2020年7月31日金曜日

希望者にPCR検査の提供を



 明日から8月です。今年はお盆帰省を断念する皆さんが多いと聞きます。「秋田は特に高齢県だから、仮に自分が無症状感染者だったら家族や地域にコロナを感染させてしまう」との心配です。

 ちょうど今朝、都内の民間病院が自由診療でPCR検査を始めた報道がありました。「無症状で濃厚接触者でもない人」が対象の検査なんだそうです。検査は1回3万5,200円、その他に診断書の発行に費用がかかります。それでも検査を申し込む皆さんが後を絶たないとか…。少し調べてみると、世田谷区では世田谷モデルを構築するため、既にプロジェクトを立ち上げていました。保坂展人区長は、「医療関係者や介護施設、保育士、教師などは社会的な検査として、定期的にPCR検査を受けてもらいたい。もちろん検査料も支援する。保健所の外側に大量の検査をスピーディーにやる仕組みを作りたい」と話しています。

 現状では、原則的には先ず帰国者・接触者相談センターに相談し、あわせて保健所の調整で専門の帰国者・接触者外来を受診、そしてPCR検査を行う流れです。希望者が検査を受ける体制づくりは、人員や環境整備など多くの課題があると聞ききます。でも例えば米国ニューヨーク市では、「市民が無料で検査を受けられる」仕組みを整えたことで、感染者拡大の封じ込めに成功したと言われています。国内でも抗原検査キットの承認など法の整備が進んでいますが、私は希望者にPCR検査を提供する取組みが必要だと思っています。
※写真は検査作業のイメージです。

角館町割400年を歩く


 角館は、元和6年(1620年)に城主芦名義勝によって 町割されました。芦名氏は、この新天地で政治経済等の礎を築きますが、角館三代千鶴丸が夭折し、その理想を完成させることなく終焉を迎えます。

 その後、明暦2年(1656年)から佐竹北家が所預として角館に入り、幕末までこの地を治めました。佐竹北家は藩主佐竹宗家の分家で、一門中でも御苗字衆という由緒ある家柄です。 その角館北家200年の歴史の中で、今日の角館を形成する学問や文化、産業などが誕生し、多くの優れた人材が藩政の一翼を担ってきました。

 今年2020年は、町造りが始まり400年の節目にあたります。これを記念し、伝承館・美術館・文学館がそれぞれテーマを設け、江戸期角館の資料や作品を展示します。この機会に3館を巡り歩き、角館の歴史や文化、芸術に触れる知の旅をお楽しみください。

2020年7月30日木曜日

タザワコサウナ・オープン!


 8月1日、田沢湖畔に曇坂珈琲(八嶋誠代表)のタザワコサウナがオープン。人気のテントサウナで、フィンランド式湖畔サウナが満喫できます。北欧風焙煎コーヒーのサウナブレンドにもご期待ください。

 場所は田沢湖畔白浜のおまつり広場。サウナ・スパプロフェッショナル資格を持つ八嶋代表が常駐し、至福のサウナ&コーヒー体験をアテンドします。1日3枠限定サービスとのこと。昨年度の若者チャレンジ応援プロジェクトで認められた企画ですが、八嶋代表はタザワコサウナを皮切りに、この後も様々な活動に取組むそうです。予約受付・詳細についてはタザワコサウナ公式WEBサイト http://tazawakosauna.com で。

 今日の県内ニュースで、八嶋さんや同チャレンジプロが大きく取り上げられていました。県内各地で新たな息吹を感じます。頑張れ~!。
※写真はタザワコサウナ公式WEBサイトなどから。

2020年7月29日水曜日

就職や進学に新型コロナの影響



 仙北市職員採用試験(高校卒業程度・一般行政)の募集要項は、7月22日から市のホームページで公開しています。ご覧ください。ところで地元高校や保護者の皆さんから、新型コロナが就職や進学に影響しているお話しを聞きました。

 ここ数年は地元企業への就職志向が高まり、また公務員志望者も例年多いので、全てがコロナの影響とは言えないかも…。ただ首都圏など大都市部への動きが鈍く、コロナが影響していることを感じるそうです。特に保護者からは、できれば感染者が少ない地方で生活して欲しいと、そんな率直な声もあります。

 進学も、地方大学に着目する生徒が増加傾向にあるそうです。子ども達の将来設計に、新型コロナの影響が出ています。地元企業の皆さんは厳しい情勢の中ですが、人材確保で積極的な見直しをお願いしたいと思います。

