2014年12月28日日曜日

角高野球部の甲子園報告会

昨日、第96回全国高校野球選手権に出場した角館高校野球部の「甲子園報告会」が開催されました。写真はあいさつに立った青柳徹学校長、後ろには大活躍した選手が勢揃いです。

 とても賑やかな報告会でした。主催した同校甲子園寄付後援会の石黒直次会長から、選手の頑張りと、それを支えた地域の皆さんの協力に謝辞があり、また千葉天馬主将などから応援に対する感謝のあいさつも感動的でした。

 自分は、「野球部と角館高校を応援する一人として、平成26年の夏は、皆さんの活躍で幸せな時間を過ごすことができました。野球部や全校生徒が生涯忘れることのない思い出は、私たちにとっても同様に大切な宝物です。選手の皆さんが応援に感謝するように、応援した私たちこそ、皆さんに感謝しています。本当にありがとうございました」と、お話しをさせていただきました。

 来る春には、大曲工業高校が甲子園に進むことがほぼ確定との情報もあります。ガンバレ!。

2014年12月23日火曜日

窓の外は雪

今日は天皇誕生日で祝日です。市役所では、先ほどまで職員採用試験の2次試験でした。皆さん素晴らしい人材です。評価は至難の作業です。

 さて降雪状況は例年に比べ、かなり速いスピードで警戒積雪深に近づいています。今も窓の外は雪です。昨日は秋田大学医学部を訪問し、田沢湖病院への整形専門医の着任を依頼しました。午後には角館病院の入札会について最終検討会を開催、夜は神代地区水道事業の説明会でした。明日は政策検証委員会の第1回会議、モーグルスキー・ワールドカップ大会実行委員会、医師面談会などです。大晦日までこんな感じが続きます。

 今年もフル回転(したつもり)で1年が過ぎようとしています。できたこと・できなかったこと、色々です。国家戦略特区・地方創生などは、1年前は余り意識していなかった言葉でした。先ごろの衆議院選挙、間もなく召集の特別国会で政府の主張が明らかになりますが、明ける年はどんな1年になるのでしょう。いえいえ待ち受ける姿勢は良くありません。攻める1年、挑戦の1年を創り出さないと!。
 市民の皆さんの生活サポートや、取り組みにしっかりと寄り添いたいと思います。そのために職員は存在します。建物が市を造るのではなく、人がまちを創ることを忘れてはいけないと、強く強く感じています。

2014年12月19日金曜日

市議会が終わって

12月の定例市議会が先ほど終了しました。市民の皆さんをはじめ、広域医療圏や秋田県も注目をしていた市立角館総合病院の移転新築に伴う増額予算は、全会一致で可決をいただくことができました。年明け後に入札会を開催し、受注者が決まり次第、建築工事が本格化します。

 残念だったのは、司食品工業株式会社の誘致対策です。製造ラインを拡大するため当初取得した用地に追加する用地の取得と、取得した用地を造成する経費の予算案を市議会にお願いしていましたが、これを認めてもらうことができませんでした。市議会は、雇用の場の創出や定住対策として、今回の取り組みの必要性を充分に理解いただいている状況です。しかしながら進出について、今なお不確定要素が多いことを懸念した結果だと受け止めています。年明け早々、会社側とさらに打合せを行いたいと思います。
 
 昨日、雪害事故が起こりました。急な降雪に対応しようと、排雪作業をしていての事故でした。心からお悔やみを申し上げます。どうか皆さん、気を付けてください。無理をしないでください。

2014年12月16日火曜日

台湾から初のスキー修学旅行

今日、台湾の新北市立淡水高級商工職業学校の生徒31名をお迎えしました。明日には田沢湖スキー場でスキー体験を行います。これまで台湾からの修学旅行受入れ事業を進めてきましたが、初めて(県内初)のスキー修学旅行実施校になります。長年の取り組みが実現しました。

 同校は秋田市内にある明桜高校と姉妹校で、毎年学校交流やホームスティを行っています。今回から4日間の行程の後半2日を、仙北市の農家民宿とスキー体験として、先ほどバスで仙北市に到着。さっそく田沢湖スキー場でレンタルスキー一式を揃え、万全も万全。

 同校の張添洲校長は、「まるで家に帰ってきたみたいにフレンドリーなお迎えをいただき、生徒も感激しています。今晩は農家などに分泊し、きりたんぽづくりもします。そしていよいよ明日スキー場デビューです」と楽しそう。「来年も必ず来ます」と言う発言も飛び出しました。

ふるさとCM大賞で仙北市が知事特別賞

第12回あきた・ふるさと手作りCM大賞で、仙北市が秋田県知事特別賞を受賞しました。制作に携わった市民実行委員会の皆さんと角館高等学校放送委員会の皆さんが、昨日わざわざ市役所に報告に来てくれて、嬉しくて記念写真をパチリ。

 記念のブロンズ像(まるでオスカー像みたい)や、目録(制作したCMの年間50本放送権)もお見せいただきました。プロンズ像は大人委員の皆さんのご配慮で、同校放送委員会の皆さんが学校に飾ることに。これも大喜びでした。
 仙北市は、CM大賞には何度も出場していますが、受賞があったのは初めてです。長い苦労の末の知事特別賞で嬉しさも100倍。もちろん制作内容が本当に良かったと思います。ナレーションを文字にすると、次のようになります。

春 角館 枝垂れ桜の樹の下で
夏 乳頭温泉郷 ブナの森の樹の下で
秋 西明寺 西明寺栗の樹の下で
冬 神代 秋田スギの樹の下で
四季折々の樹の下で
ずっとあなたを待ってます

 審査員だった山田芳浩氏(秋田県企画振興部長)が、「ずっと待っていると言われたら、行ってみたいですねえ」とコメントするほど、各季節に登場する女性が初々しかった…。AAB秋田朝日放送のホームページでも見ることができますが、12月30日の午後4時から番組として再放送の予定です。

2014年12月15日月曜日

国家戦略特区WGの視察会

写真は、先週13日に行われた国家戦略特区ワーキンググループ(八田達夫座長)の現場視察会の様子。雪が降りしきる中、乳頭温泉郷周辺の国有林の施業状況、田沢地区民有林の間伐事業(写真)、林地内で行うことが理想的な生ハム生産工房の視察などを行いました。

 仙北市は全面積の8割が森林です。この森林を木材生産の場(一般的な解釈)とするだけではなく、さらに経済活動に活用できるよう、現在の規制を緩和して欲しいと言う思いで、国有林の民間活用策の幾つかを提案しています。そんな提案をした仙北市内で、どのような取り組みがなされているのか、それを確認いただいた視察会でした。林野庁の皆さん、秋田県の皆さん、仙北東森林組合の皆さんには、本当にお手数を煩わせました。

 八田座長をはじめ、専門委員の皆さんからは、多くのことを教わりました。林野庁や秋田県の皆さんとは、今後の林業の在り方について、さらに情報の共有を進めようと言うことになり、とても有意義な時間でした。森林の可能性は無限大です。

2014年12月12日金曜日

(株)ツムラで生薬生産のプレゼン

(株)ツムラの東京本社会議室にて。ツムラ側からは生薬本部の方々、また仙北市からは薬用生産組合の佐々木英政組合長、田口正幸副組合長、担当職員、そして自分もいます。

 12月5日、国土交通省や財務省に、直轄砂防事業の要望をした後、赤坂にある(株)ツムラ本社を訪ね、仙北市から生薬生産に関する今後の取り組みについて、プレゼンテーションを行いました。内容をザックリご紹介すると、先ずこれまでのご協力に深い感謝をお伝えしながら、さらに連携して生薬の郷づくりを進めたいことを要望しました。特に遊休施設を活用した加工作業所の実現、また生薬のLED実験、温泉熱利用の栽培実験、サテライト・オフィスの提供などです。

 応対していただいた皆さん、本当にフレンドリーです。プレゼンは生薬本部の渡邊部長などが参加してくれて、いろんなご質問もいただきました。体制を整え、またお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。

戸澤彩さんECC全国大会優勝

写真は角館中学校2年の戸澤彩さん(中央)と、英語指導者の坂本佐穂さん(左:角館在住)。ECCジュニア中学生英語暗唱大会で、全国優勝の報告に来てくれました。

 「優勝なんて素晴らしいじゃないですか」と尋ねると、「成績も嬉しいのですが、全国大会に行くまで、もっと感激した出来事がありました」と言うので、「どんなこと?」とお話を聞いたら…、「秋田から伊丹まで飛行機で移動でしました。秋田空港の航空カウンターで、USJに行くんですかと聞かれたので、英語の暗唱大会に出場するための移動ですと答えました。そしたら機内でもキャビンアテンダントの方から、頑張ってくださいねと声がかかったり、手荷物の受け渡しカウンターでも激励をもらったり。秋田空港に帰ってきたときは、おめでとうございますと声をかけられました。そんな対応にとても感動しました」と。

 これは素晴らしい体験だったでしょう。大会優勝に、さらに素敵な思い出が加わりましたね。

大石徹治さんの受勲祝賀会で

秋の叙勲で瑞宝単光章を受章された、大石徹治さん(70歳)と奥様の富子さん・お孫さん達で、パチリ記念撮影。強面の大石さんも、いつになく表情が緩みっぱなしです。本当におめでとうございました。

 大石さんは、昭和45年から旧田沢湖消防団に入団し、旧町民時代から地域の安全安心を守り続けてきました。仙北市消防団長に着任後、平成23年に退団するまで、消防精神と郷土愛、何よりご家族の応援があって、消防人としての責務を全うした生き方は見事です。
 本人が、受賞のあいさつで「妻の支えがあってやってこれた。ありがとう」と言ったときには、思わず涙がこみ上げてしまいました。

 最近、少し体調を崩したとのことで、祝賀会ではお酒を口にしませんでした。どうぞお大事に。そして早く治してくださいね。

2014年12月3日水曜日

AKITA婚ツアーで21組のカップル誕生!

