2020年1月31日金曜日
まちづくり日記「心棒と辛抱」
広報せんぼくに連載中のまちづくり日記です。明日発行の2月1日号では、来年度の予算づくりで大切にした心構えなどを綴りました。お時間のあるときにお読みください。
来年度の当初予算づくりが続いています。以前から継続してきた事業、数年続けてきたけれど成果が見えない取組み、新サービスのアイディア、法律の改正に連動した国の政策、人口減少対策で必要な長期プラン…。そんな一つひとつを丁寧に検討して予算を作成します。予算は市民の願いを叶える設計図ですから、市役所で一番に重要な仕事と言えます。私は職員に対し、「国・県の情報収集はもちろん、市民の声を再度しっかり聞いてください」とお願いしています。厳しい財政事情です。最小予算で最大効果を上げるには、市民や団体の皆さんとの信頼関係が大切です。
こんな作業を繰り返し、年末まで財政課査定が終了しました。査定は事業が本当に必要か、金額の算出が適切か、実現の条件が整っているかなど、効果を予測した総合力で判断します。財政課査定の次は市長査定です。ここ数年、市長査定は職員との激論の場になっています。職員は市民の思いを背負って査定に臨んでいます。しかし計画が未熟だったり、財源の調達が困難だったりで予算を計上できないことも多々あります。そんな時は本当に申し訳なく残念です。反面、予算はゼロでも、できることを探して取組みたい、そんな主張をする職員もいて頼もしさを感じます。
最近、私は職員に私自身の予算査定の心構えを話しました。稲盛和夫さん(京セラ創業者)がよく使う言葉で、「小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり」です。意味は文字の通りですが、もちろん職員を小善と言っているのではありません。小善は私の心の中に潜んでいます。それは市民に対する迎合、あるいは偽善です。でも、仙北市に必要なことは目先の小善ではなく、市民が住み続けたい、将来市民も魅力的だと思う持続可能なまちづくりではないでしょうか。
そのための心棒が必要だと…。借りて来た心棒ではなく、既にある心棒を太くする取組みです。豊富な観光・交流素材を高度活用した経済政策、人材育成での担い手確保、医療の安定化などは、もっと太くしたいと思います。この領域に予算を配分すれば、他の領域は少し我慢が必要です。これは心棒をつくる辛抱です。
※写真は今朝(1月31日)の神代。雪がありません。
2020年1月30日木曜日
臨時議会と緊急質問と議会全員協議会
今日は令和2年初の臨時議会でした。案件は仙北市ふるさと納税に関する補正予算案、そして監査委員選任の同意の人事案です。これらは賛成・同意をいただきましたが、議案ではない別件で、議員から緊急質問の動議が出されました。
ふるさと納税の寄付金額は、今回の補正1億5千万円を加えて約9億円となりました。ご寄付をいただく皆さまには心から感謝を申し上げます。事業財源として大切に活用させていただきます。また欠員となっていた監査委員には、角館町白岩にお住まいの高橋祐策さん(77歳)の着任が決定しました。長く銀行マンとして活躍され、ホテルの副社長としての出向経験など、財務に精通した方です。どうかよろしくお願いします。
その後、緊急質問の動議が議員から出されました。市議会の冒頭で行った熊谷教育長の教育行政報告の中で、「生保内中学校で職員が亡くなった事案について、県教育委員会が当時の校長のパワハラを認定しました。市教育委員会の長として責任を重く感じています。私の給与10分の1を3ヶ月自主返納したいと考えています」との発言に対するもの。市教育委員会の責任の重さ、自主返納とした理由など、幾つもの質疑がありました。私は、「熊谷教育長を任命した者として、私自身の処分も考えています」と答弁しました。
引き続き開会の議会全員協議会では、市債権管理条例の制定、田沢湖クニマス未来館の設計違算の裁判結果、植物工場の誘致、庁舎整備、国保の負担金精算、下水道事業の公営企業法適用など、それぞれの進捗状況を共有しました。