2020年7月28日火曜日

大雨に気をつけて②



 お隣の大仙市では、一部に避難勧告や避難指示が出ています。またJR東日本秋田支社は、秋田新幹線の秋田~盛岡駅間で夕方頃まで列車の運転を見合わせることを発表。秋田内陸縦貫鉄道は通常運行しています。

 大仙市は福部内川の氾濫で原野などが冠水したとのこと。家屋等への浸水被害情報はありません。仙北市内で新たな被害情報はありません。なお、仙北市内で通行止めとなっていた国道341号は、10時30分に通行止めが解除されました。

 皆さん、十分に気をつけてください。
※写真は日本気象協会の雨雲レーダー

大雨に気をつけて①


 昨晩からの雨で、2時03分に土砂災害警戒情報が発令されました。2時30分、仙北市は災害連絡室を開設。警戒レベルは4です。現在、国道46号の熊堂地内で歩道の路肩崩れの対応中。また国道341号は玉川地内で一部通行止めです。

 各地で河川の増水があります。近づかないでください。国道341号玉川地内の一部通行止めは、災害を心配しての対応で、場所は戸瀬~鹿角市境間です。数時間の通行止めになりそうです。警戒レベル4は、「崖の近くや谷の出口など土砂災害警戒区域等にお住まいの方は、発令される避難勧告などの情報に留意し、少しでも安全な場所への速やかな避難を心がけてください」の対応です。

 皆さん、十分に気をつけてください。
※写真は西長野熊堂地内の歩道

2020年7月25日土曜日

グルテンフリー食品


 今日、総務大臣政務官の進藤金日子・参議院議員のお話し。「日本の農業は輸出産業になり得る。例えば世界のグルテンフリー市場は拡大を続け、グルテンを含まない米粉などの需要は高まるばかりだ」と。そこで近所のスーパーでグルテンフリー食品を…。

 秋田県土地改良事業団の勉強会で。進藤政務官は、「アメリカや欧州を中心に、世界のグルテンフリー市場は拡大中だ。この市場は、麦類に含まれるグルテンアレルギー、セリアック病、グルテン過敏症、ダイエット等に対するニーズでできている。米は成分にグルテンを含んでいないため、近年、米粉やその米粉を利用した食品の製造熱が高まっている。世界で需要がある」と話しました。

 今春から稼働している仙北市総合給食センターは、アレルギー対応の給食提供が自慢の一つ。私の周りにもアレルギーを心配する家族が複数います。近所のスーパーでグルテンフリー食品をリサーチしましたが、品揃えが足りているのか心配です。

2020年7月24日金曜日

夏野菜でピクルス


 畑の夏野菜でピクルスをつくりました。材料はキュウリ、トマト、ニンジン、新ショウガ(お店で購入)。大好きならっきょ酢に、赤唐辛子を少量混ぜて漬け込むだけ。

 お仕事前の朝作業でピクルスづくり、これはかなり贅沢です。以前、旧田沢湖町の職員が、秋田駒ヶ岳に登山してから出勤する話しを思い出したくらいで…。作り方はいたって簡単。お気に入りのガラス瓶を煮沸消毒している間、畑に行って夏野菜を収穫し、お台所でザックザックと切り、ヤケドしない程度に冷めたガラス瓶に放り込みます。ついでに梅シロップも仕込みました。

 早く食べたいなあ。

2020年7月23日木曜日

出前まちづくり懇談会


 今日午前は、コミュニティ団体「青心会」(大石清四郎代表)のご要望で、出前まちづくり懇談会を開催しました。いただいたテーマが農業と観光だったので、市からは大山総務部長のほか、八柳農林部長、細川観光商工部長なども出席しました。

 私からは、コロナ対策の現状や観光の落ち込みの影響、検討中の再生の道筋、ライフラインとしての市農業のあるべき姿、堆肥センターの堆肥の無料利用、また防災行政無線の難聴対策で聞き逃しフリーダイヤルの導入、道の駅の考え方…などお話ししました。参加の皆さまからは、農業と水の重要性、米一辺倒農業からの脱却法、JAとの連携、直売所の設置と所得対策、市道や農道の整備、水路の衛生管理など、多くの課題をお聞きできました。ありがとうございました。さっそく来週月曜日の部長等幹部会議で、課題の共有と改善策の検討に入ります。

