2014年7月30日水曜日

家族と災害の両立?

秋田県市町村長防災危機管理ラボに参加。場所は秋田市のルポールみずほ。市の加古信夫危機管理監も一緒です。昨年起きた供養佛の土石流災害から1年、6人の市民の命を救えなかった反省と教訓から、市の防災力は格段に進歩しています。でも、もちろん充分ではありません。何が足りないのか、何を活かせたのか、検証の思いもあって参加しました。

 堀井副知事のあいさつの後、元兵庫県副知事の齋藤富雄さんが講演(写真)をしました。とても参考になったので、その一部を紹介します。

 ~役所に勤務していると、いざ災害の時には家族をおいて災害現場に出ていかなければならない場面ばかりです。それでも家族として信頼を築けていたなら、家族崩壊は起こりません。公務員としての仕事を全うする覚悟はとても尊いものですが、それを家族が理解できているかどうか、ここが分かれ目になります。
 自分は阪神淡路大震災の時、県庁では知事の秘書課長という肩書きでした。自分の家はかろうじて壊れませんでしたが、近所は火災が発生し、倒壊した家屋の下敷きになっている人が何人もいるような惨状になっていました。そんな中で家族の無事を確認が終わった後、「知事は無事だったか」と職務の重要性を思い出し、自転車で1時間ほどかけて知事公舎に向かいました。幸い、知事は無事で県庁とも連絡が付いていることを知り、ホッとしました。しかし、それがいけなかった。自分は「家族のことが心配なので、家に帰ってもよいでしょうか」と知事に尋ねました。知事は「君の家の周辺が一番大変なようだから帰りなさい」と言ってくれました。その言葉に甘えて帰りましたが、どうしてあの時、知事を自転車の荷台にでも乗せて県庁に送り届けなかったか…。自分の判断ミスで、その後、知事は県庁への登頂時間が遅れ、県民から大変なバッシングを受け続けたのです。一生涯の悔やみです。

 さて災害が起こったら、その対応として事前の災害マニュアルに従って行動することはとても有効です。ただ、そのマニュアルは本当に対策ができるレベルのものか、これは疑問の多いところです。管理職が集まり、対応を始めようとしても、コピーの電源を入れることができない、非常用毛布の場所が分からない、避難場所の鍵の管理先が分からない…。それでは何にもならない。戦力になるのは若い職員でしょ。でも若い職員は時間外がかかるからみたいな気持ちが働いて、召集にブレーキがかかる、だれも動かない。それではマニュアルがあっても意味がない、皆さんどうですか、そんな状況ではありませんか。以前、兵庫県庁で、担当者機密で誰にも情報を出さないで、抜き打ちの災害訓練を実施しました。庁内外からもの凄い苦情をいただきました。マスコミからは取材に行かれなかったとか言われました。訓練の結果はグダグダでした。それも叩かれました。でも、抜き打ち訓練は災害が起こったときのリアルな体験です。大成功した訓練大会に何の意味がありますか。さらに思い込み、過去にこんな災害を体験したのだから、対策に見通しがあると思い込んでいる市町村も多いのですが、災害には多くの特殊な事情があって、対策にはそれぞれのやり方がありますから、災害の数だけ対策があると考えることが大切です。大島の例を見ても分かります。大島では火山対策は充分だったかも知れませんが、土石流ではその経験は生かされていません。

 市町村民の生命と財産を守る責任は、市町村長です。そこの行政組織です。国や県がいくら災害基本法を改正しても、実際の対応は市町村なのです。そもそも比較基準もない各市町村の防災力を、どんな目標数値を設定して、どんな手法で改善するのか、それすら明らかになっていない、そんな国が日本です。もっともっと政府に市町村の災害対応に財源の配分とか、その手法の移転を要望すべきです~。

