2024年10月31日木曜日

秋の夜長の創作活動


 海辺で拾い集めたシーグラスでディスクランプを作りました。一見するとステンドグラスのようにも見えますが、キューブタイプのガーデンライトにシーグラスを貼り付けただけで…。

 こんなに綺麗なランプになります。秋の夜長の創作活動にはウッテツケです。材料のシーグラスは、県内の海水浴場(桂浜・出戸浜・釜谷浜・本荘マリーナ・西目ほか)を歩いて、少しずつ集めました。その時は大きなシーグラスを見つけると嬉しかったのですが、ランプづくりをしてみると、小さなガラス片がとても大切なことが分かりました。

 皆さんもどうですか?。ジグソーパズルみたいな作業が楽しいですよ。

2024年10月30日水曜日

朴葉と胡桃


 いつもより秋は早足かも…。まだまだ拾えると思っていた胡桃の実が見当たりません。と言うか落下直後の緑色の皮は茶色に変色し(または腐り…)、どこに落ちているのか分からなくなって…。

 それで木の下の草むらを歩き、足裏センサーに頼っての胡桃拾いになりました。胡桃の実は硬いので、踏むとすぐに分かります。写真は落葉した朴葉をトレイに、拾った胡桃を並べて撮った1枚。深まる秋を感じます。

 カラスのカラ子も今が栄養の蓄え時です。少し分けてあげるからね。

2024年10月29日火曜日

たのしく生きるために


 大仙市の自殺予防・健康公開講座こころほっとセミナーでお話ししました。テーマが「たのしく生きるために」で私にピッタリ!。でも楽しいって何?、楽しくなる方法ってあるの?…。

 最近、この分野でお話しをして欲しいと言う依頼がけっこうあって情報を蓄えています。ちなみに楽しいと言う状態は、簡単に言うと心がウキウキする、得をしたような気がする、好奇心が満たされる…などの解釈が一般的です。脳科学者の中野信子さんは、「欲望が満たされる直前の高揚感や状況」と分析しています。脳にそんな情報を流せば楽しいと感じてくれる、脳は新しい刺激を楽しいと判断したがるから…と(マンネリは脳が不幸をジャッジします。気をつけましょう)。自殺予防を考えると、「自分が大好き」みたいな思い込みが必要です。そのためには、早起きして幸せホルモンのセロトニンを合成するんです。セロトニンは15時間後にはメラトニンに変わって睡眠導入ホルモンになりますよ…とか。また楽しいから笑うのではなく、笑うから脳が楽しいことが起きていると錯覚してくれるとか、そんなアレコレをお話ししました。

 楽しい公開講座でした。でも、寄り道をし過ぎて時間がなくなり、紹介しようと準備して行ったパワーポイントを20枚ちかく残してしまいました。そんなにアッチコッチにお話しが飛んだかなあ…。皆さんゴメンナサイ。

2024年10月28日月曜日

気候変動と地域農業



 日本種苗協会秋田県支部(佐藤利明支部長)の皆さんに、秋田カレーのスパイス栽培やサトウキビ栽培の現状をお話ししました。温暖化など気候変動は地域農業のカタチを変える可能性が…。

 あると考えています。どんな作物がどんな作型で収穫まで辿り着けるか、その試行錯誤はきっと将来の糧になるはずです。全国では既にさまざま取り組みが始まっていて、青森では桃の栽培、山形では渋柿から甘柿への転換、岐阜ではアボカドやグレープフルーツ、東京都八王子ではパッションフルーツなどなど…。県内でもバナナやパッションフルーツ、コーヒー栽培などが進んでいます。

 もちろん、たつこや太郎の伝説、各地のカッパ伝説もご紹介しました。最後までお聞きいただき、本当にありがとうございました。

2024年10月27日日曜日

サトウキビの甘さ確認


 沖縄カフェ結ま〜る(由利本荘市岩野目沢)の東海林あゆ美さんにご協力をいただき、じっけん農場で栽培している秋田産サトウキビの甘さ確認をしてもらいました。私も初めてカジッてみて…。

