2010年12月28日火曜日

窮状は笑い飛ばせ!


 イスラム諸国など、世界的に活躍を続ける報道カメラマン(戦場カメラマン)渡部陽一さんのそっくりさん。多少のふくよかさを差し引けば、そっくりです。

 メンズ秋田ソーイングとそのグループ企業の皆さんにご案内をいただき、忘年の懇談会に出席しました。会場は田沢湖畔ハートハーブ。「今年が底で、来年は素晴らしい飛躍の年になって欲しいと思います。でも万が一、厳しさが続いても、それでも日本の国は国際社会では超優等生です。自信を持って、また金銭以外の価値観を大切にできる感性を磨ける一年となりますように」とごあいさつをさせてもらいました。

 写真は、恒例の社員企画ショーの一コマ。他にもたくさんのキャラクターが登場しましたが、ブログにアップは余りに危険で…。全部が大笑いで、元気をもらいました。窮状は笑い飛ばせ!です。

 今日はお役所のご用納め。でも市役所にはそんなムードはどこにもありません。仕事です。ご苦労様です。
 さて来年は、ピョンピョン跳びはねるくらいの飛躍の年になりますように。

2010年12月26日日曜日

西湖


 富士河口湖町役場での記者会見を終え、一行は西湖へ。いよいよクニマスを絶滅から救ってくれた湖に行くことができます。

 西湖は河口湖の上流部に位置しています。地元の方々の話では、富士五湖は全て湖底が繋がっていると言われている…、みたいなお話しをよくされていました。だとしたらクニマスは他の湖にいる可能性も出てきます。とても美しい湖でした。三浦代表理事にお聞きすると、「毎年5月30日には、湖畔の一斉清掃を行ったりする意識のある地区で、そんな取り組みがずっとあったからこそ、クニマスは生き延びることができたとも言えるでしょう」。なるほど。

 ところで、さかなクンと最湖の約束。「必ず田沢湖に来てくださいね」「行きます。私はスキューバもやるので、是非潜ってみたいと思います。秋田には尊敬する中村征夫先生(潟上市出身のプロカメラマン)の故郷ですし。二人で潜ることができたら楽しいと思います」と答えてくれました。

 たくさんの皆さんと出会えた2日間でした。感謝を申し上げます。

富士河口湖町を訪ねて


 26日午前10時、富士河口湖町役場到着。富士河口湖町は富士山の麓に広がる美しい町です。富士五湖のうち、河口湖・本栖湖・西湖・精進湖があります。12月15日のクニマス発見以来、大勢のマスコミ関係者が押し寄せていると言います。日曜日の来訪にも関わらず、玄関口から多くの町職員のお出迎えを受けました。

 2階に上がり、大勢の報道関係者がカメラをセットしている会議室に。すぐ奥の応接室では渡邊凱保(わたなべよしやす)町長とさかなクンが会談中とのこと。その間、町議会の古屋一哉議長、西湖漁業協同組合の三浦保明代表理事、西湖観光協会の三浦美信会長、本栖湖漁業協同組合・観光協会の渡辺進組合長・会長などどごあいさつ。

 そうこうしているうちに渡邊町長、さかなクンが登場。共同記者会見が始まりました。

 はじめに自分から来訪の目的について説明。「町の皆さん、漁協の皆さんには大変なご迷惑をおかけしているのかも知れません。そうだったら済みません。お詫びを申し上げますが、でもそれ以上に、これまでクニマスを育ててくれたこと、またクニマスが育つ自然環境の保持にご尽力いただいてきたことに、心から感謝を申し上げます。どうかこの後、クニマスの里帰りプロジェクトにご支援をください」とお話しをさせていただきました。

 渡邊町長は、「クニマスが発見されてから、たくさんの皆さんからお問い合わせをいただいています。山梨県と一緒に、今後のクニマスの保護の仕方などを検討したいと思っています。すぐにできることには限りがありますが、仙北市とは長いお付き合いとなることを期待します」とお話しをいただきました。

 さかなクンは、「絵を描くのが大好きで、今回もその資料にと言うことで西湖漁協の三浦さんに魚体の提供をお願いして、届いた魚の中にギョギョッ!みたいな魚がいて、これを中坊教授に見てもらったら…。なんとクニマスでした。里帰りプロジェクトで、私ができることは何でも言ってください。協力させてください」とお話しをいただきました。

 田沢湖から会見に同席した皆さんも自己紹介をして、三浦久さんからは、以前本栖湖や西湖に受精卵を送ったときの手紙や請求書など、大変貴重な資料のコピーをまとめた冊子の贈呈もあり、終始なごやかに時間を過ごすことができました。
 皆さん本当にありがとうございます。

2010年12月25日土曜日

矢口さん・西木さん合流


 写真は25日午後8時15分、富士河口湖町の富士レークホテルで行われた共同記者会見の様子。左からマンガ家の矢口高雄さん、秋田県立大学の杉山秀樹さん、自分、田沢湖観光協会の佐藤和志さん、田沢湖に生命を育む会の三浦久さん、同じく西木正明さん。

 進行役の市総務部企画振興課の佐藤強課長が、6人に一人ずつ現在(クニマス発見を受けて)の感想を聞きました。ホテルで合流した矢口高雄さんは、「釣りキチ三平で描いた地底湖のストーリーがそのままで、夢のような現実」と話し、また西木正明さんは「例えれば日本オオカミが発見されたような大事件。これから更に田沢湖再生にのめり込める」と話していました。

 秋田から同行のテレビ・新聞社に加え、山梨県地元のマスコミも参加し、世紀の大発見に立ち会った感動を共有することができました。とにかく西湖の皆さん、山梨県の皆さんに感謝感謝です。

幻の魚「クニマス」


 中坊教授の研究資料室で、西湖から捕獲したクニマスと対面。写真の白っぽい大きな標本が、京都大学で以前から保存していたクニマス。手に持っているのが、今回西湖で捕獲したクニマス。そんなに大きなクニマスではありません。

 黒ずんだ肌、ヒレが大きいなあ。イメージしたような「きかにゃ顔」ではなく優しそう。三浦久さんが、無言でジッと見つめています。きっとクニマスを探し続けて亡くなった、お父さん(久兵衛さん)を思い起こしているに違いありません。取材陣から「どんな気持ちですか」と訪ねられ、「何とも言葉が出ません」と答えていた久さん。そうですね。こんなとき言葉はいりません。

 西湖のクニマスが小型なのは、まだ成魚ではないのか、はたまた生息地の環境に影響されているのか。三浦久さんと立ち話。「もしかして、田沢湖に戻せば大きなクニマスになるんじゃないですか」…。

京都大学の中坊教授に御礼


 25日午後1時、京都大学構内の総合博物館で、中坊徹次教授(農学博士)と面談。同行いただいた県立大学の杉山秀樹先生とは旧知の仲。

 中坊教授がクニマス発見に至る経緯を紹介。さかなクンの活動に協力し、イラスト製作で、西湖からヒメマスを送ってもらった中に、黒いマスが混じっていたとのこと。「これは何でしょう」と問い合わせがあり、地元に確認。特別に許可をもらって再度網を入れたら、水深30mくらいから再び黒いマスが引き上げられたそうです。ヒメマスにしては生息水深が深すぎ、また季節はずれで産卵の形跡もあって、「もしや」と思い当たり…。

