2012年6月30日土曜日

福島の画人展スタート


 『東日本大震災復興支援「がんばろう福島!」福島の画人展「米倉兌・廣長威彦」』が、平福記念美術館を会場に始まりました。期間は9月10日まで。写真は朝9時のオープニングセレモニーの様子です。一番左が廣長先生、その右が故米倉先生のご長女みなとさん、そして、みなとさんに花束を渡す花葉館の高橋義男社長、廣長先生に花束を渡す観光協会の佐藤セイ子さん。皆さん笑顔。

 花葉館の高橋社長は福島県出身でお二人の同郷者、佐藤さんは以前に廣長先生の絵のモデルを務めたことがあって、その絵も美術館で見ることができます。とても素敵な作品です。角館にご縁の深い芸術家はとても多いのですが、この福島のお二人も本当に秋田を愛してくれた方々です。

 ルネッサンス・角館の皆さん、関係の皆さんのご協力があって、やっと開催に漕ぎ着けました。美術展の開催で、福島、東北の美しい風景を再発見し、震災復興に向けて希望の灯を点すきっかけになれますように…。

2012年6月29日金曜日

市議会閉会のごあいさつ②


 市議会閉会のごあいさつで報告をした事項の②です。医師確保も少しずつ進んでいます。

【医師確保について】
 田沢湖歯科診療所の歯科医師募集に対して1名の応募があり、面談の結果、採用に向けて進めることにしました。医師は福島県出身の赤間正欣先生、33歳です。
 現在の所長からの引継ぎとして、6月25日から臨時の歯科医師として勤務いただいています。スムーズな運営を図るため、2~3カ月の引継期間を経てから後任の歯科医師として採用予定です。
 また角館総合病院には、小児科の常勤医として東京女子医科大学八千代医療センターから前田泰宏先生、33歳が7月1日より着任することが確定しました。

【種苗交換会の招致について】
 平成25年度の種苗交換会の招致について、推進室で準備を進めています。現在、関係機関と基本的な事項について打ち合わせを行っている段階ですが、生保内市民体育館、仙北市民会館周辺をメイン会場として、市内各所で行事が開催できるような会場配置を検討しています。
 今後、JA中央会等に対し、本市での開催について協議することになりますが、大仙市、美郷町にも協力をお願いしたいと考えています。また、JA秋田おばことの調整や開催経費の負担等について、事務的な手続きが必要になってくることから、専任の任期付き職員の任用も考えています。議会の皆様にも特段のご支援をいただきますようお願いします。

【水沢地区パークゴルフ場整備構想について】
 6月6日に開催された生保内財産区管理会協議会で、NPO法人田沢湖地域活性化協議会より、田沢湖高原水沢地区の生保内財産区有地でのパークゴルフ場整備構想が提案されています。
 当該地は旧清眺苑跡地を含むおよそ10ヘクタールで、NPOでは、北海道を発祥の地として近年全国的にプレー人口が増えているパークゴルフで、田沢湖高原一帯の活性化図ろうと計画したものです。
 今後、生保内財産区では先進地の視察を行うことにしており、市としても、調査検討のため参加することにしています。

【選挙公営制度について】
 選挙公営制度について、合併後の課題となっていましたが、選挙管理委員会において調査検討した調査報告書が1月に提出され、その後、制度の導入に向けて具体的な検討を行っています。
 今後、条例の制定や運用面での課題について、議会の皆様との協議が必要と考えています。
 制度の概要について説明の機会を持ちたいと思いますのでご配慮いただきますようお願いします。

市議会閉会のごあいさつ①


6月市議会定例会は、提案した議案など全て可決・承認をいただき閉会しました。最終日、議会閉会のごあいさつでお話しをさせていただいた内容を簡略にお知らせします。

【副市長の選任について】
副市長の選任についてご同意いただき誠にありがとうございました。提案した田邉浩之氏(写真)は、7月1日から就任していただくことにしています。今後は産業の振興はもちろん市政全般について、農林水産省で培った経験と実績を、十分に発揮していただくことを期待しています。議会の皆様にも、ご指導、ご鞭撻をよろしくお願いします。
※田邉副市長プロフィール:和歌山生まれ、千葉在住の41歳。農林水産省食糧産業局食品製造卸売課課長補佐。奥さんと子ども2人(小学生)も仙北市民に。趣味はバイク・車などモータースポーツ。明日には車にフトンを積んで東北道を北上予定。市民の皆さん、議会、そして職員と一緒に、良い仕事しましょう!。

【台北市政府産業発展局の来訪について】
7月22日から25日までの日程で、台北市政府産業発展局の一行が、表敬訪問に仙北市を訪れるとの連絡が入っています。訪問団は、産業発展局の副局長を団長とする15名で、本市への表敬訪問のほか、意見交換会や玉川温泉の視察等が予定されています。

【クニマスについて】
山梨県は6月26日、富士河口湖町の西湖で捕獲した「クニマスとみられる魚」8匹について、DNA鑑定により「クニマス」と確認したと発表しました。これにより、人工授精により誕生した稚魚約300匹が正真正銘のクニマスの稚魚であるということが確定されました。大変喜ばしいことであり、クニマス里帰りプロジェクトにも弾みがつくものと期待をしています。

【山菜採り遭難者の捜索について】
県内各所でタケノコ等山菜採りによる遭難事故が多発しています。
仙北市内では警察へ遭難願いが出されるなど、確認できる事案は現在6件となっています。そのうち警察署の捜索救助要請などにより仙北市遭難対策委員会が行動隊を出動させたのは4件でした。行動隊は11日間、延べ92名が出動しています。現在のところ、残念ながら仙北市、大仙市、美郷町、秋田市の方それぞれ1名、計4名の方がまだ発見されておりません。今後も関係各機関・団体と連携し、遭難事故等の未然防止に努めます。なお、普通共用林野の料金徴収は6月24日で終了しました。入山者数は3,175人で、昨年に比べ1,040人減少しました。

【赤川都市下水路の安全対策について】
6月23日の夕方、角館町勝楽地内の赤川都市下水路で3歳児が死亡するという痛ましい事故が発生しました。心からお悔やみ申し上げます。市として住宅地周辺の空き地となっている個所への防護柵の設置等を早急に行い、安全確保に努めます。

【保育園・幼稚園の在り方検討委員会について】
市立保育園、幼稚園が抱える諸課題と将来にわたるあるべき姿について検討する「仙北市立保育園・幼稚園の在り方検討委員会」の赤上マツ委員長より、6月25日に提言書をいただきました。要約した提言書を議員の皆様へ配布しました。この貴重な提言を今後の政策に反映し、スピード感を持って取り組んでいきます。

2012年6月27日水曜日

本城奈々さんと


 今朝、少し早く家を出て鷹ノ巣へ向かいました。新聞である記事を読んで、それが気になっていました。11時の秋田内陸縦貫鉄道(株)株主総会までには、阿仁まで帰れます。

 目的地は「ゼロダテアートセンター/タカノス」(北秋田市鷹ノ巣駅前)。アートプロジェクト「0/DATE」(ゼロダテ)が進める県北の新たな拠点施設です。でも到着した時間が早すぎて、玄関には鍵がかかっていました(開館は10時なんだそうです)。中に入っての見学はまた別の機会にしましょう。

 さて写真の女性は、ここで活動をする5人のアーティストの中のお1人、シンガーソングライターの本城奈々さんです。たまたま開館時間前にアートセンターに来ていて、お会いすることができました。本城さんは森吉出身の25歳。これまで東京で活動をしてきたそうですが、今回の事業に応募し、地元に戻りました。すでに2枚のマキシシングルをリリース(「いつか」「キカンシャ公園の町」)しています。

  ゼロダテアートセンターは、国と県の緊急雇用対策事業を導入して活動を行っています。仙北市も、負けていられません。

内陸線の株主総会で


 昨日は仙北市内の子ども達が中学校野球で、本当に頑張りました。試合状況が気になって何度も電話で情報収集する皆さんを見ました。来年はもっと強くなれます。行ける!行ける!。

 さて写真は、本日午前に行われた秋田内陸縦貫鉄道株式会社の第28回定時株主総会の様子(背中が酒井社長)。会場は北秋田市阿仁庁舎です。事業期(平成23年4月~平成24年3月)の内容で、東日本大震災の影響もあり、輸送人員(目標60万人→実績41万人)、収入(目標2億6700万円→実績2億3400万円)、経常損失(目標2億円の赤字→実績2億5100万円の赤字)と、大変厳しい状況となったことを報告しました。

 北秋田市の高校生通学定期利用者への補助で、通学定期人員が大幅に増えましたが、それ以外の減数要因をカバーするには至りませんでした。仙北市TICのフンバリは評価をいただきました。また輸送外収入として、商品の開発が順調に進んでいることなどを、今期の事業計画で説明しました。株主総会終了後、酒井社長から「どうか、市役所の職員の内陸線通勤を掘り起こして欲しい」と要請がありました。目標達成に向け、再度の見直し、メニュー出しが必要です。

