2017年6月29日木曜日

内陸線の新社長に吉田裕幸氏が着任



 本日午前、秋田内陸縦貫鉄道株式会社・第33回定時株主総会(会場:北秋田市阿仁庁舎)を開催し、新社長に吉田裕幸氏を選任しました。吉田氏は盛岡市出身で54歳。旧国鉄に入社後に(株)日本交通公社へ転職。この4月まで(株)JTB東北営業部コンタクトセンター所長を務めていました。


 秋田内陸縦貫鉄道は、秋田県・北秋田市・仙北市などの行政体、また秋田銀行・北都銀行・東北電力・(社)秋田建設業協会・(社)秋田県仙北建設業協会・秋田商工会議所・田沢湖高原リフト(株)の民間企業や団体が出資する第三セクター鉄道です。佐々木琢郎・前社長のもと、第33期(前年度期)も赤字額2億円未満を目標に営業活動を展開し、約1億9300円の経常損益とするなど2期連続で目標を達成しています。しかし恒常的な赤字体質の改善には至っていません。明るい材料は海外からの観光客の増加です。訪日観光団体数は、前年期比較で169.5%の増、人員では179.2%の増となっています。一方で定期乗車数が減少を続けています。今後も厳しい経営が続くことは確実です。


 佐々木・前社長には本当にご難儀をおかけしました。ご苦労様でした。今後も内陸線の良き理解者としてご指導をお願いします。私も取締役の一人として、経営改善に最大努力します。
 吉田・新社長、ガンバレ!。内陸線ガンバレ!。

2017年6月27日火曜日

「規制改革を止めないで!」山本大臣に要望書を提出


 昨日15時過ぎ、急きょ上京のため田沢湖庁舎を出発。18時30分、内閣府大臣室で山本幸三・地方創生担当大臣に要望書を提出しました。

 内容は「加計学園の獣医学部設置問題で減速した規制緩和作業、また国家戦略特区の信頼を復元し、怯むことなく特区を推進して欲しい」と言うもの。
 参加した自治体は、黒岩・神奈川県知事、高島・福岡市長、篠田・新潟市長、広瀬・養父市長、小泉・成田市長、熊谷・千葉市長、北橋・北九州市長、それに私です。私は仙北市の取組みを紹介し、「小さな町が大きな挑戦に踏み切れたのも、地方創生特区・近未来技術実証特区の指定があったから。市民が描く夢の実現には、不要な規制が多すぎる。規制緩和の流れを止めてはいけない」と訴えました。山本大臣からも力強い決意の言葉がありました。

 この後、場所を日本記者クラブに移し、多くのマスコミ関係者に同様のお話をしました。既得権益を打破しない限り、未来を拓くことは不可能です。皆さんにも何とか応援をお願いしたいと思っています。

2017年6月26日月曜日

道の駅十文字まめでらが~の小川健吉さんに学べ!



 仙北市では、道の駅と直売施設建設の検討を行っています。この取り組みの一環で、昨日はクリオンを会場に小川健吉さん(株式会社十文字リーディングカンパニー代表取締役社長)をお招きし、の講演会を開催しました。


 小川社長は十文字町長を務めていた時に道の駅を作ろうと提唱し、道の駅が開業してから今日まで、運営の陣頭指揮に執って来た方です。「当時、年を重ねた町民が家から出て人と接することに億劫だった状況があって…。先ずこれが心配でした。一方で十文字は交通の便も良く商業者も比較的多いし、優秀な農産物もたくさんあります。人と交わり、情報を発信して人も町も元気になりたいと、そんな風に思って道の駅を構想しました」とのこと。「道の駅を地域の元気の拠点にしたい」という思いが周囲に広まり、地域の有志が出資し合って、株式会社十文字リーディングカンパニーが誕生したそうです。この会社は完全に民間企業です。「行政からお金をもらうと、行政の言いなりにならなければいけない。それでは柔軟な経営はできません。この判断は正解でした」とも。


 雪国の道の駅は、除雪対応で幾ら経費削減ができるか、トイレ棟と物販棟を分離してはいけない理由、冬期間の商品の作り方、支店経営の重要さ等々、実践者のお話は説得力がありました。何より小川さんの人柄と人脈が、道の駅十文字のパワーになっていると感じました。

