2018年6月29日金曜日

仙台と都内で砂防ダムの要望活動


 八幡平山系の砂防事業を進めるため、国土交通省の東北整備局(仙台市)と国土交通省本省(都内)で要望活動。同盟会は仙北市・雫石町・滝沢市・八幡平市の4市町で構成し、私は会長です。それにしても都内の暑いこと暑いこと、さらに…。

 さらに、国土交通省本省の中が暑くて目まいがしそうでした。大臣などは国会開会中で不在で、それを足で補おうと関係局部課を巡りました。おかげで体中から汗が吹き出して…。要望内容は、
1.未着手の砂防施設整備の平成31年度着手。
2.継続事業の早期完成を目指した予算確保。
 の2点です。
 八幡平や岩手山、秋田駒ヶ岳は活火山地帯で地質的に非常にもろく、降雨時の土砂災害火山活動での災害を心配しています。地元住民の命を守るだけではなく、観光客も非常に多くて、安全対策の必要性は論を待ちません。

 訪問の先々では、これまでお世話になった担当者の元気な顔がありました。皆さま、ますますのご活躍を!。

2018年6月27日水曜日

大雨を警戒中です④


 国道46号線の仙北市田沢湖生保内(仙岩防災ステーション)付近から、雫石町橋場坂本(道の駅雫石あねっこ)付近の間、約14.5キロが通行止めです(28日早朝に解除)。降り始めから連続雨量で180ミリに達したためとのことですが…。

 それにしても、こんなに悪天候に弱い2桁国道が他にあるんでしょうか。今年2月にも雪崩が発生して通行止めになったばかりです。あの時は秋田新幹線も大変でした。でも最近になり、新幹線は防災トンネルに新たな動きがあって、大変に心強く思っています。
 しかし、国道がこの状況では有り難みも半減です。国道46号線はライフラインで、秋田と岩手の県都を結ぶ大動脈です。現状は機能不全と言うしかありません。

大雨を警戒中です③



 この後も、雨は断続的に降り続けます。明日の日中は一時止み、16時から再び降り始め、明後日まで続きます。災害警戒部は継続します。市内7ヶ所の自主避難所は、利用者がいないため一時閉鎖し、職員も自宅待機としました。被害状況は以下の通りです。


〇土のう積み
・角館川原地区 1ヶ所
・西木町上桧木内地区 1ヶ所



〇道路の被害と現状
・県道落木:田沢湖湖畔線→開通
・県道冠水:田沢~春山線→通行止め
・市道冠水:霞田2号線→通行止め
・市道冠水:吉田~下田線→通行止め



〇今朝からの累加雨量で本日17時現在
・生保内 118ミリ
・田沢湖高原 141.5ミリ
・鎧畑 142ミリ
・玉川 139ミリ
・西明寺 104ミリ
・桧木内 136ミリ
・上桧木内 154ミリ
・角館 66.5ミリ



 河川は増水状況が続いています。近づかないでください。皆さま十分にご注意ください。
※18時35分の天気図(雨雲の動き)は日本気象協会より。


大雨を警戒中です②



 午前8時前、市に強風・洪水注意報が発令されました。10時過ぎに、角館地区と上桧木内地区で土のう積みを行っています。県道田沢湖湖畔線は落木で片側通行です。正午に連絡室を警戒部に改組し、消防団の巡回パトロールが始まっています。


 雨量は午前11時現在で以下の通りです。
◇今朝から現在までの累加雨量
・生保内 60.5m
・田沢湖高原 71ミリ
・鎧畑 68ミリ
・玉川 74ミリ
・西明寺 66ミリ
・桧木内 77ミリ
・上桧木内 82ミリ
・角館 44.5ミリ



 河川も増水しています。近づかないでください。この後、雨はさらに強くなります。皆さま十分にご注意ください。
※12時15分の天気図(雨雲の動き)は日本気象協会より。


図書の購入費をご寄付をいただきました



 写真は、国際ソロプチミスト大曲(小松さつき会長)の皆さまです。昨日は角館庁舎で「放課後児童クラブの子ども達に本をたくさん読んで欲しい」と、多額の図書購入費をご寄付いただきました。ありがとうございました!。