11月29日から30日にかけて、「AKITA婚ツアー」が開催されました。主催はNPO法人秋田移住定住総合支援センターで、仙北市や秋田銀行などが協賛しています。首都圏などにお住まいの女性と秋田県内在住の男性が出会うことで、“未婚者の恋愛や結婚が応援できるかも…”、そんなワクワク感のある企画です。

 女性と男性の人数はほぼ半々、全部で100人ぐらいの皆さんのイベントで、まあ楽しかった!!。秋田新幹線で到着した女性の皆さんは、田沢湖駅で迎える男性軍と合流して田沢湖ハートハーブへバス移動。ここで昼食を取りながらハーブティ片手に懇談し、その後さらにバスで角館へ。武家屋敷通りを会場にゲームをして、対戦結果は夜の秋田市内のホテルで成績発表。パーティも盛り上がったなあ。 翌日は男鹿市で時間を過ごし、女性の皆さんが帰る頃には親密度も急上昇。21組のカップルが誕生しました。

 市役所からもイベント支援や純粋な参加者という立場で、数名が参加しています。自分も秋田市内のパーティまで同行しました。冷静に見ていて、結婚応援企業のツヴァイのノウハウには感動しました。仙北市でも生かせる取り組みです。

2014年12月1日月曜日

12月市議会市政報告⑥

【病院事業】
◇市立角館総合病院改築事業について
 建築工事の入札については、9月の入札参加業者の辞退により入札会が中止となりました。その後、入札会が不調となった原因分析を、設計会社をはじめ多くの関係機関と進めてきました。
 その結果、入札不調の原因は実施設計終了時の見込みを大幅に上回る労務費及び材料費等の高騰で、工事見積額が上昇していることに起因することが明らかになりました。
 何とか現計予算内で事業を推進したいと考え、実施設計をさらに絞り込む事業費の圧縮を指示しました。また、病院機能の規模縮小、診療科目の整理の検討も指示しました。あわせて新病院建築後の財務的観点から、経常経費の見直し、歳出の抑制についても提案を求め、今日に至っています。
 しかし、現構想自体、大曲厚生医療センターとの役割分担を見据えたものであること、また、秋田県の医療計画の中に位置づけられた、中核病院としての機能の維持を掲げながらも、面積は施設基準を下回らないギリギリの部分で協議を重ね、開設許可をいただいた経緯があります。
 これまで田沢湖病院、市内各診療所、民間各医院との連携で、高次医療、救急医療など基幹的医療水準を維持しながら、不足している政策的医療(小児科・産科・精神科)の実現を目標に掲げ、角館病院の建設を進めてきましたが、仮に規模縮小を選択すれば、市民の皆様が安心して暮らせる地域医療を維持することが不可能になり、同時に広域で位置づけられた中核病院としての役割も放棄することになります。
 市内で医療に携わる方々や、同病院に医師を派遣いただく関係機関からも、現計画が立ち止まることが、医療崩壊に直結するとのご意見をいただいています。これらのことから、工事費の増額及び事業期間の見直しを判断したものです。
 もちろん、経常経費の見直し、歳出の抑制については最大の努力を傾注します。新築の病院では管理コストの削減が可能となり、また、ご指摘の多い患者対応については、効率的な院内設備の配置や動線整理で、限られた人員であっても患者サービスの向上が叶う側面も見逃せません。
 以上の理由などにより、今定例会に継続費の増額及び事業期間の見直しに伴う仙北市病院事業会計補正予算を計上しました。有利な財源の確保が重要ですが、これは県や総務省との協議を責任を持って進めます。どうか特段のご理解をお願いします。

12月市議会市政報告⑤

【建設部】
◇大曲鷹巣道路フォーラム開催について
 10月30日、「地域高規格道路大曲・鷹巣道路整備促進フォーラム」を同盟会主催で開催しました。
 商工会、観光連盟、草峠地区期成同盟会、秋田県、同盟会会員の皆様に出席をいただき、基調講演や意見発表などで早期の整備着手を働きかけていくことを確認しました。同フォーラムを踏まえ、11月25日には東北地方整備局へ要望活動を実施しました。12月1日には国土交通省、財務省などへの要望活動を予定しています。

◇田沢湖浄化センター再構築事業について
 平成24年度に議会の議決をいただき、日本下水道事業団との基本協定により事業実施してきましたが、最終年度を迎え、事業精算に伴う減額の協定変更が必要になることから、本定例会最終日に追加議案を提案する予定です。ご審議をよろしくお願いします。

【企業局】
◇温泉対策について
 仙北市の温泉事業は、仙北市のみならず秋田県観光にとっても最重要に位置づけることができる取り組みと自負しています。このような考えから、乳頭地区のモニタリング調査事業は、現在の各温泉の状態を把握しながら、市が予定する掘削行為で影響が出ないかどうか、比較するために取り組んでいるものです。モニタリング調査事業が終了後には、カラ吹2号源泉の代替井(修復井)を掘削し、現2号源泉を廃止する一方で、休暇村乳頭温泉郷や秋田大学保養所への供給に利用したいと考えています。
 現在、源泉確保のための手法として、湯量の豊富な水沢温泉を活用できないか、同時に乳頭地区以外への新たな温泉掘削についても検討していることは、これまでも度々申し上げてきました。しかしながらカラ吹2号源泉の減退を考えると、残された時間はそれほど多くはないと思っています。
 水沢温泉の活用については、塚本總業株式会社と協議に入っています。この手法では、確実に温泉が確保でき安定的な供給が可能となります。反面、デメリットは温泉購入が温泉事業自体の経営を圧迫しかねないことがあります。急ぎながらも慎重な姿勢で、議会の皆様からもご指導をいただきたいと考えています。その上で、できれば今年度中に方向付けを得たいと思います。

 塚本總業株式会社との協議にもよりますが、さらに別の既存温泉の活用や、新たな温泉掘削を実施する手法もあります。新たな掘削については、これまでのデータの分析では、国立公園内の赤倉沢周辺を有望視しています。もちろん掘削位置選定の探査は必要です。
 さて、これまでは温泉事業の現状を温泉利用者の皆様と共有する仕組みがありませんでした。様々な苦情なども共通した事案が多いこと、また、温泉事業が抱える課題を含め温泉の適正な利用について意見交換をしたいことなどから、温泉利用者の方々を中心に温泉利用連絡協議会を設立することにしました。12月17日に設立会議を持ち、今後は年2回程度開催したいと考えています。
※写真はイメージです。

12月市議会市政報告④

【観光商工部】
◇夏イチゴ栽培事業の経過について
 株式会社ストロベリーファームが、西木町西荒井地区で進めている夏イチゴ栽培パイロット事業用地については、同社との借地契約を2年間延長しました。
 初年度の昨年の栽培状況は、イチゴの生育が想定したレベルに達しなかったため、今年度は栽培委託契約を解除して自社栽培とし、品種も「なつあかり」に絞り込んで行っています。
 栽培技術については先進地の青森県、夏イチゴを開発した国の機関などの助言を受けながら、一部の育苗についてはポット育苗も導入し、また作付面積も半分にして実施しました。その結果、養液土耕栽培のイチゴは順調に生育し、仙北市内はもとより、長野県軽井沢のレストラン等へ食材として納入し好評を得ています。
 来年は3棟のハウス全てで栽培に着手し、その実績の検証などを行い、次の事業計画を策定する予定と聞いています。

◇司食品工業株式会社の誘致活動について
 会社側から要望のあった用地の追加取得については、地権者から内諾をいただくことができました。関連議案と造成に係る追加予算を提案していますので、ご審議をよろしくお願いします。
 なお、9月議会以降、会社側から商品の輸送に関すること、排水処理対策、また、土地の買い上げ等に関して相談を受けています。現在、秋田県とも連携し、これら課題の解決に向けて調整を続けています。輸送業務については、県内の複数企業に協力を仰いでいる状況です。また、排水対策や土地の取得については、誘致企業の特典を最大活用する手法で、初期投資額を削減できる提案をしています。
 もとより、国の地方創生関連対策での支援を受けるには、司食品工業株式会社と仙北市の間で、一定の条件を確認し合う協定書等が必要と思われます。今後も誘致に向け最大の努力を続けます。

◇第42回角館町樺細工伝統工芸展の開催について
 10月19日から26日まで、角館樺細工伝承館を会場に「第42回角館町樺細工伝統工芸展」が開催されました。本年度は“動物”を出展テーマとし、伝統的工芸品の部に11作品、一般品の部に42作品の出展がありました。工芸展に先立って行われた審査では、16点の入賞作品が選出され、このうち伝統的工芸品の部の最高賞と位置づけている秋田県知事賞には、佐藤大さん(角館町雲然)の作品「茶筒『ゼブラ』」が輝いています。
 なお、本年度で3回目となる「SAKURAクラフトコンペ」が9月に実施され、その入賞作の試作品や応募デザインの展示も、同伝統工芸展で行われ話題となりました。

◇山の楽市の開催について
 11月13日から15日までの3日間、神奈川県横浜市の相模鉄道二俣川駅構内特設会場で、恒例の観光・物産展「山の楽市」を開催しました。
 仙北市として10回目の開催に、今回は18事業者が出店し、首都圏在住のふるさとサポーターの皆様の協力もいただき、新米のあきたこまちをはじめ、直送した秋の味覚の数々を販売いただき、開催期間中だけでも昨年を上回り、過去最高の1,400万円の売り上げとなりました。秋田おばこの手踊りやナマハゲなどの登場もあって、横浜で観光と物産を大いにアピールできたと感じています。
 開催にあたりご協力をいただいた(株)相模鉄道に、心から感謝を申し上げます。

【農林部】
◇経営所得安定対策について
 今年の秋田県産水稲生育状況は、「104」のやや良でしたが、地域によっては斑点米カメムシ類の被害があり、調製・出荷に苦労された生産者も多かったと感じています。
 なお、経営所得安定対策に取り組んだ農家への米の直接支払交付金単価が、10アールあたり15,000円から7,500円と半減したことから、昨年比約2億1,540万円が減少となり、約1億9,800万円が本日に各経営体の口座に入金となる見込みです。また、産地交付金等転作に係わる部分の水田活用の直接支払交付金約5億380万円は、今年中に支払われる見込みです。

◇米価下落対策について
 今年産米の概算支払金が大幅に下落したことから、市議会のご理解で、緊急の農家支援対策として市独自に60㎏あたり200円の上乗せが決まっています。その後、開催した仙北市地域農業再生協議会でご審議をいただき、11月中に出荷される「あきたこまち」については年内支払いをすることで事務手続きを進めています。また、「あきたこまち」以外の品種についても支援するため、今議会で所要の予算を計上しています。さらに農家支援の第2弾として、来年度産米の水稲種子の購入に対しても、一定の助成を行いたいと考え予算を計上しています。

◇秋田スギバイオエネルギーセンターについて
 秋田スギバイオエネルギーセンターの運営について、議会をはじめ、市民の皆様には大変なご心配をおかけしています。7月の火災発生後、所要の手続きを行い、11月10日に秋田県町村会から保険金額(約2億9,500万円)の連絡をいただきました。
 これより以前から、事業そのものの在り方については国及び県と協議を重ねて来ましたが、仮に事業を中止した場合であっても、国庫補助金の返還は免除いただける状況が整いつつあります。起債の償還については、財務省や財務事務所に対し、できる限り市財政の急激な負担を避ける手法の指導を、またバイオ施設本体の今後については、月島機械株式会社との協議を行っています。
 全ての要件が確定した状況にはないものの、現状で事業を再開し継続する選択は、今後さらに多くの困難を生むだけで、市民の利とはならない、そう判断せざるを得ません。大変残念ですが、本施設を閉鎖し廃止する方向で諸手続きを進めたいと思います。
 なお、この判断に基づき、今議会に関連する必要予算を計上していますので、特段のご理解をいただきますようお願いします。