 出前まちづくり懇談会は、皆さまのご要望にお応えし、こちらからお近くにお伺いして意見交換を行う会です。詳しくは市総務課までお問い合せください。

2020年7月22日水曜日

まずは農業分野からデイワーク




 Kamakura Industries株式会社(カマクラ・インダストリーズ:鎌倉市)の原雄二代表とリモート会議。原さんは、JAあきた白神が導入した農業求人アプリの開発者です。私は仙北市の人手不足を改善するために、原さんのご協力をお願いしました。

 原さんは、農業や地方に熱い思いを持ち、そしてアイディアにあふれた方です。アプリ・daywork(デイワーク)の開発で、スマートフォンを使い1日単位の農作業アルバイトを可能にしました。そこでJAあきた白神での運用などに続き、仙北市もアプリで農業デイワークに参加することにしました(後ほど市農林部などからお知らせします)。また私は、このシステムをベースに「農業以外の業態にもマッチングできるアプリの拡大開発」をお願いしました。原さんには、しっかり受け止めていただきました。

 昨年7月に立ち上げた「仙北市雇用確保対策連絡協議会」で、委員の皆さんから提案のあった〝求人と求職の双方の情報共有システム〟が、まずは農業分野から実現します。
※写真右上は、乳頭温泉郷の湯宿社員と農業法人が連係した田植え作業(5月25日)。左上は今日のリモート会議。右下は昨年の雇用確保協議会。

2020年7月21日火曜日

素晴らしい自動運転サービス


 上小阿仁村の自動運転サービスを体験しました。平成29年度から国と連携し、高齢者の足として社会実装が続きます。車両はヤマハ製、定員は最大7人、運営はNPO法人・上小阿仁村移送サービス協会。これは素晴らしい取組みです。

 車両は公道に埋め込まれた電磁誘導線を感知し、道の駅かみこあにを拠点に公共施設や停留所をなぞって中心部を走ります。運賃は200円で、最近はヘビーユーザーも増えているそうです。こんなサービスがあったら確かに便利です。速度が時速12キロ程度、レベル4の走行区間もありますが、全路線でドライバーーバーが同乗し、危険回避を行うので不安はありません。

 住宅をぬいながら小路を走ったり、田んぼの一本道を走ったり、まるで遊園地のアトラクションみたいです。それに下校の子ども達が手を振ってくれて、楽しかった。
 ご説明いただいたNPO法人の荻野芳紀代表、国土交通省能代河川国道事務所の高橋秀典所長、日本工営(株)の藤高勝己部長、ほか多くの皆さま本当にありがとうございました。

好きは才能に気づくサイン



 小さい頃、絵や歌が好きでした。絵は校内コンクールで賞をもらいました。歌は音楽の時間に先生に褒められました。「好き=才能」とは言えませんが、好きは自分が元気になれる、才能に気づくサインだと思います。

 そんな好きなこと、いま子ども達はできているでしょうか。特に半年前から、子ども達は我慢の毎日になっていないでしょうか。もし好きが才能を知るサインだったら、何が好きなのか知ることができない毎日だったら、根っこから元気になれないし、秘めた才能が埋もれてしまうかも知れません。これは本人にとっても家族にとっても、人類にとっても大きな損失です。

 現状が、子ども達の日常を応援する社会でしょうか。周囲に子ども達の笑顔があふれているでしょうか。毎日、新型コロナの経済対策を議論する中で、もっと子ども達が笑顔になれる政策が必要だと感じています。さて、皆さんも好きなこと思い出しましたか?…。

2020年7月20日月曜日

大きな方向転換



 今朝の市幹部会議で、新総合計画・総合戦略の策定方針を示しました。目指す姿「小さな国際文化都市」の看板をいったん下ろし、市民の生命と財産を守るコロナ対策を最優先すること、量から質への転換で、新たな価値創造を進めるべきだと…。