 ソロプチミストは、女性の実業家などで構成する女性のための国際的な社会福祉団体(Soroptimist International)に所属する方々。ソロプチミスト大曲には、大仙市や美郷町、仙北市の女性の皆さまが参加していて、多彩な奉仕活動を展開しています。先月はオベラユニットLEGENDをお招きし、大曲市民会館でチャリティコンサートを主催しました。その収益金の一部を、仙北市の子ども達にとお届けくださったものです。仙北市には7つの小学校があり、全校で400人以上の子ども達が放課後児童クラブを活用しています。本は心の栄養になります。素晴らしいプレゼントをいただいた思いです。しっかりと活用させていただきます。


 中には、私が昔から図書活動(全国ありがとう文庫)を行っていることを知る方もいて、お話しが尽きませんでした。皆さまの善意しっかりと活用させていただきます。

大雨を警戒中です①



 秋田県内は、低気圧や梅雨前線の影響を受けて大気が不安定な状況です。仙北市では昨日の午後4時に災害連絡室を立ち上げ、本日は明け方から情報収集と分析を行うなど警戒を強めています。雨は本日の夕方頃がピークと見積もっています。


 現在のところ市内での被害報告はありません。雨量は本日8時時点で以下の通りです。
◇今朝から現在までの累加雨量
・生保内 17.5m
・田沢湖高原 19.5ミリ
・鎧畑 24ミリ
・玉川 27ミリ
・西明寺 29ミリ
・桧木内 32ミリ
・上桧木内 30ミリ
・角館 21ミリ



 この後、雨はさらに強くなります。十分ご注意ください。
※9時25分の天気図(雨雲の動き)は日本気象協会より。


「西明寺栗」特許庁が商標登録認定!



 嬉しいニュースです。産地名をつけブランド化を進める地域団体商標登録制度で、特許庁が仙北市西木町特産の「西明寺栗」を登録認定しました。2年ほど前、西明寺栗生産販売事業協同組合(八柳茂代表理事)が出願していたもの。


 西明寺栗は300年ほど前、秋田藩主の佐竹候が京都の丹波地方・岐阜の養老地方から種を持ち込んだと伝えられています。その中で、現在の仙北市西木町小山田地区の栽培木にとても大きな実のなる個体が生まれ、その種を品種改良して現在の西明寺栗ができました。大きさ日本一で重さ60グラム~70グラム、実は甘くふっくらしています。渋皮煮や和菓子、栗焼酎にも利用されるなど、いつも品薄状況の人気食材です。


 春のかたくり群生でお馴染みの八津・鎌足の栗林や、小山田地区で熱心に栽培に励む農家約30軒が、毎年汗を流し手塩にかけた栗の実です。皆さまにご賞味いただきたいと思います。
※県内の認定状況 秋田由利牛 比内地鶏 秋田諸越 白神山うど 川連漆器 三梨牛 横手やきそば 大館曲げわっぱ 三関せり 秋田鳥海りんどう
※写真はかたくり館ホームページより。


2018年6月26日火曜日

出前まちづくり懇談会



 中川青年懇話会(小玉義隆会長)の皆さまと、市長の出前まちづくり懇談会を開催しました。青年懇話会は、半世紀にわたり中川地区の活性化に取り組んできた活動組織です。前向きで刺激的な意見交換をありがとうございました。


 今回は、懇話会から懇談テーマのリクエストがありました。地区上水道の整備計画、畜産施設の環境対策、国土調査事業の着手年、中川小学校の将来展望、道路・河川の災害防止事業などなど…。さすが地元の現状を知り尽くした皆さまです。どの課題も解決に向けた具体の提案をいただきました。私も未着手の事業については、できるだけ早期に対応を始めたいとお話ししました。


