2024年2月29日木曜日

望む変化・望まない変化


 仙北地域の公民館研修会で…。「公民館の日常はまちづくり活動そのものですよ。公民館に元気がなくなったら、まちにも元気がなくなります。もし現状がそうだったら一番先に…」。

 「自分の思い込みや行動を変えればいいんです。まず誰より先に自分が楽しく元気になること。面白そうだと思ったら何でもやってみること。一生懸命に取り組めば必ず誰か応援してくれます」…、これは若い頃、公民館活動に悩んだ私に先輩がかけてくれた言葉です。変わることが苦手な行政ですが、その中でも公民館は変わることが大事なんだと教えられました。

 さて下の写真2枚ですが、左はその頃の私、右は今の私です。変化には様々なパターンがあることを研修会でお話しました。望む変化、望まない変化…。頭髪の消滅と言う変化は、私が望んだものではありません。でもこれは変化と言うより進化です。チンパンジーから現代人に姿を変える過程で、体毛を捨てて生き延びた人類です。私の場合も生き残り作戦だと…。

2024年2月28日水曜日

犬と猫の生野菜


 ホームセンターのペットフードを見ていて、不思議なものを見つけました。犬と猫の生野菜(栽培)セットです。胃にたまった毛玉を吐き出させるケアグラスとのこと。そう言えば…。

 昔、まる子(犬)と一緒に散歩すると、よく道ばたの草を食べていたっけ、今はインコに白菜をあげているし、動物用に生野菜を作る発想がなかったな、これは農地の有効活用になるかも、ホームセンターじゃなくスーパーで売ってみよう、きっとビッグビジネスになるぞ、ペットフードが日本農業を救う!…、ああ、また妄想がふくらみます。

 ところで写真の生野菜の品種は何か…、調べてみたらイタリアンライグラスでした。ポピュラーな牧草です。新用途が新商品を生み出します。

2024年2月27日火曜日

お小夜さんのこと


 袖野・小白川いきいきサロンで勉強会。テーマは「伝えたい故郷のお話し」です。地域には忘れられた物語が幾つもあります。洪水から田畑を守るため、人柱になったお小夜さんも…。

 今から400年以上も前のことです。毎年のように大雨で大野堰の堤防が決壊し、収穫直前の作物は何年も全滅が続きます。農民は神仏にすがるしかありませんでした。そこに大日如来が現れ、「三歳の牝牛と妙齢の巫女を生贄として龍神に捧げなさい」との神託。これを受け小白川の長兵衛と言う家にいた巫女のお小夜さんが、意を決して人柱になります。とても美しい人だったと伝わっています。

 胡麻の油で髪を整え、麻の糸で結い、牝牛の背中に乗って旅立ったお小夜さん。以来、この地域ではお小夜さんを偲び、胡麻や麻の栽培をしないなど7つの禁断を守ったそうです。それは今も…。

2024年2月26日月曜日

初めてのスマートウォッチ


 ちゃんと携帯に繋げられるか不安だったので、先ずは安いスマートウォッチを買いました。夜、真っ黒な文字盤に数字や模様が映ると綺麗で、それだけでワクワクします。でも…。

 トラブルも少なくありません。セッティングのせいだと思いますが、携帯とスマートウォッチがときどき不仲で、お互いを無視したりします。繋がったり切れたりを知らずに時計を見てビックリとか、ウォーキングの歩数がダブルカウントになっていたとか…。この二人?、とても人間的です。

 明日もお互いご機嫌を伺いながら、楽しく一日を過ごしましょう。

2024年2月25日日曜日

それ行けカッパ探検隊!