 以下は、会議での私の発言趣旨です。
 「新型コロナの世界的感染や防止対策で、これまでの常識や価値感が一変した。この状況下で〝小さな国際文化都市〟を目指すことは困難だ。いったんこの看板は下ろさせていただきたい。コロナ終息に向け、先ずは市民の生命と財産を守る行政として、本質的な役割を果たすことに重点を移す。例えば観光事業などは、観光客入込み数の増加を成果とした従来価値から、満足度だったり幸福度だったり、量より質の時代に転換したことが市民に伝わるよう、新たな評価指数や独自の目標設定をお願いする。SDGsは、今後のコロナ対策5ヶ年計画以降も、2030年までは全ての人類の共通目標だ。今回策定する後期計画や総合戦略は、スタート地点からSDGsの基本理念(誰一人とり残さない)を念頭に作業を進めて欲しい。仮にウイルスの再燃で、世界中の食糧・日用品・エネルギーが日本に届かない事態になっても、仙北市は市民を守れるよう、行政の取組みを今回の後期計画・総合戦略に具体に落とし込んで欲しい。食糧自給と地産地消・県民・国民を対象にした観光素材の磨き上げ、高齢者や障がい者、子ども達に優しいまちづくり、キャッシュレス・タッチレス、リモートワークとリモート学習、小・中学校の職業学習、持続可能な市民病院・診療所経営など、多くの分野で挑戦が必要だ。これまでの常識や尺度を心から外して考えて欲しい。何より過疎の優位性・安全性を強く意識して作業にあたって欲しい。情報技術や社会資本の整備には率先して取組んで欲しい。それらは移住定住対策の新たな力になる。市民に新たな価値感を提供できる計画の策定にご協力をお願いする」。


 今月中に第1回仙北市総合政策審議会を開催し、実質議論をスタートさせたいと考えています。また、議会の皆さま、市民の皆さまなどからご意見をいただき、今年度中の新計画策定を目指します。

2020年7月18日土曜日

たつこ墓前祭



 たざわ湖龍神まつりは中止ですが、今日は〝たつこ墓前祭〟が行われました。伝説の美女で田沢湖の主…。彼女の墓標は、仙北市田沢湖院内の林間でひっそり時を刻みます。

 龍神まつりは今年50回記念祭となるはずでした。毎年の龍神まつりは、院内辰子を守る会の皆さんが中心になって、この墓前からスタートします。お話しを聞くと、手前の小さな墓標がたつこ、その隣はたつこが生まれた三之丞家累代の墓石なんだそうです。「たつこの父さんが、龍に化身したたつこを不びんに思い、累代の墓の隣に墓標を建てた」と伝えられています。

 でも、ここにたつこはいません。たつこは龍になって田沢湖の湖底に眠っています。

2020年7月17日金曜日

感染対策こそ再生アクセル



 これまで私は、「コロナの経済再生と感染防止はアクセルとブレーキの関係」と発言していました。この認識は間違いでした。感染対策こそ経済再生のアクセルです。

 国のGoToキャンペーンは、東京都を目的地とする旅行や、都内居住者の旅行を対象から除外することで、22日から実施することが正式に決定しました。昨日の報道では、東京都以外の周辺県、大阪府と周辺県も動向を注視するとのお話しがありました。当初8月のスタートだった同キャンペーンを前倒しする政府判断は、それだけ日本経済が危ういことを示しています。

 心配です。感染対策の強化は、回り道のように見えて実は真っ直ぐ経済再生に進む道筋です。今のGoToキャンペーンは、土台が出来ていないのに家を建てているような感覚に似ています。

「幸せの秘訣」



 仙北市商工会(堺研太郎会長)が、今年度の新入社員歓迎激励会を開催してくれました。私はごあいさつで、私が思う「幸せの秘訣」をお話ししました。

 「皆さん、地元就職おめでとうございます。そして本当にありがとうございます。~皆さんは誰もが幸せな人生を望んでいるはずです。どうやったら幸せになれるか…、もちろん幸せになる努力は必要ですが、運もあるでしょうが、私は周囲の皆さんを幸せにする生き方が大事だと思っています。自分だけ幸せになれるものではありません。周囲の皆さんが幸せになって、初めて自分も幸せを感じることができると。皆さんにはそんな人生を歩んで欲しいと思います~」。

 コロナ禍で思うように行きません。心もギスギスしがちです。でも周囲を労ることで、きっと幸せを感じることができるはず。毎日を大切に…。

2020年7月15日水曜日

新ビジョンを探る会~農業編~



 今日の午前、若手農業者の皆さんと、「仙北市の新ビジョンを探る会」を開催。ポストコロナ・ウィズコロナ時代の仙北市農業をお話いただきました。

 世界的なコロナ禍で、多くの国民は地域農業がライフラインだと気づきました。食糧の地産地消、農地のフル活用、担い手確保…、仙北市は水と土と人に恵まれていますから、可能性は必ず拓けます。参加の皆さんからもそんな気概を感じました。ただし現状は相当に厳しく、例えば「高値だった頃に仔牛を導入し、肥育して半額程度で売っている。間に合わない」、「ネギを生産している。全量が契約出荷で今は余り影響を感じない。農業資材の動向が問題だ」、「近年は地域の高齢農家から米づくりを頼まれる。全く人手が不足している」、「結婚式や各種イベントがなくなりダリア需要は激減。家庭内での消費にも限界」など、少しの時間でも様々な苦悩を共有することができました。その改善策を伺うと、「支え合う仲間づくり」、「農家単独の取組みではなく、例えばスキヤキなど市の自慢素材のセット化」、「市の補助制度の見直し」、「良質な市堆肥センターの堆肥の活用」、「早期の高収益農業の実践」、「各地区の土壌分析の実施と適地適作」など、たくさんの提案がありました。

