんです。自己紹介の後、しりとりゲームやジェスチャーゲームをしたり、私のコロナ対策を教えあったり、学校内外のお薦めスポットを紹介しあったり…、リモート交流だからこその時間共有があったようです。

 来月21日には、仙北市立生保内中学校と台北市立北投国民中学のリモート交流が予定されています。会話がみんな英語ですから…、すごいなあ。

市議会が始まりました



 仙北市議会定例会が始まりました。会期は12月18日まで。案件は予想を上回ったプレミアム宿泊応援事業の専決承認、新型コロナウイルス検査費用の助成、冬の観光支援事業費、学校教育コンピュータ事業費、新たな教育委員の選任…などです。

 私は市政報告で、「角館総合病院で10月から行っている新型コロナウイルス感染症検査は、毎週水曜日に上限5人の予約制で自費診療でした、11月25日現在で34件の検査を行っています。行政検査の対象とならない皆さんの不安解消・感染拡大の防止に成果を上げる中、今回の議会では上限2万円の市民助成制度も提案しています。さらにインフルエンザ対策もあって、市立の2病院で発熱外来を開設しました。角館総合病院は11月18日から、田沢湖病院は11月25日から発熱患者の診療と検査を実施しています。さらに角館総合病院では準備が整い次第、発熱患者の対応をプレハブ仮設診療所で行うことにしました。安全で安心の診療・検査態勢をさらに強化します」と話しました。

 プレミアム宿泊応援事業の専決承認事案、県人事委員会の勧告に基づく職員や特別職・議会議員の期末手当を0.05ヶ月削減する条例案、新たな教育委員会委員の選任人事案については、本日の承認・可決をいただきました。
・教育委員会委員の任命 須田喬さん
※写真は町田市で行った山の楽市(仙北市観光物産展)。屋外でフェイスガードとマスクをつけ、定期的に消毒を行うなどコロナ時代の直売会の姿が…。

2020年11月26日木曜日

矢口高雄さんのこと



 横手市増田出身の漫画家・矢口高雄さんが亡くなりました。矢口高雄さんにはクニマス里帰りプロジェクトで本当にお世話になりました。

 2010年のクニマス発見の際には、富士レークホテル(山梨県富士河口湖町)で記者会見にご出席をいただきました。席上で矢口高雄さんは、「地方が自信をなくしている時代、クニマスの発見は元気が出る素晴らしい出来事です」と喜んでいました。翌年の2011年、仙北市民会館で開催の「クニマス・フォーラム(仙北市民会館)」にはパネリストとして出演をいただきました。また「クニマス特別企画展」(JR田沢湖駅内フォレイク)は、矢口高雄さんのご厚意で「地底湖のキノシリマス展」の同時開催が実現しました。

 矢口高雄さんには、道半ばのクニマスの里帰りについて、踏み込んだお話をお聞きしたいと思っていました。飾らないご性格で、胸のウチを言葉にしてくれる方でしたから…。でも、それは叶わないことになってしまいました。残念です。
※写真はクニマス・フォーラム出演者スタッフの集合写真(2011年)。矢口高雄さんは本番が終わって着替えていて、白い帽子とTシャツ姿で加わってくれました(2列目の左から5番目)。

2020年11月25日水曜日

自動運転車の実用化を…



 自動運転車の市民試乗会を実施しました。場所は仙北市角館のワンダーモール・タカヤナギ駐車場。試乗した方からは「楽しかった。早く実用化して!」の声も…。

 以前、上小阿仁村の実証実験を視察した際、関係の方々に仙北市での運行をご相談しました。角館駅と新・角館庁舎の間を結ぶ公共交通として、この自動走行車両を走らせたらどうだろうと言う提案でした。このタイプの車両は仕組みがシンプルな上に、道路に埋め込んだ電磁誘導線を関知して走るので安定感が抜群です。もちろん実運用には様々な課題がありますが、私は自動走行は人手不足・高齢社会の生きる力になると考えています。さらに関係機関と協議を継続します。