 この後も、市内各地で出前まちづくり懇談会を開催予定です。懇談会をご希望の皆さまは、お手数をおかけしますが市役所総務部総務課にお申し込みください。

2018年6月24日日曜日

再会の森は鎮魂の森…



 仙北市は、合併前の旧西木村で「都市農村交流の森づくり」をスタートさせました。都市住民の皆さまにご協力をいただき、21世紀に清浄な森林資源を継承しようという取り組みでした。あれから20年…、今日は小波内の〝再会の森〟で下刈りと間伐作業です。


 立ち上げ当初、私は西木村役場産業課の林業係でお世話になっていました。当時から林業界は、木材価格の低迷や高齢化と不在地主の増加等で、手入れ作業も思うように進まない状況でした。そこで人手不足を都市住民に求めたのです。この呼びかけに首都圏の森林ボランティア団体等が応えてくれました。「瀬音の森」「MORIMORIネットワーク」「神奈川育林隊」「紙風船西木ふるさと会」…。皆さまは夜行バスに乗って来県し、日中は地元の方々と森林整備作業、夜は大交流会を楽しみ、翌朝またバスに揺られて帰って行きました。毎年こんなハードな日程で、よく大きなケガなど起きなかったものです。


 そうして整備された活動拠点が市内に何ヶ所もあります。小波内の再会の森もその1つ。毎回作業に参加してくれる黒沢和義さんは、朝の会で「瀬音の森は解散しました。当時、ここで一緒に作業をした会員も3人が他界しました。私たちにとって再会の森は鎮魂の森でもあります」と話していました。

2018年6月22日金曜日

角館病院の医事業務を直営化



 仙北市議会は全議案を可決し閉会しました。今回の議会で印象に残った議論は、病院事業会計の予算審議です。これまで市立角館総合病院は医事業務(病院の窓口業務・会計業務など)を外部委託していましたが…。


 この業務を病院直営で行うことにしました。同病院は長く外部の民間企業に医事業務を委託していて、今回の事務更新の際も、プロポーザル方式で3社を指名し、選考のうえ1社に業務を委託する予定でした。ところが入札に参加したのは1社だけで、その企業も後日に辞退を表明。その理由として、「当社として病院の期待に応えられず、ご迷惑をおかけする」との内容もありました。同病院は現在、職員あげて接客対応と接遇改善に努めています。市民が最初に接する窓口対応も重要な改善ポイントでした。もちろん企業には最大の努力をいただいてきましたが、委託業務と言うこともあり、病院経営に対する思いが上手く伝わらなかったり、対応が遅れたりした場面もありました。


 今回、民間企業の業務辞退を受け、病院では後ろ向きな議論としないで、改善を進める好機と受け止めました。そして検討を重ね、医事業務を直営化する判断をしました。これからは、市の考え方や接客研修への参加などストレートに指示できます。担当職員のモチベーションも高まっています。しばらく直営効果を検証したいと思います。

2018年6月21日木曜日

角館高校弓道部が全国大会へ



 全県を制覇した角館高校弓道部が、初の全国大会出場でごあいさつに来てくれました。写真は左から高橋輝享顧問、個人戦出場の藤田純葵選手(3年)、男子団体出場の髙橋天主将(3年)、女子団体出場の門脇優衣主将(3年)、樫尾尚樹校長です。

 全国大会は、静岡県袋井市エコパアリーナで8月2日~5日の4日間。初めての大舞台ですが、「優勝を狙います」と頼もしい意気込みもお話しをいただきました。でも、実は皆さま高校に入学してから弓道を始めたとのこと。これほど急成長できた理由は、やはり角館大弓会(斉藤千明代表)の指導や、毎日の練習場となっている角館武道館弓道場の存在があります。角館は武士のまち、市民も弓道を愛する方々が多く、子ども達の活躍を市民が支えていることを再認識できました。