最後のあいさつで、私は、「就職氷河期世代への対応で、市役所でも年度中途採用の検討をします。また男性職員の育児休業取得を進めます。それと、台湾の高雄マラソンが新型コロナウイルスの拡大防止のために中止になった情報があります。今後も公式発表を注視します」とお話ししました。
※写真は高雄国際マラソン
2020年1月29日水曜日
新人の皆さんに伝えたいこと
市役所の仕事が目指すもの、公と私の関係、それぞれの人生の目標…、今年度採用の新人職員と語り合う市長ミーティング。年を重ねたせいか、お伝えしたいことばかりです。
今回は昨日と今日の2日間で、14人の皆さんと意見交換ができました。私は、「自身が充実して初めてちゃんと仕事ができます。だから私事の時間を大切にしてください。皆さん自身で歩きたい自分の人生シナリオを書いてください。市役所は法律に基づいて仕事をしますが、法律は解釈に幅があります。皆さんが〝それはできない〟と判断することで、市民の幸せを閉ざさないよう、〝それはできる〟から仕事を始めてください。できると思うことが重要です。そんな挑戦的な仕事をしてください。職場のチームづくりを進めてください」と。
若い皆さんからもたくさんの意見がありました。例えば…、
①公共交通の充実が必要。
②ケースワーカーを増やしたい。
③若者が活躍できる場面づくりを。
④市役所の情報発進力を強化したい。
⑤職場内のストレスケアをしっかりと。
他にも改善が必要な提案が幾つもありました。新人職員は無限のノビシロを秘めています。お互い助け合って刺激し合って、不断の自己改革をお願いします。それが組織全体の意識改革につながります。
子ども達の手づくりガイドブックが完成!
大曲支援学校せんぼく校の3年生4人が、昨年4月から取組んできた仙北市の観光ガイドブック「よってってけれ~☆仙北市」が完成しました。初版400部と専用封筒、それにデータもいただいて…。本当にありがとうございます。
子ども達が観光科で学んだ集大成です。制作にあたったのは、鈴木健祐さん、大塚瑠那さん、田口優花さん、猪本渉さん。秋田魁新報社角館支局長の伊藤康仁さんや地域の皆さんにも、取材などでご協力をいただいたそうです。そのガイドブック、完成度の高さが際立っています。お話を伺うと「見てもらいたいターゲットを20~30代にしました。それで取材対象も絞り、色使いなど視覚に飛び込むよう工夫しています」と。なるほど確かにそうです。市が作る観光パンフレットより戦略的かも…。大塚さんは、「改めて仙北市が素敵なところだと思いました」、鈴木さんは「知らなかったことを知る機会になりました」と、これも嬉しいコメントです。さらに皆さんから「ぜひ仙北市のホームページに張り付けて、まだ来たことがない皆さんに町を伝えてください」とのご依頼を受けました。はい、了解しました。
観光課の泉谷課長は、「ガイドブックのデビューは、来月JRと行う首都圏での観光イベントにしたいと考えています。もらった方々も、きっと喜んでくれると思います」と話しています。
2020年1月27日月曜日
1月の記者懇談会で
今日は1月の記者懇談会(記者会見)でした。小正月行事や新型コロナウイルスの影響、まるごと温泉健康サミット、ドローンフィルムフェスティバル、中川小学校閉校式、総合美術展、フリースタイルスキー競技会、臨時議会の案件などがテーマです。
私は、「何とか小正月行事やスキー競技会を開催したいと思い、対応を進めています。また、仙北市ふるさと納税が昨年末の集計で県内1位でした。その額は市税(民税)の予算額に匹敵する7億5千万円に達しています。まるで市民が倍増したような喜びを感じています。今回の臨時議会でさらに増額補正案を提案します」とお話しました。記者からは「仙北市の返礼品は何が人気ですか?」との質問には、「一番はお米です。リピーターが多いことをお聞きします。美味しさが評価されていると思います」とお応えしました。
各行事の開催情報は、催行日が近づく前にお知らせをします。皆さんの積極的なご参加をお待ちします。
※写真は、まるごと温泉健康サミットのチラシ。
2020年1月26日日曜日
民謡民部全国大会で日本一おめでとう!