2017年6月24日土曜日

石っころのクニマス・オブジェがお出迎え



 先ほど10時から、田沢湖クニマス未来館の市民内覧会(無料)が始まりました。内覧会は26日まで(いずれも10時~16時)。場所は潟のたつこ茶屋奥手です。入る前、未来館入り口左手の湖畔をご覧ください。写真のような石っころのクニマス・オブジェがあります。田沢湖で早く泳ぎたいクニマスの心情を表現しました。


 館内には、クニマスの他、数種の淡水魚生態展示水槽があります。どうしてこの魚種?と思ったら、田沢湖の歴史や伝説を思い出してください。きっと納得いただけると思います。全ての展示物をじっくり見たい人には2時間ぐらい必要です。そして廊下から眺める田沢湖の景色…。絶景ですよ!。売店で販売している「クニマス・クッキー」も買ってね~。


 竣工式は7月1日。テープカットが終わる11時過ぎからは、一般の皆さんの入館が始まります。ご期待ください。

2017年6月23日金曜日

角館庁舎や給食センター整備にゴーサイン



 仙北市議会6月定例会が閉会しました。角館庁舎整備事業の基本設計委託料、総合給食センターの基本設計委託料を含む補正予算が可決し、いよいよ事業に着手します。また議員発議で議員定数の削減案が2案提出され、1名減少案が可決(3名案は否決)しました。私は最後のあいさつで、3期目に向けた思いをお話ししました。以下はその概要です。

 「今、まさに事業着手が決まった角館庁舎整備・給食センター整備はもとより、少子高齢社会を生き抜く人口減少対策・子育て福祉政策の仕組みづくりを急がなければなりません。これらを含め、今後数年のアクションは第2次総合計画・総合戦略・人口ビジョンで示しています。仙北市はさらに市民と協働し、地方創生のトップランナー自治体として、自らが主体となり明日を拓く作業を続け、持続可能なまちづくりの歩を進めながら、特区の恩恵が見えるまで、市民の生活課題の改善を図る必要があります。この8年、実現できなかった公約は反省・自戒し、リセットして次の手立てを講じ、成果があった部分はこれを確実なものとできるよう、任期中は丁寧に作業を重ねます。その上で、抱える懸案事案に結果を出し、次代のリーダーにバトンタッチできるよう、出馬に向け必要な条件を一つずつ整えて行きたいと考えています」と、お話ししました。

 間もなく今年も後半に折り返しです。来月中旬まで考えても、今月24日~26日は田沢湖クニマス未来館の市民内覧会、7月1日は同館竣工式、2日は市消防訓練大会、13日はカラ吹き源泉事故殉職者慰霊碑除幕式、14日~17日は田沢湖マウンテンバイク・ジャパンカップなど目白押しです。一日に、また一事業に丁寧に向き合いたいと思います。

2017年6月22日木曜日

国が仙北市の地域再生計画2事業を承認


 国は、地域再生法に基づく地域再生計画の認定事業に、仙北市が提案した①豊かな地域資源を活用した持続可能なまちづくり事業と、②近未来技術を活用した夢のあるまちづくり事業の2事業を承認。内閣総理大臣名で認定書が交付されました。

 地域再生制度は、地域経済の活性化や地域内の雇用機会の創出、その他の地域の活力の再生を総合的・効果的に推進するため、地域が行う自主的かつ自立的な取組を国が支援するものです。地方公共団体は地域再生計画を作成し、内閣総理大臣の認定を受けることで、当該地域再生計画に記載した事業実施の際、財政や金融等の支援措置を活用することができます。

 仙北市議会は、これら事業を含む6月補正予算約1億6千万円について、今日午前の予算委員会では賛成多数を占め、明日の市議会本会議で正式に可決する見込みです。どちらも今年度から平成31年度まで3ヶ年の継続事業になります。事業概略は下記の通り。
①豊かな地域資源~:温泉入浴を促進し、健康の維持増進・ストレス解消にどう影響するのか、市が関わる4ヶ所の温泉施設(花葉館・アルパこまくさ・東風の湯・クリオン)に測定器を設置、あわせて市単独事業で70歳以上の市民の入浴無料事業の実施、玉川温泉の岩盤浴冬期再開に向けた調査事業の着手、外国人に湯治文化を理解いただくPR動画の制作、ヘルスケアツーリズム事業の実施(いずれも29年度事業)など。
②近未来技術を活用~:近未来技術の導入で市内企業(市外企業含む)の事業創造の徹底支援、ドローン・介護ロボット・高齢者見守りシステム・観光商工分野等の技術実運用、ドローンを活用した観光事業展開、空撮コンテストの開催、ドローンメンテナンス工場や部品製造工場の実現(いずれも29年度事業)。