 本当に大切なお話をいただきました。

2014年7月29日火曜日

甲子園へ~普段通りの角校野球で~

昨日午前、角館高校野球部代表者の皆さんが市庁舎に見えられ、秋田大会優勝・甲子園初出場決定の報告をいただくことができました。本当にありがとうございました。お忙しい中でお出でをいただいた皆さんは、青柳徹校長(右から5人目)、渋谷知部長(右から4人目)、湯澤淳監督(右から3人目)、千葉天馬主将(左から3人目)、小松駿太郎副主将(左から2人目)です。場所は田沢湖庁舎。荒木田俊一副議長、倉橋典夫副市長、熊谷徹教育長も同席しました。

 あんなに素晴らしい活躍をした皆さんなのに、とても謙虚だなあと言うのが第一印象です。千葉主将も小松副主将も「どこのチームよりも練習してきたので、普段通り角館高校の野球をすれば大丈夫です」と、これはもう頼もしい限り。心配していることはないですかと尋ねたら、「特にありません」とも。青柳校長は「夏休みが全部甲子園大会の時間になりますから、シーズンが終わったら勉強も頑張ってくれると思います」と話していました。

 ところで、自分が手にしている優勝旗、高校球児のあこがれです。優勝チームはもちろん、試合に破れて泣いた多くの若者の目標だったと思います。皆さんのご配慮で持たせてもらっての記念撮影でしたが、申し訳ない限りです。

2014年7月27日日曜日

三浦雄一郎さんのお話

先週、「大仙・仙北・美郷北都会」で三浦雄一郎さんのお話しを聞く機会に恵まれました。70歳になってからエベレストに登り、75歳、80歳と山頂に立った三浦さんの、登山に至るまでのお話が本当に素晴らしく、勇気をいただいた思いです。少しご紹介します。

 ~青森県で生まれました。大学は札幌(北海道大学)でしたから、スキーばっかりやってました。東北・北海道のスキー場はほとんど滑っています。たざわ湖スキー場にはよく来ていますよ。鳥海山には登ったことがなくて、いつか必ずと思っています。先ずスキーのことからお話を始めますが、アマチュア競技スキーで、いくら頑張っても一番になれませんでした。別の道を一生懸命に考え、プロスキーヤーとして頑張ったら、これが世界8位になったり。スピード滑走でギネスブックに載ったり…。世界7大陸最高峰全峰から、スキー滑降を全部成功させました。

 ところが全部終わったら、目標がなくなってしまって。しばらく怠惰な生活をしました。結果、体重は90kg近くなり、血圧は200、不整脈も出ました。心臓が良くなかった。それで3回心臓の手術をしました。
 父の敬三もスキーをしたり山に登ったりする人で、その父が99歳でモンブラン氷河の滑降に挑戦をする姿や息子達をみて、65歳の時に5年後の70歳でエベレストの山頂に立つ目標を定めました。最初は裏山にも登れなかったくらい体力はなかったのですが、外出時には両足に重りを付け、重りを入れたリュックを背負うトレーニングをずっと続けました。目標はしっかり70歳で達成し、世界最高齢ということでギネスブックにも載りました。3度目のエベレストの山頂で、もう来ることはないのかなと思って、1時間近く留まっていました。酸素ボンベがなければ生きていられない世界で、そんな長い時間居いたものだから、下山の体力を消耗し切って、ベースキャンプのテントを貼りっぱなしにしていなかったら、僕は皆さんにお会いできていなかった。神様に助けてもらいました。~

 講演会の後の懇親会にも、三浦雄一郎さんは出席してくれました。席順に恵まれ、自分は隣に座り、続けてたくさんのお話をお聞きすることができました。

 「ご覧の通りメタボです。三浦さんの両足ウエイトトレーニングやってみようかな」とお話をすると、「あれは調整がなかなか難しくてね。でも靴の底に重しの入った靴が販売されているから、それを買った方がイイ」。「それ何処で売ってるんですか」。「後で自分の事務所から連絡を入れよう」。