 カッパ探検隊(隊員は私だけ…)は、田沢湖畔でカッパを探査中です。大沢集落たつこ茶屋の近くに、カッパの淵とシンボルの大きな松の木があります。この松に馬を繋いでおくと…。

 よく馬が行方不明になって、農家を困らせた話しが伝わっています。昔々のある日、繋いだはずの馬が勝手に厩に帰ってきて…、見ると尻尾にカッパがしがみついています。カッパは急いで飼い葉桶の中に隠れましたが、主人は見逃すはずもありません。主人はどうやって懲らしめようかと考え、農作業の手伝いを言いつけます。ところが全く役に立たず…、悪戯も許して湖の淵に帰すことにしたそうです。これに恩義を感じたカッパは、大沢を湖で一番に魚が取れる場所にすると約束し、以降は大沢が湖畔で一番のクニマス漁獲量を誇る集落になったとのこと。

 さすが田沢湖のカッパです。分からないことが多いクニマスの生態も、きっと熟知しています。

2024年2月24日土曜日

介護DIYのすすめ


 父が日常を自宅で過ごせるよう、生活動線の整理と手すりの設置などに挑戦しました。ドアノブは握り玉からレバーハンドルに、踏み台も最少箇所で済むよう工夫して…。

 父からたくさんのリクエストがありますが、高額なリフォームや材料購入にならないよう考えるのも楽しい作業です。照明のオンオフは、安価なリモコン・コンセントで対応できました。リモコンは介護ベットに紐で吊るして…。父は歩行器を使って寝室から食堂、できればトイレまで一人で移動したいと考えていました。ドアノブが握り玉だと握力がなくて回せません。そもそも家自体が古い農家で、曲がりも段差箇所も多数です。これを手すり設置5ヶ所、ドアノブ改善2ヶ所、踏み台1ヶ所で結びました。なかなかの出来栄えです。

 金づち、ノコギリ、電動ドライバー…、大工仕事は達成感がいっぱい。介護DIYおすすめです。

2024年2月23日金曜日

今のあなたにちょうどいい


 ABS秋田放送「えび☆ステ」の今週のひとこと。横手市浅舞の田舎漬けは本当に美味しいです。パンにはさんだり餃子の具に入れたりは知りませんでした。さらにお釈迦さまは…。

 朝、あなたはご飯党?、それともパン党?。はい、どっちでもお漬物がいけます。体に疲れが溜まって濃い味のおかずが欲しい時、いえ減塩にしたい時、はい、どっちでもお漬物がいけます。秋田のお漬物は発酵文化のシンボル、健康食品です。多彩な原料と漬け方もバリエーションが豊富で、その時々のあなたにちょうどいいお漬物が必ず見つかります。それで今週のひとことを思いついたのですが…。いつも安全策を取って、このひとことを先に誰か使っていないか、本番直前までインターネットで検索をします。そしたら…、あら、使ってる!。誰?、お釈迦さま?…。

 お釈迦は“全てがあなたにちょうどいい”と言っています。奥さまや旦那さま、友達の悪口を言ったり、会社の仕事に愚痴をこぼしたり…。そんな悪口を言うあなたには、人の悪口を平気で言う仲間が集まり、悪口を言わないあなたには、悪口を言わない仲間が集まってくると…。現状を悔いて良い生き方を目指せば、それを支える友人や理解者が現れるんだそうです。つまり、すべてはあなた次第、すべてがあなたにちょうどよくできていると…。お釈迦さま、さすがです。

2024年2月22日木曜日

神内川で河童さがし


 秋田市河辺を流れる神内川です。昔の流路はもっと屈曲し九十九曲がりあったと伝わっています。曲がりの場所場所には河童が住みつき、川に遊びに来た子どもを捕まえて尻子玉を…。

 抜いて食べたそうで、ああ恐ろしい…。よく見ると、川の屈曲部は外側がえぐれて淵になっています。きっと昔はここに河童が住んでいたんだな、今もいるかな、いや冬に淵で暮らすのは無理なんじゃないかな…、いろいろ自問自答しながら歩きました。久しぶりの河童さがし、楽しいです。

 今日は河童に会えませんでしたが、現場を歩くと気づきも発見も多くて…。河辺福祉交流センターで来月開催の“カワベリアセミナー”で発表しよっと。

2024年2月21日水曜日

ありがとうございます


 我がままなお願いでしたが、番いでカナリヤ1組・インコ2組の里親さんが決まりました。本当にありがとうございます。あとインコ1組、どちら様か可愛がってくれる方の…。

 ご連絡をお待ちします。父の体調変化があって、父が可愛がっていた小鳥の世話を十分にできない現状です。2日前にSNSでお願いを始め、すぐに3人の里親さんから連絡をいただきました。写真はその中の1ケ所、市内角館のグループホームたんぽぽさんです。利用者さんにも声をかけてもらい、新しく名前も付けてくれたそうです(ちゅんたろう・もんちゃん)。良かったね。