※市民試乗会データ:平成2年11月24日(火)10時~15時 タカヤナギ・ワンダーモール駐車場 試乗者数30人 走行距離80m 主催は国土交通省能代河川国道事務所 実施は日本工営株式会社

2020年11月24日火曜日

コロナ対策本部会議で



 16回目の対策本部会議を開催。これまで市内感染はありませんが、各地で急速にコロナ感染者が増加していることから、私は「極めて困難な局面にいます」としました。

 続けて、「政府はGOTOキャンペーンの見直し・一部制限を行います。しかし経済再生の取組みは続ける必要があり、仙北市も冬のプレミアム観光支援事業を12月議会に提案します。医療面では、コロナの軽症感染者を受け入れる準備を終了し、感染の不安がある皆さん用の検査態勢も確立できました。その検査補助についても予算を提案します。しかし何より感染しない・させない自己防衛が大切です。市民の皆さんには、コロナ感染拡大地域への往来はできるだけ控えてもらうよう、また市職員の出張や休暇も一定の行動規範を共有するようお願いします」としました。

 また会議では、年末年始の市内観光施設の休館について、次の施設は12月28日(月)から令和3年1月4日(月)まで休館することにしました。ご理解をお願いします。
・角館樺細工伝承館
・平福記念美術館
・新潮社記念文学館
・田沢湖クニマス未来館
・思い出の潟分校

2020年11月23日月曜日

子ども達の挑戦



 角館高校と大曲支援校せんぼく校の有志5チームが、オリンピック・パラリンピック関係者や世界に仙北市を紹介する映像制作を進めています。取材、撮影、編集作業は子ども達の新たな挑戦でした。

 今日は編集作業の1日目で、プロジェクトは既に6回の講座を終えています。指導をいただくのは、榎田竜路さん(アースボイスプロジェクト代表社員:メディアプロデューサー、東京オリンピック・パラリンピック競技大会専門委員会委員)と、太田龍馬さん(同社クリエイティブディレクター)のお二人。さて子ども達が題材に取り上げた取材先は、樺細工や味噌・醤油の製造現場、農家民宿、地域おこし協力隊員、観光協会など。これまで関係性がなかった市民の皆さんを取材することで、さらにマチへの理解が進み、それが自身を知ることに繋がって…、自己肯定感を高めてくれたらと思います。

 共生社会ホストタウン事業に応募して採択をいただきました。市民の皆さんにも子ども達の作品を観て欲しいと考えています。来年1月(予定)の発表会をお待ちください。

2020年11月20日金曜日

角館小学校ドリハモ全国大会へ!



 仙北市立角館小学校金管バンド部ドリームハーモニー(愛称ドリハモ)が、東北大会で金賞に輝き全国大会出場を決めました。同大会はコロナ対策を徹底して動画審査なんだそうです。大丈夫、頑張れドリハモ!。

 今朝、わざわざ金賞受賞と全国大会出場の報告に来てくれました。写真は私の右隣が顧問の高橋猛先生、そして副部長の菅原雅人さん(角小6年)、部長の堀川真緒さん(〃)、副部長の林崎芽由さん(〃)、浦山栄一郎校長先生、熊谷徹教育長です。ありがとうございます。これまでドリハモはマーチングを主体に演奏活動をしてきました。演奏が上手にできることはもちろん、観客の皆さんに感動してもらえるようなマーチングを目標にしているとのこと。素晴らしいな。その思いを大切に来月の動画撮影も頑張ってね。

 皆さんが楽しいと周囲も楽しくなります。全国大会出場を思いっきり楽しんで!。

2020年11月19日木曜日

ヤマト運輸との協働が始まります



 今日、仙北市はヤマト運輸株式会社と包括協定を結びました。ドローンや自動走行技術を活用し、ウイズ・コロナ時代に不可欠な物資輸送の可能性を探ったり、安心安全な地域づくり、新たな市民サービスに踏み出します。

