ラベル 田沢湖再生 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 田沢湖再生 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2023年7月31日月曜日

5人のたつこさん


 この夏の田沢湖は、5人のたつこさんが皆さんをお迎えしています。よく会うたつこさん、どこかで会ったたつこさん、それに田沢湖ジェラート夏休み店に立つたつこさんと…。

 写真左上のたつこさんは、パンフレットに登場する有名なたつこさん、写真右上は姫観音と呼ばれるたつこさん、右中は上半身が人で下半身が龍のたつこさん、右下は辰子観音でお馴染みのたつこさん、左下は初めて湖畔デビューのハンドメイドたつこさんです。あれっ?、知らないなあ…と思うたつこさんがいたら、じっくり探して会ってください。たつこさん詣では恋愛成就にご利益があります。

 ハンドメイドたつこさんは、ジェラートの夏休み店が閉店すれば補修の休養期間に入ります。今だけ5人のたつこさん詣でが可能です。

2017年10月6日金曜日

田沢湖再生に向けて



 先日開催の日本陸水学会・田沢湖大会では、湖沼再生と水環境保全に取り組む研究者の皆さんから、重要な提案を多数いただきました。ありがとうございました。昨日は、同学会に参加した工学博士の一瀬諭先生(琵琶湖環境化学研究センター)から、次のようなメールがありました。


 「学会時、田沢湖岸や湖中の数地点でプランクトン調査をしました。沖帯には殆どプランクトンはいません。しかし、クニマス未来館周辺で水草が残っているようなところには、プランクトンが多く観察されました。水質→植物プランクトン→動物プランクトン→ベントス(底生生物)→ネクトン(魚類)のサイクルがとても重要です」とのご指摘です。また、「田沢湖全体の水質改善は時間がかかりますが、日光が届いて微生物が育つ浅場環境の見直しは、今後、生態系を確実に自然な形で回復・複雑にして行くと確信しいます」とのこと。嬉しいお話です。


 田沢湖再生に向けた研究者の輪がどんどん広がっています。研究者の皆さん、市民の皆さん、県や国、関係民間企業などで取り組みを続ければ、きっといつの日か、魚介類が豊富だった田沢湖の再生が叶うと信じています。

2015年9月28日月曜日

田沢湖湖底調査の共同会見で

田沢湖畔のハーブガーデン・ハートハーブで、田沢湖湖底調査の関係者が会した共同会見を開催しました。出席をいただいた方々は写真前列右端から、国立研究開発法人海洋技術安全研究所の小田野直光・研究統括主幹、その横に大阪市立大学大学院の原口強・理学研究科准教授、自分の横に秋田大学の石山大三・国際資源学部教授など。

 自分は、「官民をあげて田沢湖湖底研究チームが立ち上がり、かつてない一大プロジェクトが本格的に始動します。今回の調査で、田沢湖の現在の姿や健康状況を科学的に示したいと考えています。また現在に至るまでの、気の遠くなるような時間の向こうに隠された、例えば田沢湖の形成過程や、周辺の自然環境の変化などが、相当クリアになるとの期待も抱いています。この調査の最終目標は、昭和15年以前の命あふれる田沢湖の再生です。田沢湖を蝕む原因が明らかになれば、具体に最善の治療方法や経費の推測が立ちます。治療の成果や進捗のスピードが分かれば、クニマスが田沢湖に帰ってくる日についても見通せることになります。調査で得られた知見を最大活用し、国内はもとより世界各国の識者とネットワークを構築し、田沢湖再生の取り組みを加速したいと考えています」とお話をさせていただきました。

 なお共同会見の前には、御座石神社で安全祈願祭も開催しました。

2013年3月7日木曜日

お帰りなさい、クニマス


 今日の午前9時、山梨県の水産技術センターを出発したクニマス10尾は、9時間半かけて田沢湖に到着。酸素を満たしたビニール袋2個に5尾ずつ分かれて、本当に長旅だったでしょう。お帰りなさい。

 写真は、田沢湖畔ハートハーブで開催する「クニマスの稚魚展示特別展」(3月10日~24日)に展示するクニマスの稚魚を、用意した水槽(男鹿水族館が準備してくれました)に入れる瞬間のスナップ。左側の方が山梨県水産技術センターの名倉盾さん、右の背中が男鹿水族館の宇井賢二郎さん。皆さん本当にありがとう。