第59回郷土民謡民部全国大会で、秋田仙北会支部(佐藤敦也支部長)が内閣総理大臣賞を受賞しました。高橋キヌ子先生は最優秀指導者賞です。素晴らしいです。本当におめでとうございます!。
大会は昨年12月6日~8日、埼玉県さいたま市文化センターで開催されました。各県予選を通過するだけでも大変な実力が必要と聞いていました。それが全国1位を受賞(産経新聞社賞も同時受賞)したのですから快挙です。そこで地元の民謡関係者が中心になり、賑やかな祝賀会を昨日開催したもの。皆さん大喜びでした。お祝いに駆けつけた郷土民謡協会の加藤訓・理事長は、「生保内節全国大会を長く開催するなど、民謡を大切にする仙北市の受賞です。おめでとうございます。若い皆さんの身体には角館のお祭りのおやま囃子が染みついているようです。これは他の地域が真似できるものではありません」とのお話しをいただきました。私は「仙北市は子ども達の活躍を皆で応援する町です。指導に当たったキヌ子先生ご苦労様でした。大会で勝ち続けることと同じくらい、民謡を深め続けること、伝え続けることをお願いします」とごあいさつしました。
益々のご活躍をお祈りします。ありがとうございます。
※写真は右から佐藤敦也支部長、熊谷信子発起人、高橋キヌ子さん、佐藤かおりさん
2020年1月24日金曜日
雪不足の影響
雪不足の影響を簡単にまとめました。この後、2月になれば市内は多彩な小正月行事(下記)がいっぱい。たざわ湖スキー場ではモーグル・ワールドカップが1ヶ月後に迫っています。大丈夫?…。
雪が大切な資源だったと思い返しています。今のところ小正月行事で中止決定はありません。実行委員会や地域では、雪不足の中での開催に向け検討が進んでいます。広域消防や地元消防団、警察、市役所などは、火に由来する行事が多いので、火気の安全対策を進めています。海外からのお客さまは雪見観光を目的としたツアーもあり、残念に思っているお話を聞きました。年末の台湾からの定期チャーター便の停止と雪不足が重なり、痛いキャンセルが出ています。建設業など除排雪業務を受託した皆さんからは深刻な状況が耳に入っています。スキー場は全面滑走できますが、風評からか来場者が伸びません。農業者からは施設栽培の作物の出荷が早まっていること、また春先以降の水不足を心配する声があります。防災関係からは今後の水利確保に難儀するかも…と。
春になればサクラやミズバショウ、カタクリなど花紀行が始まります。今年は例年以上に早まることも考えられます。
【2月の小正月行事など】
・白岩城址燈火祭 2月1日(土)
・中里のカンデッコあげ 2月8日(土)
・生保内なろか 2月8日(土)
・山口のかじかじ 2月8日(土)
・八津鎌足どんと焼き 2月9日(日)
・上桧木内の紙風船上げ 2月10日(月)
・角館の火振りかまくら 2月14日(金)
・田沢湖高原雪まつり 2月15日(土)~16日(日)
・松葉相内の裸参り 2月16日(日)
※写真は、今日から始まった第56回東北中学校スキー大会(田沢湖スポーツセンター)の開会式。
2020年1月23日木曜日
中小企業庁にて新・就業支援策を提案
仙北市の高齢化比率は42パーセント、有効求人倍率は2倍です。今日は霞ヶ関の経済産業省中小企業庁で、前田泰宏・中小企業庁長官に市が構想する就業支援策をお聞きいただきました。
前田長官と初めてお会いしたのは、長官に着任される前、経産省の審議官をお務めの頃です。歯に衣を着せない人柄で一度で魅了されました。今日は中学生や高校生が地元企業を知ってもらう手法、人手不足の市内事業所と就業希望者の就業マッチング制度の新提案をしました。相変わらず前田長官からは厳しくも深いご意見が百も飛び出して…。今後も検討が必要です。
補助金を提供する間は取組みがあるけれど、金の切れ目が事業の切れ目になるような使い道は最初からダメです。今までの手法の焼き直しも通用しません。だって人口減少社会での地域づくりは、ほぼ経験がないのですから…。だからこそ本気でバカにならないといけないのです!。
2020年1月22日水曜日
(株)ストロベリーファームの夏イチゴ
