2024年3月18日月曜日

9年の歳月が流れても…


 今日のアルパこまくさ駐車場は吹雪でした。あの日から9年の歳月が流れても…。私はただ事故殉職者慰霊碑の前に立ち、花を手向けて頭を垂れ、ご冥福を祈ることしかできません。

 平成27年(2015年)3月18日、仙北市カラ吹き2号源泉から田沢湖高原温泉郷に続く引湯管の点検作業中、硫化水素ガスを吸引して坂本榮さん、羽根川次吉さん、柴田政文さんが命を落としました。あまりに悲しく痛ましい事故でした。その後、ご遺族の皆さまと協議を重ね、生命を賭して温泉を守った3人を忘れない、二度と同じ悲劇を繰り返さない、そんな思いで建立したのが同慰霊碑です。

 国内はもちろん、世界中のお客さまにお出でをいただく温泉郷は、坂本さんや羽根川さん、柴田さんの意思を継いだ皆さまが守っています。安心して温泉をお楽しみください。重ねて3人の皆さまのご冥福をお祈りします。

2024年3月17日日曜日

森を出た猿と街を歩く私


 最近の疑問に答えてくれた「運動能」(アンデシュ・ハンセン著)。ウォーキングを初めて3年、実は20キロ減量は大した変化ではなかったのです。それよりも重大な変化は…。

 以前はほとんど歩きませんでした。平日は会議室から会議室へ移動する程度、休日も運動をした記憶が余りありません。近所に回覧板を届ける時も車、買い物もできる限りお店の近くに駐車していました。当時の歩数をスマホで見ると多くて5000歩、少ない日は1000歩を切る日も…。でも、ずっと昔、森を出た猿がそうだったように、人は歩かなければ生きられない動物だったのです。もちろん食糧を調達するとか、危険な場所から遠ざかるとか、色々な理由があったでしょう。それよりも歩くことで脳を育ててきたのだと、それが生理学的に重要だったとハンセンさんは言っています。歩くことで脳から分泌されるホルモンは、精神を安定させたり気力を維持したり危険を回避したり…。歩くことが生き延びる力を生み出す原動力だったと。その脳はほぼ同じ機能で現代人に受け継がれています。つまり街を歩く私は1億2000万年前の猿と変わりなく、歩くことで生きる力を得ることができる、理屈っぽいですが実感しているお話しです。

 同書でハンセンさんは、興味深い科学的実験の幾つかを紹介しています。60歳の被験者を2グループに分けたテストでは、1年間ウォーキングしたグループの全員に脳機能の向上が認められ、加齢による悪影響が抑制された以上に若返った…、そんな分析結果もありました。運動が脳を育て前向きな心をつくる、これ私も同感です。さて森から草原に出た原始人は、1日に1万5000歩くらい歩いていたと推測があります。私は2万2000歩が日課です。勝った!。

2024年3月16日土曜日

おせいさん


 先日、大仙市の美女伝説を少し紹介しましたが、もっと詳しく知りたいとのお問い合わせを数件いただきました。これは鑓見内の市右ェ門さんに生まれた一人娘おせいさんのことです。

 おせいさんは、すれ違う人が必ず振り返って見るほどの美しさだったと言います。その上、気立ても良く親孝行だったので、誰もがおせいさんに好感を持ち、若い男たちは皆おせいさんの婿になりたいものだと念願したとか。でも、おせいさんはある年に急病を患い、症状は日増しに悪化、もう旅立ちの時を待つしかなくなって…。父は涙ながらに言い残したいことを聞きます。おせいさんは「寂しくないよう人通りが多い道の脇に葬ってください」とお願いし、息を引き取ったと言います。伝説の後段には、おせいさんは幕林八十八番の東西南北に通じる往還道路の十文字に埋葬されたとあります。

 それで周辺でお話しを聞いて回りましたが、なかなか知っている人に巡り会えず…、今も所在が不明です。何か情報があったらお知らせください。
※写真はイメージです。

2024年3月15日金曜日

一緒にいるから…


 ABS秋田放送「えび☆ステ」今週のひとこと。番組の特集に登場いただいた手品師・ブラボー中谷さんご夫婦に捧げます。

 お互いを認め合い、補い合い、励まし合い、「あなたといないと私ではない」、「あなたも私がいないとあなたではない」…、そんなお二人だと勝手にお見受けしました。何より夫婦で夢を追う姿が素敵です。

 ブラボーさん、張美さん、これからですよ!。

2024年3月14日木曜日

宝もの探しを始めよう②


 生涯学習の集い(3月19日)では、ストーンハンティングも紹介しようと思います。仙北市は瑪瑙(メノウ)、ジャスパー、黒曜石などの産石地で、自然の中を歩きながら…。

 鉱石探しが楽しめる健康的な宝もの探しです。瑪瑙(メノウ)は田沢湖の玉川支流で、ジャスパーは西木全域で、黒曜石は田沢湖畔周辺で見ることができます。どの石もパワーストーンで人気が高く、クラフトワークの素材としても楽しめそう。桧木内川の周辺には化石も多く、近所の川原は絶好の採取地です。

 でも本当の宝ものは…。
※写真はイメージです。


2024年3月13日水曜日

秋田味噌のおにぎり2品


 昨年5月に仕込んだ黒豆100%の味噌を使い、体験・販売も考えて試作おにぎり2品をつくりました。今日は肉味噌とバッキャ味噌のおにぎりです。とにかく味噌が美味しくて…。

 シンプルに味噌おにぎりで十分と言う確信もあります。でもバリエーションづくりをしておけば、各国の皆さんには体験の間口が広がり、日本の季節を食べる楽しみが商品化できます。おにぎりの具のヒントは日常に落っこちていそう。白いご飯にどんな味と色を添えようか…。考えるだけでも楽しいなあ。

 それにしても…、味噌とご飯はやっぱり最強パートナーです。

2024年3月12日火曜日

美女伝説を追って


 大仙市で美女伝説を追跡中、愛車がパンクしました。「私を追いかけるなんて100年早いわよ」と言われたような気がしました。スペアタイヤの交換作業は久しぶりで楽しくて…。

 JA秋田おばこ中仙地区女性部の会で、地域に伝わる伝説の幾つかを映像でお見せする準備を進めています。美女伝説、キツネやムジナ、意地悪お和尚、カエル…、地元の皆さんに聞いたり図書館で調べたり、本当にバリエーションが豊富でワクワクです。ところが何故かカッパ伝説がありません。不思議です。

 タイヤの交換作業中、何度も頭上を飛ぶ白鳥から声援をいただきました。ありがとう!。