2023年9月21日木曜日

魔物が湖面に踊る


 月夜の晩、魔物が湖面に踊るお話し(田沢湖の面箱石伝説)で、ハイライトシーンをビジュアル化してもらいました。デザイナーは由利本荘市の東海林結花さんです。

 面箱石伝説は、田沢湖の大沢集落で語り継がれてきました。月夜の晩になると、魔物が裏山の祠から翁面を持ち出し、顔につけて湖面に飛んで行って…、ダミ声で唄い朝まで舞い続けると言うもの。村人はこの狂宴を恐れ、魔物が翁面を手にできないよう、巨大な石で封印したのが面箱石です。今回、東海林さんに描いてもらった場面は、まさに物語のハイライトシーン、月光を映す湖面で舞う魔物です。

 曖昧な頭の中のイメージをお伝えしただけで、こんな絵が描けるなんてビックリです。思い通りに場面再現ができました。ありがとうございました。

2023年9月19日火曜日

ひまわりの笑顔で…


 秋田内陸縦貫鉄道の八津駅横に咲くひまわり。24日は秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソンですが、早朝の国道105号に立ち、ひまわりに負けない笑顔で…。

 現体制での100キロチャレンジマラソンは、今年ファイナルになることが決まっています。初回が1989年ですから、あれから34年が経ちました。当時は…、内陸線の応援や内陸線沿線の町村の連携、地域おこし、いろんな思いがありました。たしかトライアスロンを模索したことも…。以来、本当に多くのランナー、地元の皆さん、関係団体が汗を流し、共に作り上げたマラソン大会でした。

 マラソン当日、ひまわりに負けない笑顔でランナーや関係の皆さんをお迎えしようと思います。


2023年9月18日月曜日

狐の窓


 やっと遠野市立博物館の「遠野物語と呪術」へ。呪術は神仏や精霊など神秘的な力を借りて、願望を叶えようとする行為です。現代でもけっこう普通に行われていて…。

 受験の合格祈願、住宅の棟上げで行う餅まき、トイレの神様への感謝などなど…、身近なところで日常的に呪術(おまじない)は受け継がれています。一方でオドロオドロしい呪術はワラ人形などを使った呪詛ですが、この呪詛に対抗する呪術(呪詛返し)もあります。興味津々の展示物の中で、特に気になっていたのが「狐の窓」(写真右上)でした。怪しいモノと出会ったら、この絵のように指を組み「化生(けしょう)のものか魔性のものか、正体を現せ」と3回唱えて覗くのです。

 そうすれば異界や異界のモノを見ることができます。でも…、見てしまったことで厄介が起こることも多数あるそうで…。

2023年9月17日日曜日

クマ対策の根本


 連日のクマ被害・クマ目撃情報で、野外作業を躊躇している皆さんも多いと思います。原因はさまざま考えられますが、クマ対策の根本は豊かな森づくりが一番だと…。

 私の周辺にいるクマはツキノワグマで、自然界には天敵がいないと言われている猛獣です。クマは雑食性ですが、もともとは肉食獣ですから本能的に動物を襲います。進化の中で木の実や植物を食べるようになったと…。一方で森林の今昔を考えると、スギ人工林の拡大から伐期の到来、国産材の低迷と高値安定、さらには異常気象と自然災害の多発…。山の様子が一変していることは、たまに山歩きをする私でも一目瞭然です。ましてクマの生息環境は、きっと大きな変化が起きているはずです。

 有害鳥獣の駆除対策は、人員確保がさらに難しくなります。時間はかかりますが、クマが人里におりて来なくても食糧を確保できるよう、豊かな森づくりが一番の対策だと思います。

2023年9月16日土曜日

違うこと


 ABS秋田放送えび☆ステ「今週のひとこと」は、“もっと自由に心のままに、みんな違ってみんないい”です。だって、あなたは世界にたった1人の存在で…。

 番組の特集で紹介したのは、ラーメンAo、ハンバーガーとパスタのAce、町酒場ペッシバル。3人のアナウンサーの食レポも楽しかった…。お店はどこも個性的で本当に美味しそう。この個性、どことも違う、誰とも違うことが重要です。個性的なお店が増えれば、その町はもっと魅力的になります。個性的な人が暮らす町は素敵です。

 後半の“みんな違ってみんないい”は、大好きな金子みすゞさんの詞です。これ以上の言葉を知りません。


2023年9月14日木曜日

じっけん農場の現状


 写真左はウコン(ターメリック)、右は甜菜(砂糖大根)です。あきた100%プロジェクトに欠かせない原料で、門脇じっけん農場の目玉作物でしたが…。 

 ウコンは秋田カレーに欠かせません。11月にハウス食品さんと開催予定のスパイス・カレッジでも使用します。でも成長が思ったより遅く、秋以降も土の中で成熟を続けた方が良いかも…。今のままだとクルクミンの含有量が不安です。甜菜は畑が水浸しになったり日照りになったり、除草も手が回らず終いで可哀想なことをしました。これから根に糖分を蓄える時期ですが、切ってみたら中が空洞で…。あきた100%プロジェクトのジャムづくり、砂糖がどれだけ作れるかにかかっています。

 今年は大雨と異常高温で、農家の皆さんも大変な一年でした。これからできること、あとは何かなあ…。


2023年9月13日水曜日

走るなメロス


 飯島塾(野中和郎塾頭)公開講座では、たくさんの皆さんにお話しをお聞きいただきました。その中で過去の評価は見方で変わることをお伝えしたいと思い、「走るなメロス」を…。

 「走れメロス」は、最も健康的で人間愛に満ちた太宰小説の代表作品です。この傑作をユーモアあふれる新解釈で評論したTBSの安住紳一郎アナ。SNSの動画などを見ると、安住アナの結論は「走れメロス」ではなく、「走るなメロス」になっています(すぐに検索できるのでご覧ください。素晴らしい理論展開で最高に面白いです)。過去の評価だって変わるんです。自分が苦々しく思っていた過去の失敗は、いつまでも失敗だとは限りません…、とお話しをしました。

 公開講座の終わり際、カッパは本当にいるんですか?と質問をいただいて…。嬉しかったなあ。