 懇親会の半ばでお帰りになる少し前、秋田のお酒を気に入って呑んでくれた三浦雄一郎さんに、「人には明日を生きる理由が必要なんですね」と尋ねると、にっこり「そう」と一言。
 魅力的な人でした。

八郎太郎さんは大潟村の鈴木さん

第44回たざわ湖龍神祭りの神事の様子。八郎太郎さん役は、大潟村で農業を行う鈴木裕人さん。たつ子役は田沢湖のホテルに勤務する加藤沙耶さん。大潟村の皆さんのご協力がスタートして2年目、八郎太郎さん役もお引き受けいただけたことで、伝説上のカタチが整いました。大潟村役場農林課長の加藤光行さん、大潟村からお越しの多くの皆さん、仙北市田沢湖の元気な若い皆さんと、楽しい一晩を過ごせたかな…。本当にご苦労さまでした。

 神事以降も、湖畔に設置された縁結び神社は大人気でした。最近、田沢湖がパワースポットとして注目されていて、田沢湖が縁結びの湖と言う認知度が高まっているのかも知れません。「日本一深い湖(423.4メートル)で日本一深い愛を誓い合う」、そんな皆さんがたくさん訪れてくれたら幸せです。

 龍神の担ぎ手の中に、アンガールズさんも飛び入りで参加してくれました。テレビ東京の旅番組の取材で来市いただきましたが、お祭りを大いに盛り上げていただきました。ありがとうございました。

2014年7月26日土曜日

第2仙岩トンネルを言い続けます

写真は、宮古・盛岡・秋田横軸連携推進フォーラムの様子。このフォーラムは国土交通省や秋田県・岩手県、そして国道46号と国道106号の沿線市町村(秋田市・大仙市・仙北市・雫石町・滝沢市・盛岡市・岩泉町・山田町・田野畑村・宮古市)が参加しました。日本海側と太平洋側を最短の距離で結ぶことができるのが、国道46号と国道106号です。このうち、国道106号は震災関連予算でどんどん整備が進んでいます。でも46号の整備が進まなければ、列島横断の高規格道路は完結できません。

 したがってフォーラムは、関係団体が強く連携を結び、一刻も早くの国道46号の高規格道路化を目指す、そんなアピール性が強い会になりました。

 写真は宮古市の山本正徳市長のあいさつ。平成23年3月11日に発生した東日本大震災で、秋田側の支援がどれだけ被災者の心を救ったか、これから両県が災害対応、少子対策などでも連携を強化するために道路整備は欠かせないと、ありがたいお話をしてもらいました。自分はその際、難所となる仙岩トンネルのルートを標高の低い場所に移すべきで、新たな第2仙岩トンネルの整備が必要だと、お話をさせてもらいました。確かに築後40年のトンネルで、トンネルの寿命からすればまだまだ働き盛りというご指摘もいただいていますが、あの900メートル近い標高の道路です。特に女性の方々は精神的にも通行が辛いお話しをよく聞きます。
 第2仙岩トンネルについては、これからも言い続けることが大切だと思っています。

2014年7月23日水曜日

角館高校優勝・甲子園へ

3-1。第96回全国高校野球選手権秋田大会決勝戦で、角館高校は能代松陽高校を破り、初の甲子園出場を決めました(写真はゲームセット直後の歓喜の整列)。今日は序盤から雨のこまち球場でした。選手の皆さんは大変なコンデッションだったと思います。しかし両チームとも素晴らしい戦いぶりでした。
 自分的には雨が振っていて助かった思いです。涙が目立たなかったし…。ただ感動し過ぎて第1校歌、ぜんぜん声が出なかったことは悔しさが残ります。

 角館高校と角館南高校が統合して、この4月から新・角館高校がスタートしたばかり。新たな学校の歴史づくりが、長年の夢だった“甲子園出場”から始まることを、野球部と父兄、関係者、全ての角高生の努力で引き寄せていただきました。
 声にならない校歌を歌いながら、その2校統合に関し、市民会議の委員長でお骨折りをいただいた故・藤川浄之さん(先月6月24日、79歳でご逝去)を思い出していました。角館高校のOBで、秋田魁新報社の主筆まで務められた識見の方は、「両校の統合で子ども達の未来を拓こうではないか」…。統合という提言をまとめた際の藤川さんの言葉です。