  今後も関係する情報を皆さんに発信します。ご注視ください。

2017年6月20日火曜日

国際会議で「湯治文化の再創造」を説明して


 台湾アジア太平洋温泉観光協会日本(秋田・仙北市玉川)大会は、主会場を田沢湖高原・駒ヶ岳グランドホテルに移動。道後温泉や草津温泉、指宿温泉など国内有数の温泉地代表がそろい本会議。議事では来年の開催地を中国アモイに決定しました。

 また第2セッションでは、私から仙北市が進める「ヘルスケア産業の育成」方針を説明。「長く伝わる湯治文化を、市民の皆さんの健康保持に活用したい。この対策が進化する過程で、自然景観や伝統文化、身近な医療等を組み合わせヘルスケア産業が育成できる。これは外国の皆さんにとっても、とても魅力的な観光素材になる」お話ししました。
 意見交換会では、「台湾の北投温泉とさらに緊密な連携を進め、互いの強みを補完し合おう」との意見、また「温泉は自然環境が厳しい場所に多く、日常的に医療との距離がある。遠隔医療の実現に向け行動を起こそう」との意見がありました。


 湯治文化の再創造は、各温泉地が思いを結集しながら、最新技術の研究も必要です。

2017年6月19日月曜日

台湾から医師をお迎えして湯治相談の実証実験



 「台湾アジア太平洋温泉観光協会日本(秋田・仙北市玉川)大会」にあわせ、台湾から趙家徳・医師(台湾大学医院金山分院医療部長)をお迎えし、新玉川温泉で湯治・健康相談の実証実験を行いました。台湾旅行者に日本の湯治文化を紹介し、豊かな温泉資源を活用したヘルスケア産業を育成する課題の洗い出しが目的です。


 日本側の指導医には、市川晋一・西明寺診療所長(温泉療法医)をお願いしました。また小玉弘之・秋田県医師会会長、そして粕川雄司・秋田大学医学部整形外科学講座講師にも立ち会いをお願いしました。湯治相談には台湾からお出での5人に参加をいただきました。まず趙医師が台湾語で入浴の方法や注意点など説明、次いで市川所長が知見を補足するスタイルで会を進めました。


 終了後、この実証実験を受けて意見交換を行いました。相談を受けたい人は、やはり相手が医療者だからこその安心感があるようです。言葉の課題、体調の数値化、産業への医療貢献など、多くの気づきがあった取り組みでした。

2017年6月17日土曜日

明日から「台湾アジア太平洋温泉観光協会日本大会」


 明日から3日間、仙北市内で「台湾アジア太平洋温泉観光協会日本(秋田・仙北市玉川)大会」が開催されます。同大会は温泉・健康・観光等をテーマに意見を交わす国際会議で、国内の各温泉地をはじめ、台湾北投温泉からも大勢の皆さんが参加します。

 写真は午後に成田へ到着した台湾からの参加者と、出迎えをした田沢湖観光協会の皆さんの記念写真。この時、私は地元に残ってお土産用の染物づくりに夢中でした。
 さて今回の国際会議は、台湾医師をお迎えしての湯治・健康相談(特区事案の事前検証)、ヘルスケア意見交換会、市議会との交流事業など盛り沢山です。


 市内観光のご要望も多く、各地で視察研修も予定されています。見かけたらお声かけください。

2017年6月15日木曜日

「角館祭りのやま行事」曳山展示施設の検討委員会が発足


 国の重要無形民俗文化財・ユネスコ無形文化遺産の「角館祭りのやま行事」ですが、曳山展示施設の整備を検討する検討委員会が発足し、本日夕方に初会合を開催しました。委員は角館のお祭り保存会、角館祭禮張番協議会、曳山責任者会議、角館町観光協会、仙北市商工会、仙北市の各代表です。