 実は刈り取り時期が分からなくて…、たぶん目安になるのがサトウキビの糖度です。一方で沖縄と秋田では気候が全く違います。沖縄の作型は一冬越してからの収穫ですが、秋田だと雪で冬越しは現実的ではありません。糖分は低気温の中で植物が自身を守るために蓄積する栄養素ですが、だから早く寒くなる秋田なら、沖縄より早く収穫が可能ではないかと考えました。そこで沖縄から種茎を調達してくれた東海林さんにお願いして、甘さ確認の試食をしてもらいました。

 私もカジッてみましたが、まだ青臭さのほうが強く糖分はその奥に淡く感じる程度です。そこで、さらに気温が下がり雪が降り出すまで現状を継続することにしました。しばらく研究が続きそうです。

2024年10月26日土曜日

絶景の森吉山


 阿仁スキー場のゴンドラに乗って、森吉山の深まる秋を楽しみました。秋の運行は明日27日まで。天気が良かったので鳥海山や寒風山も見えて…。森吉山登山は40年ぶりです。

 空が近くに感じます。紅葉は頂上付近になれば見頃は過ぎていますが、ゴンドラで移動中は十分に楽しめます。海外の皆さまをお迎えして樹氷鑑賞会を開催したいと考え、今日はその事前準備で登って来ました。できたら夜の樹氷が見たいな…。

 秋田の自然は、里も海も山も見応え十分です!。

2024年10月25日金曜日

りんごの効果


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。人気コーナーAmazonおらほの逸品で紹介のりんごジュース100%(JA秋田ふるさと)は、美味い上に秋田県の3大疾病予防対策に有効だと…。

 県内で亡くなる皆さんの60%が3大疾病(ガン・心疾患・脳血管疾患)です。りんごは実が赤くなれば医者は青くなると言われる健康食品ですが、さらに最近の研究では、リンゴポリフェノールが発がんを抑制したり老化を抑止したり、カリウムや繊維質の働きで体内毒物を排除したり、ペクチンの働きで血糖値の上昇や脂質の酸化を防いだり…、本当に薬のような機能が多くの分野で確認されています。全国5位の生産量を誇るりんご産地として、豪雪や高齢化の中で栽培が続く秋田りんごを食べ、りんごジュースを飲んで県民病を改善しようと思い、フリップには「県民病と食べてたたかう りんごはわが家のお医者さま」と書きました。なお今後は気温が下がるので、ホットアップルジュースもオススメしました。シナモンを少し加えると、まるで飲むアップルパイです。

 さてハロウィンが間近ということもあり、番組エンディングは思い思いの仮装で再登場。私は大好きな英国のロックバンド・QUEENのブライアン・メイ(ギタリスト)に変身。バッチリです!。


2024年10月24日木曜日

手に手に幸せの赤い豆


 農業体験の子どもたちと小豆の選別作業。畑から収穫し脱穀し乾燥し…、あとは手作業で不良豆粒を選り分けます。小豆は幸せを招く豆と言われてきました。その赤い色は魔除けで…。

 邪気をはらう食材と信じられています。例えばおめでたい時に炊く赤飯、例えば季節の変わり目に食べるぼたもち・おはぎ等々…。その一粒一粒に思いを込めて調理をする前に、割れていたりシワシワだったり、変色した小豆を手作業で取り除くのです。そんな異界研究家的な前フリをして作業に入りましたが…、子どもたちハマりました。もう本当に根気よく手際よく熱心に選別作業に没頭し、帰らないで作業を続けたいと言い出して…。

 写真は、全員の手のひらに小豆を乗せた記念ショット。幸せの赤い豆がきれいです。

2024年10月23日水曜日

オンコの実


 この辺りではオンコですが、広くはイチイと呼ばれています。その実は赤くて可愛くて、小さい頃はよく食べました。でも…、種にも葉にも茎にもタキシンと言う毒が含まれていて…。

 実を食べた経験のある皆さんは多いと思います。実の中心に見える種のつき方で、“デベソ・ヌケベソ”と呼び遊んでいました。食べると少しヌルっとして甘くて…。中心に見える種が有毒だったなんて知りませんでした(実には毒性はありません)。でも、昔から果実酒の原料にもなっていたので、美味しいとか、薬のような役割を果たして来たとか…、あったはずです。

