2011年10月25日火曜日

リッチセミナーinNAGOYAで


あきたリッチセミナーinNAGOYAに参加。冒頭の知事説明に次いで、「トヨタのプラグインハイブリット車開発の現状と将来」と題した講話が行われました。講師はトヨタ自動車常務役員の嵯峨宏英さん(写真)です。

 嵯峨さんは男鹿市(旧若美町)出身。丁寧でしっかりと説明する姿が、実直な性格を物語ります。以下お話の概要です。

 「トヨタのハイブリット車は、電気自動車・プラグインハイブリット車・燃料電池電気自動車のコア技術を形成する位置付けがあります。これらの車はなぜ開発の必要性があるのか…。それは化石エネルギー枯渇、CO2削減、大気汚染防止、産業技術の発展寄与など多くの目的を持っています。日本で既に死語となった大気汚染は、特にヨーロッパで深刻ですベルギーのブリュッセルなどは、年に4~5日、大気汚染警報が出ます。~技術の革新を進めています。初代プリウスに比べて見ると、モーターは4倍の体積出力、インバーターは2倍の出力密度です。バッテリーの性能向上はまだまだ進むでしょう。プリウスのプラグインハイブリット車は、初代が07年にはデモ車からスタートし、2代で少量生産を行い、3代で量産販売です。ベース車となっているプリウスとの違いは、プリウスはニッケル・水素充電池、プラグインハイブリット車はリチウム・イオン充電池です~。

 などなど。皆さんご存知のように、自分が「秋田で車づくりをしよう」と呼びかけたのが20年前。レシプロ車では岩手・宮城に大きく溝をあけられましたが、電気自動車は何とか秋田を基本工場にと思っています。それも秋田独自の電気自動車の開発から手がけることができたら…。雇用環境だって劇的に改善できるだろうなあ。

3 件のコメント:

  1. 電気自動車の基本工場を秋田に作ることだけで、本当に雇用環境が良くなるでしょうか?いまや職業は選ぶ時代です。
    自分のやりたい職業が近くになければ都市部への流失はさけられません。
    それが出来ない秋田県だから人口減少率ワースト1なのでは?
    高齢化率もナンバー1で、とあるサイトには日本で一番進んでいる、つまり秋田は日本の30年後の姿だと揶揄されています。
    そんな県に住んでいて恥ずかしいです。

    返信削除
  2. こんにちは。
    ブログの更新、いつも楽しみにしています。

    私個人的には、どんなジャンルでも
    雇用の場が増えるのはありがたいことだと思っています。
    確かに、
    各々興味とか特技とか向いているものが違いますので、
    「雇用環境が良くなった!」とは
    言えないかもしれないけれど、
    これを機に少しずつ増える可能性もありますよね…?

    それにしても、働く場所が無いのは深刻です。
    私(30代)も私の周りも、臨時雇用などで
    食いつないでいる人ばかりです。
    この点では、故郷に戻ったことを後悔しています。

    返信削除
  3. 門脇みつひろ2011年11月3日 21:04

     皆さん、メールをありがとうございます。自分も自動車づくりだけで、雇用問題が解決できるなんて思っていません。今より良くなること、その可能性があることだったら何でもやろう、その中の1つが自動車づくり…の位置づけです。

     「始めなければ変わらない」は間違いです。「始めなければ事態は後退するする」が正解なのではないかと思っています。

     秋田に住んでいて、恥ずかしいと思うこともあるでしょう。でも、だったら少しでも恥ずかしくない秋田をつくろう、そのために、できることに私も取り組もう、そんな風に思っていただける方々が増えれば、確実に秋田は変わると思うのですが、いかがでしょうか。

    返信削除