 中坊教授は世紀の発見を公表することを、しばらく躊躇していたと心情も披露。「クニマスを見てもらい、理解してもらうことが大切です。受精卵から育てるることは、現在の技術では不可能ではありません。西湖の他、本栖湖でも生きているかも知れないし、個体数は案外あることが予想されます。これまでと同様、地元漁協の権利を尊重しながら捕獲したり、食べたりすることの方が良いと思います」と熱く語ってくれました。

 自分はあいさつで、「発見にご尽力をいただいたことに、心から感謝を申し上げます。昔、クニマスを研究していた川村先生(この縁でクニマスの種名がオンコリンカス・カワムレーに)、そして今回の中坊教授、共に京都大学で、クニマスと京都大学の運命の糸を感じます。中坊教授、杉山先生など、多くの専門家の方々からご指導をいただきながら、クニマスの里帰りを進めたいと思います。これまでも田沢湖再生活動を地元市民は行ってきました。けれども、いくら頑張ってもクニマスは甦らないと言う思いがあり、さらに一歩を踏み出すことができていませんでした。クニマスの発見は、田沢湖再生に確かな必然性を生み出してくれました」とお話しをさせていただきました。

2010年12月24日金曜日

田沢湖・角館観光ロゴ発表


 午後2時30分、県庁記者クラブで「田沢湖・角館観光ロゴマーク」の発表会を行いました。写真は左から審査委員長の官能右泰教授(秋田効率美術短期大学)、自分、大山誠部長(市観光商工部)。

 ロゴマークは、市の観光戦略会議から8月9日に緊急提言をいただいたもの。田沢湖と角館と言う県下で2大ネームを有する仙北市ですが、さらに発進力を強化し、無いものを補い合っての観光商品造成を行うために、統一ブランドを立ち上げることにしました。これは全国・世界に向けたクリスマスプレゼントです。仙北市の観光ブランド力の強化は、秋田県にとっても有益に作用するに違いありません。

 さて発表のロゴマーク、田中利夫さん(神戸市在住)62歳からの応募作品です。官能教授から、最後の最後まで競い合った作品があったことも報告がありました。画面が小さくて分かり難いかも知れませんが、丸線は田沢湖を表し、直線は角館を表しています。応募総数214点中、高度なバランスで融和している秀作だと思います。

 これから、観光ポスターやパンフレットなどに使用されます。使いたいと言う方にも無料でデータを進呈します。詳しくは市観光課にお問い合わせください。

2010年12月23日木曜日

陛下のお言葉


 お誕生日に先立って開かれた記者会見で、陛下がクニマスの発見に触れたことを知りました。以下、お話しになったあらましを、ご紹介します。

 「~生物多様性年も終わりに近い頃、日本の淡水魚が1種増えました~」とお話しが始まり、「~クニマスは田沢湖にだけ生息していましたが、昭和の10年代、田沢湖の水を発電に利用するとき、水量を多くするため、酸性の強い川の水を田沢湖に流入させたため、絶滅してしまいました~」と経緯を説明されています。さらに発見したクニマスを「~本当に奇跡の魚と言ってもよいように思います~」としました。クニマスの思い出もご披露され、「~クニマスについては、私には12歳の時の思い出があります。この年に、私は、大島正満博士の著書“少年科学物語”の中に、田沢湖のクニマスは酸性の水の流入により、やがて絶滅するであろうということが書かれてあるのを読みました。そしてそのことは私の心に深く残るものでした~」と述べられました。
 また今後については、「~これまで西湖漁業協同組合が西湖を管理して、クニマスが今日まで守られてきたことを考えると、現在の状況のままクニマスを見守り続けていくことが望ましいように思われます。その一方、クニマスが今後絶滅することがないよう危険分散を図ることは是非必要です~」とお話しになりました。

 感激しました。陛下が12歳の時から長きに渡り、田沢湖のクニマスをお心にお留めいただいていたことを、初めて知りました。陛下のお話のように、危険分散を図る上で、田沢湖の再生とクニマスの里帰りを、是非とも叶えたいと思います。

※写真は西湖。水深が71.2mあり、富士五湖の中では本栖湖とともに不凍湖。

仙台にて


 昨日の夕方から仙台です。新幹線が強風で何度も止まり、大幅に時間が遅れ(払い戻しがあったほど)て、やっと着くことができました。約束していた方も夜の予定をキャンセルして待っていてくれました。ありがとうございました。

 さて、急きょ出張に出たのはクニマスの件。設立したプロジェクトへの協力を依頼するためです。気付かなかったこともアドバイスいただきました。お話しの中で聞いた言葉。「市長、急いだらダメです。田沢湖再生はこの後に何10年かかるか分からない大事業です。自然を取り戻すにはそれくらいの覚悟が必要です」…。

 おっしゃる通りです。

※写真はJR仙台駅。払い戻しの人・人・人…。

プロジェクトの目標


 21日、田沢湖にクニマスの里帰りを進めるプロジェクトが正式に設立となりました。構成は仙北市各課(企画振興課・農山村活性課・文化財課・観光課)と、秋田県各課(環境管理課・自然保護課・農林政策課・水産漁港課・農林水産技術センター・水産振興センター・仙北地域振興局・地域活力創造課)です。
 市からプロジェクトの事業内容などについて説明し、県に協力を求めました。事業メニューは、成魚の入手、養殖の開始、田沢湖と西湖の友好提携、中坊先生、さかなクンなどへの名誉市民賞の贈呈、県の魚への指定、男鹿水族館または田沢湖分館での水槽展示など…。
 究極の目標は、もちろん田沢湖再生です。70年前の自然体系を復元しない限り、本当のクニマス里帰りは叶いません。

 さて25日~26日、京都大学の中坊先生や富士河口湖町の西湖関係者などとお会いし、上記の実現性についてもお話しをさせていただきます。田沢湖再生がクニマスの発見で、劇的に動き出したような気がします。2009年6月11日の旧ブログ(閉鎖)を読み直しています。

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《旧ブログ記事》

 田沢湖畔のたっこ茶屋横で、集落の皆さん等がコツコツと彫り進んできた丸木舟は間もなく完成し、進水の日を迎えようとしています。
 今から4年前、茶屋の裏山から樹齢150年と言われる杉の大木を切り出し、その後しばらく乾燥のために放置していた巨大丸太。昨年6月23日に「斧入れ式」を行った後、提案者の三浦久さんを中心に、集落の皆さん、田沢湖に生命を育む会、そして応援隊が少しずつ作業を進めてきました。
 今から70年前、田沢湖は多くの魚族が生息する、静かで豊かな湖だったそうです。それが戦時下の電源開発・食糧増産という国策で、玉川の強酸性水を導水。下流では湖で薄められた湖水を利用して、開田と稲作が飛躍的に進みました。でもクニマスをはじめ魚族は死滅。以降、田沢湖は死の湖に…。

 三浦久さんのお父さん、漁師だった久兵衛さんの記録には、

「クニマスは毒水に苦しくなり、真水のある深い所へ入って行った。やがて死滅してしまったと思う。それ以外の魚は真水の流れ込む沢に、まるで突き刺さるように集まり、数年でいなくなってしまった」
 とあります。

