2017年12月28日木曜日

内陸線ねこプロにご協力を!



 可愛い(…可愛くなくても可)ねこの写真かデータをいただき、仙北市内の各駅舎に展示する『秋田内陸線ねこプロジェクト』を実施中です。ぜひ皆さんから提供をいただきたいと思います。写真は1ねこ2枚まで(写真の返却はしません)。既に角館駅・羽後太田駅を手がけ、現在は西明寺駅まで進みました。

 ところで秋田内陸縦貫鉄道(株)は、年末年始に「県内小学生無料体験乗車」を展開中です。年明けには「内陸線に乗ってプロ野球選手に会いに行こう」や「樹氷と星とマタギ小屋ごはん」など、企画列車は目白押し。今回の内陸線ねこプロは市地域おこし協力隊や市民の取り組みです。詳しくは市HPなどでご確認ください。列車内に写真を展示する「ねこっこ列車」の運行も目指しています。

〇郵送の場合
014-1298 秋田県仙北市田沢湖生保内宮ノ後30
仙北市田沢湖庁舎 総務部企画政策課 地域おこし協力隊

 折笠 宛

〇E-mailの場合
 
kikaku@city.semboku.akita.jp

2017年12月27日水曜日

玉川温泉で水素の生成実験


 今年の8月1日、市内に眠るレアメタル活用、水素生成と実運用、森林の高度活用、人材派遣などをテーマに、仙北市と東北大学(同大学院環境科学研究科)は連携協定を締結しました。
 さて現状は…。

 昨日の夕方、大学構内の環境科学研究科エコラボを訪ねました。研究をリードする土屋範芳教授や研究チームから現状の報告をいただき、正直言って驚きました。研究の全容を公にすることはできませんが、玉川温泉の強酸性温泉水とアルミニウムを接触反応させ、水素を生成する実験は大きな成果を上げていました。温泉水は㏗が低いほど水素の生成量が多いことや、温泉水の温度が高い方が生成量が多いことも分かったそうです。

 私からは、「できるだけ早期に実験レベルから実運用レベルに移って欲しいし、経済活動に参画いただける民間企業との連携も進めて欲しい」ことをお願いしました。
 来年、モデルプラント事業に手が届くかどうかです。楽しみな取組みです。

2017年12月25日月曜日

今年の漢字一文字は『歩』


 今年最後の定例記者会見にて。仙北市の平成29年を表す漢字一文字に、『歩』を選んだと発表しました。

 他もいろいろ思い浮かびましたが、自分的には『歩』がシックリきました。選んだ理由として、「クマの出没で痛ましい事故が発生し、また大雨災害では多くの被災者を出しました。天候不順は作物の出来にも大きく影響し、市内経済は依然として低迷しています。でも一方で、懸案だった市立角館総合病院の移転改築、クリオン温泉プールや田沢湖クニマス未来館の竣工など、拠点施設の整備を進めることができました。子育てや福祉、定住支援の拡充も進みました。行政課題はまだまだありますが、地道に愚直に立ち止まることなく、少しずつ前進できた一年だったと思います」と、お話をさせていただきました。

 皆さんのおかげです。来年も一歩一歩です。思う未来が一気に実現するなんて、多分ありません。

2017年12月23日土曜日

西明寺小学校の理科研究が日本一に!



 第61回学芸・サイエンスコンクール(主催:旺文社/後援:内閣府・文部科学省・環境省)で、仙北市立西明寺小学校のくりっこサイエンスクラブが全国一位の金賞を受賞しました。


 受賞はサイエンス分野の理科自由研究で、テーマは「うずに関する研究~お風呂そうじの時間短縮大作戦~」とのこと。数日前に飛び込んだ情報なので、詳しいことは未だ不明です(また後日しっかりお知らせします)。同校は、市が指定した「ドローンを用いたロボットプログラミング学習研究推進指定校」第1号で、様々な科学の学習に積極的に取り組んでいます。子ども達の頑張りと先生の情熱が、また一つ大きな成果になって現れました。
 さらに同校は、MOA美術館全国児童作品展で文科省大臣奨励賞も受賞しました。スゴイ!。


