2018年6月24日日曜日

再会の森は鎮魂の森…



 仙北市は、合併前の旧西木村で「都市農村交流の森づくり」をスタートさせました。都市住民の皆さまにご協力をいただき、21世紀に清浄な森林資源を継承しようという取り組みでした。あれから20年…、今日は小波内の〝再会の森〟で下刈りと間伐作業です。


 立ち上げ当初、私は西木村役場産業課の林業係でお世話になっていました。当時から林業界は、木材価格の低迷や高齢化と不在地主の増加等で、手入れ作業も思うように進まない状況でした。そこで人手不足を都市住民に求めたのです。この呼びかけに首都圏の森林ボランティア団体等が応えてくれました。「瀬音の森」「MORIMORIネットワーク」「神奈川育林隊」「紙風船西木ふるさと会」…。皆さまは夜行バスに乗って来県し、日中は地元の方々と森林整備作業、夜は大交流会を楽しみ、翌朝またバスに揺られて帰って行きました。毎年こんなハードな日程で、よく大きなケガなど起きなかったものです。


 そうして整備された活動拠点が市内に何ヶ所もあります。小波内の再会の森もその1つ。毎回作業に参加してくれる黒沢和義さんは、朝の会で「瀬音の森は解散しました。当時、ここで一緒に作業をした会員も3人が他界しました。私たちにとって再会の森は鎮魂の森でもあります」と話していました。

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