 のこるインコ1組も仲良しカップルです(年齢は不明)。できれば一緒に引き取ってもらえたらと思います。ご覧になりたい方、何か心配がある方などお気軽にお問い合わせを。

情熱は時を超える


 上段の1枚は、西仙北競歩大会の田沢湖ゴール風景(2000年11月23日撮影)。右下は昨日の令和5年度大仙市強首広域活動組織研修会、そして左下の面々は…。

 競歩大会は町内の皆さんで設立したグループ21が主催し、町の中央公民館から田沢湖たつこ像を目指す42.195キロの競歩大会でした。参加する子どもたちを大人がサポートし、秋の夜長を歩き続ける過酷な非日常イベントです。20回開催の何回かは、旧西木村の皆さんもお手伝いをさせてもらいました。村内休憩ポイントの運営、夜食調理、ある年は花火を打ち上げたり…。あれから20年以上が経ちました。

 昨日は強首の皆さん(右下)のお招きで、農業や農産物加工のお話しをしました。皆さん本当に熱い!。さらに自宅に帰る途中、グループ21の中核メンバーの皆さん(左下)と一緒に夕ご飯を食べました。こちらも熱い、本当に熱い!。あの頃のまま、心の中で情熱は燃え続けています。

2024年2月19日月曜日

里親さん探しています


 じっちゃがメンコがっていた(可愛がっていた)カナリアとインコです。事情があって里親さんを探しています。番いの仲良しで2羽単位で引き取ってもらえたら嬉しいのですが…。

 カナリア1組、インコ3組、いずれも年齢は分かりません。じっちゃが飼っていて、長い鳥で1年程度、短い鳥で2ケ月程度です。よろしければ鳥かごも一緒にお譲りします。躾が緩かったらしく、みんな自由に育ってしまいました。我が家までお出でいただける方にお願いします。

 下見・面会も歓迎です。ご連絡をいただければ在宅できるよう頑張ります。

2024年2月18日日曜日

白鳥のエール合戦


 快晴の早朝ウォーキング。にぎやかな鳴き声に空をあおぐと、白鳥が綺麗な∨字飛行をしています。何かで読みました。この鳴き声は、後方部隊が先頭を飛ぶ白鳥に「頑張れ頑張れ」と…。

 今年は春が早いようで、白鳥の動きも例年になく気忙しく感じます。今朝もシベリア(先ずは北海道に飛ぶんだそうで…)に向かう白鳥の群れを幾つも見ました。小さな団体さんにも大きな団体さんにも、必ず先頭を飛ぶ白鳥がいます。先頭を飛ぶ白鳥はコースを見極め、風を切って団体さんを導く切込み隊長です。その重責から長い時間の勤務は困難で、先頭は何度も入れ替わり目的地を目指すんだそうで…。先頭はきっと辛くて孤独で挫けそうな気持ちを抱え、いつ交代してくれるんだろうと考えながら飛んでいます。後方部隊はそれも分かっていて、「頑張れ頑張れ、あと100キロだ!」とか言って、みんなで励ましながら北を目指すのです。

 白鳥の∨字編隊を見たら観察してください。先頭が交代する時に鳴き声は一番多くなるはずです。だって「頑張った頑張った!」と「頑張れ頑張れ!」のエール合戦ですからが…。

地域医療の新しい形


 AKT秋田テレビの土曜LIVE!あきた。今日は市川晋一さん(仙北市西明寺診療所所長・写真右)と、地域医療の新しい形について考えました。仙北市で運用が始まった医信電診丸は…。