 年末に嬉しいニュースでした。

戸越銀座を歩いて



 先日、品川区内で企業訪問を終えた後、一度訪ねたいと思っていた「戸越銀座」を歩いてみました。全長約1.3kmに個性的なお店が軒を連ねて賑やかな商店街です。こんな商店街が仙北市内にあったら楽しいだろうなあ。


 ここは日本で2番目に長い商店街なんだそうです。店内だけでなく路上にまで商品を広げていたり、店先に椅子を置いて食べて飲んで…が自由だったり、毎日がお祭りみたいなムードなのでしょう。唐揚げのお店も目につきます。その唐揚げで昼間っからビールをグビッとやってるお姉さん達もいます。と言うことで、私はたい焼きを一個買って食べました。私は粒あん派です。もちろん最高に美味しかったです。


 〇〇〇モールも魅力的ですが、こんな雑多な商店街はさらに魅力的です。地元の皆さんや観光客が支持する理由がよく分かりました。

2017年12月22日金曜日

仙北市「国際ドローン映像コンテスト」作品を募集



 正式にはSemboku International drone film festivalです。現在32作品(うち海外から5作品)の応募をいただいています。募集期限は来月7日まで。まだまだ間に合います。


 ドローンを活用し、創造力を膨らませた新たな映像表現を切り拓くような作品、テクノロジーに負けないクリエティブ豊かな作品を求めています。そして新しい映像世界を仙北市から地球規模で発信したいと思っています。主催は仙北市・仙北市近未来技術を活用した新たな産業づくり支援協議会、運営は(株)秋田ケーブルテレビです。どちらでもお問合せにお答えしています。

仙北市議会が閉会しました



 11月30日開会の仙北市議会12月定例会が閉会しました。全ての議案を可決・承認いただきましたが、多くの論点が明らかになった議会でした。税の収納力強化策、第3セクターの健全化、ヘルスケアー事業…。改善し前進する作業を繰り返します。


 また議会終了にあたり、次の行政報告を行いました。先に皆さんに報告している案件以外をお知らせします。
〇職員採用試験
 例年実施している大学卒業程度・高校卒業程度のほか、初めて社会人経験者と学校校務員採用試験を実施。
〇玉川ダム湖総合開発株式会社の解散
 同社の解散作業は、12月1日に清算結了。市への出資金返還は1,625万円となった。
〇田沢湖クニマス未来館へのクニマス補充
 12月14日、県の北秋田内水面試験池から2尾のクニマスが補充された。田沢湖クニマス未来館は従前の5尾態勢となり、仲良く水槽内を泳いでいる。
〇休業中のホテル・グリーンヒルズ田沢湖の新事業
 同ホテルの運営会社マーケットミル株式会社より、障害者福祉施設に転用して新たな事業に取り組みたいとの申し出を受けている。
〇仙北市消防団が「表彰旗」受賞
 来年実施の第70回日本消防協会定例表彰式で、仙北市が栄えある「表彰旗」を受賞する連絡があった。心よりお祝いを申し上げる。
〇雪下ろし作業事故
 12月14日、田沢湖刺巻地区の男性が雪下ろし作業中で、はしごから転落する事故が発生した。市民の皆様に作業事故の注意喚起を行う。
〇田沢湖・澄清湖姉妹湖提携30周年記念事業
 年明けの1月17日から21日まで、秋田空港からのチャーター便を活用して訪台する。総勢100名を越える参加をいただいた。
〇第7期仙北市高齢者福祉計画
 12月15日、医療・保健・福祉・介護の分野14名の皆さんに委嘱状を交付し、第7期仙北市高齢者福祉計画第1回策定委員会を開催した。
〇薬用作物の実用栽培拠点化
 平成26年度に植付けをしたシャクヤクの収穫作業が終わり、標準値を確保することができた。今後もツムラ・薬草生産組合・市の3者が連携し、産地化・拠点化を進める。
〇横町橋東交差点の信号機設置
 12月15日、市道岩瀬北野線の横町橋東交差点信号機が運用を開始した。秋田県警のご協力とご理解に深く感謝する。
〇サイエンスコンクール・児童作品展の受賞
  全国学芸サイエンスコンクールで、西明寺小学校のくりっこサイエンスクラブが最優秀賞を受賞した。また同校がMOA美術館全国児童作品展で文科省大臣奨励賞を受賞した。