栽培ハウスを6棟に倍増した仙北市西木町の(株)ストロベリーファーム。今日は、増田真一代表取締役と宮下聡一郎マネジャーから、夏イチゴ栽培と新たな農業モデルの今をお伺いしました。すごい!。
(株)ストロベリーファームが誕生して7年。初期段階では栽培技術の確立に難儀したようですが、これを克服し、今では国内屈指の技術力を蓄積しています。数年前から経営収支もプラスに転じ、現在は全国90店舗の洋菓子・飲食店に仙北市産の夏イチゴを提供、さらに引き合いはまだまだあるそうです。昨年は新たに地元から4人を雇用し、また隣接する障がい者福祉施設と栽培作業や出荷箱づくりで連携したり、大曲農業高校からの研修生を受け入れたりと、その取組み効果が拡大しています。
増田代表や宮下マネジャーは、「今後は10aあたりの売上げ1千万を目指します。さらに地元での栽培者の育成を進め、内外での新事業にも積極的に踏み出します」と話していました。仙北市発の農業モデルが、多くの皆さんに幸せをお届けできますように!。
2020年1月20日月曜日
出口の向こうは青い空
朝、丸ノ内線霞ヶ関駅A2の出口。出ると左手に中央合同庁舎2号館があります。今日は先日着任した黒田武一郎・総務省事務次官を訪ねました。ああ、出口の向こうに青い空が見えます。
青い空で作家の曽野綾子さんを思い出しました。曽野さんは著書で「青い空を見ると亡くなった夫の声が聞こえてくる」と記しています。「夫は青い空からいつも私を見守っている。夫は私が変わらずの生活をしている方が安心だろうから、私は夫が生きているときと同じような生活を心がけている」と。愛情が伝わってくる名文です。
青い空を見て、「きっと楽しいことが待っている」などと思うのは、まだまだです。でも黒田さんにお目にかかり、あれこれとお話をして元気をいただいて…。「やっぱり今日はいい日になった」と思い返しています。
2020年1月19日日曜日
山の楽市にどっと人出!
東京都町田市で2回目の山の楽市(仙北市の観光・物産展)。昨日はみぞれが降る荒天で客足が鈍かったとのこと。でも今日は晴天で昨日を補って余りある盛況ぶりでした。特に食糧品の売れ行きが凄くて…。
会場は町田まちづくり公社の複合施設ぽっぽ町田です。同社の富澤茂雄さんに売れ筋を伺うと、「やはり食糧品ですね。ここは約43万人の胃袋を抱えていますから、土産品よりは買って帰って口に入るものが動きます」と。なるほど。今回は仙北市内からの出店が8店舗と、相模鉄道時代の楽市に比べるとコンパクトです。もう少し参加店舗を増やしても良いかも知れません。そんな話をしていたら、別の視点で、富澤さんは楽市の取組みを評価していました。「事務局(仙北市商工会)が、これまで各地の楽市を訪ねた皆さんに、町田での開催をお知らせしているのでしょう。商品を追いかけて来る方々をお見かけします」と。これは嬉しいお話しでした。富澤さん、ありがとうございました。
仙北市の真面目な生産者が、丹精込めて作った商品は間違いなく高品質です。ゆっくりでも町田の皆さんに受け入れてもらえたらと思います。
※東京駅丸の内口の東京KITTE地下1階では、今日(19日)と20日、茶文化プロジェクトで樺細工を展示販売中です。こちらにもご来場ください。
2020年1月18日土曜日
チンチン先生、20年勤続おめでとうございます
チンチン先生と市民に慕われる市川晋一医師が、西明寺診療所に着任して4月で20周年を迎えます。これを記念して先生に感謝する集いが開催されました。
先生は兵庫県姫路市の出身です。秋田大学の医学部を卒業後、仙北組合総合病院(現大曲更生医療センター)の泌尿器科長(だからチンチン先生で…)を経て、当時の西木村西明寺診療所に赴任しました。以来、理想に掲げる地域医療の実現に向けて八面六臂の大活躍です。講演活動や新聞コラムの連載、書籍の出版、温泉療法医として温泉マイスターの育成、市の各種委員などにも汗を流しています。ちなみに奥さま(明美さん)は看護師さんで、きっと大恋愛だったんだろうなあと、これはもう映画のようなお話しです。
先生、本当におめでとうございます。そしてありがとうございます。先生、医者の不養生と言う諺もありますから、健康には十分にご留意されて、今後も地域医療の確立にお力をお貸しください。
平福記念美術館はパワースポットです!