◇角館高校と台湾の高校との交流について
 昨年9月、台湾台北市にある国立師範大学附属高級中学(日本の高校)の生徒31人、教員2人が仙北市を訪れ、農家民宿の宿泊体験や角館高校での交流会を行いました。この交流プログラムが好評で、今年8月、秋田県の訪台団に参加し台湾を訪問した際、政府関係者から同校と角館高校との姉妹校提携について提案をいただきました。10月には副市長が附属高級中学を訪問し、校長先生と両校の交流について、さらに協議を深めています。
 こうした経緯を踏まえ、来年度の市制施行10周年事業、または角館高校のリニューアル校舎完成の記念事業の一環として、姉妹校提携ができるよう準備を進めています。

◇東南アジアからの学生受入の増加について
 今年に入り、東南アジアから日本を訪れた外国人が、仙北市の農家民宿に宿泊して農山村体験を行う事例が増加しています。
 最近では、10月10日から13日までの4日間、外務省主催の外国人招聘事業である「ジェネシス2.0」によりインドネシア人大学生99人が市内の農家民宿やホテルに宿泊し、日本文化の体験や地元農家との交流を行いました。これ以外にもカンボジアやミャンマー、タイ、東ティモール等のアセアン諸国等から多くの外国人が仙北市を訪れています。今年の市内農家民宿への外国人宿泊者数は、昨年実績を大きく上回る500人以上となる見込です。
 この情勢下、11月4日、秋田県は県内市町村や経済界、また北都銀行と連携して「秋田・タイ王国友好協会」を立ち上げました。仙北市も自治体会員として参加しています。今後はタイ王国からの誘客活動にも参加し、タイを足掛かりとして東南アジアからの観光客獲得をさらに進めていきたいと考えています。

◇第3回農村で楽しむ仙北は♥あーと展について
 11月8日から9日にかけて、仙北市農山村体験推進協議会が主催する「第3回農村で楽しむ仙北は♥あーと展」が開催されました。
 今回で3回目を迎えるこのイベントは、秋の農山村地域の恒例企画で、県内外の工芸作家などが農家民宿をギャラリーとして自慢の作品を展示販売しています。今年は8軒の農家民宿が参加し、2日間で昨年を上回る550人に来場いただきました。
 「仙北は♥あーと展」は、普段なかなか訪れることのない農家民宿を見学していただく一般開放日としても、非常に効果的な事業と受け止めています。

◇薬草産地化推進事業について
 株式会社ツムラとご縁をいただき、仙北市薬草生産組合が取り組んでいる薬草の産地化事業は、出荷に向けて、春に作付けをしたビャクシの収穫、また乾燥調製作業などが行われています。ビャクシは手探りの中での栽培に加え、夏場の日照障害などで、収穫できた生産者は全体の3割という結果でした。しかし乾燥後の生産出荷量は350キログラムが見込まれ、初年度としては上々との評価です。
 ツムラ側からは、6年後の栽培計画面積を60ヘクタール程度まで拡大する案が示されています。産地化が順調に進んだ場合、第2加工施設等の整備が必要になると想定されることから、田沢湖活性化センターを薬草加工施設として活用できないか、またビャクシ以外の生薬原料植物を、LED照明で栽培実験する拠点として旧上桧木内小学校を活用できないか、その他、市内の数施設もあわせ、さらに産地化を進め農業所得を確保する手法について、ツムラに提案することになりました。プレゼンテーションは12月5日、同社本社で行う予定です。
※写真は、「ジェネシス2.0」で西木町の農家に滞在するインドネシアからの大学生。

12月市議会市政報告③

【福祉保健部】
◇高齢者世帯等の除雪支援事業について
 市内各地域の除雪支援事業については、昨年度まで交付金対象事業として各地域運営体に取り組んでいただきました。今年度は福祉保健部が新たに「仙北市高齢者世帯等除雪支援事業」を立ち上げ、非課税世帯への支援を実施することにしています。この事業を活用したいと申請をされた皆様は、11月25日現在で145人、また除雪を行う登録事業者数は14事業者です。
 一方で、地域運営体連絡協議会や市民の皆様から、新事業の対象となる世帯(市民税非課税世帯で75歳以上の世帯等)以外でも、除雪支援が必要な世帯が少なからずある実情を考慮する必要があるとのご指摘もいただいています。
 そこで今年度については、新事業で対象とならない世帯等に対しても、地域運営体が除雪支援を行う場合は提案型交付金の予算の範囲内で財源調整を図り対応したいと考え、現在、各地域運営体から意向を伺っているところです。
 なお、来年度以降については、本年度の取り組みや近隣自治体の動向をさらに研究し、各地域運営体と協議のうえ、より適切な事業の構築を図りたいと思います。ご理解をよろしくお願いします。

◇子ども・子育て支援新制度に関する説明会について
 来年度から子ども・子育て支援新制度がスタートすることから、11月7日から19日まで、市内保育園、幼稚園の保護者を対象に8会場で説明会を開催しました。
 新制度では、市立保育園、幼稚園の入園手続きや保育料算定の仕組みが変わりますが、参加された保護者からは、保育料の設定についての質問が多く出されました。
 12月以降、来年度の入園申込案内を配布する予定であり、現在、保育料(案)を検討中ですが、現行の水準に基づいてできるだけ保育料が高くならないように調整したいと考えています。
 なお、説明会では、来年度から生保内保育園・幼稚園及び神代保育園・幼稚園が認定こども園に移行予定となっていることから、認定こども園に関する説明と、28年度からの法人化についての説明を併せて行いました。法人化については、関係する職員及び臨時職員の方に対する説明も別途行い、設立から運営支援まで市が責任を持って関与する旨の説明で理解を求めているところです。
※写真は除雪のスタートで安全を祈願する子ども達(田沢湖地区)

12月市議会市政報告②

【総務部】
◇所得税の不正還付に係る損害賠償請求訴訟について
  平成25年7月4日に、原告3人から提訴された所得税の不正還付に係る損害賠償請求訴訟の判決が、11月21日秋田地方裁判所で言い渡されました。判決内容は「原告の請求を棄却する」というものでした。仙北市の主張が認められたことに安堵しましたが、一連の事案では、多くの皆様にご迷惑をおかけしたことも事実です。今後とも綱紀粛正に最大の努力を傾注します。

◇後期高齢者医療保険料の課税誤りについて
 この度、後期高齢者医療保険料賦課のための所得情報の抽出を委託している業者からの指摘で、後期高齢者医療保険料の課税情報について、一部の方の所得が、賦課事務を行っている秋田県後期高齢者医療広域連合に送信されていない事案が判明しました。
 対象は、平成25年度分で、保険料が増額となる方は7人で金額は22万9,000円、還付となる方は1人で金額は3万3,800円です。
 これは、保険料賦課のために広域連合へ送信する所得情報を判別するシステムの設定に誤りがあったことが原因です。
 対象となる方には深くお詫びを申しあげるとともに、速やかに処理を行います。また、システムの設定について、今後とも万全を期すよう確認を徹底します。

◇源泉所得税の徴収漏れについて
 他自治体において測量士、建築士、土地家屋調査士等の個人事業主への報酬料金の支払いに対する源泉所得税の源泉徴収漏れの事例があったことを受け、9月19日に大曲税務署から平成22年以降の支払についての調査依頼がありました。
 調査の結果、建築士1名と不動産鑑定士2名計3名の個人事業主に対し件数25件、委託料合計3,979万9,800円に対する源泉所得税661万7,626円を差し引いていないことが判明しました。原因は、支払科目の「委託料」を源泉徴収の必要がないものと誤認していたことによるものです。
 この度の補正予算で、源泉所得税分と不納付加算税、延滞税の補正を計上しています。市が源泉所得税分を大曲税務署へ納付し、当該事業主には市へ返還いただく旨お願いしています。徴収漏れで生じた不納付加算税と延滞税合計45万4,200円は市の負担となります。
 なお、企業会計分は既決予算で対応することとしています。
 今後、このような事案の再発防止に向け、各課における適切な処理に努め、支出審査の強化を図ります。

◇国立大学法人秋田大学と仙北市の連携協定について
 11月26日、仙北市と秋田大学が「連携に関する協定」を締結しました。この協定は、それぞれの資源や機能等の活用を図りながら、幅広い分野で相互協力を進め、地域社会の発展に寄与することを目的としています。連携協力事項では「田沢湖再生に係る調査研究・教育活動に関すること」、「教育・文化・芸術の振興に関すること」を軸に、まさに多様な連携協力を行うこととしています。
 当日は協定締結式に引き続き、秋田大学ニューブラスアンサンブルの記念演奏、秋田大学国際資源学部の石山大三教授による記念講演も行われました。市議会の皆様にも多数参加をいただきました。改めて感謝を申し上げます。

◇消防団への無償貸付車両配備について
 11月27日、消防庁から救助資機材搭載型小型ポンプ積載車1台を、仙北市へ納車いただきました。小型ポンプをはじめとする消防用品の他、エンジンカッター及びAEDなど救助資機材を搭載した車両で、救助活動の装備が充実しています。
 同車両は、第3分団(生保内地区)への配置が決定しています。  なお、分団への引き渡しは29日を予定しています。

◇火災について
 11月26日午後7時30分頃、西木町小山田字川前平地内で火災が発生しました。
 出火原因は、無人状態であった事務所のコンセントからの配線がショートしたものと推定されていますが、警備会社の火災報知器が感知したことにより、いち早い対応が出来たため、部分焼約2.0㎡で抑えることが出来ました。

◇きのこ採り遭難事案について
 10月23日8時49分頃、大館市の男女2人が前日の22日に玉川柳沢へきのこ採りに入ったまま帰宅していないと、家族から仙北警察署へ通報がありました。
 同日の午後から、市・警察・消防・防災航空隊で捜索を行い、女性は捜索開始の23日14時48分頃、防災ヘリが発見しました。その後、衰弱していたため角館総合病院へ搬送しています。男性は3日間の懸命な捜索にもかかわらず、残念ながら依然行方が分かっていません。

◇認知症等徘徊者の捜索対応について
  11月22日、市内にお住まいの認知症高齢者が家を出たまま戻らないとの通報があり、仙北警察署と連携しながら捜索活動を行いました。この際、市民の皆様から情報を提供いただきたいと、行方不明者の家族から承諾を得た上で、身体の特徴や服装について、防災行政無線や安心・安全メールで発信しました。その後、この方は無事に発見されたことから、発見情報についても防災行政無線や安心・安全メールで発信しました。
 徘徊などで行方不明となる方は全国的にも増加しています。仙北市でもこの春から福祉部門を中心に、捜索体制の強化に向け検討を行っていました。今回の対応で、有効と思われる対策も見えたことから、早期の体制確立を急ぎたいと思います。