 今日の会議では、先ず私から皆様に委嘱状を交付し、「できる限り短時間で協議を整え、施設の機能や大きさ、整備場所、管理の在り方等について提案をお願いしたい。予算や実現時間を考えると、既存施設の活用が有効だと考えている」と、ごあいさつをさせていただきました。また人事案件を協議し、委員長にはお祭り保存会の今野則夫会長を、副委員長には観光協会の安藤大輔会長を選任しました。

 曳山展示施設の経費は、今年度補正予算または来年度当初予算に盛り込むスピード感で進めたいと考えています。今年のお祭り対応は、8月から11月にかけ、外町交流広場での曳山展示やポスター展等を予定しています。

プラスITセミナーを連続開催します



 ITクラウドを経営に役立てたり、売上げを伸ばしたりする手法について、TAZAWAKOベースを会場に、実践的セミナー(中小企業庁受託事業)を開催します。受講は無料です。


 仙北市は昨年、「仙北市近未来技術を活用した新たな産業づくり支援協議会」を設置し、平成32年までの間、企業育成や雇用創造に向け集中的に事業を展開しています。同ベースはこの動きをサポートするもので、首都圏などの民間3社(合同会社ツクル・有限会社コンテンツ計画・創生する未来)が、「SFPパートナーズ」を立ち上げて開設したシェアオフィス。同市内外企業の情報共有や地域連携、移住や起業を考えている人を徹底バックアップします。


 開催日時は、6月22日・7月6日・7月13日・7月19日で、いずれも14時~17時まで。対象者は仙北市及び仙北市と関係のある中小企業の経営者、または経営に関わる方、または起業を目指す個人など。なるべく全回通して参加できる方を優先したいとのことです。締め切りは6月19日。お問合せやお申し込みは仙北市役所(℡0187-43-3315 fax0187-43-1300)mail:sousei@city.semboku.akita.jpまで。

2017年6月14日水曜日

クニマスが未来館へ到着しました



 本日午前、クニマス5尾が「田沢湖クニマス未来館」へ無事到着しました。良かった!。6月24日(土)~26日(月)は未来館の市民内覧会です。入場無料です。是非お越しください。
※写真は市企画政策課撮影。


 先ほど少し時間をいただき、到着したクニマスに会いに行ってきました。クニマスは既に各々の袋から出て、水槽の中を元気に泳いでいました。「狭くてゴメン。何年かかっても広い田沢湖で泳げるようにするよ」と、心の中で声をかけて…。


 今日はとても良い天気です。そして未来館から眺める田沢湖の美しいこと!。里帰り事業の未来はきっと大丈夫。

2017年6月13日火曜日

仙北市議会一般質問の質疑概要②


 市議会の一般質問2日目が終わりました。平岡裕子議員、黒沢龍己議員、高橋豪議員、安藤武議員の特徴的な質問と、答弁の概要をお知らせします。安藤議員からは、3期目に向けた質問もいただきました。

【平岡裕子議員】
Qはり・きゅう・マッサージ施術の助成制度は見直しができないか。
A.仙北市は、はり・きゅう・マッサージ施術費助成を行っている。施術所は市民が通院しやすい交通面や利便性を考え、仙北市・大仙市・美郷町の施術所を指定している。対象年齢や交付枚数、助成額などは仙北市が低い現状にはない。例えば仙北市は、対象年齢が50歳以上だが、大仙市は70歳以上、美郷町は65歳以上となっている。一方で、年間に活用できる利用券の枚数や助成額について、改善が必要な部分もある。例えば1回あたり美郷町では1000円の助成金が出るが、仙北市や大仙市は800円と少額な状況(2016年度版ケアマネハンドブックより)だ。利用者の経済的負担を軽減する視点から、これらについては、平成30年度当初予算で見直しをしたい。

