2015年9月30日水曜日

贈収賄事件後の取り組みについて

先ほど、市議会9月定例議会が終了しました。提案の議案は全て可決・承認をいただきましたが、最後の場面で、職員の贈収賄事件に対応する幾つかの取り組みを報告しました。以下はその発言の抜粋です。

 ~また、ただ今議会の総意として決議された2つの事項(市職員の不祥事に関する決議・企業誘致の早期実現を求める決議)は、いずれも重大なことと強く認識し、重く受け止めています。

 職員の不祥事に関しては、管理体制の一層の強化、服務規律の保持、公務員としての自覚を改めて徹底し、信頼の回復に努めます。なお今回の事案で、随意契約の在り方が問題となっています。現在、契約検査室において、過去5年間の随意契約の業務の洗い出しを行っています。併せて他自治体の随意契約の事例についても調査を始めています。こうした関係資料を集約した上で、契約案件を審査する指名審査会において、随意契約に関するガイドラインを新たに整備することにします。できる限り早期の策定を目指し、透明性の高い契約制度を構築したいと思います。改めて、議会の皆様、市民の皆様にお詫びを申し上げます。~

 ~今、仙北市はたいへん厳しい社会の目にさらされています。相次ぐ災害対応、事故対応、そして現在捜査が行われている職員の贈収賄関係事件など、行政が市民とともに前進しようとする度、その勢いを減速する事案が発生します。これは偶然ではなく、起こるべく要因が地域や行政組織の中に存在すると思っています。その改善を進めます。
 皆様の一層のご指導、ご助言をどうかよろしくお願いします。~

職員の贈収賄事件について

今日は、市議会9月定例会の最終日でした。冒頭に議長から発言の許可をいただき、次の内容で市民の皆様、議会の皆様に。職員の贈収賄事件についての対応状況とお詫びを申し上げました。

 9月28日深夜、市民福祉部市民生活課環境保全係の金谷頼輝係長が、収賄の容疑で逮捕された旨、警察から連絡を受けました。併せて田沢湖庁舎総務課・財政課・会計課・角館庁舎市民生活課、及び環境保全センターで家宅捜査を行うため、立ち会い職員の配置も要請されました。これらに対応しました。
 金谷係長の容疑は、市が委託した最終処分場の水処理業務で、テーケー・アクティブ株式会社の古山徹社長から、国内旅行代140万円の供与を受けた疑いです。
  一方、贈賄側は、仙台市青葉区に所在するテーケー・アクティブ株式会社の代表取締役・古山徹社長です。平成25年から5年契約の水処理に係る長期委託を随意契約で締結したことで、見返りとして今年と去年の2回にわたり、140万円相当の国内旅行代金を供与した疑いと聞いています。
 現在、事件は捜査が進行中で、関係書類が押収されていることもあり、確認できないことについては報告を控えています。ご了解をお願いします。

 なお、昨日は午前2時に議会の皆様へFAXによる報告、午前3時には西木庁舎での記者会見、午前8時には部長等会議の開催、職員の服務規律の確保及び綱紀粛正の全職員への呼びかけ、その後、警察の家宅捜査の終了や3箇所の最終処分場の家宅捜査の立ち会いがあって、午後には市のホームページへの謝罪文の掲載、そして午後3時の全員協議会となりました。

 現在、最終処分場の業務に支障を来さないよう、最大配慮をしています。また今後は、市として再発防止策の検討と併せ、随意契約の課題の洗い出しなどを行う必要があると考えています。先ずは捜査への全面協力を行いながら、捜査の進展にも寄りますが、金谷係長に対する処分も検討します。

 事件の発生で、市民の皆様には大変なご心痛と、行政に対する不信感を与えてしまったこと、大変に残念です。心からお詫びしなければいけない事態です。本当に申し訳ありませんでした。

2015年9月28日月曜日

田沢湖湖底調査の共同会見で

田沢湖畔のハーブガーデン・ハートハーブで、田沢湖湖底調査の関係者が会した共同会見を開催しました。出席をいただいた方々は写真前列右端から、国立研究開発法人海洋技術安全研究所の小田野直光・研究統括主幹、その横に大阪市立大学大学院の原口強・理学研究科准教授、自分の横に秋田大学の石山大三・国際資源学部教授など。

 自分は、「官民をあげて田沢湖湖底研究チームが立ち上がり、かつてない一大プロジェクトが本格的に始動します。今回の調査で、田沢湖の現在の姿や健康状況を科学的に示したいと考えています。また現在に至るまでの、気の遠くなるような時間の向こうに隠された、例えば田沢湖の形成過程や、周辺の自然環境の変化などが、相当クリアになるとの期待も抱いています。この調査の最終目標は、昭和15年以前の命あふれる田沢湖の再生です。田沢湖を蝕む原因が明らかになれば、具体に最善の治療方法や経費の推測が立ちます。治療の成果や進捗のスピードが分かれば、クニマスが田沢湖に帰ってくる日についても見通せることになります。調査で得られた知見を最大活用し、国内はもとより世界各国の識者とネットワークを構築し、田沢湖再生の取り組みを加速したいと考えています」とお話をさせていただきました。

 なお共同会見の前には、御座石神社で安全祈願祭も開催しました。

仙北市こどもフェスティバル開催

仙北市初のこどもフェスティバルが、市民会館を中心に開催されました。会館ホールでは劇団わらび座ミュージカル「どんぐりと山猫」が午前午後で2回上演され、たくさんの子ども達や家族連れを喜ばせてくれました。またホール外では超人ネイガーショー、ダンス教室、バルーンアート、郷土芸能発表会、子育てサポート・相談コーナー、飲食コーナー、縁日・工作コーナーなどが軒を連ね、図書館では読み聞かせ会も同時開催されました。

 興味津々、でも何だか恐い…。それが働く車のようで、周囲を行ったり来たりする子ども達を見ているのも結構楽しかったです。でも多少時間をもてあまして、写真のように白雪姫にもなったりしました。
 主管した市の子育て推進課では、できるだけ多くの方々から子育て支援についての意見をいただきたいと、会場のあちらこちらにアンケートの回収ボックスを設置しました。アンケートは「会場では何に興味を持ったか」、「仙北市の子育て支援についての意見」などを自由記載できるようになっています。どんな取りまとめになるか楽しみです。

 先ごろ、県では「秋田県まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)」で、保育料助成や福祉医療の拡充策を一部公表しました。これは大変に有り難い政策です。県費の応援をいただき、さらに市独自の上乗せ拡充も検討したいと考えています。

2015年9月27日日曜日

第25回100キロ・チャレンジマラソン

9月27日4時30分、仙北市の角館交流センター前から100キロ・チャレンジマラソンがスタート。定員1700人を少し超えた参加者が、北秋田市のこども風土館前ゴールを目指してひた走ります。

 この間の距離が100キロです。スタッフは一年がかりで大会の運営準備を進め、当日に開設する20ヶ所のエイドステーションやバックヤードなど、沿道ボランティアの皆さんが選手以上の人員で選手を支えます。
 100キロチャレンジマラソンは、参加者のリピート率が高いと言われています。その要因には、手づくり感・あったかさ・周囲の情景・故郷の臭い…などと言われています。

 しかし、これらの魅力の主体者、例えば沿道のエイドステーションにいたお爺ちゃんやお婆ちゃんの姿が少しずつ見えなくなり、また大会スタッフの転職や高齢化なども重なって、昨年段階では、第25回大会(今回大会)で最終回になるかも…、そんな心配がありました。
 この事態を打開するため、北秋田市・上小阿仁村・仙北市、そして秋田県、それぞれの関係者が懸案課題の解決に汗を流し、大会継続の方針付けを何とか打ち出すことができました。

 今年の6月15日、大会継続を一番に喜んでくれた大会事務局長の岩本俊悦さんが亡くなりました。また今大会直前の9月24日には、大会副会長の大牧徳二郎さんが急逝しました。昨日の開会式・前夜祭は、この2人を偲ぶ話題ばかりでした。
 今回大会は、歴代参加者だったら、誰でも知っている大切な方々を亡くした直後の大会です。また大会の継続が決定したことなど、特別の思いを背負った、追悼マラソンと言って良いのかも知れません。