◇田沢湖高原パークゴルフ場の整備について
 NPO法人田沢湖地域活性化協議会が中心となって進めている田沢湖高原パークゴルフ場の整備について、18ホールが完成し、来春からプレーできる見込みです。
 同協議会では、全体で54ホールの整備を目指し準備を進めていますが、土地の所有者である生保内財産区にも協力をお願いしたい旨の要請書が出されています。
 生保内財産区管理会では、当該地が田沢湖を見渡せる一等地であり、市の考え方も確認のうえ、今後、管理会で支援のあり方について協議することにしています。
※写真は11月27日に整備された新消防車輌

12月市議会市政報告①

はじめに衆議院の解散についてです。
 衆議院は先週21日の本会議で解散し、臨時閣議で12月2日の公示、14日の投開票を決定しました。これを受け、仙北市は衆議院議員選挙及び最高裁判所裁判官国民審査に係る執行経費を21日に専決処分し、今議会での承認をお願いしています。
 なお解散に伴い、仙北市が提案していた国家戦略特区の項目中、「国有林野の民間貸付・使用の拡大」を含む関連法案は、残念ながら廃案となりました。特区構想全体の次期国会での成立を期待したいと思います。

 次に、庁舎整備基本構想についてです。
 10月27日から11月26日まで、市内10地区で住民説明会を開催しました。参加者は全部で124名で、会場によっては参加者の多少はありましたが、庁舎事案のみならず合併後の仙北市の様々な課題について、貴重なご意見やご提言をいただく良い機会となりました。
 来年度には次期総合計画策定を予定していますが、庁舎整備の問題も含め、主要な行政課題や施策の方向性について早期に市民の皆様から意見を伺い、計画に反映させる必要があることを、今回の説明会を通じて強く認識しました。
 このため、来年度に予定していた市民アンケート調査を繰り上げて実施することとし、所要の経費を補正予算に計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

 次に、廃棄物処理体制についてです。
 廃棄物処理については、大仙市と美郷町は大仙美郷環境事業組合、仙北市は単独(環境保全センター)で、ごみ・し尿処理施設及び最終処分場を運営しています。
 しかしながら人口減少、施設の老朽化、合併特例期間終了による財政事情など3市町とも共通の課題を抱えていることから、今後の廃棄物処理体制について、大仙市、仙北市、美郷町、大仙美郷環境事業組合及び大曲仙北広域市町村圏組合において、広域化を視野に検討を始めることにしました。

 次に、平成26年秋の叙勲受章者についてです。
 元仙北市議会議員の澤田信男氏が地方自治功労で、元秋田県食品衛生協会副会長の仙北谷洋一氏が食品衛生功労で、それぞれ旭日双光章を、元協和中学校校長の草彅稔氏が教育功労で瑞宝双光章を、元大曲仙北広域消防本部通信指令課長の千葉正夫氏、元仙北市消防団団長の大石徹治氏が、それぞれ消防功労で瑞宝単光章を受章されました。
 この度の受章は、永年にわたる職務の精励や功績・功労が認められたものです。市民の皆様と共にご労苦に感謝し、心からお祝いを申し上げます。

 次に、一般会計補正予算についてです。
 補正額は1億3,023万4千円で、補正後の額は189億3,403万3千円となります。主な事業は平成26年産米価下落緊急支援事業費補助金、水稲種子購入緊急支援対策事業費補助金、木質バイオマス施設管理運営費、企業誘致対策事業費、教科書改訂に伴う指導書購入費、2015フリースタイルスキー秋田・田沢湖モーグル競技会補助金等です。

 次に、平成27年度の財政見通しについてです。
 衆議院の解散で、次期政権の財政運営に対する政策・柱立ては不透明な状況です。アベノミクス効果は、地方小都市には未だに波及していません。歳入面は、現状では固定資産税を中心とした市税の減収が続き、地方交付税は国の平成27年度概算要求段階で約8,400億円の減少、対前年度比マイナス5.0%です。慢性的に自主財源の確保に苦労している中、消費税率引き上げ延期に伴う社会保障制度改革など、厳しい状況は続くものと思います。一方、歳出面では、人件費及び公債費については一定の減少が見込まれますが、物件費の高止まりや社会保障関係経費の増大などは、間違いのないところと受け止めています。
 総務省は、地方の安定的な財政運営に必要となる地方の一般財源総額について、平成26年度地方財政計画の水準を下回らないよう確保することや、地方交付税は地方のきわめて厳しい経済情勢と地方財政の現状を踏まえ、本来の役割である財政調整機能と財源保障機能が適切に発揮されるよう、総額を確保する基本的な考え方を示しています。
 仙北市の平成27年度当初予算は、これらを踏まえての編成作業になります。さらに国や県の動向を注視し、社会経済情勢を的確に把握しながら、今後の10年間をしっかりと見据え、懸案課題の解決に向け、今から躊躇なく議論を喚起する覚悟で臨みます。所得向上政策に引き続き取り組み、また、市税等の収納率の向上にも立ち向かい、現行の事務事業の見直しや大胆なアウトソーシングなど、「施策の選択と集中」で事業と財源の重点化を図りながら、徹底した効率的・効果的な財政運営を目指し、市民協働のまちづくりを進めたいと考えています。
※写真は庁舎整備基本構想の素案を説明して歩いた意見交換会(白岩会場)

2014年11月28日金曜日

秋田大学と連携し田沢湖再生へ

先日、国立大学法人秋田大学と念願の事業提携が整いました。「田沢湖を再生するには、田沢湖の現状をしっかりと認識する必要があって、それは湖底に沈殿する物質の分析が重要(できれば湖底にカメラを入れて目視したいな)と考えています。どうか大学にご協力を仰ぐことはできないでしょうか」。こんなお話を今年4月、恐る恐る澤田賢一学長にご相談しました。

 澤田学長は、その場で「本当にロマンを感じる提案です。秋田大学が蓄積した研究成果とネットワークは、きっと市民のお役に立てると思います。やりましょう」。即決でした。さらに大学の対応は加速し、6月には大学内に「田沢湖湖底研究所」を創設していただきました。また「何も正式な約束事がない状況ではお互いに困るでしょうから」と、事業提携の協定まで、トントン拍子に話が弾んで、今回の調印式を迎えたという次第で…。

 大学との連携内容は、教育や芸術の振興、まちづくり全般と多分野に拡大することも想定しての協定です。2年くらい先になりますが、田沢湖クニマス未来館が湖畔に建築となった後は、この中に田沢湖湖底研究所が入り、日常的な研究や、子ども達に向けた教育活動を展開する計画です。

 さて調印式は、大学のブラスアンサンブルの皆さんにもお越しをいただいて、記念演奏会を開催してくれました。写真は国際資源学部の石山大三教授による記念講演の様子です。湖水を希釈して中和する実験で、参加した方々も興味津々。こんなワクワク感が、これからずっと体験できると思うと本当に嬉しくなります。

2014年11月19日水曜日

秋田・岩手両県一緒の国道要望活動

写真は、財務省の副大臣執務室。図面の説明をする山本正徳・岩手県宮古市長(写真:中央)らと、その説明に聞き入る御法川信英・財務副大臣(写真:左)。
 昨日、治水砂防大会で意見発表をした後、午後からは秋田県と岩手県の関係市町村が連携して、国道の整備促進に向けた財務省や国土交通省での要望活動でした。

 国会行事で忙しいことが分かっていたので、御法川副大臣に直接お話しをする場面設定は困難と、そんな風に思いながらの財務省訪問でした。それでも諦めきれず直前に電話したら、「何とか時間を確保します。執務室に来てください」と、副大臣本人からご連絡があり、面会が叶いました。本当にありがとうございます。

 今回の要望は、岩手県三陸縦貫自動車道整備、国道45号線岩手整備促進、宮古・盛岡・秋田間国道整備、国道106号指定区間編入促進、及び同線高規格道路整備促進の、各期成同盟会の活動で、仙北市は宮古・盛岡・秋田間国道整備の46号の秋田県側代表です。国道46号線は、第2仙岩トンネル事業や刺巻バイパス構想など、巨大プロジェクトとして事業化を要望していて、実現に向けて岩手県側の応援は不可欠です。その信頼関係を築き上げるためにも、最近は両県一緒の活動が増えています。今回は御法川副大臣に強力なバックアップをいただいた思いです。

全国治水砂防促進大会で

昨日、大曲駅から朝一番の新幹線で上京。砂防会館を会場に開催された全国治水砂防促進大会に出席。昨年8月9日に発生した先達供養佛の土石流災害について、その復旧状況や安全対策を発表しました。

 写真は、同大会で来賓あいさつの太田昭宏国土交通大臣。太田大臣から「昨年の土石流災害で被災した仙北市の門脇市長から、意見発表をいただくことになっています」とお話があり、一気に緊張が増しました。

 意見発表では、国や県のスピード感に満ちた対応に感謝しながら、「悲し過ぎる災害でしたが、今後は何処で起きても不思議ではないほど、雨の降り方は異常です。災害対応は初動がとても大切だと改めて認識をしました。当時の対応が適切だったかどうか時系列で詳細な分析を行い、そのまま公表しました。この記録が必ず誰かの役に立つと確信しています」、また「市が独自に設置した監視復旧センターが、災害の復旧と地域の安全確保に向けた行政の本気度を示す象徴になり、地域の皆さんとの信頼構築を構築する役割を果たしてくれました」など、お話しさせていただきました。

2014年11月16日日曜日

藤田ゆうみんさんをお迎えして

写真は昨日、角館交流センターで開催された「藤田ゆうみんさんと考えるちょっと先の仙北市」の一コマ。藤田ゆうみんさん(一番左:国民文化祭あきた2014テーマソング・ボーカリスト)をお迎えし、これまでの活動についての講演、そしてパネルディスカッションの進行役もお引き受けいただきました。パネリストは左から赤上マツさん、浅野慎太郎さん、村岡歩さん、安藤雄介さん。

 子育てやワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)について考えてみようと、仙北市男共同参画推進委員会と仙北市が共催しました。始まる前から楽しかったのが会場のセッティング。手作りスイーツやパン、漬物、手作り雑貨、フェイスマッサージなどチャレンジマーケットや、女性消防団の紹介コーナーもありました。賑やかです。

 藤田さんは、都会で故郷を自慢する沖縄県民や北海道民と比べて、秋田はどうなんだろう…、そんな疑問を持ち、結局、故郷を知らないから自慢ができないことに気付いたんだそうです。知ろうとする気持ちが大切だったと。

 パネリストの皆さんから、とても良いお話しを聞くことができました。市の未来を考える中で、「仙北市はモノではなくて、子どものような存在。優しく厳しくゆっくりと育てていきたい」の感想に、涙がこみ上げてきました。感動しちゃった…。

2014年11月14日金曜日

石破大臣の言葉

一昨日から昨日までの出張内容をお知らせします。
 12日のお昼に市役所を出て、夕方にかけて都内の企業訪問。既に秋田市内に支社のあるICT関連の企業で、その業務拠点を県内3ヶ所程度に実現したいとのお話を受け、さっそく視察をさせていただきました。「企業は人なり」の社訓で、社員育成に充分な時間とお金をかけていることが伺えます。角館高校の新卒生を考えている旨のお話もありました。都内の本社等で知識を積み、地元で仕事ができるビジネススタイルの定着を目標とする頼もしい企業でした。

