2011年10月29日土曜日

会津若松で伝統的工芸品フェスタ


 埼玉県川越を後にして、福島県の会津若松市へ。昨日から市内のアピオスペース(多目的研修施設)等を会場に、「全国伝統的工芸品フェスタ会津」が開催されていました。これを何とか見たいと考え、強行軍になってしまいました。

 会場内には全国各地の伝統的工芸品ブースが出展。写真は仙北市の樺細工工芸協同組合による体験コーナー。容器に桜皮を貼り付ける作業中でしたが、子どもの姿は真剣そのもの。
 いたるところに手しごとの逸品があって、とにかく素晴らしいの一言です。日本文化が国際的に評価が高いことを、もっともっと日本人は自覚し、誇りとして良いと思います。同時開催のイベントには「COOL JAPAN in AIZU]も開催されていて、日本の伝統工芸は、ファッション・アニメ・建築に負けない力を秘めているといっていました。同感です。

 ちなみに、このフェスタの主催団体は全国伝統的工芸品産業振興協会で、この会長は角館樺細工の田口宗平さんです。仙北市の伝統工芸が、さらにステップアップするチャンスです。ご活躍をお祈りいたします。

観光グルメ大使の脇知弘さん


 もう少し詳しく川越産業博覧会(通称サンパク)についてお知らせします。会場は川越市の中心部から少し離れた市の運動公園です。そのため、市街地から無料のシャトルバスを運行しています。

 後援団体に関東経済産業局や埼玉県が名を連ねているのも特徴です。仙北市でいうと、東北経済産業局や秋田県が後援団体になっているようなモノ。これだけでもサンパクの規模の大きさが予想できると思います。

 さて開会式では、ステージに上げてもらいました。そしたら横に見覚えのあるお方…。そうです。『ごくせん』でお馴染みの俳優・脇知弘さんです。川越観光グルメ大使に任命されていて、毎年参加をしてるんだとか。「ご出身だったんですか」とお尋ねしたら「違うんです。出身は神奈川の平塚なんです」。「えっ?どうして川越の観光グルメ大使なんでしょ」「NHKの朝の連続ドラマがご縁になりまして…」。「ああレポーターですね」「はい」。画面とは全く違う、控えめで恥ずかしがり屋な好青年です。

 「今度は秋田・仙北にお出でくださいね」とお話ししたら、「実は東北では青森と秋田に行ったことがないので、行ってみたいと思っていました」とのご返事。
 脇さん、お待ちしていますよ。

川越産業博覧会に出展


 今日から明日にかけて、埼玉県川越市で開催する「川越産業博覧会(略してサンパクと市民の皆さんは呼んでいました)」に、初めて仙北市も出展させてもらいました。

 サンパクは、埼玉県南西部地域の産業の集積地として栄えてきた川越市ならではのイベント。2日間で天気がよければ10万人の人出があるといわれています。角館の町並み保存と同じく、江戸時代から蔵造りの町家保存などで伝統的建造物群の指定を受けている“伝建群仲間”です。

 さて写真は、仙北の特産・秋田の名産と共にサンパクに参加してもらったおやま囃子と手踊りの皆さん。サンパク主催側のご配慮で、仙北市は会場メインへのテント出展、そして専用ステージの併設までいただきました。心から感謝を申し上げます。テントには人が群がり、まあ賑やか。そんな折、「ほんの少し、音っこ出して、案配みようか」みたいな気軽さで始まったおやま囃子には、アッという間の人だかり。その人が、テントで特産品を買って…。これはウマイシステムです。

 ご協力いただいた皆さん、ありがとうございます。

2011年10月28日金曜日

仙北市の若者会議


 写真は、仙北の若者会議の皆さん(自分の右隣が代表の芳賀高士さん)です。皆さんが制作したDVD「小田野直武~源内・玄白が認めた男」が、平成23年度全国自作視聴覚教材コンクール社会教育部門で入選し、昨日その報告に来てくださいました。

 きっかけは、小田野直武をNHK大河ドラマにしちゃおうと言うアイディアでした。そのプロモーション版が今回のDVDという位置付けです。こんな行動的な皆さんには、役所だって行動で応援します。

 現在、大河ドラマに関する情報収集をしています。いろんなことが分かってきましたが、一番大切なことは、小田野直武を、秋田蘭画を地元の皆さんがもっともっと勉強しなければいけないということ。そして郷土からその情報を全国に発信し続けること。

 夢は叶います。諦めない限り、夢はいつか現実のものとなります。

国道2線の改良要望で


 昨日と今日の2日間、国道46号と国道105号の改良要望で、県庁・秋田河川国道事務所を訪ねました。

 要望の内容は、国道46号では①角館バイパスの早期全面開通、②神代~生保内間のバイパス整備も含めた整備改良、③協和上荒川~番屋沢間の整備改良…など。また国道105号は①本路線の地域高規格道路整備計画路線への格上げ要望、②危険箇所の早期整備改良…です。

 今回の要望で成果と思われることは2点。1つは国道46号の整備で、震災対策に多くの予算が傾斜配分される中でも、角館バイパスは平成24年度中の完成がほぼ確実となっていること、もう1つは神代~生保内間の整備については、要望に沿った内容、バイパス整備も含めて調査が始まっていることが明らかになったことです。

 写真は、要望活動の後に秋田河川国道事務所3階の司令室で、お話しをされる伸介所長。これからもよろしくお願いいたします。

2011年10月26日水曜日

都市行政文化懇話会


 都市行政文化懇話会に参加。場所は都内の国際新赤坂ビル。懇話会を主催するのは財団法人地域創造(文化・芸術の振興による創造性豊かな地域づくりを目的に、平成6年全国の地方団体等の出捐で設立)です。

 懇話会は講話と意見交換等で構成されています。昨日の国のかたちとコミュニティを考える市長の会と同様、出席市町村が少ない(全国から16市町村)ため、市町村長同士のやりとりが濃密です。

 講師は3人。アサヒグループホールディングス(株)相談役・前NHK会長の福地茂雄さん、劇作家・演出家・大阪大学教授の平田オリザさん、(株)ニッセイ主席研究員・芸術文化プロジェクト室長の吉本光宏さん。本当に豪華な講師陣です。

