2015年11月29日日曜日

インバウンド対策の3提案

写真は、角館の白岩焼き与吉窯移設完成竣工を祝う会(11月27日)にお邪魔したとき、白岩経済文化研究所に展示されていたコバルトブルーの白岩焼きマグカップ。地域の皆さんは「この色は白岩焼きの本来の色ではないので…」と遠慮されますが、自分は大好きな色です。田沢湖の湖の色、抱返り渓谷の川の色にそっくりです。

 先週は本当に忙しい1週間でした。議会対応、総合教育会議、玉川サービス取締役会、秋田タイ王国理事会、記者懇談会、庁舎特別委員会、郵便局長会議、中部経済同友会視察会、秋田内陸線取締役会…。そんな中、行く先々で提案させていただいたインバウンド対策について、まとも(と自分は思っています)な3案を紹介します。

 先ずは郵政事業地方公共団体連絡会議(秋東連絡会)にて。「仙北市は海外からのお客様が昨年の2倍に増加しています。今後ますます観光は国際化が進むことになりますが、市ではWiーFiエリアの拡大に努力しています。どうか郵便局でもWiーFi対応をお願いします」。

 続いて秋田内陸縦貫鉄道取締役会にて。「外国から秋田に来たお客様は、例えば北秋田市や仙北市にいても、キリタンポは食べたいだろうし、ナマハゲにも会いたい。かまくらも体験したいし、秋田犬にだって触れたい。つまり大館でなくても男鹿でなくても、横手でなくても、秋田、もしかしたら日本観光の○×が、内陸線沿線で体験できることもサービスなのではないですか」。

 最後は白岩焼きの与吉窯移設完成竣工を祝う会にて。「皆さんが考える国際交流の、まったくど真ん中の素材が、まさに白岩焼きですよ。今はサムライハウスを見に来ている外国人観光客も、日本の旅行者がそうだったように、必ず体験型へ変化するはずです。そんな需要に、日本文化の象徴、陶芸、秋田で一番に古い窯元がここに在るわけです。皆さんが陶芸の指導者になられて、白岩焼きを体験したい外国人旅行者の受け入れが始まったら、白岩地域は秋田でどこよりも国際化しますよ。国際白岩焼き村の誕生ですよ」。

 考えるだけで楽しくなります。

2015年11月26日木曜日

贈収賄事件で職員を処分

11月25日の朝、一般廃棄物最終処分場管理業務委託をめぐる贈収賄事件に関係した職員10名の処分を行いました。逮捕された元市民福祉部係長は懲戒免職、他の9名は減給が3名、戒告が4名、訓告が2名です。自分と副市長の処分は12月議会の議案として減給提案(自分は3/10・3ヶ月、副市長は2/10・3ヶ月)をしました。

 処分辞令の発令直後、市役所幹部職員に集まってもらい訓辞を行いました。「幹部職員はその仕事の重要部分に、若手職員の育成がある。決裁も信頼関係という甘えが精査することやチェック不足の原因だとしたら、これは大変な勘違いだ。市民のために毎日がある。部下や若手職員は、上司の信頼に応え、甘えることなく仕事に立ち向かわなければいけない。上司は良い仕事ができる職場環境をつくらなければいけない。先ず隗から始めよう。市民のために身を粉にして仕事をしよう」と、お話をしました。

 続いて市議会の全員協議会を開催いただきました。この場面で随意契約ガイドラインの内容を報告。市で初めて策定したガイドラインには、随意契約の際には関連する市内の全事業者から見積もりを取ることを原則に、起案書とは別に随意契約の必要性を明示した理由書の作成を義務化、また委託業務の随意契約も指名審査会で審査すること、随意契約者の分散や複数職員でのチェック体制の確立、業者との打ち合わせなども職員が単独で行うことなどを禁止しました。この他にも、本質的な職員の仕事の仕方を明文化した手引きや法令遵守研修会も開催します。これらは来年1月からの運用と考えていましたが、一刻も早く不正対策を行いたいとの思いがあり、12月1日から運用することもお話しました。

 またカラ吹き源泉事故については、カラ吹き源泉事故調査委員会の中間報告書内容を説明しました。最終報告は12月15日に開催予定の同調査会となります。ただし中間報告の中でも、林信太郎委員長から「事故原因は、カラ吹き源泉の温泉造成施設近くの引湯管につけられたエア抜きの塩ビ製パイプから漏れ出た硫化水素ガスが、致死量を超える高濃度で雪洞内に滞留し、そこに入った作業員が事故にあったもの」と結論づけをいただききました。以前から市は水沢温泉から高原地区に引湯管を敷設する準備を進めていましたが、事業に必要な経費を12月議会に提案予定です。予算が市議会で承認され工事に着手したとして、完成予想では来年の冬の前になり、それまでは現状で絶対に同じ事故が起こらない対策が必要です。その点についても同委員会から強い指摘をいただきました。
 なお3名の方々が亡くなった事故に対する市の責任については、今後の司法判断にもよりますが、いずれにしても私自身に対する処分が必要と認識していることもお話させていただきました。

2015年11月22日日曜日

スターウォーズが待ちきれない!!

