2020年7月20日月曜日
大きな方向転換
今朝の市幹部会議で、新総合計画・総合戦略の策定方針を示しました。目指す姿「小さな国際文化都市」の看板をいったん下ろし、市民の生命と財産を守るコロナ対策を最優先すること、量から質への転換で、新たな価値創造を進めるべきだと…。
以下は、会議での私の発言趣旨です。
「新型コロナの世界的感染や防止対策で、これまでの常識や価値感が一変した。この状況下で〝小さな国際文化都市〟を目指すことは困難だ。いったんこの看板は下ろさせていただきたい。コロナ終息に向け、先ずは市民の生命と財産を守る行政として、本質的な役割を果たすことに重点を移す。例えば観光事業などは、観光客入込み数の増加を成果とした従来価値から、満足度だったり幸福度だったり、量より質の時代に転換したことが市民に伝わるよう、新たな評価指数や独自の目標設定をお願いする。SDGsは、今後のコロナ対策5ヶ年計画以降も、2030年までは全ての人類の共通目標だ。今回策定する後期計画や総合戦略は、スタート地点からSDGsの基本理念(誰一人とり残さない)を念頭に作業を進めて欲しい。仮にウイルスの再燃で、世界中の食糧・日用品・エネルギーが日本に届かない事態になっても、仙北市は市民を守れるよう、行政の取組みを今回の後期計画・総合戦略に具体に落とし込んで欲しい。食糧自給と地産地消・県民・国民を対象にした観光素材の磨き上げ、高齢者や障がい者、子ども達に優しいまちづくり、キャッシュレス・タッチレス、リモートワークとリモート学習、小・中学校の職業学習、持続可能な市民病院・診療所経営など、多くの分野で挑戦が必要だ。これまでの常識や尺度を心から外して考えて欲しい。何より過疎の優位性・安全性を強く意識して作業にあたって欲しい。情報技術や社会資本の整備には率先して取組んで欲しい。それらは移住定住対策の新たな力になる。市民に新たな価値感を提供できる計画の策定にご協力をお願いする」。
今月中に第1回仙北市総合政策審議会を開催し、実質議論をスタートさせたいと考えています。また、議会の皆さま、市民の皆さまなどからご意見をいただき、今年度中の新計画策定を目指します。
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