 個人的に興味深かったのは、平田オリザさんの「文化による社会包摂~文化による観光振興~新しい街づくりの形」(写真)です。平田さんは「文化政策には3つの役割があって、1つは心の癒し、1つはコミュニティの維持、1つは観光や教育などの分野の効用です。日本の文化行政経費はフランスの9分の1,韓国の7分の1で、これでは先進国としての役割を果たしていません。文化行政をもっと太いモノにしないと…。心配しているのは街の形です。バイパスにショッピングセンターができて、旧市街地は空洞化、この現象は20~30年前のアメリカで起きたことと同様です。利便性は高まったかも知れませんが、一方で地域特有の空間が失われました。その中にはコミュニティスペースも含まれています。床屋・銭湯など、世代間、職域間を越えた一種の余裕みたいな空間、若者や子どもの居場所は都会でも田舎でもありません。息苦しい環境だけが広がった感じです。誰もが誰もを知っているといった強固な共同体から、誰かが誰かを知っているという、緩やかなネットワーク社会への編み直しが必要だと思っていいます。沿革をどう生み出すか。例えば富良野は観光客の半分が外国人です。北の国からというイメージだけで、富良野を語ることはできません。絶えず変革のエネルギーを上手く活用して魅力を増しています。平成25年には富良野高校に演劇コースがスタートします。これは複次産業化した農業など、生産から販売までの知識以上に、どうお客様とコミュニケーションできるか、その能力開発こそ大切だと分かっている地元の力です」と話していました。

日頃のお付き合いが大切


 国のかたちとコミュニティを考える市長の会に出席。会場は都内都市センター会館。毎回、時々のテーマを選び出し、事例発表などを経て自由な意見交換をする会です。今回のテーマは「災害時における都市同志の相互扶助」。基調講演は関西学院大学の室崎益輝教授が行いました。

 室崎教授は、「阪神淡路大震災の時、静岡県は神戸市に大量の職員を派遣し、ボランティア活動を展開しました。静岡県は、もちろん将来の災害を想定した相互扶助の思いもあったでしょうが、現実として派遣された職員が静岡県の防災計画を見直すなど、今も災害対応のマンパワーになっています。将来のための親密関係を築くということと、今日の防災対策に反映できることと、2つの利点があります」と話しています。

 この会は小さな集まりですから、その分、意見交換は深度が高くて勉強になります。写真は基調講演を受け、福島県南相馬市の桜井市長の発言風景。「放射線量の高い地域には、救援物資はおろか人も来ません。そんな中で、杉並区からの職員派遣は本当に助かりました」と。一方、杉並区の田中区長は、「それは震災だからということではなく、以前から杉並と南相馬の職員交流があったからできたこと。全く情報が入らなかったときも、職員間の携帯のやり取りで状況を確認できていました。つまり、そういう繋がりを日頃からどう構築できているかです」と話していました。

 仙北市も、複数の交流市町があります。東日本大震災で各地に派遣した職員は、きっとこの経験を仙北市の行政に活かしてくれるはずです。たまたま今回の震災では“支援する側”でしたが、いつ“支援される側”になるのか分かりません。有事の相互扶助は大切です。それは日頃のお付き合いが基本になります。市長が飛び跳ねて自治体外交をすることは、市民の命に直結するセーフティネットづくりです。当たり前のことですが、それを忘れてはいけません。

2011年10月25日火曜日

リッチセミナーinNAGOYAで


あきたリッチセミナーinNAGOYAに参加。冒頭の知事説明に次いで、「トヨタのプラグインハイブリット車開発の現状と将来」と題した講話が行われました。講師はトヨタ自動車常務役員の嵯峨宏英さん(写真)です。

 嵯峨さんは男鹿市(旧若美町)出身。丁寧でしっかりと説明する姿が、実直な性格を物語ります。以下お話の概要です。

 「トヨタのハイブリット車は、電気自動車・プラグインハイブリット車・燃料電池電気自動車のコア技術を形成する位置付けがあります。これらの車はなぜ開発の必要性があるのか…。それは化石エネルギー枯渇、CO2削減、大気汚染防止、産業技術の発展寄与など多くの目的を持っています。日本で既に死語となった大気汚染は、特にヨーロッパで深刻ですベルギーのブリュッセルなどは、年に4~5日、大気汚染警報が出ます。~技術の革新を進めています。初代プリウスに比べて見ると、モーターは4倍の体積出力、インバーターは2倍の出力密度です。バッテリーの性能向上はまだまだ進むでしょう。プリウスのプラグインハイブリット車は、初代が07年にはデモ車からスタートし、2代で少量生産を行い、3代で量産販売です。ベース車となっているプリウスとの違いは、プリウスはニッケル・水素充電池、プラグインハイブリット車はリチウム・イオン充電池です~。

 などなど。皆さんご存知のように、自分が「秋田で車づくりをしよう」と呼びかけたのが20年前。レシプロ車では岩手・宮城に大きく溝をあけられましたが、電気自動車は何とか秋田を基本工場にと思っています。それも秋田独自の電気自動車の開発から手がけることができたら…。雇用環境だって劇的に改善できるだろうなあ。

2011年10月24日月曜日

映画とビールとスパゲッティ


 今日は名古屋でリッチセミナーです。東京圏とは違うムードの中、企業の皆さんとの懇談が行われます。少しでも仙北市の企業立地に興味を持ってもらえるよう、精一杯頑張ります。

 今週は出張が続きます。そんなこともあって、「ここは気合いだ!」とばかりに、昨夜は狙っていた映画を観てモチベーションを高めることにしました。SF映画を観て、主人公になりきる作戦です(それだけ気持ちが落ちているとも言えますが…)。

 基本、SFファンです。なので封切り直後の最新作「カウボーイ&エイリアン」にしました(混んでるだろうな~)。スター・ウォーズが大好きです。ハリソン・フォードさんにも敬意を示さなければいけません。ところが映画館はガラガラでした。時間が遅かったことがあるかも知れません。ゆっくり見ることができてラッキーだったけど、特殊効果に走りすぎたキライがあって、人間関係を描き切れていない(映画評論家のようなコメントです)。いえいえ、もしかしたら自分の方に問題があるのかも。例えば年を重ねたことで感覚が鈍っただけとか…。何だか消化不良です。