 摂取量によっては死に至る危険性があるタキシンですが、それを利用する人間の知恵は本当にすごいと思います。

2024年10月22日火曜日

地域のいきいきサロンで


 各地でお話し会をやってます。今日は市内上門屋集落会館でいきいきサロン。自宅が歩いて5分の超地元、日頃から顔を合わせる皆さんに不思議なお話し、少し怖いお話しをして…。

 写真左上のスクリーンには、宮城県仙台市に伝わる民話「タンタンコロリン」。タンタン山でおじいさんが取り残した柿の実が妖怪化し、里におりて悪さをする物語です。食資源を無駄にしないようにと、戒めのメッセージが込められています。いま集落内では柿の木がたわわな実をつけています。渋抜きして食べるとか、大根漬けに使うとか、干し柿とか柿酢とか…、そもそも取る作業が大変だったらお手伝いに行きますよとお話しました。その他のお話しは、県内を訪ねて収集した不思議なリンゴ、山犬の恩返し(写真右下)、貧乏神と福の神、賽の神の借金、人柱になったお小夜さんなど。どのお話しも面白くて教訓があって、何だか考えさせられます。

 プロジェクターでスクリーンに映像を映し出していますが、一昔前の紙芝居と一緒です。お昼には炊き込みご飯と芋の子汁をいただき、ああ楽しかった!。

2024年10月21日月曜日

君が帰ってきた


 昨日、畑で白鳥の鳴き声を聞きました。その時は「今年は早いな」くらいしか思いませんでした。今朝、近所の河川公園をウォーキングしていたら、白鳥が3羽(写真)、中の1羽は君だね…。

 君は前シーズン、群れの北帰行には同行しないで、4月初旬まで桧木内川にいた白鳥だよね。あの頃、1羽だけ残って飛び立たない君を心配して、遠巻きに観察していたから分かるんだよ。羽を広げた時、少し左の羽の広がりが悪いクセ、今日もそのままだった…。でも一番ビックリしたのは、君の奥さまらしい白鳥と、君たちよりも一回り小さい白鳥と、3羽で帰ってきてくれたこと。大切なものができたんだね。

 本隊が到着するまで、この川は君たち家族で独り占めだな。しばらくよろしくね。

2024年10月20日日曜日

世界を開くのは誰だ


 角館高校の創立10周年、おめでとうございます。また学校功労表彰までいただき恐縮です。ステージの上から生徒の皆さんを見ていて…、未来を感じました。そして世界を開く誰かが…。

 いると思いワクワクしました。今は夢を抱けなくても、まだ進路を決めていなくても、将来なりたい自己イメージが思い浮かばなくても、成績が良くなくても、部活で活躍できなくても、彼・彼女がいなくても…、それは今のこと、今日のあなたです。そのまま将来のあなたではありません。ある日ある時、何かに気がついて心に火が宿り、日常が一変します。

 あなたは確信します。世界を開くのは自分だと…。その瞬間に巡り会えるよう、準備は怠らないでください。チャンスをモノにできるかどうかは、準備の出来具合にかかっています。
※表題はスキマスイッチ「全力少年」から。写真は左奥が石川円同窓会会長・10周年記念事業実行委員長、中が下橋実校長、右手前が佐竹敬久知事)

干し柿づくり


 朝日を浴びて柿の皮むき作業。あぁ気持ちいい!。脳内ではきっとセロトニンが分泌しまくっています。干し柿づくりには渋い経験があって、前回は乾燥中にカビが生えてしまい…。

 100個ほど廃棄しました。その後、さまざまな皆さんを訪ね、美味しい干し柿の作り方を聞いて歩きました。ある人は皮を向いた柿を熱湯に10秒つけてから乾燥したり、ある人は初期段階にストーブ等で一気に乾燥していたり、ある人は風通しを良くするために扇風機を回しっぱなしにしたり…、皆さん工夫しています。やれること、先ずやってみましょう。

 美味しい干し柿ができたらご馳走しますね。

2024年10月18日金曜日

お米一粒に七人の神様


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。新米が食べられる季節になって、とにかくご飯が美味しくて…。実はお米は一粒に七人の神様がいること、ご飯一杯に宿る神様は二万神以上で…。