 午後には、堆肥の活用などで農林部の検討が始まりました。さらにご意見をいただき、総合計画や総合戦略に描き込む作業を続けます。皆さんありがとうございました。

2020年7月14日火曜日

Go To キャンペーンのこと



 首都圏等でコロナ感染者が増加する中、仙北市内の皆さんから「国のGo To キャンペーンは本当に大丈夫か」と心配の声が届いています。

 昨日は管官房長官が、「旅行者には3密回避にご協力をいただきながら、予定通りにキャンペーンを実施する」と記者会見しました。同キャンペーンは、①Go To Travel キャンペーン(旅行代金等を補助)、②Go To Eatキャンペーン(飲食代金等を補助)、③Go To Eventキャンペーン(イベント代金等を補助)、④Go To 商店街 キャンペーン(商店街支援等)の4本柱で、旅行代金の最大5割(上限は1人1泊あたり2万円/日帰り旅行は1万円)が国から補助されるもの。総事業費は1兆6,794億円。7月22日から旅行代金の先行割引を段階的に開始し、7月27日以降は、旅行業者・予約サイトなどで準備が整った事業者から、割引価格で旅行プランの販売が始まります。またJR東日本は7月下旬から、新幹線の運賃と特急料金の半額サービス「お先にトクだ値スペシャル(乗車券付き)」を発売するなど、国内旅行へのテコ入れが続きます。一方で、ここ数日の首都圏等の感染状況で、今は旅行に出たくないと思っている皆さんが70%を超えるとのデータもあります。

 仙北市内の観光関係者は、「Go To キャンペーンはありがたい支援策。しかし首都圏等の感染対策を先ず何とかして欲しい」と話しています。市の感染対策や医療拡充には限界もあり、このタイミングでのキャンペーン実施は不安です。経済再生には何より感染対策の徹底こそが有効だと思うのですが…。

2020年7月13日月曜日

クマに気を付けて!



 今日午前、続けて2件のクマ被害を入電。1件は秋田駒ヶ岳の8合目付近登山道でクマの襲撃に遭い、2人の男性が大ケガを負った模様。もう1件は秋田内陸縦貫鉄道の列車とクマの接触事故です。

 ケガ人は秋田市と仙北市の男性で、いま救急車とドクターヘリで救助・搬送が行われている模様。列車接触事故については、西木町長戸呂駅と八津駅の間で発生との一報。ケガ人などの情報はありません。
 7月8日、秋田県はツキノワグマ出没注意報を全県域に出しました(期間は8月31日まで)。6月の目撃件数が198件で、過去10年の平均157件に比べ大きく増加していること、これからクマがエサを求めて広範囲に移動する時期になること、住宅地周辺での目撃が増えていることなどが要因とのこと。


 皆さん、くれぐれもご注意ください。

2020年7月11日土曜日

あきた・いなか学校が開校!


 8月8日から10日の3日間、「あきた・いなか学校withワーケーション」が開校します。会場はあきた芸術村、主催は一般社団法人ハートリレープロジェクト。県内在住のご家族を対象とした短期サマースクールで充実の内容です。

 そのメニューは、シアターエデュケーションなどコミュニケーション研修、自己表現学習、熊本とリモートワークショップ(料理実習)、抱返り渓谷ミニトレッキング、農業体験や薪割り、特区ドローン操縦、VR体験などなど。かなり個性的で刺激的です。ワーケーションはわらび座内のSemboku Complexでサポートします。私はハートリレープロジェクト・わらび座・創生する未来・東北ITbookとのリモート企画会議で、「県内初開校のいなか学校を市内で開校してもらって光栄。ワーケーション(休暇優先の仕事流儀)がプラスされていて、大人も参加しやすい。家族の思い出づくりの場になる」と期待の思いをお伝えしました。