 写真はその後の食事メニュー。映画とビールとスパゲッティです。

2011年10月22日土曜日

文化祭にご参加を


 産業祭と同日日程で、角館交流センターでは文化祭(角館地区)が開催されています。公民大学書道学科・陶芸学科、油絵、日本画、俳句、生け花…、たくさんの出品です。

 そんな中、会場内で写真のような色紙を見つけました。「芳」とありますが、たぶん桧木内の山田芳さんではないかなあと推測しています。まったく素晴らしい言葉で、自分の今の心境そのものです。代筆、ありがとうございました。

仙北市産業祭


 今日から神代体育館を会場に、第7回仙北市産業祭が開催されています。明日も盛りだくさんのイベントです。少しお天気が気になりますが、是非お出かけください。

 さて今日は大勢の皆さんにご来場いただきました(写真)。「農・商・工が手をつないで」と「食を真ん中におくとまちがひとつになる」がテーマです。老いも若きも仙北ばぁばs(食の伝道師)も秋田大学や明治学院大学・県立大学の学生さんも、また神代保育園・幼稚園の子ども達も、地元の方々も女川の皆さんも、大賑わいの初日でした。明日は神代小学校の皆さんがキッズマーケットをスタートします。各地から運行する送迎バスもご利用ください。

 さて、会場で振る舞われた女川の皆さんのつみれ汁も美味しかったですが、ステージ上で披露いただいた獅子振りに泣いてしまいました。感動であいさつできない経験は初めてです。

2011年10月21日金曜日

決算の不認定について


 昨日まで3日間、平成22年度の決算特別委員会が開催されていました。審査会計13会計の中で、一般会計決算を「不認定とすべき」との判断をいただきました。

 一般会計は議会費から災害復旧費まで日常的で幅広い経費を盛り込んでいます。予算といえば、多くの市民の皆さんはこの一般会計予算をイメージするくらい、代表的な存在です。決算は「済んでしまった支出行為」ではなく、次の予算(今回だと24年度当初予算)を良いものにするため、反省点を洗い出したり、新たなスタートをするための起点になるもので、決算審査はとても重要な判断です。

 「不認定とすべき」は、簡単に説明すると「22年度の市役所の活動は良しと認められない(合格点に達していない)」の判断です。その要因は委員会の最後の討論で行われました。1つは「木質バイオマス施設(バイオエネルギーセンター)が正常稼働していない」、もう1つは「障害者生活支援事業で、利用者から誤って負担金をいただいていたこと」です。

 昨年、多くの場面で市民の皆さんと一緒の取り組みをさせていただいたこともあり、市民の皆さんには大変申し訳ないと思っています。

未来づくり協働プログラム


 10月19日の「県と市の協働政策会議」、またその後の知事と市町村長との行政懇談会について、思ったことを少し。

 協働政策会議は、県と市町村がこれまでの垣根を取り払い行った方が効果的なこと・効率的なことを一緒に進めましょう、そんな手法です。佐竹知事が選挙で提唱した機能合体も同じ根っこです。医師確保だったり、災害対策だったり、たくさんの課題がすぐに思いつきます。この流れはもっとダイナミックに進めて良いと思います。

 今回、この席上で新たに「秋田県市町村未来づくり協働プログラム」の提案がありました。県と市町村の連携で、その地域の特色ある事業(プログラム)を実施しようというもの。市町村が単独で行うには広域性が高かったり、県が係わるべき公益性が認められる事業を平成24年~28年の5年間で実施したいと発表がありました。

 これはとてもワクワクする取り組みです。地域の夢の実現に大きな一歩になると思っています。一部の財源が県から交付されるシステムと聞きましたが、主役はあくまで地元・市町村です。県も地元もアイディアを持ち合って、その上で市民の夢を叶えられるような取り組みになればと思っています。

2011年10月20日木曜日

俵編みマイスターに鈴木さん


 写真は、仙北ふるさとマイスターの4人目の登録者、鈴木幸雄さんです。山谷川崎にお住まいで78歳。火振りかまくらで使用する炭俵を制作いただく「川崎クラブ」の会長として活躍されています。

 炭俵を編み出したのは、お母さんミキさんのお手伝いから始まったそうです。川崎クラブは会員15名。年間5000俵以上を生産しています。網み手の平均年齢は70歳代後半ですが、後継者の育成にも取り組んでいるそうです。この俵網み技術を後世に伝えることは、地域文化のみならず、伝統行事の存続にも関わります。

 これからもお元気で頑張っていただきたいと思います。

2011年10月16日日曜日

創造農村ワークショップ


 文化・芸術を生む場所は大都市だけではありません。中小都市や農村にこそ守り伝える多くの財産が存在し、全国では新たなムーブメントが幾つも起こっています。これまでの成長概念にとらわれない社会の有り様が求められている中、文化創造を農村部からの思いで「第1回創造農村ワークショップ」が開催されました。

 都市と対峙することに意味は感じません。文化・芸術は生み出すのも、またそれで感動するのも、共に人間です。人生の豊かさを演出するステージはどこでも良いと思っています。大切なことは、豊かに生きようと思う心持ちです。

 10月15日、たざわこ芸術村・わらび座を会場に開催された創造農村ワークショップ。朝、秋田空港まで文化庁の近藤誠一長官(写真)をお迎えに上がり、午後から武家屋敷見学(佐竹知事が同行しての伝統的建造物群、他)、その後、創造都市モデル事業実施市町村の東北ブロック会議が開催されました。ブロック会議では佐々木雅幸大阪市立大学大学院教授が「東日本大震災後の被災地を、創造的復興とすることができるかどうか」、そんな問いかけが心に残ります。

 さて近藤長官の講話テーマは「創造農村に期待すること」です。近藤長官は「人間も自然の一部で、これを忘れてはいけない。中小都市・農村部は、固有性を持ちつつ連帯できる妥当なサイズだ」と話します。これは経験的に納得のできるお話しでした。

2011年10月14日金曜日

北海道・出張後記②


 出張後記とはいえないかも…。そう思いながらも良いお話しなので紹介します。今朝の読売朝刊の一面全部に、英会話の教材広告が載っていました。この広告を新千歳空港に移動するバスの中で読みました。ご覧になった方も多いでしょう。教材を開発した社長本人が、アメリカ留学で感じた言葉の重要性や人生の意味を説いています。概要は次の通り。