今日と明日、大学入試センター試験。みんな頑張れ!。さて仙北市では児童生徒県南美術展の表彰式。本当に素晴らしいです!。そして作品を鑑賞するだけで何だか元気になれます。
秋田県南の小中学校82校から、1037点の作品を出品いただきました。審査委員は佐々木良三さん、青池恒城さん、小原靖さんなど5人。私はあいさつで、「皆さんと同じ人が一人もいないように、皆さんから生まれ出る作品にも同じものは絶対にありません。その違いが皆さんのチカラです。違いを大切にしてください」とお話ししました。
会場の平福記念美術館は夢と希望と色彩で溢れています。皆さんも是非ご来場ください。今月28日まで(月曜日は休館)。
2020年1月17日金曜日
オール秋田で大覚野峠の直轄要望
国土交通省の御法川副大臣室。国道105号の高速化・安全化で難所となっている大覚野峠(仙北市~北秋田市)で、国直轄の調査事業を行って欲しいと要望しました。佐竹知事を先頭に、国会議員や県経済界、地元代表が勢揃いのオール秋田の取組みです。
佐竹知事は、「大覚野峠区間14㎞は幅員も狭く、急勾配と急カーブが連続している。地滑りや雪崩なども発生し、全面通行止めが何度もあった。さらに複雑な地質構造で、整備には極めて高度な技術力を要する。何とか国からの支援をお願いしたい」と話しました。御法川副大臣は、「現状は良く把握している。全力で対応したい」と応えてくれました。また、池田道路局長は、「あの時は寒かったですね」と。実は2年前の冬、公務で来秋していた池田局長の車を止めて、現場(大覚野峠)で要望書を手渡したことがあって…。何だか皆さんが旧知の応援隊のようです。
私は整備促進期成同盟会の会長ですが、オール秋田での取組みを本当に頼もしく感じました。地元の活動母体も拡大しています。今が好機です。
2020年1月16日木曜日
サミット宣言と気候非常事態宣言
東北でSDGs未来都市に選定された5市町が会し、仙北市でサミットとシンポジウムを開催。未来都市サミット宣言と気候非常事態宣言の採択で、今後の取組みや行動指針を明らかにしました。
基調講演の久米川華穏さんと今田裕美さんには、本当に素晴らしいお話しをありがとうございました。パネルディスカッションでは、岩手県陸前高田市(戸羽太市長)・宮城県東松島市(渥美巌市長)・山形県飯豊町(後藤幸平町長)・福島県郡山市(吉崎賢介副市長)に登壇をいただきました。私も加わり意見を出し合いましたが、どの事例も興味津々の取組みばかりで…。さてシンポジウムの成果として、2つの行動指針を採択し宣言しました。未来都市サミット宣言は、5市町が連携してSDGsの達成に努力すること、達成のために様々な主体とパートナーシップを図ること、これらを通して誇るべきまちを将来に継承すること、気候非常事態宣言は、近年の異常気象がまちづくりの脅威であることを認識し、環境保全を促進するためにゴミの排出抑制・再利用・再資源化・発生回避を徹底すること、再生可能エネルギーの利用を促進すること、エシカル消費を普及すること、地球温暖化に資する取組みを推進すること、です。
それにしても、会場いっぱいにご来場をいただき、本当にありがとうございました。2030年に達成したい目標は、5市町が連携することで限界を突破できると考えています。今日を起点に、5市町はともに取組む具体領域の精査に入ります。新たな挑戦です。
2020年1月15日水曜日
SDGs東北5市町の新たな挑戦
明日、仙北市角館交流センターで、「東北SDGs未来都市サミット・シンポジウム」を開催します。国連採択の〝持続可能な開発目標〟への取組みで、東北5市町の新たな挑戦が始まります。
