2011年3月30日水曜日

現地と仙北市民の架け橋に


 本日午前2時、支援本部職員がリクエストをいただいた塩200㎏を積み、岩手県大槌町へ出発。さきほど無事送り届けた旨の連絡を受けました。また朝には、仙北市内のソバ生産組合の皆さんが大槌高校での炊き出しに出発しました。

 ところで塩を何に使うのかなと思っていたら、炊き出しの〝おむすび〟なんだそうです。40ヶ所ぐらいに分散している避難所に、一袋25㎏入りでは大き過ぎるのではと心配でしたが、現地ボランティアが小分けしてくれるとか。

 そのボランティアの活動も、現地では被害が甚大な海岸部以外、例えば同じ町内の内陸部の住民が大きな役割を果たしています。季節的に今後は農作業が忙しくなり、比例してボランティアの手数が少なくなることが心配されています。

 そこで仙北市として、現地に駐在所を開設できないかを考えています。現地の災害対策本部と連携し、ご迷惑をかけることなく、仙北市民などが現地で行う炊き出しのコーディネイト、物資供給などの円滑化が期待できます。被災地との架け橋です。

※写真は神代カレーの炊き出し風景。どこでも人気です。

2011年3月28日月曜日

田沢湖消防分署に高規格救急車


 高規格救急車が田沢湖消防分署に配備されました。同時に救急救命士の配属もあり、田沢湖地区市民の「いざ!っ」に備えた体制が強化されます。本稼働は4月1日からですが、既に活動を始めています。

 田沢湖地区では、市立田沢湖病院が医師等の確保が困難な状況下で救急指定病院を県に返上。以来、同地区は救急救命の空白地域となっていました。その影響は観光産業にまで波及しています。大曲仙北広域市町村圏組合の栗林管理者は、今日午後に行われた贈呈式(田沢湖庁舎前)で「今回の高規格救急車の配備は、全国共済農業協同組合連合会から秋田県に寄贈された3台の中の1台。地域の安全安心に役だって欲しい」と話していました。

 自分は広域市町村圏組合の副管理者です。当初計画では23年度に広域予算で購入する予定でしたが、救急告示病院へ最も遠距離にある田沢湖地区市民の不安を考えると、一刻も早くの配備が必要でした。そんな中で昨年の夏頃から全国共済のお話があり、田沢湖消防分署への配備について県に要望活動をしてきました。

 今回の配備は全国共済、秋田県、そして広域圏消防の連携で実現できたものです。心から感謝を申し上げます。

2011年3月26日土曜日

温かな食べ物のパワー


 神代カレーの炊き出しに喜ぶ山田町の小学生。みんな良い顔でカレーを食べてくれてます(写真提供は仙北市災害支援本部)。

 「仙北市は市民が行う炊き出し等活動に要する経費を支援します」の制度は、前の書き込みでも報告しました。これまで利用いただいた皆さんは(社)神代活性化協議会・田沢湖水深委員会など。田沢湖水深委員会は17日と23日に大船渡で給水や物資供給を行っています。

 ところで昨日は、避難場所となっている山田高校を会場に、大仙仙北地区の左官業組合の皆さんが焼きそばの炊き出しをしています。あの避難所には500人ぐらいの方々が生活していると思いますが、皆さんの喜んだ顔が思い浮かびます。やっぱり温かな食べ物が元気の活力です。

物資供給隊で三陸へ


 3月25日現在、仙北市に避難されている方々は44世帯115人。福島原発への対応が思うように進まない中、避難者が増えているものと推測します。

 昨日はカップラーメン4000食、米、醤油、それに様々な皆さんから提供いただいた野菜、豆腐などを持参して第3回目の大槌町、山田町への物資供給。横手でカップラーメンを積み込んだ都合上、初めて秋田自動車道で北上~遠野経由で釜石に入りました。ひどい状況です。何キロも手前から自衛隊の野営テントがありました。

 湾の地形が原因なのか、巨大津波に襲われた大槌町は目を覆いたくなる惨状。高台にある中央公民館が災害本部になっていますが、ここで東梅副町長に最大支援を約束。町長が亡くなって副町長の心労はいかばかりか…。

