2017年10月6日金曜日

田沢湖再生に向けて



 先日開催の日本陸水学会・田沢湖大会では、湖沼再生と水環境保全に取り組む研究者の皆さんから、重要な提案を多数いただきました。ありがとうございました。昨日は、同学会に参加した工学博士の一瀬諭先生(琵琶湖環境化学研究センター)から、次のようなメールがありました。


 「学会時、田沢湖岸や湖中の数地点でプランクトン調査をしました。沖帯には殆どプランクトンはいません。しかし、クニマス未来館周辺で水草が残っているようなところには、プランクトンが多く観察されました。水質→植物プランクトン→動物プランクトン→ベントス(底生生物)→ネクトン(魚類)のサイクルがとても重要です」とのご指摘です。また、「田沢湖全体の水質改善は時間がかかりますが、日光が届いて微生物が育つ浅場環境の見直しは、今後、生態系を確実に自然な形で回復・複雑にして行くと確信しいます」とのこと。嬉しいお話です。


 田沢湖再生に向けた研究者の輪がどんどん広がっています。研究者の皆さん、市民の皆さん、県や国、関係民間企業などで取り組みを続ければ、きっといつの日か、魚介類が豊富だった田沢湖の再生が叶うと信じています。

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