 とても繊細な作業でした。クニマスの到着以前から用意していた水しか入っていない水槽(田沢湖に流れ込む沢水を塩素消毒した水を再び塩素抜き)は、水温を11度に調整した後、環境が安定するまでしばらく放置されていました。クニマスが到着後、まずビニールごと水槽に入れて温度にならし、またクニマスの興奮を静め、30分程度また放置。やっとビニール袋を開いたと思ったら、今度は水槽の水を丁寧にビニール袋に流し込む作業が続きます。水合わせです。クニマスにとっては、70年ぶりの田沢湖の水です。

 クニマスを迎えることができたのは、横内山梨県知事、渡邉富士河口湖町長、中坊教授、それぞれ関係の皆さんのお陰です。仙北市民・秋田県民に一人でも多くクニマスと面会してもらいたいと思います。そして田沢湖再生にご協力をいただければ有り難いです。
 クニマスの稚魚は、とても美しい、愛らしい魚です。

2012年5月16日水曜日

田沢湖再生に向けて


 全国治水砂防協会総会が終了し、午後は企業訪問へ。実は秋田県と市町村が共同して実施する未来づくりプログラムに、仙北市では田沢湖の環境再生を提案したいと考えています。大学等との連携はもちろんのこと、水質改善に実績のある民間企業も訪ね、中和への道筋の立て方、また技術的なことについてお聞きできればと思っています。

 今回は国内でも屈指の浄水・ポンプメーカーのOB、また最新の土木時術を誇る建設会社の研究部門などを訪ねました。写真はそのうちの1社、日本プロジェクトマネジメント協会(都内江東区)でのスナップ。お話しをいただいている方(写真右)は、秋田県のサポーターでもあり、荏原製作所で活躍をした光藤昭男さん。田沢湖のこともよくご存知で、参考になるお話しをいただきました。

 この懇談の時、大変に考えさせられたアドバスがありました。日本プロジェクトマネジメント協会は、目的の達成に向けた能力開発・人材育成を業務とした特定非営利活動法人で、P2M(プロジェクト&プログラムマネジメント)と呼ばれる手法の普及活動を行っています。例えば「田沢湖を生命あふれる湖に再生させる」が目標だったら、その目標を成し遂げるために、どんなプロジェクトを立ち上げて、どんなミッションを達成させれば効果的か、その工程管理の仕方などなど…。市役所が本来持っているべきノウハウに巡り会えたような気がしました。

 これは市役所職員の人材育成対策に有用です。良い方と出会うことができた思いです。ところで明日は仙台で東北市長会。宮城県へ移動しています。

2011年7月31日日曜日

クニマスが泳ぐ田沢湖


 昨日(30日)は午後から「クニマスフィーラム」。市民会場には地元の皆さんをはじめ、県内外から600人もの方々が参加をしてくれました。ありがとうございます。

 本当に贅沢な出演者でした。中坊徹次先生(京都大学)、杉山秀樹先生(秋田県立大学)、西木正明さん、矢口高雄さん、塩野米松さん、三浦久さん、小松嘉和さん、それぞれが専門的な視点からクニマスへの想い、田沢湖の水について、率直な意見を頂戴できました。会場からも「早く田沢湖にクニマスを帰したい。長い時間はもう待てない」など、熱の入った言葉もお聞きすることができました。

 自分は以前からお話ししている通り、田沢湖を生態系の豊かな湖に甦らせることを政治目標の一つにしています。もっと目に見える形で、この運動を広げないといけない時期がやって来たと言うことでしょう。

 写真は出演者と丸木舟の会の皆さんが、フォーラム終了後に集まって記念撮影。みんなイイ笑顔。

2011年3月6日日曜日

たつこと足もとを泳ぐクニマス立像


 3月5日、さかなクンを迎えて講演会「ギョギョ、クニマス発見で ギョざいます」を開催。会場は仙北市民会館。県外からもご来場をいただき、約1000人の皆さんが田沢湖にクニマスを里帰りさせたいと言う気持ちで一つになれました。さかなクンのお話しも素晴らしかったです。さすが東京海洋大学准教授。それにしてもクニマスは舌にも歯がはえているなんて、知らなかった。