 続いて山田町へ移動、ここでも物資荷下ろし。沼崎喜一町長、佐藤勝一副町長と面談。沼崎町長からは「せっかく避難者の受け入れ準備をいただきましたが、この状況下なので動きが余りないようです。済みません」との言葉。この戦時的事態の中で、町民だけでなく仙北市も思いやる配慮を持った方でした。

 写真は、山田町役場1階に開設されていた安否伝言板。見入る皆さんの背中にカメラを向けるのがやっと。

※仙北市では、市民団体等が被災地での炊き出し活動を行う際の支援制度をつくりました。市のホームページを参照ください。詳しくは支援本部(43-1111)まで。

2011年3月23日水曜日

がんばれ!東北


 3月23日現在で、仙北市に避難されている皆さんは38世帯105名です。福島県からの避難者が続いています。

 写真は田沢湖庁舎の2階、自分の机があるオープンフロアの横壁に貼り出してみました。「がんばれ!東北復興支援」。実は昨夜、角館の桜まつり実行委員会で、「この時期に開催するお花みだからこそ、役に立つことができるのではないか」、また「開催期間やライトアップ、演芸会の規模を再考すべきではないか」などなど、多くの意見が出されました。今一度、各団体に持ち帰り、また週末に集まることにしました。このときに強く感じたのは、みんなが被災地の役に立ちたいと思っていること。

 「がんばれ!東北復興支援」は、何だか力がわいてくるような、絶対に負けないぞ、みんなで助け合うぞ…、の思いを表現したつもり。一人ひとりができることを、しっかりと果たす決意です。

岩手県と市町村の取り組み


 今回の震災で、岩手県及び内陸部の市町村の取り組みを紹介します。岩手県の政策地域部と保健福祉部では、「内陸部(岩手県)への宿泊施設等への一時避難」について情報発信を行っています。

 内容は、岩手県職員及び被害の比較的少なかった内陸部市町村職員が、太平洋沿岸市町村など現地で、地元市町村と協働(現地に行政機能が消滅している場合は県及び内陸市町村の職員)で、一時避難先の照会から送迎車両の確保などの活動を展開しています。主なる避難先は岩手県内陸部のホテル・旅館、公共施設等です。一時避難の期間を2~3ヶ月としていて、延長も含め滞在費は無料です。その間で、仮設住宅、公営住宅、民間アパートの確保を進める連携システムです。

 最近の秋田県内マスコミ報道から、民間のホテル・旅館業の方々が「待っていても被災者は来ない。こちらから迎えに行く」みたいな方向性を感じました。もちろん避難者を思う気持ちからの発言で、ありがたいことだと思います。ただ現状は秋田県や秋田県内市町村が、隣県の責任において、若しくは助けたい一心であっても、(前述した例で言えば)、岩手県の救援システムに、こちらから割り込むことには疑問を感じます。地元にすれば混乱の元になりかねません。だから両県の連携が不可欠なのです。多数の方々が避難所でギリギリの生活を続けています。早くその環境を改善したいと思っている人は大勢います。かと言って県内のホテル・旅館業を営む方々が、個別に被災地に迎えのバスを走らせれば、どんな現象が起こるのか…。それが避難した方々や現地の思いに本当に報いる行動なのか…。

 支援本部(仙北市)では、いつ何時、各県・市町村、または地域・個人から避難要請があっても、瞬時の対応ができるよう、万全の準備体制は当分の間維持します。当然、送迎用のバスも用意できています。

 まず避難者の皆さんの環境を改善すること、そのために官民・県境を超えた体制づくりを進めること、その後は、避難者の今後の人生をどうサポートできるかです。仙北市は、そのための相談窓口の開設を急いでいます。生死を背負って避難して来る皆さんです。お迎えする側にも、生涯にわたって見守る政策の提供が不可欠と思っています。