 スゴイ、本当にスゴイ。子ども達の頑張りと大活躍。大人も負けて入られません。先ずは甲子園で、一戦一戦大切に、角館高校らしい戦いができるよう、応援態勢を整える準備に入ります。皆さんのご協力をお願いします。

変身大賞いただきました

皆さんにご報告が遅れましたが、秋田県変身力会議(荒谷紘毅会長)から、第7回変身大賞・行政部門をいただきました。今回の受賞は3団体。企業部門は(有)エンカレッジ、地域社会部門では河辺雄和商工会です。

 仙北市の受賞理由は次の通り。
~市長は役場職員から県議会議員、そして市長へと転職。地域活性を具現化するため、転身のリスクを恐れないチャレンジ精神で変身を続けた。仙北市は政策の達成度を検証するため、市民等が参加する「仙北市政策検証市民委員会」などで、多くの市民が行政改革に参画できる市政運営を実現。市民の声を市政に活かす姿は本県自治体の模範~。

 本当に過分な評価です。でも嬉しかった…。仙北市が一歩ずつですが変身していることを、秋田県民の皆さんが感じているとしたら、それが市民にとって、また市職員にとって、どれだけの励みになることか。賞に選んでいただき、心から感謝を申し上げます。

女川町竹の浦を訪ねて

月曜日、宮城県女川町の竹の浦地区を訪ねました。日曜日は高校野球で角館高校と秋田南高校の試合を応援に行きましたが、全く危なげのない試合はこびで、決勝進出を確信。気持ちはもう甲子園です。

 さて東日本大震災が発生後、女川町竹の浦地区62世帯が丸ごと仙北市内のホテルに避難しました。現在は皆さん女川町に帰りましたが、それから仙北市と様々なお付き合いが続いています。市の産業祭には毎年参加をしてくれて、獅子振り(竹の浦の伝統芸能)は仙北市でも有名です。
 ところで、自分は竹の浦を訪ねたのは初めてです。また先方様に何も連絡せずに、突然の訪問だったにも関わらず、たくさんの皆さんがわざわざ集まってくれました。逆に大きなご迷惑をおかけしたカタチになり、反省しています。

 女川町に入る少し前、石巻市にある女川町民の方々の避難住宅を訪ね、いつもお世話になっている阿部貞さん宅に顔を出しました。ここで奥様から貞さんに連絡を入れてもらって、町の中心部にある救急センター(旧女川町立病院)で貞さんと合流。町内では高台移転などの作業が進み、未来のまちづくりが少しずつ見えています。

 写真は、竹の浦地区の皆さんが住宅区割り図面を広げて説明してくれた時のスナップ。一番手前が仙北の農家の皆さんとも友達の多い鈴木成夫さん。目の前に広がる竹の浦の海、そして入り江の美しさを見て、「竹の浦を離れたくない」と言っていた皆さんの気持ち、良く理解できました。

農業改革の底流にあるもの

18日、都内で全国農山村活性化研修会に参加。とても興味深いお話が多い研修会でした。中でも農林水産省の皆川芳嗣事務次官(写真)の講話は「攻めの農林水産業の実現に向けて」と題したもので、多くのヒントをいただくことができました。農政改革についても、マスコミ報道とは少し違う考え方が底流にあることを知りました。その一部を紹介します。

 ~増田ショックを受けた方々も多いことでしょう。例の日本創成会議の発表です。消滅する可能性がある市町村を実名で示しました。ここで注目しなければいけないことは、この発表は地域・地域の特性も加味して分析がされていた点です。東京という人口のブラックホールは、出生率から見ても分かるとおり、現状では再生産の可能性はありません。高齢者が増え続けるばかりです。だから東京一極集中を是正しない限り、日本は人口が減り続けるしかない、そう言っているのです。