 弓道は、礼儀作法や集中力を養い、自分と向き合う精神的な競技です。己との戦いを続ける部員に、どうか皆さま応援をお願いします。

2018年6月17日日曜日

湖畔で環境保護の取り組み2つ



 田沢湖畔で、TOYOTA SOCIAL FES!!2018とクリーンアップ大作戦を同時開催。たくさんの皆さまにご参加いただきました。ありがとうございました。


 TOYOTA SOCIAL FES!!2018は、田沢湖クニマス未来館周辺で「水に親しみ、田沢湖とクニマスの歴史を学ぼう」がテーマ。主催はNPO秋田パドラーズです。全県から150人が参加し、カヌー体験や未来館での学習活動を実施しました。また、クリーンアップ大作戦はこの時期の恒例行事で、ざっくばらんの会が主催しています。白浜を中心に100人が浜辺のゴミ拾いに汗を流しました。協賛イベントで、連携協定を結んだ(株)ポーラの皆さまに、ハンドトリートメントサービスの提供もいただきました。


 どちらも自然環境の保護・保全活動です。田沢湖再生に向けた取り組みを考える好機だったと思います。生命あふれる田沢湖を取り戻す輪が、確実に広がっています。

2018年6月15日金曜日

仙北市がSDGs未来都市に!


 今朝の総理官邸です。認定に向け準備を進めてきた「SDGs未来都市」が正式決定し、安倍総理から選定証を授与いただきました。仙北市にとって、まちづくりを進める新たな推進力です。

 ところで、SDGsは持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)の略称です。これまで市民が抱える課題解決に向け、持続可能な開発目標(SDGs)推進本部を設置して事業精査を行ってきました。これは国連が定めた17項目のターゲットに連動しています。仙北市の取り組みは多数ありますが、主軸テーマは「IoTと水素エネルギー事業」です。高齢化と人手不足が進む産業全般にIoTを導入すること、また玉川温泉水から生成する水素エネルギーの産業化など、国と連携した事業展開が可能になります。

 安倍総理からは、「持続可能なまちづくりに向け、世界基準の取り組みとなることを期待しています」と、梶山大臣からは、「経済・社会・環境面など広範に及びますが、早期に実施計画を策定してください」と、それぞれお話をいただきました。
※今回の選定団体は全国29団体(秋田県内は仙北市のみ)
※写真は内閣府提供

2018年6月14日木曜日

トンネル2本を1本に…

     
 秋田新幹線の赤渕駅(岩手県雫石町)~田沢湖駅(仙北市)間で、新たに防災トンネルの整備事業が話題になっています。ところで、国道46号の高規格化と第2仙岩トンネルの実現などに向け、2年前から岩手県と秋田県の全沿線自治体が参加した期成同盟会を組織し、要望活動や住民フォーラムを開催しています。この期成同盟会の立ち上げを準備して走り回っていたときのお話しを思い出しています。


 私は、国道46号の仙岩トンネルが老朽化し、特に女性ドライバーが通行に不安を感じていること、豪雪時の雪崩で通行止めが発生していることなどから、もっと平地に近い場所に第2仙岩トンネル(仮称)が必要だと考えています。また秋田新幹線の定時性の確保や防災力強化の視点で、やはり新たなトンネルは何としても欲しいのです。そこで以前、国道と鉄道の2階建てトンネルを1本つくることが合理的ではないかと、国道46号の期成同盟会に参加予定の市町関係者に提案しました。これを聞いて、ある先輩市長が「理解できる提案だけれども、鉄道施設(トンネル)の更新では、たぶん地元負担が求められるだろう。どこも財源調達が困難な現状があって、それが理由で期成同盟会の活動の足が遅くなる可能性がある。ここは国道46号の高規格化を目指す目的だけで同盟会を立ち上げた方が良いのでは」と。納得のいくご意見でした。


 さて、秋田新幹線の防災トンネルについては、この7月に立ち上がる期成同盟会でも、地元負担なしで実現することを要望していくことになっています。ただ一部の報道など見ると、新たな財政ルールをつくり、地元(これが県なのか市町なのか不明です)も事業費を負担する…ような読み解きもできます。


 何も決まっていないので、なおさら将来展望が重要です。でも国道で1本、鉄道で1本、それぞれ別につくるより、2本を1本にまとめた方が合理的で、事業費も2本つくるよりは安くできると思うのですが、これは素人考えかなあ。