2012年6月25日月曜日

検討会から答申書


 昨年9月に設立した「仙北市幼稚園・保育園のあり方検討会」から、本日午前に答申書をいただきました。同検討会は、学識経験者・各園長・保護者・子育て支援団体代表など総勢13名で構成されていました(写真:自分の横が検討会会長の赤上マツさん、その横が副会長の伊藤州子さん)。検討会はこれまで5回の協議を行い、6回目で答申案をまとめていただきました。皆さんお忙しい中だったと思います。本当にありがとうございました。

 答申書は様々な現状の分析、それに対する委員の考え、将来に向けた提言など、貴重なご意見ばかりです。例えば、今年度の当初予算で議会から承認をいただいた待機児童解消を進める事業(角館保育園の増築、子育てサポーターと連携した託児スペース確保など)は、検討会でも議論をいただいた事業・サービスです。臨時雇用の保育士が全体の60%を超える中で、どのように身分安定を図り意気を高めることができるかるか、老朽化した保育園対策は、さらには法人化のことなどなど…、多くの視点に溢れています。

 赤上委員長の、「根幹が欠けているような気がします。仙北市の幼児教育の精神、目指すものなどハッキリさせることが必要です。早急に、そして計画的に現状の改善をお願いします」の言葉が印象的でした。
 小学生までの医療費無料化は当初予算で議会にお認めをいただいていますが、今回の補正予算で提案している中学生の入院費無料に向けた関係経費、さらには少子化対策へ取り組みなど、力強く進めたいと思います。

2012年6月24日日曜日

床屋さん大好き!①


 床屋さんが大好きです。昔、うんと小さな頃は、看護士さんと見分けがつかなかったので、注射でも打たれるんじゃないかと心配し、泣き出したりしたこともあったようです。その後、たぶん小学校の2年か3年ぐらいになって、少し分別が利くようになってからは、床屋さんが大好きになって、それが今も続いています。

 爪が伸びると鼻血が出そうな感覚と同じで、髪が長くなると体全体にムクミを感じます。これは長髪にも短髪にも共通する感覚だと思います。高校時代、肩まで髪を伸ばしたことがありましたが、その時に感じたムクミ感も、現在の薄さ・短かさを基準にして、他人目には認識できない程のミリ成長的な伸びも、同じ感覚のムクミ感です。こうなると気持ちが悪いので、家電屋さんで購入した電気バリカンを愛用しています。1週間に一度ぐらいのペースでお風呂場で散髪しますが、気持ちよさを言うと、残念ながら床屋さんにはかないません。

 床屋さんは本当に気持ちいいです。お店を出るまでの、全ての作業工程が大好きです。まずお店に入れば、石けんの香りが全身を包んでくれるし、ほんの少しテレがあるけれど、子ども時代の開放感を思い出させてくれるベビーパウダー、いかにもプロ仕様のシャンプーや整髪料(最近は少し損した気持ちも覚えます)、温かいタオル、目隠しをされての顔剃りも、多少の不安感があって楽しめます。極めつけは快感と痛みのスレスレで行われる耳掃除、最後に充分なマッサージがあったりしたら、物凄いオマケが付いたようで感激に浸れます。

 そんなわけで、出張の時など多少の自由時間があれば、街の中で青と赤と白のクルクルを探してしまうのです。ついこの前も、宿舎のそばに床屋を見つけ、フラッと入ってしまいました。そしたらその床屋がスゴイのナンの…。(続きはまたいつか)

2012年6月23日土曜日

感動の昔ばなし大学


仙北市内で「昔ばなし大学・創立20周年記念秋田大会」が開催されています(秋田大会実行委員長は西村隆作さん)。今日は午後から市民会館でオープニング、続いて昔ばなし大学を主宰する小澤俊夫先生の基調講演、夕方には思い出の潟分校に移動しての交流夕食会でした。

昔ばなし大学について少し説明をします。大学の創設は1992年、小澤俊夫先生によって創設されました。口頭伝承の昔ばなしですから、ゆがんで伝わっていることも多いんだそうです。逆に児童文学と混同されて、きれいにまとまった物語で伝わっていることもにあるんだとか。そこで昔ばなし大学では昔ばなしの原点を探り、その土地土地の言葉での伝承を研究しています。全国で北は北海道の旭川から、南は沖縄の石垣島まで、1万3千人以上の皆さんが受講しています。

さて今回の秋田大会、全国から600人が参加してくれました。5年に1回の全国大会が、東京を出たのも初めてと聞きました。特筆すべきは思い出の潟分校での夕食会です。地域の皆さんの心尽くしの料理は、全国から参加した皆さんの心をわしずかみでした。参加の皆さんの発表にも、興味を覚えました。本当に素晴らしい、 本当に感動した昔ばなし大学です。

森林作業体験交流in田沢


 本日朝9時、田沢交流センターに集合。森林作業体験交流会in田沢の開会式です。仙北市ふれあいの森推進協議会(伊藤和彦会長)が主催し、田沢地域運営体(浦山久二会長)が共催しています。

 昨年は東日本大震災で中止となりました。それ以前は1年に6月と9月の2回行っていた恒例行事です。首都圏などの皆様にお声かけをして、都市住民と地域住民が森林作業を通じて交流を深めるもの。今回は2回分をまとめて1回としたこと(首都圏からバス2台を運行)や、田沢地域の全面バックアップがあって盛り上がりを感じます。総勢130人はスゴイ!。

 首都圏からの参加者は瀬音の森、藪さんチーム、和の会、坂東ゼミ、東京かくのだて会、東京田沢湖会、にしきふるさと会などなど。地元は田沢地域運営体、愛林会荷葉、それに田沢婦人会の皆様が中心です。そこかしこにお馴染みの顔があったり、また女子大生がいたりで、老若男女が集いました。時おりポツリと雨粒が落ちてくる天気です。何より安全対策が最優先し、午前は田沢地内市有林の育林作業、午後からは千葉家家伝林の林内道の補修などが行われます。

 それぞれの作業場面で県仙北地域振興局の森づくり推進課、仙北東森林組合の方々からご協力をいただいています。重ねて感謝!。御礼は何もできませんが、田沢のお母さんたち手づくりのご馳走と、素晴らしい森林資源、参加いただいた方々との尽きない会話などで、楽しんでいただければ幸いです。

コミュニケーションの基本


 昨日は仙北市商工会主催の「新入社員歓迎激励会」がありました。今年度採用となった民間事業所や市役所の新人18人が会し、新社会人の心得を確認し合ったり、職場や地域に新風を吹き込む主体になろうと意気を高めました。

 この会では、毎回講師をお招きして、様々な研修を行っています。今回は〝コミュニケーション能力向上で人間関係のスキルアップを〟テーマに、相馬礼子先生(写真奧、埼玉県出身で現在は秋田市に在住し「言の葉IS」代表)を招いての講話やワークショップが行われました。自分としても興味のあるテーマです。次の会まで少し時間ががあったので、熊谷教育長と一緒に講話を受講させてもらいました。基本的なお話しですが、実はその基本ができていれば、人間関係は相当改善できることを再認識できました。

 相馬先生は、「人間関係をつくる際、話す能力・聞く能力がポイントになります。話す能力には、相手に分かりやすい言葉を使うこと、相手の話を否定しないことが大切です。そして相づちを打ち反復する、これを心がけてください」と話していました。行政も同じです。自分は市民の皆様、そして職員に分かりやすい言葉で意志を伝えているか、大いに反省が必要です。そして市役所はお客様の応対が悪い(もちろん良い人もたくさんいますが…)と、いつもいつも苦情をいただいています。全く態度が悪いのは論外です。同時に言葉を大切に、分かりやすいように気を遣ってお話しをしているか、再点検です。

2012年6月21日木曜日

「秋田花まるっ…」NPO法人へ


 平成11年6月に発足した「秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会」。発足は行政主導が否めませんでしたが、その後、実需者(実践者)としっかり連携し、秋田県をグリーン・ツーリズム大国に押し上げた実績は疑いのない事実です。

 その秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会(会長、自分です)が本日、解散総会を開催しました。「エッ?何で」とお思いの方、ご安心ください。解散総会の後、直ちにNPO法人としてスタートするための設立総会が開催されました。つまり協議会が法人化した訳です。これは世の中の動きや将来を展望し、官主導から民主体への転換というステップアップです。新理事長は藤井けい子さん(仙北市泰山堂経営者)、参加は94個人・団体(自治体含む)です。

 NPO法人設立総会では、本法人アドバイザーの荒樋豊先生(秋田県立大学・前仙北市総合産業研究所長)が、良いお話しをしてくれました。「昔、山崎先生(グリーン・ツーリズムの神様です)が言っていたことを思い出します。ヨーロッパのグリーン・ツーリズムはあんパンだけれど、日本のグリーン・ツーリズムはドーナッツになりかねない、そんな心配を山崎先生はしていました」とのこと。どういう意味かというと、あんパンは真ん中にアンがあって、そのうま味が周囲のパンと一緒になってハーモニーを醸し出す、だけれどもドーナッツは中抜けで側ばかり、日本のグリーン・ツーリズムはそうなってはいけないと言う警鐘です。アンは農家を意味しています。

2012年6月20日水曜日

梢さん、いってらっしゃい!