 ~今から50年近く前のこと。19歳の自分に母親がロサンゼルス行きの航空券を買ってくれた。「働きながら大学にも行けるから、頑張ってきなさい」。渡米後、運良くアメリカ人の家で住み込みの仕事を見つけ、英語学校にも通った。ある時に先生が言った。「言葉を大切にしなさい。良い言葉をたくさん学ぶことは、あなたの人間性を豊かにしてくれるから」と。

 アメリカ人の親友もできた。たどたどしい英語で人生観を語ると、彼は賛成したり反対したりしてくれた。その親友と砂金ほりに出かけた。1ヶ月ほどの間、2人で夢を追い、汗を流し合った。耳かきほどの砂金しかとれなかったが、行動する喜びは十分に感じた。ある晩、焚き火をながめて語ったこと。「生まれてきて良かった。この素晴らしい人生を心ゆくまで味わいたい。自分に何ができるか、思い切り試したい」~。

 出張後記①では川合社長の娘さんがタイに行ったこと、今回の②ではアメリカ留学…。偶然ですが青年が外国に何かを求めて旅立つお話が2つ続きました。別に外国に行かなければ人生が拓けないみたいな話ではありません。とにかく1歩前に進めば、何か必ず分かることがある、その連続が人生を豊かにしてくれるのではないか。最近思うことです。

 みんな元気にな~れ。

北海道・出張後記①


 今回の北海道出張で得た幾つかを後記します。1つは鹿追町の大平畜産工業を訪問し川合社長とお話しができたこと、1つはファーム富田を見てハートハーブの立地がとても良いことを再認識できたこと、1つは来年の火山砂防フォーラム会場が仙北市に正式決定できたこと、1つは八幡平に係る直轄砂防の期成同盟会を構成する岩手県側との皆さんと、様々な意見を交換できたこと…、などなど。

 大平畜産工業の川合社長は、娘さんがタイで結婚生活を過ごしていることを、富良野までおくってくれた車中で話してくれました。社長が仕事でタイに出張するとき、たまたま娘さんを誘ったこと、同行した娘さんは日本では感じたことのないアジア諸国のエネルギーが気に入ったこと、それで帰国してからすぐに単身でタイへ再び渡ったこと、その後には現地の大学に入学したこと、そこで知り合った世界の友達が彼女の財産で、結婚相手まで見つけてしまったこと。川合社長は、そんな娘さんに対し、「人生を突き動かす衝動を手に入れた子どもは幸せです」と話していました。同感。

 また北海道農業の現状について、川合社長は「1年の食いっぷちを雪のない半年で稼ぐために、先輩の農民は酪農・畜産の導入を進めたんです。今の若い経営者にはその当時の開拓者魂が希薄化して、何かやろうと言えば、すぐに補助金をアテにしてしまう、そんなことでは自分の夢なんか叶うはずがありません」と憤りを隠しません。

 そういえば会社の事務室に張ってあった紙に次のような言葉がありました。
~「夢」のある人には「希望」がある。「希望」のある人には「目標」がある。「目標」のある人には「計画」がある。「計画」のある人には「実行」がある。「実行」のある人には「結果」がある。「結果」がある人には「反省」がある。「反省」のある人には「進歩」がある。「進歩」のある人には「夢」がある~。

実働訓練で導流堤づくり


 朝7時30分に宿泊先を出発。火山砂防フォーラムの2日目は「十勝岳緊急減災対策実働訓練」への参加です。

 会場は美瑛町内白金温泉近くでビルケの森(パークゴルフ場があったり、青い池があったりの観光地)に隣接した特設会場。この辺りは十勝岳の麓で、大正15年の噴火の際は144名が亡くなった大きな地震災害を経験しています。

 今回の訓練は、白金温泉地区が噴火による泥流被害を減災する手法として、有人では危険が大き過ぎる導流堤防を無人(リモートコントロール)で行う様子を再現してくれました。

 写真は、無人のバックフォーが遠隔操作で大型土のうを積み上げる作業風景。機材は北海道開発局が所有しています。土のうを乗せて走る運搬車もクレーンも全て無人でした。

2011年10月13日木曜日

来年のフォーラムは仙北市で


 美瑛町の町民センターを会場に、「2011火山砂防フォーラム」が開催されました。こに先立ち、幹事会が招集され、「2012火山砂防フォーラム」の会場が仙北市で決定となりました。来年の10月18日~19日、全国から400名ほどのお客様をお迎えすることになります。

 さてフォーラムでは、緊急報告として「霧島山~新燃岳の噴火と対応」と題し、宮崎県高原町の日高町長が講話、また「近年の火山噴火対応事例を踏まえて」と題し、気象庁や国交省の皆さんから講話をいただきました。

 パネルディスカッションは2部になっていて、「美しい景観を活かしたまちづくり」・「火山噴火対策の進め方」など、午後6時過ぎまで議論が続きました。結果として導かれた方向性は、行政や関係機関の情報受発信力の強化をすること、住民にあっては主体的に判断をする重要性に行き着いた感があります。

 写真は参加者全員で行った情報交換夕食会で、「来年は仙北市で皆さんをお待ちしてます」とごあいさつをさせてもらったスナップ。心より皆さんを待ちします。

ファーム富田


 火山砂防フォーラムの打合せが始まる前に、近所のファーム富田を見学。1903年に現在の場所(空知郡中富良野町北星)に開墾の鍬を下ろしたのが富田徳馬さん。現会長の富田忠雄さんは徳馬さんのお孫さんにあたります。

 期成同盟会の深谷会長(雫石町長)は、富良野スキー場に勤務していた頃から富田会長と交友があり、大きく発展したファーム富田に感慨も一塩の様子。それにしてもこの季節になっても園内に花が咲いています。マリーゴールド・インパチェンス、ラベンダーも加温ハウスの中で良い香りを漂わせていました。

 花の向こうに美瑛山が見えて景色は絶景。でもでも、仙北市のハートハーブだって田沢湖の畔、秋田駒ヶ岳を臨む立地条件に恵まれています。もっともっと花を咲かせたら、多くの皆さんが立ち寄ってくれる名所になれるはずです。負けてないぞハートハーブ!