高橋優さんコンサート出演アーティスト続々…



 9月1日~2日、仙北市で開催の「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」は、これまで第1段・第2段で出演アーティストが発表されています。本当に豪華で楽しい顔ぶれです。さらに今後も続きそうです。現在の決定アーティストは以下の通り。


《6月1日発表》
・9月1日(土)
 白神ステージ:高橋 優、岡崎体育、Little Glee Monster …
 鳥海ステージ:エハラマサヒロ、小島よしお …
・9月2日(日)
 白神ステージ:高橋 優、CHEMISTRY、竹原ピストル …
 鳥海ステージ:テツand トモ、ロバート …



《6月11日発表》
・9月1日(土)
 白神ステージ:高橋 優、岡崎体育、JUN SKY WALKER(S)、Little Glee Monster
 鳥海ステージ:エハラマサヒロ、小島よしお …
・9月2日(日)
 白神ステージ:高橋 優、ORANGE RANGE、CHEMISTRY、竹原ピストル
 鳥海ステージ:テツand トモ、ロバート …



※「秋田CARAVAN MUSIC FES 2018」は、会場内に白神ステージと鳥海ステージの2ステージを設けて開催予定。

2018年6月12日火曜日

仙北市議会一般質問(2日目)



 一般質問の2日目です。今日は高久昭二議員、稲田修議員、武藤義彦議員(蒼生会)、八栁良太郎議員(〃)が質問台に登壇。特徴的な質疑は次の通りです。


【高久昭二議員】
Q.旧角館総合病院の診療棟や増設棟は、この後どのようになるのか。また敷地についての考え方も伺う。
A.旧角館総合病院は、現在は仙北市病院事業の資産となっている。そこで市と病院事業で協議を行い、市が建物を無償で病院から譲り受け、その後解体除去したいと考えている。まず譲渡後の今年度、アスベスト除去・解体工事等の実施設計費を予算化し、来年度にはアスベスト除去工事・土壌汚染調査・解体工事等に着手したい。跡地については、民間等への売却も含めて複数案を検討中。早い時期に議会と協議できるよう進める。



【稲田修議員】
Q.民間企業等の連携について、これまで締結した協定等の件数と目的(現在も継続して効力を有するものの件数は)、また、これら協定が市民生活に与える効果などを伺う。
A合併前に締結をしたものも含み、全部で85件ある。相手別は、民間企業や団体が38件、行政機関が37件、教育機関が8件、住民団体が2件だ。目的別では、災害協力が42件、産業経済の事業連携が32件、姉妹都市など交流目的が6件、施設の維持管理が3件、公害防止協定が2件だ。うち事業が終了した件数は2件ある。協定は経費がほとんど必要ないため、費用対効果を分析することが難しい。協定はライフラインの確保、産業振興などで有効策と考えている。



【武藤義彦議員(蒼生会)】
Q.地域に密着してきた移動販売車の撤退などがあり、買い物支援が必要な地域が増えている。現状は把握しているか。また今後の支援対策について伺う。
A.地域の暮らしを支えてきた移動販売車が廃業する状況について、居住区域が広範囲な仙北市にとって、暮らしの根幹を揺るがす重大事案だ。私も市長選挙の際、多くの要望をいただいた。これを改善するため、支え合い協議体の設置や生活支援コーディネーターを配置し、昨年度末まで「買い物代行」「買い物支援」「移動販売」等の状況を把握した。現在は、移動販売5社、買い物代行3社、買い物配達6社、食材配達2社、配食サービス1社となっている。しかし十分ではない。まずは地域の方々と意見交換を行う。その上で流通事業者、商工関係者、市が一緒になって支援策を地域ごとに作り上げる。



【八栁良太郎議員(蒼生会)】
Q.桜の保全で、古城山のウソ対策では「鷹の声」を流して駆逐したが、その成果はどうだったか。桧木内川で実績のあるウソの有害駆除方法を古城山で行わない理由は何か。
A.「鷹の声」でのウソ対策は、今年の2月初めから3月末日まで実施した。古城山遊歩道から30メートルほど入った場所へ音響装置をセットして行った。この装置の周辺ではウソは見られなかったが、100メートルほど離れた場所では駆除できなかった。切り札にはならないと受け止めている。猟友会の駆除は、過去に角館町内全域で発砲による駆除を行ったようだが、銃器を民家の近くで使用する危険性やクレームなどトラブルがあったと聞いている。ウソは一筋縄ではいかない。今年度、猟友会による古城山での駆除の可能性を探りたい。

