2017年10月30日月曜日

吉田集落のワラ人形づくり


 日曜日、仙北市西木町桧木内の吉田集落(37軒)でワラ人形づくりがありました。場所によってはお仁王様とか鹿島様とか、いろんな呼び方があるようです。集落の疫病退散や五穀豊穣を願い、毎年この時期に作り替える恒例行事です。

 あいにくの雨模様の中、集落の代表者が集まって2時間ほどかけて作ります。場所は集落の礎前神社(いそざきじんじゃ)です。昔は稲刈りが終われば、新しいワラが豊富に手に入りました。でも今はコンバインでの収穫に変わり、あえて稲を裁断しないでワラを確保する手間がかかっています。それに工程全般がワラ細工の集大成みたいな作業で、技術の伝承も心細いと言っていました。仙北市内のどこでも同じお話を聞いています。

 ワラ人形づくり、途絶えさせたくない文化です。集落内の共同作業もだんだん消えています。この現実を時代の流れと割り切ること、できません。

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