 最先端のデジタル医療機器を搭載した移動診療車です。看護師さんが乗り込んで患者宅に向かい、医師は送られてくる画像や身体データで、どこにいても診療が可能です。市ではこの医療MaaS(マース)車両を使って、交通弱者や高齢者にも安定的に医療を提供したいと話しています。医師不足・医師偏在をデジタル技術で改善できるかも…、と全国が注目しています。でも、どこでも可能と言う訳にはいきません。通信環境など一定の社会資本があること、何より地域医療に熱心な医師やスタッフがいること、これら条件は不可欠です。市川先生は若い頃から農村医療に熱心で、在宅医療(訪問診療・訪問看護・訪問リハビリ)や看取りを行ってきました。地域と医師の信頼関係こそ医療を守る大きな力です。また湯沢市では、若い看護師さんたちが訪問看護事業所を立ち上げました。湯沢・雄勝地域では初めての事業所です。高橋真美代表は、「24時間対応で愛を込めた看護を実践したい」と話しています。大丈夫!、皆さんの頑張りで、地域の元気や安心感は格段に増します。

 一方で患者側の住民は、医師や看護師に頼りっぱなしの意識を転換すること。使命感で頑張る医療関係者を疲弊させない、配慮と協力・応援が必要だと感じました。

2024年2月16日金曜日

評価は他人に委ねない


 ABS秋田放送「えび☆ステ」の今週のひとこと。自身の行動や発言は周囲の反応が気になりますが、し過ぎて半端になったり押し殺したりでは可愛そう。誰よりも先ず応援して…。

 酒井茉耶アナが訪ねた美郷町。ご登場をいただいたゴマシオキッチンの進藤さん、ミロクハウスの鈴木さん、ハタチや酒店の高橋さん…、皆さん町が大好きなこと、提供する商品(サービス)に対する自信や愛着、ここで夢を叶える決意、そんな幾つもの思いを強く感じました。自分のことを、ちゃんと自分が応援できるかどうかで人生は決まります。今日の皆さんは颯爽としていて素敵でした。思ったことは口にして、そして行動してみて、例えば周囲の評価が辛くても頑張った自分を認めてあげる、一方的な他人の評価で自身を傷つけない…。

 秋田の皆さんは気配り・心配りの県民性です。自身の感情を二の次にする場面にずっと立ち会ってきました。その積み重ねで現在があります。でも一番に大切な自分を信じ、他の誰よりも先ず一番に応援してあげないと…。

2024年2月15日木曜日

雨水は足がつる


 この数日、ウォーキングの途中で何度か足がつりそうになりました。歩き過ぎかなと思っていましたが、どうも季節の影響を受けているみたいです。もうすぐ二十四節気の雨水で…。

 今年の雨水は2月19日から3月4日まで。冬と春の境目が交わる時期で雪は雨に変わります(今年はさらに早いようです)。昔から農業の準備を始める季節、新しい挑戦の段取りに入る時期と言われてきました。一方で寒さを防衛していた体は、体外の環境変化に追いつけず健康を崩してしまうことも…。ミネラル不足や体内バランスの不調、さらに筋のつっぱり等が原因で足をつる人が急増するんだそうです。

 今日は北陸と関東地方で春一番が吹いた報道がありました。昨年より2週間早いんだそうです。私たちの世代で春一番と言ったら…、やっぱりキャンディーズだな。

2024年2月14日水曜日

食べ頃です


 昨年11月20日、母と一緒に漬けた大根が食べ頃になりました。柿漬けです。大根の旨味、歯ざわり、柿の甘み…、秀逸です。他のおかずは要りません。

 昔は大根の量と同量の柿で漬け込んだそうですが、我が家のレシピはここ数年は次の通り。大根40キログラム、柿20キログラム、砂糖各種(ここは秘伝)で2キログラム、塩2キログラム、酢1リットル、焼酎35度720ミリリットル。大根の柿漬けがあれば、ご飯のおかずはもちろん、がっこ茶っこ、晩酌の肴も他は要りません。秋田の酒はそれだけで十分に美味しく、さらに季節の肴、いぶりがっこ、ハタハタずしがあったりしたら…。

 あぁ何て贅沢な夜なんでしょう。

2024年2月13日火曜日

おみそれしました


 盛岡市内のおにぎり専門店で、初めてライスロボを見ました。お米の計量、洗米、ザル上げ、水量調整、浸し、炊飯、むらし等々、完全自動でご飯を炊き上げます。でも機械の…。