 田沢湖に生命を復活させたい。子どもたちの素朴な疑問「どうしてこんなに綺麗な湖に魚がいないの?」に胸が痛む思いです。これから50年、100年の歳月を費やす覚悟で、田沢湖再生に踏み出さなければいけません。自分が政治の世界に進んだ理由の一つも、ここにあります。丸木舟は往時の田沢湖の象徴です。
 舟の復活は、多くの意味を持つできごとです。

2010年12月21日火曜日

12月定例議会・終了


 12月定例議会が終了しました。提案をさせていただいた案件は、一部を除き原案で可決いただきました。一部…、それは一般会計で補正をお願いしていた市民サポートセンターの開設費など約435千円です。この経費は議会の皆さんから減額修正案(補正しない案)が提出され、これが可決となりました。

 市民サポートセンターは、市内10ヶ所に設置を予定した行政センターです。地域運営体の支援や高齢者サポート、災害対策、保健指導、コミュニティ活動や公民館活動、各種証明書の発行など、行政の“地域前線基地”的機能を想定しています。地域職員として市役所職員が3~4名を配置して、この職員が日常的に地域の皆さんを訪ね歩き、見守りや相談業務、市の各部への取り次ぎをを行う構想でした。

 議員の皆さんからは、「理念は理解できるが、進め方に問題がある。現在の組織で住民サービスは不可能なのか、集落対策は他にもあるのではないか」などのご意見をいただきました。

 自分は議会の閉会あいさつで、「特に高齢者支援・防災・集落の存続など、その対応は待った無しの状況。この現状に対する危機意識を議員の皆様と共有できなかったことは誠に残念。市民サポートセンターと地域運営体は不可分な構成であることは、当初からご説明を申し上げてきた通り。今回の議決により、地域運営体が機能不全とならないよう対応を急ぐ。再度、ご指摘をいただいた事項を見直し、市民サポートセンター像、また現在の3庁舎体制から機能の一体型庁舎への移行の道筋、さらには市民分権の基本条例案など、ご協議いただく機会をいただければと考えている」と、お話しをさせてもらいました。

2010年12月20日月曜日

ライオンズクラブからプレゼント


 今日の午前、角館ライオンズクラブの皆さんから角館中学校に、自走用スチール車椅子とチェアー型タンカのプレゼントがありました。

 角館ライオンズクラブは、1970年設立以来、例会の開催回数が1000回となったことを祈念し、クラブの事業費とクラブ員の寄付で機材の購入を計画。先ごろ準備が整ったことから、菅原一正会長(右から4人目)をはじめ、茂木役員、相馬役員の3人が同校を訪問し、寄贈を行ったもの。子どもたちの福祉教育の教材として、また実用備品として活用して欲しいと話していました。

 以前も同ライオンズクラブは、市にADE(自動体外式除細動器)を寄贈くださっています。ありがとうございます。

2010年12月19日日曜日

保護者との意見交換会最終日


 今日は保育園・幼稚園の保護者との意見交換会最終日。会場はにこにこ保育園です。日曜日の午前という“もったいない時間”にも関わらずご参加くださり、本当にありがとうございます。

 今日も気が付かなかった幾つもの視点をいただきました。一時保育の在り方について、幼稚園バスの運行について、就学前の子どもたちには、やっぱり幼稚園教育が必要ではないかという意見、さらに冬期間の園舎周辺の安全確保(園に向かう車の導入路の凍結など)、また子どもたちのストレス発散には、体育館などの施設を使い勝手良く貸し出す仕組みが必要…。いろいろネタを仕入れることができました。来年度の予算に反映できるよう努力します。

 これまで土・日開催にも関わらず「保育サービス」をしてくれた各園の先生方、毎回付き合ってくれた高藤長寿子育て課長、さらには下総部長、黒沢所長…、ご苦労様でした。ありがとうございました。

郭さん、ご活躍を!


 東京の代表所に6年勤務された郭仲熙先生(写真左)、1月に台湾にお帰りになるとのことで、「こりゃ、キチンとお送りをしなきゃ」と言うことに。それで穂積志秋田市長(写真右)も駆けつけ、特注の記念品もお渡しするなど、盛大な送別会になった次第です。郭さんには、仙北市も本当にお世話になりました。

 会場の鶴の湯には、仙北市国際流協会の高橋会長ほか、郭さんファンが勢揃い。そんな面々を前に郭さん、「故郷に帰ることになったというか、故郷を後にすることになったというか、複雑な思いです。でも3年したらまた帰ってきます」と惜別の辞。日本にたくさんの友人を持つ郭さん、その中でも特に親しくさせていただいた方々が多いと聞く秋田・仙北の一人として、早くのお帰りをお待ちします。それまで郭さん、台湾でのご活躍を!

結婚おめでとう


 昨日は、市役所にお勤めいただく若いカップルの結婚ご披露宴、感動的でした。アットホームで笑いの絶えない時間を過ごしたので、飲み過ぎ、食べ過ぎ…もう大変。会場のホテル森の風は初めてでしたが、とってもムードがありグット。また行きたい!

 美男美女カップルです。お二人とも田沢湖病院にご勤務で、新郎は羽川勝紀さん、新婦は菅原樹里さん。どんな夫婦になるのか、お二人のサービスで披露宴中の随所に見せてくれて、楽しかったァ。写真はケーキの入刀後に行われた甘~い「ア~ン」の儀式。ところがお二人は、まあ口に入りきれないほど、大きな大きなケーキ塊を詰め込もうと必死。戦闘とも言えるテンションを感じました。お幸せに。

2010年12月18日土曜日

クニマス里帰りプロジェクト


 雪が降りました。また長い冬の始まりです。でもいつもの冬とは少し違うような…。ワクワク感があります。クニマス生存情報が飛び込んで数日、その余波と希望は、さらに大きなうねりになっています。

 秋田県立大学の杉山秀樹先生は、昔から活動を共にいただいた方です。桧木内川でのアカザ調査、田沢湖に生命を育む会の勉強会など、自分にとっては知恵袋的存在です。クニマス・ウオンテットでも“審判長”をお願いしていましたが、その杉山先生や田沢湖の関係者と一緒に、山梨県西湖に御礼行脚をします。今月25日~26日にかけて、山梨県側の皆さんに「ありがとうございます」とまずは伝えたいと思います。そして何とか里帰りの手法を探りたいと思います。さかなクンにも御礼のメールを送信してみました。読んでくれたかな…。京都大学の中坊先生にも会えそうです。市では企画振興課が、県では地域活力創造課が、クニマスの里帰り支援に一生懸命です。

 「クニマス里帰りプロジェクト」を立ち上げました。西湖の関係者の皆さんに御礼をしながら、学術的な視点、交流を通じて、クニマスの里帰りを進めます。

2010年12月15日水曜日

クニマス生存!!