 さて明けて13日の午前は、県選出の国会議員の皆さんをお迎えしての要請活動・意見交換会でした。“解散風”の中で、村岡議員、御法川議員(代理秘書)、冨樫議員、中泉議員、金田議員、石井議員(到着順)に出席をいただきました。平成27年度の政府予算に関する要望では、主に税制改革について議論を行いました。会話の節々に衆院の解散の話題が入り、議員の皆さんは気忙しそうです。日程等はマスコミ報道の通りと思って間違いなさそう。

 また午後からは、全国市長会理事・評議員合同会議でした。写真はこの会議に出席をした石破茂大臣の様子。
 石破大臣は「何としても今臨時国会で地方創生関連法案を成立させたい。全国で人口が減少し、特に東京がひどい。また世界基準で見れば海外企業の投資は首都圏でも良いとは言えない。つまり、この後の日本を考えると、東京に頼っていてはダメだと言うこと。これまでは地方が優秀な人材を東京に提供してきたが、これからはその逆になる。やる気のある町には、人材も国から提供したい。日本の再生・創生は地方創生にかかっている」と話していました。
 

2014年11月11日火曜日

士の日に殿と姫と角館武将隊

角館武将隊に守られて、深秋の武家屋敷など城下を散策する殿と姫のご一行。抜けるような小春日和、全国から紅葉狩りに町を訪ねたお客様でにぎわう通りをそぞろ歩けば、まあ、あちらこちらからお声がかかり、3歩進んで記念写真、また3歩進んで記念写真…。

 角館武将隊は毎月11日を「士(サムライ)の日」とし、観光客の皆さんの思い出づくりに参加しようと言うもの(市の観光課職員が頑張ってます)。主に記念撮影に加えてもらって喜ばれています。どうして11日が士の日なのか、そうです。十と一で士、サムライです。

 今日は韓国から青年交流団が来市していて、西宮家でお昼ご飯をご一緒しました。その際も「士の日なので、武家屋敷通りに向かった方がいいよ」とお話ししたら、ご飯もそこそこに皆さん慌てて出かけていきました。ちゃんと合うこと、できたかなあ。

2014年11月10日月曜日

みちのくダム湖サミットin田瀬

みちのくダム湖サミットin田瀬(岩手県遠野市)に出席しました。自分は東北ダム事業促進促進連絡協議会管理研究部会長で、主催者の一人です。また「水・地域・人 明日へつなぐ」と題したサミットのパネラーとしても参加しています。

 写真は、そのパネルディスカッションの風景。コーディネーター役をお引き受けいただいた平山健一さん(岩手大学元学長)は、「田瀬ダムは完成後60年が経過した。生まれた時には既にダムがあった人たちが多い。地域資源として活用されていることを嬉しく思う」と話していました。玉川ダムのように観光スポットとして誘客力となっているダム湖も多い中、さらに交流の幅を広げ、またそれぞれのダム湖間の情報共有を進めることが必要との意見が多数聞かれました。

 来年のダム湖サミットは、仙北市が会場となります。昨年の土石流災害でいただいた国土交通省や秋田県の支援の心に感謝をしながら、充実したダム湖サミットにしたいと思っています。

みちのく三大桜名所でキャラバン

先週末、「みちのく三大桜名所首都圏キャラバン」に参加し、都内の旅行関係機関などを訪問しました。みちのく三大桜は、弘前公園・弘前城の桜(青森県)、北上展勝地の桜(岩手県)、そして仙北角館の隣(秋田県)。毎年季節になれば都内の各駅に大型ポスターが張り出され、認知度は以前に比べ格段に向上しました。

 写真は、田端にある東日本旅客鉄道(株)東京支社でのスナップ。自分の隣は北上市の高橋市長です。会社の皆さんは仕事の手を休め、最後までプレゼンテーションを聞いていただいて…(本当にお忙しい中で済みませんでした)。またその後、別室で担当者間の意見交換も行いました。(株)ビュートラベルサービスを訪ねたときもそうでしたが、新たな商品造成(個々のニーズに対応できる小さな知的旅行)を求めていることが分かりました。仙北市だったら、まだまだ進めます。

 それと、しばらく途絶えていた桜サミッですが、来年の桜の時期に再開してはどうか、それを先ず仙北市から初めてはどうかと言う提言がありました。来年は市誕生10年の記念すべき1年になります。取り組みを実現したいと強く思っています。

国文祭ありがとうございました

皆さん、第29回あきた国民文化祭2014では、本当にご難儀をおかけしました。仙北市内で開催された全ての取り組みが、無事に終了したことはもちろん、多くの気付きを得た機会となりました。

 写真は、先週3日に開催となったフィナーレ・閉会式での一コマ。秋田市広小路を通行止めにして山車が練り歩きましたが、終了後、路上に“駐車”した山車の雄姿です。一番手前が角館の山車、その後ろに花輪の山車、そして土崎の山車が見えます。
 やっぱり、角館のやまぶっつけが一番熱かった!!。
 重ねて皆様に感謝を申し上げます。ご苦労様でした。ありがとうございました。

2014年10月23日木曜日

仙北市の国家戦略特区の一部が法案に

仙北市が内閣府に提案した国家戦略特区の一部が、今臨時国会中に法案として提出されることが決まったようです。その議事録を首相官邸のホームページから見つけたので掲載します。

《第9回国家戦略特別区域諮問会議(議事要旨から)》

○日 時 平成26 年10 月10 日(金)11:25~11:56
○場 所 官邸2階 小ホール
○出席議員
・議 長 安倍晋三内閣総理大臣
・議 員 石破茂内閣府特命担当大臣兼地方創生担当大臣
・有識者議員 坂根正弘 株式会社小松製作所相談役
・同   竹平蔵慶應義塾大学総合政策学部教授
・同   八田達夫大阪大学社会経済研究所招聘教授
・臨時議員 下村博文文部科学大臣
・同   塩崎恭久厚生労働大臣
・同   西川公也農林水産大臣
・同   御法川信英財務副大臣
・同   西村康稔内閣府副大臣

○石破議員 ただいまより第9回「国家戦略特別区域諮問会議」を開催します。~本日は、議事次第にありますように、規制改革事項の追加につき、御審議いただきます。
本資料は、今臨時国会に提出する国家戦略特区改正法案に盛り込む規制改革事項等を諮問会議の案として取りまとめたものです。~6ページでございます。「地方創生モデルの構築」でございます。~(2)でございますが、これは秋田県仙北市等からの御提案を受けまして、国有林野の民間貸付の使用の拡大ということで、民有林の経営規模の拡大を初めまして、地域の産業振興を図ろうとするものでございます。~

○石破議員 ありがとうございました。
それでは、本案につきまして、本諮問会議の取りまとめとしたいと存じます。よろしいでしょうか。
(「異議なし」と声あり)
○石破議員 ありがとうございました。
異議なしということで確認をさせていただきました。本取りまとめに基づき、法案の提出等を行います。各大臣におかれましては、引き続き御尽力賜りますようお願いいたします。
 以上で本日予定された議事は終了いたしました。

2014年10月18日土曜日

米の概算金に加算する予算可決

昨日の臨時議会での『市政報告』中、幾つかの項目を概要でお知らせします。26年産米の概算金下落対策は、全文を掲載します(他の項目も合わせた全文は、市のホームページにアップしてあります)。

◇26年産米の概算金下落対策について
 少子高齢化や食生活の多様化等に伴い、主食用米は全国的に消費が低迷し、過剰在庫となっています。このような中、JA全農あきたでは、9月12日、集荷時に農家に支払う26年産米の概算金を、あきたこまち1等米(60キロ)で8,500円(前年比3,000円安)と発表しました。これは平成22年産の9,000円を下回る過去最低額です。
 米価の安値は、農業を基幹産業とする秋田県も仙北市も、地域経済への影響が極めて大きいものと認識しています。仙北市での影響額は、推計ベースで例年の農業生産額約70億円の10パーセント程度が減少することになります。未だ東日本大震災以降の低迷から脱していない現状下、地域内消費を下支えしてきた農業者の落胆ぶりは、まさに目を覆うばかりです。
 先般、秋田県は緊急の救済対策として農家向け無利子融資制度「稲作経営安定緊急対策資金」を創設しました。県と金融機関等が利子助成する議案を9月議会で可決したことから、仙北市としても債務保証に伴う農家負担分(0.5パーセント)全額を支援したいと考えています。
 さらに今回の大幅な米価下落は、農家の稲作に対する情熱の減退、再生産意欲の低下、耕作放棄地の増加などを招きかねない、中山間地農業の一大危機と捉えています。今まさに、市として農業の複合化・6次化に向けた具体の手立てを模索している中で、農業者が抱える不安の幾らかでも払拭することができれば、また、主食用米の生産と言う尊い営みを持続して欲しいとの願いも込めて、概算金への独自加算を行い、来春以降の営農活動の一助にしていただければと考えました。しかし制度設計に十分な時間をかける余裕がなかったことから、先ずは作付け面積が最も多く、影響力の高いあきたこまちを対象品種としました。今後さらに情報収集と制度の再構築で、他の品種についても支援を検討したいと考えています。
 市の独自加算金は今年度限りが前提です。単価も生産者の皆様にとって満足のゆくものではないことも十分承知していますが、これが今の仙北市の精一杯です。市財政が厳しい折、議会の皆様には、特段のご配慮をよろしくお願いします。
 なお、今後も来年の営農対策、複合作目への誘導等の独自支援策を引き続き検討します。ご理解を重ねてお願いします。
※同日の臨時議会で提案予算は可決


◇秋田駒ヶ岳登山者への対応について
 ~仙北市の秋田駒ヶ岳・秋田焼山は、ともに現在噴火警戒レベル「1」の山です。同様の災害が起こらない確証など全くなく、直後から職員に対して、注意喚起と対策の立案、実践を指示しました。
 現状は、気象庁が毎月発表する火山解説資料、及び旧田沢湖町から続く女岳の地温観測のデータ(年2回)をもとに、両火山の活動状況を分析して避難判断の情報収集を継続しています。また県と連携し、具体的な秋田駒ヶ岳の避難計画を作成中です。
 特に今回の教訓から、正確な登山者数を把握することが重要との考えに立ち、関係機関の協力をいただいての啓発チラシ配布や掲示は既に実施済みです。加えて、例えば登山計画書の作成・提出促進のため、宿泊施設への協力依頼、さらなる山岳施設等への看板の設置、職員のチラシ配りによる啓発、環境省の入山カウンターの活用などを実施しながら、インターネットのホームページを活用した登山計画書の事前登録についても、関係機関と協議を始めています。事前登録はできるだけ簡易な様式とし、このデータを万が一の際には関係機関が共有できる仕組みにしたいと考えています。また、市独自にヘルメットの購入を新年度予算において予定していますが、山小屋の機能強化やシェルターの設置について、県当局へ検討をお願いしたいと考えています。
 10月24日には、乳頭山・田代平周辺で山岳での搬送訓練・地図判読訓練を行う予定です。