2015年9月26日土曜日

商工会役員の皆さんと政策会議

9月25日に開催をいただいた「仙北市商工会と市との懇談会」は、とっても気づきが多い会でした。以前から、商工会の堺研太郎会長は「商工会と行政の情報共有や議論を重ねる会が必要」と話されていましたが、そのスタートの会(政策会議)です。

 参加したのは自分と佐藤商工課長、平岡総務部次長(企画政策課)には、特区に向けた提案のフォローで出席をさせていただきました。商工会側は堺会長、阿部副会長、千葉副会長、長谷川商業部会長、相馬建設工業部会長、島川青年部長、井上女性部長、それに村田事務局長はじめ事務局の皆さんです。

 はじめの15分は自分の発言で話題提供、その後、参加の皆さんとの意見交換というスタイルです。自分は「例えば商店の皆さんには、個性的な店づくりはもちろんですが、その集合体としての街の魅力を高める、そんな思いでまちづくりに挑戦して欲しいと思っています。角館には立町ポケットパークに足湯をつくろうとか、武家屋敷の伝統的建造物群の周囲におみやげ横町を開設しちゃおうとか、生保内にはいつも生保内節を生で聞くことができる民謡喫茶を開店するとか、西木だったら内陸線駅前開発とか。ハードルが高くないことから手を付けて、小さな成功事例を積み上げる。その作業段階も完成後も人集めの手段にしてしまう、あくまで例ですよ。既にブレーキが利かないほど課題が膨らんでしまった人口減少に対抗するため、とにかく交流人口を増やし続ける仕掛けをつくっておこうと。交流人口を増やす担い手は、観光協会・観光連盟もそうですから、ここは商工会と観光協会、この際JAさんや認定農業者会、物産協会、国際交流協会、建設業協会…、市内の経済団体が一つになってコンベンション協会を立ち上げるとか、それぐらいのことをしないと、対策はどんどん後手になってしまいます。そしてまちは矮小化してしまいます。今までしてきたことを焼き回ししていてもダメです。はっきり言うと、今までしてきたことの結果が現状なのですから。特区の取り組みもそうです。およそ無理だろうと手を出さなかったことに、市役所は爪先までドップリ浸かる覚悟で、人口ビジョンや次期総合計画の策定を進めています」など、お話をしました。

 商工会の皆さんからも多くの提案、指摘をいただきました。
・企業誘致には事前の工業団地の造成が不可欠。
・さらなる公営住宅政策が必要。
・人口対策と子育て対策は最重要課題。
・プレミアム付き商品券の再発行の検討。
・商工会と観光協会の連携強化。
・農園付き空き家のピーアール強化。
・商工会の補助の増額。
・道の駅の実現。
・地元事業所への雇用補助の拡大。
 などなど。特に市内の各経済団体の情報共有を進め、総合力を発揮できるよう“緩やかな団体連携”の仕掛けづくりは、市が橋渡し役になることを約束し閉会しました。
 次回が楽しみです。

2015年9月25日金曜日

仙北市産の新そばが美味しい

昨晩、角館交流センターで「仙北市産の新そばを味わう会」が開催されました。主催は遊楽3トピアそば会議(菅原照夫会長)。市内でそば店を営む皆さんや、そば打ちの愛好者、そばの生産農家など、そばが大好きな皆さんで組織した団体です。

 仙北市のそば生産は盛んで、現在は年間約300トンが生産されています。仙北市内の多くのそば店は、このそば粉を100パーセント使ってお客様に手打ちそばを提供していることから、市内の皆さんはもちろん、市外の多くの愛好者からも絶大な支持をいただくまでになりました。実際、食べてみると本当に美味しいくて、自分なども市外・県外のアチコチを回って、結局は市内のそば店に帰りました。

 新そばは、その風味が新鮮で若くて弾力が感じられて…。ああ、いい季節がやってきました。

  新そばの会のメニューは次の通り。
■そば前料理
雫田かぶの漬け物(野の花庵)
くりの渋皮煮(手打ちそばさくらぎ)
はたはた寿司(そば処すが家)
なすのゼリー寄せ(手打ちそばさくらぎ)
■そば
一の盛 もりそば 田沢湖(田沢湖産)
二の盛 もりそば 会津在来(角館産)
三の盛 粗挽きそば 田沢湖(田沢湖産)
四の盛 冷やがけ 階上早生(角館産)

2015年9月24日木曜日

生保内節全国大会で浜口優花さん最優秀賞

第30回・市政10周年を記念した生保内節全国大会が、9月22日~23日の2日間、仙北市民会館を会場に開催されました。県内に13ある民謡全国大会の中でも屈指の規模と権威を誇る同大会ですが、記念大会と言うこともあり、長く大会を支えてこられた方々への感謝状の贈呈や、歴代優勝者の皆様をご招待しての名入り提灯の点灯式など、特別イベントも多彩でした。

 自分もごあいさつの最後に、生保内節を一節ご披露しました。生保内節は、大変に難しい民謡(地唄)として有名ですが、若い人は若いなりに、年長の方は枯れたなりに、唄が上手い人・下手な人に関係なく味わいがあって、つまり、どんな人が唄っても心に届く魂があります。自分が唄っても、それなりに聞こえるんじゃないかと…。

 さて大会は、一般の部(141人参加)と年少の部(33人参加)の2部に分かれて競い合われました。成績は次の通りです。
◎一般の部
最優秀賞(内閣総理大臣賞) 浜口 優花(大仙市)
優秀賞 近藤みつ子(仙北市)
 〃  大川あけみ(秋田市)
 〃  成田 義道(鹿角市)
 〃  中村 清治(美郷町)
敢闘賞 栗木 次夫(鹿角市)
 〃  佐藤 修三(八郎潟町)
 〃  佐藤まゆみ(大館市)
 〃  川辺 節子(秋田市)
 〃  藤田 梅子(秋田市)
◎年少の部
最優秀賞(文部化学大臣賞) 澤木 美晴(男鹿市)
優秀賞 佐々木深里(紫波町)
 〃  谷川 未来(八郎潟町)
 〃  目黒菜々香(男鹿市)

※写真は大会終了後のご苦労さん反省会。出演者も役員もスタッフも一緒になって、生保内節を唄って踊って楽しい一時でした。

2015年9月21日月曜日

高橋尚子さんと

実行委員長の役得です。第30回田沢湖マラソンのゲストランナー・高橋尚子さんとツーショットです。昨日のブログにも書きましたが、前日入りしてランニング交流会に500人を集め、前夜祭でも過去最高の130人に参加をいただいた記録した原動力は、間違いなく高橋尚子さんです。

 その高橋尚子さん、ペアマラソン(3キロメートル)を走りました。どうしてペアマラソンかお聞きしたら、「できるだけ早くゴールインして、他の選手の皆さんを応援したいからです。ペアはもちろん、10キロ、20キロ、フルマラソン、それぞれに参加をしているランナーの、95パーセントの皆さんとハイタッチをしたいと思っています」とのお答えです。

 95パーセントと言うのは、何か意味があるのかなあと思っていたら、「どうして95パーセントかと言うと、5パーセントぐらいの皆さんは記録を重要視していて、高橋尚子とハイタッチの無駄を省きたいと考えている人のボリューム」なんだそうで…。

 自分もフルマラソンのスターターだったり、その直後から始まる表彰式だったり、大会中の高橋尚子さんとご一緒できる状況ではありませんでしたが、話しによると「高橋尚子さん、ずうっとゴール付近で選手とハイタッチをしていた」そうで、スタッフからも「さすがです。思いやりも実現力も半端じゃありません」の声が…。同感!!。