〇新角館庁舎の基本設計企業の選定
 12月19日、新角館庁舎建設の基本設計企業選定に係る第3回プロポーザル選定委員会を開催し、株式会社佐藤総合計画東北事務所を委託候補者とすることに決定した。


 平成29年も残すところあと僅かです。皆様には穏やかな年の瀬、年の初めとなるようご祈念を申し上げます。

2017年12月19日火曜日

仙北市が総務大臣表彰を受賞



 総務省は先月20日、地方自治法施行70周年記念行事(会場は東京国際フォーラム)を開催しました。ここで仙北市は全国124の自治体とともに、最高賞の総務大臣表彰を受賞しました。


 総務大臣表彰は、「自らの創意工夫で優れた施策を実施し、地方自治の充実発展に寄与した」自治体に贈られたもの。仙北市は「ドローン活用など先進的な規制緩和に取り組んだこと、地域資源(クニマス)を活かした賑わい創出に取り組んだこと」などが理由です。
 私は当日、公務が重なり記念行事に出席することができませんでした。それで今日、秋田県仙北地域振興局の渡辺兵衛局長が、雪の中わざわざ表彰状と記念プレートを届けてくれました。本当にありがとうございました。


 総務大臣表彰は、市民の皆さんが受賞したビックタイトルです。今後も皆さんと一緒に取り組みを続けます。よろしくお願いします。
※秋田県内での受賞は湯沢市・五城目町・仙北市

2017年12月18日月曜日

木村リウさん100歳おめでとう!



 写真前列中央が木村リウさんです。今月で100歳になりました。仙北市角館のご町内にお住まいです。長くお花やお茶の先生をしていた方です、とっても魅力的な方です。


 昨年99歳のお祝いにお伺いしましたが、今年から最高齢のお祝いを100歳(百寿)にしました。制度変更で木村さんには2度もご面倒をおかけしました。でもご自宅で教え子の皆さんからお茶をたてていただき、甘~いお菓子もご馳走になって…。本当に良い時間を過ごすことができました。長生きの秘訣を聞くと、「好き嫌いなく何でも食べることでしょうか。こんなに細いのですが、朝昼晩のご飯が美味しくて」と。


 好き嫌いがあって、こんなに体格の良い私です。人生の大先輩に返す言葉が見つかりません。

2017年12月16日土曜日

安倍総理にサンドボックス制度を提案


 昨夜、総理官邸で開催された国家戦略特区諮問会議に出席。今回は近未来技術の開発を加速するため、私からサンドボックス制度(様々な規制のフリーゾーン化)を提案しました。

 仙北市はこれまで、国際ドローン競技会・ドローンの図書配送実験・公道での無人バス実証など、日本初の技術開発フィールドとして実績を積んできました。しかし実施までには多くの事務手続きや法律の整理があり、即時対応ができない現状です。事業者などにお待たせをする場面が幾度もありました。これでは世界に比べて最先端技術の開発に後れを取るばかりです。そこで特区を活用し、総理が主導して実証実験のしやすい規制フリーゾーンを設定して欲しいと提案しました。