出席予定は、宮城県東松島市の渥美巖市長、山形県飯豊町の後藤幸平町長、岩手県陸前高田市の戸羽太市長、福島県郡山市の品川萬里市長、そして私と各自治体・議会、住民、企業など多彩です。基調講演には少年少女国連大使の久米川華穏さん(大仙市立平和中学校2年)、また(株)CSRインテグレーション代表取締役の今田裕美さん(SDGs公認ファシリテーター)をお迎えします。会では、5市町での未来都市宣言、さらには気候非常事態宣言なども予定されています。
・日時 1月16日(木)
17時~19時
・会場 仙北市角館交流センター
・入場 無料
※事前申込みでない方は、当日に会場でも受付けを行います。皆さんでお越しください。
2020年1月14日火曜日
まちづくり日記「やっぱり大丈夫」
ふう~、朝から夜まで来年度の当初予算づくりです。さて広報せんぼくに連載中のまちづくり日記、1月16日号は人手不足の対応が何をもたらすか…、あくまで私見です。お時間のあるときにお読みください。
年末年始、コンビニやスーパー・外食チェーン店などで、休業(または営業時間の短縮)実験が行われました。都内オフィス街にあるコンビニ等は、会社員が長期の休暇に入る連休や年末年始で売上げの落ち込みがひどく、一方で店舗スタッフに特別手当の支給など、コストのかかり過ぎが悩みの種だったと言います。そこに国の働き改革が加わり、人員確保の難しさもあって、いよいよ休業実験に踏み切ったようです。国が消費税率アップと同時に実施した、キャッシュレス対応や軽減税率制度などで、実はコンビニ業界の売上げが伸びていることも見逃せません。タイミングはまさに今でした。
コンビニに限らず、農業も建設業も観光業も福祉業界も、人手不足は本当に深刻です。人口が減少し高齢者が増加しているので当然です。地域の人材をフル活用する考え方から、公務員の兼業禁止も見直しが進んでいます。兵庫県神戸市では地域貢献応援制度をスタートさせました。NPO団体などに籍を置いて報酬も受け取り、二足のわらじを履いて活躍する職員が増えているそうです。同様の取組みは、奈良県生駒市や宮崎県新富町などにもあります。仙北市では、不足する消防団へ職員が入団してもらうことから始めることにしました。一方、これまでのような経済成長が見込めない中、働き方改革で残業や休日出勤が減った分を、自分や友人や家族の時間に使いたいと考えている若者が増えていると聞きます。この現象は、例えば新たな文化や価値の創造だったり、あるいは地域ビジネスの立ち上げだったり、また、カップルの誕生で出生数の底上げに繋がるかも知れません。コンビニや外食チェーンの休業は少し不便だけれど、きっと好ましい循環のスタートなんだと思います。
歴史は繰り返されます。戦争や紛争と平和、経済の発展と崩壊、氷河期と温暖化、食糧不足と過食、善と悪、過疎と過密、人口減少の後には増加です。まったく絶妙のバランスです。今が辛い人は、明日は幸せがやってきます。だから大丈夫。今が幸せな人は次に苦しみがやってきます。でも、また次が幸せですから、やっぱり大丈夫です。
2020年1月12日日曜日
山形庄内のスイデンテラスに学ぶ
山形県鶴岡市に出現したスイデンテラスを訪ねました。2018年8月のオープン以来、内外から大変な反響です。その取組みの発想と情熱が凄くて…。