 今から10年前、本社に当時の木川眞社長を訪ね、幾つかの提案を行いました。ヤマト便で市民の作った作物をピックアップし、これを都会のスーパーに届けて欲しいこと、また台湾と仙北市の物流・人流の架け橋になって欲しいこと…。その後、東日本大震災が起こり、仙北市が国家戦略特区・地方創生特区の指定を受け、そして新型コロナウイルスの世界流行です。木川社長との面談後、地方は過疎がさらに深刻ですが、科学技術も当時に予測できない進展があります。そしてコロナ禍で過疎は見直されています。自動運転・非接触・貨客混在…、重要なキーワードを具現化するため、ヤマト運輸株式会社との協働が始まります。協定書に署名した杉野真哉・秋田主管支店長も、「今日が始まります。ヤマト運輸は仙北市のパートナーとして地方創生に取組みます」と話してくれました。

 連携事項は以下の通り。
1.物流・人流の活性化
2.安全・安心な地域づくり
3.広報・魅力発信・観光支援
4.市産品の国内外への販売
5.災害対策
6.地域福祉
7.人材育成
8.その他ヤマトグループと市の協働

幻の田沢ながいも



 仙北市の田沢ながいもは絶品です。一度この粘りや風味を口にすると、他のながいもが物足りなく感じてしまいます。でも生産量が限られていて…。待ちに待った市商工会の販売会は11月28日(土)です。

 田沢地区の土壌と水と空気が、伝統野菜・田沢ながいもを育てます。20軒ほどの皆さんが栽培に取組んでいますが、市場に出回ることはほとんどありません。まさに幻の田沢ながいもです。以前、秋田市の川反に一本持ち込み、一晩お酒をご馳走になった経験があります。料理人にとっても使いたい食材なんだそうです。

 商工会の販売会は、11月28日(土)の9時からスタートし売り切れ次第終了とのこと。販売本数は予定数400本。当日8時30分から購入予約券(一人5本まで)を配布するそうです。会場は市立田沢湖病院駐車場。詳しくは市商工会田沢湖支所まで。

2020年11月17日火曜日

こ、これは白岩焼きでは…



 秋田米の新たな主力品種、秋系821の名称は〝サキホコレ〟に決まりました。これを伝えたABS秋田放送のニュース映像で、佐々木希さんのバックに映し出されたご飯茶碗は、これは角館の白岩焼きではないでしょうか…。

 映像を見るだけでは確信は持てないのですが、あの美しい色や形は白岩焼きだと思うのです。白岩焼きは秋田県最古の窯元です。このご飯茶碗と真っ白なサキホコレのコントラストが印象的で、ご飯が本当に美味しそうです。

 ご存じの方はお知らせください。
※写真はABS秋田放送のニュース映像から。

こんにちは三枚堂社長!



 都内九段北のバスクリン本社。写真の3人は左が相談役の古賀和則さん、私をはさんで右が新社長の三枚堂正悟さんです。三枚堂さんとは初めての面談でした。こんにちは、ありがとうございます!。

 役員会直前のお忙しい中で時間をつくってもらいました。本当に恐縮です。さて、三枚堂社長は同社取締役経営管理部長(兼)アース製薬上席執行役員からの着任で、岩手県の出身です。高校時代はサッカーのインターハイ選手でだったそうで、休日は今でも少年サッカーの指導をしているんだとか…。スポーツマンです。お目にかかった瞬間から爽やかです。また、ご同席いただいた古賀相談役は仙北市の観光大使です。そんなご縁に甘えて、コロナ時代のお風呂の効用などをお伺いしました。すると「入浴にはヒートショックプロテインを体内に生み出す効果があって、このタンパク質は免疫細胞の働きを強化することが明らかになっています」と。

 これは良いお話しです。市民の皆さんにお聞きいただく機会をつくりましょう。
※株式会社バスクリンと仙北市は昨年2月に包括連携協定を締結しました。写真は今年8月から発売を始めた日本の名湯・乳頭ボトルタイプ。パッケージに7軒の湯宿デザイン。