 本当にビックなニュースが飛び込んできました。田沢湖の固有種で70年前に絶滅したと言われていた“クニマス”が、山梨県の西湖で生存していたんです。涙が出るほど嬉しいです。長く生き別れた肉親の消息が判明し、元気に生きていた…みたいな感動です。報道の情報しか分かりませんが、さっそく市職員が県庁に走りました。

 すぐに思い出されたのは、数年前に亡くなった三浦久兵衛さんのこと。以前から本栖湖にクニマスが生存しているかも知れないと、山梨県の現地に赴いたり、地元の漁協さんと交流したりしていましたが、三浦さん、健在だったらどんなに喜んだことでしょうか。

 田沢湖に生命を育む会の皆さん、田沢湖畔の皆さん、仙北市の皆さん、秋田県の皆さん、クニマスが生きていたことに、大大感謝です。西湖周辺の皆さん、山梨県の皆さんにも大大大感謝です。そしてクニマスさんには、大大大大感謝です。

 クニマスの里帰り、早く実現したいなあ。

※クニマスの写真がありません。ああ、早く会いたい。

2010年12月12日日曜日

雲沢地域運営体・設立


 市内6番目の「雲沢地域運営体」が、本日正式に発足しました。高橋惣十郎委員長など、準備委員会が9月から何度も会議を開き、設立に漕ぎ着けたものです。本当に良かった。そしておめでとうございます。

 雲沢地域には、雲然・西長野・下延・八割の4つの地区があります。各自治会の役員の皆さんの努力に感謝いたします。事業計画では、河川環境保全事業(入見内川の歴史調査・水質調査・ハザードマップ作成・浚渫事業)、高齢者障害者支援事業(支援活動調査・除排雪支援活動)、地域特産物研究事業(雲然柿に関する調査・加工品の研究販売)、地域文化の継承事業(子どもと高齢者の世代間交流活動・文化祭)、地域安心安全対策事業(交通安全看板設置)などがありました。

 役員選出では、これまで準備を進めてきた委員会の皆さんが役員・代議員に選出され、会長には高橋惣十郎さんが選出されました。これから行政と一緒に雲沢地域の存続をかけ、活動が始まります。

西保育園のお友達と


 雲沢地域運営体の設立総会がある集落センターで、何やら楽しげな声。もしかしたら…と思い1階の和室をのぞくと、やっぱり!!。西保育園(センターと隣接)のお友達と父兄が集まって、クリスマス・パーティをやってます。

 「まんじまんじ、鼻きぐごど~。イッピャやれ!」とありがたいお言葉。グラッときましたが何とか我慢できて、「んだら、サンタさん役やってね」のリクエストに、これは応えなければとプレゼントを手渡しさせてもらいました。その後、記念に撮ったのがこの写真。大きくして見てください。自分のハゲ頭には、可愛い赤いリボンがあります。小さなお友達のお母さんが貸してくれました。「これでなんぼが寒ぐねべ」ってか。

第2回保護者と語る会


 先週から始まった保育園児の保護者と語る会。今日は田沢湖の生保内保育園・幼稚園を会場に開催しました。前回との違いは幼稚園児のお父さん・お母さんも参加をいただいたこと、あとは開催時間を午前9時30分からとしたこと(この時間帯の開催の方が参加しやすいみたいです)。

 自分は「例え、今後数年間で少子化がさらに進み、待機児童・保留児童は黙っていても解消される…、みたいな思考回路を行政は持ってはダメです。そもそも少子化対策に無力な市役所こそダメです」みたいなお話しから始まって、保育士さんの確保に難儀をしていること、面積用件が満たせないのであれば、園舎の増築だってしなければいけないこと、民営化も検討をしている等々、あっちこっちオシャベリさせてもらいました。

 参加をいただいた20名ぐらいの皆さんからは、「保育園の給食は、アトピー対策など細かな配慮があって嬉しい」や、「子どもが急に病気になった時や病後の世話を、何とかサポートしてもらえる仕組みはないか」、「おやつのお菓子や飲料を考えて」、「田沢幼稚園に送り迎えするのが恐い季節になって、バスなど考えて欲しい」、「インフルエンザの予防接種など、病院に行かなくて(病人がいるところに行かなくて)済むように各園や学校で接種できないか」…。いろいろと気付きをいただいた会でした。ありがとうございます。

2010年12月11日土曜日

秋田・未来への羅針盤


 いろり塾ネットワーク主催の講演会に出席。場所は秋田市ユースパルです。写真の奥手の方は増田達夫さん、手前の方はニコラ・ド・メスチェさん。増田さんは現在名古屋商科大学大学院教授、ニコラさんは三菱商事本社で電気自動車やリチウムイオン電池のチームに所属しています。

 とても刺激的な講演会でした。増田さんは外務省、通産省と歩み、その後1991年まで秋田県庁の商工労働部長を務めています。さらにその後は石油公団の解体処理、国際エネルギー機関局長、アジア太平洋エネルギー研究センター所長などなど、まあ国際的に活躍しています。その増田さんが「秋田・未来への羅針盤」と題して、これからの秋田構築の視点を、5つのキーポイントでお話くださいました。①最悪でも子々孫々がで生きられるようにすること。②地域の強みと弱みを明確化して冷静に計算に組み入れること。③独自の情報ネットワークで未来を予測すること。④答えを他者に求めないで自ら考え抜くこと。⑤自らの運命を他者に委ねないこと。 その通りです。元気が出てきたぞ!!。

 さてニコラさん。彼のお父さんはフランス人、お母さんは日本人とのこと。そのお父さん、フランス国内ではとっても有名な方らしい…。で、何だか運命の出会いのような方でした。今、仙北市が標榜している分野を、実際に商社で仕事としているわけですから、何とかして、市に引きずり込むぞ~。

県教育庁の説明会


 11日午前、角館交流センターで県教育庁主催の「角館地区統合高校整備構想(案)説明会」がありました。「明日の県立高校を考える市民会議(藤川浄之委員長)」の皆さんや、一般の傍聴の方々、市議会議員の皆さん、そして自分や政策推進課職員などが参加をしました。

 県側から根岸均教育長、白山雅彦参事兼高校教育課長、和泉良正総務課施設整備室長などが出席し、12月議会で成案化予定の現案の説明をいただきました。ソフト面では、市が要望した1校2校舎のこと、規模やカリキュラムのことなどについて、案にどのように反映されたかが中心でした。自分は市として要望していた専攻科や社会人履修コースの設定が記述されていないことを質問。検討の上、何とか盛り込んで欲しい旨をお願いしました。
ハード面では、全面的に新築するのか、またはスーパーリニューアル(基礎や柱はそのままでの大規模改修)なのかが新たな情報です。建築基準法の改定などを踏まえ、県は昭和45年を境に、それ以前の建築であれば新築、以後であれば大規模改修との基準指針を持っていました。角館高校は基準的に大規模改修を検討しているとの説明でした。
 
 自分は、「角館南高校の同窓会の皆さんが、以前から県議会に提出していた誓願(南高校の整備充実に向けた要望)を取り下げる申し出をしたことは、大変に大きな判断だったと思います。そのことを重く受け止め、今後は統合整備を進めて欲しい」と、県教育委員会に申し上げました。

真崎さんのウット・アタッシュ


 写真は真崎森男さん(田沢湖神代在住で森工房のご主人)。何とこの方、技能オリンピック(木工部門)のメダリストです。スゴイ!。

 その真崎さんが、「出張に出かける際にでも持ち歩いてくれれば有り難い」と、桐のアタッシュケース「ウット・アタッシュ」を持って来てくれました。小さめの木製品は「ウット・ファイル」です。さすがに綺麗な製品で、持って歩いてキズを付けたりしたらヤバイかな…と言ったら、「その傷の付き具合、汚れ具合を使用しながら確認したい」とのこと。つまり自分はモニター役です。