 これを受けて総理は、「全国初の近未来実証実験をリードしてきた門脇仙北市長に、本日は同分野のサンドボックス制度の重要性をご紹介いただき、また民間委員からも事後チェックと事前規制を撤廃・最小限化する、サンドボックス制度について提案をいただきました。~特区を活用した規制改革に一層力強く取り組みます」とのご発言をいただきました。

2017年12月14日木曜日

仙北市地域おこし協力隊との懇談で






 仙北市に着任をいただく、地域おこし協力隊5名の皆さんと懇談会を開催。活動報告の場面で、多くの思いをお聞きすることができました。それぞれの分野で活躍する皆さんの取り組みが、地域に変化をもたらしていることは確実です。

 尾崎美由紀さん(平成27年9月着任)、袴田誠さん(平成27年12月着任)、小林裕高さん(平成29年2月着任)、折笠靖子さん(平成29年7月着任)、播磨靖之さん(平成29年8月着任)、皆さん本当に前向きで魅力的です。今は市役所の各セクションに籍をおき、メンタルヘルスの普及活動から、グリーンツーリズム、ユニバーサルツーリズム、国際交流や新観光メニューの造成、秋田内陸縦貫鉄道の乗車拡大、近未来技術・ドローンの普及振興などなど、その活動範囲も実に多彩です。

 お話を聞いて、いろんなことに気が付きました。活発な取り組みは、協力隊の皆さん一人ひとりの情熱が原動力です。それに市は甘えていたかも…。また各部署に机を置く仕組みですが、良い部分と窮屈な部分がありそうです。市民と協力隊のネットワークづくりに市が積極的に関わったり、明確な活動目標の共有化も必要だと感じました。しっかり対応を改善します。

2017年12月13日水曜日

角館高校の台湾修学旅報告



 〝小さな国際文化都市〟づくりに向け、仙北市は角館高校の台湾修学旅行を応援しています。今年は10月31日~11月2日の日程で、7人の生徒が初めての海外旅行を経験しました。いろんな思いが芽生えたようです。


 昨日は、そのうちの3人が旅行報告で市長室を訪ねてくれました。写真手前から、渡邊義基さん、菅原翔さん、田口陽介さんです。台湾では姉妹校の台北国立師範大学付属高級中学で、香港からの修学旅行生も加わっての交流活動や、夜市など市内視察もできたそうです。3人は「町の様子が日本と違いました。空気も言葉も違いました。行く前は不安でしたが、滞在中は本当にワクワクの連続でした。台湾や香港の学生は英語がとても上手くて、でも私たちの英語は思うように伝わらなくて、本当に残念で悔しかったです」と。

 それで、もっと英語を勉強しよう、しっかり故郷を理解しようと思ったそうです(さっそく英語の勉強を始めた人もいました)。そうなんです。それって、とても大きな成果ですよ。

仙北市議会一般質問の答弁概要②




 2日目の市議会一般質問の様子です。初日と同様に4名の議員の質問でした。特徴的だった各質疑の内容をお伝えします。



〇阿部則比古議員  
  門脇市政2期8年の間で、議会が採択した請願の本数は何本あるか。それがどのように取り扱われているか。土木・建築関係の請願を中心に伺う。
【市長答弁】
 議会に提出された本数は全体で29件。そのうち採択となったのが21件。さらにその中で土木や建築等ハード事業は12件ある。この12件の中で、事業が完了したもの、実施中のもの、調査が始まっているものなど、着手済みのものは8件。未着手は4件だ。この4件の内訳は、県道広久内角館停車場線菅沢踏切付近の道路改良工事(県が事業主体なので県に要望中)、市道神代西明寺線道路改良工事(防護柵・側溝改良は着手済みだが、基盤整備事業との調整事業あり)、武蔵野下5町内地内の側溝設置と舗装工事(平成30年度で予算化を準備)、市道小倉山校線電柱移設工事(〃)となっている。