 価値連鎖(価値のバリューチェーン)、これが大切です。25市町村中で24市町村が消滅する可能性があると指摘された秋田県は、残る自治体は大潟村のみです。大潟村は農業に関して、多様な企業体や団体が複合的な雇用形態を構築していて、つまり価値のバリューチェーンを持っていると言うことができます。長く農業に関しては国策に反してきた大潟村が、その結果、秋田県で唯一生き残る自治体となると言うのです…。

 國の農業改革が、どうも中央会叩きのようにマスコミで報道されていますが、私どもも農協が地域で果たす役割を理解しています。ただ、現状では社員であり株主である組合員(農家)を、金融分野に偏することなく大切にして、農業の本来の姿を追求し、人口格差を改善する新たなシステムを手にして欲しい、だから農業改革を行わなければいけない、そう思っているのです~。

生保内中が剣道女子団体優勝

ブログアップが滞っていました。先週末からの幾つかを思い起こしてみます。まず生保内中学校が県総体で剣道女子が団体戦で優勝。東北大会はもちろん、全国大会出場が決まり、その報告に来てくれました。写真はその時のスナップ(順不同で小野凌華さん・草彅萌さん・田口悠奈さん・黒沢純南さん・黒沢日向さん・苣木彩さん)。

 生保内中学校はスポーツが盛んな学校ですが、中でも剣道部の活躍は目を見張るものがあります。小野凌華さんは「全国大会は高知県です。思う存分戦ってきたいと思います」と、頼もしい限りのコメントでした。

 四国ですから「暑いかなあ。でも坂本龍馬の故郷だから、きっと剣士を大歓迎してくれるよ」と激励させてもらって…。みんなガンバレ!!。

2014年7月17日木曜日

真崎さん「ふるさとの味147選」出版

写真の方は真崎正子さん(仙北市田沢湖卒田在住)。真崎さんは仙北市が制定した「せんぼくふるさとマイスター」にも認定されている料理研究家です。若い頃から秋田県の生活改良普及員として活躍し、長く食生活改善などに取り組んできました。

 真崎さんが手に持っている本は、その活動の集大成と言える「ふるさとの味147選~地域で受け継いでいきたい伝統の味~」という本です。料理の選定から写真撮影、作り方など、全て自分で手がけたそうで、本当に見事な出来映え。懐かしい料理が多い中、大好きな野菜寒天やカボチャのムースなども載っていて、見ているだけで食欲をそそります。

 1品ずつ料理していっても半年は楽しめるなあと。「喰わぬタヌキの皮算用」?…。

2014年7月15日火曜日

美味しい!「馬肉シチュー黄金ライス添え」

まあ、なんて美味しそう…。写真は秋田内陸縦貫鉄道のこぐま亭で提供されている「馬肉シチュー黄金ライス添え(1000円)」です。昨日、北秋田市の阿仁庁舎で開催された秋田岩手広域観光推進協議会総会(岩手側は雫石町、秋田側は北秋田市と仙北市、それに両県庁 担当課、両県国土交通省工事事務所、各観光協会、関係NPOなどで組織)で、お昼ご飯に食べることができました。

 本当に美味しかったです。でも本格的なのは当たり前で、シェフの麻木昭仁さんは都内の老舗レストランで料理長を長く務めた方なんだとか。馬肉は北秋田市の方々にとってはお馴染みの食材ですが、シチューのように洋風な食べ方はこれまで余りなかったそうです。よく食べるのは煮付けで、これはこれで美味いこと間違いなしです。
 ところで鉱山の町では、よく馬肉を食べる習慣があります。職業病的な「じん肺・珪肺」(通称:ヨロケ)に効くと伝えられています。精力がつくのでしょう。

 さて総会では多くの意見をいただくことができました。中でも各地で取り組んできた外国からのお客様の増加対策では、Wi-Fiの設備が不可欠との指摘でした。仙北市でも国文祭やモーグルのワールドカップ開催に向け、Wi-Fiが利用できる環境整備を進めています。

2014年7月14日月曜日

おやま囃子列車が楽しいぞ!