 
【黒沢龍己議員】
Q.農政(ほ場整備・小規模基盤整備・農地中間管理機構など)の現状を問う。
A.仙北市内の水田面積は4834ha、このうち要整備面積(目標整備面積)は4040haで、30a区画以上の水田は昨年度末で2690ha、整備率は66.5%だ。今後、田沢湖生保内南部地区(109ha着手済み)、田沢湖神代地区285ha、西木八津・鎌足地区17ha、角館中川地区119haを予定している。八津・鎌足地区は農地集積加速化基盤整備事業の導入で事業化できた。仙北市のように受益面積が少ない中山間地で、要件20ha以上が10ha以上に規制緩和となった。これは過疎法や山振法などの特例。農地中間管理機構は、当初で期待した機能を果たせていない。農地の出し手と受け手の間の調整作業こそ対応して欲しい。



【高橋豪議員】
Q.第2子以降の保育料無料制度の実績と必要な改善点を伺う。
A.第2子以降の保育料制度で、入所児童756人中385人が無料になった。約51%にあたる。逆に、所得制限により第2子以降の保育料が無料にならなかった人数は35人。全体の5%にあたる。現在、この所得制限について研究している。保育料を算定するための所得階層に応じ、1号認定子どもは市民所得割が21万1200円以下の世帯、2・3号子どもは市民税所得割が16万9000円未満の世帯が、第2子以降無料となる。今年度からは、所得制限を超えた世帯でも第1子に1/8、第2子以降に2/8の保育料助成を実施している。今後の所得制限の考え方だが、所得の違いによる不公平感をなくすため、所得制限を行わないで第2子以降を無料化とする方向で検討している。


 【安藤武議員】
Q.市長は3期目を目指すのか。
A.後援会や各種団体代表などから続投を望む要請をいただいている。これらを受け止め、その上で3選に向け思いを巡らせている。次の4年間、私が仙北市にとって有益か否かだ。私はポストに拘泥しない。しかし約束を果たす責任感や使命感は人一倍強い。8年前は完全なマニフェスト選挙を行った。この期で40政策中3項目(充分な医師確保・田沢湖病院の救急医療再開・大学の仙北キャンパス誘致)に成果を上げることができなかった。しかし市民はこれを許容し2期目のチャンスをくれた。2期目は3庁舎の一元化を公約に掲げた。ところが経過はともかく実現できなかった。公約を断念した時点で、私は辞職を考えた。公約断念はそれほど重い判断だった。周囲の助言もあり、次善の策を講じることが責任の果たし方と考え直し、既存庁舎の活用と角館庁舎の移転改築案を提案、そして現在がある。私は一度ならず二度までも、重要な公約を実現できていない。この状況下での3期目の出馬判断だ。実現にあと一歩の事案、新たな取り組みなどにも思いを馳せている。一方で知足安分の戒めもある。熟慮の時間を少しいただきたい。

※写真は今日行った「生保内小学校4年梅組・仙北市PR隊委嘱状交付式」の様子。

2017年6月12日月曜日

仙北市議会一般質問の質疑概要①


 今日から市議会の一般質問が始まりました。小田嶋忠議員、阿部則比古議員、八栁良太郎議員、高久昭二議員の特徴的な質問と、答弁の概要をお知らせします。

【小田嶋忠議員】
Q市役所の適切な職員数の在り方等、また賃金格差についての考えを伺う。
A.定員適正化計画以上に職員数は減少している。一方で業務は複雑化・広範化・高度化し、公約達成に向けた取り組み、イベント対応等も年々増加している。これらにより、職員一人当たりの業務量は昔の役所と比べ格段に増えた。職員の心身疾患を一番心配している。これ以上の職員数の削減は無理。総務省が示す類似団体の職員数は、個別団体の現実と明らかに相違している。賃金格差はできる限り改善したい。ここ数年で勤務年限や職務内容に応じ、見直しを急いだ。正規と非正規の間にある賃金格差は、それが不合理なものか否かの議論に尽きる。現法でも労働契約法やパートタイム労働法で、不合理な待遇差を禁止している。同一労働同一賃金が理想だ。 


【阿部則比古議員】
Q.市内山林のナラ材でウィスキーなど熟成用樽づくりに取り組めないか。
A.大変に興味深い提案だ。広大な森林面積を保有する仙北市は、特に国有林は県内25市町村中もっとも広大で、ナラの材積量も多い。現状での活用例は製材用合板用、チップ用などがほとんど。樽材に使おうと言うアイディアはこれまでなかった。さっそく、以前からお付き合いをいただく国内大手のウィスキーメーカーに問い合わせを行った。また早期に市内林業関係者と意見交換や情報共有を図る。先ずは樹種や材積量などの調査が必要だ。また、ナラは木炭の原料として重宝がられ、桧木内地区は戦前戦後の一時期に生産量が日本一だった。この文化と産業の継承に向け、市民有志と市外の団体が新たに炭焼き職人の育成事業を始めた。支援したいと思っている。