※写真はファーム富田の入り口に建つパーゴラにあったファーム富田のエンブレム。

2011年10月12日水曜日

鹿追で大規模畜産を視察


 昨日から北海道に入っています。今日と明日、北海道美瑛町で「全国火山フォーラム」が開催されます。来年、このフォーラムを仙北市で開催し、秋田駒ヶ岳噴火40年周期に対する警戒を強化するため、実効性の高い市民防災組織のあり方、また再生可可能エネルギーとしての地熱の高度利用について、多くの専門家にご意見をいただきたいとの思いで、誘致を考えています。

 今回のフォーラムには「八幡平山系に係る直轄砂防事業促進期成同盟会」(会長は深谷雫石町長)の一員として参加しています。同盟会は八幡平市・雫石町・滝沢村、そして仙北市が構成団体。基本的には団体行動をとらなければいけませんが、深谷会長のお許しをいただいて、昨日は一人で帯広市近くの河東郡鹿追町を訪ねました。大規模(3500頭規模)にF1牛の肥育経営を展開する大平畜産工業を訪問するためです。川合昭夫社長とは以前一度お会いしています。間伐材(主にアカ松)をチップ化した敷料を牛舎内利用し、数度再利用をへて、有機堆肥にしています。近隣の農家や道内に販売をしているとのことでした。循環型の農畜一体経営です。

 また町内や札幌市内、東京都内にアンテナショップも開設し、牛肉を中心としたレストラン経営を展開していました。食肉の多くは関東圏に出荷されています。川合社長は、「津軽海峡を渡る経費などを考えると内地に生産拠点を検討しなけれなとも思っています。それは伝染病対策などリスク分散にもなります」と話していました。大変興味のわく畜産経営を見せていただいた思いです。

※写真は間伐材をチップ化する施設の木材導入部。開発には相当の時間と経費がかかっているようです。

2011年10月10日月曜日

早く生まれ変わって


 91歳で他界された東海林建氏の葬儀で湯沢ロイヤルホテルへ。県議会「会派いぶき」の代表を務める洋さんの父上で、洋さんの選挙などで事務所に顔を出すと、必ず丁寧にごあいさつをしてくれた県議の大先輩でした。大勢の皆さんがお別れに参列していて、故人のお人柄が偲ばれます。

 そんな中、弔辞を読んだ東海林建後援会会長、松田忠治さんの言葉は、政治に身を置く者に対する最高の弔辞でした。松田会長は静かに、次のような言葉でお別れを結びました。

 「東海林先生、長い間ご苦労様でした。ゆっくりと休んでくださいと言わなければいけないところですが、日本・秋田県にとって、今こそ先生のような気骨ある政治家が必要な時です。どうか早く生まれ変わって、また私たちと一緒に仕事をしてください。待っています」。

 合掌

2011年10月9日日曜日

赤そば花見会で笑顔が満開


 今年初めて開催した赤そば花見会に参加。主催は角館そば生産組合(鈴木秀夫組合長)。中川地域運営体や市の総合産業研究所もサポートしています。会場は中川地域の野原ですが、実は天候の関係で、花の盛りは少し過ぎたかな…、みたいな感じ。でもでも写真のように、おばあちゃん方の笑顔は満開でした。

 会場には仮設テントが建ち、地元のお母さんたちから「そば粉入り寒天(カボチャと小豆)」、それにそば茶をいただいて。これがまた美味しい寒天で甘みを抑えた大人味、いくらでも食べられます。一通りご馳走になった後、そば栽培ほ場に移動。ここで鈴木組合長と、参加者の皆さんのそば談義。「赤そばの品種は高嶺ルビー、面積は約4haほどです。種のほ場は別にあって自家採取しています。赤そばといっても花が赤いだけで、打ってお客さまに出す時は普通のそば色です。このそばに花の色素を練り込めば、角館のオリジナリティを演出できると考えて、研究しています」とのこと。

 赤いそば、食べられる日が楽しみです。

ふたり展


 日本画家の山田美知男さんと、写真家の草彅裕さんの「ふたり展」にお邪魔しました。会場は角館川原町内の“ぷかぷ館”。ふたり展は明日まで開催(10時~17時)しています。

 今日は2時からお二人のギャラリー・トークもありましたが、時間の関係で断念。せめて作品だけでもと思いお伺いしました。山田さんの日本画はいつ見ても清筆で、自分は特に牛の絵が好きです。今回も数点ありました。今度は「鎌足和紙を使って書いてもらえませんか」とお尋ねしたら、「一度挑戦してみましょうか」と答えてくれました。

 草彅さんの写真は始めて見ました。今回は「玉川温泉」をテーマにしていて、湧き出る大噴やそこから下流域の情景などを、丹念に切り取っています。ご本人も「生活の中で関わりが深い水に興味を持っています」と話していました。時宜を得ています。

 皆さんも、ぜひ足を運んでみてください。

お茶を一服


 写真は表千家チャリティ茶会(場所は石黒恵家。平福記念美術館も会場になっています)で、お茶をいただいている皆さんを後ろからパチリ。

 お茶会は表千家同門秋田県支部主催。毎年県内各地を巡っていて、今回は角館地区の皆さんがお迎えの順番なんだそうです。同門の方々、また偶然に角館を訪れた方々などが一服のお茶を楽しんでいました。

 そこで覚えのない自分ですが、皆さんの笑顔と優しい言葉に誘われて、ズカズカ上がり込みお茶をいただきました。お茶菓子も美味しかったし、お茶も本当に美味しかった。気持ちがスーッと落ち着いたような気がしました。

 昨年、表千家の全国大会があり、角館は雲巌寺や天寧寺が会場になりました。好評だった話を聞いています。角館とお茶、そして着物姿の女性…。こりゃ、まったく絵になります。

新しくスタート!西木駅伝


 今朝、NHK総合で放送した内陸線の番組、見ていただけましたか~。実は自分も見ていません(再放送をチェック)。写真は西木庁舎前で行われた西木駅伝の開会式風景。若い皆さんの顔からやる気を感じます。

 今回の西木駅伝は、合併してから6年が経ったこともあり、実行委員会でお話し合いを重ねて新装開店・新スタートと位置付けた大会でした。これまでのように西木地区に限らず、広く市内から参加チームを募る段階的な改革を進めたいと大牧会長が話しています。昨年までの区間記録やチーム記録は参考記録になっていました。今年はオープン参加となっている職場チームも、次は何とか公式参加にして欲しいと思います。

 市民が参加しやすい大会にしないと継続することは困難です。スポーツに汗を流す市民が多い街は、まちづくりにも前進力が違うと、最近強く思っています。

《成績》
●中学校男子の部 1位:西明寺中A 2位:桧木内中A 3位:西明寺中B
         4位:桧木内中B
●中学校女子の部 1位:桧木内中 2位:西明寺中
●一般の部      1位:小山田SPEED 2位:松相 3位:山口 

 今回も仙北市役所チームがオープン参加しました。みんなご苦労様でした。

2011年10月7日金曜日

渋谷アップル直営店前に献花


 午前は日本放送協会で情報交換。対応いただいた皆さんにはお時間をとらせてしまいました。ありがとうございました。放送センター内に入ると、エレベーターボタンの横に「にっこりといつもの列車~秋田内陸線~」(総合テレビで10月9日放送 午前8時から)の告知チラシが張り出されています。嬉しい!