 先ず七人の神様と言えば、真っ先に七福神を思い浮かべます。これも間違いではないのですが…、お米七人の神様はもっとアニミズムに直結している匂いがして、本番直前まで調べてみました。すると「水・土・風・虫・太陽・雲・作る人」を神様と形容していることが分かりました。なるほど、確かに水も土も太陽も作る人も神様のような存在です。他には…、例えば風は風媒植物の稲を実らせ、害虫を捕食してくれるトンボや蜘蛛は神様で、雲は晴天の太陽を遮光し過酷な熱風を和らげる役割…、などが記されています。

 さて一般的なご飯茶碗の容量はご飯粒が約3300粒、これに神様の数七人をかけると…、ご飯一杯に宿る神様は二万人を超えます。ずっとご飯を食べ続けたら一日で7万神です。こんな数の神様を身体の中にお迎えできたら…、もう有り難いに決まっています。

2024年10月17日木曜日

枝ごと柿もぎ大作戦


 天気にも恵まれて柿もぎです。今年は剪定ノコギリを自作し、枝ごと切り落として実をゲットする戦略に出ました。剪定も柿もぎも一挙に進む、2兎を思う大作戦ですが…。

 大根の柿漬けが食べたくて…、今日はその原料、柿を収穫しました。でも畑の大根が未だ準備できないので、今日収穫した柿は干し柿にしようと思います。大丈夫、そんな感じだったので、柿は紐で吊るせるよう枝(写真)を残しました。ここ数年、いろんな経験を重ねましたが、作物は人さまの思い通りにはならない、そんな当たり前のことを60歳過ぎて実感しています。

 季節を感じながら日々発見の毎日です。とても良い時間が流れています。

2024年10月16日水曜日

火入れ


 耐火モルタルは熱硬化性が高いので、熱をかけないと固まらないよと先輩のアドバイス。了解、さっそくピザ窯に火を入れました。あっ、後ろの煙突からちゃんと煙が出てきた!。

 夕方になり、辺りが暗くなっても火を焚き続けました。その間、窯がブシュッ、ブシュッと何か話しかけてきます。私には…、いい感じに燃えてるぞ、固まってきたぞ、と聞こえたので勝手に一安心。一方で改善が必要な現象も起こりました。外壁に張った黒い石が高温に耐えきれず数個が落下。明日ホームセンターで何か接着剤を探してみます。

 早く窯のクセを知って…、ピザを焼きたいです。



2024年10月15日火曜日

ピザ窯ができました


 やっとピザ窯ができました。白色セメントでドームの耐火モルタルを覆い、そこに釜谷浜(三種町)で拾った黒い石をペタペタ張って…。ガウディばりの曲線や流線が綺麗です。

 でも、何だか首(煙突)をもたげた亀に見えます。黒い石は甲羅かな…。でも良しとします。だって亀はおめでたい動物ですから。それよりも、この“亀窯”でピザが焼けるかどうかです。いよいよ中学生の農業体験は来週に迫りました。ぶっつけ本番は怖いので、近日中に火入れをした方が良いかも…。

 畑の作物でピザを焼く遊びは、けっこう贅沢だと思います。


2024年10月14日月曜日

秋田だんごプロジェクト


 ずっと…、だんごを食べ歩いています。だんご自体にお米の甘さがあって、焼きの入ったもっちりタイプが好みです。あんこも美味しいですが、みたらしの甘じょっぱいタレも大好きです。

 私も作れるかなって思っています。だってお米はもちろん原材料は身の回りにたくさんあります。それぞれの町の畑でとれた野菜も豆も、だんごの新たな魅力を引き出す食材です。そんな風に思える皆さまが、県内のあっちこっちにお店を開いたら楽しいだろうな。

 秋田だんごプロジェクト、賛同者はいないでしょうか…。

2024年10月13日日曜日

ワラの大蛇に守られた集落


 由利本荘市東由利の須郷は7軒の小さな集落。今年7月の大雨で道路は一部通行止めが続いています。集落境にはワラの大蛇(しめ張り)が2体、木に巻きついて邪気の侵入に目を光らせ…。

