秋田銀行では、「空き家解体ローン」と言う金融商品の運用が始まりました。この運用に合わせて大仙市・美郷町・仙北市の市町民には、さらに低利な貸付けとすることとし、6月30日、秋田銀行と3市町間で覚書を取り交わしました(写真:右から大仙市長・湊屋頭取・自分・美郷町長)。
全国的に問題となっている空き家対策ですが、危険な状況となっている老朽空き家を取り壊すにも、空き家の所有者(権利者)は相応のお金が必要になります。空き家は個人の財産で、それにお手伝いをすることはできますが(仙北市では平成25年1月から解体工事費に補助を行っています)、市が主体となって取り壊すことは現法では限界があります。法律の整備が遅れている中で、秋田銀行の今回の「空き家解体ローン」は解体を考える多くの皆さんに朗報だったと思います。
仙北市の場合は、今年の4月1日現在で空き家数が547軒、このうち危険な状況の老朽空き家は64軒という状況です。空き家周辺にトタンが散逸したり、雪の重さで倒壊の危険があったり…、隣家は大変な苦悩を抱えて日常を過ごしているお話しを聞きます。防犯対策としても、また多くの観光客の皆さんをお迎えする自治体としても、取り壊しを加速したいと考えていましたが、このローンは新たな法の整備にも影響力のある取り組みになると感じています。
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