 今回は感染拡大の防止と3密を避けての開催で、県内在住の10人の子どもとその家族に限定して募集とのこと。参加費は昼食付きで子ども1人あたり1日3,000円。宿泊や交通などはご相談ください。詳しくはわらび座の山内晶代さんまで(電話0187-44-3332)。
※仙北市はあきた・いなか学校を応援しています。
※写真はイメージです。

2020年7月10日金曜日

産業祭中止で新たなスタート



 今年度の仙北市産業祭は、コロナの感染防止対策を完全に行うことが困難との判断で、昨日の実行委員会で中止が決定しました。残念です。一方で産業祭のマンネリ化や開催意義について多くの意見をいただき…。

 先ず来年度の産業祭(仮称)の在り方を、今から調査研究することにしました。実はほぼ同じ時期に全県で産業祭が開催されてきたので、実行委員会は他の産業祭を見たことがありません。今年は多くの自治体の産業祭が中止となりそうですが、それでも各地の小規模な収穫祭など見て歩くことにしました。また仙北市の産業祭は農産物などの出展数が減少していること、他団体の類似する行事の現状、商工会や観光協会、JAや森林組合、共済組合など連係の在り方、会場や祭典企画のマンネリ化、スタッフの確保対策、そもそも産業祭の意義などに多くの意見がありました。私は「仙北市は全県一番の観光の町だが、それは農村部や農林業の活力と一体で持続可能になる。市民が集い、農林業の出来秋を共に祝いあい、子どもや若い来場者が仙北市に魅力を見出し、それが後継者の掘り起こしに繋がるような、そんな年に一度の祭典は必要だと思う」とお話ししました。また、数年前、文化祭との合同開催を検討したときは、文化祭は各地で開催するとの方針決定でしたが、再検討が必要ではないかとお話ししました。

 私は、来年度の産業祭(仮称)をどんなカタチで開催するか、今年度の産業祭の中止で新たなスタートをきった思いです。皆さまからのご意見もお待ちします。

※参考資料
最近の産業祭への農産物等出展数

  区分/年度         H27  H29   R1
〇水稲・豆類・雑穀等     22     21    25
〇栗・シイタケ・花き等      24      27     28
〇野菜・イモ類等          322    242   185
〇加工品・漬け物          11     10       4
〇葉たばこ                   14      14     13
〇工芸品・手芸品            26      27     16
     合計        419   341   271

2020年7月9日木曜日

笑う門には福来たる



 午後一番で、大館市の福原じゅんじ市長(右)が仙北市を訪ねてくれました。写真は笑ってお迎えした私・門脇と福原市長のツーショット。これは…「笑う門には福来たる」です。

 5月に仙北市で開催予定だった「地域おこし人サミット2020」(主催:未来を創る財団)を延期した際、同財団のご厚意で福原市長とリモート会議に参加しました。新型コロナウイルスが壊したもの、産み出すかも知れないもの、観光業や農林業の大転換など…、たくさんの意見がありました。この模様は現在も https://youtu.be/9Gl-4U8MluUでみることができます。
 今日も福原市長と一緒に、コロナ時代の広域観光について思いを巡らせてみました。これまで 函館市・大館市・仙北市(仙北市は角館の館で3D)の3D広域連携もその1つ。今回の顔合わせで、協働の観光政策がスタートしそうです。

 福原市長、いつも本当にありがとうございます。

2020年7月8日水曜日

市産アケビなど原料の化粧品発売



 (株)坂本バイオ(秋田市雄和)は、仙北市産アケビなどを原料とした基礎化粧品「ガノ・フェースケアジェル」を、明日7月9日から発売します。

 これまで仙北市産のアケビは、アケビ油(食用)やサプリメントに活用されてきましたが、一般用の化粧品としては初めての商品化です。特徴は、県内産の天然素材を原料に開発されたこと。鹿角霊芝、爛漫酒粕、ジュンサイエキス、リンゴ、モモ、ナシ、キイチゴ、イチジク、そして仙北市産アケビなどから美容成分を抽出しています。化粧水・乳液・美容液・化粧下地を兼ね備えたオールインワンタイプで、その使い心地は「成分たっぷりの化粧水で潤わせてから、保湿クリームを付けた感覚(私にはさっぱり分かりません)なんだそうです。

 販売先などは同社にお問合せください。
・フリーダイヤル0120-38-6904
・mail
order@sakamotobio.com

TOYOTAのウーブン・シティ構想は…



 今日の午前、公益社団法人・経済同友会(東京都千代田区)の皆さまとリモート会議。テーマは「新型コロナウイルスの影響と今後の地方創生」です。私は民間企業との協働で…。