 やることですから、ご飯はちゃんと美味しいのかなあ。おにぎりはシンプルな分、ご飯の炊き上がりが食味を左右すると言うし、お米の品種特性もありますよね、なんて少し意地悪な質問をしたら、「お米の種類で水量やむらし時間の調整もできるんですよ」と。ライスロボはそんなに優秀なのか…。実はコロナ以前は外食産業、コロナ禍中では中食産業のお米の需要拡大で、精米から炊飯まで完全自動のマシーンを作ったら売れるんじゃないかと、そんな妄想が膨らんでいました。

 お店の人が言うとおり、おにぎりを一口食べたら、あら美味しい。ふっくら炊き上がっていて、ご飯粒と卵黄醤油漬けが口の中でねっとり絡み合います。おみそれしました。

2024年2月12日月曜日

上機嫌の理由


 この前、「毎日を上機嫌で過ごせる秘策でもあるんですか?」と聞かれました。その時は、「私の上機嫌はPKO(平和維持活動)です」と答えましたが、なぜ上機嫌でいられるか…。

 「不機嫌のトリセツ」(黒川伊保子著・河出新書)を手がかりに分析してみました。一番の要因は、脳の環境変化が考えられます。男女の脳のスペックは同等ですが、性差で初期設定が違うと黒川さんは指摘しています。そのため、男は問題解決型対話を好み、女は共感型対話を好むと…。私の前職は問題解決が職務ですから、好むと好まざるとに関わらず問題解決型対話が日常でした。この対話スタイルは波風が立ちやすく、周囲にも自身にもストレスが多数発生するようです。これだと上機嫌ではいられません。ところが退任後は、地域のお話しを拾って歩く日常に変わり、文字通り共感型対話に大きく変質しました。議論が目的でなくなった結果、相手には労いや感謝の気持ちが一番に沸いてくるようになって…。簡単に言えば、環境変化が脳をリセットしたと考えることができそうです。もしかしたら加齢でホルモンバランスが変わり、脳が女性化したと考えることもできます。その他、例えば身体の使い方を修正できたこと、例えば家事に参加していること、例えばいいかげんの幅が広くなったこと等々…、私の上機嫌は多くの要因で保たれているらしいとの結論を導きました。

 本当に複雑な社会ですが、多くの場合、不機嫌は損失を生み出すケースが多いと言われています。自身や周囲から不機嫌を駆逐し、毎日を楽しく過ごしたほうが幸せに決まっています。

農家民宿の沖縄祭


 角館の農家民宿・西の家で沖縄祭。シンガーソングライター・東風平高根さん(那覇市出身)の歌と古酒泡盛に酔いました。ソーキそばも美味しかった。東風平さんにお願いして…。

 沖縄三線をお借りし少し弾いてみました。ここで音を出してみたい、そんな欲求にかられました。もともと古民家の座敷は冠婚葬祭を想定した大きな空間で、昔から酒を飲んだり歌ったり踊ったり…、人の出入りが多い地域の交流拠点です。市内にも県内にも未利用の古民家・空き家は相当数あって、防犯上や景観維持で課題になっています。一方で若い方々が実験的な取り組みを行い、にぎわい創出につながった事例もあります。

 さらに自由に面白い活用ができるよう、行政と民間の突っ込んだ連携が必要かも…。

2024年2月10日土曜日

小澤征爾さんのこと


 写真は20代のころ熱読した「ボクの音楽武者修行」(小澤征爾著・新潮文庫)。今月6日に亡くなった小澤征爾さんの自伝エッセイです。数年前、その小澤さんを仙北市にお招きし…。

 市内の子ども達が主役の手づくり演奏会を開催できないか、そんな企画が内々に進んだ時期があります。小澤征爾さんの実兄・小澤俊夫さんが主宰の昔ばなし大学は、創設20周年大会(2012年)と25周年大会(2017年)を、連続して仙北市で開催いただきました。以前から小澤俊夫さんと市実行委員会の皆さんの信頼関係は深く、大学行事を超えた交流も長年続いています。そんなご縁があり、また兄・俊夫さんが体調を崩した弟・征爾さんを思い、冷涼で温泉が豊かな田沢湖での療養を提案したのかも知れません。このお話しは実現しなかったので、その後も表に出ることはありませんでした。もし療養が実現したら、合唱や吹奏楽の演奏を地元で開催し、そこに小澤征爾さんをご招待して聴いてもらおうと…。そうなったら、世界の小澤はきっと黙っていられなくなって、子ども達の前でタクトを振るに違いない、そんな夢を見ました。