◇仙北市と国立大学法人秋田大学との連携協定について
 来る11月26日、仙北市と秋田大学は連携協定を締結することにしました連携協定は、「田沢湖再生に係る調査研究・教育活動に関すること」、「教育・文化・芸術の振興に関すること」などを主な事項とし、現在秋田大学と調整を行っています。

◇神代地域運営体のNPO法人化について
 10月10日、神代地域運営体が、特定非営利活動促進法によるNPO法人として新たなスタートを切りました。
 当地域運営体では、地域の基幹産業である農業による市民所得の向上を目的に、地域特産品開発及び規格外野菜の二次加工品開発のため、加工設備等の充実を図ることとしています。
 今後、こうした設備整備やソフト事業には、地域運営体交付金に加え、様々な助成事業を組み入れる予定と伺っていますが、国・県の補助事業の応募要件が、最近は法人格を有していることを条件としている場合も多く、これらに対応できるよう体制を整えた先導的な取り組みと受け止めています。社会的信用が増す法人化のメリットを活かしながら、当運営体がますます多様で広範な事業を展開されるよう期待しています。

◇市立角館総合病院改築事業について
 これまで市立角館総合病院改築事業の入札会が不調となった原因の精査を行ってきましたが、今回の積算で参考とした刊行物や見積りの単価が実勢単価と開きがあったことや、入札業者が今後の資材高騰及び労務者の確保経費を考慮し積算していることが、不調に至った大きな要因と考えています。
 今後は、再入札に向けて準備を進め、市議会の皆様、及び秋田県や関係機関と協議の上、早期の入札実施にこぎ着けます。

2014年10月13日月曜日

青少年東北民俗芸能の祭典

東北6県から9市町10団体の皆さんをお迎えして、青少年東北民俗芸能の祭典を開催しました。会場はわらび劇場、満席です。仙北市からは生保内田植え踊りと石神番楽(石神子ども芸能)、おやま囃子(角館高校おやま囃子部)が出場。大きな声援を受けていました。

 その他の参加団体は、青森県五所川原市から津軽三味線(五所川原第一高校津軽三味線部)、秋田県秋田市から土崎ばやし(同保存会)、岩手県盛岡市から法領田獅子踊り(同保存会)、同県岩泉町から中野七頭舞(小本中学校)、同県大槌町から吉里吉里虎舞(吉里吉里中学校:写真)、山形県山形市から花笠踊り(ちびっこ四方山会)、宮城県気仙沼市から平磯虎舞(同保存会)、福島県浪江町から請戸の田植え踊り(同保存会)です。

 自分はあいさつで 、次のエピソードを紹介しました。「東日本大震災が発生直後、宮城県女川町の竹ノ浦の皆さんが地区ごと仙北市に避難されてきました。故郷の何もかも無くしてしまったショックがひどく、会話もない状況でした。仲間の無力さを心配して、あるお婆ちゃんが地元・竹ノ浦に伝わる獅子振りをやろうと言い出しました。でも道具がありません。そこで、そのお婆ちゃんは座布団を4つに折りたたみ、耳はスリッパ、目はジュースの空き缶で、器用に獅子頭を造作してみせました。胴体は避難具を包んできた風呂敷を編み合わせました。笛や太鼓は仙北市の有志が調達してきて貸しました。仙北市に避難してきてから、初めて獅子振りが舞われた夜の感動は、言葉になりません。伝統芸能は生きる力を、人生に勇気を与えることを知りました」~。

 そんな民俗芸能の継承者を応援するのが今回の祭典でした。

お出かけは いつも制服 でも私…

写真は、田沢湖・角館短歌大会の《小・中・高校生の部》の表彰を待つステージ上の受賞者。みんな緊張気味ですが、作品はどれも素晴らしいものばかり。短歌の世界がこんなに自由で限りのないものだったとは知りませんでした。

 市民会館で行われた鼎談(佐々木幸綱さん・俵万智さん・平野啓子さん)や、講評・表彰式も、“目から鱗”の解釈ばかりで、完全に短歌の魅力に感染しました。実はそれより先、と言うか前夜の交流会のムードで、これはもしかしたら短歌は楽しいかもと感じていました。佐々木幸綱さんが、学生の部で入選作を詠んだ子どもに、「恋愛をすることが大切ですよ」などと話しかけていたり、三枝昴之さんや秋葉四郎さん(お二人とも相当有名な方らしい…)などは、「秋田に来たらお酒に決まっているじゃないですか」と、ガバガバ冷酒を流し込んでいたり。人が面白いというか興味深いというか。

 さて、自分的に今回の短歌大会の作品で、一番のお気に入りは次の歌。

お出かけは
いつも制服
でも私
気付いてしまった
ねえちゃんの恋

(富山県富山市立堀川中学校 松田わこ 前列左から3人目)

北秋田市誕生10周年、そして演劇列車へ

10月11日、北秋田市文化会館ホールで開催された「北秋田市立誕生10周年記念式典」に出席。平成17年3月の合併でしたが、この月に生まれた子ども達3人が開会宣言。「北秋田市と同級生の私たちが開会を宣言します」。これはナイスアイディア!。この日が初公演となった北秋田市民歌も、本当に美しい曲でした。

 その後、鷹ノ巣駅(秋田内陸縦貫鉄道)に移動。平田オリザさん(劇作家・演出家。劇団青年団主宰、こまばアゴラ劇場支配人。桜美林大学文学部助教授ほか多数の大学講師、内閣官房参与)が書き下ろした演劇を車内で上演する「秋田内陸阿房列車」に乗り込みました。平田さんとお会いするのは今回で3度目になります。1度目はたざわ湖芸術村のお座敷で、2度目は東京虎ノ門の会議室で、そして今回は内陸線の車内で…。平田さんにお話をお聞きすると「母が北秋田の出身で、内陸線にご縁を感じています」とのこと。ちなみに平田さん、映画監督の大林宣彦さんは叔父さんにあたります。

 さてその阿房列車、一組の夫婦が車窓を眺めながら交わす会話が中心の静かな演劇です。不思議な思いになってしまいます。他人様の秘めやかな会話を盗み聞きしているような罪悪感…、そんな感覚です。平田さんの演劇は、終わった後の反芻が必要でそれが楽しみと言う方もいます。皆さんもぜひご鑑賞ください。

2014年10月11日土曜日

インドネシア学生と国際交流

政府からの依頼で、仙北市内にインドネシア国内の大学から100名の学生がホームスティしています。行程は二泊三の滞在で主に農家民宿の皆さんの協力で実現しました。写真は農家民宿に分宿する前、仙北市の現状について樺細工伝承館での勉強会風景。

 このプログラムは「JENESYS2.0」と呼ばれるもの。安倍総理が提唱した国際交流事業です。しかし多くの学生がイスラム教の信徒と言うこともあり、受け入れる農家ではインドネシアの生活習慣について、多くの予備知識を蓄積する必要がありました。特に難しかったのが食事制限です。ハラルと呼ばれるイスラム食の勉強も、しっかりと行って、大丈夫!のお墨付きをいただいての開催でした。

 写真は、仙北市の農林業や観光業を中心に説明をしている様子。皆さんからも多くの質問をいただき、こちらの方が勉強になりました。

2014年10月8日水曜日

台北駐日代表処で沈斯淳代表と

今日は、午前から港区白金台にある台北駐日経済文化代表処。写真の右から二人目が沈斯淳代表(大使)。今回は幾つかのお礼と幾つかのお願いをお伝えしました。

 まずお礼は、昨年8月の田沢湖先達で起こった土石流災害で、台湾の皆さんからお見舞い金をいただいたこと。お陰様で災害復旧事業もほぼ完成まで進むことができました。また今回の国民文化祭の開催にあたり、台湾から多くの芸術家や子ども達の参加をいただけたこと。国際交流の視点からも評価が高いことを申し添えて説明しました。

 お願いは、台北市内にある国立師範大学附属高級中学と角館高校の姉妹校の提携に向け、外交ルートからも協力に支援をお願いしたいこと、また現在申請中の国家戦略特区で作業中の「温泉療養と医療の連携・外国人医師の日本国内での医療行為」の実現で、仮に申請が許可となった場合の、医師の派遣について特段のご尽力をいただきたいこと、などです。

 沈代表からは、「さっそく附属高級中学に野球部が強かったか確認しないといけませんね(角館高校野球部が甲子園に出場したことを知っていて)」との発言。また特区については、「温泉と医療の連携は素晴らしいアイディアです。特区が実現すれば大いに協力をさせていただきます」とお話をいただきました。

株式会社ツムラを訪問して

昨日から今日まで都内で活動。昨日は午後から株式会社ツムラを訪問。一昨年の秋口から試験的に取り組みが始まった生薬原料の栽培で、本格的な事業展開や加工施設などについて、意見交換をさせていただきました。

 写真は現在最も多く栽培されているシャクヤクの花です。今年はさらに数種類の植物を植えましたが、仙北市薬草生産組合(佐々木英政組合長)の熱心さ、また原料をできるだけ国内産に切り替えたいとする会社側の意向も働いて、薬草栽培には多くの可能性があります。市内農家の栽培技術の習熟で収穫量が増えると予想されることから、加工施設等の構想も必要です。今回の訪問で、ツムラからは中長期的なビジョンを提案して欲しいとの要望がありました。

 さっそく組合の皆さんと一緒に、ビジョンづくりを進めたいと思います。


2014年10月6日月曜日

山谷初男さんの地唄に涙…

写真は、「もうひとつの国文祭」で地唄を披露する俳優の山谷初男さん。“文化は人と人が酒を酌み交わす中でこそ深まる”ものですが、山谷さんの地唄や大人の秘め事話しは、深まりを加速させる絶妙な特効薬でした。涙を流して笑ったこと、久しぶりです。

 これより先、角館交流センターで「江戸に花開いた秋田の文化~講演・シンポジウム」を開催しましたが、ここに出演された高階秀爾さん(大原美術館館長)、田中優子さん(法政大学学長)、佐藤道信さん(東京芸術大学教授)、佐竹知事と言う豪華な参加メンバーから、「秋田はまさに文化の宝庫」とお墨付きもいただきました。

 高階秀爾さんは美郷町出身、佐藤先生は由利本荘市出身なので、山谷さんの秋田言葉は100パーセント理解です。笑いのポイントもピッタリでした。でも横浜出身の田中優子さんには理解できないだろうと思い、自分が翻訳機の役割を果たそうと頑張りました。頑張りはしましたが、さまざまな理由から途中で諦めました。どうして諦めたか…、皆さんご想像の通りです。