 さて大会成績です。仙北市選手では、10キロ男子中学生・高校生で照島圭吾さんが35分53秒で、ペアマラソンでは能美太一さん・柏谷青龍さんが19分36秒で、それぞれ優勝しました。フルマラソンでは、男子が高橋幸二さん(千葉県:2時間26分09秒)が、女子佐藤由希さん(宮城県:2時間26分09秒)が、初優勝を飾りました。皆さんおめでとうございます。

 今年で30回を数えた田沢湖マラソンは、田沢湖町民・仙北市民と全国のランナーが一緒になって育てた素晴らしいスポーツイベントです。市政10周年の記念大会としても大成功でした。スタッフの皆さんには重ねて御礼を申し上げます。ありがとうございます。

2015年9月19日土曜日

田沢湖マラソン前夜祭

いよいよ明日、第30回田沢湖マラソンが開催されます。で、この写真はその前夜祭風景です。会場は湖畔のレストランORAE、130人ほどのランナーや関係者にご参加をいただきました。特設ステージでお話をしている人は、ゲストランナーの高橋尚子さんです。

 仙北市誕生10周年、田沢湖マラソン30回記念のダブル・アニバーサリーで、ビックなゲストランナーにお出でをいただきました。ご存知の高橋尚子さんは、岐阜県岐阜市出身で、シドニーオリンピック金メダリスト。女子マラソンの元世界記録保持者でもあります。女子スポーツ界で初の国民栄誉賞を受賞し、現在はテレビなどでマラソン解説者として活躍をしながら、「スマイル アフリカ プロジェクト」を立ち上げ、再使用が可能なズシューズをケニアの子ども達に送り続けています。

 本当に魅力的な方です。気さくで明るくて…。Qちゃん効果で、今回は過去最高のエントリー数になりました。その数6,202人。天気が気になるなあ。

 明日はペアマラソンを走るようなお話でした。早くゴールに入り、他の参加ランナーとハイタッチがしたい言っていました。どうして?との質問に、「自分がランナーだった頃、沿道の皆さんに多くの応援をいただいたので、一人でも多くの皆さんにその恩返しがしたくて」なんだそうです。
 明日もよろしくお願いします。」
 

ドローン競技会の準備始まる

写真の右はDrone Impact Challenge代表の駒形政樹さん。DICは、ドローンテクノロジーで社会創造に貢献すること、より良い社会創造を後押ししながら、ドローンコミュニティの育成と健全なドローン社会の実現を目指す活動団体です。今年の11月には、千葉県香取市で第1回ドローンレースを開催予定です。

 写真の左は、牧浦土雅さんです。TED「世界の12人の若者」に日本人でただ1人選ばれ、世界各国を飛び回っています。13歳で単身渡英。英国ボーディングスクール出身でブリストル大学中退。東アフリカの主にルワンダで国際協力機関と農民とを繋げるプロジェクトを牽引。現在はタイを拠点に東南アジアでの交通・ドローン関連の新しい事業を準備中です。

 このドローン業界の風雲児2人が、そろって仙北市を訪ねてくれました。目的はドローン競技会場候補地の下見です。自分は近未来技術実証特区(ドローン特区)として、何とか国際的なドローン競技会を開催したいと考えています。いえ、むしろ平副大臣、小泉政務官の方が思いが強いかな…。そんなわけで内閣府のご協力をいただき、2人にお出でをいただきました。昨日18日は意見交換、本日19日は候補地視察です。2人と話しをしていると、ドローン競技会の準備が始まったんだなあと、心底ワクワクしています。
 駒形さん、牧浦さん、どうぞよろしく!!

2015年9月18日金曜日

仙北市総合戦略策定委員会が発足

本日(午後1時30分)、田沢湖総合開発センターを会場に「第1回仙北市総合戦略策定委員会」を開催しました。同委員会は、仙北市の人口の現状と将来の展望を提示する人口ビジョン、並びに今後5ケ年の目標、背策の基本的方向性、及び具体的な施策の取りまとめを行います。今日はその発足と今後の作業等について協議を行いました。取りまとめ期限は12月までを想定しています。

 自分はあいさつで、「市内の各分野、産・学・官・金・労・言の代表者にご依頼し、本日第1回の総合戦略策定委員会を開催することができました。ありがとうございます。この委員会は、大都市圏などへの人口集中や、少子高齢化により加速する仙北市の人口減少を食い止め、地域課題を解決できる具体の政策を立案することが目的です。多くのピンチがありますが、これをチャンスととらえ、本気で英知を結集してください。仙北市は国家戦略特区法にもとずく地方創生特区に指定されています。現行の法律で規制があることで、提案を諦めるようなことはしないでください。規制は特区で乗り越えます」とお話をしました。

 なお委員は以下の皆さんです。
千葉 薫(仙北市商工会)
鬼川 芳典(田沢湖・角館観光連盟)
菅原 雅史(企業等連絡協議会)
草彅 隆(秋田おばこ農業協同組合)
津嶋 紀(仙北東森林組合)
池本 敦(秋田大学)
根田 好倫(秋田県仙北地域振興局)
倉橋 典夫(仙北市)
熊谷 徹(仙北市教育委員会)
田村 和明(秋田銀行田沢湖支店)
赤坂 和仁(北都銀行田沢湖支店)
堀川 清澄(連合秋田大曲地域協議会)
坂本 佐穂(Sぷれっそ)
三浦 久(田沢湖地域審議会)
新山 睦子(角館地域審議会)
赤上 マツ(西木地域審議会)
※倉橋典夫委員長・千葉薫副委員長

2015年9月16日水曜日

生保内中の皆さんの訪問で

生保内中学校1年の皆さんが、市長室を訪ねてくれました。自分の隣から藤原華音さん、戸村彩乃さん、相場咲良さんです。ちょうど市議会の各委員会審査が始まり、いったん執務室に戻ったタイミングでした。

 様々な質問をいただきました(無理矢理してもらいました)。
Q「何歳ですか?」
A「55歳祭になりました」
Q「お仕事は忙しいですか?」
A「今まで6年働かせてもらいましたが、土曜日・日曜日も休んだ記憶がありません」
Q「趣味は何ですか?」
A「本を読むことが好きです。旅行も好きですが、なかなかできません」
 など。

 皆さん明るくてハキハキしていて。元気をもらいました。
ありがとうございました。

2015年9月15日火曜日

角館のお祭り反省会で事故対策

今日(15日)午後7時から、角館交流センターで「角館のお祭り全体会議反省会」を開催しました。会の冒頭、亡くなられた藤木浩一さんを偲んで黙祷を捧げました。私はお祭り実行委員会会長としてごあいさつをしましたが、ごあいさつと言うよりはお願いだったような気がします。その概要をお知らせします。

 ~現在、警察で関係者の事情聴取が行われています。事故原因などについては、今後に警察の判断があると思います。私どもは開催者として、果たすべき責任はしっかりと背負わなければいけない覚悟です。責任の取り方は幾つか考えられますが、一つにはお祭りの再生と存続があると思っています。それが亡くなられた藤木浩一さんの思いに報いる行動ではないか、そんな思いも抱いています。
 角館のお祭りは、角館の精神です。角館そのものと言っても良いくらいです。それは仙北市にとっても同様です。このような痛ましい事故を絶対に繰り返してはいけない。仮に安全対策が誰の目からも見える形で示せないようだったら、来年以降のお祭りの開催は困難になる、大変に厳しい現状だと言うことを皆様と共有したいと思います。事故は決して当事者だけの問題ではないことをご理解ください。
  これまで実行委員会は、お祭り全体に関わる諸々のことを行ってきました。しかしこれから私がお話しすることは、実行委員長が口にするべきことなのかどうか、これは異論があるところかも知れません。が、事は緊急かつ重要案件なので、ご了解をお願いします。