 さて「ボクの音楽武者修行」は、紀行文として超一級です。24歳の征爾さんが神戸から貨物船に乗り込み、背中にギターを背負いスクーター(富士重工製ラビットジュニア125cc)に乗って、ヨーロッパ各地の指揮者コンクールに殴り込み優勝を繰り返す…。ヨーロッパやアメリカ、ドイツの町並みが目前に浮かぶような描写が軽妙です。さらに当時は日本人に西洋音楽は理解できない、ましてやマエストロなど無理、これが世界常識でしたから、それを行く先々で覆して見せる活劇アドベンチャーの要素もてんこ盛りです。私もこの本を読んで大いに刺激を受け…、それで現在に至っています。人生のバイブルの一冊です。皆さんぜひ読んでください。
 小澤征爾さん、ありがとうございました。


2024年2月9日金曜日

ガッツだぜ


 ABS秋田放送「今週のひとこと」です。人生は愛でできていますから、来週のバレンタインデーは特別の日ではありません。寄り道、回り道をしながら、迷って迷って毎日を過ごし…。

 フリップには「迷わないと届かない 伝えないと響かない 忘れないでカッツだぜ」と書きました(読めるかな…)。恨み辛み、好きとか感謝とか安否確認とか、時々の気持ちを言葉にして伝えて、後悔したり恥ずかしがったり、そんな風に生きて行くしかないと思います。多くの先輩が言っています。言わなければ良かったより、言っておけば良かったの後悔が大きいんだと…。バレンタインに限らないで思いを伝える、贈り物がなくても良いのです。電話一本、メール一本…、やるかやらないかはあなた次第、忘れないでください。人生を拓くのは行動力です。ガッツです。

 “♪いつかは誰でも愛の謎が解けて…”と、名曲・サンデーでロックシンガーの佐野元春さんが歌っています。でも…、人生に百通りあるように愛のカタチも百通りあって、解けない愛の謎もきっとあります。

2024年2月8日木曜日

吹雪の夜の出来事


 日中バタバタで目標歩数を歩けなくて…。仕方なく夜になってから橋上灯で明るい門屋橋を往復しました。2往復した辺りから天気が一変し、激しい吹雪の中ですれ違った人が…。

 橋の下は桧木内川が流れています。川風も感じましたが山風がその何倍も強くて、雪が横から上から降ってきます。メガネが吐息や解けた雪で橋上灯の光を乱反射して…。視界不良でうつむいたままウォーキングを続けました。向こうから人が歩いてきたので、私は歩道から車道に出て道を譲りました。でも…、すれ違った時に違和感がありました。風のせいかな、足音が聞こえなかったのです。えっ?と思い、少ししてから後ろを振り返りました。誰もいません。

 すれ違った人が男だったか女だったか…、いえ、人だったかどうかも分かりません。

2024年2月7日水曜日

梅吉さんと


 大仙市のユメリアで花田梅吉さんに会いました。NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」は、久しぶりのお父ちゃん登場で新たな展開の予感が…。

 西木正明さんは、よく「秋田県人はラテン気質」と話していました。宵越しの金は持たず、底抜けの楽天主義、細かい物事は気にしない、お節介なほど面倒見がいい、とにかく楽しい酒を飲む…、あら、そのまま花田梅吉さんです。ますます魅力的です。本当に味のある無二の役者さんです。

 高校時代の約束、“一緒に芸能界で活躍しよう”はこれから実現するのかなあ…。

2024年2月6日火曜日

かた雪の朝に思うこと


 日中の気温が高く、解けかかった雪が夜の冷気で凍りついて…、かた雪になります。今朝は絶好のコンディションで、田んぼの雪原を走り、桜並木を歩き、田沢湖展望台に登って…。