 写真は、横手市の旭山町内会からご寄贈いただいた「たつこと足もとを泳ぐクニマス」立像。横手の年中行事ボンデンあげの“てっぺん飾り”(正式には何て言うのかな…)として作成されたそうです。横手市選出の鶴田県議から情報をいただき、図々しく町内会の伊藤会長にお願いしたら「どうぞどうぞ、差し上げます」。その上、「少し壊れていたので修理もしましょう」と。本当に感謝感謝。

 さかなクンの講演会当日、仙北市民会館のホールに置いて来場の皆さんに見てもらいました。写真撮影をされる方が相当いたそうです。

2011年2月13日日曜日

杉山先生のクニマス講座


 クニマス標本の特別展示を開催しています。12日は秋田県立大学の杉山秀樹先生をお迎えし、クニマスについて学術的なお話しをいただきました。

 200名近い皆さんが杉山先生のお話しに聞き入る会場は“静かな熱気”です。恋い焦がれたクニマスの実像が先生の口から飛び出します。「昔の田沢湖は沼カレーもいた記録があり、海との接点が深かったと思われる。ベニマスが封印され、水深の関係で海に戻らないで産卵をはじめたことで、クニマスと言う陸封種が誕生したんだろう」。

 講話に聞き入っていた方から「田沢湖にクニマスは帰ってこれるだろうか」…。本当にみんなが望むクニマスの里帰りは、これから何年かかるかわからない壮大なプロジェクトです。

 講話が終わってから、関係の皆さんと緊急会議を開催。「田沢湖クニマス会議」を発足いただきました。

2011年2月11日金曜日

湖畔でクニマス特別展


 クニマス世紀の発見記念特別展が始まりました。今日から13日までの3日間、田沢湖畔のハートハーブです(10時~16時)。朝のぞいてきましたが、たくさんの方々が来場していました。

 西湖で採取したクニマスを京都大学からお貸し出しいただき、また市で所有する田沢湖のクニマス標本2体も展示しています。12日には秋田県立大学の杉山秀樹先生の講演もあります。講演会は午後1時30分から3時まで。興味深いお話しが聞けそうです。

 湖畔にクニマスが帰ってきての展示会。クニマスさん、ここが貴方の故郷ですよ。

2011年1月23日日曜日

中坊教授のお話し③


 京都大学博物館のメインホール。中坊教授の講義は続きます。

 「私は、クニマスが発見されたからと言って、特別な保護とか規制などはするべきではないと思う。大切なことは“人と魚を一緒にした生態系の保全”であり、それらについて次の項目で整理をしてみた。
 1.西湖は周辺に住む人々の生活圏。
 2.クニマスとヒメマスは70年も混穫されてきた。
 3.現状で変なカタチで保護規約をつくれば、ヒメマス漁業も遊漁もできない。
 4.まずクニマスとヒメマススの識別点を明確化する
 5.識別したクニマスの採集地点を増やし、その生態を明らかにする。
 6.生態調査は地元の漁業者の意見を重視する。
 7.絶滅危惧種に指定すべきではない。
 などなど。

 さらに田沢湖の再生について、中坊教授は「100年をかけてもクニマスが住める湖に再生するため、バトンを伝え渡すことだ」としました。

 講義が一段落した後、今度は参加の皆さんからの質問です。多くの方々が中坊教授に質問を浴びせます。その一つ一つに丁寧に応えて…。予定では30分の講義でしたが、何と1時間も超過してしまうほどでした。

 そんな訳で、時間ギリギリで新幹線に飛び乗り、今は新横浜を通過中。帰宅は午後11時ぐらいかな。

中坊教授のお話し②


 京都大学博物館のメインホール。中ほどに腰をおろせる段々椅子があり、既に満席状況でしたが、最前列に富士河口湖町と仙北市の関係者人数分が来賓席となっています。中坊教授の気遣いに改めて恐縮。それにしてもスゴイ人の数。ホールの上部両際にあるキャットウォークでも立ち見しています。