 それだったら何とか勤まるかな、と喜んで預かりました。どこかで見たら「あれだな」と思い出してください。

JA秋田おばこの皆さんと


 JA秋田おばこの藤村正喜組合長はじめ、仙北市内支所長や職員の皆さんから、来年度事業等について要望をいただきました。

 今年、農業は例年以上に厳しくて、米貨の下落や作柄不作・猛暑・豪雨…、キリがないほど、これでもかこれでもかと痛めつけられた一年だったように思います。それでも来年また再生産に向け、農業を諦めないでもらうためには、様々な政策を準備する必要があります。要望をいただいた際には、良い機会だったので様々なお話しをさせてもらいました。JAからも要望書には書かれていない多くのお話しをいただくことができました。

 受け取った要望書はこの後、いろんな検討過程を経て、できるだけ政策として練り上げたいと思います。総合産業研究所に対する期待も大きいことを再認識しました。ファーマーズ・マーケットも面白いアイディアです。行動です。

2010年12月8日水曜日

浦山久二さん


 写真は田沢にお住まいの浦山久二さん。民生委員・児童委員の歓送迎会で、前会長としてごあいさつをしている様子をパチリ。役所の先輩であり、地域づくりの先人であり(田沢地域運営体の会長・NPOたざわ村の村長などなど)、さらに、これまで民生・児童委員の会長もしていたと言う人望の厚い方です。

 その浦山さん、ごあいさつで「皆さんと一緒に、地域福祉という大切な仕事に携わらせてもらえたこと、自分にとっても幸せでした」との言葉。ごあいさつにお人柄が出るとはよく言いますが、じゃあ自分はと省みると冷や汗が出ます。「夏の間、民生・児童委員の皆さんには、あの記録的な猛暑の中で、高齢者生活実態調査(市単独で行った聞き取りアンケート)にご協力をいただいて、心から感謝を申し上げます…」で、謝意が伝わったかどうか、これはマッタク不安です。

原辰徳監督


 原辰徳読売巨人軍監督です。右端で前フリをしているのが自分です。まあ何て言うか、原監督と同じフレームに入っての写真、家宝です。

 今回の仙北市訪問で、病院訪問は17回目なんだそうです。盛りだくさんの日程も笑顔で参加いただいて、魅力的な方でした。市立角館病院では、小児科外来で赤ちゃんを抱っこして、リハビリ中のお婆ちゃんと握手して、会議室で待っていた野球少年達には「野球が上手くなる方法は正しい努力」(内容は次号広報で紹介しているよ~!)の講話と実技で…。どれも時間を目一杯オシながら、汗を流し流し一生懸命でした。患者さん達も元気をいただけた様子。
 原監督、テレビで観るよりも、本物は大きくて痩せています。と言うことは、自分なんかテレビじゃぁ、どんだけ太って見えるんだろう。

2010年12月5日日曜日

保護者と意見交換会


 保育園・幼稚園に通っている子どもたちの保護者、在宅で子育てをしている皆さんなどにお集まりいただいて、市の子育て環境の課題などをお話しいただこうと、今日から「保護者との意見交換会」が始まりました。その最初の会でしたが、午後から角館保育園を会場に10数名の皆さんが集まってくれました。子どもを家において出てくることが不可能という方のために、意見交換会の間、保育士さんに見守りをお願いもしました。

 集まっていただいた方々から、いろんなお話を聞くことができました。こちらからもお話ができて良かったです。気がついたことは、「そうなんだ、保育園の子どもたちにお手紙を頼んだんだから、在宅の皆さんには会の開催は伝わっていない…」。大反省です。次回12日(田沢湖地区)の開催まで、何か連絡方法を考えなくちゃ。
 若いお父さん、お母さんたちからは、「保育園の通常保育時間と延長保育時間のこと」、「子どもが病気になっても仕事を休めないときの一時預かりサービス」、「園と保護者の間のお話のテーブルづくり」、「サンタクロース役を顔の割れない人にお願いする方法」、「保護者の備品や用具を収納する小屋づくり」など…、たくさんの気付きをいただきました。お忙しいのに(と言うか、日曜の午後だと丸一日何もできなくなってしまうとのご指摘も)、本当にありがとうございました。

世古寸喜展


 今年で第58回となる世古寸喜展の様子。旧角館町時代からの伝統ある歳末行事で、著名な皆さんの色紙などを販売し、福祉に役立たせています。同時開催で第19回パッチワーク・キルト展、第25回晴陽会日本画展も開催されていました。

 毎年お邪魔をしています。昨年は当選して間もなかったこともあり、周囲を見渡す余裕がありませんでした。でも今回は、その状況はほんの少しですが改善できたかな。それにしても有名な方々の色紙が何と多いこと。ロケでお出でいただいた芸能人の皆さん、ざっと見ただけでも地井武男さんや黒沢年男さんのがあったし…。パッチワーク・キルト、日本画の数々は本当に力作揃い。会期が明日までなので、見ておいたた方がよろしいかと思います。

茶谷十六さん


 写真は劇団わらび座の民俗芸術研究所理事長の茶谷十六さんと奥さん。11月2日に行われた「秋田県文化功労者表彰」受賞者として、田口勝一郎さん(秋田県歴研協顧問)を代表発起人に開催された祝う会(温泉ゆぽぽ)での一場面。

 茶谷さんは、昭和44年からわらび座に参加。それまで石川県で高校教師をされていた方。祝う会では「それがわらび座に入って、芸能史・民衆文化史の研究をすると言ったら、長男から勘当されて…」とあいさつ。さらに「表彰をいただいて、やっと秋田県人になれた気がします。これからは自分でなければできない仕事を大切に勤め上げたいと思います」とも。自分はあいさつは苦手です。「歴史を紐解く作業が、茶谷さんと出会うまではカビ臭いものだと思っていました。でも茶谷さんの仕事から、様々な史書が生まれたり、よろけ養安と言うミュージカルが生まれたりするのを見ると、歴史研究と言うのは、クリエイターなんだと思い直すことができました」と言うのがやっと。
 多くの皆さんが、韓国との関係に大きな功績を残されたことをお話ししていました。お酒を飲んで歌を歌って、そんな茶谷さんの飾らないお人柄を慕っていました。これからもご活躍をご祈念します。

2010年12月4日土曜日

12月議会「市政報告」④


◇東北新幹線の青森延伸(全線開業)について
 12月4日、東北新幹線が新青森まで全線開業しますが、当然、この開業で人の流れは東北・北海道に加速することが予想されます。青森や函館への通過点とならないよう、観光戦略を強化します。6月に設置した観光産業拠点特別区観光戦略会議から中間報告として「田沢湖・角館」観光ブランド化の提言を受け、そのロゴマークを募集したところです。国外では韓国から、国内からは広く応募をいただき、総数214件とすることができました。明日3日、秋田美術工芸短期大学産業デザイン学科の官能教授や、各観光協会代表者などにご協力をいただき、審査を予定しています。
 今議会でもご検討をいただく予定とした、市TICの機能強化や、総合産業研究所の業務の再構築、また新たなセクションとして農山村体験推進室(仮称)によるグリーンツーリズムや学習旅行の誘致と窓口の一元化など、全線開業を好機と捉え、さらなる商品造成、メニューのブラッシュアップを進めます。
 JR東日本からは、平成23年度の秋を目途に秋田県を重点販売地域としたいこと、その後、ディステネーション・キャンペーンの展開も検討していることなどお聞きしています。秋田内陸縦貫鉄道とも連携を強化しながら、その波及効果が享受できるよう努力します。