 隣に立つ女性は、田沢湖生保内の佐々木梢さんです。先ごろまで田沢湖観光協会にお勤めしていました。堪能な語学力で海外からのお客様をお迎えし、自分などは何度お世話になったことか…。その佐々木さん、この度、JICA青年海外協力隊の隊員としてウガンダに赴くことになりました。

 着任後はブシェニ県庁に勤め、村落開発普及員として一村一品運動を進める担当になるとのこと。「ウガンダの力を借りて特産品づくりを勉強してきます。任期(2年)後、帰ってきたら、もっともっと故郷の地域活性化に役立つよう頑張ります」と話してくれました。お話しを聞くうち、何だか羨ましくなりました。自分も昔、行きたかったんだよなぁ。

 気を付けて、元気でね。佐々木梢さん、いってらっしゃい!

2012年6月18日月曜日

丸木舟製作スタート


写真は作家の西木正明さん。田沢湖畔で行われた「田沢湖に生命を育む会総会」及び「丸木船の会斧入れ式」終了後、田沢湖再生にかける思いをお話しいただきました。

西木さんは生命を育む会の設立初期からのオリジナルメンバーです。クニマス発見を最も喜んだ人の一人にも数えられるかな…。
さて今回の総会は、第2号となる丸木船づくりのスタート、安全祈願祭も兼ねての斧入れ式です。かつてクニマス漁師だった三浦家(久さん)の山から巨大な秋田杉を切り出し(直径80センチの巨木)、それがたつこ茶屋隣に特設された祭壇の後ろに、ドーンと横たわっています。参加した来賓や地域の皆さんが、横たわった巨木に、エイッと斧を入れ、「作業が安全に、そして良い舟ができますように」と祈りました。

ところで西木さん、次のようなお話しをしてくれました。「これから皆さんと一緒につくる丸木舟が、いつの日か、再開されたクニマス漁で田沢湖に浮かぶ日が来ることを夢に見ています。いえ信じています」。
皆さん、頑張りましょう。

中川地区市民運動会


 新しい週です。皆さんにとって充実した一日一日になりますように。さて2日ほどブログ更新を怠っていました。土・日曜日を振り返ると、いろんなことがありました。初めて入ったストライクで気持ちよかった始球式(高松宮杯争奪全日本軟式野球大会)、秋田県南部男女共同参画センター主催の防災連続講座、秋田県日韓親善協会総会、中川地区の市民運動会、田沢湖に生命を育む会の丸木船斧入れ式、茂木伊一郎さんの叙勲祝賀会、西明寺地域運営体総会…。各会場移動は愛車パッソ(平成17年式ホワイト)です。形も色も気に入っています。

 写真は第43回の中川地区市民運動会。小学校・保育園などの子ども達、父兄や地域の皆さんが一緒になっての運動会です。選手宣誓をしているのは中川小学校6年の佐々木蓮さんと阿部有沙さん、そしてお二人のお父さん達。時折雨が落ちる残念な天気でしたが、最後まで屋外開催にこだわった学校・地域の皆さんの気持ち、良く分かります。

2012年6月15日金曜日

高橋豪議員への答弁


 3人目の質問者は高橋豪議員です。答弁の概要をお知らせします。

【高橋議員】
1.市長マニフェストの検証については?
《答弁》
 1点目の質問、検証委員会設置の流れですが、マニフェストに掲げた事業は全て市の総合計画に組み込み、多種多様な取り組みが成されている真っ最中です。政治家が掲げたマニフェストを行政の予算で検証することは適切ではありません。マニフェスト自体の検証はマニフェストをつくった仲間達が、随時行っています。一方で当選後は、その政策が行政目標として組み込まれたことから、これまで市役所内で進捗状況の調査をしてきました。しかし外部の方々からも検証いただかないと、公平性・客観性を確保できません。そのため、任期前半の22年度と23年度について、外部評価方式をとった政策検証に取り組んだものです。
 2点目の具体的な検証手法ですが、検証委員会は、40項目のアクションプランについて各項目ごとに資料説明、また所管部署の担当の出席による質疑応答を行っています。そして5段階評価で点数を付け、委員のコメントを付して報告書として提出をいただく予定です。
 3点目の客観性や専門性については、お話しのように3段階で検証を行って確保ができていると思っています。第1段階は市役所内での検証ですが、これは各セクションの頑張り具合を自己採点するもので、職員の意識高揚になると思います。第2段階は、秋田経済研究所に依託した完全な外部評価です。専門性を持った民間事業者で客観性と専門性が保たれました。第3段階は市内の各分野に見識の深い方々、また公募委員の皆様で構成する政策検証市民委員会です。客観性・専門性は保たれていると思います。
 4点目の今後のスケジュールについては、既に2分類8項目の検証が終了していると聞いています。今後月2回のペースで検証活動が続く予定で、委員会からの報告は8月ごろです。議会の皆様、市民の皆様にも公開を予定しています。

2.地域運営体の役割と課題は?
《答弁》
 2050年になれば、東北の多くの中山間自治体は人口が50%から70%減少するという推計があります。もちろんこのようにならないために、行政は政策を打ち続ける必要があります。黙っていればそうなってしまうと言うことです。ところで人口減少に対し、県も国もそこに起こる様々な問題を解決しようと、また市町村合併、広域連合などの枠組みで対応しようとするでしょう。行政と市民の距離は広がるばかりです。そうなったとき地域は地域として存続することが困難になる、これを心配しています。私はその時を迎える前に、住民自治の強固な仕組みがあれば、きっと地域は存続することができると思っています。地域運営体は大きな役割を担うと思います。
 一方で地域運営体は課題も抱えています。2重行政ではないか、適切な事業を行っているのか、地域が総参加ではなく認知度も低い…。それぞれの課題について、整理し今年中に有効策を導き出す予定です。大きく分けると、ソフト事業を地域運営体で、ハード事業は行政での区分だと考えています。地域運営体の事業計画や実践の場面には、地域のサポート職員や企画政策担当も地域運営体と協働し、適切な活動に対して交付金を交付しています。ただし上限が500万円の交付金ですから、地域の特性で窮屈になっているというお話しも聞きます。地域運営体が、先駆的に取り組みを始めた事業で、それが大変に効果を発現しているけれども、地域内でそのサービスを希望する市民が多く、現状の交付金だけでは、他の活動が制約されてしまう、そんな事例も見受けられるようになりました。これは市民が自ら提案し、実践したことで、改めてその必要性を示していただいたものと受け止めることが適切です。行政は市民に公平なサービスを行う機関ですから、需要が多い取り組みを運営体と協働する、例えば担い手は運営体で、かかる費用は市で負担して、と言うような実施者と財源負担の考え方を見直すことも有効だと考えています。検討を進めています。

熊谷一夫議員への答弁


 2人目の質問者は熊谷一夫議員です。答弁の概要をお知らせします。

【熊谷議員】
1.再生可能エネルギー(小水力)については?
《答弁》
 今年1月、小水力発電の取り組みを加速しようと、秋田県・仙北市・大仙市・美郷町・秋田大学・県立大学・土地改良区・わらび座など産学官18団体の構成で、奧羽山系仙北平野水資源調査研究会が発足しました。会長には私が着任をしています。皆様に提示したマニフェストで、「太陽光・風力・地熱・水力・バイオマスの活電・活熱で、環境型グリーン産業を観光産業レベルまで育成する」としていて、特に東日本大震災以後は、再生可能エネルギーの重要性が指摘されています。私自身、小水力発電に大変な興味を持っています。ご指摘の通り、国交省・農林省・水利関係者などの調整が必要ですが、解決できない課題ではありません。既に実現している取り組みが幾つもあり、発足となった協議会でノウハウの蓄積を図ります。またこの協議会に参加している企業で発電機の試作に取り組んでいます。この後、実証実験に入る予定です。

2.クニマス里帰りプロジェクトの進捗状況は?
《答弁》
 県・市の双方の機能を活かして、プロジェクトを進めています。秋田県はクニマスの生態調査や玉川田沢湖の水質改善について、市はクニマスに関するシンポジウムや山梨県富士河口湖町との民間交流などです。山梨県の水産技術センターでは、クニマスと思われる魚の人工授精に成功し、稚魚の生態調査も行っています。観光にどのように結びつけるのかとの質問ですが、田沢湖の再生を目指す1つ1つの取り組み自体が、観光振興に結びつくものと考えています。現在は、県と市の共同プログラムの中でクニマス資料館(仮称)や水質改善の事業などを予定しています。イヤな言い方ですが、死の湖から命あふれる湖への転換、世界的にも例を見ない環境再生活動という大きな目標のもと、事業に取り組みます。またジェットスキーなどの規制をどうするかとのご質問ですが、田沢湖再生の議論の中で、筋道を付けたいと思っています。