 ご提案です。どうかご理解をいただき「事故調査対策委員会(仮称)」の設置について、この会議の場でお認めいただきたいと思い、動議を提出します。
1.設置の目的は、今回の痛ましい事故を受け、今後絶対に同じような事故を起こさないために、警察の捜査とは別に自らを律する思いで原因の究明を行い、課題となる点を洗い出した上で、昔からのお祭りのシキタリ、ルールに基づく安全対策の案づくりを行うこと。
2.委員構成は、お祭りに関係する各団体や機関、識者などを人選し、会長は委員の互選で選ぶこと。事務局はこれまでの経緯を考えると市の観光課が対応すること。
3.日程については、すぐに委員会の設置に向けた人選に着手し、委員会を設立し、事故原因の究明と安全対策の案づくりは、今年中に取りまとめること。
  などです。

 委員会の協議内容になることも予想されますが、年が明け次第、将来、お祭りを担う子ども達には、お祭りの由来や目的をしっかりと教える学習会の開催や、曳山の役員・関係者の安全講習会などは、是非開催して欲しいし、それを実行委員会の活動としたいと決まれば、きちんと対応したいと思います。とにかく、あらゆる手だてを講じ、丁内はもちろん、市内、県外の皆様に、角館のお祭りは、本来の姿を大切にする行動が起こって、安心して参加できる環境づくりが進んだと認識できるような、そんな取り組みが必要だと言うことです。よろしくご協力をお願いします~。

 この動議を受け、各団体の意見発表に入る前に、提案を今日の全体会議反省会の議事に加えて良いかどうかを諮り、これを了承いただきました。続いて内容についての賛否を諮り、全会一致で了承をいただき、「事故調査対策委員会(仮称)」を設置することが決定しました。ありがとうございました。また参加した多くの皆さんから、良い姿にお祭りを変えようと言う積極的な発言も多くありました。これから総力戦が始まります。
※写真は角館のお祭りイメージ

2015年9月14日月曜日

上桧木内・桧木内地区敬老を祝う会で

9月12日、上桧木内・桧木内地区敬老を祝う会(主催は実行委員会・主管は桧木内地域運営体・後援は桧木内婦人会や仙北市など)が開催されました。地域の75歳以上の方々75人が参加し、まあ楽しく賑やかな会でした。

 写真は、仙北警察署桧木内駐在所の佐藤悠葵所長による「安心安全のまちづくり」特別講話。佐藤所長は最近の交通事故状況や振り込めサギの被害状況を説明し、警視庁が制作した「振り込めサギ防止対策DVD」も上映してくれました。これが良くできていて、「なるほど」と思ってしまいました。特にサギに引っかからない対策として、「電話は留守番電話にする」は納得です。声を録音されたくない犯人など、一番嫌う対策法ではないでしょうか。

 自分はごあいさつで「考えたようにはならない毎日です。でも怒ったり悲しんだりする事は、体には良くないそうです。ゆっくりと安らかな気持ちになるには、何か起きても動転しないで対処する魔法の言葉、“そうかそうか、そう来たか”を心の中で念じてください」とお話をさせていただきました。

言葉は通じなくても心は通じる…

大洋州の各国・地域(パプアニューギニア、バヌアツ、サモア、キリバス、トンガ、ソロモン諸島、ニウエ)から、15名が「2015海外青年中小企業振興視察」で仙北市に滞在しました。同プログラムは9月3日に入国し、17日に帰国予定となっています。JICAと日本政府の共同事業ですが、毎年と言っていいほど仙北市をプログラムに入れていただいて、農家民宿への滞在が人気です。

 写真は、クリオンでのお別れ会のスナップ。ここに加えていただきました。何より農家民宿(今回は川井喜幸さん・佐々木弘子さん・佐々木常安さん・杉本桂子さんの4軒で対応)の皆さんの感想が気になり、「どうだった?」と尋ねたら「日本人と同じだよ」と…。「でも言葉が大変だったでしょ」と聞き返すと「言葉は通じなくてもね、心は通じるのよ」と。名言です。

 海外からの皆さんの評価も上々でした。「日本に来たら、必ずまた来ます」と涙ぐんでお話しする人もいました。

2015年9月11日金曜日

総理が仙北市計画を認定

台風と低気圧が影響しあい、関東・東北地方で大雨災害が発生しています。秋田県も大雨・洪水警報が発令中です。仙北市総合防災課では、昨日から対応を始めていますが、雨雲の流れ方などを分析し、時間あたり多くて10mm程度の降水量と見積もっています。大事に至ることはないと思いますが、どうぞお気を付けください。

 さて9月9日、総理大臣が主催する第15回国家戦略特別区域諮問会議(総理大臣官邸)で、9月7日に仙北市で行った区域会議案件の審議が行われました。特区名「仙北市地方創生・近未来特区」や、「国有林の民間活用事業(株式会社グランビア)」、「農業生産法人設立でハーブ栽培事業(メディカルファーム仙北)」など、いずれも認定が決定しました。

 この諮問会議を締めくくった総理発言に、仙北市への期待感を感じる部分があります。首相官邸ホームページで公表されている部分を抜粋してご照会します。写真も官邸発表のものです。

 「今日は、今月1日の改正特区法の施行を受け、早速、新たな規制改革メニューを使った多くの事業を認定しました~。今後ともスピード感を維持し、特区の規制改革メニューを拡大してまいります~。規制改革は地方創生にも資するわけであります。年内にも、国家戦略特区の3回目の指定を行いたいと考えております。『他に真似できない、オンリーワンの改革』を提案し、指定を勝ち取った養父市や仙北市のように、改革の情熱に満ちあふれた自治体の登場を、心から期待したいと思います」。

 ありがとうございます。 

2015年9月10日木曜日

角館のお祭り行事の事故

角館のお祭り行事で、本当に残念な事故が起きてしまいました。9月9日午前0時50分ごろ、角館町下中町の市道下中町線路上で、張り番の責任者として立ち会っていた藤木浩一さんが曳き山にはさまれて亡くなりました。
 お祭り実行委員会の代表として、誠に申し訳がなく心からお詫びを申し上げ、ご冥福をお祈りします。

 藤木さんは、仙北市にとって、また秋田県にとって、本当に大切な方でした。ご家族の悲しみを思うと、言葉もありません。

 神明社の本祭り、薬師堂の宵祭りだった8日、御座所では21代ご当主様が18丁内全ての曳き山をお迎えくださいました。昨年は終了の予定時刻を大幅に超えたため、各丁内の皆さんにお願いして、時間短縮にご協力をいただきましたが、結果的には昨年と同じくらい時間を要してしまいました。事前の打ち合わせ事項が、当日はなかなか実現できなかったことが残念です。

 その後、観光でお出でをいただいた方々の接待、お祭り各部門関係者と手順確認を行い(毎年行っていた全張り番あいさつ回りは、今年は時間を確保できなかったので中止しました)、観光課の職員に一足早く帰らせて欲しいと連絡を入れ、0時前には帰宅しました。
 横になった直後に、耳を疑う連絡が入りました。体の震えが止まりませんでした。信じられない思いで観光課に引き返し、実行委員会役員の召集、各丁内責任者、市の総合防災課などから情報収集、警察対応に追われました。深夜でしたが薬師堂代表者にお出でをいただき、差し出がましかったのですが本祭りの意向をお伺いしました。その上で、未だ薬師堂に参拝できていない10丁内の曳き山は最短距離の移動で参拝と自丁内でのご披露を、既に参拝を終えた丁内は自丁内で曳き山のご披露を、曳き山の激突は避けて欲しい…。この内容で理解を得られるかどうか、お祭り関係者や警察と調整作業に入りました。
 調整作業中、お祭り実行委員会にこの判断の権限はあるのか、そんな自問自答をずっと繰り返していました。観光課はもちろん、関係の誰もがお祭りを守りたいし続けたいと思っていますが、危機管理を考えると、死亡事故が発生した時点で通常は厳しい選択になります。仮に続行とすれば安全対策を構築しなければなりません。どちらにしても、緊急時に越権行為かどうかを議論する暇がありません。
 5時に各丁内の責任者会議を開催。できるだけ冷静にお話をするつもりでしたが、どういう訳か涙があふれます。数時間で議論した末の案は、皆さんからご理解をいただき、すぐさま全ての丁内で対応を始めていただきました。

 お祭りの全体会議・反省会は、15日の開催です。なぜ事故が起きたのか、その前後の積み上げられた課題、それにお祭り行事や実行委員会の在り方について検証し、改善策を模索する作業が始まっています。安全で楽しいお祭りにしないと、藤木浩一さんに申し訳が立ちません。
※写真は佐竹北家第21代当主御座所

2015年9月7日月曜日

角館のお祭り始まる!!

