2017年10月24日火曜日

クニマス1尾が亡くなって思うこと



 先週19日、田沢湖クニマス未来館で飼育していたクニマス5尾のうちの1尾が亡くなりました。性別はメス。おなかの中に卵を抱えていました。


 このメスは全長24㎝、体重が114gの3歳魚です。9月末から婚姻色となり、注意深く飼育・観察をしていました。病変等は見られなかったことから、成熟に伴う衰弱によるものと推測しています。死魚は冷凍保存して山梨県に返却する予定です。同館の大竹敦館長は、「大変残念なことです。しかし未来館の展示水槽でクニマスが成熟できることが判明した側面もあり、クニマスの里帰りを進める貴重な手がかりです」と話しています。同館で飼育している他のクニマス、また北秋田市の秋田県内水面試験池のクニマスに、現在のところ成熟の兆候はありません。補充については秋田県と協議中です。


 山梨県から秋田県に移住し、“新居”で約3ヶ月暮らして亡くなったクニマス。おなかに卵を抱えていたことを考えると、故郷で里帰り出産をしたかったのかなあ…と。あなたの死を絶対に無駄にはしませんよ。

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