3.災害支援システムの導入は?
《答弁》
 災害支援システムを導入すれば、罹災証明の発行や義援金の交付、生活支援まで効率的に行うことができることを調査しています。ただ大規模な都市などでの利用手法と、仙北市のような中山間都市では、どのような使い方が最も効果的かを見極めなければいけません。地方自治情報センターのホームページでシステムをダウンロードし、デモサイトの操作を実施しています。研究のお時間をいただきたいと思います。

2012年6月14日木曜日

田口寿宣議員への答弁


本会議・一般質問の2日目。今日は3人の議員の皆様に質問をいただきました。田口寿宣議員、熊谷一夫議員、高橋豪議員です。それぞれの質問に対する答弁概要をお知らせします。

【田口議員】
1.所得向上策について現状認識と展望は?
《答弁》
公約でお示しした政策の中で、所得10%アップを掲げています。10%アップは、行政さえ頑張れば成し遂げられるものではなく、市民の皆様の生業を行政がどれだけ応援できるか、様々な政策を打ち出した上で、その成果として達成できるものと思っています。観光産業拠点特別区・観光戦略会議からの提案や、仙北市将来ビジョンの策定などは、お話しの通り所得向上に繋がる政策です。市は、市が設置した各種委員会や市民会議、また市民個人からも、日常的に多くのご提言をいただいています。職員対応で改善できることは、すぐに取り組み、予算や年度計画が必要なものについては、少しお時間をいただいている状況です。ご提言いただいたものについては、多くが既に事業展開されています。

また議会の皆様のご理解をいただき、有効と思われる条例など約束事をご可決いただいてきました。条例の主旨を市民と共有し、産業振興に一丸となって取り組まなければいけません。ただご指摘の通り、「仏つくって魂入れず」では意味がないのです。また3月には企業立地促進条例の改定をお認めいただきました。これらの環境整備で、市に対する企業立地の問い合わせや相談件数が増えてきています。やがて皆様に良いご報告ができる日も近いと思います。また今年度に入り、角館町内で空き店舗関係の補助金申請が2件、起業応援関係の補助申請が1件あり、市内事業者の取り組みが活発化しています。

仙北市の主要産業、観光業は総合産業です。お客様の入り込み数を客観的に分析し、対策を導き出すことが重要とのご意見、私も同感です。そこで平成元年から23年の期間で、前年と比較して減少している年の分析、逆に増加している年の分析をしてみました。~省略~。また別の視点として地域特性を基本に分析をしてみました。~省略~。(簡略すると、天候がよい年はお客様の数が増加すること。新幹線の開通、災害の発生、サーズの影響、高速道路のETC割引、各種キャンペーン実施、映画・テレビでの紹介などなど…)。これらを総括すると、仙北市は「天候・自然型観光」だと言うことが実数で分かります。年齢別・性別の分析は継続して行っていますが、「子どもと女性・家族連れ」観光が弱いと感じます。いずれも屋内観光の重要性を連想させるもので、この意味合いから言えば、以前から話題となっていたクニマス資料館(仮称)、曳き山車会館(仮称)、道の駅などの検討も必要です。

最後に、所得アップについて市役所職員は横の繋がりをきちんと持っているかとの質問ですが、市役所の特定の部署の政策で所得アップができるものではなく、これは総力戦です。まずは市役所内で職員間の協働関係を整え、それを市民に広げていくことが協働のまちづくり基本条例の考え方に合致します。

2012年6月13日水曜日

佐藤直樹議員への答弁


 本会議・一般質問の初日、2人目の質問は佐藤直樹議員(仁政クラブ)です。答弁の概略をお知らせします。なお藤原助一議員(翠巒会)は都合により欠席となりました。

【佐藤議員】
1.玉川の河川改修の取り組みは?
《答弁》
 玉川の河川改修、また大威徳橋の架け替えについては、これまでも秋田県に事業指針を強く要望してきました(県事業です)。現在のところ、県は河川改修計画の見直しを実施していて、今年度中には計画を終えると伺っています。大威徳橋の架け替えについては、河川改修計画に合わせた橋梁計画の見直しをすることにしていて、今後は用地取得を早期に完了させて、工事着手の環境づくりを進めたいとお聞きしています。また、大雨での被害が心配されますが、大威徳橋から斉藤川合流付近について、今年度現地を調査の上、河床整備、並びに堤防の低い場所へ盛土整備することになっています。合流点上流部は、順次整備が進みます。しかし一時的な処置ですので、本格的な河川改修を、さらに要望していきます。

 また玉川と並行して県道白岩広久内角館停車場線・市道観光線が走っています。これらを結ぶ連絡道が5路線ありますが、他にも未連絡道があることから、改良舗装・市道認定を順次計画的に進めることにします。さらに玉川河川公園ですが、整備計画としては完了しています。ただ河川改修で周辺にも変化が起こると思います。公園の使用状況や動向を注視し、整備方針を検討したいと思っています。

2.庁舎整備に対する考え方は?
《答弁》
 昨年11月に提出をさせていただいた、基本的な考え方では、一体型の庁舎を平成31年の実現としているけれど、これでは遅すぎる、市民の利便性を向上させながら、非効率的な行政運営の改善や、職員の一体感の醸成など、急がなければいけないことは、佐藤議員のご指摘の通りです。合併特例債の発行が5年間延長される(国会では未だ法案が机の上に乗っかった状況で、審議に入っていない)ことに甘えているわけではありません。この課題と角館庁舎の移転は、角館庁舎が築50年を経ていることから、市民サービスをする拠点としては危険が大きく、同時進行ではいけないと思っています。移転先については、東公民館、交流センター、また民間の施設を借り受けてと、その方向付けを今年度に模索します。一定の考えが定まった時点で、市議会の皆様、市民の皆様に説明し、ご意見いただきたいと思います。

3.白岩焼窯跡のき損を何と思っているか?
《答弁》
 白岩地区の皆様には、本当に申し訳のないことをしたと思っています。白岩焼に対する思いは地区の皆様、また県内外の皆様など熱いものがあり、さらに地域づくりにかける情熱も素晴らしいところで、本来だったら応援し、お支えしなければならない行政のミスで、皆様の活動に水を差した形になりました。改めて深くお詫びを申し上げます。

門脇民夫議員への答弁


本会議・一般質問の初日です。門脇民夫議員(民政会議)からの一般質問に対する答弁、その概略をお伝えします。

【門脇議員】
1.空き屋の実態調査の結果は?
《答弁》
今年の1月から2月にかけて、市職員による調査を実施しました。これをまとめた結果、全体数は491棟、地域別では田沢湖114棟、角館210棟、西木167棟でした。

2.空き家バンクの利用状況は?
《答弁》
登録をいただいている空き家の軒数は、全体数で55軒、地域別では田沢湖26軒、角館12軒、西木7軒です。このうち利用され定住した皆様は、22世帯、40人となっています。地域別では、田沢湖が14世帯27人、角館が1世帯4人、西木が7世帯9人です。最近の傾向として、所有者の都合により、空き家バンクの登録を取り下げた物件が多くなっています。多くが修繕が必要な状況にあること、すぐに入居が難しいことを心配しての取り下げかと思います。バンクの充実を図るため、行政連絡員の皆様からも協力をいただいて、充実したいと思います。

空き家条例を一刻も早く整備すべきとのご意見に、異論はありません。条例の制定にあたって、まず制定しなくてもできる対応、条例化しなければ対応できないこと、さらには制定しても対応できないことなどを整理し、実際効果を生むものにしたいと思っています。

3.林内路網の整備をどう進めるつもりか?
《答弁》
県議会の森林林業林産物活性化推進議員の会の議員提案で、林内路網の整備に関する条例が可決され、今年の4月1日から施行されています。また国の動きとして、平成24年から26年の3カ年で、新たに路網整備に関する基金事業が始まっています。全体額では1399億円ですが、秋田県でこのうちの60億円、さらにこの中で25億円程度が路網整備に使用できる財源と伺っています。市の森林整備計画などあらゆる角度から検討を急ぎ、遅滞なく取り組んでいきます。

4.救急医療ブレスレットを普及する考えは?
《答弁》
現在、市ではひとり暮らしや高齢者の安全・安心を確保したいと、「救急医療情報キット」(個人の医療情報の写しをパックに入れて冷蔵庫に保管=救急時に消防職員が目にすることができる)しての配布事業をしています。現在のところは54.3%の普及率です。これを平成25年上半期まで100%に高めたいと思っています。ご提案のあったブレスレットは、キットが家に居たときの対応手段ですが、屋外に出たときの救急事態に、大変有効だと思います。キットが普及する時間を利用し、ブレスレットについて研究を進めます。

2012年6月12日火曜日

頑張れニッポン!