2011年3月22日火曜日

被災地の気持ち


 ここ数日、職員の災害地への物資救援活動が常態化しています。特に甚大な被害に見舞われた三陸沿岸部へ向け、毎日のように出発しています。

 何度も行けば、先方の方々の気持ちが深く理解できます。避難所にいる皆さんは、体が動けば被災者でありながら救援者になり、地域内で不明の方の捜査に参加し、炊き出しを行い、高齢避難者の話し相手になり…。家族や友人が未だ発見できていない、そんな皆さんが本当に大勢います。仙北市を始め、被害が少なかった市町村や各県では、ホテル・旅館を準備し、まってのそんな方々が、体をゆっくりと休めたいと思うようになるには、たぶんまだまだ時間が必要だと思います。

 秋田県は災害が少なかったことで、避難者を迎え入れる準備を進めています。仙北市も同様です。が、罹災者にどのような支援ができるのか、と言うよりも、罹災者が何を欲しているのかが大事です。災害をこちらの尺度で理解してはいけません。間違われないことです。

 仙北市への避難者は21日現在で26世帯、70人となっています。市民の皆さんのご協力に感謝します。
写真は19日~20日に市で救援物資を運んだ山田町・大槌町の町の姿。廃墟です。

2011年3月19日土曜日

避難者受け入れ体制充実


 19日の午後5時現在の避難者受け入れ者数は49人。写真は角館庁舎で救援物資の整理にご協力いただく市民の皆さん。

 西木の保健センターではグリーンツーリズム協議会の方々が受け入れ準備を進めています。また仙北市内のホテル・旅館関係での受け入れ可能者数は、現在で約1800人。市の公共施設と併せると3200人を超えます。

 仙北市では民間の皆さんが避難者を受け入れした場合、お一人につき1500円を支給することを決めました。田沢湖観光協会では自己負担で一人1000円の上乗せ、角館と西木の観光協会では、上乗せではなく、その分を受け入れた施設が自ら協力することに。県の補助とあわせ、避難者を無料で受け入れします。また現地の避難会場から仙北市内に移動を希望する方には市所有のバスの運行も行います。この後も受け入れ体制を強化します。

 明日20日、岩手県の山田町・大槌町に第2陣の救援物資隊が出発します。提供依頼を受けている品物は燃料として使用する炭、新品の下着、味噌・醤油…。炭は秋田市の備蓄炭、秋田炭の会(県立大にある炭窯)からの提供です。下着の収集は仙北市商工会が行い、もの凄い数が集まりそうです。

フル回転の支援本部


 写真は田沢湖庁舎の隣、旧保健センター内に開設している「仙北市東北関東大震災支援本部」の様子。避難者からの問い合わせが増えていて、フル回転です。

 あれから一週間が経ちました。グラッと揺れが始まった瞬間、これほどの被害が起こることを、どれだけの方が予想できたでしょうか。被災地はまさに戦時体制です。幸い大きな被害のなかった仙北市民一人ひとりが、何をすべきか、行動の時です。

 昨日の議会最終日、こんなあいさつをさせていただきました。「仙北市は、国民として、また同じ東北人として、被災地の復興に最大の支援をする覚悟で取り組みます」。

 茨城県に救援物資を搬送中の石山副市長からのメール。「今、国見峠。外気を遮断し、マスクを着用して通過中」。無事を祈ります。

2011年3月18日金曜日

市民の救援物資続々


 市民からの救援物資が続々と届いています。仙北市内では3箇所の地域センターで善意の物資をお受けしていますが、今日からは市のボランティア団体連絡協議会の皆さんも駆けつけての、物資の仕分け作業がスタートしました。

 今日、市議会が終了し、全議案をお認めいただきました。またその後の全員協議会では、市の支援本部の現状や課題を話し合うことができました。心配をしていた茨城県高萩市への物資調達が終わり(味噌や醤油の依頼があり積載物資を変更)、明日の早朝に石山副市長を隊長として出発します。また宮古市や山田町に向かう第2陣、第3陣の支援物資隊も準備が進みます。

 現在、他県から仙北市に避難してこられた方々の累計は35名。明日も数組の家族が到着の予定です。頑張れ、頑張れ!