 村を守っています。おかげで本当に美しい場所です。この辺りは昔、藩や県が秋田ではなかった歴史があり、道祖神とは別の地域信仰・アニミズムを感じます。さて大蛇のしめ張りは、長く集落内の安全対策を一手に引き受けてきました。大蛇なのか龍なのか多事争論あります。何より私には守り神の姿に興味津々です。民俗学的には道切り(辻切り)と言うカテゴリーに分類されるそうですが、道祖神ファンの皆さんも必見です。

 ワラの大蛇の周辺は、漂う空気感も異質のように感じました。

2024年10月12日土曜日

あと一歩で完成です


 5月の連休に着工したピザ窯づくりは、半年近く経ってカタチが見えてきました。今日は本体ドームを整形し、焚口(窯口)の処理と外壁加工は後日です。でも焚口の処理って…。

 どうしたら良いのか分かりません。割れたテラコッタの花鉢や大きな植木鉢を再利用し、これを骨材に耐火モルタルで覆った窯ですが、一番に大切な焚口のイメージがまとまらず、後日の作業にしました。この焚口の大きさで焼けるピザの大きさが決まります。いっぱい食べたいので大きくしたいところですが…。煙突を作ったので、焚口には耐火レンガの置蓋で良いかなと考えています。

 再来週は県外の中学生をお迎えする農業体験です。その間に火入れをしてピザが焼けるか試さないと…。

2024年10月11日金曜日

そして気づいたこと


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。藤里町の菊地康朗さん・めぐみさんご夫妻の笑顔を見て、疑問が氷解しました。「そうか…、一番近い他人、妻や夫・家族を支えることが…」。

 昨日のブログで、私は「日本は他人への思いやり、寄付行為やボランティア活動の低迷で、世界幸福度ランキングが51位に留まっている。だからランキングを上位に押し上げるには、国民が寄付やボランティア活動など、他者への関わりを深める行動が最善策だ」とお話しをしました。でも…、実は昨日の段階では他者とはいったい誰なのか…、そのイメージがなくてモヤモヤしていました。それが今日の特集VTRを見て気づいたのです。「最近の他人、つまり妻や夫・家族を支える日常が幸福度を高める出発点になる」と。

 何も2人で始めなくても良いのです。物語が1人から始まるケースもたくさん見てきました。でもね、1人でも3人でも夫婦にはなれませんから…。

2024年10月10日木曜日

お金で幸せは買える


 あさましい表題になってしまいました。でも…、世界幸福度報告(ワールド・ハッピネス・レポート)を読み進めると、こんな結論になります。2024年ランキングで日本は…。

 世界143ヶ国中51位です。1位はフィンランド、2位はデンマーク、3位はアイスランドと続き、これら北欧諸国は上位の常連国です。社会保障が充実しプライベート最優先、とにかく日常生活に満足度が高いことが要因と推察できます。ところで幸福度ランキングの評価項目は6つあって、①1人あたりのGDP、②社会的支援、③健康寿命、④社会的自由度、⑤他者への寛容さ、⑥国・社会の信頼度、で順位付けがされます。はて…、日本は世界の経済大国(現在はGDP第4位)ですから、①の経済指標から言えば51位は余りに低い順位だと感じます。実際のところ、②と③も世界の高順位にあり、フィンランドやデンマークと比較しても全く遜色がありません。では全体順位を下げている要因は何か…。これは専門家が指摘していますが、④の社会的自由度(例えば夫婦別姓も実現できていない)、⑤の他者への寛容さ(例えば寄付・助け合い意識の希薄さ)が大きく足を引っ張っているとの分析です。確かに日本は寄付の習慣が日常的ではありません。アメリカとイギリスで行われたアンケート調査で、直近1ヶ月で諸団体に寄付を行ったかどうかの設問に60%を超える国民が「はい」と答えています。日本で行われた同様の調査では20%を下回る結果でした。