浜松町大門交差点の秋田居酒屋「んだんだ」でミライカレッジ仙北を終え、地下鉄で宿舎に帰る途中、〝スターウォーズ12月18日全国一斉公開!!〟の看板を見つけ、嬉しくて写真を撮りました。場所は半蔵門線から丸の内線に乗り換えた大手町駅構内です。

 ところで、12月上旬に都内某所で開催予定のジャパンプレミア「レッドカーペットイベント」 には、やはり応募しないことにしました(ちなみに応募期限は今日が締め切りです)。いろいろ情報を収集しましたが、12月議会との日程が重複する可能性が高いようです。またその情報収集の中で、いろんな新事実も入手することができました。
 例えば、初日の18日のチケットは既に完売ですが、ダークサイドで値段が数倍になって取り引きされているウワサ…、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)とレイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)の娘レイ(デイジーリドリー)がジェダイに成長する中で、ハン・ソロが死んでしまうウワサ…。

 ところで、いつも仕事をさせていただく田沢湖庁舎の部屋の中に、ミレニアム・ファルコンのミニチュアを飾りました。X・ウィングとのスケール感は絶妙かと…。ストーム・トルーパーは4体に増えました。フッと一息つきたい時、好きなものが目に入ると、こんなに気分転換になるんだと実感しています。
 ああ、映画が待ちきれない!!

都内でミライカレッジ仙北カフェ

11月20日、都内浜松町の大門交差点にある秋田居酒屋「んだんだ」(写真は店主の高橋さん)で、ミライカレッジ仙北カフェを開催しました。ミライカレッジは、首都圏などに在住する独身女性の皆さんに仙北市の情報を提供し、仙北市内での起業や就職、生涯パートナーとの出会いなどを総合支援するプログラム。既に7月には第1回の仙北市体験会が行われています。

 今回の仙北カフェは、来年2月20日~21日に予定している仙北市体験ツアーのピーアール交流会です。先ず参加をいただいた20名以上の皆さんに、仙北市の魅力をお伝えすることが必要です。そんな訳で、会食をしながらでしたが、たくさんのご質問をいただきました。「仙北市内にはどんな職種の求人があるのか」、「観光客の最近の動向は」、「なぜ仙北市では女性の起業者が多いのか」、「日本一の子育て支援都市はどんなイメージか」、「仙北市の男性は無口な人が多いのか」、「保育園の数は不足していないか」、「どうして秋田県は小・中学校の学力が日本一なのか」…。予定時間を相当オーバーしたと思います。

 秋田料理を味わいながらの会で、賑やかで楽しくて、仕事もできた3拍子そろった会でした。何よりカフェに参加していただいた女性のほとんどが、2月の来市を約束してくれました。本当にありがとうございます。それに会場店主の高橋さん(写真)が、地元のお酒として「秀よし純米酒」を出してくれました。秋田のお酒は大好評でした。
※インターネットで「ミライカレッジ仙北」を検索し、2月の仙北市体験ツアーへの応募方法などをご覧ください。皆さんのご参加をお待ちします。

2015年11月19日木曜日

地方創生フォーラムに出席して

11月7日、都内で開催された「地方創生フォーラム・地方創生第2ステージの処方箋」に出席しました。コーディネーターは北川正恭さん(早稲田大学名誉教授兼マニフェスト研究所顧問:写真は左端)、パネリストは平将明さん(前内閣府副大臣・衆議院議員:写真は左から2人目)、鈴木英敬さん(三重県知事:写真は右から2人目)、そして自分です。

 人口減少・超高齢化に立ち向かう地方創生ですが、横並び政策が通用した地方創生第1ステージは既に終わっています。全国各地で地方版総合戦略の策定が進み、地域がそれぞれの特徴を活かした独自政策の策定を進めていますが、鍵を握るのは地域住民や企業などの「民力」です。それをどう結集するか、リーダーの果たす役割や住民の行政参加システムなど、全国の事例を出し合って処方箋を探ろうというのがこのフォーラムの目的でした。