2011年3月16日水曜日

受け入れ準備を進めます


 仙北市東北関東大震災支援本部の打ち合わせ会。職員がコートを着ているのは、市役所も暖房を切っているからです。

 仙北市では、市外からの避難を希望する皆さんに対応するため、受け入れの準備を進めています。公共施設の解放で1000人単位を想定。また観光協会などの協力で、旅館やホテルの開放も検討をいただいています。

 寒くて暗い現地の避難所よりも、移動手段の確保でお迎えできるのであれば、最大の対応をします。既に市の第三セクターの花葉館・クリオンなど温泉宿泊施設では受け入れを始めました。

 そんなわけで、既に10人以上の方々が市内に滞在しています。市民のご協力が有り難いです。この後もどうかご協力をお願いします。

宮古市民に救援物資


 今日の朝8時30分、地震災害に苦しむ宮古市民に救援物資のトラックが出発しました。秋田岩手横軸連携で災害協定を結んでいて、今回の物資供給は潟上市や大仙市から預かった食糧なども積み込んでの第一陣です。

 仙北警察署から救急車両の認証をいただき、役所の企画振興課職員3名が46号線を走りました。すれ違う車は警察や消防、自衛隊などの車両だったそうです。

 写真は庁舎前で行った壮行の会。職員には「難儀をしている皆さんに、仙北市は全力で役立ちたい。確実に届けてきて欲しい。往復は十分注意して!」と激励をさせてもらいました。

 仙北市内も、決して物資が十分な状況にはありません。でも太平洋沿岸に比べたら…。市内からもお米や毛布などが集まり始めました。ガソリンがあれば、物資供給車両は走れます。

2011年3月15日火曜日

震災の支援を強化


 本日正午、田沢湖庁舎で部長等会議を開催しました。この中で東北関東大震災への対応についても協議が行われ、市の対応について方向付けを決めました。

《決定事項》
・支援本部の事務局を総務課へ(専任職員の配備)
・被災者の皆さんに住宅としての提供が可能な物件の総ざらい
・グリーンツーリズム団体、各ホテル等との連携強化
・秋田岩手横軸連携で宮古市に物資供給(明日8時30分に出発)
・安否確認窓口開設の連絡先、東北電力の計画停電(3月17日9時から12時まで)、自主節電等の依頼、 市民に対する救援物資の呼びかけ、などを市民に協力いただくチラシの発行
・市役所の節電、相乗り通勤、節油等対策の実施
・目前または中長期的な支援メニューの考案を各課に依頼(メニューを3月17日正午まで本部へ)
・高萩市、常陸太田市への先遣隊派遣の判断(進入ルートの再検討)

 などです。被災された皆さん、頑張ってください。日本が世界が皆さんを応援しています。

2011年3月14日月曜日

地震災害支援本部を立ち上げ


 今回の巨大地震で被害が甚大な他県市町村への災害支援、また仙北市民に対する被災地の情報提供などを橋渡しする目的で、仙北市地震災害支援本部を設置しました。

 特に秋田岩手横軸連携で災害協定を締結している岩手県宮古市、また個別に災害協定を締結している茨城県高萩市、及び常陸太田市に対し、緊急的に不足物資などを提供する準備を進めています。また昨日、支援本部で決定していた高萩・常陸太田への先遣隊の派遣は、先ほど(14日午前11時)の東京電力福島原発3号機の水素爆発により、安全確認ができないことや、国が被災地への踏み込みを規制する措置を講じる情報などがあり、明朝の出発を延期しました。

 支援本部では、「現地に入らなくてもできる支援策」を緊急的、または中期的に構築する作業に入っています。

 写真は田沢湖庁舎の節電状態。東京電力が行っている計画節電に、少しでも役に立てばとの思いで、公共施設への節電をお願いしています。

2011年3月13日日曜日

停電と断水は解消されました


 今日も大震災に対応するシフトで、多くの職員が市内を巡回しています。各地域センターも総出であたっています。午前は3回目となる高齢者・身障者世帯の見回りでした。昨日夜に、市内のほとんどの地区で停電は解消され、今日の朝には水道の断水も復旧できました。