 明日から市議会本会議・一般質問です。明日13日は門脇民夫議員(民政会議)、藤原助一議員(翠巒会)、佐藤直樹議員(仁政クラブ)、また14日は田口寿宣議員、熊谷一夫議員、高橋豪議員です。

 門脇議員の質問は空き家条例のこと、上桧木内高野遺跡のこと、林内路網整備のこと、救急医療ブレスレットのことなど、藤原議員の質問は農業経営対策のこと、がれき受け入れのこと、名産品の生産振興のこと、若者の市内就職のこと、玉川温泉岩盤浴の再開のこと、スポーツ振興と施設の整備のこと、教育委員会の会議録のこと、佐藤議員は玉川河川改修の早期実現に関すること、庁舎整備に関すること、県指定の史跡き損事件のことなど。 

 大項目では議員一人ひとり、そんな質問数ではありませんが、中項目、小項目と細分化していくと、明日だけで26項目の質問があります。精一杯の答弁を頑張ります。

 先週から、ずっと準備してきたのに、まだ答弁の準備が間に合わず、さっきまで庁舎で答弁の最終調整をしていました。予定では、今日の夜はオーストラリア戦のサッカー応援交流会(グランデールガーデン角館)でした。余りに悔しかったので、用意していた日本チームのユニフォーム着て仕事してます。アウェイで同点は良かったですが、でも、あんな終わり方、あるかなあ。

2012年6月10日日曜日

温泉を活用し院外入院を


 昨日まで生保内小学校などを会場に開催していた「第77回日本温泉気候物理医学会」は、大成功のうちに閉会することができました。市職員や関係機関の方々の対応、市民の皆さんのボランティア運営などなど、本当に高評価をいただいています。子ども達のあいさつは絶賛でした。皆さん、ご協力ありがとうございました。

 さて写真は、今日の午後、田沢湖開発センターを会場に開催された協賛イベント「市民公開講座」(同医学会・仙北市医療協議会の協働主催)風景。公開講座では温泉の正しい入り方や、温泉を医療活動に活用しての地域活性化策などについて発表、パネルデスカッションがありました。
 大湯リハビリ温泉病院の小笠原真澄理事長は、「温泉には温熱作用、静水圧作用、浮力粘性作用、含有成分作用、総合的調整作用があって、正しい入浴をすれば、健康にも病気の症状改善にもなります」と講話。

 自分は「市政公約で掲げた温泉マイスターや温泉療養士の育成は、現在のところ60名になっています。温泉療法医は2人(宮川管理者・市川医師)になりましたが、まだ少ない状態です。この後、市内各温泉の特質を活用し、健康改善を指導できる方々をさらに増やしたり、また例えば田沢湖病院の先生の指導で、各温泉への入院(院外温泉入院)ができる制度の創設、その際の保険適用など、仙北市ならではの仕組みづくりを進めたいと思います」とお話ししました。

生保内公園に紅山桜


 白岩地区の大運動会でラジオ体操をやろうと上着を脱いだら、横にいた佐藤直樹議員に「アレッ、時間じゃないか?」と声をかけていただいて。そうです。あと30分後に、生保内公園森林広場での「紅山桜植樹祭」が始まります。あわてて移動。

 順調に車は流れて、開会式10分前に到着。持ってきた長靴に履き替え皆さんのもとへ。集合場所には、スコップを手にした方々が既に集まっていて、熱心さがうかがえます。

 皆さんを前に生保内公園愛護会の稲田修会長が、「地元の皆さんからご協力をいただき、生保内公園に紅山桜を植えて、花木を愛する皆さんが集えるように整備をすることにしました。今年は苗50本を用意しましたが、来年以降も継続したいと思っています。それと、これまでの愛護会の活動が評価されて、先月には国交大臣から表彰をいただきました。」と報告がありました(写真)。

 この後、植樹の注意点について樹木医の藤岡誠人さんから説明を受け、各々は植樹ポイントへ。つくづく「いい活動だなあ」と。昔、役場で林業係をしていた頃の楽しかった思い出が甦ります。
 実行委員会の皆さんが昨日から植樹穴を掘っていてくれて、ほとんど時間がかからずに植樹活動が終わりました。欠席した皆さんの分もお手伝い植樹をして…、やっぱり気持ちいいなあ。

白岩地区大運動会


朝一番、年齢別野球大会。場所は下延コミュニティグラウンド。実は同級生チームが参加していて(優勝経験もある!)、でも当方の都合が整わず、応援のごあいさつで退場。残念!。

30分後に白岩地区小学校・保育園・住民合同大運動会(佐藤久志大会会長)。本当に素晴らしい運動会です。父兄以外の市民も参加する、このようなカタチで運動会を開催できている地域は余りありません。思いつく限りでは中川地区(来週開催予定)ぐらいでしょうか。写真は選手宣誓をする高村徳和さんご家族。
 自分のあいさつは、少し厳しかったかも知れません。「子ども達にお願いです。今まで練習した全部を地域の皆さんに見せてください。でも上手くやろうと思えば思うほど、上手くいかないことが多いのです。だから一生懸命で良いのです。そして大人の皆さん、今日は大切な一日です。若い頃の俊敏に動く自分が頭の中にあって、走ったり飛んだりできると思っているかも知れませんが、そうではありません。万が一の時、自分の体は、昔みたいに動かなくなっていることを自覚できていれば、無理な行動はしないモノです。今日はそれに気がつく日です」。
言い過ぎたかな…。

2012年6月9日土曜日

日本温泉気候物理医学会


 第77回の日本温泉気候物理医学会(吉岡尚文大会会長)が、仙北市生保内小学校を会場に開催されています。昨日からスタートし、市民講座も含めると日曜日までの長丁場です。全国、または海外からも著名な医師や医療関係者が集まり、テーマとなっている「地球のめぐみ~温泉の安全な活用を科学する~」で、各種の研究成果を発表し合います。

 年に一度の総会・学術集会と言うこともあり、延べ参加者数は500人近いと聞きました。これだけの皆さんが、仙北市の温泉について認識を深め、また温泉医療に対しての新しいアイディアを話し合う姿は感動的です。写真は昨夜のウエルカムパーティ。賑やかでした。

 さてこの学会、昨年から準備を進めてきましたが、中で市民会館の事故が起こり、会場を小学校の体育館に移設した経緯があります。会場の変更で参加した皆さんが不便を感じないようにと、市職員はもちろんですが、市民の皆さんや企業の方々が、開催準備や当日の駐車場整理・受付など、裏方役を引き受けてくれています。その姿を見た参加者から、「こんなにホスピタリティの溢れた学会ははじめて」と、絶賛の声があちらこちらから届いています。皆さんに重ねて感謝を申し上げます。

2012年6月6日水曜日

都市農村交流推進協議会


 全国市長会議が長引いて、ヒヤヒヤしていました。午後からの都市農村交流推進協議会役員会・総会に間に合わなくなりそうでした。楽しみにしていた全国市長会議提供のお弁当(ホテルニューオータニのお弁当です。そう食べられるモノではありません)を諦め、急いで神田へ移動。

 と言うことで、午後から都市農村交流推進協議会役員会・総会(事務局を財団法人の都市農村交流活性化機構:愛称はまちむら交流きこうで農林水産省の外郭団体)に出席。同協議会は平成12年に設立されています。合併前の旧田沢湖町で参加していた流れがあって、仙北市になってからも自動的に会員(理事)でした。平成24年度の会員数は全国で54団体。現在の理事長は富山県黒部市の堀内康男市長が務めています。

 その堀内市長(写真では左から2人目)、開口一番「この4月末、角館の桜が見たくて車で行って来ました」と話しかけてくれました。嬉しかった!。ところでこの会場で、農水省の都市農村交流課の野口課長補佐から耳よりの情報をお聞きしました。「食を始めとする豊かな地域資源を活かし、集落ぐるみの都市農村交流を促進する取り組みを、農水省が直接支援します」と言うもの。例えばソフト事業だと、①子ども交流②グリーンツーリズム③定住促進④都市人材の活用⑤農村環境の活用⑥集落型産地振興⑦都市農業の振興⑧医療・介護の場としての農村活動⑨コミュニティバス・移動販売車購入…など(これらは1地区あたり上限220万円)、またハード事業では①市民農園の整備②用排水路の補修等簡易な基盤整備…など(これらは経費の半額を補助)。地域の住民や諸団体など、集落で合意ができている組織であれば、この制度を導入できるんだそうです。興味のある方は、私までご連絡ください。

野田総理参加で全国市長会議


 午前9時40分、第82回全国市長会議の会場(ホテルニューオータニ)に到着し、辺りをキョロキョロ。市長に着任してから3年近く経って、初めての全国市長会議参加です。随分と物々しい警備だなと思ったら、場内アナウンスで野田総理が間もなく到着と言っています。「そうか、それほどの会議なんだ」と改めて認識。

 会議は時間通り10時にスタート。第28代会長の森民夫さん(新潟県長岡市長)が開会のあいさつ。その中で森会長は「全国810の市にはそれぞれの地域課題があります。特に東日本大震災で甚大な被害を被った地域は、今後何年をかけても復旧・復興を果たさなければいけません。この作業を全国の同士が手を携えて進めましょう」と話しました。