2014年10月4日土曜日

テレビ報道を見て

写真は、健康と温泉フォーラムの様子を報道するテレビ画面を撮影したもの。今朝(10月3日)のNHK鳥取放送で報道されていました。自分が出ているテレビを見て、「もっと痩せなければ見苦しい」ことを改めて実感。100キロを自慢するなど論外です。

 ニュースで取り上げられていた場面は、国家戦略特区の申請内容を説明しているシーンでした。後で一緒にステージにいた市長さん達に聞いたら、「温泉療養が健康保険の対象になったら、全国3000の温泉場は一気に生き返る。まさに地方創生の目玉だ。申請の成功を後押ししたい」と話してくれました。

 テレビでは、国立公園内に新たな工作物を建築する規制が緩和されれば、民間投資のチャンスが広がるという視点で、報道が編成されていました。一般の参加者は、御嶽山の噴火で登山者が逃げ込むシュルターの必要性が着目される中、規制の緩和は人命救助にも有効と話していました。

健康と温泉フォーラム2014in三朝町

10月2日、鳥取県三朝町。「健康と温泉フォーラム2014in三朝町」に出席。会場は三朝町総合文化ホール。参加自治体は新潟県阿賀野市(五頭温泉)、山梨県北都市(増富温泉)、鳥取県倉吉市(関金温泉)、会場地の三朝町(三朝温泉)、そして秋田県仙北市(玉川温泉)の5市町長と温泉代表者。

 同フォーラムは、昨年の阿賀野市でのフォーラムで、ラジウム・ラドン温泉の利活用を図りながら、温泉が所在する自治体の広域連合活動を約束しました。日本の温泉は世界的にも貴重な資源ですが、それぞれに共通する課題の解決、また様々な規制がある現法の改善も求めています。
 具体的なテーマは、温泉の医療費控除や国際化の対応、入湯税の活用手法戦略などがあります。今回、三朝町のフォーラムでは、特に医療費控除について、厚生労働省への要請活動を行うことにしました。

 写真は5市町長と、三友紀男・NPO健康と温泉フォーラム会長(左端)が、パネルディスカッション後、要望書に署名して連れ立って記念撮影をした際のスナップ。法改正の具体的アクションがいよいよ始まります。

2014年10月3日金曜日

AKITA婚ツアーイベントで仙北市をPR

10月1日、上京。到着後に秋田県東京事務所を訪問。来年2月28日~3月1日開催の「FISフリースタイルスキー・モーグルワールドカップ競技会」の、スポンサー対策を協議。現在お願いしている企業の他、新たな1社へのアプローチ策を検討しました。ハードルは高いかな…。

 その後、社屋を市ヶ谷に移転した(株)バスクリンを訪問。写真は同社の応接フロアに展示されていた懐かしい看板です。程なく古賀社長と面談。お忙しい中お時間をいただきました。ここでもワールドカップ競技会が話題に。それにしても古賀社長、本当に良く仙北市の相談にのってくれます。古賀社長は仙北市の観光大使第1号ですが、その幅広い人脈に、いつも助けられています。

 さらに夜、秋田県や関係NPOが、首都圏在住の女性と秋田の男性との出会いをつくる「AKITA婚ツアー」(11月29日~30日開催予定)の参加予定者会に参加。場所は「秋田ダイニング・なまはげ銀座店」。皆さん素敵な女性で、なまはげに負けないよう汗をかきながら仙北市をPRしました。
 ちなみにツアーは、パワースポットの田沢湖からスタート。湖畔の景色を楽しみながら、「みちのくの小京都」角館へ移動し、晩秋の武家屋敷を散策。夜は秋田市内で婚活パーティー。翌日は男鹿半島巡りと真山神社の参拝です。会には男鹿市の渡部幸男市長もいて、大盛り上がりでした。
 お店の中で、(株)ツヴァイの縣厚伸代表取締役社長と懇談。ツヴァイは男女の出会いと幸せづくりを応援し、この30年間に○○万組のカップルを誕生させた業界トップの実績を誇ります。その社長を務めるに縣さんは、まさに愛のキューピット役です。優しい笑顔が魅力的な方でした。

2014年9月29日月曜日

100キロ・スターターは2丁拳銃

21日の朝4時30分、角館交流センター前から100キロマラソンがスタートしました(スターターをしている太めの後ろ姿が自分。ピストルの上空に白い煙が浮かんでいます。まさにスタートの直後の写真です)。今年は早朝も結構な気温があって大丈夫でしたが、例年は朝露が降りる時間帯でピストルにセットした火薬が湿り、不発になる心配もあります。なので両手に火薬をセットしたピストルを持って、スタート台に上がっています。2丁拳銃です!!。

 今回の参加者は1602人。実行委員会の皆さんをはじめ、多くのボランティアの方々に支えられて24回の開催を重ねました。本当にありがとうございます。沿道で多くのドラマが生まれたお話、後ほどじっくりとご紹介しましょう。
 

2014年9月26日金曜日

閉会のあいさつで~米の概算金急落対策を~

9月3日開会の平成26年第5回仙北市議会定例会の閉会にあたり、一言ごあいさつを申し上げます。
 本定例会に提案した条例案・補正予算案等、また本日追加提案した案件等の議案について、活発かつ慎重なご審議を賜り、全ての議案についてご可決、ご承認をいただくことができました。誠にありがとうございました。
 会期中に議員の皆様からいただいた多くのご意見等については、十分尊重・参酌し市政運営に全力で当たります。

 続きまして、ご報告とお願いです。

 初めに再生可能エネルギー事業についてです。
 民間事業者による再生可能エネルギー事業への参入に関して、平成24年度から、民間事業者や株式会社北都銀行を中心に勉強会を重ねてきました。平成25年7月に「仙北市メガソーラー事業推進協議会」を設立し、平成26月3月には経済産業省にメガソーラー事業の申請を行い事業認可をいただき、整備場所も田沢湖卒田字黒倉地内と決定しました。
 9月17日、市内に工事施工・管理運営を目的とした会社「SPC(特定目的会社)株式会社せんぼくおひさまプロジェクト」を立ち上げ、現在、事業着手に向け準備を進めています。代表取締役には、株式会社日高建設の日高英樹氏が就任し、今後は本事業に賛同 ・応援していただける出資者を募る予定と伺っています。
  事業の概要については、
   整備場所 田沢湖卒田字黒倉地内
   敷地面積 33,929.4㎡
   発電量 1,703kw
   事業費 4億5千40万円
   売電価格 37円/kwh(消費税等抜き)
 とのことです。
 なお本事業には、ふるさと融資制度を活用したいとのお話しも伺っています。

 次に所得税還付等に係る損害賠償請求訴訟についてです。
  平成25年7月4日に、原告3人から提訴された「所得税の不正還付に係る損害賠償請求訴訟」の第9回口頭弁論が、9月5日、秋田地方裁判所で開催されました。当日は、原告側・被告側から提出された最終準備書面の確認が行われたあと結審しました。判決は、11月21日(金)に言い渡される予定です。

 次に2014年産米概算金急落に伴う農家支援策についてです。この事案は、先ほど議会でも意見書の提出・決議、先日は農業委員会から要請も受けています。
 県では24日、県内農家向けの無利子融資制度を創設する方針を明らかにしました。仙北市では現在、市独自の支援策について検討を進めています。現状は農家経済を取り巻く環境が極めて厳しく、そのレベルはかつて経験したことがないものです。地域経済の危機ととらえ、来年度予算も含めて対策を講じなければならないと強く認識しています。当面の対策として、今期の刈取りや来年以降の再生産に向けた意識を維持できるよう事業内容を整え、10月中旬をめどに臨時議会の開催をお願いしたいと考えています。
 また臨時議会終了後、庁舎整備基本構想の素案について説明の機会を設けていただくため、全員協議会の開催についても併せてお願い申し上げたいと思います。

 最後に10月4日から11月3日まで、国民文化祭が県内各市町村で開催されます。「愛・クニマス」など既に開催となった事業の他、今後、仙北市では12事業と3つの県民参加事業が開催されます。議会の皆様をはじめ多くの市民の皆様のご来場をお願い申し上げ、閉会のあいさつといたします。

2014年9月24日水曜日

サントリーのコマーシャルに


ずっと以前に流れていたサントリーオールドのコマーシャル、記憶している方はいらっしゃるでしょうか。
 女優の田中裕子さんと、新人の俳優だった伊藤英明さんが出演していました。雨が上がった田舎の駅舎前で、改札から出てきた田中裕子さんは、オートバイの横に立って待っていた伊藤英明さんと、こんな会話を交わします。

田中 「よく会いますね。たしか田沢湖でも…」
伊藤 「…角館と十和田でも」
田中 「上がったみたいね」
伊藤 「また会えますよね…」

 わずか27秒のコマーシャルは、「恋は遠い昔の花火ではない」と言う名言で終わります。あれから20年です。二人は、また仙北市内のどこかで会っても良いのでは…。
※コマーシャル映像はユーチューブで見ることができます。 

多治見市で茶文化プロジェクト

9月23日、岐阜県多治見市で開催の「茶文化プロジェクトシンポジウム~お茶のある風景」に参加しました。同プロジェクトは一昨年にスタートした文化経済活動です。全国から日本の茶文化を広く海外にまでアピールしよう、お茶に関する製品も輸出を進めよう、そんな目的があります。

 海外で評価をいただくためには国内で“本物の連携”が必要と、一昨年に4市(仙北市・岐阜県多治見市・岩手県奥州市・静岡県掛川市)が集まりました。仙北市は伝統工芸の樺細工(茶筒等茶器)、多治見市は美濃焼き(茶碗等茶器)、奥州市は南部鉄器(鉄瓶等茶器)、掛川市は深蒸し茶です。最強のタッグです。

 同プロジェクトは現在、木村ふみさん(食環境プロデューサー)に依頼して、各市の伝統工芸と緑茶の茶文化セット商品の販売や、それらを活用した海外戦略を計画しています。今回会場となった多治見市の古川雅典市長は、「和食がユネスコの世界遺産に登録されたことで、今後はその食事の後のお茶の時間を楽しむスタイルが世界に広まると思う。チャンスは無限だ」と話していました。自分は「来年、たざわ湖スキー場で開催が決定しているFISフリースタイルスキーのモーグル大会は、世界から多くのお客様を迎える絶好の機会。日本文化に親しんでもらう企画も必要で、そこにこの茶文化プロジェクトは大きな役割を果たせるかも知れない」と発言をさせてもらいました。

トヨタ本社で

22日、トヨタ本社を訪問。これまで仙北市の事業構想をトヨタマーケティングジャパン(東京都内)にご相談してきましたが、今回は本社対応の窓口でご協力をいただいている管財・渉外室の皆さんに、その御礼と仙北市の現状をお伝えしました(写真)。

 その後、あこがれの嵯峨宏英取締役・専務役員にお会いすることができました。嵯峨取締役・専務役員は男鹿市(旧若美町)出身で、モータースポーツユニット開発の統括やユニットセンターの副センター長もお勤めです。
 本当に魅力的な方です。こちらが緊張していると、秋田訛りで話しかけてこられる心配り、秋田への想い、自身の家族や同級生のこと…。世界のトヨタのリーダーと、故郷の漬け物のお話で談笑しながら、仙北市としての提案には「もっと事業内容を煮詰めた方が良い」と、はっきり指摘してくれます。

 できるかどうかは分かりませんが、今、あたためている構想は、きっと次代を拓く取り組みになると思っています。「構想を精査すれば、また嵯峨取締役・専務役員に会える」、そんなワクワク感でいっぱいです。

2014年9月19日金曜日

御法川財務副大臣を表敬訪問

写真は昨日の財務省内でのスナップ。中央は先の内閣改造で財務副大臣に就任した御法川信英衆議院議員。青柳宗五郎仙北市議会議長と共に執務室を訪ね、着任のお祝いと7項目にわたって要望事項を説明し、国の支援を求めました。以下はその項目です。

①国道(46・105・341)の改良促進について
②田沢湖の再生とクニマスの復活について
③市立角館総合病院の移転改築について
④仙北市役所統合庁舎・総合支所構想について
⑤国家戦略特区申請と地方創生について
⑥誘致企業対策について
⑦酒蔵の条件調査について

 大変にお忙しい中でしたが、相当細部にわたる要望や、現状説明ができました。感謝を申し上げます。さらにその後、場所を変えて関係者と国家戦略特区についての意見交換を行いました。農業法人の設立要件などは、もう少し構想を整理する必要がありそうです。

2014年9月17日水曜日

仙北市の国文祭スタート!!