 先ず価値感が一変したコロナ禍で、今後のまちづくりには過疎の優位性が明らかになることをお伝えしました。リモートワークが加速すれば、安全性や居住性、生活物価などで優れた地方に移住も十分あり得ると…。また市の総合計画等の見直しでは、例えば観光指標も年間の入込み客数などではない、満足度など新たな尺度で計画の見直しを行いたいと話しました。さらに企業との協働では、「新商品やサービスの開発は、受け手・消費者と初期段階からの協働が望ましい。例えばTOYATAのウーブン・シティ構想などは、自社保有の土地で未来都市を実現する挑戦で、これは素晴らしい取組みだが、地方のステージで自治体と連係した方が意義は深かった。実サービスを提供するために、住民や行政とどんな摩擦が起こって、意見集約作業に手間取るとか、法的に何を改正しなければいけないかとか、そんな現実を洗い出すことこそが重要だった」と勝手な感想も言わせてもらって…。

 さて、リモート会議が増えています。そんなわけで、庁舎にリモート会議室を開設する準備を進めています。

2020年7月7日火曜日

織姫さまと彦星さまへ



 織姫さま、彦星さま、天の川では新型コロナの感染はありませんか。地上ではコロナ対策や豪雨災害など、悲しいことがたくさん起きています。

 人と人が出逢うことで命も文化も誕生します。でも新型コロナウイルスは人と逢わないことが有効策です。一刻も早くウイルスとの闘いに終止符を打ち、安心して出逢いが叶う世の中になるよう皆さまと努力します。さらに大雨です。九州では豪雨で多くの皆さまが命を落とし、その被害は甚大です。心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。仙北市は、日頃からお世話になっている九州各地に、お邪魔にならないよう「ご要望など」を照会中です。私たちでも何かできることがあると思います。

 これ以上悲しいことが起こらないよう短冊にお願いします。そして織姫さまと彦星さまが、一年ぶりの再会を果たせるようお祈りします。織姫さまと彦星さまも、天空から私たちの幸せをお導きください。(2020.7.7 門脇光浩)

2020年7月5日日曜日

元気になれる道祖神の原画展



 昨日から、悪疫退散!『村を守る不思議な神様・あきた人形道祖神めぐり』の小さな原画展を開催中。素晴らしい色彩に圧倒されます。元気になれます。

 原画は秋田人形道祖神プロジェクト発行『村を守る不思議な神様』(著者:小松和彦さん、絵:宮原葉月さん)の1巻・2巻から。お二人とも仙北市には何度も足を運んでくれる方々で、そして魅力的です。人形道祖神は地域によっては呼び方が違います。例えばカシマサマ(鹿島様)、ジョウキサマ(鍾馗様)、オニオウサマ(仁王様)、ニンギョウサマ(人形様)…。その地域内に疫病や悪疫が入ることを防ぐ、今だったらガードマンみたいな神さまです。秋田県内では130箇所以上の集落で確認されていて、その数は全国で1番なんだそうです。

 会期は8月23日まで、会場は田沢湖図書館。「道祖神を語る会」も同会場で小松さん・宮原さんをお迎えし7月15日に開催。入場無料です。ぜひお越しください。
【秋田人形道祖神プロジェクト】2018年3月から活動が始まる。郷土史研究家の小松和彦さんとイラストレーターの宮原葉月さんが、秋田県内の人形道祖神を訪ね歩き本にまとめて出版。仙北市内では西木町桧木内地区のワラニンギョウなどを取材。

2020年7月4日土曜日

たざわ湖スキー場がスノーリゾートに!


 国が進める「世界に誇れるスノーリゾート形成事業」で、たざわ湖スキー場が全国18ヶ所の1つに選定されました。アフタースキーやゲレンデの通年活用、受入れ環境の改善、情報発信など、国の支援を受けた整備が始まります。

 昨年度、DMO候補法人・田沢湖角館観光協会の部会活動で、「夏場のスキー場活用」の提言があり、これを実現するため観光庁事業に応募していました。事業内容は、グリーンシーズンのコンテンツづくり、廃スキー場の再活用、ツリーランコース整備、ツアー造成とOTA販売、楽しい夜時間のコンテンツづくり、スキー場の施設整備など。国の支援を受けて、たざわ湖スキー場はますますパワーアップします。

 なお、選定のスキー場は下記の通り。
①札幌(北海道)②キロロ(北海道)③大雪(北海道)④たざわ湖(秋田県)⑤安比・八幡平(岩手県)⑥夏油高原(岩手県)⑦蔵王(山形県)⑧会津磐梯(福島県)⑨塩原(栃木県)⑩妙高(新潟県県)⑪湯沢(新潟県)⑫白馬(長野県)⑬志賀高原(長野県)⑭野沢温泉(長野県)⑮斑尾高原(長野県)⑯郡上(岐阜県)⑰米原(滋賀県)⑱神鍋(兵庫県)

ドライスイカが美味い!