 最初に北川コーディネーターが口火を切ります。「これまでの取り組みで地域はどうなったか、お願いを連呼する選挙は幕を閉じ、住民との契約・約束を結ぶマニフェスト選挙は何を変えたのか、その辺りから話しを始めましょう」。これに対し自分は「最初の市長選挙で、秋田県では初めて本格的なマニフェストを提示しました。しかし約束した40政策の中、例えば市民所得の10パーセント向上、農林分野産業の生産額4.8億円アップ、観光客数75万人の積み増しなどは実現できていません。これらを実現するためにも、国家戦略特区・地方創生特区を最大活用したいと考えています」とお話をしました。また「これからは居住地は選ばれる時代になります。選んでもらえるまちづくりの柱に、先ずは徹底した子育て支援に着手します。観光・農業・ものづくり産業の振興で所得アップを目指し、注目されているドローンは実用段階に一刻も早く到達したいと考えています。温泉と医療を連動させた国際交流、観光振興と市民の足の確保にタクシー運賃の値下げも主張していきたいと思います」などなど、取り組みの現状を紹介しました。

 国と県のあり方、国と県と市町村の関係など、様々な気付きをいただいたフォーラムでした。

2015年11月17日火曜日

八百屋の親父はなぜ元気か?

この方、秋田市出身でトヨタ自動車(株)相談役・技監の佐々木眞一さんです。今日の午後、名古屋市内で開催の「あきたリッチセミナーin名古屋」でご講演をいただきました。演題は〝トヨタが目指す次世代モビリティー〟で、車の進化や車と社会システムの融合、未来の車づくり、自工程完結の考え方などをお話しいただきました。
 
 ザクッと皆さんに紹介します。~新技術はある日突然に生まれるものではなく、今ある技術を磨き上げ、それらを集めた結果、あらたな技術が構成される…、そんなイメージを持っています。品質は工程で造り込む!!です。一見ハイテクの塊のように見える未来も、実はローテクの集積体なのです。トヨタは良いものだけを生産し、検査がいらないモノづくりを目標にしています。例に挙げると「八百屋の親父はなぜ元気か?」です。八百屋の親父は朝に早く起きて鮮度の高い野菜を仕入れ、お客様に喜んで買ってもらう。その仕事ぶりに感謝され、ますます頑張って大きな声でお客様を店に招き入れて、また評判を高める、そんな循環の中で、八百屋の親父は自分の仕事に誇りと自信をもって懸命に打ち込む…。これが八百屋の親父が元気な理由です。どんな分野の仕事でも、この八百屋の親父のような仕事をすれば、楽しいわけです。皆さんに次の言葉を贈ります。

 本気ですれば、大抵のことができる
 本気ですれば、何でもおもしろい
 本気でしていると、誰かが助けてくれる

 もし皆さんの中で、いくら頑張っても成果が出ない、誰も自分の仕事を理解してくれない、と悩んでいる方がいたとしたら、それは未だ努力が足りないからです。~

 佐々木眞一さん、ありがとうございます。またお会いしたいです。

富士河口湖町でクニマス情報交換会

   午後3時から、富士河口湖町庁舎を訪問。田沢湖クニマス未来館(平成29年春オープン予定)に展示するクニマスの譲り受けについて、後藤斎・山梨県知事をはじめ、県庁農政部の皆さんに要望を行ってきた報告や、最近本格化した田沢湖湖底調査の現状、田沢湖クニマス未来館構想の概要をお伝えしました。

 渡邊凱保・富士河口湖町長はお休みでしたが、外川亮介・総務課長や流石速人・政策財政課長、梶原晃吉・農林課長などに応対をいただきました。また三浦美信・西湖観光協会長、三浦久・西湖漁業協同組合長にもご足労をいただきました。皆さん本当にありがとうございました。
 仙北市が進める「田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクト」は、確かにクニマスを故郷に帰すことが目標です。しかし取り組みの最も重要なことは、誰も経験したことのない、命あふれる湖の再生、田沢湖の再生が目的であること、そしてその過程で、世界中の皆さんとの交流や学習が必要なことなどをお伝えしました。従って田沢湖クニマス資料館は、多くの方々に入館いただきたいことはもちろんですが、研究施設、学習施設としての機能を充実することになると、お話しをしました。