※写真はイメージです。

2018年6月11日月曜日

仙北市議会一般質問(1日目)






 一般質問が始まりました。今日は田口寿宜議員(蒼生会)、高橋輝彦議員(〃)、伊藤邦彦議員が質問台に登壇。特徴的な質疑は次の通りです。


【田口寿宜議員(蒼生会)】
Q.地域運営隊の活動も、ようやくカタチが見えてきた。地域の核になっている組織だが、さらにステップアップしようにも支援財源に限りがあるだろう。予算措置の在り方も含め今後どのように考えているか。
A.今後も地域運営隊の活動を支援する。諸課題は行政だけで解決できない。地域と行政が共に手を携え取り組む過程を含め、その行為こそ、私が希求する地方創生の在り方だ。一方で活動財源の確保に難儀している。地域運営隊には“新たな公”と言う役割で、例えば地域の公共施設の管理運営、例えば地域デザインの立案など、活動範囲を拡大いただければ、業務委託相手としての協働にも可能性が開ける。早期に協議を始めたい。



【高橋輝彦議員(蒼生会)】
Q.秋田新幹線の防災トンネル整備促進期成同盟会(仮称)を立ち上げるとのことだが、連日新聞報道でも話題に上っている。既に現地調査を行ったようだが、この事業に沿線自治体の負担金などは生じないのか。
A.現在の県の説明では、地元自治体の負担金は生じない見込みと聞いている。例えば北海道新幹線など整備新幹線は、公費負担のうち2/3を国が、1/3を地元自治体が負担すると決められているが、ミニ新幹線は国と自治体の負担を定めた法律がないとのこと。しかし6月4日の知事記者会見で、知事は「財政フレームはこれからの課題」と発言している。設立を予定する同盟会は、地元自治体に負担が生じないよう要請活動を行う。



【伊藤邦彦議員】
Q.西明寺中学校野球場のバックスクリーン設置について、これまでも要請を続けてきたが全く実現に向かっていない。この事業は旧西木村時代からの案件で、仙北市に受け継がれたもの。それが削りに削られ当初の計画とは別物になってしまった。今後の展望について所見は。
A.石黒前市長も私も、ご要望をできるだけ実現しようと努力してきた。グラウンドのサイズなどは、決定後にさらに変更までして拡大し、以降も近接体育館に外部からも入れるトイレの整備や、コートベンチの設置なども行っている。市内の義務教育施設は老朽化が著しく、子ども達の安全安心を担保するには、まず校舎や体育館の改修が優先順位は高い。バックスクリーンについては、財源確保策をさらに拡大し可能性を検討する。

※写真はイメージです。



2018年6月10日日曜日

みんな頑張れ!



 市内各地の運動会で汗をかきました。白岩地域住民大運動会ではラジオ体操で、生田集落大運動会では競技の撮影で、白岩小学校大運動会ではロードレースを見て疲れて…。何だ、出場してないじゃないか!。


 はい、今日は種目への参加なしです。明日から市議会答弁も続きます…。以前、50メートル走に出て、ゴールに顔面から滑り込み、メガネを壊し、眉毛を失いました。しばらく仕事にもひびきました。玉入れ競争とかパン食い競争とか、拝借レースだったら得意です。でもタイミングが合わなくて、出場を断念しました。


 中学校の時、応援団長でした。高校時代は吹奏楽部で、やっぱり応援です。そして今も…。

2018年6月9日土曜日

農業の新たなカタチ



 今日は、市役所で市議会一般質問の答弁調整。同時に(株)田沢モータースが主催した「農薬散布ドローン操縦体験会」を見学し、さらにJR東日本と市の協働事業「五感楽農トライアルツアー」でご挨拶。仙北市の農業の新たなカタチに触れた一日でした。