 以下、中坊教授の講話から…。

 「京都大学には、9体の田沢湖産クニマス標本がある。クニマスの研究は川村多實二先生から始まった。川村先生からの標本鑑定依頼を受けたアメリカのジョルダン博士が、クニマスを固有種と認定したのが1925年。当時の記録を見ると、クニマスの体色は黒、周年産卵、深いところに生息するとある。一方、田沢湖では、それまで何度も開田や電源開発で田沢湖に玉川の水を入れる話しがあった。しかし昭和9年の東北大飢饉が引き金で具体化し、昭和15年1月20日、ついにその日がやってきた。昭和23年に行われた調査では、底刺網にクニマスは1匹も捕れていない。さてクニマスには2月と9月に産卵のピークがあったらしい。しかし2月は水深が40m~50mのあたりで産卵し、9月は225m~270mあたりで産卵している。これは何を意味しているのか。私はクニマスの生態に最も重要なファクターは、水深ではなく、むしろ温度ではないかと考えている。キーポイントの温度域は4度だと思う」

 続きは③で。

中坊教授のお話し①


 京都大学の中坊徹次教授と再会。大学の博物館での講話「クニマス~70年ぶりの生存確認~」が始まる前、ミーティングルームで中坊教授や山梨県の渡邊凱保(わたなべよしやす)富士河口湖町長、それに担当の皆さんで発見発表から現在に至るまでの変化などを協議。

 中坊教授が「現状で大切なことは、各者がバラバラに対応するのではなく、富士河口湖町・仙北市、それに山梨県と秋田県は一体で取り組んで欲しい」とのお話し。全くその通りです。また「田沢湖からのクニマスの受精卵は、以前に全国のどこに送ったのか、この辺りの正確な記録が欲しいが何とかなるだろうか」とのこと。これは三浦久さんや地元の関係者から聞き取りが必要です。

 そうこうしているウチに時間が押し迫り、まずは会場へ移動しようと言うことに。いつものようにバタバタです。

2011年1月17日月曜日

さかなクンのイラスト


 昨年、富士河口湖町で会ったさかなクンから、「どうぞ使ってください」とイラスト数枚をいただいてきました。それを拡大コピーして、3庁舎への展示を準備中です。

 さかなクンは、東京生まれの35歳。タレント(イラストレーター)と言うよりは魚類学者の方が適切かな。2006年から東京海洋大学客員准教授です。ウィキペディアをのぞいてみると、ドランクドラゴンの鈴木拓さんとは中学・高校で同級生とあります。

 いつもかぶっている帽子は、あれはフグです。幾つもあるそうで、潜水するときに着用するタイプもあると言っていました。とても楽しくて礼儀正しくて、博学な方です。そんなさかなクン、中坊先生、杉山先生などをお迎えして、講演会(クニマスの勉強会)が開催できればと考えています。

2011年1月9日日曜日

命を育む会の10年


 田沢湖に生命を育む会の総会とクニマス発見祝賀会に参加。命を育む会は創立10周年です。そうかあ、あれから10年が経ったんだ…。

 会場の田沢湖石神会館、玄関を入ってすぐ右手の壁に、これまで命を育む会に参加をしてくれた方々で亡くなった9名の名前を記した紙が貼ってあります。どの方も笑顔しか思い出せない…。どんなにクニマス発見を喜んでいることか。そっちでイッパイやってることでしょう。

 10年前、西木村役場にいて、田沢湖の再生には住民の想いの結束、正しい知識を積み上げる必要があると考えました。そこから命を育む会が生まれます。この活動に身を置くほどに政治力の必要性を感じ、それで今日に至っているような気さえします。

 県議、市長と言う重職で最前線を走っていても、まちづくりの限界を感じてしまうことがあります。もちろん自身の無能さ故の話ですが、多少元気を落としていたタイミングで、今度はクニマスの発見です。神様は「休むな」と言っているのでしょう。

※写真は会を取材するマスコミのカメラ。そのカメラをカメラで撮って…。

2010年12月26日日曜日

西湖


 富士河口湖町役場での記者会見を終え、一行は西湖へ。いよいよクニマスを絶滅から救ってくれた湖に行くことができます。

 西湖は河口湖の上流部に位置しています。地元の方々の話では、富士五湖は全て湖底が繋がっていると言われている…、みたいなお話しをよくされていました。だとしたらクニマスは他の湖にいる可能性も出てきます。とても美しい湖でした。三浦代表理事にお聞きすると、「毎年5月30日には、湖畔の一斉清掃を行ったりする意識のある地区で、そんな取り組みがずっとあったからこそ、クニマスは生き延びることができたとも言えるでしょう」。なるほど。