おやま囃子青年部(大石良幸会長)が開催をしている「秋田内陸縦貫鉄道おやま囃子列車」に乗車。昨日は4回開催予定の第3回目の列車運行でした。角館駅から満員で出発し、阿仁合往復の車内で、お囃子と手踊りを観賞しながら小さな旅を楽しむことができます。

 第1回の開催は6月8日、2回目は6月22日、そして昨日の7月13日、最終回は7月27日です。角館発11時2分、往復して角館着は15時10分の行程です。お囃子の演奏はもちろん、手踊り、民謡、内陸線クイズ(景品もあるよ)、お囃子ワークショップなど、本当に楽しい企画が満載で、車窓から田んぼアートを眺めることもできます。

 ところでおやま囃子青年部、角館の祭典の伝統を守り、囃子と手踊りを継承している団体が地元には30組くらいあって、そこに所属する若者が組の枠を超えて横の連携を築こうと組織された団体です。130人を超える賛同でこの4月に立ち上がりました。具体的な取り組みを模索する中で、秋田内陸縦貫鉄道の応援イベントを思いついたんだそうで、これは本当に素晴らしいことです。できる限りの応援をしたいと思います。

2014年7月12日土曜日

角館城下に若武者が…

角館の武家屋敷周辺に、突然、若武者が出現。戦国の世の中にタイムスリップしたのか、それともあまりの暑さで幻影を見ているのか。しばらく見ていたら楽しそうに女子大生の皆さんと記念撮影。何だ何だ!。

 と言うことで、若武者の皆さんは市役所観光課のスタッフです。女子大生は先日交流プログラム協定を締結した国際教養大学の皆さんで、偶然に角館を訪問していて、グットなタイミングで記念撮影と相成りました。
 実は観光課では11日を侍の日と勝手に解釈していて、お客様に武者姿を披露するサービスを行っています。つまり十の下に一で、士(サムライ)と言うわけです。

 これは楽しい企画です。そのうち、お姫様やらお殿様も登場するのでは…。

2014年7月11日金曜日

フットパスの皆さんと

昨日夕方、日本フットパス協会の皆さんやNPO法人みどりのゆびの皆さんが来庁してくれました。神代の金峰神社を訪ねるなど、仙北市内でのフットパス事業を立ち上げしながら、3日間滞在をいただけるとのこと。

 ところで「フットパス」って何?と思われた方もおいでかと…。フットパスは森林や田園地帯、古い街並みなど、地域に昔からある「そのままの風景を楽しみながら歩くことができる小径(こみち)」のことです。イギリスが発祥と言われていています。日本でも様々な地域で取り組みが始まっていて、県内では由利本荘市が日本フットパス協会に参加しています。

 歩くことでの発見や、健康増進にフットパスは理想的です。毎年、参加自治体が持ち回りで全国大会も参加していて、仙北市を知っていただく機会にもなります。正式な加盟に向けて準備を進めたいと思います。

2014年7月7日月曜日

仙北市消防訓練大会

平成26年度の仙北市消防訓練大会を開催。会場は角館落合野球場の駐車場です。朝から絶好の訓練日和で、気温がガンガン上昇。でも団員の皆さんは気合いが入っていて暑さも何のその!。素晴らしい訓練大会でした。