 市内では、既にドローンを使った農薬散布が行われています。低コスト化と省力化で実績があり、若い農業者を中心に導入の気運が高まっています。市では免許取得助成だけではなく、今年度から機材購入に助成を始めました。ドローンは東光鉄工(株)製。農薬タンクの容量は1.2ヘクタール分とのこと。農業の高齢化が課題となっていますが、高齢者こそ最先端技術を導入することで、さらに営農年限を延長できる可能性があります。


 五感楽農トライアルツアーは、首都圏などにお住まいの都市住民に、秋田新幹線を使って市内での農業体験を提供する取り組み。ゆくゆくは移住までサポートしたいと考えています。前回の参加者は田沢長芋の定植作業を行いましたが、今回の参加者はアグリ・アサノファームさんの畑でトウモロコシの苗植えを行いました。皆さんの楽しそうな笑顔に、改めて農業の魅力を再発見できました。


 仙北市農業は、どんどん変化しています。

2018年6月7日木曜日

新角館庁舎整備説明会を開催中です



 昨日から、新角館庁舎の整備に関する市民説明会を開催しています。角館交流センターにお越しの皆さま、ご参加ありがとうございました。今日は田沢湖開発センターで、明日は西木開発センターで、いずれも開始時間は18時30分です。たくさんの皆さまのご参加をお待ちしています。


 広報せんぼくで、既に紙面説明をしていることもあって、昨日のご意見はとても具体的な内容でした。来庁者駐車場については複数の質問がありました。計画台数で足りるか(現在83台で計画)、その位置は適切か、角館桜祭り・角館祭りの山行事・100キロチャレンジマラソンなどへの対応も話題になりました。角館こども園の通園者の安全対策や職員の駐車場活用、隣接する健康管理センター・交流センターの導線確保のご提案、周辺にお住まいの皆さまへの丁寧な説明、また工事工程の情報共有などのご要望もいただきました。多くのご意見はとても建設的なものでした。ありがとうございました。


 今日と明日の説明会、また機会をいただいて市民の皆さまのご意見を伺い、可能な限り事業に盛り込みたいと思います。

2018年6月6日水曜日

秋田新幹線新トンネル整備の動き



 5月31日、私は仙北議会の市政報告で、秋田新幹線の新トンネル整備に向け、沿線市町で期成同盟会を立ち上げることを報告。6月4日、佐竹知事は定例記者会見で、具体調査の実施と早期着工について国に支援を求めたいと発言。そして6月5日、JR東日本の深沢祐二社長が、同じく記者会見で次の発言をしました。


 深沢社長は、「新たにトンネルを掘れば輸送の安定性で有効だし、時間短縮効果もあるので、そういう方向にできれば進みたい」。また「急峻地帯で並行する道路もない。過去に災害や雪で運休し、乗客に大変ご迷惑を掛けた」と事業の必要性を説明しました。その上で、「実現に必要な経費について、沿線自治体と話していきたい」と述べています。
 佐竹知事は、昨年から新トンネル実現に向け、JR東日本や国と話し合いを始めています。経費負担のこと、事業期間などは今後の課題です。


※市政報告の内容
 秋田新幹線は、秋田県と首都圏等を結ぶ大動脈で、産業や経済、観光など、地域活力の維持・向上に欠かせない社会資本です。しかし、急峻な奥羽山脈の山岳地帯を横断するため、豪雨や豪雪、強風などの自然災害で、度々安定運行や定時性に支障をきたしています。そこで、秋田市・大仙市・美郷町・仙北市・岩手県盛岡市・雫石町が集結し、東日本旅客鉄道株式会社が事業主体となる、赤渕~田沢湖間防災対策トンネル整備事業を早期着手いただくよう、同盟会を設立し関係機関へ働きかけることとしました。設立総会は7月18日、大仙市で開催の予定です。