角館のお祭りが始まりました。今日(9月7日)は角館鎮守神明社さんの宵祭り、明日(9月8日)は神明社さんの本祭りと薬師堂さんの宵祭り、明後日(9月9日)は薬師堂さんの本祭りです。

 さて写真は、エフエム秋田のスタジオで、「モーニングアップフライデー」のメインキャスターを務める保泉久人(CHARRY HOY)さんを撮影したもの。自分は先週、同番組(生放送です)に出演して、角館のお祭りをアピールさせていただきましたが、保泉さんは角館出身(お祭りでは北部丁内さん)で、若杉会(角館高校同窓会)の後輩です。番組が始まる前、「保泉さんの方が、自分よりズッとお祭りは詳しいじゃないですかあ」と言ったら、「実はこの仕事を始めてから、30年近くお祭りには参加していないんです…」とのご返答。「よくお祭りに30年近くも参加しないで我慢できますねえ」と返してやりました。

 ところで、今年のお祭りは昨年よりもさらにパワーアップしています。全部の曳山(18台)が観光やまぶっつけを行っていただくことになり、その回数は12回(昨年は7回)になりました。大置山は5ヶ所、舞台は岩瀬町(立町)、駅通り(大沢クリニック駐車場)、横町東部丁内(横町安藤家駐車場)です。特別な交通規制になっていますので、気を付けてご来場ください。

仙北市国家戦略特別区の区域会議を開催

本日(9月7日)午前、内閣府による仙北市国家戦略特別区の第1回区域会議が開催されました。場所は仙北市役所田沢湖庁舎です。国会日程で石破大臣はテレビ会議での参加(写真の右奥スクリーン)になり、平副大臣(写真中央)、阿曽沼ワーキンググループ委員(写真左の後ろ姿)、佐々木地方創生推進室長(写真中央の後ろ姿)、金子グランビア社長(事業主代表)などに来庁をいただきました。

 冒頭、石破大臣から「仙北市の地方創生に対する取り組み、特区提案に大きな期待を寄せています。計画の姿をスピード感を持って実現し、全国の牽引役を果たしてください」と激励の言葉がありました。

 会議では、特区の名称を「仙北市地方創生・近未来特区」と決定し、民間から提案をいただいた2つの計画、①国有林野活用促進事業として有限会社グランビアの食産業の振興(林間農園や生ハム生産の家畜放牧など)、②農業生産法人経営多角化等促進事業として、株式会社メディカルファーム仙北による営農計画(ハーブの生産と商品開発など)を承認、内閣総理大臣へ諮問することを決定しました。

 決定に際し、平副大臣からは「仙北市の特区は全国からの注目度が高く、その実をビジネスに、また人の交流などで実績をあげていただくことが、全国の地方創生を推進する力になります」と、また阿曽沼委員からは、「医療と温泉を連動した取り組みで、ドイツのバーデン・バーデンを超える療養地になって欲しいと願っています」と、それぞれアドバイスがありました。

 会議の後半、今後検討すべき規制改革事項について意見交換を行いました。
 自分は、①国有林野のさらなる包括的な民間委託の実現、②農家民宿等の団体が行う旅行商品の造成・販売のための旅行業法の適用除外を急いで欲しいこと、また仙北市内の豊富な温泉を活用し、また台湾の北投温泉との温泉締結などの経緯から、③国内はもちろん、台湾など世界の医師との交流を図り、温泉を核としたヘルスケアを実践して、市民の健康増進を進めながら、市外・国外観光客の誘客を加速したいこと、④国外からの観光客対応では、通訳案内士法の特例を活用し、地域限定特別通訳案内士の育成・環境整備を進めたいことをお願いしました。

 さらに、新たなアイディアで幾つかの提案に向け作業中のもの数点についても言及しました。①温泉療養分野で、現法で規定された要件を緩和しての医療費控除特区、将来的には公的医療保険適用特区を構想していること。②有害鳥獣の熊や猪を地域食材として活用できる、ジビエ特区を構想していること。③また秋田県の水源地と言われる仙北市として、民間企業が参加しやすいよう、規制緩和などで、小水力発電特区を構想していること。
 続いて近未来技術実証特区については、①田沢湖の湖底調査で最深部にカメラロボットが導入する取り組み等があり、水中探査技術の実証実験に取り組みたいこと、また陸上では、運転者が同乗しない完全無人の市民バスを集落間で運行し、高齢者移送サービスに取り組む、無人自動車運行実証実験に取り組みたいこと。これら水・陸・空を連動し、ドローン実験のステージを提供しながら、近い将来は、国際ドローン競技会の開催もいただきたいこと。②インターネット分野で、国外等からのネット攻撃に対抗するため、反撃ウイルスの開発の開発特区を想定し、仙北市をサイバーテロ対策特区に指定して欲しいこと、などをお話ししました。

桧木内局が新築開店しました

日本郵便株式会社の桧木内郵便局舎が新築開店しました。今日(9月7日)から運用を始めています。場所は現在の局舎の後ろ側です。これまで使用していた旧局舎は近日中に解体撤去され、広い駐車場が前面に整備された、使い勝手の良い郵便局になります。

 朝の新局舎開店セレモニーでは、ごあいさつもさせていただきました。自分は「仙北市内の各局の皆様とは、災害協定を結ばせてもらったり、日頃からの一人暮らし・好例世帯などの見守り活動にご協力をいただいたり、さらにはふるさと納税の返礼品の送達など、多くの分野で大変お世話になっています。これも桧木内局など、郵便局と地域が密接な信頼関係を構築できているからこそです」、とお話しをさせていただきました。

 130年以上の歴史を誇る桧木内郵便局ですが、局舎の改築は4回目になるんだとか。13代目になった佐藤局長や局員皆様の、ますますのご活躍をご期待します。

2015年9月6日日曜日

田沢湖の湖底調査が本格スタート

いよいよ本格的に田沢湖湖底調査がスタートしました。写真は今朝撮影したもので、右から2人目が高知大学の岡村眞教授、横が松岡裕美准教授、さらに秋田大学田沢湖湖底研究所の石川大三教授、小川泰正准教授、左端は、ふじのくに地球環境ミュージアムの山田和芳准教授です。

 高知大学チームは、必要機材をトラックに満載し、一昨日に高知を出発、日本海側をひた走り、田沢湖に到着したとのこと(すごいエネルギーだ!)。岡村教授は「私たちを必要としている場所があれば、どこにでも出かけます。ヒマラヤ山中の池の調査にも、ボートを担いで行きました。研究室の生徒からは、岡村土研(土建ではなくて研究の研になっているところがミソ)と言われています」と笑って話してくれました。

 今回の調査では、湖底最深部などに重りをつけた3メートルのパイプを打ち込み、堆積物を採取することになっています。どんなことが分かるでしょうかと尋ねたら、「堆積物はその時々の時代の記憶です。例えば玉川の水が入ってからの変化、例えば火山活動の遺物、例えば植物の種子や花粉など、その年代の出来事をしっかりと留めてくれています。これまでの研究の成果でも、秋田スギの発生が約3000年前という分析があります。いろんなことが明らかになりますよ」。

 「できれば、クニマスのウロコを見つけて欲しいのですが」とお願いすると、「骨は溶けて無くなりますが、ウロコは時間が経過しても残りやすいので頑張ります」と、約束をしてくれました。今回の調査でクニマスのDNAを発見することができるかも…。