 【八栁良太郎議員】
Q. 角館の桜まつりの振興策と夜桜見物について
A.JRが秋田県を重点販売地域に指定いただき、先ごろ2度にわたって品川地区助役研修会が市内で開催された。この時、皆さんには角館の桜まつりは目標入込数が300万人だと言った。弘前で240万人、角館は130万人の現状を考えると途方もない目標設定だと思う。しかし角館が今季73億円の経済効果だと分析があっても、どうも実感がない。高い入込数を設定して実現のために改善を急ぐこと、また経済的な活動に新たな手法を持ち込むことが必要だ。中でも夜桜見物は有効策だ。先週5日に開催した桜まつり実行委員会で、市道岩瀬・北野線の開通に連動し、桜並木駐車場の夜間無料開放、屋根付き飲食広場・桟敷席の新設、桜並木ライトアップ等実施に向け、検討がスタートしている。


 【高久昭二議員】
Q.旧市立角館総合病院の活用策で市民に最もメリットのある案は何か。
A.4月に新角館総合病院のオープンで、旧病院は閉院した。今後、利活用や解体等の手法の検討が急務だ。旧病院の敷地は17,500㎡、延床面積は病院等が10,300㎡、管理棟が3,390㎡、その他で約500㎡となっている。管理棟は平成4年の施設で十分活用できると考え、統合庁舎の一部に活用したいと提案したが、これは実現しなかった。病棟は昭和45年の建築なので解体が適当。だがアスベスト調査が必要だ。ただし現在は旧病院は病院事業会計の資産になっていて、このままでは会計区分上も経費的にも困難だと思う。市有財産に移管した方が良い。関係部署で在り方検討を行い、今年度中に議会に示す。なお解体費用の財源は過疎債を考えている。


※写真は、6月11日開催の中川地区市民運動会(中川小学校)での一コマ。

2017年6月9日金曜日

この一週間カンヅメでした…



 秋田魁新聞は、毎月曜日の朝刊で国会議員や知事、市町村長の週間予定(出張など)を掲載します。私は日常的にアッチコッチを走り回りたい性分で、予定が新聞に載る度に「もっと腰を落ち着けて仕事しろ」とお叱りをいただきます。が、今週月曜日の新聞に私の週間予定は何一つ載っていませんでした。実は…。


 この一週間、市議会の一般質問答弁準備で庁舎にカンヅメでした。それだけ議会答弁は重要だと言うこと!。ちなみに答弁調整は次の手順で進みます。6月議会を例にとると、先ず先週2日に市議会がスタートし、初日に市政報告を行い議案を上程しました。議員の皆さんはこれらを踏まえ、今週5日正午まで質問したい内容(通告書)を議長に提出しています。議員の質問は市民の質問を代弁しています。市長はその質問にしっかり答える義務があるので、議会と質問内容を共有し、全庁あげて答弁準備を進めます。


 先ず、各部局は限られた時間の中で答弁素案を作成します。これを持ち寄り、市長・副市長・教育長と各部局の部長や担当が議論して、できる限り発展的な答弁づくりを、繰り返し繰り返し行います。出張に出る時間はありません…。


 そして、いよいよ来週が本会議質問です。月曜日と火曜日、合計8名の議員の皆さんと政策議論を展開します。議会傍聴をお待ちします。
※写真は工事中の角館町内の市道岩瀬・北野線です。右手に桧木内堤の桜並木が見えます。


2017年6月8日木曜日

出場者・応援者を大募集!