2020年11月15日日曜日

あいおいニッセイ同和損保と連係



 仙北市は、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社と地方創生に関する連係協定を締結しました。仙北市民の皆さんは、ビジネス講座や社会教育分野など同社が行うWEB動画の無料受講、災害避難所の安全診断などのサービスを受けることができます。

 連係項目は以下の7つ。
1.SDGsの推進
2.地域・暮らしの安全安心の取組み
3.防災・災害対策
4.産業振興・中小企業支援
5.観光振興
6.農業振興
7.地方創生の取組み、その他
 です。

 出席の鶴丸宗久・同社秋田支店長は、「仙北市の特性を生かし、地域密着でSDGsや観光政策などの取組みを全力サポートします」とお話をいただきました。私は「巨大企業がまちづくりのパートナーになってくれたことで、市の物産消費や観光滞在、災害対策の他、知的情報の共有にもご協力をいただきたいと思います」と感謝の思いをお伝えしました。

2020年11月14日土曜日

縷縷、明日まで



 会期延長でご好評にお応えしてきた山田美知男さんの個展「縷縷(るる)」。いよいよ明日15日が最終日です。仙北市の平福記念美術館をお訪ねください。

 写真の作品は「雨上がる」です。私は絵を鑑賞する習慣がありません。でも、そんな私でも感じることができました。日本画の中に静かな時間が流れていて、自分もそこに立っているような、記憶の中に入り込んだような、不思議な気分になりました。展示室は気持ちよい空間でした。

 入館は無料です。平福穂庵・百穂の父子展もお楽しみください。

2020年11月13日金曜日

ある寒い夜のこと…



 県天然記念物「真山寺の乳イチョウ(仙北市西木町)」です。若い頃、近くに住む古老から聞いた秘話を思い出しています。それは、「いよいよ根雪が降る寒い夜、てっぺんの一葉が落ち、その重みで下の葉が落ち、次第にザザザと音が大きくなって…」。

 全ての葉が落ちる一夜があるとのこと。風のない晩は、葉が落ちる音が次第に大きくなって、恐くて眠れなかったと、そんなお話です。ああ何とか見てみたい、そこに居たい、今はまだ葉が緑々していて、しばらくは落葉しそうにありません。だったらビデオの準備ができるかも知れない…等々、いろいろと考えが巡っています。

※真山寺の乳イチョウ:県天然記念物(昭和59年3月指定)。樹齢は推定600年。主幹は地上4メートルで大枝を分岐し、大小の乳柱が垂れ下がっていて、母乳の不足する女性の信仰を集めて来ました。弘法大師の杖が成長したと伝わっています。

2020年11月12日木曜日

コロナ時代の道の駅



 要望活動で上京した午後、全国道の駅連絡会(東京都江東区)を訪ねました。事務局長の阿部悟・業務執行理事には、目からウロコが落ちるお話しを伺いました。ありがとうございました。

 仙北市には道の駅がありません。でも全国には1180(自治体数829)の道の駅があって、年間売上総額は2500億円にのぼるそうです。通行量が多い立地環境とか、通年商品が充実しているとか、アミューズメントが併設されているとか、そんな道の駅が売り上げを支えていますが、一方では赤字経営で大変な場所も多いそうです。阿部さんは、「道の駅は第3ステーです。大きく儲からなくてもいいから、道の駅に行けば仲間の顔が見られるとか、必要な情報があるとか、町のブランド力づくりとか、そんな役割がクローズアップされています。コロナ時代、混雑した場所は危険で敬遠の対象です。品質の良い産物を季節限定で出したり、コツコツと少人数で特産品の開発をしたり、それを通販で販売したり…、道の駅はどんな地域でも活性化センターになれると思うんです」と。

 新型コロナウイルスは、これまで弱点と考えていたことを強みに変えました。季節でしか出せない、しかも少量で市場性が低い産物が、お取り寄せで人気商品になっています。人口が少ないことは安全性が高いことなど、まさにパラダイムシフトです。価値転換と言うよりは価値革命の時代に入ったと感じています。