 さて現在では、心理学者・脳科学者を中心に人の心の分析がかなり進んでいます。彼らは「人は他人のために行動する、他人に親切にすると脳はより多くの幸せホルモンを生成する」と言っています。つまり、例えば他人のために寄付をすることで、寄付をした人は幸せを感じることができるのです。ものすごくイヤな言い方をあえてすれば、幸せはお金で買えると…。
※ちなみにアメリカやイギリスの寄付実態は、巨万の富を手にしたビリオネアもいますが、低所得層の国民も利他的活動(例えば寄付やボランティア)が日常習慣だそうです。つまり…、日本の幸福度ランキングを上げる方法は、国民1人ひとりが他人のために行動を起こすこと、だと思います。

2024年10月9日水曜日

石の道祖神さま


 県内では珍しい石の道祖神さまを訪ねました。場所は東成瀬の椿川天江地区。もう10分も走れば成瀬ダムです。岩手県一関市や宮城県登米市につながる国道342号の沿線で…。

 きっと多くの来訪者から住民を守ってきた道祖神さまです。昔はワラづくりで毎年化粧直しをして来たと思います。1856年に石像化した記録があるので、幕末から明治に向けた時代の潮流で、地域に何か石像化を促した出来事があったのかも知れません。その全部を受け入れ今も国道沿いに建っています。ありがたい道祖神さまです。

 目印は民宿・天郷乃湯の看板です。その奥の木立の中に静かにいます。

2024年10月8日火曜日

マタギの奇妙な話し


 北秋田市阿仁のマタギ資料館を訪ねました。山怪(田中康弘著:山と溪谷社)に描かれた山人の奇妙なお話しは、マタギ文化を知って初めて理解できる恐怖です。そこでマタギ小屋で…。

 マタギは山に入る前、山の神さまの機嫌を損ねないよう気を配ります。山の神さまは女性ですから、マタギは山に入る前は女性と距離を保ちます。他にも山には人を惑わすキツネやタヌキがいます。田中さんによれば全国に奇妙な話があって、狐狸妖怪が今でも山中に息づいていると、そんなふうに言っています。山の誰かに呼ばれて、どんどん森の深部に入って亡くなったケース、また逆に深部に導かれて命を繋いだ少女、キツネの嫁入り、タヌキの化かし合い…。

 マタギ小屋でどぶろくを酌み交わし、不思議なお話しを聞く会があったら絶対に楽しいです。

2024年10月7日月曜日

カラスのカラ子


 早朝ウォーキングで近所の河川公園。土手沿いを歩くとクルミがたくさん拾えます。その中から大き目の2〜3粒を選び、カラ子が食べやすいよう石で実を割ってあげます。朝の日課です。

 カラ子とは2年くらい前からこんな関係です。クルミの季節以外にも、どこかで見つけるのでしょう、空からクルミを私の足元に落とし、「カー(割ってよ)」とせがみます。最初のうちは、割っておいても食べる姿を見せませんでした。でも最近はかなり信頼が増したようで、横を歩いても平気な様子で食べ続けます。

 妖怪トラベラーにはお似合いの“友人”です。

2024年10月6日日曜日

ピザ窯の煙突が完成


 トトロのしっぽみたいですが、テラコッタ製の廃棄鉢でピザ窯の煙突を立ち上げました。その上に耐火モルタルを被せて気道を確保。本体ドームの整形も少し進んで全体像がおぼろげに…。

 今月後半には中学生の農業体験もあります。その時までには何とか仕上げて、畑の野菜やハーブでピザを焼けたら最高です。でも窯にはそれぞれクセがあると聞きました。どんな性分の窯か…、早く火入れをして温度を上げて、まず1枚ピザを焼いてみないと分かりません。その時はビールも準備しないと…。

 開口部(火口)の処理など課題はありますが、以前やった野焼きでもピザは焼けました。何とかなります。

2024年10月5日土曜日

ドンジン様


 人形道祖神には様々な呼び名がありますが、ドンジン様と言う神様がいることを知り…、どうしても会いたいと思って、鹿角・小坂・大館と巡り、大館市新沢地区でお姿を拝見しました。

 その異形は何を表しているのか…。ドンジン様と言うのですから、道祖神様の呼び名が変異したのかと思っていましたが、朱色の肌、腰ミノ、短髪のお姿を見ると、赤道直下と言うか南方系に起源を感じるフォルムです。調べてみると、小雪沢・大明神・新沢・二ツ屋の一帯に赤いドンジン様がいて、集落を守っていることが分かりました。