 ただの干からびたスイカではありません。能代市にあるナッツ・ドライフルーツ専門店「木能実」製のドライスイカです。美味しくてビックリします!。

 先週、能代市のオオヤマファームを訪ねたとき、大山まさとさんに紹介をいただきました。だいぶ有名なお店ですからご存じの皆さんも多いかと…。大豆や枝豆、柿、イチゴなどを買って帰りましたが、私の一押しはスイカです。甘さが凝縮していて、種も皮も食べられて本当に美味しい!。

 ドライフルーツの可能性を感じます。

御法川副大臣と意見交換会


 仙北市内で、御法川信英・国土交通副大臣と観光・交通関係者等の意見交換会。星雪館(農家民宿)、湖畔の杜レストランORAE、観光案内所フォレイク、武家屋敷通り、いしばし民芸、グランデールガーデン…、たくさんのご意見をありがとうございました。

 グリーンツーリズムのトップランナー、星雪館(西木町)の門脇富士美さんは手づくり紙芝居で農家民宿の取組みを紹介。「現状で教育旅行などお客さまをお迎えすることに不安を感じている」、また、お客さまの姿が消えた角館武家屋敷通りいしばし民芸の石橋正則さんは、「多くの店舗が営業困難な現状だ。国の誘客対策や経済支援に期待感が大きい」と話していました。グランデールガーデンでの意見交換会には、川原誠・秋田県副知事、老松博行・大仙市長、黒沢龍己・仙北市議会議長市、齋藤善一・秋田県観光連盟会長、佐藤和志・田沢湖角館観光協会会長、安藤大輔・同副会長、東海林・文和・AKITAたざわ湖スノーリゾート推進協議会会長、鈴木直樹・大仙市観光物産協会代表理事、吉田裕幸・秋田内陸縦貫鉄道(株)社長、青山忠雄・秋田県ハイヤー協会理事、それに吉田耕一郎・東北運輸局長、村田茂樹・観光庁観光地域振興部長などが出席。

 私は、「この4月~5月だけで、仙北市内の消費活動で約83億円が消えた計算がある。この後の感染拡大で対応も全く変わる。どんな状況になっても即時の対策が講じられる工程表の作成に着手した」と報告しました。御法川副大臣は、「観光業界に限らず農業分野などでも変化が起こる。政府として細やかな支援に努めたい」と話していました。

2020年7月2日木曜日

乳頭温泉郷の女将さんが勢揃いで…


 仙北市の乳頭温泉組合(竹内貴祐組合長)から、株式会社バスクリン製の入浴剤〝日本の名湯・乳頭〟をいただきました。その寄贈式に湯宿7人の女将さんが勢揃いで…。

 〝日本の名湯・乳頭〟は、バスクリンと乳頭温泉郷(鶴の湯、妙乃湯、黒湯、蟹場、孫六、大釜、休暇村)の共同企画で開発した入浴剤です。発売から今日まで20年にわたって超ヒット商品だと聞きます。以降も関係は深化し、平成21年から温泉郷内に湯めぐり号(巡回バス)の運行、平成25年度にはバスクリンの古賀和則社長(現在は相談役)に仙北市観光大使を任命し…、田沢湖マラソンやモーグルW杯でも強力なご支援をいただいています。昨年3月にはバスクリンと仙北市で包括連係協定を締結し、市民の健康増進や温泉活用事業に着手しました。今回の入浴剤寄贈は、乳頭温泉組合がコロナ対策で休業中(現在は全施設が営業再開)、家庭でも乳頭温泉を楽しんで欲しいとバスクリンに相談したことが始まりでした。

 乳頭温泉組合から2,000包の入浴剤をいただいた市は、その活用手法について仙北市社会福祉協議会(能美忠堯会長)と相談。自由に温泉を訪ねることが困難な高齢市民などに配布し、自宅で乳頭温泉を楽しんでもらうことにしました。皆さんありがとうございました。