〇田口寿宜議員
 門脇市政の今後4年間の行政運営スタンスについて問う。
【市長答弁】
 行政の進め方のスタンスは、議会や市民の皆様との議論を重視する。そのプロセスを無視した行政運営はあり得ない。オープンな議論は民主主義の根幹だ。市民協働・チーム仙北で、官民総出でまちづくりに取り組みたい。現実を見極めながらも、理想を決して投げ出さない、皆様が希望を抱けるまちを育てたい。そのためには人育てと財政の健全化が何より重要だ。自身のひ弱さが、この取り組みの遅延要因にならないよう、自己改革に務めたい。そして、しがらみや既成概念に囚われることなく、一時一日を政治活動の集大成とする思いで、市政運営に臨む。



〇八栁良太郎議員
 今議会の初日本会議で、平成28年度決算が否決された。不祥事があったわけでもない。少なくとも正常ではない。税の公平に対する不信感ではないか。早急に是正策を講ずるべきだ。
【市長答弁】
 不祥事があったというような事件に起因しない決算の不認定だった。議会の判断は、首長に対する不信任案を議決したに等しいと受け止めている。平成28年度の私たちの行政運営に対しては、評価がゼロだったと言うことになる。
 一方で、第193回国会で地方自治法の改正があり、議会選出も監査委員から外部監査委員の創設を可能としたり、また決算不認定の判断があった後、首長がが行った措置を議会に報告する行為も定められた。これらの流れを見ると、決算の認定・不認定行為は、そこに至るまでの、議会と執行部の操法の在り方が問われていると解釈できる。~税に対する不公平感を払拭するために、来年度は組織改編を行い、これまでの収納対策室を収納推進課(仮称)とし、専任の職員と徴収嘱託員など10名程度の人員を配置し、徹底した収納対策を行う。


〇安藤武議員
 庁舎整備事案で、議員有志が西木庁舎に農林部を継続して配備すべき、また健康管理センターは解体せずに活用すべきとの内容で要望が出ている。この取り扱いをどうするか。
【市長答弁】
 今年4月に、仙北市庁舎整備基本構想を議会に示した。角館庁舎の老朽化が激しく、一刻も早く立て替えが必要なこと、また角館庁舎を改築する際は、分庁舎方式の現状を少しでも解消したいこと、さらに人口規模に見合った行政組織を考えると、角館庁舎に事業部門を集約することが最も効率的と判断した。
 財源となる合併特例債の活用でも、合併による効率化・合理化が見込める整備計画が求められている。本計画はこれに沿う構想だ。この内容で6月議会に補正予算を計上し、地質調査や基本設計に係る経費について、議会もこれを可決している。現状で議会のコンセンサスは、これ以外のプランはない。もちろん農林部が角館庁舎に移っても、農家の皆様にはご不便やご迷惑をかけないよう対応する。また健康管理センターは解体しないで活用する方針だ。

2017年12月11日月曜日

仙北市議会一般質問の答弁概要①


 今日から市議会一般質問が始まりました。4名の議員の質問で、特徴的だった質疑の内容をお伝えします。

〇佐藤大成議員  
  近年の小水力発電の研究を見ると、今後は大きな産業振興になるのではないかと期待している。鎧畑発電所のみでなく、市内各所で可能ではないか。仙北市としての考え方を伺う。

【市長答弁】
 仙北市の水力発電は、秋田県内全ての水力発電の出力中45パーセントを占めている。県内有数の水資源に恵まれている仙北市だからこそ、私も1期目のマニフェストで新エネルギー・再生可能エネルギー、特に小水力発電の開発を目指した。平成24年から「奥羽山系仙北平野水資源利用調査研究会」(大仙市・美郷町・仙北市)で研究活動を続けてきたが、その中から市内で初の民間電力会社「仙北水力発電株式会社」が立ち上がり、来年2つの水力発電所を稼働させる準備が進んでいた。
 しかし昨年10月中旬、突然に東北電力から「送電設備の容量が足りないため、大規模な増強工事の必要があるので電力の受け入れは保留する」との発表があり、本事業は進みようのない状況に陥った。昨年12月と今年5月に東北電力本社を訪ね、何とか打開策を探ったが改善が見られない。