 今回の巨大地震は、マグニチュード9.0に訂正されました。まさに史上初めて体験した災害です。被災された皆様にお見舞いを申し上げます。幸いにも市内の被害は最小限でした。役所に限らず、警察、消防、消防団、地域運営体、本当に多くの方々が対応をしてくれました。市職員や民生委員の皆さんが高齢者の方々を訪問した際、ありがとうと言う言葉を何度も聞いたそうです。また通電しているのに電話がかからないと言う事態も頻発しているとのこと。これは通信事業者との連携が必要です。

 学校関係では、中学校の卒業式を延期しています。給食は14日・15日はストップとなります。ここで各学校の卒業式のスケジュールをお知らせします。
《小学校》
・3月15日(火)角館、白岩
・3月16日(水)中川、生保内、神代、桧木内、西明寺
《中学校》
・3月10日(済み)角館
・3月14日(月)西明寺、桧木内
・3月15日(火)生保内、神代

2011年3月12日土曜日

巨大地震


 昨日14時46分に発生した巨大地震。3つの市議会常任委員会は委員長判断で休会。その後15時に警戒部を立ち上げ、直後から病院・福祉移設・学校、また高齢世帯・独り暮らし世帯の巡回を職員が深夜まで実施。

 写真は田沢湖庁舎でのローソク会議(21時ごろ)。東北地方の太平洋岸が甚大な被害を被っているニュース映像に驚がく。涙がこぼれます。明日の動きを整理して、職員数名を残し帰宅。変えると24時でした。

 そして今日、朝から再度の安否確認作業。また飲料水の不足を改善するため各地区に給水車を回しています。14時現在、角館・田沢湖庁舎は電気が通電しています。西木は夕方になりそうです。病院等の医療機関は朝から通電できています。角館交流センターに避難をしている120名のこまち乗客に、女性職員が中心となって炊き出しをしています。

 防災無線のバッテリーが切れて、いよいよ一斉連絡の手も足も断たれました。

2011年3月11日金曜日

別れの季節


 今日も各常任委員会開会中です。多くの新視点を議員の皆さんからいただけている審議になっています。産業建設常任委員会では、木質バイオマス発電施設(あきた杉バイオエネルギーセンター)の集中審議をいただきました。

 さて、卒業式が続いています。昨日は角館中学校で、子ども達134人の旅立ちに立ち会いました。

 角中ではの松田校長から一人ひとりに卒業証書が手渡されました。そして受け取った子ども達は順にステージを降りてきて、来賓席に向かい深々と礼をしてくれました。来賓の誰もが「良い未来が訪れますように」と心の中で祈ったに違いありません。

 歌「旅立ちの日に」は、何度聞いても涙がこみ上げます。白い光の中に 山なみは萌えて~。子ども達がこの曲を歌っている間は、いつもうつむいています。50歳の男が涙を浮かべる姿は、まったく絵になりません。ハンカチを出したらバレます。鼻をいじるような素振りがやっとかな。
 そんな流れで答辞になりました。まだ涙が乾かない…。ずっとうつむいたまま塩田君の答辞を聞いていると、ふわっと館内が明るくなった気配。それで思い切って頭を上げると、体育館に春の陽が差し込んでいます。屋根の雪どけの水が、鎖のように続いて光って綺麗でした。

 このキラキラを見て、何だか「子ども達の将来も光り輝くんだ」と思えて、幸せな気持ちで学校を後にすることができました。

 3月はお別れの季節、4月は出会いの季節です。どちらも新たな決意を抱くチャンスです。

2011年3月9日水曜日

常任委員会で調査局を説明


 今日から市議会常任委員会(総務常任委員会・教育民生常任委員会・産業建設常任委員会)の審議が始まりました。午前、各委員会で発言をさせていただき、その後、昼に地震対応した後、来客応対をして…。3つの委員会が同時に審議をしているので、自分は「市長の説明を求める」と言う声がかかった委員会から出入りすることになります。

