2017年12月13日水曜日

仙北市議会一般質問の答弁概要②




 2日目の市議会一般質問の様子です。初日と同様に4名の議員の質問でした。特徴的だった各質疑の内容をお伝えします。



〇阿部則比古議員  
  門脇市政2期8年の間で、議会が採択した請願の本数は何本あるか。それがどのように取り扱われているか。土木・建築関係の請願を中心に伺う。
【市長答弁】
 議会に提出された本数は全体で29件。そのうち採択となったのが21件。さらにその中で土木や建築等ハード事業は12件ある。この12件の中で、事業が完了したもの、実施中のもの、調査が始まっているものなど、着手済みのものは8件。未着手は4件だ。この4件の内訳は、県道広久内角館停車場線菅沢踏切付近の道路改良工事(県が事業主体なので県に要望中)、市道神代西明寺線道路改良工事(防護柵・側溝改良は着手済みだが、基盤整備事業との調整事業あり)、武蔵野下5町内地内の側溝設置と舗装工事(平成30年度で予算化を準備)、市道小倉山校線電柱移設工事(〃)となっている。



〇田口寿宜議員
 門脇市政の今後4年間の行政運営スタンスについて問う。
【市長答弁】
 行政の進め方のスタンスは、議会や市民の皆様との議論を重視する。そのプロセスを無視した行政運営はあり得ない。オープンな議論は民主主義の根幹だ。市民協働・チーム仙北で、官民総出でまちづくりに取り組みたい。現実を見極めながらも、理想を決して投げ出さない、皆様が希望を抱けるまちを育てたい。そのためには人育てと財政の健全化が何より重要だ。自身のひ弱さが、この取り組みの遅延要因にならないよう、自己改革に務めたい。そして、しがらみや既成概念に囚われることなく、一時一日を政治活動の集大成とする思いで、市政運営に臨む。



〇八栁良太郎議員
 今議会の初日本会議で、平成28年度決算が否決された。不祥事があったわけでもない。少なくとも正常ではない。税の公平に対する不信感ではないか。早急に是正策を講ずるべきだ。
【市長答弁】
 不祥事があったというような事件に起因しない決算の不認定だった。議会の判断は、首長に対する不信任案を議決したに等しいと受け止めている。平成28年度の私たちの行政運営に対しては、評価がゼロだったと言うことになる。
 一方で、第193回国会で地方自治法の改正があり、議会選出も監査委員から外部監査委員の創設を可能としたり、また決算不認定の判断があった後、首長がが行った措置を議会に報告する行為も定められた。これらの流れを見ると、決算の認定・不認定行為は、そこに至るまでの、議会と執行部の操法の在り方が問われていると解釈できる。~税に対する不公平感を払拭するために、来年度は組織改編を行い、これまでの収納対策室を収納推進課(仮称)とし、専任の職員と徴収嘱託員など10名程度の人員を配置し、徹底した収納対策を行う。


〇安藤武議員
 庁舎整備事案で、議員有志が西木庁舎に農林部を継続して配備すべき、また健康管理センターは解体せずに活用すべきとの内容で要望が出ている。この取り扱いをどうするか。
【市長答弁】
 今年4月に、仙北市庁舎整備基本構想を議会に示した。角館庁舎の老朽化が激しく、一刻も早く立て替えが必要なこと、また角館庁舎を改築する際は、分庁舎方式の現状を少しでも解消したいこと、さらに人口規模に見合った行政組織を考えると、角館庁舎に事業部門を集約することが最も効率的と判断した。
 財源となる合併特例債の活用でも、合併による効率化・合理化が見込める整備計画が求められている。本計画はこれに沿う構想だ。この内容で6月議会に補正予算を計上し、地質調査や基本設計に係る経費について、議会もこれを可決している。現状で議会のコンセンサスは、これ以外のプランはない。もちろん農林部が角館庁舎に移っても、農家の皆様にはご不便やご迷惑をかけないよう対応する。また健康管理センターは解体しないで活用する方針だ。

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