〇伊藤邦彦議員
 かつて仙北市病院事業の責任者として着任いただいた宮川先生は、その在職中「1自治体で2つの病院経営は無理三昧」だと話されていた。この宮川先生の忠告に当局はどう対応してきたか。

【市長答弁】
 伊藤議員が指摘した宮川先生の発言は、どの場面でのお話しだったか。少なくとも私はそのようなお話を先生が公の場でされた記憶はない。先生は全国自治体病院連絡協議会の副会長だった方で、先生を仙北市でお願いする段階では、確かに全国的には1自治体1病院が理想との議論があることは聞いた。しかし仙北市に着任いただいた後は、広大な行政面積だったり、地域特性をご理解いただき、田沢湖病院・角館病院の2病院を機能分担させ、存続を図ると言う共通認識に立って陣頭指揮にあたっていただいた。両病院とも苦しい運営だが、例え不採算部門であっても地域医療を担う宿命を全うしたい。


〇平岡裕子議員
 学校給食の無償化に取り組む自治体が増える傾向にある。実施には財源の確保が難しいと以前も答弁があったが、給食費の未収金徴収に取組みながら、無償化を考えてみてはどうか。

【市長答弁】
 特に成長期にある子どもにとって、健全な食生活は健康な心身を育み、将来の食習慣の形成に大きな影響を及ぼす。給食は極めて重要な行為ととらえている。仙北市では、子ども達の保護者から児童1食283円、生徒1食319円の負担をいただいている。要保護・準要保護児童生徒修学援助費支給制度で給食費を支給する制度は実施済みだが、多子世帯への減額だと、例えば第3子以降だと現状では小・中学校に115人の在籍がある。さらに全世帯を対象に給食費を無償化した場合は、年間で1億円を超える財源が必要になる。私は、家庭の経済状況で給食費が払えないのではなく、保護者が自分の趣味や娯楽の支出を優先し、その結果として給食費を支払わないと言うことを許すことができない。保護者が子どもへの支出責任を果たし、それが未収金の整理へとつながる状況を確認したい。


〇高橋豪議員
 子育て支援・結婚支援・定住支援について、さらなるメニュー拡大を求めたい。この4年間でどのような政策を実施するか。

【市長答弁】
 子育て支援では、在宅保育事業を強化したい。これまでの子育て支援は「家庭の経済負担を軽減する」考え方だが、これを「子どもたちを支援する」考え方に改める。そして所得制限を撤廃したい。また放課後児童クラブでは施設整備も急ぎたい。結婚支援は来年度から「幸せのキューピット隊」を委嘱したい。民間企業等で営業を担当している方々50名程度を想定している。ひと昔前のお節介おばさん・おじさんのイメージ。移住定住推進では空き家活用の制度も拡充する。空き家情報はもちろん、周辺の利用可能な農地や自然環境、伝統文化もセットでお伝えする手法を検討している。空き家を登録した方には、売買の成約時点で家屋内の不用品を処理する経費の助成なども進める。

2017年12月10日日曜日

日本タウン誌・FP大賞でD-PRESSが最優秀賞!