スイデンテラスは、客室が143室のホテル棟や、レストラン、スパ&フィットネス、ショップ、ライブラリー、キッズドーム、ミーティングルーム等を備えた複合施設です。全景がまるで水田に浮いているようで、ボリビアのウユニ塩湖を連想させます。事業の企画・運営は地元企業のヤマガタデザイン。設計は建築家の坂茂さん。どこにでもありそうな水田が無二の景観になっています。この発想すごいなあ…。それに、鶴岡市は近年、新しい産業クラスターの創出に本当に熱心です。隣接して鶴岡サイエンスパークがあり、慶應義塾大学先端生命科学研究所の誘致以降、優秀なベンチャー企業が続々と育っています。中には人工合成クモ糸繊維の開発で、世界から着目される起業もあります。
スイデンテラスも鶴岡サイエンスパークも、20年先、30年先の鶴岡市を形づくる挑戦だと聞きました。ヤマガタデザインの山中大介社長は、ある取材に対し「スイデンテラスは、いま潤沢な宿泊の需要がなくても、これから庄内に人を呼び込むという使命を帯びたプロジェクトです」と…。私たちが学ばなければいけないことが、ここには幾つもありました。
2020年1月10日金曜日
くるぞ!モーグルW杯たざわ湖大会
大会はモーグルとデュアル・モーグルの2種目。昨年は世界12ヶ国から、130人の選手やコーチ陣が集結しました。そんな世界基準のパフォーマンスを一目見ようと、毎年、多くの応援の皆さんをお迎えしています。昨年から黒森モーグルコース横の観覧ゾーンも拡大し、目前で迫力のエアターンを見ることができます。リニューアルしたレストハウスも好評です。
その一週間前、2月15日(土)~16日(日)は、全日本スキー選手権秋田たざわ湖大会です。当日は田沢湖高原雪まつりも開催中です。皆さんのご来場をお待ちします。
2020年1月8日水曜日
25人の子ども議員から素晴らしい提案が続々
仙北市内12校の小・中学校から、25人の子ども議員が出席して「私たちの力でつくる仙北市」~子ども議会~を開催。仙北市をもっと元気なまちにする提案が続々と飛び出しました。
議長は石塚康平さん(生保内中学校2年)、副議長役は眞崎潤実さん(角館中学校2年)です。議員代表で福岡玲美さん(西明寺中学校2年)が、「東京に修学旅行に行って、当たり前と思っていた仙北市の毎日が、実はとても魅力的な資源だと言うことに気がつきました。仙北市が大好きです」とあいさつ。私は「努力しなければ思いは叶いません。皆さんと一緒にまちづくりを進めたいです」とお話ししました。子ども達からの提案は、観光ピーアール、人口増加の手法、中川小学校の活用策、外国人観光客の誘客、田沢湖の環境問題、花いっぱい運動、内陸線の活用と利用者増加対策、宿泊する観光客を増やす方法、国際交流、文化の伝承…。広範な領域をよく勉強しています。本当に素晴らしい!。
再質問もいただきました。「しっかりと学校予算をつけてくださいね」と。「はい。仙北市の次代を担う皆さんが思いっきり活動できるよう、一生懸命に頑張ります」とお応えしました。
《議員の皆さん》髙橋來唯さん・鈴木栞汰さん(角館小学校)、小林竜さん・佐々木夕さん(中川小学校)、菊地玲衣さん・佐藤陽斗さん(白岩小学校)、小原颯真さん・柴田かん菜さん(生保内小学校)、田村遼さん・田口悠歩さん(神代小学校)、佐藤拓実さん・関谷颯太さん(西明寺小学校)、阿部大和さん・門脇みなみさん(桧木内小学校)、眞崎潤実さん・小木田勇さん(角館中学校)、石塚康平さん・藤岡莉渚さん(生保内中学校)、尾樽部こころさん・細川ゆなさん(神代中学校)、栗山駿太さん・福岡玲美さん・佐藤銀さん(西明寺中学校)、猪本眞央さん・武藤佳輝さん(桧木内中学校)
2020年1月6日月曜日
仕事始めの約束
西木・角館・田沢湖の各庁舎で仕事始めのあいさつ。市民の幸せ度アップに向け、これまで以上の努力を約束しました。よーし、やるぞ!