2020年11月11日水曜日

耳マーク掲示にご協力を



 仙北市聴覚障がい者の観光マップを作ろう会(代表:小松龍子さん)は、耳マークのある市内観光マップ作りを進めています。耳マークは聴覚障がいの皆さんに筆談などの対応を行う施設に掲示するもの。どうか皆さんのご協力をお願いします。

 同会は平成31年に発足しました。難聴者の皆さんに参加をいただいてワークショップを開催したり、角館地区の耳マーク調査を行ったり…。そんな皆さんの活動が功を奏し、今では耳マークを表記する観光マップが発行されています。でも、まだまだご協力をいただける店舗や事業所などが不足です。市は新角館庁舎に耳マークの掲示をすることにしました。市民の皆さんのご協力が必要です。協働で優しいまちづくりを推進したいと思います。

 詳しくは、代表の小松龍子さん(090-2975-3450)、または事務局の小田島広仁さん(090-2274-7877)にお問合せください。

2020年11月10日火曜日

ソロキャンプがしたくて



 仙北市内には人気キャンプ場が幾つもあります。私もソロキャンプがしたくてお願いしましたが、その度に荒天や仕事で実現できていません。そして今日は雪が降っています。初心者の冬のソロキャンプって、どうなんでしょう…。

 キャンプがしたいと思ったのは若いころ以来です。ヒロシさんのぼっちキャンプのお話しは聞いていました。でも私のきっかけは、たぶんテレビドラマのゆるキャン△です。福原遙さん演じるリンさんのソロキャンプ、本当に格好良く見えました。加えて新型コロナウイルスの感染対策です。ウイズコロナ時代のキャンプは、多くの皆さんが体験したい余暇活動です。

 リサイクルショップを回り、安いマウンテンパーカーを買いました。毛糸の帽子やシュラフは押し入れの中で見つけました。まだまだ装備は不足です。寒さも厳しいし…。でもドラマのリンさん、冬にソロキャンプをやってるんだよなぁ。

2020年11月9日月曜日

兼業・副業のすすめ



 秋田県と市町村の協働政策会議。私は県内の人手不足を改善する手法で、兼業・副業を推奨する仕組みづくりがあると提案。先ずは公務員から率先して兼業・副業をしてみてはどうかと…。

 高齢化と人口減少で、生産現場やサービス分野での人手不足は深刻です。コロナ禍で業務を縮小する事業所など、これまでの就業規定では生活できない方々の声が届いています。地域社会が疲弊している今こそ、公務員は新たな役割を担う行動が必要だとお話ししました。もちろん公務員法で規制があります。しかし2018年、政府の未来投資戦略で公務員の兼業は公益活動に限り認めると記されました。既に全国の自治体の中には、そんな思いの職員を支える制度を整えた市等があり、NPO団体やボランティア団体の役員を兼ねる公務員も出てきました。地域パワーがレットゾーンに落ち込む前に、早く秋田県と市町村の連携で兼業OKの議論を始めましょう、少なくとも実態調査をしましょうと、そんな提案でした。

 同会議では、案件としてコロナ対策(イベント等の開催基準)、リモートワーク・ワーケーションの推進、介護予防事業、森林の航空レーザー計測、市町村災害復旧サポート事業、県警重点取組み事項の協力依頼など、広範な議論が行われています。

2020年11月6日金曜日

新角館庁舎の完成で



 新角館庁舎の建設工事が終わり、先ほど引渡しをいただきました。今月29日(日)には市民内覧会を予定しています。その前後も引っ越し作業などを行い、12月21日(月)の開庁を目指します。さて写真は庁舎西側出入口の定礎です。

 次のように記しました。

土になろう
時に雨になり
そして風になろう
希望の光を放ち続け
花が咲き実がつくまで
あきらめない
あきらめない

 この庁舎で働く職員はもちろん、市民の皆さんにも望む自身や社会を実現するため、苦難の道程であっても諦めないで頑張ろう、協働のまちづくりを進めようと…。建設に携わった皆さんは、コロナ禍の中で踏ん張ってくれました。改めて感謝を申し上げます。さあ今度は私たちの番です。