 秋田県南地区でお馴染みのフリーペーパーD-PRESSが、12月2日に開催された“日本タウン誌・フリーペーパー大賞2017”(後援:内閣府・経済産業省・農林水産省・観光庁・日本観光振興会)の観光部門で、みごと日本一の最優秀賞に輝きました。


 D-PRESS(発行は仙北印刷所)は、毎月20日発行の月刊フリーペーパー。最優秀賞を受賞した9月号は、角館のお祭りを特集していました。地元のお祭りを丁寧に取材し、同時に「お祭りをもっと知りい」と思わせる編集が高く評価されました。表紙のデザイン、誌面の写真も美しく、地元でも評判になった特集号で、たぶん手元に置いて見返している読者も多いかと…。


 ユネスコ世界遺産に登録された、角館祭りのやま行事自体の魅力はもちろんですが、編集スタッフの努力、お祭り関係者の協力が、今回の日本一受賞の大きな要因になったと思います。
 本当におめでとうございます。

2017年12月9日土曜日

質問の答弁を準備中です



 来週から、市議会は議員質問が始まります。市民代表の皆さんからいただく質問です。できる限り正確に、前向きに、しっかりと私の思いをお伝えするために、ここ数日かけて準備を進めてきました。が、平日だけでは間に合いません。この分だと明日も…。


○11日(月曜日)
10:00~ 佐藤大成議員
       伊藤邦彦議員
       平岡裕子議員
       高橋 豪議員

○12日(火曜日)
10:00~ 阿部則比古議員
       田口寿宜議員
       八栁良太郎議員
       安藤 武議員



 さらに13日(水曜日)からは、議案質疑や委員会審議と続きます。皆さん議会の傍聴をお待ちします。

2017年12月5日火曜日

新たな観光圏づくり



 JR東日本やJR北海道、それに函館市・弘前市・仙北市ほか内外市町11自治体が参加して、函館・津軽・秋田広域観光推進協議会が発足しました。


 この協議会は、JR東日本秋田支社の菊地正支社長が提案したもの。今年3月に立ち上げた3D連携プロジェクト(北海道函館市・大館市・仙北市)を拡大し、北東北と北海道を結んだ新たな観光圏づくりの布石です。参加自治体は、函館市・弘前市・秋田市・能代市・横手市・大館市・男鹿市・大仙市・北秋田市・仙北市・小坂町。
 
 私は協議会設立に向け、菊地支社長に次の提案をしました。「平泉町など岩手との連携も欠かせません。国際化が進む仙台空港も大切な存在です。JRとして、この協議会への参加を呼びかけてください。各地の港湾もあわせ、鉄路に限らず、空路も海路もどんどん取り込んで、奥の細道を返上しましょう」と。菊地支社長は既に動いています…。


2017年12月1日金曜日

市議会定例会がスタート



 10月の選挙以降、はじめての市議会(12月定例会)が昨日からスタートしました。会期は12月22日まで。私は冒頭の市政報告で、今後4年間のまちづくりに向け、次のようなお話をしました。


 「選挙戦では、行く先々で市民の皆様から多くのご意見をいただき、大変に有り難い経験をさせてもらいました。市役所がもっと市民に寄り添う存在だったらと悔しさが込み上げるお話、大雨被害の地域では厳しいご指摘を幾つも頂戴しました。また8年前(前回は無投票再選)は明かりが灯っていた住宅に人の気配がなかったり、既に崩壊しかけた住宅、荒れ果てた田畑など、市が抱える課題を目の当たりにしました。一方で当時の中学生が元気に仕事をしていたり、グラウンドの子ども達から声援をかけてもらったり、赤ちゃんを抱いたお母さんや走り寄ってきたお婆ちゃんから嬉しいお話を聞いたり、明るい未来を予感した場面にも遭遇できました。本当に多くの皆様の思いを受け止めることができました。向こう4年間でお示しした公約の達成、抱えた課題や手がけた仕事に答えを出し、人を育て、まちを育てます」と。


 平成28年度決算の認定では、本当に残念ですが議会の判断は不認定でした。理由は市税の収入率が低いこと、田沢湖クニマス未来館での設計違算問題、給食費の滞納が多いことなどが主な理由でした。来年度は税等の収納対策を強化するため、収納推進課(仮称)を新設することをお話ししました。もちろん税金等の徴収能力を高めるだけで、課題が解決するものではありません。経済活動の活発化を同時進行しないと…。