 かた雪を思う存分に楽しめました。80キロオーバーの私でも雪の中に沈みません。走っても大丈夫!。それで嬉しくなって、満開の桜を想像しながら角館の桜並木を歩き、さらに田沢湖が一番美しく見える潟前山森林公園の田沢湖展望台に登り、ふるさとの冬の朝を満喫できました。でも、かた雪遊びをする人影はどこにもなくて、ちょっと寂しい気持ちになりました。

 雪国に生まれて、国立公園に住んでいると言って良い環境で、季節を楽しみながら暮らすのも悪くありません。

2024年2月5日月曜日

ご馳走したい味噌おにぎり


 西明寺中学校の皆さんと除雪作業。お腹がペコペコになって味噌おにぎり食べました。美味い!。この味噌、実は仙台市内の中学校の生徒が昨年5月に黒豆100%で仕込んだ…。

 特性の秋田味噌です。原料の豆と同量の米こうじ、控えめの食塩で豆の味を際立たせよう、そんな狙いがありました。まだ8ケ月で若い味噌ですが、十分に黒豆と米こうじの旨味が出ています。昔、祖母がよく握ってくれました。あの時代、おやつは味噌おにぎり(焼き味噌おにぎりも美味い!)が定番だったような…。さて現代、海外で日本食の定番と言えば、寿司やラーメン、お好み焼き、お刺し身などが思いつきます。でも最近は“ONIGIRI”が上位を猛追しているんだとか。これには幾つか要因があって、大都市部へおにぎり屋さんの開店が相次いでいること、アジア系食材のスーパーでパックご飯と海苔が売られていること、などが大きいと言われています。

 海外で…、寿司に慣れ親しんだビジネスマンの昼食がおにぎりだったり、学生が学校からの帰り道におにぎり屋さんへ立ち寄ったり、そんな風景が当たり前になっているとのニュースを目にしました。中でも動物性の食品を一切口にしないヴィーガンには、おにぎりが完璧な食品と最高の評価です。美味しいより健康優先でしょうが、そんな皆さんに極上の旨味の味噌おにぎり、ご馳走したいなあ。

2024年2月4日日曜日

短編映画祭の誕生で…


 今日、仙北市に短編映画祭が誕生しました。台湾から映像制作団体を招致(応募総数28団体から選考して2組)し、仙北市内で撮影した短編映画を上映し評価する国際映画祭です。

 短編映画祭は国内でも幾つかあって、代表的なイベントは札幌国際短編映画祭(北海道)、仙台短編映画祭(宮城県)、ショートショートフィルムフェスティバル(東京都)など。でも仙北市のように制作クルーを海外から募集招致し、市内の農家民宿に滞在しながら撮影や編集を行う…、こんな映画祭は稀有です。仙北市でなければ実現できなかったプランかも知れません。ところで第1回を競い合った2組は、movietaku(4人チーム)と日台鍋物交流会(5人チーム)。審査の結果、最優秀賞は日台鍋物交流会の「冬はやっぱりお鍋!雪国仙北へ行くぞう!」に輝きました。この後はmovietakuチームの作品とあわせ、2本の短編映画は国内外でPRツールとして活用するそうです。

 映画祭の企画・開催に奔走した黄敏さん(市国際交流員)は、台湾の大学で映画制作を勉強後、日本への留学などを経て仙北市に着任し5年目を迎えました。最近はテレビのニュース番組でも解説者として活躍しています。以前から映画祭を開催したいと話していた彼女の夢は、今日、仙北・秋田と台湾の新たな架け橋になりました。映像作家をはじめ、台湾の若いアーティストが秋田を日本の創作活動の拠点に選んでくれたら素敵です。