私は、「これまで仕事始めのあいさつは各庁舎で行ってきましたが、それも今回で最後ではないかと思っています。新・角館庁舎の竣工で様々な変化があります。組織再編の議論も本格化します。基本計画や総合戦略などの計画は見直しの年です。全ての政策立案で、それを実践した時の市民の笑顔を連想してください。私たちの毎日は、市民の皆さんの幸せ度アップのためにあります。財源の確保は大型事業で今年も来年も相当に厳しいものになります。しかし、例えば総合給食センターなどは、やっと全市内の子ども達に炊きたてのご飯を食べてもらえるようになります。子ども達や次の世代の仙北市に必要な種は、辛いときだからこそ播かなければいけないと思っています。人口減少や高齢社会の課題に挑戦を続けましょう。小善は大悪に似たり・大善は非情に似たりと言う言葉がありますが、そんな思いで予算編成にあたります。私はこれまで以上の努力を約束します。皆さんもこの思いを共有してください」とお話ししました。
これから消防団の出初め式です。さらに気合いを入れ直して向かいます。
秋田内陸線の車内で新春座談会
昨日、西木町上桧木内集落の新春座談会に参加。会場は秋田内陸縦貫鉄道の車内です。北秋田市の鷹ノ巣駅間を往復する間の約5時間、地域の課題を出し合ったり、ご馳走を食べたりと賑やかな一日でした。
私は行政報告で、「国道105号大曲~鷹巣道路の難所と言われている大覚野峠を、何とか国の直轄事業で高速化したい。その前段の調査・設計なども国で行っていただくよう、地元の皆さんの声を届ける活動は今年が正念場です。また、山鳩館(旧上桧木内中学校で現在は多世代交流施設)の新たな利活用策について、皆さんと協議を行いたいと思います」とお話ししました。参加した皆さんからは、納税貯蓄組合が解散した後の対応、山鳩館を宿泊施設に出来ないか、内陸線の地域おもてない事業などで、たくさんのアイディアをいただくことができました。
ありがとうございました。
2020年1月4日土曜日
冬、木になる柿は甘いか渋いか…
今年の目標の1つが〝好奇心と遊ぶ〟です。と、言うことで、今日は以前から疑問に思っていた「冬、木になる柿は甘いか渋いか…」を確認しました。食べてみたら…。
食べた柿は我が家の屋敷柿(渋柿)です。この柿は昔から大根の柿漬けなどに使ってきました。母は「渋い柿ほど大根は甘く漬かる」、さらに「この木はトッペ柿ではない」と言っていました。少年期、集落内のどこかの家に、ゼリー状でグチュグチュと甘い柿の木がありました。それをトッペ柿と呼んでいたと思います。この記憶が、私の「冬、木になる柿は甘い」の根拠です。しかし、大人になるにつれて、渋柿は渋抜きをしない限り食べられないみたいな知識も加わり、それぞれが今日まで頭の中に混住していました。
さて、実食の結果ですが…、舌触りは熟してグチュグチュ、甘くて美味しい…のレベルです。食べるものが無かったら食べます。でも後味がよくありません。渋みが口に残ります。柿は千の種類があると言われています。市内にも雲然柿・梅沢柿・大塚柿などがあります。市内を歩くときの楽しみが増えました。もう少し食べ続けてみます。
※たわわに実った柿の写真は西明寺地区のもの。
2020年1月3日金曜日
おめでとう青山学院大学
「私たちの力でつくる仙北市」(子ども議会)答弁準備で、皆さまより一足早くの仕事始め。そんな中、包括連携協定を締結した青山学院大学が箱根駅伝で総合優勝のニュースにVサイン…。
1月8日開催の子ども議会は、市内の小学校7校・中学校5校の代表者25人が議員になり、市行政に政策提言を行う会です。会場は市議会議場、インターネット中継も行います。提言を受ける市側の出席者は、通常の市議会答弁者(部長等)+αと全力対応で、昨年暮れから答弁調整が行われてきました。子ども達からの提案はどれも素晴らしく、課題としてきた幾つかの突破口になるかも知れません。子ども達も市も本気モード全開です。
その答弁準備の作業中、青山学院大学の2年ぶり5度目の総合優勝のニュースが飛び込みました。スゴイ!。本当におめでとうございます。さて、毎年開催してきた同大学の雪国体験ボランティア、今年も来てくれるかなあ…。
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