 NHKでは震災後の東北応援で様々な番組を制作しています。それがこれからも続くことをお話いただいて。昨日の観光庁でのお話、JR東日本からのお話等々、動きを感じることができた出張でした。それは午後にお伺いしたJR上野駅でも感じました。政治は、行政はさらに推進力を持たなければいけません。

 ところでNHKに向かう途中、公園通りのとあるビル前路上にたくさんの花束がありました。米アップル社の直営店です。スティーブ・ジョブス氏の死去を悼んだ方々が献花したものだと思います。その影響力に驚きました。各新聞の朝刊には、生前スタンフォード大学で講義した際、次のような言葉に感動し、また力にしていたことが書かれています。

 「明日は命の炎が燃え尽きる、そんな思いで今日を過ごすこと。そうすれば君の人生は何でも実現できる」。

 ご冥福をお祈りいたします。

※写真は東京都で配信しているフリー写真。渋谷109です。

テレビの言葉


 さっき宿泊先を出る直前、テレビに五木寛之さんが出演していて、思わず見入ってしまいました。五木さんは大好きな作家の一人です。「青年は荒野をめざす」「さらばモスクワ愚連隊」「恋歌」「ガウディの夏」…。でも絶頂期にあった49歳で休筆し、後は大学で仏教を学び、現在は人々の人生を応援するエッセイなどを多数出版しています。

 テレビの五木さんから、こんな言葉がありました。
「人生に価値を求めてはいけません。今、今日を生きていること自体に価値があるんです。最近はプラス思考が大切で、マイナス思考は悪のようにいわれていますが違います。マイナス思考の中にある悲しみだったり、嘆きであったり、また涙することであったり、そんな人間として沸き起こる感情こそが大切なんです」。

 良い言葉に出会うことができました。

国慶節100年祝賀会


 台湾との交流が深まる中、今年も中華民国100年国慶節祝賀レセプションにご招待をいただきました。北光温泉と玉川温泉の温泉提携でお世話になった、都内の台湾代表所(台湾外務省)の皆さんが迎えてくれました。

 リッチセミナーで参加企業の皆さんとの意見交換があり、会場のホテルホークラには1時間遅れで到着しました。もの凄い数の皆さんが集まっています。1000人以上の人混みの中で馮寄台・駐日代表を探すのは大変かなあと思っていたら、すぐに奥様の方から自分を見つけていただいて(感謝感謝)。「まずはご馳走を食べてください」と促すので、「それではお言葉に甘えます」とお皿を持って会場内を右往左往。台湾料理はもちろん、日本・フランス・イタリア…。世界の料理があります。

 会場中央のステージ下、大勢に囲まれて馮寄台・駐日代表がおられます。やっと「温泉提携では大変なご協力をいただきました」とごあいさつをすることができました。その後、秘書の林さんのご配慮で記念撮影(写真中央の背の高い方が馮寄台・駐日代表です)。今回も皆さんにお世話になりっぱなしでした。

あきたリッチセミナーinTOKYO


 「あきたリッチセミナーinTOKYO」に参加。リッチセミナーは県企業誘致推進協議会が主催しています。リッチは立地と豊かさを重ね合わせた命名で、県内の市町村・また参加企業で組織、秋田県内へ県外企業の誘致のパイプ役も果たしています。

 毎回の基調講演は、国際的な視点から多くのことを学べる機会になっています。今回の講師はDOWAフォールディングス株式会社の相談役、吉川廣和さんでした。以下、講話で知った幾つかを紹介します。

 そもそもDOWAフォールディングス株式会社はどんな会社か、創業は明治2年、藤田伝三郎が兄2人と大阪で藤田伝三郎商社を設立したことから始まります。その後は藤田組、同和興業や同和鉱業などと社名を変更して成長。その流れの中で日立製作所、日産コンツェルン、新日本石油などが生まれます。現在同フォールディングスは、秋田県北部を中心に再生事業を展開しています。1企業で循環型事業体を形成する環境・リサイクル産業は都市鉱山と呼ばれ、希少金属の精製で世界最高峰の技術を保有しています。

 吉川相談役は、「東日本大震災に対する復旧事業規模は約19兆円。その中の2~3割は日本海側での展開です。県も市町村も国や企業に事業提案をしなければ何も変わらないでしょう。しかも予算は早い者勝ちの状況です。秋田県民は大変優秀な方々が多いのですが、決定力、そこに至るスピード感が弱いと思います。
 さて電力が心配です。今後は東京電力と東北電力は一体開発となることが予想されます。ベース電力(火力・LNG・石炭・石油等)の確保が最重要です。再生エネルギー(風力・波力・水力・地熱等)の開発は秋田県が存分に活躍できる資質があります」と話していました。

2011年10月6日木曜日

山口祥義過疎対策室長と


 今日は午前に総務省・観光庁を訪問。総務省では参院の特別委員会が開会中でお忙しい中、財政課の黒田武一郎課長、また過疎対策室の山口祥義室長(写真)と面談できました。お二人とも旧自治相時代に秋田県庁へ出向した経験のある方々で、以来、秋田県も仙北市もお世話になりっぱなしです。

 黒田課長からは、合併特例債に関する最新情勢をお知らせいただきました。また山口室長からは過疎債のソフト事業について説明を受けました。仙北市では地域運営体の活動交付金の原資、また秋田内陸縦貫鉄道の負担金原資などで、過疎債のソフト事業を実施しています。他県に比べ、このソフト分を東北各県は余り活用していないそうで、秋田県の場合でも満額に対して30パーセント弱程度になっています。かといって、他の市町村が使わないのなら、「仙北市にみんな使わせろ~」みたいな制度ではありません。また、いくら良質の財源とはいえ、交付税で見てもらえるのは償還金の70パーセントです。借金にかわりはありません。