 続いて来賓を代表し、野田佳彦内閣総理大臣のあいさつ。「国も地方も本当に大変な状況です。地域に密着している皆さん方は、改革を成し遂げるパートナーです。共に歩んで欲しいと思います。皆さんから要望のあった国の出先機関の統廃合については、地元自治体の要望に確実に配意します」と述べました(写真はあいさつの野田総理)。

 総会は、各案件に対して多くの市長達が発言を求め、予定の時間を大きく超過して閉幕。今回採択された決議は次の通り。
1.東日本大震災からの復旧・復興に関する決議
2.東京電力福島第一原子力発電所の事故対応と安全対策等に関する決議
3.地震・津波等防災対策の充実強化に関する決議
4.真の分権型社会の実現を求める決議
5.国の出先機関改革に関する決議
6.社会保障制度の充実強化に関する決議

2012年6月5日火曜日

テンヤワンヤの農林水産省


 朝、田沢湖駅から新幹線こまちに乗車。走り出す際、「ガッガッガ」と言うような異音と振動。「アレッ?今までにない衝撃だなあ」と思ったら…、案の定、小岩井で緊急停車。「12号車に不具合が発生しました。安全確保のため、盛岡駅で乗り換えてください」との車内アナウンス。

 昨晩からツイッターを始めていたので、取りあえず現状を書き込みました。心配メールが数本届き、ツイッターの力を再認識。「これは災害時の情報発信に使える!」。

 盛岡から「はやて」に乗って東京へ。予定時刻を過ぎての到着になり、都道府県会館の地階でおそばをサッサッと食べ、全国市長会の第1分科会会場、ルポール・麹町へ(この間は数分で歩ける距離です)。

 全国市長会の総会は明日ですが、分科会では各地区市長会で決議された要望を事前に審議します。東北からは東日本大震災の復旧・復興に関する要望全てを採択いただきました。総務省の久元自治行政局長から、合併特例債を5年間延長する法案が国会で何も審議されていない状況だと聞き、唖然。国会は何をやっているんでしょうか。

 分科会終了後、農林水産省へ。7月から仙北市副市長にお迎えしたいと考えている田邉浩之さん(現食糧産業局食品製造卸売課課長補佐)と最終調整。農水省側は何とか調整が終わった様子。市議会の皆さんにはご理解をいただけるよう誠心誠意お話をする覚悟です。
 ところで省内はと言えば、昨日の内閣改造で鹿野道彦さんから郡司彰さんに大臣が交代し、テンヤワンヤの慌ただしさ。どうなる農業政策!!。(写真は全国市長会第1分科会風景)

2012年6月4日月曜日

6月市議会~市政報告⑦


【医療局】
◇平成23年度病院事業決算の概要について
 平成23年度予算の業務の予定量に対して、入院患者数が430人減の104,240人、外来患者数は7,416人減の18万708人でした。前年度と比較すると、入院患者数が9,098人、8%の減、外来患者数が1,776人、1%の減となりました。収益的収支は、予算に対する収入が1億2,468万7千円減の52億1,815万7千円、費用が1億5,043万1千円減の53億5,498万1千円となり、1億4,032万8千円の純損失を計上することになりました。前年度と比較すると、収入が6,987万3千円の減、費用が2,760万3千円の減となりました。

 市立田沢湖病院が、平成20年度から導入している「障害者施設等一般病棟」を継続し、入院患者の増加を図りながら経営改善に努めたところですが、東日本大震災の影響などから原油製品の高騰が続き、光熱水費や燃料費等の経費が嵩み、前年度と比較し1,237万9千円好転したとはいえ、結果的に7,557万7千円の純損失を計上することとなりました。
 市立角館総合病院は、職員給与費、材料費などの事業費用は6,342万5千円削減することができましたが、事業収益において入院患者の大幅な減に伴い入院収益が減少したことで、前年度と比較し3,152万9千円減益の4,059万6千円の純損失を計上することとなりました。
 患者の動態では、入院延患者数が8万6,762人で前年度と比較し9.8%と大幅に減少、外来延患者数は14万7,835人と前年度とほぼ横ばいの状況でした。また、昨年度新設した医療局では、2,415万5千円の費用を計上しています。

◇平成24年度の診療体制等について
 市立田沢湖病院では、平成24年3月末に退職した医師の後任に、4月から新たな医師が就任しています。市民に良質な医療を安定かつ継続的に提供するため、現在は3名の常勤医に加え秋田大学、岩手医科大学、県立脳血管研究センター、秋田赤十字病院のほか、他の医療機関から幅広く応援をいただいている状況です。また、昨年度からの研修医派遣事業を引き継ぎ、今年度も横浜市「けいゆう病院」から3名の研修医派遣が決定しています。
 市立角館総合病院では、平成24年3月末で医師5名が退職し、4月より消化器内科へ2名、産婦人科1名、整形外科1名の常勤医が赴任し診療にあたっています。
 現在、内科医(総合診療科)が不在となっていて、市民の皆様には大変なご不便をおかけしています。外来診療は非常勤医師を確保し診察にあたっています。入院対応については常勤医を中心に交代制で対応しています。

 医師確保の状況については、東京女子医科大学より本市の状況をご理解いただき、7月より常勤の小児科医が赴任予定です。
 今後も内科医を含めた医師確保にあたっては、病院事業管理者を中心に早期の確保に向け努力します。また経営改善に努め、市民への充実した医療サービスを提供できるよう、尚一層の努力を傾注します。なお、病院の現状や課題、市民や患者の思いを共有する情報ツールとして「市立病院だより」(仮称)の発行、アンケートの実施なども計画しています。

◇市立角館総合病院改築事業について
 市立角館総合病院の移転改築については、地権者から立ち入りの内諾を得て用地測量業務を実施中です。また病院建設基本構想が示されていますが、「私たちの病院を私たちでつくる」意識を高め、病院改築に市民・患者の意見をお聞きする場が必要と考えています。議会をはじめ、多くの英知を基本設計に取り入れたいとの思いから、ある程度の協議期間が必要になります。当初予定していた平成26年10月の開院予定を延期し、1年程度、新病院の開院が遅れる工程調整になっていることをご報告します。

 なお、本定例会には先の臨時会で報告した、医療訴訟の結審にかかる損害賠償金等の経費、及び常勤医師確保のための仙北市病院事業医師等修学資金について、医学部医学生の申込の増加に伴う修学資金貸付金などの補正予算を計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

 以上、主要事項並びに諸般の報告を申し上げました。本定例会に提案している案件は報告4件、条例関係5件、補正予算4件、契約締結関係2件、人事案件7件の計22件です。慎重審議の上、全議案についてご可決を賜りますようお願い申し上げ、市政報告とします。

6月市議会~市政報告⑥


【企業局】
 水道事業会計及び温泉事業会計の平成23年度決算の概要等について報告します。
 水道事業は、
 総収益3億2,753万4,186円、
 総費用3億2,896万8,676円、
 当年度純損失が143万4,490円となっています。
 これは、大口滞納があった法人の破産手続きが終了したことで、債権が消滅し、890万4,104円の不納欠損処分を行ったもので、損失の要因となっています。
 給水人口の減少、節水器具の普及等により給水収益の伸びは期待出来ない状況にありますが、効率的な経営、コスト縮減を不断で行い、健全な財政状態の維持に努めます。
 また現在、各地区で異なる水道料金の統一に向け、改定作業を懸命に進めています。大変に困難な作業となっていますが、地域間格差のない公平性が保てる料金体系を目指したいと思っています。

 温泉事業については、
 総収益3,275万6,465円、
 総費用2,584万9,578円、
 当年度純利益が、690万6,887円となっています。
 源泉施設及び給湯施設の維持管理に細心の注意を払い、温泉の安定供給に努めています。中でも老朽化が著しいカラ吹き2号井の代替井戸掘削が急務です。関係者と協議を繰り返していますが、温泉掘削が実施できる条件が整い次第、予算案を議会に提出します。よろしくお願いします。

6月市議会~市政報告⑤


【農林部】
◇水稲の生育状況等について
 豪雪に見舞われた今年は雪解けが遅く、不安定な天気が続き、耕起作業に当たる5月の連休にも降雨が続いたことで、軟弱な圃場条件での春作業となりました。気温も低い日が続いたことから、播種作業も例年に比べやや遅れ気味で、田植え作業の遅れが心配されましたが、先週からの晴天にも助けられ、一部を除きほぼ終了しています。
 平成24年産米の生産目標数量については、昨年末に県から配分を受け、昨年対比171トン増の16,558トン、米の作付目標配分率は61.6%となっています。これに関連して、農業者戸別所得補償制度に伴う交付申請書の提出期限は、7月2日となっています。近日中には農家へ申請書を配布し、中旬には初の取り組みとして、申請手続き説明会を開催します。これらの対応で申請漏れや書類の不備を防止すると共に、円滑な交付金交付が図られるよう注意を払っていきます。