 その各常任委員会席上で、お話をさせてもらったことをお知らせします。

 市民分権基本条例の件、“市民の市民による市民のための市民分権”を進め、市民等や地域運営体と協働し、地域の文化や人材を活用したまちづくりを行うと言う基本的な考え方で、条例案の制定を考えていることを説明しました。今回は議論の叩き台にと概要を呈示しました。4月下旬から7月中旬にかけて市内全地区で説明会の開催や、広報等に掲載し広く市民の方々の意見をいただきたいと思います。パブリックコメントの募集をした上で、9月議会には条例(案)として提案したいと思います。

 また、所得税還付金等の調査についても報告をしました。徹底した調査解明のため、市長直属の「所得税還付金等調査局」を設置すること。局長には県から職員を派遣いただく段取りが整ったこと。また事務長と専任職員各1名、兼務職員2名の5名体制で任に取り組むこと。さらに、既に第1回の会合が行われている所得税還付金等調査委員会の調査手法・経緯等に対し、役所の外から協力をいただき、検証を行う市民委員会の設置について検討を進めていること…、などなどです。

 一方、これまで次長級だった市監査委員会事務局長も部長級を配置し、職員も兼務ですが1名増にして、監査委員事務局体制の強化を図りたいと考えています。

2011年3月8日火曜日

一般質問2日目


 昨日行われた一般質問2日目の質問者と質問事項、また答弁内容の概略をお知らせします。

【平岡裕子議員】
1.子育て支援と保育体制について
2.国保税について
3.TPPについて
 平岡議員の質問で、特にTPPでは「日本全体に言えることですが、仙北市は特に農業農山村政策が市のカタチにも影響します。自分も市政公約で拡大・成長基軸のもとに行われてきた行政運営では市も地域も立ち行かなくなると記しています。今こそ食糧自給率向上対策、医療、福祉、観光などで内需を掘り起こすことが重要」と答弁しました。

【佐々木章議員】
1.所得税確定申告と還付金問題
2.市長と議会との距離
 佐々木議員の「市の調査委員会は国税からの指示か」との質問に対し、「市独自の判断です。この調査委員会の他、外部からの応援をいただきながら、専任の部門の開設、さらに調査委員会の調査手法を検討する外部検証委員会の設置も検討をしています」と答弁しました。

【安藤武議員】
1.木質バイオマス施設について
 安藤議員は木質バイオマスに関する質問を多様な視点から展開。「投書計画に基づいた稼働ができない原因は何か」との質問に対し「当初はチップの品質が仕様に合わない状況だったことがります。その後、チップの品質は改善しましたが、本体のガスクリーナーのフィルターがタール等で頻繁に目詰まりを起こす状況が続いています」と答弁しました。

【狐崎捷琅議員】
1.市立角館総合病院の建設財源
2.市道の除雪体制について
3.川の駅について
 狐崎議員からは「角館病院の改築には多大な財源が必要、また建設用地などについてどう考えるか」と質問を受けました。答弁は「合併特例債を使用した場合、交付税措置率や一般財源の所要率、また病院事業会計の財政状況を考えれば有利です。用地についてはまだ踏み込んだ議論に至っていません」と答弁をしました。

2011年3月6日日曜日

ムフフ。良いアイディアが…


 3月6日、中仙ドンパルで開催された「響爽(ひびき)民謡ショーでごあいさつの後、「第2回おいしいジャンゴ米生産研修会」でジャンゴ米(田沢湖地区の有機農法栽培米)の官能検査をさせてもらって、急いで角館交流センターへ。秋田県南部男女共同参画センター主催、仙北市男女共同参画推進委員会共催の「地域サポーター養成講座」にお尻の方で何とか参加。良いアイディアをいただけたぞ~!。

 アイディアの源は、能代市で産科と小児科の応援活動に取り組んでいる大谷美帆子さん(おらほの産科小児科を守る会代表:写真の一番奥)のお話し。同会では「まもるすべ」と言う会報を作っているそうですが、「紙資料はよく見えなくなるし、コンピュータにためておけば紛失しませんから」とブログにもアップしているそうです。「同じように、市の広報もよくなくしてしまって。お知らせに夜間や休日の救急外来の情報が印刷されているんですけど、見えなくしちゃって。それで市にかけ合って、その情報をメールで配信してもらうことにしました」。

 これってイイでしょう(完全にパクリですが)。どうやってアドレスを知るか…ですが、健診などに来るお母さん達に了解をいただければ可能かと。メールアドレスを蓄積して医療機関情報を配信する他、例えば子育て情報・茶話会情報・リサイクル情報なんかもお届けすることができるし、万が一の災害情報もお伝えできます。どうです?