 7月22日(土)と23日(日)、「Drone Technica Challenge in 秋田県仙北市」を開催します。出場者と応援者、そしてスポンサー大募集です!。詳細発表にご注目ください。

2017年6月5日月曜日

日経新聞の社説から




 今朝の日本経済新聞・社説で、「戦略特区テコに岩盤規制砕け」の見出しに次いで、民進党議員が近く参院に提出を表明した国家戦略特区廃止法案を、「ここまで的を外した法案は珍しい」と断じていました。さらに続けて「加計学園の獣医学部新設問題が発端だが、この問題と特区の成長戦略は別の話。政権は特区を駆使して岩盤規制をうがつ改革をさらに強化させるべき」と結んでいます。全く同感です。


 そもそも特区制度は、指定された自治体等だけのものではありません。「何とか住民の活動を支えたい、もう一歩前に進みたいけれど現行制度下でそれは許されない」という挫折感は、全国の首長が一度や二度ならず経験しているはずです。特区制度は、先ず特別に規制緩和したルール運用が許された市町村(特区自治体等)が、モデル的な取り組みを行い効果を見極め、それが地方の活力づくり、明日の日本に有益な規制緩和だと確証が得られた後は、国が責任を持って法律自体の見直しを行い、全国で運用できるようにするシステムです。これまで各省庁が長く握ってきた縦割り既得権を、現代(将来)にマッチするよう横串を入れて再整備するのですから、大変な抵抗があることも予想に難くありません。


 ここ数年、内閣府職員(全国から派遣された自治体職員含む)の、寝る間も食べる間も惜しんで仕事に打ち込む姿を見てきました。原動力は「新しい日本のカタチづくりをする」使命感です。彼らを責めることはお門違いです。まして特区の取り組みを中断したり、あるいは廃止したりすることは、日本の成長エネルギーを自ら放棄することに等しいと感じます。これこそあってはならない行為です。大いなる危機感を持って国会の議論を注視します。

2017年6月2日金曜日

仙北市議会6月定例会がスタートしました



 今日から市議会が始まりました。会期は23日までの22日間。今日は、市政報告・教育行政報告・表彰の伝達・専決処分等の裁決、審議議案の説明を行いました。市政報告では重要案件を説明しています。簡潔にまとめましたので是非ご一読ください。


◎クマによる死亡事故対策について
 5月27日に発生したタケノコ採りの際の死亡事故について経緯と対応を説明。併せて商標権のある画像をチラシに使用したことを陳謝。
◎国の成長戦略の概要と仙北市の取り組みの同軸性について
 国の成長戦略を説明。健康寿命の延伸、ドローンや無人自動車の実運用事業、AI・IT・Iotの導入で、市民生活の課題改善や新産業を起こす動きが本格化することを説明。
◎叙勲の報告
 西宮陽助さん(角館在住)が瑞宝双光章を、大山隆男さん(田沢湖在住)と小林伍一郎さん(西木在住)が瑞宝単光章を受賞。永年のご労苦に感謝。
◎カラ吹き源泉事故殉職者慰霊建立について
 平成27年に起きたカラ吹き源泉事故について、鎮魂と再発防止を誓う慰霊碑の建立を報告。場所はアルパこまくさ周辺としたいことを説明。
◎後期高齢医療保険・国民健康保険の誤算定について
 全国の後期高齢者医療広域連合で使用していたシステムにエラーがあったことを報告。関連して国保税の算定も影響があり、対象者に謝罪し訂正したことを説明。
◎コンビニ等収納サービスの開始について
 市内のコンビニエンスストアとゆうちょ銀行などで、税金などを納付できるサービスを平成30年度から開始することを報告。
◎地方創生推進交付金の決定について
 温泉×健康事業、また近未来技術導入事業について交付金事業として採択となったことを報告。
◎定住・新婚世帯支援事業について
 市民の利用者や市外からの移住希望などが多くなり、既存予算で対応ができなくなっていることから、要望に応えたく補正予算を計上していることを説明。
◎仙北市消費生活センター設置について
 特殊詐欺事案や消費問題の複雑化に対応するため、仙北市消費生活センターを設置したいことを説明。関係条例案を提案。
◎市内企業の業務拡大について
 (株)東北芝浦電子・(株)角館芝浦電子の業務拡大で、仙の奨励事業者に指定したことを報告。今月中に社屋工事に着手し年内に完成予定。増える従業員数は20人以上。
◎西木工業団地の利活用について
 市教育委員会の仙北市総合給食センター建築事業に、また秋田ふくしハートネットの生活介護複合施設建築事業に活用することを検討中と説明。
◎春の花紀行の実績について
 角館の桜まつりは約129万人、刺巻水ばしょう祭りは約14万人、八津・鎌足のカタクリは約1万人の人手、推定消費額は約73億円だったことを報告。
◎ユネスコ無形文化遺産登録関連事業について
 登録の翌年と言うこともあり、外町交流広場へお祭り期間前後で曳山展示を行う経費、またミシュラン・グリーンガイド掲載にかかる看板設置経費を計上していることを説明。
◎国際交流推進室について
 4月1日から、国際文化都市を目指して取り組みの集約と機動力の確保を目的に、国際交流推進室が始動していること、また観光振興計画も策定していることを報告。
◎市内3観光協会の統合について
 各観光協会等の総会で、3観光協会の業務を本年度で終了し、来年度から一本化する方針がおおむね了解されたことを報告。
◎和牛オリンピックへの出品について
 宮城県で開催の全国和牛能力共進会に、仙北市から複数頭が出品されることを報告。関係予算を計上していることを説明。
◎薬用作物産地化拠点事業等について 
 株式会社ツムラと市薬草生産組合、仙北市の連携で事業が伸展していることを報告。国の事業で播種管理機や除草作業機の購入が決定。
◎農業委員と農地利用適正化推進委員の募集について
 法律の改正で、農業委員と農地利用適正化推進委員を募集することを農業委員には17名を、最適化推進委員には田沢湖9名・角館6名・西木5名を選出予定と説明。
◎水道事業について
 国の補助金の確定で、西明寺・神代地区の水道未普及地解消事業は今年度で完成。雲然田中・八割地区は来年度で完成見込み。水道メーターの交換事業が遅れ対策を検討中。
◎病院事業関係について
 新角館総合病院は、さらに待ち時間解消対策を検討。田沢湖病院は開院以来最高の病床稼働率と報告。両病院・診療所等の医師確保に最善を尽くすことを説明。