◇農地・水保全管理支払交付金事業について
 農村の過疎化や高齢化、また混住化等の進行に伴い、従来の集落機能は低下し、農地・農業用水等資源の適切な保全管理が困難になりつつある状況と認識を深めています。
 そこで、平成19年度から行ってきた地域共同による取り組みを、集落を支える体制の強化や仕組みの整理統合を図り、平成24年度からは、新たな「農地・水保全管理支払交付金事業」として平成28年度まで継続実施することにしました。
 前事業からの継続地区が26組織、新規地区が12組織、合わせて38組織、対象農用地面積は400ha増の約2,670haの取り組みです。
 市は、今後も農地や水路等の基礎的な保全活動、農村環境の保全のために、各活動組織の取り組みに対し支援を行います。

◇共用林野における入山料金徴収について
 昭和58年から実施している普通共用林野運営協議会による入山料金徴収を、今年も6月2日から黒石地区で、小和瀬地区は6月8日から行います。
 例年に比べ積雪が多かったことから、一週間から10日程度遅れての開始となりましたが、「大雪に飢渇(凶作)無し」の言い伝えに期待しています。また、心配されている放射性物質の検査も行い、多くの方々に安心して楽しんでいただけるよう万全の体制で臨みます。
 なお今シーズンは、黒石林道の入口から1.2km地点で国道341号に達するほどの大規模な土砂崩れがあり、通行が出来ない状態です。このことから、新玉川温泉からの迂回ルートとなります。加えて県道桧木内玉川線も土砂崩れで長期通行止めになっています。市民の皆様には大変ご不便をおかけしますが、安全走行にご協力をお願いします。

◇総合産業研究所専門アドバイザー選任について
 平成23年度末で任期付き職員としての職務を終えた地域資源活用専門員について、今後ともいろいろな面で協力いただくために協議していましたが、7月1日から、非常勤の総合産業研究所専門アドバイザーとしてお願いすることになりました。これまでに取り組んだ商品開発や食育推進、地域文化の創造等について、引き続きご指導いただけるものと考えています。関連する補正予算を計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

◇秋田発・子ども双方向交流プロジェクト支援事業について
 県が公募する秋田発・子ども双方向交流プロジェクト支援事業(交流の芽)で、応募した2件が採択となったことから関連予算を本定例会へ計上しています。ご審議をよろしくお願いします。
 採択となった事業概要ですが、昨年震災時に受け入れを行なった宮城県女川町女川地区の小学生を対象に受け入れを行い、被災地と受け入れ地の双方支援につながる教育旅行の展開を図るとともに、今後の地域間交流を推進していくものです。
 また、昨年度から始まった中川小学校と上板橋第4小学校の都市農村交流事業を今年度も継続して実施し、双方向交流につながるよう取り組んでいきます。

6月市議会~市政報告④


【観光商工部】
◇角館の桜まつり・刺巻ミズバショウまつり・かたくり群生地等の 人出について
 角館の桜まつりは、4月下旬の急激な気温の上昇により、例年であれば5日から7日間ぐらい満開日が続くところ、2日間で散り始めとなってしまいました。また、ゴールデンウィーク後半の天候も思わしくなかったことから、観光客の伸びにはつながらない状況でした。
 桜まつり期間中の人出については、昨年比では54万人増、一昨年比では34万人減の122万1,000人となっています。八津・鎌足のかたくり群生の郷は、後半の入り込みが鈍ったものの、昨年より3,492人多い14,216人、刺巻湿原ミズバショウまつりは、早くから見頃を迎えたこともあって、昨年より7万1,440人多い11万8,340人の人出となりました。

◇玉川温泉岩盤浴冬期利用ついて
 4月20日の玉川温泉岩盤浴再開については、第2回市議会臨時会で申し上げましたが、冬期利用について玉川温泉地区利用適正化連絡協議会では5月18日、環境省、秋田森林管理署、県自然保護課、市観光課、(社)玉川温泉研究会や玉川温泉地区の宿泊施設、田沢湖観光協会など15の団体、部署の関係機関が集まり、第1回目の冬期岩盤浴利用に関する話し合いが行われました。今後も、冬期利用の可能性について、治山や防災、雪山などの有識者も含め、安全対策等について協議を重ねて行くことにしています。

◇角館駅前広場施設改修について
 大仙市・仙北市・美郷町で組織する、大仙仙北塗装業組合の地域奉仕活動の一環で4月24日、角館駅前広場スタシオンの壁と屋根、観光案内板の塗装を実施いただきました。大正期をイメージした建物が、より一層魅力的に化粧を施されています。
 さて、今春から観光庁の東北観光博がスタートし、今秋にはJRのプレデスティネーションキャンペーンなど、仙北市は多くの皆様をお迎えすることになります。そこで、これまで駅前蔵2階に開設していた仙北市ツーリスト・インフォメーション・センター(TIC)を1階に移設し、お客様対応力を強化したいと考えています。スタシオンの活用、またスタシオンと駅前蔵の一体的な活用も課題となっていましたが、利用者の利便性向上を図る上からも、スタシオンの改修工事に係る補正予算を本定例会へ計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

6月市議会~市政報告③


【市民生活部】
◇中学生に対する入院医療費助成について
 医療費助成制度については、本年8月より小学生まで制度を拡充し、子育て家庭の経済的負担の軽減を図ることにしていますが、これに合わせ、新たに中学生の入院分について医療費助成を実施し、一層の保護者負担軽減と子育て支援の充実を図りたいと考えています。本定例会に関係予算を計上していますので、ご審議をよろしくお願いします。

◇国民健康保険事業について
 国民健康保険事業については、平成23年3月に策定した「仙北市国民健康保険事業運営安定化計画」に基づき、計画期間中、一般会計からの支援により財政の健全化を進めています。
 平成23年度の決算見込みでは、医療費が抑制されたことなどの要因により、単年度収支で約4,300万円の黒字決算となりそうです。これを受け、計画期間中の財政見通しを精査したところ、今年度の国民健康保険税率の改正を行わなくても、運営安定化計画に基づく財政運営が行えることから、市内の厳しい経済状況や市民の税負担感が大きいこと等も考慮して、今年度の国民健康保険税率は据え置くことにしたいと思います。ご理解をお願いします。
 次に、国民健康保険税の課税方式についてです。現在、仙北市は所得割、資産割、平等割、均等割の4方式を採用しています。このうち、資産割については、所有する土地・建物の資産価値に応じた担税力があるとの考えから、所得割を補完するものとして設けられたものですが、他の医療保険や後期高齢者医療制度では設けていないほか、県内の市でも本市だけとなる見込みです。
 こうしたこと等を踏まえ、平成25年度より資産割を段階的に縮小し、3年を目途に応能割を所得割に一本化したいと考えています。議会の皆様の意見を伺いながら検討を進めます。

◇暴力団排除条例に関する合意について
 仙北市暴力団排除条例が本年4月1日から施行されたことに伴い、5月29日に仙北警察署長と仙北市長との間で、「仙北市が行う事務事業からの暴力団排除に関する合意書」を締結しました。
 今後、警察と市が連携し、市の事務事業から暴力団員やそれらと密接な関係者の排除、また、市が業務妨害を受けたり、不当要求を求められた場合は、互いに情報提供・助言等の支援協力を受けることなどについて、連携して条例の推進に努めることにしています。

【福祉保健部】
◇日中一時支援事業について
 市内に在住し、秋田県立大曲養護学校に通われている児童生徒を対象とした放課後支援、夏休み期間などの日中一時支援事業について、4月16日から市立角館児童館の空き教室を利用し行っています。家族の就労などの理由により支援を希望された児童生徒は13人で、この内放課後支援の利用者は2人となっています。支援業務は社会福祉法人秋田ふくしハートネットにお願いしています。児童生徒が安心して支援が受けられるようにトイレ設備の部分改修等工事、施設備品の購入を進めていますが、今後は安全な支援運営ができるように支援事業所との定期的な連絡会議を行う予定です。

◇長期休業期間中の児童館使用時間延長について
 子育て家庭の就労形態の多様化と保護者のニーズに対応し、夏期、冬期などの長期休業期間中の子どもたちの安心安全な居場所を確保するため、角館児童館・中川児童館の開館時刻を30分繰り上げて午前8時30分から使用していただくことにしています。

◇田沢湖歯科診療所の歯科医師募集について
 田沢湖歯科診療所の所長(歯科医師)から、早期退職の申し入れがあったことから、後任の歯科医師について、ホームページ等で募集していましたが、5月31日までに歯科医師1名からの応募がありました。当歯科診療所は田沢湖病院内にあることから歯科受診と病院受診が同じ施設内で行えるというメリットがあります。高齢や病気の方などの受診の利便性からも早期に採用し、歯科診療のスムーズな運営を図りたいと考えています。
 今後、歯科診療所長を含めて面談を行い、採用に向けての諸条件を確認することにしています。