 一方で富士河口湖は、来年の春、町内にクニマス展示施設をオープンする準備を進めていました。事業主体は山梨県で町が管理運営するとのこと。両市町の連携はなおさら必要になります。
 三浦漁協組合長からは、西湖に生息するクニマスの総数は約7000尾との推測があるとのお話を、三浦観光協会長からは、田沢湖クニマス未来館内に、西湖コーナーがあることに触れ、富士河口湖町のクニマス展示施設にも田沢湖コーナーを実現できればとのお話しをいただきました。

 お忙しい中、皆さんにお集まりをいただき心から感謝を申し上げます。

2015年11月16日月曜日

山梨県の後藤知事にクニマスの譲り受けを要望

    今朝8時、新宿からスーパーあずさに乗って甲府市へ。山梨県庁を訪ね、幹部の皆さんに、田沢湖クニマス未来館(平成29年春オープン予定)に展示するクニマスの譲り受けを要望しました。

 最初にお会いした方々は、山梨県の橘田恭・農政部長や清水靖・花き農水産課長など。本当にお忙しい中ご丁寧な対応をいただきました。私からは、クニマス保存と生態の解明にご努力する山梨県への御礼、また田沢湖クニマス未来館への生体展示の協力を依頼しました。技術的な面では、採卵の時期と雄の成熟時期がうまくマッチングできず、個体数を増殖する作業に手間取っているとのこと。しかし山梨県が来年春にクニマス展示館を開館する準備と並行し、秋田県民の要請を実現するために努力を惜しまないと、お話しをいただくことができました。

 そして後藤斎・知事との会見です(写真)。とても魅力的な方でした。ひと通り仙北市の説明をしましたが、後藤知事は「実は学生時代に角館を訪ねたことがあって、懐かしくお話しを伺っていました。クニマスについては、歴史的にもご縁があって西湖に生き続けているのですから、この信頼関係はとても大切です。そして仙北市の皆さんのお気持ちも十分に理解しています。いま最大の努力をしています。クニマスの里帰りは若い方々にも夢を感じてもらえる取り組みになります。生態などまだまだ不明なことが多いクニマスですが、私はその生命力を信じたいと思います。こうやってお出でをいただいたわけですから、里帰りの時は、その仲人役として私も秋田にお伺いします」とお話しをくださいました。

 後藤知事とお会いできて、本当に良かったと思いました。重ねて感謝を申し上げます。
 さて、この後は富士河口湖町です。渡邊凱保・町長や西湖漁業協同組合の皆さんと懇談会は午後3時からです。現地の最新情報を共有する重要な場面になります。

2015年11月15日日曜日

岩本俊悦さんの文化功労者表彰をお祝いして

  今日はお昼から北秋田市内のホテルで、故・岩本俊悦さんの秋田県文化功労者表彰受賞をお祝いする会でした。岩本さんは「北緯40°秋田内陸リゾートカップ・100キロチャレンジマラソン」を立ち上げ(1989年)、第2回大会から第5回大会まで実行委員長、第6回大会から今年の第25回大会まで事務局長を務めた方です。全国から1700名のランナーと、2800名のボランティアスタッフに参加をいただくマラソンイベントに成長しましたが、これは岩本さんの地域愛と情熱なしには語れません。ご本人は今年大会を見ないで逝ってしまいましたが…。 

 お祝いの会には、堀井啓一・秋田県副知事(写真はごあいさつの様子、お隣にいる女性は岩本さんの奥様の隆子さん)、津谷永光・北秋田市長、高橋充・上小阿仁村教育長、佐藤博・秋田県北秋田振興局長、佐々木健・今年大会会長はじめ、岩本さんと親交の深い皆さんが駆けつけていました。仙北市からも大会関係者が大勢参加しました。皆さん岩本さんのお人柄を慕う方々です。 

 自分はあいさつで次のような思い出話?をしました。「1988年、旧西木村の若者を中心にサラダハウスと言う村おこしグループを立ち上げ、野外ロックコンサートを開催しました。これが大赤字を出してしまい、メンバーは意気消沈しグループ解散の危機に瀕していました。そんな時だったと思います。岩本さんから内陸線の沿線地域を盛り上げるために、来年は手づくりでウルトラマラソンを開催したいので、サラダハウスにも協力をお願いできないかとご相談を受けました。これがご縁で、鷹巣・森吉・上小阿仁・阿仁など、多くの若い皆さんと知り合いになれました。お蔭で今の自分があります。岩本さんとのお付き合いは30年になろうとしていますが、岩本さんのお願いを断ることなどできません。今後も100キロマラソンは続きますが、同じ時期に亡くなった大牧徳二郎さんと岩本さんと、一緒に大会を盛り立てていきたいと思っています」。 