 湖底調査は、既に大阪市立大学の原口強准教授等が音波調査での湖底地形と地質調査を終えています(6月29日から7月5日)。この後、今回の高知大学・秋田大学の研究チームによる調査が今日から9月9日まで、さらにその後、国立研究開発法人・海上技術安全研究所の小田野直光研究統括主幹などが、水中テレビロボットでの湖底映像収録を9月28日から10月2日まで行います。これらの基礎的調査を終えた後、2年ほどかけて調査分析を行い、逐次経過を発表しながら、集約したカタチで田沢湖クニマス未来館(仮称)に展示予定です。

2015年9月3日木曜日

9月定例市議会の市政報告⑥

続いて医療局と企業局関係です。
◇市立角館総合病院改築事業について
 市立角館総合病院改築事業の工事進捗状況は、本体工事については、地下ピット部分が完成し、現在は基礎・梁工事を進めています。8月末の進捗率は10パーセントです。外構工事の進捗率は50パーセントです。エネルギー棟については、地元企業2社が下請けし、10月から着手予定です。

◇カラ吹き源泉事故調査委員会について 
 カラ吹き源泉事故調査委員会の2回目の会議が7月13日に、3回目の会議が8月27日に開催されました。
 委員会では、カラ吹き源泉の集湯槽及び造成塔の改修工事概要、また改修後の硫化水素濃度の調査結果、事故現場の引湯管改修工事を8月31日に実施することなどを報告しました。
 委員からは、今後も継続して濃度調査を行う必要があること、温泉を供給している各施設でも安全確認のため定期的な濃度調査を求める意見などが出されました。
 事故現場の引湯管の改修は既に終えました。また各施設に対し、浴室等の濃度調査を定期的に行うように文書でお願いしました。さらに源泉から分湯槽までの濃度調査は、引き続き行うことにしました。これら改善策の効果については、次回の事故調査委員会で報告することになります。
 なお、当初は8月いっぱいで調査を終え、報告書をいただけるものと考えていましたが、全国各地で頻発する火山事案の関係で、専門委員の皆様の日程調整が困難な状況が続いています。改善策の見極めもしっかり行いたい思いもあり、次回の会議は10月上旬となる見込みです。今しばらく時間が必要になっている現状を、どうかご理解いただきたいと思います。
 なお、新水沢源泉から高原地区への引湯事業については、源泉を所有している塚本総業株式会社の持ち分については、既に新源泉から水沢地区分湯槽までの引湯工事に取りかかっています。市では、水沢地区の新分湯槽から高原地区までの引湯工事の実施設計に入っていますが、この作業をできるだけ早めて、本年度中の工事発注を目指します。

※新市立角館総合病院の完成予想図

9月定例市議会の市政報告⑤

続いて農林部と建設部関係です。
◇水稲の生育状況について
 8月15日現在の作柄概況は、県南地区は全もみ数(穂数×1穂あたりもみ数)が、平年に比べて「やや多い」、登熟が「平年並み」と見込まれることから、「やや良」です。病害虫の発生は、過去10年間で昨年に続く多さで、8月7日に注意報が発表されました。くさび米・乳白粒・芯白粒などの被害が心配されます。

◇経営所得安定対策制度申込み状況について
 飼料用米への作付誘導がなされたことに伴い、7月31日現在の申請件数は、ゲタ、ナラシ対策等の見直しに伴う加入要件が変更されたことと併せ、昨年より146件少ない1,551件(個人1,526件、法人10件、集落営農組織15件)となっています。
 今後は、申請された営農計画書の内容を確認の上、該当する生産者の皆様には、年内に交付金が納付される予定です。

◇仙北市産業祭について
 11回目を迎える今年の産業祭は、市制10周年記念事業と併せて、10月24日~25日の両日、神代市民体育館を主会場に開催することで準備を進めています。皆様からのご参加・ご協力を重ねてお願いします。

◇秋田県畜産共進会について
 8月29日、由利本荘市のあきた総合家畜市場で開催された県畜産共進会で、第1部2類(若雌区)で千葉公夫さん(角館町白岩)の「はなこ号」が優等賞、第1部4類(義平福娘牛区)で下田忠浩さん(角館町白岩)の「はくごう302号」が優等賞2席、第1部5類(成雌牛群・経産牛4頭1セット)で大仙市の3頭と出陳した相馬勲さん(角館町白岩)の「におう272号」が、他の3頭と共に優等賞並びに農林水産省生産局長賞を獲得しました。

◇豪雨による農林部関係の被害状況について
 8月21日現在の状況では、農地・農業用施設は、沢沿いの農地での土砂堆積や畦畔崩落等が約60ヶ所、水路・農道・頭首工等施設関係で約70ヶ所が被災し、全体の被害額を約3,200万円と見込んでいます。今後は、関係農家と調整を図りながら、早期復旧に向けて対応します。林業施設関係は、林道被害8路線(路盤洗掘が7路線で総延長約480メートル、法面崩落1ヶ所20m)被害額約120万円(昨年は4件で50万円)と見込んでいます。いずれも9月補正予算案に計上しました。

◇施設設備の改修状況について
 中川・雲沢集落センターの上水道への切り替え工事は既に完了し、供給を開始しています。就業改善センターの改修工事は外壁の補修をメインに作業中です。工期は9月いっぱいとなっています。バイオマス施設解体工事は、発電施設等の建屋及び設備の解体は終了し、こちらも9月中には終了予定となっています。花葉館の宿泊棟浄化槽施設整備の改修工事は、仮設浄化槽を備えながらの工事中で、10月上旬の完了を目指し作業中です。

◇豪雨による土木関係の被害状況について
 7月25日の豪雨被害状況ですが、市道関係では路肩崩落・舗装洗掘等が10ヶ所、河川関係は護岸洗掘等が13ヶ所で、被害額は1,178万円と見積もっています。これらの被災箇所は、応急対応を進めながらも早期に復旧工事に取りかかりたいため、本定例会に補正予算を計上しています。

◇田沢湖浄化センターの再構築工事の完成について
 平成24年度から3ヶ年計画で進めてきた田沢湖浄化センター再構築事業は、汚泥管理棟の新築、機能低下した設備の更新、施設の耐震補強工事等、この7月末で完成し稼働しています。国から求められている仙北市生活排水処理整備構想(新構想)の策定は、人口減少に伴う下水道区域の見直し、整備手法の転換等の検討が必要なことから、下水道区域の未認可区域の方々にアンケート調査を実施したいと考えています。

9月定例市議会の市政報告④

続いて観光商工部関連です。
◇こころもあったか温泉入浴促進事業経過報告について
 仙北市広報7月1日号で配布した無料温泉入浴券は、7月末時点での利用者数は約2,200人、率にして約10%の利用状況となっています。利用期間が12月末ですから、引き続き地域内での消費行動にご協力をいただきたいと思います。

◇仙北市観光大使対談について
 8月3日、都内のKADOKAWA本社で仙北市観光大使の皆様と、田沢湖・角館観光連盟で発行予定の「合併10周年記念観光情報誌仙北市Walker」誌面企画対談を行いました。観光大使の皆様からは、合併後10年を振り返りながら、音楽など文化芸術の振興策、スポーツ交流の活性化、食の継承と掘り起こし、仙北言葉の伝承など、仙北市が誇る魅力や未来像について、様々なご意見をいただくことができました。

◇農村で楽しむ仙北は♥あーと展について
 8月1日から2日にかけて、仙北市農山村体験推進協議会が主催した「農村で楽しむ仙北は♥あーと展」が人気で、2日間で約500人が訪れ、夏の農山村地域の周遊を楽しみました。この取り組みは、農家民宿の開業を検討している方々への情報提供にもなることから、今後もサポートを継続したいと思います。
 
◇秋田発・子どもふるさと交流推進事業について
 8月10日から12日までの3日間、仙北市農山村体験推進協議会の呼びかけで、宮城県女川町立女川小学校の児童15人が仙北市に滞在し、農作業体験や郷土料理作り体験などを行いました。滞在期間中は、カヌーやピザ焼き体験などで市内の小学生とも交流しました。