2020年11月5日木曜日

水沢温泉の源泉地帯を歩く



 秋田駒ヶ岳の麓にある水沢温泉の源泉地帯を歩きました。標高は900メートルで、辺りの木々は既に冬支度を済ませています。久しぶりの山歩きは、落ち葉に積もった雪を食べたり、ノサバリコを軍手につけたり、何だかワクワクした時間になりました。

 水沢温泉は多くの皆さんに愛されていて、市の温泉事業でもお世話になっています。源泉地帯は急峻な山腹で、あちらこちらで湯気が立ち自噴箇所がよく分かります。また文字通り〝水沢〟の沢底からも温泉が湧き出ていて、やはりここは特別な場所だと感じます。そんな複数の場所から湧き出た温泉が集湯槽に集められ、これがパイプをつたって各温泉施設に配湯されます。まさに地球の恵みです。

 水沢源泉地帯に行く途中、未利用の冷泉(23℃)がありました。集めて夏に入ったら気持ちよさそうです。いつか風呂桶でも担いで行ってみましょう。
※ノサバリコ:秋田弁で甘えん坊。ここに書いたノサバリコは植物の種子。着衣や獣にくっついて種を遠くに運ばせます。

2020年11月3日火曜日

あさひの森で



 白神山地の最南端、きみまち阪を少し進んだ小高い山に〝あさひの森〟があります。今日は油井日出男さん(ステンドグラス作家)にお会いしたくて、車を走らせました。

 初めてここを訪ねたのは30年近くも前でしょうか。その日は地域づくりを考える一晩でした。油井さん、丸岡さん(元二ツ井町長)、サラダハウスの面々(西木村の地域おこし集団)でお酒を酌み交わしました。心が羽ばたいた楽しい夜で、以来、油井さんは勝手に大好きな人になりました。今日そんな昔話をしていたら、奥さまがお手製ジャムとパンをご馳走してくれて…。美味しかったです。ありがとうございました。

 油井さんの周りには、さらに素敵な時間が流れていました。ステンドグラスはもちろん、陶芸、養鶏、養蜂、狩猟、山歩きのお話、かなり興味深い内容です。油井さん、またいつか…

2020年11月2日月曜日

全力で市民の幸せづくりを



 今日午前、就職氷河期世代の皆さんを市役所職員として迎えました。全国からの応募者112人中で選抜された10人です。全力で市民の幸せづくりに、また市役所を変える力になって欲しいと思います。

 皆さんは多彩な職歴で、卓越した技能や知識、ネットワークを持っています。エンジニア、社会福祉士、土木施工管理者、銀行員、学芸員、公務員…。これまで非正規の方もいます。私はあいさつで、「市役所改革が本格化しています。来月は組織再編、そして新・角館庁舎への移転です。このタイミングで皆さんは採用になりました。市民の幸せづくり、明日に希望が持てるまちづくりに全力を注入してください。また周囲の職員を刺激しながら、市役所を変える力になってください。皆さんならできます。そして市民の誰一人も取り残さないSDGsの目標に向かって一緒に頑張りましょう」と話しました。

 コロナ禍の中、新たな可能性の扉が幾つも目の前にあります。先ず一歩を踏み出さないと、ドアノブにさえ手が届きません。

2020年11月1日日曜日

台湾の富里音楽祭にリモート出演



 台湾花蓮県の富里で毎年行われる富里音楽祭(収穫祭)。今年は昨日と今日の開催ですが、この音楽祭に仙北市チームがリモート出演しました。夕方の田沢湖畔から15分のライブ中継で、歌やお囃子、踊りを披露しました。やっと2年前の約束を果たすことができました。

 2018年、県の台湾トップセールスに同行した際、仙北市は独自ミッションで花蓮県富里を訪ねました。有機米栽培と農産物加工で台湾屈指の富里製造を見学したかったからです。この会社が地域の若者と連携し、年に一度収穫を祝って開催するのが富里音楽祭です。私は見学が終わった後の意見交換会で、「来年この音楽祭に来て日本の歌を歌います」と約束をしました。それほど皆さんの取組みに感動しました。でも翌年のトップセールスでは都合がつかず、今年は新型コロナでトップセールス自体が中止になってしまいました。ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