仙北市内で開催される数々の国民文化祭事業の先陣を切って、今日「愛・クニマス音楽と語りで綴る叙事詩」(会場は仙北市民会館)が開催されました。また明日は思い出の潟分校を会場に昔ばなしの会が開催予定です。

 それにしても、本当に多くの皆さんが会場に駆け付けてくれました。あいさつの時、ステージに上がりましたが、奧まで空席が見えなかったので、たぶん1000人は入っていたと思います。ステージ上から「クニマスは仙北市の家族の一員ですから、どんなに時間がかかっても、クニマスを迎える活動を続けましょう」とお話しさせてもらいました。

 第1部「伝統文化をなくさない努力」では、講師に小澤俊夫さん(筑波大学名誉教授、昔ばなし研究所主宰)を迎え、沖縄県、和歌山県、福井県、そして秋田県から昔ばなしの語り部が登場。それぞれの土地言葉で、ほっこり和む昔っこを披露してくれました。
 第2部はオーケストラと合唱によるコンサートです。テーマは「クニマスの色はいのち色」。仙台フィルハーモニー管弦楽団の有志メンバーと市内各中学校の吹奏楽部、それに角館混声合唱団、大曲高校合唱部の合唱、菅原久美子さん、渡部絢也さん、松田千明さんのソロ…。大迫力で繊細なパフォーマンスに、会場から大きな拍手が巻き起こりました。

 この事業は県民参加型事業として開催されました。西村隆作実行委員長をはじめ、コンサートのシナリオ(ほとんどオペラ)を手がけた福田金策さん、演出の栗城宏さんなどなど、関係した皆さんの一年越しの努力は、聴衆の大感動で幕を閉じました。
 さ~て、仙北市の国民文化祭、スタートです!!。
※ステージショーだったので、撮影を遠慮しました。写真は会場の市民会館玄関。

2014年9月14日日曜日

生保内地区で敬老を祝う会

9月14日、生保内地区の敬老を祝う会(実行委員会主催:佐藤善昭実行委員長)が、生保内体育館を会場に開催されました。地区から参加の皆さんは180人を超え、市内の盛大な祝う会です。来賓に先日財務副大臣に就任した御法川信英衆議院議員、また佐藤雄孝県議会議員の顔ぶれも豪華。社会福祉協議会から、記念写真の贈呈や生保内だしのこ園(生保内保育園・同幼稚園)の子ども達の遊技、コール駒草の合唱、各種団体の芸能発表と大いに盛り上がりました。

 自分はお祝いの言葉の中で、「供養佛の土石流災害で、6人の皆さんの命を救うことができませんでした。それ以降、健康で元気に満ちた光り輝く地域イメージのあった田沢湖が、全国から心配をいただく地域になってしまったこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも国・県の皆さんから、被災地は復旧工事がほぼ終了するくらいの超スピードで対策をいただきました。また現在、市議会が開会中ですが、角館病院跡地への統合庁舎移転のこと、田沢湖庁舎・西木庁舎は、行政手続きの現場はもちろんのこと、田沢湖庁舎はスポーツ・温泉・医療を連結した政策を進める拠点地としたいこと、西木庁舎は生涯学習の拠点、また農山村産業と都市農村交流の拠点として、それぞれ機能を整備したいこと、そのためにも、現在国に対し国家戦略特区を申請中のこと、また特に田沢湖地区は清涼な水と空気があるからこそ、食品加工の企業誘致を進めていることなどをご相談しています」と、市政の現状をお伝えしました。

島筒英夫さんと出会ったふれあい芸能文化発表会

写真は、第8回の仙北市障がい者ふれあい芸能文化発表会(会場:角館交流センター)で、講演と歌のライブをしてくれた島筒英夫さん(全盲のピアニスト)。お話や演奏をお聞きして、モリモリ勇気がわきました。

 島筒さんの代表曲と言えば、「さよならぼくたちの保育園(幼稚園)」です。卒園式などでよく歌われていて、皆さんも聞いたら「ああ、この歌か」と思うはず。生で聞くことができて感動でした。講演といっても固いものではなく、ピアノを弾きながらのクイズだったり、冗談いっぱいのお話だったり…。でもそんなお話の中に胸を打つエッセンスがさりげなく織り込まれています。

 「僕はね、2歳の時に病気で視力を失って、母の薦めでピアノを習い始めて。最初はピアノなんかゼンゼン好きじゃなくて。でも今は音楽を仕事にしてご飯も食べられて。目が見えなくならなかったら、きっとピアノはやっていなかったと思います。全盲は確かに逆境だけれども、そのおかげでピアノに出会えて、皆さんとこうしてお話ができて。だから僕の逆境は人生の宝ものになっているんです」と。

 ね、勇気がわくお話でしょ。

豪華な顔ぶれで始球式

昨日(9月13日)から市内3会場で、大曲仙北中学校秋季野球大会角館大会が始まっています。大曲仙北地区から16チームが参加し、明日(9月15日)の決勝戦に向けて、白熱の試合を展開中です。この大会に参加した選手の中から、角館高校に進んだ子ども達が甲子園球場の土を踏んだ経緯があります。

 開会式のあいさつで自分は、「秋田県内で県南の野球レベルはトップです。さらにその中で大曲仙北地区の各中学校は、最高レベルの実力校ばかり。実際に皆さんの先輩から甲子園球児が誕生しているのですから、甲子園はもう夢ではありません」と激励をさせていただきました。

 さらにサプライズの激励がありました。写真は角館高校の相馬和輝選手・千葉天馬選手・佐藤星太選手の3人のデモンストレーション風景。こんな豪華な顔ぶれの始球式を見たことがありません。さらに言うと、この始球式の使用球を自分にプレゼントしてもらって…。一生の宝ものだあ!!。

2014年9月11日木曜日

2017世界合気道フェスが仙北市で

昨年、神奈川県川崎市で開催された「2013国際合気道フェスティバル」で、次回開催地が仙北市に決定しました。市内の合気道連盟や県連盟が中心となって、「2017世界合気道フェスティバル」に向けた準備が、いよいよ始まっています。

 現在の合気道を語る上で忘れられないのが、仙北市角館出身の富木謙治さん(1900~1979)。富木さんは日本合気道協会昭道館の設立者で、世界に門下生が広がっています。そんなご縁で、昨日夜、ロシア・ブルガリア・サンクトペテルスブルグ・日本(早稲田大学合気道部)の選手や指導者が“合気道の聖地・角館”での合宿練習に入りました。

 写真は花葉館で開催された歓迎会。今回の合宿は総勢で40人規模となります。写真の奧に座っている方々が、各国の代表指導者です。それで演題でお話をしている人(後ろ姿でゴメンナサイ)は、富木謙治さんの甥の富木順三さん。お話を聞いたら、皆さんで富木謙治さんのお墓参りをするんだとか。それと富木さんの横が通訳の八柳啓次郎さん。八柳さんの英語力はすごい。完全に世界に通じます。だって八柳さんの英語を、さらにロシア語やブルガリア語に訳す人がいて、まったく淀みなく通訳できていましたから。世界基準の歓迎会でワクワクしました。。
 さて今回、ロシアチームからロシア・クルツク市長の親書をいただきました。でもどんな内容なのか、読めません。さっそく翻訳をしてもらいます。

2014年9月9日火曜日

ニコニコ町会議がすごかった!!

角館祭りの山行事は、今晩がいよいよクライマックスです。7日から9日までの3日間、天候に恵まれたのは久しくなかったかも…。今年はさらに曳山が美しく、おやま囃子が優雅に聞こえます。張り番さんを訪ねると、角館高校野球部の甲子園出場が話題になっていて、街中で昨年とは違った「明るさ」を感じます。

 さて写真は、7日の午後1時から7時まで、田町山駐車場をメイン会場に開催された「ニコニコ町会議・全国ツアー2014仙北角館」のテープカット風景。ニコニコ町会議はインターネットの生放送テレビで、全国の試聴者は数十万とも数百万とも言われています。ネットで支持を受けているキャラクターやゲームの達人など、超有名な皆さんも多数来市してくれました。そんなスターを一目見ようと、会場は異常なほどの盛り上がりですごかった!!。ステージ前は1000人くらいの人波でギッチギチでした。

 インターネットの力をまざまざと思い知らされたイベントでした。情報発信の仕方を、再検討しましょう。

2014年9月4日木曜日

町屋・角館プロジェクトがスタート

仙北市角館の中心地にあった協働社角館プラザの跡地に、いよいよ「町屋・角館プロジェクト」の各施設建設がスタートします。今日はその安全祈願祭でした(写真は町屋ホテルの佐藤永社長の後ろ姿)。

 ホテル、農産物加工・販売ブース、観光促進ブース、北都銀行角館支店、レストラン、セブンイレブン、待ち合わせ場所…、いろんな機能が複合して1つのエリアを形成します。市民にとっても利用度が高く、観光客の皆様にとっても秋田・仙北を感じてもらえる、そんな新たな街の顔になることは間違いありません。
 運営主体は町家ホテルで、北都銀行とあきた食彩プロデュースが事業参加し、来春オープンを目指しています。

 秋田県観光を牽引する役割を担う土地柄と言うこともあり、このプロジェクトの持つ意味は重要です。市街地の魅力と農村部の機能を結合した取り組みで、どんな商品が、またどんなサービスが提供できるか、今から竣工が楽しみです。