◇台湾からの教育旅行誘致について
 6月23日から25日の3日間、台湾で開催された台湾教育旅行誘致説明会に農山村体験デザイン室の職員を派遣し、冬季及び来年度の誘致活動を行いました。
 今年度は、台湾からの修学旅行受入れが、過去最大の人数になると見込んでいます。また11月には、台湾の教職員を対象とした市内モニターツアーも予定しています。

◇タイからの誘客について
 タイのSMIトラベルが企画した視察ツアーが仙北市で行われ、5月31日から6月2日の日程で関係者が農家民宿などに滞在しました。このツアーの成果で、タイから100人を超える方々が、一般旅行や教育旅行で仙北市を訪問いただくことが決定しています。同社は今後もタイに限らず、東南アジア全域に開く支店網を活用しての送客も検討中です。市では観光施設や農家民宿等と協力しながら、積極的に受け入れを行いたいと考えています。

◇(株)司食品工業秋田工場の企業誘致進捗状況について
 7月22日、田沢湖黒沢地区企業誘致敷地造成工事の完成検査が終了しています。8月4日には滝本社長が県庁を訪問し、関係者と意見交換を行いました。会社側から、やっとスタート地点についたとのお話があり、また取り組まなければいけないと考える課題についてもご指摘をいただきました。現在、市では土地の取扱いについて、当初5年間は貸付、後に売買を提案し協議を行っています。

※タイの視察団をお迎えした歓迎会(ホテル森の風・田沢湖)

9月定例市議会の市政報告③

続いて市民福祉部関係です。
◇生活保護引下げ処分取消請求訴訟について
 平成27年5月22日、仙北市民1人を含む原告48人が、仙北市・秋田市・湯沢市・能代市、及び秋田県を被告として、生活保護引下げ処分取消請求訴訟が秋田地方裁判所に提起しました。内容は、福祉事務所が行った平成25年度及び平成26年度の生活保護費の減額変更処分の取消しを求めるものですが、実質的には厚生労働大臣が定めた生活保護基準の引下げの違憲性・違法性を争うものです。

◇市立保育園・幼稚園・認定こども園の法人化について
 8月28日に第5回社会福祉法人設立準備委員会を開催し、各種規程等について協議・承認をいただき、これまで全部で27種の規程等が決定し、社会福祉法人設立に向けた準備が整いつつあります。9月18日には最終の準備委員会を開催し、諸手続の後、10月1日付で法人登記を申請すべく準備を進めます。

◇高齢者世帯等除雪支援事業について
 今年度2年目となる高齢者世帯等除雪支援事業は、支援内容の多くを見直ししました。申請時の提出書類の簡素化、対象者の拡大とともに特別な支援を必要とする場合を考慮して住宅から公道までの作業の拡大、除雪作業事業者を個人登録でも可能とする、雪下ろし券は6地区割で100センチ以上で増加が見込まれる場合にも発行などです。

◇ねんりんピックについて
 平成29年9月9日から12日にかけて、第30回全国健康福祉祭(ねんりんピック)が秋田県で開催されます。仙北市ではふれあいスポーツ交流大会として、9月10日角館地区を会場にウォークラリーが予定され、多彩なイベントも含め様々な催しを開催したいと考えています。

◇介護保険制度による新事業の実施について
 市では、少子高齢化への対応の一つとして、地域包括ケアシステムを作り上げるための準備を進めています。その前段として、大曲仙北広域市町村圏組合介護保険事務所からの受託事業で、在宅医療・介護連携推進事業と生活支援体制整備事業の2つの事業を10月から実施します。在宅医療・介護連携推進事業は、医療及び介護を切れ目なく提供することを目的としています。生活支援体制整備事業では、高齢者が自宅で生活を継続するために必要な支援体制作りを進めます。また認知症の人やその家族、地域住民の集いの場としての認知症カフェの普及を推進します。

9月定例市議会の市政報告②

続いて総務部関係の報告です。 
◇市制10周年記念事業について
 市制10周年記念式典は、10月4日に市民会館で開催します。現在は約450人の方々にご案内文書を発送しています。式典では新市発足後の市政発展に特に寄与いただいた方々に対し記念表彰を行うとともに、式典に先だち「愛・クニマス」のコンサートを再上演し、記念事業を盛り上げたいと思います。

◇総合教育会議の開催について
 総合教育会議の2回目の会議を8月24日に開催し、中央公民館の整備、スポーツ振興対策、学校再編について協議しました。
 庁舎整備基本構想の中、田沢湖庁舎を総合的なスポーツ振興の拠点、西木庁舎を産業や学習・交流拠点とする総合支所と設定した経緯、その狙いなど共有することができました。今後は構想の実現に向け、教育委員会内部でさらに議論をいただく予定です。学校再編については、生徒数等の推移予測が示されました。地域の意向調査等も含め、将来的に子供達にとって最も良い姿や手法について、議論を加速します。

◇田沢湖クニマス里帰りプロジェクトについて
  7月2日、「鳴砂復活検討協議会」の第1回会議を開催しました。
田沢湖クニマス未来館(仮称)は、現在、実施設計の取りまとめ作業を行っています。田沢湖湖底調査事業は、いよいよ本格的な現地調査が始まります。既に7月には大阪市立大学が湖底の地形・地質の調査を実施していて、今月から高知大学・秋田大学が本格的な調査に入ります。また国立研究開発法人海上技術安全研究所のご協力で、水中テレビロボットを活用した最深部の映像収録も行われる予定です。9月28日には、湖底調査に参加をいただく研究者相互の情報共有と、調査の安全祈願を目的とした田沢湖湖底調査共同会見並びに議会、関係者との懇談会を開催します。

◇国勢調査の実施について
 日本国内に住んでいる全ての人と世帯を対象に、5年ごとに行われる国勢調査が本年10月1日現在で実施されます。今回はインターネットによる回答方式が初めて導入され、今月上旬から調査員の方々が市内各世帯を訪問します。

◇マイナンバー制度について
 平成25年5月に公布された「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」が、本年10月5日に施行され、マイナンバー(社会保障・税番号)制度がスタートします。
 これにより、住民票を有する方には、10月以降12桁のマイナンバー(個人番号)が通知され、来年1月からは税の手続きや社会保障の手続きなどでマイナンバーの利用が開始され、申請者への個人番号カード交付も始まります。

◇定住対策推進室関係事業の進捗について
 仙北市空き家情報バンクの利用状況について報告します。
 現在の登録軒数は17軒で、6月の報告以降、田沢に2人の方が移住し、10月からは武蔵野へ2人の方が移住予定となっています。そのほか、交渉中の案件が2件あります。空き家バンクへの新規登録や物件の内覧も一定件数で続いています。

◇地方創生先行型交付金事業の進捗について
 「地方版人口ビジョン・総合戦略」の策定については、6月1日に契約を締結して作業を進めています。人口ビジョンについては、市内高校生へのアンケート調査の集計も終了し素案の作成に入りました。また、総合戦略の検討委員会についても産・官・学・金・労・言の各団体から推薦をいただき、間もなく第1回目の会議を開催する予定です。6月から募集を開始した「農林業で田舎暮らし体験事業」は、神奈川県の男性1人が、空き家を使用して8月19日から6日間滞在しました。ぜひ移住に結び付けたいと考えています。
 そのほか、定住対策新婚世帯家賃助成事業については、申請が現在11件と順調に利用件数を伸ばしています。

◇地域おこし協力隊について
 第1次募集で2人の応募があり、審査の結果、福島市から女性1人の採用が決まりました。任期は最長3年で、9月1日から田沢出張所を活動拠点に地域おこし活動を開始しています。また、採用予定が2人のため2次募集を行っていましたが、新たに2人の応募があったことから、現在採用に向けた審査の準備をしています。