◇雇用状況について
 ハローワーク角館管内における9月末現在の有効求人倍率は、0.45倍と4月比では0.19ポイント上回り、平成19年以来0.40倍を超える数値となっています。これは国の緊急雇用対策による市臨時職員の雇用、また桜苑及び新規介護施設による介護員等の募集による増加であり、市内における製造業・建設業等の求人状況は引き続き厳しい状況となっています。
 また、ハローワーク大曲(ハローワーク角館を含む)管内の来年3月の高校卒業予定者の就職状況は、10月末現在、就職希望者338人に対し就職内定者224人、内定率は、66.3%で昨年を若干上回っている状況です。なお仙北市内2校については10月末現在、就職希望者45人に対し就職内定者35人、内定率は、77.8%となっています。
 引き続き、ハローワークや秋田県、隣接市町と連携しながら、就職面接会の開催や求人情報の迅速な提供等を展開し、雇用の場の確保、就労支援等に取り組んでいきます。

◇稲作の状況及び今後の対策について
 先の臨時議会で報告しましたが、作況指数93の「不良」、品質の低下、米価の大幅な下落と、稲作農家にとっては深刻な事態です。このようなことから、水田営農を主体とした農業者の翌年の再生産に必要な資金について、県が新たに創設した「秋田県営農維持緊急支援資金」の利息を、実質無利子化とする市独自の嵩上げ利子補給予算をお認めいただきました。また県は、「秋田県農林漁業振興臨時対策基金」を創設し、戸別所得補償対象外の作物への支援、米依存構造からの脱却に向けた戦略作物の生産拡大対策等に対し100億円規模の基金の創設をすると伺っています。今後、具体的な支援、助成が固まり次第、市の嵩上げ、或いは独自施策の展開も検討したいと思います。
 一次産業での所得確保を図るため、市の単独施策として、例えば種苗に対する助成や、後継者育成などに資する基金の創設について、検討が必要ではないかと思っています。
 なお、2011年産米都道府県別生産数量目標が農林水産省から発表されましたが、本県にとって極めて厳しいものとなっており、市町村別目標設定内容に注視しています。

◇木質バイオマス施設の稼働状況について
 木質バイオマス施設については、9月から水分含有量50%以下のチップを供給し稼動していますが、その後、ガスクリーナーのフィルターの目詰まり等のトラブルがあり、運転停止がたびたびありました。この原因としては、ガス化炉からのタール発生量が当初の想定よりも多いためと見られています。このため11月24日から12月3日まで、ガス化炉の抜本的な改修工事を実施しています。11月25日には、月島機械㈱の本社役員と協議を行いましたが、市としては、一日も早く当初計画どおりの正常な稼動状態にしていただくこと、運転停止等により電気・熱の供給ができなかった部分については、一定の負担をお願いしたい旨を強く要望しました。 費用負担等については、現在、具体的に詰めています。

おわりに
 以上、主要事項並びに諸般の報告を申し上げました。
 本定例会に提案している案件は、条例関係4件、補正予算14件、指定管理者関係1件、諮問関係1件の計20件です。慎重審議の上、全議案についててご可決賜りますようお願い申し上げ、市政報告とします。

12月議会「市政報告」③


◇国民健康保険一部負担金減免不承認処分取消等請求控訴事件判決について
 国民健康保険の一部負担金の減免申請を承認しなかったことを違法として、市が提訴され、平成18年度から処分取り消しを求めた訴訟で、第1審の判決内容に不服があることから、平成22年5月12日に仙台高等裁判所秋田支部に控訴した本事案について、これまで2回の口頭弁論のうえ12月1日(水)に判決の言い渡し予定でしたが、来年1月19日(水)午前10時と変更になりました。19日以降の諸日程については、議会と連携を密にして対応したいと考えています。よろしくお願いします。

◇国民健康保険事業運営安定化計画の策定について
 本市の国保財政状況は、近年の景気低迷に伴う所得の減少、高齢化の進行に伴う医療費の増加等によって、多くの自治体と同様極めて厳しいものとなっています。これまで国保税の負担を軽減するため、財政調整基金を投入し収支のバランスを保ってきましたが、基金からの対応が困難となりつつある中、医療費に連動した急激な税負担の緩和と国保財政の収支不均衡の改善を図り、将来にわたり市民が安心して医療を受けることができる環境を整えていくため、国保運営安定化計画を策定することとしました。11月9日、教育民生常任委員会協議会に概案をご説明しましたが、総合的な取り組みを進めていく必要があることから、医療費の縮減に繋がる施策の展開を図るとともに、一般会計からの基準外繰入等も視野に入れた計画にしたいと思います。

◇一般旅券(パスポート)申請受付状況について
 秋田県からの権限移譲により10月1日から、市民課で一般旅券(パスポート)の発給業務がスタートしました。11月末での申請件数は40件で、ワンストップ化でパスポート取得が便利になりました。

◇地域防災計画の見直しについて
 7月・8月の豪雨災害では、多くのことを経験し課題を残したことを踏まえ、仙北市地域防災計画の抜本的な見直しを図るため、10月15日に各関係部・課が主体になり災害(豪雨)関連戦略会議を発足しました。
 防災計画見直しに係る再構築の方針としては、災害発生時に直ちに行動できる職員動員・従事システム体制、危機管理マニュアルの策定等を各関係課から意見聴取しながら、具体的な見直しについて検討しているところです。

◇交通安全対策について
 県内では、交通死亡事故の件数が10月に入り多発傾向となり、仙北市内でも10月に連続して2件の死亡事故が発生したため、仙北警察署において交通死亡事故抑止緊急対策会議が開催されました。(今年度11月末現在の仙北市内交通死亡事故は4件)。交通事故抑止対策推進目標として、飲酒運転根絶強化、スピード違反取締強化、夕暮れ時の交通事故防止などについて再確認したところです。これからの季節は、降雪、凍結等の影響による事故が予想されます。交通安全対策には、交通指導隊による街頭指導の取り組み強化をはじめ、各関係機関との相互連携を図り、地域交通安全対策の推進に努めます。

◇遭難捜索及び火災発生事案について
 前回定例会以後、キノコ採りによる遭難が1件発生しましたが、無事救助されています。
 次に、住宅火災についてですが、10月以降に住家1件・非住家1件の火災が発生しました。2件の事案とも仙北市消防団への出動要請(延べ出動団員数45人)により迅速な体制のもと、被害を最小限にくい止めたところです。市民には、火の元に十分注意してくださるよう、火災予防の啓発に努めます。