 受賞を心からお祝い申し上げます。

2015年11月14日土曜日

観光庁の田村長官と再会

国土交通省内を飛び回っている中、先月仙北市にお出でをいただいた田村明比古・観光庁長官と面会することができました。出際直前のタイミングで在室されていたもので、ラッキーでした。「お変わりはありませんか」とお声をかけると、「元気にやっていますよ」と笑顔で返してくれました。

 前回はお忙しい中、角館の武家屋敷の散策や樺細工伝承館の視察、農家民宿での昼食などを楽しんでもらいましたが、時間がなくて田沢湖も西木にも足が伸びませんでした。そこで「次は田沢湖の秘湯でご一緒しませんか」とお誘いすると、「それはありがたいご提案です。すぐにでもお伺いしたいところですが、なかなか自由がききません」と話していました。

 観光庁が策定した「観光庁アクションプラン」では、2020年までに外国人観光客2000万人を目標にしていました。しかし最近の動向を分析すると、既に今年1800万人をオーバーする見込みらしく、2020年の目標を1000万人上乗せして3000万人にするお話しも聞こえる中、田村長官の
ご多忙は簡単に推察できます。
 ご苦労様です。

 

岩瀬~北野線の予算要望活動などで

先週11月10日は、朝から秋田県建設部と国土交通省秋田河川国道事務所で国道46号と国道105号の整備促進を要望。午後からは県と市町村の協働政策会議に出席し、政府への要望事案を協議しました。その後に上京。朝からの国土交通省要望会と県選出国会議員との意見交換、翌日は林野庁への陳情などを行いました。

 ところで11日の国土交通省要望は、東北ブロックの街路事業要望活動でした。仙北市の場合、平成28年度で岩瀬~北野線の未着手部分に満額回答をいただかないと、建設中の市立角館総合病院のオープンに間に合いません。東北各県の要望団を代表して都市局を中心に回りましたが、国家財政が厳しい中で、命の道路として完成を待ち望む多くの市民の声をしっかりと代弁できたと思います。また午後の大半は、県選出の国会議員の皆さんに内情をお伝えし、強力に予算配分を要請しました。

 翌11月12日は、午前から同じく国会の皆さんとの情報交換を行いました。また林野庁への要望活動も予定されていましたが、そんな中で、国会議員の皆さんから伺った幾つかの興味深いお話しを紹介します。

・農業分野はTPP交渉が話題の中心になりがちだが、それよりも国内の農業政策の抜本的な政策転換が必要。貿易交渉はTPPだけではないので、関税撤廃の前にさらに多面的な貿易交渉が行われることは確実。国内農業の試練は続くと受け止めるべき。
・国家財政はあと何年持ちこたえることができるのか、それほど危機感は逼迫したものがある。例えば高速道路の料金体系一つをとっても、関西や関東と言った大都市経済圏に連動する高速道路の料金体系と、東京まで遠く離れた秋田からの料金体系と考え方が一緒でよいのか。経済政策としての道路料金議論を始めるべき。
・これからは如何に世界に通用する人材を育成できるか、それが日本の将来を左右する要素になる。秋田は全国一番の教育県というブランドが活かされていない。これを活用し、もっと大胆に定住対策や人口移住を行うべき。

 などなど。ご指摘を持ち帰り、さっそく市の総合戦略に盛り込める内容の精査を始めています。市の総合戦略の中心角は4本の柱ですが、子育てや定住・移住対策は最も重要な施策に位置づけています。来年度の予算編成とも深く関係する視点として、今後の議論に臨みます。
※写真は衆議院議員会館の御法川代議士執務室での要望活動

2015年11月9日月曜日

由紀さおりさんと安田祥子さんのコンサート

由紀さおりさんと安田祥子さんのスリーショットです。元気をいただけた思いです。

 今日、手づくり学校コンサート2015で、お二人が仙北市民会館で歌声をご披露してくれました。このコンサートは1986年から始まっているそうで、その活動は国外にまで及んでいます。お二人の周辺にいた音楽関係者から、仙北市でのコンサートを打診いただき、実現が叶いました。開催にあたり、ご支援をいただいた多くの皆さん、特に特別協賛の日本通運(株)さんには感謝の言葉もありません。

 市民会館には市内全ての中学校5校から、1~3年生あわせて620人、また学校関係者や保護者、地域の方々など、800人を超える皆さんにお越しをいただきました。コンサートの進行や、お二人と一緒に中学校の子ども達が合唱する場面もあり、まさに手づくりコンサートです。