 小型ポンプ操法と規律訓練の成績結果は次の通り。

【小型ポンプ操法】
優 勝 第4分団2班
準優勝 第8分団2班
第3位 第10分団2班
第4位 第10分団1班
第5位 第5分団3班
第6位 第4分団1班

【規律訓練】
優 勝 第9分団
準優勝 第8分団
第3位 第4分団
第4位 第6分団
第5位 第7分団
第6位 第10分団
第7位 第2分団

 皆さんご苦労様でした。

2014年7月4日金曜日

角館地域審議会の協議から

写真は第3回角館地域審議会(柴田政幸会長)の協議の様子です。さて地域審議会は、市町村合併で地域住民の意見が合併自治体の施策に反映されにくくなるとの懸念から、きめ細やかな住民意見の行政への反映を目指すために、合併特例法の中で明文化されている組織です。

 角館地域審議会の今メンバーのテーマは、
1.所得10パーセント向上の具体策
2.人口減少対策
 の2点。

 審議会では、所得対策については農業関係、観光関係、商工関係、共通事項、その他…という区分を設け、それぞれに具体的な提案づくりを進めています。
 人口減少対策については少子高齢化、労働者人口の転出、施設・環境整備…などの区分を設定して協議が進んでいます。

 今回の議論で印象的だったのは、雇用の場づくりが所得の向上にも、また人口減少にもとても有効との意見で一致したこと。自分も同感です。なお提言書のとりまとめは、9月までに整え、10月には市長への提言書としてまとめたいとのことでした。このスケジュールであれば、翌年度の予算編成に間に合います。

バイオエネルギーセンターから出火

皆さんには、大変に申し訳のない事態となっています。昨日の16時13分頃、西木町に建つ秋田スギバイオマスセンター(木質バイオマスガス化発電システムで電気と熱をつくる施設)が火事になって、隣り合っているクリオンとにしき園、ご近所の皆さんに一時避難をお願いしました(避難解除は19時20分)。同センターには揮発性の高いアセトン20リットル缶×3缶があり、爆発したら大変との判断です。

 にしき園には92名の入所者が、クリオンには14名の宿泊客がいました。にしき園の入所者の皆さんは、移動に車イスが必要だったため、市役所をはじめ、多くの皆さんに介助サポートをいただきました。日頃から避難訓練を行っていただけに、混乱や体調を崩された潟などはありませんでした。避難先は仙北市役所の西木庁舎と西明寺小学校体育館です。車輌や人員提供、また夕食の避難先への搬送などで、仙北市社会福祉協議会、県南福祉会清流苑、愛仙の方々など、本当にご支援をいただきました。重ねて御礼を申し上げます。

 今も現場で出火原因など調査が行われていますが、第1発見者などの話を総合すれば、出火場所は発電設備建屋のチップ乾燥機付近とのことです。実は同センターは、7月1日から水蒸気実験(炉内温度を高めるため)の準備に入り、昨日7月3日から7月5日まで3日間の予定で実験を実施する予定でしたが、その作業との関連性は低いと見ています。

 火災は消防の皆さんのご尽力で早い時期に鎮火しました。難しかったのは電気の復旧でした。電気がなければクリオンではお客様にサービスができないし、にしき園には入所者をお泊めすることができない…。発電車や発電機の調達、他施設への空き室の確認など、二重三重の対策を取っていましたが、電気保安協会と東北電力のご協力で、20時に電気が復旧。これで避難先から入所者をお迎えする準備が整ったことになります。消防団の皆さんが自主的に車イスを押して、避難先からにしき園に入所者を連れてきてくれました(写真)。本当に本当にありがとうございました。また深く深くお詫びを申し上げます。

2014年7月3日木曜日

藤井さんチャレンジ賞特別賞受賞

昨日、「女性のチャレンジ賞特別部門賞」を受賞した藤井けい子さん(西木町小淵野)が、受賞の報告にお出でくださいました。式典は6月27日に首相官邸で行われ、管義偉官房長官(写真右、左が藤井さん)や森まさこ男女参画担当大臣の出席で賑やかだったそうです。