◇インフルエンザについて
 今年の10月から季節性インフルエンザのA香港型、B型と新型インフルエンザに対応した3価ワクチン接種が始まっています。11月に県内で季節性インフルエンザ集団感染による死亡の報道がされたことなどから、意識が高まり仙北市内の医療機関にはワクチン接種する市民の方々が増えている現状です。特に抵抗力が弱い幼児、高齢者の方々には早めのワクチン接種を啓発していきます。
 本定例会に予防事業としてインフルエンザワクチン接種の補正予算を計上しています。ご審議をよろしくお願いします。

◇高齢者生活実態調査について
 仙北市に居住する高齢者の方々が、より暮らしやすいまちづくりの実現を目指して事業の計画を進めるにあたり、65歳以上の方だけで暮らす世帯の生活実態調査を行いました。施設入所や入院されている方を除き、2,326世帯に配布を行いました。配布、回収にあたっては、民生委員及び市職員が家庭を訪問する対面方式で、2,206世帯、約95%の回答を得ています。調査結果は、市役所全部門で政策の立案に活用し、23年度予算にも可能な限り反映させたいと思います。

◇居宅介護支援事業所の移転、統合について
 特別養護老人ホーム「かくのだて桜苑」が平成23年4月1日から民間移譲されることに伴い、併設されている角館居宅介護支援事業所を移転する必要があります。この機会に、同じ業務を行っている田沢湖居宅介護支援事業所との統合を図り、移転場所を西木庁舎としたいと思います。この統合により、効率的な業務運営を行いながら、福祉事務所及び包括支援センターとより連携をとれる態勢が実現します。本定例会に関連議案を提案していますので、ご審議をよろしくお願いします。

12月議会「市政報告」②


◇指定管理候補者選定について
 指定管理者の指定期間が、平成23年3月末に終了する「仙北市活性化施設(かたくり館)」の平成23年4月からの指定管理者について、仙北市公の施設指定管理候補者選定委員会において、応募のあった1団体からの申請書及びプレゼンテーション等を基に審査され、平成22年10月27日付けでその選定結果報告書を委員会から受理しました。これに基づき、「北小山田常会」を指定管理候補者として選定し、本定例会に関連議案を提案しています。ご審議をよろしくお願いします。
 また、平成23年3月末に指定期間が終了する「仙北市縄文の森交流広場」については、隣接する県営田沢湖オートキャンプ場を秋田県が指定管理者として指定する団体を、選定委員会において審査いただく予定としています。秋田県議会での指定に係る議決後となるため、平成23年1月以降に関連議案を提案する予定です。よろしくお願いします。

◇医療局の設置について
 仙北市立病院等改革推進計画では、平成23年度から組織再編による事業の一元化を図る予定でしたが、事務改善と経営の効率化を推進していく上で、新年度予算に反映させたいことから、1月の設置に向けて、医療局準備室を昨日設置しました。本定例会に関連議案を提案しています。ご審議をよろしくお願いします。

◇将来ビジョン策定委員会の設置について
 マニフェスト・アクションプランの中の一つ、「将来ビジョン」を策定するに当たり、広く市民の皆様からの意見を反映するため、農業や観光、建設など各分野で活躍されている方々や学識経験者など、10名で構成する「仙北市将来ビジョン策定委員会」を設置しました。11月30日に開催された初めての委員会では、委員の皆様からさまざまな貴重なご提言をいただきました。今後、数回の協議を重ねた上、委員会としての意見をまとめ、市民や市議会の皆様に公表し意見をいただく予定です。

◇次世代自動車実証実験につて
 石油依存度の低減など、低炭素化が求められる自動車交通部門の対策として、次世代自動車として期待される電気自動車の実証試験を、秋田県が田沢湖エリアを実証フィールドとして実施します。事業は、産学官連携コンソーシアムが主体となり、積雪・寒冷・山間地域など厳しい自然条件の中で、電気自動車や充電器の利用に係る特徴や課題を把握し、その対策を図りながら、地元産業への波及、地域振興につなげることを目的にしています。仙北市では、低炭素社会に対応する観光地としてのイメージアップ効果の検証、また電気自動車自体の産業面での可能性なども視野に入れて考えています。今月には、コンソーシアムを発足させ、電気自動車の仕様決定や充電器設置場所を選定し、来年1月上旬には、実証がスタートする予定です。

◇市民プールについて
 西木温泉ふれあいプラザクリオンのプールが不具合なことから、これまでも庁内や関係者と検討が行われてきました。今年度に入り、特に熱源と財源の確保の観点から検討を続けています。方向性としては、市民の体力向上や健康増進を目的に、通年の稼働が可能な温水室内プールの整備を想定しています。
 熱源については、単に重油等の化石燃料だけによることなく、地球環境へ負荷がより少ない市環境保全センターの廃熱利用、また自然エネルギーの太陽光発電や太陽熱、風力発電の利用を検討しました。しかし市環境保全センターは熱の取出施設に多額の経費を要することや、プールの利用が増加すると予想される休日に稼働していないことなど、問題点が明らかになりました。また自然エネルギーは、プール全体を暖めるだけのエネルギー効率が望めないものと判断しました。
 最も可能性の高い熱源として、今年度から稼働している木質バイオマス施設が考えられます。ただご案内のとおり、現時点では計画した稼働状況に達していません。施工業者がガス化炉の抜本的な改修を実施していますので、その成果を見極めたうえでの判断が適切と考えています。
 なお、整備の財源としては、スポーツ振興くじ助成金の交付対象事業に該当するものと考えています。

◇市民分権基本条例の制定について
 国や県のカタチがどう変わっても、市民の融和と地域固有の資源や財産、人材を十二分に生かせる、そんな地域自治の強固な仕組みがあれば地域は存在し続けることができると信じます。その手法として、地域運営体の設立や市民サポートセンターの設置を進めています。これらの施策をはじめ、融和と協働を基本に市民活動の支援を政策的に推進する、「仙北市市民分権基本条例(仮称)」の検討を始めました。

◇市民声かけ運動について
 「市民声かけ運動」を推進するため、市役所若手職員12名による「市民あいさつ運動プロジェクトチーム」が7月に発足し、10回の協議を行い、11月24日に報告書を受理しました。報告書は「あいさつ」が元気に笑顔で交わされる地域や職場になるよう、さまざまなアイディアが盛りだくさんでした。中には既に実行に移している活動もあります。キャッチコピーは「あいさつで 笑顔あふれる 仙北市」です。現在は、市役所内部の活動が中心となっています。今後は運動の輪を地域に広げ、来年度に開設を予定する市民サポートセンターなどを中心に、事業を展開したいと考えています。

◇秋田内陸線について
本年2月、秋田内陸縦貫鉄道株式会社、秋田県及び北秋田市とともに将来にわたって持続的な運行を目指した四者基本合意を行い、平成24年度まで、赤字額を2億円以内とする目標に向けた取り組みを進めています。上半期は営業力強化のため、内陸線本社と県市支援組織を同一フロアに設置したほか、市TICと連携し着地型観光の商品開発にも着手しています。観光利用の面では、台湾をはじめ海外からの需要に大きな伸びが見られ、観光振興面からも明るい兆しと考えています。
 一方、生活利用の面では少子化の影響等で減少が下げ止まらない状況で、トータルでは対前年比で乗車人員でマイナス2万1千人、運輸収入でマイナス8百万円と厳しさが増している状況です。今後、収支改善には観光誘客に軸足をシフトさせ、観光振興の波及効果と一体的な評価がなされる経営が重要と考え、東北新幹線青森延伸を機とした北東北回遊ルートに、田沢湖・角館のしっかりした位置づけと内陸線が活かされる営業に取り組んでいきます。また、来年4月の北秋田市4高校の1校統合に伴い、需要変化に応じたダイヤ改正を予定していますが、これを機に利便性を確保しながら費用縮減にもつながる効率的な運行計画を検討しています。