2024年2月3日土曜日

海も時も超える


 AKT秋田テレビの土曜LIVE!あきた。秋田と台湾を結ぶタイガーエア台湾のチャーター便が、運行期間を10月まで延長するニュースにコメントしました。この判断は…。

 タイガーエア台湾は、台湾桃園市に本拠地を置くチャイナエアライン傘下の格安航空会社(LCC)です。秋田空港には昨年12月から週2便、先ずは今年3月までの期間運航でしたが、これまで9割を超える平均搭乗率だったこともあり、あと半年間延長する判断に至ったとのニュース。秋田県が描くシナリオは、チャーター便で実績を上げ、定期チャーター、そして定期便への格上げ運航です。雪が少ない台湾からの送客は、冬季間は雪観光で一定の利用数が予測できました。コロナのリバウンド効果もあったと思います。さらに秋田県の台湾プロモーションも功奏したと…。親日家が多い台湾からの観光客は、その総数の8割が4回以上来日したリピーター(日本政府観光局の推計)ですが、最近は東京・大阪・千葉(ディズニーランド)・沖縄・京都・北海道など同じ場所に何度も行くより、もっとディープな日本に触れたい、そんな観光トレンドに変化していると聞きました。

 地方空港があって、台湾にはない季節や文化を体験することが次の観光スタイルだと…。秋田は雪も雪遊びも、伝統文化も工芸も民謡も食べ物もアクティビティも、何より半世紀近い交流も、どれも他にないものばかりです。自信を持ってお客さまをお迎えできると思います。心配はグレードの高い宿泊施設が足りないこと、台湾を訪ねた経験がある県民が少ないこと…などでしょうか。特に若い人には台湾を見て欲しいと思います。台湾には日本が失いかけている熱のようなものがあります。また歴史的にも日本がしてきたこと、現状に至る世界情勢など理解が深まるはずです。タイガーエア台湾のチャーター便の運航延長は、いろんな意味で海も時も超える朗報です。
※こんなお話しがしたかったのですが、半分もお話できませんでした。


2024年2月2日金曜日

勝つより負けない諦めない


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとことです。日常を丁寧に生きるしかありません。でも…、そんな日常がなくなってしまった能登半島の皆さん、発災から1ケ月が過ぎて…。

 大館を訪ねた酒井アナは、アメッコを作る齋藤さん、陶芸家の杉渕さん、御成座の切替さんにお会いし、とある一日の様子を紹介してくれました。鹿角市で名物のスイートポテトを作る青木さん、そして事業を継ぐ阿部さん、皆さん山あり谷ありですが、自身の人生に挫けないで今を精いっぱい生きています。何だかとても感動しました。そして1ケ月が過ぎた能登半島の地震、厳し過ぎる現状に寄り添う術が分かりません。何かできないかと考え、被災地での復旧活動ボランティアに登録しました。体力は自信があります。

 妻と娘を救えず自分だけ生きている…、そんな男性のニュース映像を見ました。どんなに悲しいでしょう。どうか亡くなった家族を忘れないで思ってください。思い出してもらうと、あの世で故人の周りに花が降るんだとか。家族を思ったり、復興に汗を流したり、地震を次代に伝えたり…、あなたにしかできないことがあります。生きることを諦めないでください。
※今日の真っ赤なパーカーには、ネバーギブアップのロゴがプリントされてます。共演する多可さんからいただきました。

2024年2月1日木曜日

お風呂は人生を変える


 バスクリンお風呂博士チームが、「フローライフ」(幻冬舎)を発行し話題です。寄贈を受けた田沢湖図書館は全国で唯一「フローライフ展」を開催、入浴を深掘りする特設コーナーで…。

 同書の紹介はもちろん、図書館が所蔵する多彩な関係書籍の展示(貸出可)、お風呂の効能や入浴剤の歴史をまとめたパネル公開、バスクリンの各入浴剤と香りボトルの見本設置、さらには入浴剤原料の生薬の実物展示まで行っています。同図書館の齋藤五月さん(写真)は、「この展示は、包括協定を結ぶバスクリン本社やバスクリンつくば研究所のご協力で実現しました。お風呂の魅力やお風呂時間を楽しむアイディアなど、たくさんの新しい気づきに巡り会えます。皆さんのご来館をお待ちしています」と話していました。

 「フローライフ」を読み進むと…、“入浴のウソ・ホント”、“イケてる男になる入浴方法”、“入浴のゴールデンルール”、“未病を改善する生薬”などなど、気になる項が山盛りです。お風呂は人生を変える、これ過言じゃありません。