 藤井さんはNPO秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会の理事長として受賞されました。表彰理由としては「これまで農家の女性が培ってきた暮らしの知恵や技術を、都市住民を受け入れる農家民宿というカタチで社会に還元。東北初の農家民宿・泰山堂を開業し、これを機に県内農村女性の起業熱が高まり、以後、秋田県は7年連続で女性の起業者数が全国1位になるなど、大きな成果を上げている。そのネットワークで現在はNPO秋田花まるっグリーン・ツーリズム推進協議会理事長として活躍中」などです。

 藤井さんは農家民宿をはじめる前、今から30年ぐらい前かな…、集落内で農家のお母さんたちと「蜂の巣会」という親睦会を主宰していました。その活動がとても楽しく、広報で取材させてもらった記憶があります。来年は泰山堂20周年とのことで、「そんなになるんだね~」とお互い見合ってしまいました。おめでとうございます。これからもご活躍を!。

2014年7月2日水曜日

AIUと国際交流プログラム協定

写真は、昨日行われた「仙北市と国際教養大学の国際交流に関する連携プログラム協定締結式」での記録撮影の1枚。真ん中が鈴木典比古理事長・学長、左は青柳宗五郎仙北市議会議長です。締結式は大学内のカフェレストラン。大きな窓とその向こうに見える木々の緑で、とても気持ちの良い空間でした。

 ところで「今になって協定?」と思った皆さんも多いと思います。自分も「少し遅かったかな」と反省をしています。だって国際教養大学(通称:AIU)の学生さん達、よく仙北市内で見かけます。お祭り会場にいる外国からのお客様に声をかけて、AIUの皆さんだったこと頻繁にあります。グリーンツーリズムや海外からのお客様をおもてなしする会場で通訳をしてくれたり、湖畔でカヌー体験の先生をしていたり、火振りかまくらで俵をブンブン回していたり…。協定の有無にかかわらず、AIUと仙北市の交流はドンドン進んでいるのですから。

 この度の協定締結は、それぞれの市民個人や、市民団体とAIU学生の自発的な交流活動を、継続的にさらに高次的に展開することで、仙北市として果たすべき役割をきちんと担おうという覚悟です。国民文化祭、モーグル競技のワールドカップ大会、角館高校での外国語社会人講座の開設、小・中学生の英語教室、ユニバーサルツーリズムの展開など、AIUとの交流プログラムは欠かすことができない要素です。仙北市は市の全てがAIUのセカンドスクールに活用いただける素材の宝庫です。
 鈴木理事長・学長は、「文化と歴史、重要な町並み、そして特産品、日本各地から本学に所属する生徒はもちろん、海外の子ども達にとって仙北市は正に日本文化の集積地。英語で英語教育を行う英語道場などの開設も考えてみたいと思います」と話してくれました。

秋田銀行と連携し空き家解を進めます

秋田銀行では、「空き家解体ローン」と言う金融商品の運用が始まりました。この運用に合わせて大仙市・美郷町・仙北市の市町民には、さらに低利な貸付けとすることとし、6月30日、秋田銀行と3市町間で覚書を取り交わしました(写真:右から大仙市長・湊屋頭取・自分・美郷町長)。

 全国的に問題となっている空き家対策ですが、危険な状況となっている老朽空き家を取り壊すにも、空き家の所有者(権利者)は相応のお金が必要になります。空き家は個人の財産で、それにお手伝いをすることはできますが(仙北市では平成25年1月から解体工事費に補助を行っています)、市が主体となって取り壊すことは現法では限界があります。法律の整備が遅れている中で、秋田銀行の今回の「空き家解体ローン」は解体を考える多くの皆さんに朗報だったと思います。

 仙北市の場合は、今年の4月1日現在で空き家数が547軒、このうち危険な状況の老朽空き家は64軒という状況です。空き家周辺にトタンが散逸したり、雪の重さで倒壊の危険があったり…、隣家は大変な苦悩を抱えて日常を過ごしているお話しを聞きます。防犯対策としても、また多くの観光客の皆さんをお迎えする自治体としても、取り壊しを加速したいと考えていましたが、このローンは新たな法の整備にも影響力のある取り組みになると感じています。