 ところで、さかなクンと最湖の約束。「必ず田沢湖に来てくださいね」「行きます。私はスキューバもやるので、是非潜ってみたいと思います。秋田には尊敬する中村征夫先生(潟上市出身のプロカメラマン)の故郷ですし。二人で潜ることができたら楽しいと思います」と答えてくれました。

 たくさんの皆さんと出会えた2日間でした。感謝を申し上げます。

富士河口湖町を訪ねて


 26日午前10時、富士河口湖町役場到着。富士河口湖町は富士山の麓に広がる美しい町です。富士五湖のうち、河口湖・本栖湖・西湖・精進湖があります。12月15日のクニマス発見以来、大勢のマスコミ関係者が押し寄せていると言います。日曜日の来訪にも関わらず、玄関口から多くの町職員のお出迎えを受けました。

 2階に上がり、大勢の報道関係者がカメラをセットしている会議室に。すぐ奥の応接室では渡邊凱保(わたなべよしやす)町長とさかなクンが会談中とのこと。その間、町議会の古屋一哉議長、西湖漁業協同組合の三浦保明代表理事、西湖観光協会の三浦美信会長、本栖湖漁業協同組合・観光協会の渡辺進組合長・会長などどごあいさつ。

 そうこうしているうちに渡邊町長、さかなクンが登場。共同記者会見が始まりました。

 はじめに自分から来訪の目的について説明。「町の皆さん、漁協の皆さんには大変なご迷惑をおかけしているのかも知れません。そうだったら済みません。お詫びを申し上げますが、でもそれ以上に、これまでクニマスを育ててくれたこと、またクニマスが育つ自然環境の保持にご尽力いただいてきたことに、心から感謝を申し上げます。どうかこの後、クニマスの里帰りプロジェクトにご支援をください」とお話しをさせていただきました。

 渡邊町長は、「クニマスが発見されてから、たくさんの皆さんからお問い合わせをいただいています。山梨県と一緒に、今後のクニマスの保護の仕方などを検討したいと思っています。すぐにできることには限りがありますが、仙北市とは長いお付き合いとなることを期待します」とお話しをいただきました。

 さかなクンは、「絵を描くのが大好きで、今回もその資料にと言うことで西湖漁協の三浦さんに魚体の提供をお願いして、届いた魚の中にギョギョッ!みたいな魚がいて、これを中坊教授に見てもらったら…。なんとクニマスでした。里帰りプロジェクトで、私ができることは何でも言ってください。協力させてください」とお話しをいただきました。

 田沢湖から会見に同席した皆さんも自己紹介をして、三浦久さんからは、以前本栖湖や西湖に受精卵を送ったときの手紙や請求書など、大変貴重な資料のコピーをまとめた冊子の贈呈もあり、終始なごやかに時間を過ごすことができました。
 皆さん本当にありがとうございます。

2010年12月25日土曜日

矢口さん・西木さん合流


 写真は25日午後8時15分、富士河口湖町の富士レークホテルで行われた共同記者会見の様子。左からマンガ家の矢口高雄さん、秋田県立大学の杉山秀樹さん、自分、田沢湖観光協会の佐藤和志さん、田沢湖に生命を育む会の三浦久さん、同じく西木正明さん。

 進行役の市総務部企画振興課の佐藤強課長が、6人に一人ずつ現在(クニマス発見を受けて)の感想を聞きました。ホテルで合流した矢口高雄さんは、「釣りキチ三平で描いた地底湖のストーリーがそのままで、夢のような現実」と話し、また西木正明さんは「例えれば日本オオカミが発見されたような大事件。これから更に田沢湖再生にのめり込める」と話していました。

 秋田から同行のテレビ・新聞社に加え、山梨県地元のマスコミも参加し、世紀の大発見に立ち会った感動を共有することができました。とにかく西湖の皆さん、山梨県の皆さんに感謝感謝です。

幻の魚「クニマス」


 中坊教授の研究資料室で、西湖から捕獲したクニマスと対面。写真の白っぽい大きな標本が、京都大学で以前から保存していたクニマス。手に持っているのが、今回西湖で捕獲したクニマス。そんなに大きなクニマスではありません。