 先日、この約束を覚えていた富里音楽祭の関係者が、仙北市の農山村体験推進協議会を通じてリモート出演を打診してくれて…。2年超しで約束を果たすことができました。田沢湖クニマス未来館の砂浜で、全員で秋田県民歌を歌い、おやま囃子と手踊りを披露しました。富里会場の皆さん、楽しんでいただけたでしょうか。ありがとうございました。

順調ならよし、逆境なら…



 広報せんぼく11月1日号の〝まちづくり日記〟です。秋は一日ごとに深まって、でも自身に収穫と呼べる手応えがなくて、焦ったりもがいたり…。大丈夫これからです。コーヒーでも飲みながらお読みください。

 上場企業の基本情報や株価、業績情報などをまとめた会社四季報(東洋経済新報社発行)によれば、新型コロナウイルス感染拡大で日本経済はさらに疲弊し、夏号に比べても秋号は業績の下方修正が目立っています。赤字決算の見込みとなる企業数が508社です。一方で、最高益を目指せる予測が立つ企業数も486社あり、企業運営の二極化が進行しているとの分析です。

 増益が予測される業界は、医薬や情報通信、エネルギー、食品・スーパーなどです。外食産業も厳しい現状ですが、テイクアウトや巣ごもり特需で業績を上げているチェーン店があります。今の景気低迷は〝コロナだから仕方ない…〟と思っている方が大多数です。しかし、この状況下で過去最高益を上げるかも知れない企業が多数存在することに驚きます。また、業績を上げる企業の経営方針を調べてみて、共通した項目があることも興味深い点です。「会社は必ず生き残る」、「ピンチはチャンスに変えられる」、「徹底したお客さまニーズの拾い出し」など、とにかく前向きです。

 「考え方×熱意×能力」…、これは稲盛和夫さん(実業家・日本航空名誉顧問)の言葉です。「結果を出したいなら、常に人間として正しい考えを持ち、人さま以上に働く熱意、そして理由をつけて安楽に向かう自分自身に負けない能力が必要です。熱意や能力は0点から満点まであり、能力を鼻にかけて努力を怠った人よりも、普通の能力しかないと思い誰より努力した人の方が、はるかに素晴らしい結果を残すことができます。また考え方は生きる姿勢です。マイナス満点からプラス満点まであります。これを掛け算します。つまり考え方次第で人生や仕事の結果は大きく変わります」と。熱意も能力も重要ですが、人間として正しい考え方を持つこと、社会に役立とうという思いが、何よりも重要だと言っているように感じます。

 さらに稲盛さんは言います。「順調ならよし、逆境ならなおよしです。人生の明暗は運不運ではありません。それは心の持ち様です。苦しいときこそ明るい希望を失ってはいけません」。
 はい、勝負はこれからです。

角館バーチャルツアー



 都内のTDMテレワーク実行委員会(長沼史宏代表)と、仙北市角館のバーチャルツアーを開催しました。実行委メンバーの自宅⇄角館をZoomで繋ぎ、事前に送った秋田のお酒を飲みながら…。

 角館の中心会場はゲストハウスChoux。ライブ中継は武家屋敷から紅葉ライトアップ、伝統文化やお祭りなどはVTR放映、さらに雪国クイズとナマハゲ乱入など、予定の2時間はアッと言う間でした。都内の参加メンバーからは、「角館観光を楽しんだ夜に、お料理を食べお酒を飲んでいる気分です」とか、「バーチャルツアーだと小さな子どもと一緒に旅行を楽しめます」など、嬉しい感想をいただくことができました。コロナ禍の中で新たな可能性に触れた思いです。

 皆さん本当にありがとうございました。だまこ芋のこ鍋は最高でした。それと、ナマハゲ乱入で子ども達を泣かせてしまって…、ごめんなさい。