たつこと足もとを泳ぐクニマス立像


 3月5日、さかなクンを迎えて講演会「ギョギョ、クニマス発見で ギョざいます」を開催。会場は仙北市民会館。県外からもご来場をいただき、約1000人の皆さんが田沢湖にクニマスを里帰りさせたいと言う気持ちで一つになれました。さかなクンのお話しも素晴らしかったです。さすが東京海洋大学准教授。それにしてもクニマスは舌にも歯がはえているなんて、知らなかった。

 写真は、横手市の旭山町内会からご寄贈いただいた「たつこと足もとを泳ぐクニマス」立像。横手の年中行事ボンデンあげの“てっぺん飾り”(正式には何て言うのかな…)として作成されたそうです。横手市選出の鶴田県議から情報をいただき、図々しく町内会の伊藤会長にお願いしたら「どうぞどうぞ、差し上げます」。その上、「少し壊れていたので修理もしましょう」と。本当に感謝感謝。

 さかなクンの講演会当日、仙北市民会館のホールに置いて来場の皆さんに見てもらいました。写真撮影をされる方が相当いたそうです。

2011年3月5日土曜日

一般質問1日目


 そう言えば、しばらくブログの更新をしていませんでした。反省。最近は反省ばかりです。でも後ろ向きにならないで、気持ちは進め進め!で行きましょう。

 さて昨日から市議会の一般質問が始まりました。3人の議員から様々な質問をいただきました。少し紹介します。

【伊藤邦彦議員】
1.議員報酬と職員給与の引き下げ
2.仙北市の危機管理
3.佐竹知事でいるうちに
4.国会議員や県議会議員との合同会議
5.クニマスを垂天池沼に 
6.民間移行される市の施設
 このうち、再質問・再々質問まで答弁したのは、佐竹知事が知事で着任している間に、県の肝いりで角館高校を甲子園に出場させられないかと言う質問。仙北市のPRにも最高のステージだと言う思いには同感。でもテレビに映るスポーツだけが脚光を浴びて、それだけに行政が応援するのはおかしいと自分は主張。佐竹知事
はスポーツ立県宣言を行い、野球強化対策を実践中で、その中で公正な支援策だったらと…。

【田口寿宣議員】
1.人口減少
2.文化行政
3.観光政策
 人口減少にどう立ち向かうかと言う大きなテーマ。世界経済に直結している国内産業の低迷や1次産業の衰退…。人口減少は国の在り方を議論することと前置きした上で、自分が選挙時から主張している「定住の循環」を早く実現したいと答弁。定住の循環方程式、それは働く場を創り出し、男女が知り合い、子どもを育てる環境と教育を充実して、文化やボランティア活動、医療の再生、福祉などなど。このスパイラルを早く…。

【高橋豪議員】
1.地域ブランド戦略
2.子育て支援
3.赤川都市下水路の改良
 地域ブランドとして、仙北市誕生後、初めて「田沢湖・角館」統一観光戦略が動き始めています。高橋議員は、市名もそうすることが最も有効なブランド戦略だと主張。自分は田沢湖・角館の観光ブランドは、両地域がこれまで無かったものをお互いに補い合って、観光客の滞在時間を増大させることが目的で、市名変更を前提としたものではないと答弁。真実は市民の心の中にあるはずで、この後の懇談会で話題にしようと…。

 来週月曜日も一般質問があります。平岡裕子議員、佐々木章議員、安藤武議員、狐崎捷琅議員の4人です。皆さんも傍聴にお出でください。