 今回の面談で新鮮だったことは、「過疎のソフト分の財源は貯金できること」です。過疎の改善を目指し、一定の使用目的や期間を設定して積み立てをしながら、必要によって取り崩して使うという融通が利くんだそうで、これはかなり重宝です。いろんなことができそうです。

友達のいる場所づくり


 仙北地域公民館大会(5日)で、チンチン先生(市川晋一医師)のエッチでためになる講話を聞いた後、新幹線で上京。東京駅丸の内口にある丸善丸の内本店で「人生余熱あり(城山三郎著)」の文庫本を買って茅場町へ。京王プレッソイン茅場町に連泊します。

 読み始めてすぐ寝てしまい、こんな時間(夜中の2時前)に目が覚めて…。また続きを読んでいるうちに、「そうかあ」と気づいたことを書いておきます。

 「人生~」の中で、ホンダの創設者、本田宗一郎さんについての記述がありました。本田さんは昔、友人に勧められてシドニーの近くに土地を買ったそうです。一時はそこで晩年を過ごすことも考えたらしいのですが、結局そうはしませんでした。理由は「友達がいないから」だったそうです。

 地域運営体の設立と活動支援は、無策なお金のバラまきだとか、選挙対策だとか、アレコレいわれています。もちろんそんなことではありません。今後もそこで暮らせるよう、その器としての地域の存続が目的です。主体者は地域市民です。地域自治の確立こそ生き残る手法だと思っています。行政も協働者として係わります。何といっても地域のことはそこに住む市民が一番分かっているのですから。防災だったり、産業基盤の整備だったりと各地域の優先活動は多様ですが、コミュニティの結び直しは何といっても最重要課題です。でもコミュニティがこれまた分かり難い。この際、“友達のいる場所づくり”とでもいった方が理解が進むかも知れません。

 今日(6日)は総務省財政課・過疎対策室を訪問、その後観光庁で打合せ、さらに県の主催する企業リッチセミナー、中華民国100年国慶節祝賀レセプションと駆け抜けます。いつも通り、体力勝負です。

2011年10月5日水曜日

特例債の発行期限延長を


 昨日は横手市で秋田県市長会総会。県内には13の市があります。今回は全市長が参加しました。

 総会では国への要望項目に、合併特例債の発行期限の延長を追加しました(現行法では合併後10年間)。以前、公明党の井上幹事長が仙北市にお出でになった際も同様の要望をしていますが、今回は、次期臨時国会で法的な改正が行われる可能性が高まっていることから、これを確実なものにしようと各市長の考えがまとまりました。情報では5年延長、被災地ではさらに5年延長とのお話もあります。

 さて総会後、横手駅前の再開発や東西通路、また増田地域へ移動して蔵しっくロードの視察などがありました。増田地域には豪商が建てた内蔵が多数あって、これを伝統的建造物群に指定してもらおうと準備が進んでいます。指定になれば、県内では角館に次いで2番目の伝建群の誕生です。

 写真は、蔵視察の中の1つ、佐藤又六さんの文庫蔵(国登録有形文化財)です。右でハンドマイクを持って説明をしてくれているのが12代ご当主。佐藤家は増田銀行(現北都銀行)設立にあたって、発起人となったり、また真人公園に桜を寄贈したりした名家です。ご当主、本当にお世話になりました。

2011年10月4日火曜日

統合高校の推進協発足


 昨日、角館交流センターを会場に「角館地区統合高校推進協議会」が発足し、初会合を開催しました。新たな統合校に対する要望や、地域の県立高校としてどのような支援を行っていくか、生徒の通学環境の改善や市民サポートの在り方、校名や校歌の検討等々、協議会として話し合う必要があるテーマは盛りだくさんです。一方、平成26年4月の開校まではそんなに時間がありません。

 同協議会の委員には教育関係者、学校や同窓会関係者、PTA、経済団体、市議会など15名で構成されています。会ではさっそく会長・副会長の選任を行い、会長には角館高校同窓会の高橋雄七会長、また副会長には角館南高校同窓会の草彅良子会長が選任されました。

 ところで、協議は初日から熱が入った内容でした。市が要望していて、現状では県教育委員会が具体的な態度を表明していない事項が幾つかがあります。1つは2年間の専攻科(語学系)の設置。これは3年の高校+2年の専攻科のイメージです。この専攻科から、例えば秋田国際教養大学への編入、外国の大学への留学などを可能にしたいと考えています。またフリースクールの要望もしていますが、県から具体的なお話をお聞きできていない状況です。さらに1学年の学級数。市では1学年7クラスを要望しているのに対し、県では6クラスを想定した校舎計画を持っています。

 これらを含めて協議をするのか、それともこれらの案件は市が県に要望を継続することとして、協議会はこれらのことを除いて協議をするのか(方針を明らかにしなければいけない課題は本当にたくさんあります)、今後の協議で整理が進みます。

 協議会は、高校づくりを県にお願いするだけではなくて、地元の子どもたちの未来を輝かせることができるよう、市民も一緒になって取り組むために必要な仕掛けです。

2011年10月2日日曜日

ハワイアンズで温泉フォーラム


 今朝6時にホテルを出て、7時のスーパーひたちで福島へ。いわき市のスパリゾート・ハワイアンズで開催されている全国温泉フォーラム(NPO法人健康と温泉フォーラム主催)に合流。昨日もプログラムがありましたが、秋田美人100人キャンペーンを優先して昨日は欠席しました。

 フォーラムでは森繁哉さん(東北芸工大東北文化研究所前教授)が「温泉からの思考」と題して基調講演。その後、パネルディスカッションテーマを「日本復興と温泉」に設定し、舘逸志さん(内閣府大臣官房審議官)、大場敏宣さん(いわき湯本温泉協同組合副理事長)、講師の森繁哉さん、そして自分がパネリストで登壇。進行役は同NPO常任理事の合田純人さんです。

