2020年1月14日火曜日

まちづくり日記「やっぱり大丈夫」


 ふう~、朝から夜まで来年度の当初予算づくりです。さて広報せんぼくに連載中のまちづくり日記、1月16日号は人手不足の対応が何をもたらすか…、あくまで私見です。お時間のあるときにお読みください。

 年末年始、コンビニやスーパー・外食チェーン店などで、休業(または営業時間の短縮)実験が行われました。都内オフィス街にあるコンビニ等は、会社員が長期の休暇に入る連休や年末年始で売上げの落ち込みがひどく、一方で店舗スタッフに特別手当の支給など、コストのかかり過ぎが悩みの種だったと言います。そこに国の働き改革が加わり、人員確保の難しさもあって、いよいよ休業実験に踏み切ったようです。国が消費税率アップと同時に実施した、キャッシュレス対応や軽減税率制度などで、実はコンビニ業界の売上げが伸びていることも見逃せません。タイミングはまさに今でした。

 コンビニに限らず、農業も建設業も観光業も福祉業界も、人手不足は本当に深刻です。人口が減少し高齢者が増加しているので当然です。地域の人材をフル活用する考え方から、公務員の兼業禁止も見直しが進んでいます。兵庫県神戸市では地域貢献応援制度をスタートさせました。NPO団体などに籍を置いて報酬も受け取り、二足のわらじを履いて活躍する職員が増えているそうです。同様の取組みは、奈良県生駒市や宮崎県新富町などにもあります。仙北市では、不足する消防団へ職員が入団してもらうことから始めることにしました。一方、これまでのような経済成長が見込めない中、働き方改革で残業や休日出勤が減った分を、自分や友人や家族の時間に使いたいと考えている若者が増えていると聞きます。この現象は、例えば新たな文化や価値の創造だったり、あるいは地域ビジネスの立ち上げだったり、また、カップルの誕生で出生数の底上げに繋がるかも知れません。コンビニや外食チェーンの休業は少し不便だけれど、きっと好ましい循環のスタートなんだと思います。

 歴史は繰り返されます。戦争や紛争と平和、経済の発展と崩壊、氷河期と温暖化、食糧不足と過食、善と悪、過疎と過密、人口減少の後には増加です。まったく絶妙のバランスです。今が辛い人は、明日は幸せがやってきます。だから大丈夫。今が幸せな人は次に苦しみがやってきます。でも、また次が幸せですから、やっぱり大丈夫です。

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