◇市民への防災情報伝達システムについて
 9月議会で、コミュニティーFMの電波調査費をご可決いただきました。これは市民に対する防災情報の伝達を想定しての取り組みですが、この件について現状などをご報告します。
 以前からコミュニティFMを研究していた市民もおり、そんな皆さんを中心に、有志16人でコミュニティーFM設立準備会を組織いただきました。会ではコミュニティーFMの設立に関して多面的な検討がなされ、その結果をまとめた報告書を先日受理しました。 報告書では、災害放送機能のほか、地域密着型番組の制作などによる地域活性化の可能性は大変魅力的ではあるものの、仙北市の人口・産業規模・経済状況などを考えると、設立後の運営費用を確保することが大変難儀で、後世に負担を残すシステムとなる恐れが高く、コミュニティーFMの設立は現時点では控えるのが適当と言うものでした。この報告を重く受け止め、コミュニティーFM電波調査事業については、見直しも検討したいと思います。
 一方で、仙北市の災害情報等伝達手段として、インターネット回線を用いた防災情報伝達制御システムが適当との報告も受けました。超高速ブロードバンド社会では、光ファイバーの敷設が絶対条件です。残念なことに市内は未だ基礎的条件が整っていない状況ですが、いつ何時災害が発生するのか分からない中で、早急に有効な情報伝達システムの整備が急務であるとの報告も受けました。
 この報告後、同準備会は自発的に仙北市民情報共有システム推進委員会を立ち上げ、災害放送機能も持つインターネット放送局構築の検討に入っています。大変有り難い限りです。
 最大懸案となっている地区は、防災無線が整備されていない角館地区です。しかしインターネット環境は比較的整っていることから、即戦力となりうるインターネット放送局などの構築に向け、来年度は取り組みを進めたいと考えています。

◇愛媛県東温市との災害時相互応援協定について
 10月9日、田沢湖芸術村で開催された文化庁「文化芸術創造都市モデル事業」トークセッション「劇場が紡ぐ仙北市・東温市 交流の翼」において、私と高須賀東温市長もパネリストに加わり、今後の両市の交流について意見を交わしました。その中で、互いが遠距離であるメリットを生かし、災害時の相互応援的な交流の可能性について、両市が実現に向けて検討を行うことを確認し合い、現在協定の締結に向けて協議を行っています。仙北市としては、東温市との災害時相互応援協定を端緒として、東温市が全国で最も一人あたりの医師数が多いことから、医療連携にまで到達できればと考えています。

◇仙北市市民読書条例の制定について
 市民の読書を促進するために必要な事項を定めるため、現在、市民読書条例の制定に向けて準備を進めています。市民全体の一層の読書推進、学校図書館とのネットワークシステム化等により、知識や教養を高め、学力向上にも寄与するとともに、本を日常的に活かすことを普段の生活習慣とし、人生をより良く生きるための読書推進について、基本的な条例の制定を検討しています。

12月議会「市政報告」①


 はじめに、国保調整交付金の過大受給等に伴う会計検査院の報告等についてです。
 本事案に関し、11月24日付けで会計検査院より「平成21年度決算検査報告(本文)」が公表されました。検査結果を総じて、「このような事態が生じていたのは、制度の理解が十分でなかったり、事務処理が適切でなかったりしたため適正な実績報告を行っていなかったことによると認められる。」とされています。また、旧角館町を対象とした記述として、「普通調整交付金の実績報告等に当たり、保険料(税)の収納割合を事実と相違して高い割合としたため、交付額を過大に算定していた。」とあり、その結果、2年間で総額1,559万円が過大に交付されていたと報告されています。会計検査院による検査の結果、不適切な事務処理とされた内容については、平成22年8月31日付けで仙北市国保調整交付金調査委員会より提出された調査報告書と一致した見解となっています。
 市民の皆さんにご迷惑をお掛けしない方法で、国民健康保険特別会計へ補てんすべきと考え、補てんが必要と判断された915万3,565円について、自主的返納に賛同する職員に対して協力金をお願いしました。12月1日現在、目標額を上回る935万3,776円に達し、関連予算案については本定例会に提案しています。ご審議をよろしくお願いします。
 また関係職員の処分に関して、会計検査院検査報告内容も踏まえ、職員事故等審査委員会で審議しています。12月上旬中を目途として速やかに決定します。
 本事案に関しては職員の遵法意識の希薄さによるところが大であり、誠に遺憾です。市民の皆様に長きにわたりご迷惑、ご心配をお掛けしてきたことについて深くお詫び申し上げます。今後、二度と同様の事態が起こることのないよう、全職員に対する遵法意識の徹底、セキュリティ機能の強化を図るとともに、再発防止策の一環として「仙北市職員等の公益通報に関する要綱」を制定し、違法な事態の防止と損失の抑制を図りながら、職員が一丸となって市民の信頼回復に全力を尽くします。

 次に一般会計補正予算についてです。
 補正額は、3億4,325万4千円で、これに既定予算を加えると補正後の額は、181億7,994万6千円となります。
 主な事業は、地域運営体活動推進費交付金、地域総合整備資金貸付金、地域介護・福祉空間整備推進事業費、予防事業費、農林業者研修集会施設管理運営費、急傾斜危険区域工事費負担金、河正雄コレクション展開催費等です。

 次に、平成23年度の財政見通しについてです。
 平成23年度の歳入は、自主財源の根幹をなす市税が、低迷する地域経済や急激な円高による輸出関連産業への影響などにより、民税の減収が見込まれるほか、近年の健康志向によるたばこ離れに加え、10月の税率改正によるたばこ税の減収や、観光客数の落ち込みによる入湯税の減収が予想されます。
 また、一般財源の大きなウエイトを占める地方交付税及び臨時財政対策債は、国の概算要求では、1.0%程度の減額となっていることに加えて、普通交付税は国勢調査に伴う人口減少による落ち込みも予想され、一般財源の確保が非常に厳しい状況にあります。
 一方、歳出では社会保障関係費や公債費の義務的経費が年々増加し、併せて資金繰りの状況を示す実質公債費比率は、県内市町村の中でも極めて高い水準にあります。
 歳入が減少し、義務的経費が嵩んでいく現状に対応するため、市税等の収納率の向上や遊休資産の売却などによる自主財源の確保策を積極的に進めながら、現行の事務事業の徹底した見直し、施策・事業の選択と、限られた財源の重点的配分で、効率的・効果的な財政運営に努めます。
 平成23年度の予算編成に当たっては、こうした厳しい財政状況の下、国や県の動向や経済情勢などを的確に把握し、市民生活の維持向上、市内各産業の振興と地域の活性化の実現のため、マニフェストを着実に推進する施策・事業について、積極的に取り組んでいきます。