 このフォーラムの議論は、後ほどじっくりとご紹介するとして…。スパリゾート・ハワイアンズ等の現状を少し。3.11大震災とその1ヶ月後に起こった余震で、長く休業していたハワイアンズが、昨日一部の営業を再開しました。この復興イベントには南海キャンディーズのシズちゃんや、女優の蒼井優さんも駆けつけ(共にフラガールです)、大変な賑わいだったようです。本場ハワイ島からは、何とかという部族の酋長が営業再開を祝って宿泊していたし、超有名企業が幾つも宿泊ボードに名前を連ねていました。ちなみに沿岸部のアクアマリン福島も1ヶ月前には営業をスタートしています。
たくさんの応援があって、ハワイアンズに活気の火が再燃しています。

秋田美人100人キャンペーン③


 JR有楽町駅前の広場に設置された特設ステージで、上野駅と同様、集まった大勢の皆さんに顔見せをしている秋田美人100人。中央でニヤケてあいさつしているのは自分。誰も自分のあいさつなんか聞いてはいないでしょう(だって美しすぎる皆さんに目線は釘付けですから…)。

 今回の秋田美人100人キャンペーンは、秋田県が1日~2日まで都内3ヶ所で行った、「JR東日本の重点販売事業」イベントへの参加という形で実現しました。広場の向かいに位置する交通会館B2を控え室にして、秋田美人100人は、パンフレットの綴じ込みや、着替えなどをこなし、上野駅で疲れているのに、本当に元気で明るく、そして優しさに満ちた笑顔で、仙北市をアピールいただきました。

 快く送り出してくれた仙北市内の各企業に感謝申し上げます。何より交通費を半額自己負担してまで、落ち込んだ観光客の回復のために、即決で参加してくれた100人の秋田美人に大感謝です。

 皆さんの意気込みは、絶対に多くの方々へ伝わったと思います。それと、首都圏在住の仙北市出身者の皆さんも大勢会場に駆けつけてくれました。とても有り難かったです。

最後に、殺人的なスケジュールを調整してお越しをいただいた観光庁の溝畑宏長官。桜田淳子の歌まで歌ってくれました。何とかして落ち込んだ東北観光を再生したいという、強い思いがバシバシ伝わってきました。
必ず現状は改善できます。観光業に携わっている方々はもちろんですが、国も県も市も市民も、これだけ一生懸命に取り組んでいるんです。絶対に立ち直ります。

秋田美人100人キャンペーン②


 写真は、100人の秋田美人がJR上野駅構内でパンフレットの配布を行っている様子。行き交う人達が、「秋田美人100人キャンペーンだって~」と、嬉しそうにパンフレットを受け取って歩き過ぎます。

 準備した1000部のパンフレットはすぐに無くなって、大至急もう1000部を追加。パンフレットには3000円の旅行クーポン券(兼商品券)や、秋田美人100人キャンペーンに参加をいただいた皆さんの顔写真が刷り込んであります。この写真を見るだけでも心が浮き立ちます。本当に皆さんお美しい。

 追加したにもかかわらず、パンフレットの配布活動は予定時間よりも早く終了。でもあと1時間もしたら、またJR有楽町駅前広場で同様の活動があります。なので余韻もさめないまま有楽町へ移動しないと間に合いません。ウ~ン、慌ただしい。

2011年10月1日土曜日

秋田美人100人キャンペーン①


 神奈川県大和市を後にして、秋田美人100人キャンペーンに合流するため都内JR上野駅へ移動。その途中の電車内で、秋田美人100人キャンペーンの実施に大きな影響を来す“ある問題”が発覚。解決にはJR上野駅長さんにでも直訴するしかない…。

 JR上野駅の駅長室でこちら側の状況を説明したら、「その通りです。私たちもそのように実施するものと思っています。たぶん、こちらからの連絡の際に、お話しが混線したんでしょう」とのこと。JR、さすがです。すぐに対応をいただいて、無事イベントがスタート。写真は中央コンコース横の特設ステージで、勢揃いした秋田美人100人の皆さんと開会行事。カメラの数が凄かった。

 ところで、JR上野駅の皆さんには重ねて感謝を申し上げます。特に吉川副駅長、鎌田部長、阿部副課長には、ご難儀をおかけしました。また重点販売イベントへの参加をサポートいただいた秋田県の皆さん、駅長室で一緒にお話しを聞いてくれた中野副知事などなど、本当に皆様のおかげです。

神奈川県大和市のイベント


 「全国ふるさとまつり・うまいもの市(神奈川県大和市)」に出席。相模鉄道の大和駅で下車すると、すぐに目の前が駅前広場で、毎年この時期に特設テント村が出現します。その中に、仙北市も出店させていただいています。

 この広場の奥左手に「とれたて村大和」(アンテナショップ:常設店舗)があります。ここは仙北市の産物を通年販売していて、すでにお馴染みさんのお客様も大勢います。写真はイベントの開会式でのあいさつ風景。「神奈川県民・大和市民の皆さんには、災害復興に向けて多くの支援をいただき、本当にありがとうございます。仙北市は県内でも屈指の観光地、農林業が盛んな地域ですが、お客様が激減して地域経済は疲弊しています。まず仙北市に足を運んでください。東北の産物を買ってください」と、訴えました。でも…、秋田弁だったので、何人の皆さんが理解できたでしょうか、大いなる疑問です。

お持てなし3兄弟、誕生!


 写真は、30日に行われた田沢湖高原旅館組合のマスコットキャラクター発表会。8月から全国募集していました。132作品の中から選ばれたのは、鹿児島県の岩倉隆行さんが作成した「お持てなし3兄弟(左からフカインダー・ヌクインダー・イヤスンダー)」。田沢湖(フカインダー)、温泉(ヌクインダー)、駒ヶ岳(イヤスンダー)をモチーフに、本当にピッタリのイメージキャラクター誕生です。

 3兄弟の前でお話しをしているのは、同組合の堀内勝彦組合長。堀内組合長は「大震災の後はお客様が途絶え、高原温泉郷はもうダメかと思っていました。すぐに県・市の様々な取り組みがあり、今回のキャラクター制作にも着手ができて、今は希望を感じています。心から感謝を申し上げます」とお話しをいただきました。

 堀内組合長、お礼を言わなければいけないのは私たちの方です。被災地から県内で一番多く避難者を受け入れてくれて、しかもその方々からは毎日のように感謝の言葉が届いています。皆さん旅館組合のお持てなしが、避難者の方々を支え続けているんです。本当にありがとうございます。