※6月補正予算に計上した特徴的な事項は、角館庁舎整備基本設計料、地方創生関連事業、新婚世帯・定住対策補助金、落雷で損傷した街灯等修繕費、クリオン天井改修等事業、介護施設開設準備補助金、水道分析委託料、和牛能力共進会補助金、観光振興・インバウンド対策事業、総合給食センター建設基本設計料…ほか。

2017年6月1日木曜日

秋田駒ヶ岳の山開き



 6月1日は秋田駒ヶ岳山開きです。いつもだったら八合目園地休憩所前で神事を行い、その後で記念登山を楽しみます。ところが今日は荒天だったので休憩所内で神事を行い、テープカットだけ外でして記念登山は中止になりました。残念!。実は昨年、十和田八幡平国立公園指定60周年を記念して、私は岩手県側からのアタック隊に合流予定でした。でも、この時も雨が降るやら雷が鳴るやらで登山を中止しています。雨男なのかなあ。


 それにしても山の天気は変わりやすく、体調や装備も合わせて冷静な分析が必要です。私はあいさつで「秋田駒ヶ岳は本当に美しい山です。毎年全国から愛好者が大勢訪ねてくれます。地元の皆さんには、もっと駒ヶ岳登山を楽しんで欲しいと思います。こんなに素晴らしい山の麓で暮らしているのですから…。全国34ヶ所の国立公園の中で、8ヶ所だけ指定されたスーパー国立公園の一つがここです。国の整備事業も進みます。ますます多くの皆さんをお迎えする山になります。誰にとっても安全な山、安全なシーズンとなるよう皆さんご協力ください」とお話しをさせてもらいました。


 今年も、天気が良い日を狙って登りますよ。駒ヶ岳でお会いしたら声をかけてくださいね。

チャレンジデー55.7%で初金メダル!でも…



 市民の皆様、大変ご苦労様でした。姉妹都市の長崎県大村市と対戦した6回目のチャレンジデーは、市民参加率55.7%で初めて金メダルに輝くことができました。でも大村市の参加率が64.5%で、勝負としては敗戦です。大村市、さすがです。


 今回も、新たな参加メニューや回収方法などに挑戦しました。次回につながる手ごたえを掴んだ思いです。皆様に重ねて感謝を申し上げます。ありがとうございました。