 人形道祖神は地域信仰の象徴です。故郷の豊かさや奥深さを感じることができます。そして…、友人の誰かに似ています。

2024年10月4日金曜日

食べたいものは食べる


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週の一言、特集は秋の味覚でした。で、思い出したのが石塚左玄さん。明治の医学・薬学者で四季の食事を意味づけた先駆者です。食育の父と言われて…。

 左玄先生は四季折々、食べたいものは食べたほうが良いと言っています。それは頭脳の指令ではなく身体が要求していることだから…、と。しかもできるだけ近くで採れたもの、そして遠いもの(遺伝子的に共通しないもの)、動物だったら植物を食べる、そんな理解です。これを左玄先生は身土不二と言いました。土と身体は離れられない関係なんだそうで、故郷の作物があなたに一番やさしい生命力だと、著書「食物養生法」で記しています。

 春は冬の老廃物を解毒する苦い食べ物(山菜など)、夏は疲労回復と食欲増進の酸っぱい食べ物、秋は冬を生き延びるエネルギーを蓄積できる食物、冬は味の濃いもの・油っぽいもので身体を温めて…、そんなことが細やかに書かれています。人間も動物ですから…。

2024年10月3日木曜日

サツマイモ御三家



 今年、じっけん農場でサツマイモ御三家(安納芋・紅はるか・シルクスイート)を栽培。今日はシルクスイートで大学イモをつくってみました。美味しい!。でも…、なぜ大学イモなのか…。

 この辺りでは、サツマイモは9月30日までに掘り出すこと、そうでないと美味しいサツマイモは食べられないと言われています(今年もギリギリの収穫でした)。これから様々な調理方法で御三家の食べ比べを楽しみます。今日はシルクスイートで大学イモをつくりましたが、シルクスイートは貯蔵するほど甘みが増す品種と言われていて…。同一品種の食味の変化も興味津々です。

 なぜ大学イモと言うのかなあと思っていたら、けっこうネットに情報がありました。有力説は3つ、①大学生が好んで食べた、②大学生がつくって売った、③商品名に大学をつけると売れた、など。①は東京大学の赤門前に三河屋と言う甘味屋があって、サツマイモを油であげて蜜をからめ売ったら東大生に大受けしたと…。ワタシ的にはこれで良いと思います。


2024年10月2日水曜日

ピザ窯の粘土探し


 雨が降って畑仕事はお休みです。もう40年の前のこと、地元にあった陶窯・清右衛門を復活させようと、使った粘土の採掘場所を探した経験があります。でも今日はビザ窯づくりの粘土探しで…。

 当時、西明寺公民館では陶芸教室が人気でした。指導していた故・佐藤充さんに清右衛門焼きで使った粘土の在処を聞いたら、「たぶん、この中のどこかだと思うんだが…」と、数ヶ所の予測ポイントを教えてくれました。あの時はその中の1つ、西明寺中学校に近い水路で粘土を採掘し、手びねりで花瓶をつくりました。

 今回はピザ窯づくりです。燃焼部アーチに4〜5センチの厚さで地元産粘土を使いたいと考えています。そんな訳で今日は記憶をたぐり寄せ、スコップを肩に山を歩きました。見つからなかった場合も想定し市販の赤土も…。

2024年10月1日火曜日

魔女の果実


 最近のウォーキングは袋を持って出かけます。公園とか里山を歩けば、これくらい(写真)のクルミの実はすぐに集まります。だって誰も拾いませんから…。そう言えばイタリアでは魔女の果実と…。

 イタリアの昔話によく出てきます。悪魔がクルミの木の葉で眠り、魔女はクルミの木に集まる…、それでクルミの実は魔女の果実と呼ばれるようになったそうです。でも、こんな風に言っておいて、ピザとかパスタとかパンとかケーキとか、イタリア人はクルミを使った料理が大好きです。

 最近はクマ対策の一環で、里山のクルミは伐採する動きが加速しています。悪魔も魔女も一緒に防除されて…。