 黒ずんだ肌、ヒレが大きいなあ。イメージしたような「きかにゃ顔」ではなく優しそう。三浦久さんが、無言でジッと見つめています。きっとクニマスを探し続けて亡くなった、お父さん(久兵衛さん)を思い起こしているに違いありません。取材陣から「どんな気持ちですか」と訪ねられ、「何とも言葉が出ません」と答えていた久さん。そうですね。こんなとき言葉はいりません。

 西湖のクニマスが小型なのは、まだ成魚ではないのか、はたまた生息地の環境に影響されているのか。三浦久さんと立ち話。「もしかして、田沢湖に戻せば大きなクニマスになるんじゃないですか」…。

京都大学の中坊教授に御礼


 25日午後1時、京都大学構内の総合博物館で、中坊徹次教授(農学博士)と面談。同行いただいた県立大学の杉山秀樹先生とは旧知の仲。

 中坊教授がクニマス発見に至る経緯を紹介。さかなクンの活動に協力し、イラスト製作で、西湖からヒメマスを送ってもらった中に、黒いマスが混じっていたとのこと。「これは何でしょう」と問い合わせがあり、地元に確認。特別に許可をもらって再度網を入れたら、水深30mくらいから再び黒いマスが引き上げられたそうです。ヒメマスにしては生息水深が深すぎ、また季節はずれで産卵の形跡もあって、「もしや」と思い当たり…。

 中坊教授は世紀の発見を公表することを、しばらく躊躇していたと心情も披露。「クニマスを見てもらい、理解してもらうことが大切です。受精卵から育てるることは、現在の技術では不可能ではありません。西湖の他、本栖湖でも生きているかも知れないし、個体数は案外あることが予想されます。これまでと同様、地元漁協の権利を尊重しながら捕獲したり、食べたりすることの方が良いと思います」と熱く語ってくれました。

 自分はあいさつで、「発見にご尽力をいただいたことに、心から感謝を申し上げます。昔、クニマスを研究していた川村先生(この縁でクニマスの種名がオンコリンカス・カワムレーに)、そして今回の中坊教授、共に京都大学で、クニマスと京都大学の運命の糸を感じます。中坊教授、杉山先生など、多くの専門家の方々からご指導をいただきながら、クニマスの里帰りを進めたいと思います。これまでも田沢湖再生活動を地元市民は行ってきました。けれども、いくら頑張ってもクニマスは甦らないと言う思いがあり、さらに一歩を踏み出すことができていませんでした。クニマスの発見は、田沢湖再生に確かな必然性を生み出してくれました」とお話しをさせていただきました。

2010年12月23日木曜日

陛下のお言葉


 お誕生日に先立って開かれた記者会見で、陛下がクニマスの発見に触れたことを知りました。以下、お話しになったあらましを、ご紹介します。

 「~生物多様性年も終わりに近い頃、日本の淡水魚が1種増えました~」とお話しが始まり、「~クニマスは田沢湖にだけ生息していましたが、昭和の10年代、田沢湖の水を発電に利用するとき、水量を多くするため、酸性の強い川の水を田沢湖に流入させたため、絶滅してしまいました~」と経緯を説明されています。さらに発見したクニマスを「~本当に奇跡の魚と言ってもよいように思います~」としました。クニマスの思い出もご披露され、「~クニマスについては、私には12歳の時の思い出があります。この年に、私は、大島正満博士の著書“少年科学物語”の中に、田沢湖のクニマスは酸性の水の流入により、やがて絶滅するであろうということが書かれてあるのを読みました。そしてそのことは私の心に深く残るものでした~」と述べられました。
 また今後については、「~これまで西湖漁業協同組合が西湖を管理して、クニマスが今日まで守られてきたことを考えると、現在の状況のままクニマスを見守り続けていくことが望ましいように思われます。その一方、クニマスが今後絶滅することがないよう危険分散を図ることは是非必要です~」とお話しになりました。

 感激しました。陛下が12歳の時から長きに渡り、田沢湖のクニマスをお心にお留めいただいていたことを、初めて知りました。陛下のお話のように、危険分散を図る上で、田沢湖の再生とクニマスの里帰りを、是非とも叶えたいと思います。

※写真は西湖。水深が71.2mあり、富士五湖の中では本栖湖とともに不凍湖。