2020年1月12日日曜日

山形庄内のスイデンテラスに学ぶ



 山形県鶴岡市に出現したスイデンテラスを訪ねました。2018年8月のオープン以来、内外から大変な反響です。その取組みの発想と情熱が凄くて…。


 スイデンテラスは、客室が143室のホテル棟や、レストラン、スパ&フィットネス、ショップ、ライブラリー、キッズドーム、ミーティングルーム等を備えた複合施設です。全景がまるで水田に浮いているようで、ボリビアのウユニ塩湖を連想させます。事業の企画・運営は地元企業のヤマガタデザイン。設計は建築家の坂茂さん。どこにでもありそうな水田が無二の景観になっています。この発想すごいなあ…。それに、鶴岡市は近年、新しい産業クラスターの創出に本当に熱心です。隣接して鶴岡サイエンスパークがあり、慶應義塾大学先端生命科学研究所の誘致以降、優秀なベンチャー企業が続々と育っています。中には人工合成クモ糸繊維の開発で、世界から着目される起業もあります。


 スイデンテラスも鶴岡サイエンスパークも、20年先、30年先の鶴岡市を形づくる挑戦だと聞きました。ヤマガタデザインの山中大介社長は、ある取材に対し「スイデンテラスは、いま潤沢な宿泊の需要がなくても、これから庄内に人を呼び込むという使命を帯びたプロジェクトです」と…。私たちが学ばなければいけないことが、ここには幾つもありました。

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