 「あしたへ贈る歌」、「花」、「夏は来ぬ」などなど、「21世紀の子ども達に美しい日本の歌を残したい。そして柔軟な青年期に歌を通して夢の実現の力になりたい」とする思いが、十分に伝わるコンサートでした。
 ありがとうございました。

2015年11月6日金曜日

健康と温泉フォーラム2015仙北市③

さて、今日の足澤先生の講話後、意見交換の場面を持ちました。ここで国土交通省国土政策担当の舘逸志官房審議官から質問がありました。「足澤先生がふれた診療情報提供書(病歴書・紹介状)は、例えば東京から玉川温泉に来たいと考えた方々が、都内の通院先医師に書いてもらえば良いと思うが、それは仕組みとして整っているものか」…。

 この質問から、様々な問題が見えて議論になりました。自分が足澤先生に代わりに、幾つかの現状をお話ししましたが、その概要は、
1.例えば田沢湖病院に温泉療養を指導する医師に着任いただいたとして、この先生が「あなたの症状だったら、○○温泉の泉質が効能が期待できる」とか、「この症状だったら岩盤浴が良い」とか、向かうべき温泉を紹介したとする。しかし日本は温泉療養が医療行為とは認められていないので、医療保険は適用にならない。市役所で市立病院に医師を採用した場合、診療収益を上げて病院事業を継続する公営企業の原則から言えば、収益をもたらさない医師に給料を払うことになり、ただ病院の経営を圧迫するだけになってしまう。これでは足場の病院経営が成り立たない。
2.少しでも病院の収益を上げるとすれば、保険外(自由診療)で処方箋を医師が発行し、これを発行したことで手数料を患者本人が全額支払う方法などが考えられる。
 などです。

 さらに猪熊茂子先生(日本温泉療法医会会長)や、出口晃先生(小山田記念温泉病院内科部長)、三友紀男先生(温泉と健康フォーラム会長・仙台社会保険病院名誉院長)がこの議論に参加し、保険適用行為と提要外行為を整理して考えることが必要とのアドバイスを受けました。

 中嶋看護士の講話を終えて部屋を出ようとしたとき、足澤先生から興味深い論文の写しをいただきました。先ごろ温泉科学に掲載された「湯治目的の重症患者が集う温泉地と地域医療体制の協調に関する研究」(加藤礼識・野田龍也・今村知明共著)です。この論文は奈良県立医科大学に所属する3氏が仙北市の医療実態を調査し、特に温泉と医療の関連や課題点が的確に分析されています。

 ザックリと紹介します。
  ~玉川温泉は療養型温泉であるのに対し、乳頭温泉や高原温泉、水沢温泉などは観光型温泉との認識が強いこと。急病などに対応する地上の救急搬送力は脆弱。広域消防の救急車移動では、例えば玉川で患者が発生した場合、西木消防分署、田沢湖消防分で駆け付けるが、西木からは38.5キロ、田沢湖からは42キロあり、救急要請してから病院収容までは、最短で1時間、長いと3時間以上を要する。空中搬送(ドクターヘリ)は平成23年から運用が始まっている。しかし悪天候や夜間は飛べない。田沢湖病院については、平成15年に新築をし、当時は6人の常勤医がいた。しかし平成16年の新研修医制度で大学に医師が引き上げたり、開業したりが続き、現在は3名の常勤医となっている。平成18年には田沢湖病院は救急指定を返上している。以降、仙北市も懸命に医師確保にあたるが目覚ましい成果は得られていない。もはや単独自治体としての努力は限界にある。そんな中で市は「医療・農林ツーリズム特区」を国家戦略特区に申請した。時代の要請もあり、湯治医療に注目が集まっている現在、ガンに効能があると言われる玉川温泉は重傷度の高い湯治客が集まるようになっている。医師不在の地区に最も医療を最も必要とする人たちの集合体があることになる。今後は特区の制度を活用しながら、市役所・病院・温泉宿・湯治客の間で、その関係性に各々が関与し合い、協調関係を構築する必要があると考える。~とても示唆に富んだ論文です。具体策を検討します。
※写真は玉川温泉岩盤浴地の様子

健康と温泉フォーラム2015仙北市②

今日(11月6日)は、玉川温泉に会場を移し、玉川温泉研究会の足澤輝夫先生(玉川温泉附属診療所長)、中嶋徳子さん(新玉川温泉入浴相談室看護師)看護師の講話、フォーラム参加者の岩盤浴体験などを行いました。