2018年6月3日日曜日

ワクワクの〝おおむら夢ファーム〟


 おおむら夢ファーム・シュシュの山口成美さん。「昔この辺りは観光客なんて誰も来なくて。素通りの場所をストーリーの場所に変える仕事です」と。名刺の裏には「たった一度の人生、にこにこ笑顔で年中夢求」。山口さん、きっと恥ずかしがり屋です。

 おおむら夢ファームは、九州でも屈指の観光農園。大村湾を見下ろす絶好のロケーションも魅力です。昨日は夕日が本当に綺麗でした。ここは農作物の販売所やパン工房、レストランがあって、収穫体験用のハウスでは、梨・ブドウ・イチゴ狩りができます。結婚式もするそうです。「新しい企画を考えるだけでワクワクします」と山口さん。分かります!。

 本当にお世話になりました。またお伺いします。

長崎県大村市にて


 昨日から長崎県大村市を訪ねています。大村市との関係は…。150年前の戊辰戦争で、東北唯一の新政府軍だった佐竹藩は、周囲の旧幕府軍から苛烈な攻撃を受け孤立劣勢でした。そこで九州から援軍を求めます。その中に大村藩士326人がいました。

 明治元年9月15日、現在の大仙市刈和野で大村藩は庄内藩と激突。大村藩の必死の働きで戦いは勝利を治めます。この戦果で角館の町並みは後世に残されました。しかし大村藩士7人が戦死。この7人の遺体を角館の人々は連れ帰り、常光院に手厚く埋葬しました。戦死者の中に15歳の浜田謹吾少年がいました。少年の遺体の軍服には、母チカさんの和歌が縫い込まれていて…。

 こんな史実に基づき、昭和54年から大村市と旧角館町の交流が始まりました。両市には浜田謹吾少年の銅像も建立されています。そして、大村市側は吾往会や親善協会、仙北市側は角館戊辰会などが中心となって交流事業を行っています。この取り組みは仙北市が誕生してからも、さらに強く深くなっています。

2018年6月1日金曜日

角館柔人クラブが全県優勝



 第45回全県選抜少年柔道大会(5月6日・県立武道館)で、角館柔人クラブスポーツ少年団(小木田英之監督)が団体優勝を果たしました。それで今日は、優勝報告に田沢湖庁舎を訪ねてくれて…。みんなおめでとう!。
 
 毎週の火・水・金曜日、夜7時から9時まで一生懸命に練習し、倶楽部の創設から18年でみごと全県優勝です。お話しを聞くと、倶楽部全員がとても仲良しで、練習も辛くないそうです。そして中学校に進学してからも、できたら柔道を続けたいと言ってくれました。それで思わず「オリンピックに出てね」とお願いしました。


 ずっと応援しています。ケガをしないで頑張って!。

秋田駒ヶ岳で山開き



 いよいよ登山シーズン到来!。今日の午前は秋田駒ヶ岳の山開きでした。でも悪天候で神事は八合目休憩所内です。そして3年連続で記念登山は見送ることになりました。


 秋田駒ヶ岳は本当に美しい山です。季節になると箱庭のように高山植物が咲きます。ある著名な世界企業の代表は、「ここは花の山。そして日本の宝」とまで言い切るほど。標高も1,637mとそれほど高くなく(秋田県内では最高峰です)、登山道も登る人の実力で選べます。この私でさえ、それほど苦労なく登山を楽しめるのですから…。国が進めるスーパー国立公園の1つに選定されて、最近は海外の皆さまの姿も多数見受けられるようになりました。


 ところで、秋田駒ヶ岳は活火山(レベル1)で常時観測しています。十分にご注意ください。防災用ヘルメットは、阿弥陀池避難小屋・八合目休憩所・アルパこまくさに設置しています。また、万一に備え登山計画書の提出協力をお願いしています。アルパこまくさや八合目休憩所備え付けの受理箱への投函をお願いします(インターネットも可)。また、混雑解消と自然環境保護のため、駒ヶ岳登山口(かもしか駐車場分岐点)から駒ヶ岳八合目までの区間は、マイカー等の乗り入れが規制されます。規制実施日はマイカー等は進入できませんので路線バスをご利用ください。