6月市議会~市政報告②


 次に、各部局等の主要事項並びに諸般の状況を報告します。

【総務部】
◇政策検証市民委員会について
 市の重点的、優先的に進めるべき政策として位置付けされているマニフェスト・アクションプラン40政策等の進捗度、及び達成度を管理・検証するため、公募による市民及び各団体等からの被推薦者10名で構成された「政策検証市民委員会」の初会議が5月15日に開催され、委員長、副委員長を選出したほか、マニフェストによる市の政策に位置付けられた40の事業について、前期2年間の実績を検証することになりました。
 委員会では、市が外部検証を委託した一般財団法人秋田経済研究所からの検証結果や各事業に係る資料、並びに各部署のヒアリング等を基に検証することとし、これまで2回の委員会を開催しています。今後数回の協議を経て8月末には検証結果を市に報告いただく予定となっています。
  市議会の皆様には、次回定例会までには検証結果の報告をさせていただき、その後市民への公表を予定しています。 

◇新しい行政連絡員制度について
 行政連絡員については、平成22年度からその活動が休止状態にありましたが、地域と行政の橋渡し役として、本年度から新しい制度のもとに再スタートしています。
 4月から5月にかけて、市内10地区で連絡員会議を開催し、各地域から推薦された337人に委嘱状を交付しました。
 新しい行政連絡員の役割として、緊急時の回覧文書の配布、災害発生時の被災状況の把握や日常の防災対策、地域内の課題・要望等の提言、空き家情報の提供、地域運営体との連携などをお願いしています。サポートセンターの担当職員が各地区ごとに行政連絡員との連絡調整に当たります。

◇光ブロードバンド設備整備事業について
 田沢地区・桧木内地区の光ブロードバンド設備整備事業について、公募型プロポーザル方式により整備運営事業者を募集したところ、NTT秋田支店一社から応募がありました。
 5月14日に整備運営事業者選定委員会を開催し、提案内容の審査が行われました。選定委員会からは、提案内容を評価する旨の審査結果報告を受け、5月25日に仮契約を締結しました。請負契約締結の議案を提案していますので、ご審議をよろしくお願いします。
 なお事業の完成時期は、2月下旬を予定しています。事業整備後はNTTに対してIRU(破棄し得ない使用権)方式で財産を貸し付け、住民・企業へのブロードバンドサービスが提供されることになります。サービス提供開始は3月からの予定です。
 整備事業費が確定しだい、財産の貸付料、管理費用等の関連予算を議会にお諮りしますので、よろしくお願いします。

◇田沢湖自然休養村事業について
 昭和54年当時、田沢湖自然休養村事業の基幹施設として、田沢湖自然休養村管理センター「友情苑」が整備され、農事組合法人「田沢湖自然休養村組合」が運営にあたってきました。
 これまで低廉な温泉施設として、スキー客や湯治客など多くの皆様に利用されてきましたが、利用者の減少等もあり、運営が困難になり、2月29日の総会で組合の解散が決議されています。
 その後、当施設の取り扱いについて、組合と協議するとともに農林水産省の補助事業で建設されていることから県当局からも指導を受けてきましたが、売却等をした場合は補助金の返還対象になるため、当面は市へ無償譲渡の形で施設を引き継ぐことで事務手続きを進めることにしています。今後、周辺の財産区有地の活用と合わせて利活用について検討を行います。

◇寿楽荘の建設用地について
 昨年4月から社会福祉協議会に運営を移譲している養護老人ホーム角館寿楽荘の改築用地について、社会福祉協議会から依頼があり、角館地区内の公共用地を中心に検討してきました。現在のところ、旧白岩中学校跡地を候補地として社会福祉協議会と協議を進めています。
 当該地は、白岩小百合保育園があるほか、白岩プロジェクトSが、「ヒデコ」の栽培を行っていて、計画を進めるためには、保育園とのすみ分けやヒデコの移植が必要と考えています。
 このため、5月28日、白岩地区と保育園の関係者に説明会を開催しましたが、地元からは、保育所の環境整備や駐車場の確保等の意見がありました。今後、地元の理解を得ながら全体の整備計画を詰めていきます。

◇田沢湖PTの杜の記念植樹祭について
 パナソニックテレコム株式会社が、平成20年度から行っている植樹活動が、5月25日に田沢湖畔の田沢財産区有地(田沢湖田沢字春山地内)で開催されました。
 この事業はCO2削減・エコ推進活動の一環として取り組んでいるもので、当日は全国各地から選抜された社員およそ50名が参加し、「ブナ」「トチ」「イタヤカエデ」「ヤエザクラ」など40本を植樹しました。
 本事業については、田沢湖PTの杜の中期緑地化3カ年計画として、植樹と周辺の環境整備が進められることになっていて、本市でも田沢財産区との連携のもとに協力していくことにしています。

6月市議会~市政報告①


 平成24年第3回仙北市議会定例会の開会にあたり、主要事項についてご報告します。

 はじめに、所得税事案の事務処理状況について報告します。
 所得税還付等の事案について、2月定例会で可決いただいた一般会計の県民税関係については、歳入、歳出とも3月末にすべてその処理を終えています。
 国保会計関係については、厚生労働省からの最終的な通知が5月17日になったことから、事故繰越措置のうえ、5月30日に事務処理を終えています。なお、厚生労働省の精査により、加算金の一部1,688円が減額となっています。
 また、返還会からは、3月28日、一般会計に3,962,283円、5月24日、国保会計に2,806,502円が入金されたことを確認しています。
 今後、所得税及び地方交付税関係の手続きが残っていますが、仙台国税局及び県を通じての総務省との協議が続いており、内容を精査のうえそれぞれの判断が成されるものと思っています。額が確定した後、予算に計上し所要の手続きを進めます。

 次に、副市長の選任についてです。
 石山副市長の退任から空席となっている副市長の選任について、いろいろな角度から慎重に検討を進めてきました。今の仙北市にとってどのような人材が適任なのか、また、前回の定例会において議会の皆様にご理解いただけなかったことなども踏まえ、人選にあたってきました。
 その結果、農林水産省食糧産業局食品製造卸売課課長補佐の田邉浩之氏を副市長候補としてお願いすることにしました。
 田邉氏は、千葉大学大学院卒業後農水省に入省し、食糧・流通関係のエキスパートとして経験を積まれてきた方です。
 高付加価値産業の振興、農村部の元気づくりが仙北市の重要課題であるとの思いから、農林水産省にご相談を申し上げ、人材の選考についてご協力をいただきました。
 震災後、さらに責任が増した仙北市の安全な食糧生産はもちろんのこと、将来にわたる産業基盤の確立、行政サービス全般の質的向上、職員の意識改革など、一歩前に進むために何としても必要な人材です。
 議会の皆様に一日も早く、正式にお諮りをしたいと考えていますが、明日、農林水産省にお伺いし最終の協議を行う予定です。議会最終日にはお諮りする条件が整うと思います。その際には、どうかご同意いただきますようお願いします。

 次に、一般会計補正予算についてです。
 補正額は、1億6,754万1千円で、これに既定予算を加えると、補正後の額は184億2,002万円となります。
 主な事業は、災害廃棄物受入事業費、強い農業づくり交付金事業費補助金、公共施設再生可能エネルギー等導入事業費、公共土木施設災害復旧事業費、農業体質強化基盤整備促進事業費補助金、国民文化祭推進事業費、中学生入院医療費助成事業費、企業立地奨励金、秋田発・子ども双方向交流プロジェクト支援事業費等です。

 なお、平成23年度の一般会計決算見込み及び市税関係については、5月31日の出納閉鎖後の最終確認等が必要なことから、本日報告できるデータが整理されていない状況です。本定例会の常任委員会にて報告したいと考えていますので、ご理解をお願いします。

2012年6月3日日曜日

月末のバタバタと山開き


 先週後半からバタバタ状態が続き、ブログ更新が滞っていました。月末の31日は仙台発6時40分のこまちで帰省。朝一番で仙北市産業祭の実行委員会に合流。この会議で日程を10月20日(土)~21日(日)と決定しました。場所は神代市民体育館が主会場になります。昨年は農産物の出展が増え、保育園の子どもたち、また宮城の女川町の皆さんからも参加をいただき、賑やかな産業祭にすることができました。来年は、仙北市発初の秋田県種苗交換会開催に向けて、その招致を視野に準備が進んでいます。今年の産業祭は、いろんな意味で重要です。この会議の後、仙北市地域農業再生協議会総会、そしてお昼からは秋田岩手地域連携軸推進協議会、またマスコミの皆さんに声をかけての記者懇談会、夜には拓殖大学の山本先生との勉強会。少し会議を詰め込み過ぎではないかしら…。

 さて月が変わって6月1日。秋田駒ヶ岳の山開き。絶好のお天気に恵まれて、あいさつも軽やか。「人を羨めば、自分自身の心の中には波風が立ちますから、できるだけ他人様を羨むことはしないようにと、心がけているつもりですが、今日の山開きで登山できる皆さんは、本当に羨ましいです。それにしても、秋田駒ヶ岳は世界的にも高山植物の数と美しさはダントツでしょう。世界自然遺産に登録したいぐらいですが、遺産登録に向けて真剣に考えてみませんか…」。さて皆さんは何と思います?