 足澤先生のお話しは以下の通りです。
 ~玉川温泉の医学的研究は、昭和18年に玉川温泉研究会が創設されて以来続いてきた。研究は地球物理、地球化学、地質学、温泉工学等の分野に広がり、貴重な資料の提出ができたと思う。医学研究は東北大、福島医大、弘前大に加え、岩手医大、足澤名誉教授(足澤先生のお父様)、その門下によって精力的に行われたが、今思えば、私が最後の研究者になってしまった。残念だ。昭和35~36年頃は、既に大方の研究が終わっていた。そんなとき、岩手葛巻の小児麻痺の子ども達が、玉川温泉で療養をし大きな改善が見られた。アメリカ大統領のルーズベルトも小児麻痺だったが、ワームスプリングスの温泉で療養し、車椅子から立ち上がるほどに回復して大統領になったと記憶している。葛巻の子ども達の改善に着目した鉄道弘済会が、玉川温泉内に小児麻痺リハビリセンターまでつくったことを考えても、その効果は絶大だったと思う。その後、マスコミがガン患者の回復実例を報道し、今の玉川温泉の評価が定着するようになった。玉川一帯は無医地区で、症状が急変したときには、救急車かドクターヘリで対応可能な病院へ搬送が行われる。しかし、突然にガンを患っている患者が病院に飛び込むと、患者の病歴が分からないまま対応する医師も大変だ。何か診療情報を伝える仕組みが必要だと思う~、などのお話しをいただきました。

 また中嶋看護師のお話しは以下の通りです。
 ~新玉川温泉に勤務して4年目になる。入浴相談室を訪ねてくれた人に、温泉入浴の指導を行っている。無理をしないでと言っているが、遠くから来たので…とか、あと何回これるか分からないので…とか、息子に入り方を教わってきたので、病状を改善して帰らないと申し訳ない…とか、いろんな理由で入浴や岩盤浴に無理をする人が多い。ゆっくりと湯治する意識ではなく、どうも治療に来ている感覚が強い。80歳代のご夫婦の例を紹介する。このご夫婦は旦那様が胃ガンを患っていた。かかりつけの医師が書いた紹介状を携えてきたが、看護師が対応することはできず、万が一のことがあったら搬送先の病院の先生に提出して欲しいと言った。どうも来る前から多くのうわさ話を聞いてきたらしく、入り方がとても無謀で、80歳代という高齢者の体力では、逆に症状を悪化させることにもなりかねないからと指導したが、なかなか聞き入れてもらえなかった。結局、20日ほど滞在していただいたが、来たときぐらいまでの体力の回復ができた程度だと思う。無理は本当に良くない~、などとお話しをいただきました。

 明日は総括講演で、大湯リハビリ温泉病院理事長の小笠原真澄先生が登場します。この講演も楽しみです。
※写真はご講話の足澤輝夫先生

健康と温泉フォーラム2015仙北市①

「健康と温泉フォーラム2015仙北市」が開催されています。期間は昨日(11月5日)から明日(11月7日)までの3日間。同実行委員会(仙北市)と特定非営利法人・健康と温泉フォーラム(三友紀男会長)の共催です。テーマを「日本元気創生~温泉で健幸のまちづくり~」とし、これまでの観光型温泉活用に加え、健康増進・保健・医療型温泉になるための、制度や広域連携についてを議論、昨日は参加した7市町の首長が署名した仙北市宣言を採択しました。

 フォーラムに参加をいただいた自治体は、北海道豊富町、新潟県阿賀野市、山梨県北杜市、鳥取県倉吉市、大分県竹田市、熊本県菊池市です。いずれも健康増進に特徴のある温泉が所在しています。6月に共に塩崎厚生労働大臣へ要望活動(湯治に係る医療費控除制度の拡充)を行った首藤市長(竹田市)や田中市長(阿賀野市)、また温泉力協定を締結した工藤町長(豊富町)など、素晴らしい顔ぶれがそろいました。

 出口晃先生(三重県四日市市小山田記念温泉病院内科部長)の講話はとても興味深く、「これまで、単なる温泉入浴や運動欲だけではなく、気候療法等も行ってきた。特に認知症、生活習慣病に対する温泉の活用は、重点的な研究項目として取り組んできた。温泉には治療医学的な面だけではなく、健康増進、予防医学等多面な効果を有していることをしみじみ感じている。多くの職種、多くの人々が今後もさらに知恵を出し合っていく必要がある」と話していました。

 各自治体からそれぞれの温泉の取り組みが紹介されましたが、仙北市からは国家戦略特区・地方創生特区で描く、温泉入浴を医療保険適用行為とする構想、医療費控除施設としての規制緩和提案、外国人医師の招聘による国際交流などをお話ししました。その後、サミット仙北市宣言を採択しました。内容は「温泉に関し、相互に補完できる有機的なネットワーク化、高齢化が進む住民の疾病予防、介護・福祉への温泉の積極的な活用と、若者や域内外の人々が自然に交流できる伝統的な温泉文化への回帰と継承」などを唱っています。

2015年11月3日火曜日

元気クラブの芸能発表会が素晴らしい!

11月3日、かくのだて交流センターで開催された「仙北市老人クラブ連合会・元気クラブ芸能発表会」です。同老人クラブ連合会には、有志で組織した元気クラブ(加藤武尚代表)があり、毎年発表会を開催しています。今年で連続3回目を数え、参加者や内容は年々充実(今年は37組がエントリー)しています。

 自分はあいさつの場面で、秋田県民歌の一番を独唱しました。だって芸能発表会ですから、何かできる芸事をご披露して参加の皆さんに喜んでもらわないと…。

 ところで写真の中央は、外山節を唄う千葉梅子さん(中川寿会老人クラブ)です。素晴らしい唄でした。と言うか出演された皆さんは本当にスゴイ!!。「きっと今日の日のためにカラオケに行ったり、家で大きな声を出して練習したり、お友だちと踊りを合わせたりして準備をして来たはず」と青柳議長。この準備作業も素晴らしいことです。皆さんが誰もがお若く見えたのは、そんな毎日をこれまで重ねて来たからでしょう。
 負けていられません。

やまばと会とかくのだて会

11月1日、都内2ヶ所で開催されたふるさと会に参加。1ヶ所は台東区上野オーラムが会場のやまばと会総会(上桧木内地区ふるさと会:写真は門脇成英会長)。もう1ヶ所は中野区中野サンプラザが会場のかくのだて会総会(冨木脩平会長)。

 午後1時からやまばと会、午後2時からかくのだて会だったので、この順番で会場を訪ねることにしました。初めのやまばと会では市政報告もでき、参加の皆さんと上桧木内で農業生産法人を立ち上げる活動にご協力をいただきたいことなどを相談し、出張の目的を果たして早めに退場。次のかくのだて会に向かうため、電車を乗り継ぎお茶の水へ。中央総武線の特快を利用したので、新宿の次の停車駅が中野です。日曜日と言うこともあり、車内はそれほど混雑していなくて、イスに座ることもできました。電車の揺れが気持ちよく、疲れていたか多少のお酒が効いたのか…。

 ストンと眠ってしまいました。気が付けば三鷹です。急いで降りて引き返す電車に飛び乗って。これが運悪く普通電車で(律儀に各駅停車します)。そんな訳でかくのだて会には大変な遅刻参加になってしまいました。何とか市政報告はできましたが、到着して30分ぐらいで閉会になりました。皆さんご免なさい。

第2回花のある街づくりコンクールの結果

花のある街づくりコンクールは昨年誕生し、今年2回目となった産まれたての花いっぱい運動です。仙北市は西木地区のフラワーロードが有名ですが、実はそれだけ難儀している皆さんも多く、3年前に、この運動をどのように継続することが望ましいか、市民の皆さんと何度も協議を行った経緯があります。

 このテーブルで、フラワーロードの花苗定植(花の日)に花の市を併設してみてはどうか、またヨーロッパの街並みで目をひく、窓辺の花いっぱい運動も導入したらどうか、さらに個人の庭に植えた花々も、観賞させていただくことができないか…、いろんあ意見が出た結果、「花のある街コンクール」に辿り着きました。多くの花愛好者の活動を支援しながら、花いっぱい運動も支援していただく、お互いを支え合う関係の輪を広げ、いたるところに花があふれる仙北市をつくろうと言うものです。

 今年の花も見事でした。結果は下記の通りです。
☆個人・地植えの部
最優秀賞 伊勢  正
優秀賞  藤岡トミ子 布谷 廣子
☆個人・プランターの部
最優秀賞 鈴木 利男
優秀賞  田中みゆき 三浦 良子
☆団体・地植えの部
最優秀賞 下延地区環境保護会
優秀賞  鎌川あけぼの会 小松東前郷環境保全協議会

 審査をいただいた生涯学習奨励員の皆様に、本当にご苦労をおかけしました。ありがとうございました。