◇災害協定の締結について
 7月3日、仙北市とみちのくコカ・コーラボトリング(株)で、「災害時における飲料の確保に関する協定」を締結しました。この協定により、みちのくコカ・コーラボトリング(株)から災害時には飲料水の提供など、支援をいただけることになりました。
 なお、8月9日に開催した秋田県総合防災訓練でも、みちのくコカ・コーラボトリング(株)から飲料水を提供いただいています。

◇仙北市消防訓練大会及び秋田県消防協会大仙仙北美郷支部消防訓練大会の結果について
 7月5日、仙北市消防訓練大会を落合運動公園駐車場で開催し、消防技術の速さと正確さを競い合いました。大会は、小型ポンプ操法で第10分団1班が優勝、第9分団1班が準優勝、第8分団2班が第3位となりました。規律訓練では、第9分団が優勝、第8分団が準優勝、第7分団が第3位となりました。その後、7月18日に開催された秋田県消防協会大仙仙北美郷支部消防訓練大会では、小型ポンプ操法で第10分団が第3位に、規律訓練では第3分団が第3位に入賞しました。

◇交通安全功労者表彰について
 7月10日、秋田県交通安全母の会連合会結成40周年記念式典で、旧田沢湖町交通安全母の会生保内支部の会長を歴任された藤岡トミ子さん(現在は市副会長)が、40年間の功績が認められ、交通安全功労者表彰を受賞されています。

◇山岳救急支援について
 7月12日13時20分、秋田市在住の男性(74歳)が、秋田駒ヶ岳登山中、落石が下腹部を直撃し自力下山が困難となり、防災ヘリで秋田赤十字病院に搬送される事案が発生しました。現場は馬の背分岐点から通称ムーミン谷へ約30m下った地点です。

◇火災報告について
 7月21日11時20分頃、田沢湖玉川地内においてバイク(運転者は秋田市男性60歳)と乗用車(運転者は宮城県男性54歳)の衝突事故があり、乗用車が焼失する車両火災事故が発生しました。
8月5日3時頃、西木町上桧木内字比内沢地内で高圧線被覆カバー、市のIRU回線ボックスを焼損する、その他火災が発生しています。

◇水害報告について
 7月25日12時、角館地区・神代地区で大雨による河川増水が発生しました。仙北市消防団第4分団、第7分団から第10分団の各団員及び消防署職員が、水害対応のためポンプ車による排水処理や土のうによる堤防のかさ上げなどを行っています。また西長野地区では、河川の増水により自主避難の女性1人が、さわやか桜館のご厚意により翌朝まで宿泊させていただきました。この水害により人的被害はありませんでしたが、住家床下浸水9棟、非住家13棟、及び一部の方々の宅内ポンプ冠水などの被害が発生しています。

◇交通事故報告について
 8月8日11時15分頃、玉川渋黒沢の国道341号線で、バイク(運転者は宮城県男性42歳)が、大型ダンプに衝突し、バイクを運転する男性が死亡する事故が発生しました。

◇仙北市防犯協会設立10周年記念式典について
 7月26日、仙北市防犯協会主催の協会設立10周年記念式典が角館樺細工伝承館で行われ、同協会会員や協力団体、約130人が参加しました。市内の中学1年生による意見発表や、角館高校の青柳校長による「高校生の底力」と題した記念講演を行い、同校飾山囃子部が記念芸能披露も行いました。

※写真は今年の仙北市消防訓練大会の様子

9月定例市議会の市政報告①

本日開会の9月定例市議会で行った市政報告を、ダイジェスト版でお知らせします(全文は仙北市ホームページに掲載しています)。

 地方創生特区については、8月25日の閣議決定、28日閣議後の政府発表で政令指定の手続きは終え、国家戦略特区法の運用は9月1日からスタートしました。現在は特区法を活用した事業者の公募が行われていて、9月3日までの公募期間と聞いています。この公募で区域会議の構成員を決定し、基本的には地方創生担当大臣、自治体首長、そして事業者の代表で構成する第1回区域会議が9月7日(田沢湖庁舎)に開催されることになりました。

 次に、秋田県による台湾トップセールスについてです。
 佐竹知事に同行し、青柳仙北市議会議長・津谷北秋田市長・福原大館市長・渡部男鹿市長・高橋横手市長・三浦三種町長などと共に、8月19日から21日の3日間台湾を訪問しました。仙北市の独自ミッションでは、台北温泉発展協会を訪ね、市の地方創生特区指定に伴う温泉医療についての情報収集や、今年2月から運営を開始した北投健康管理医院の視察を行いました。また台湾外交部亜東関係協会との懇談で、国立台湾師範大学附属高級中学と角館高校の姉妹校締結式が、10月14日に行われる御礼を申し上げ、さらに台湾医療界との橋渡し役をお願いしました。

 次に、秋田県総合防災訓練についてです。
 8月9日、第53回秋田県総合防災訓練を市内各地区で実施しました。参加者は約1,800人と大勢の皆様から参加をいただきました。今回の訓練の大きな特徴は三つありました。一つ目は訓練のために会場を設けるのではなく、実際発生が予想される場所で訓練をしたこと、二つ目は努めて多くの市民の参加をいただき訓練を行う市民参加型を追求したこと、三つ目は市の防災の特徴、火山噴火対応を見据えた訓練を取り入れたことです。
 また、大規模な災害に対応する本格的な災害対策本部の設置訓練や、災害の復旧復興期で行う遺体安置所・ボランティアセンターを開設しての訓練なども特徴です。

 次に、平成26年度の一般会計決算についてです。
 歳入総額は192億8,732万8千円、歳出総額は187億9,214万7千円、歳入歳出差引額は4億9,518万1千円の黒字です。翌年度に繰り越すべき財源総額1億2,004万8千円を差し引いた実質収支額は、3億7,513万3千円の黒字です。

 次に、一般会計補正予算についてです。
 補正額は6億1,258万6千円で、これに既定予算を加えると、補正後の額は191億9,685万円となります。
 主な事業は、地域総合整備資金貸付金、老朽化街灯の更新事業、個人番号カード関連事務委任交付金、国民健康保険特別会計事業勘定繰出金、塵芥処理費、企業誘致対策事業費、冬期交通対策費、住宅リフォーム促進事業費補助金、農業用施設災害復旧事業費、公共土木施設災害復旧事業費などです。地方債補正は追加と変更です。

※写真は秋田県総合再訓練の様子(角館高校)

2015年9月1日火曜日

地域おこし協力隊で尾崎美由紀さん着任

仙北市第1号の地域おこし協力隊員に、9月1日、委嘱状を交付しました。北海道に生まれ、着任前は福島県に住んでいた尾崎美由紀さん(写真)です。最長36ヶ月の任期ですが、ご本人にお話しをお伺いすると、ずっと仙北市に住み続けたいとの思いもあるようです。主な勤務地は田沢出張所で、田沢地域運営体のサポートや特産品開発、情報発信にあたりながら、ゆくゆくは都市農村交流の活性化を目指して、起業をしたいとも話しています。

 尾崎さんのご経歴を少し紹介すると、山梨大学大学院(医学工学総合教育部)を卒業後、都内のプロジェクトに参加。旦那様と福島で生活をしながら、仙台市内のまちおこし関係の会社に勤務をはじめ、本格的に様々な省庁とのネットワークや地域課題の解決手法を身につけました。その時の感動や面白みが、今回の地域おこし協力隊への応募につながったようです。

 すでに多くの友人を仙北市内に持っている尾崎さんです。今後の活躍に期待しています。田沢地域・田沢地域運営体の枠をはみ出しても良いと思います。外部(よそ者)の目線を大切に、仙北市を刺激し続けて欲しいなあと。
 皆さんも、見かけたらお声かけと応援をお願いします。

宮川先生がご逝去されました

仙北市病院事業管理者の宮川信先生が、8月21日に急逝されました。79歳でした。先生には平成23年4月から現職にご着任をいただき、以降、全国を飛び回って、医師不足や看護士不足の解消に立ち向かい、また市内2つの病院、5つの診療所、民間医療機関や、保健・介護の関係者にまで気配りをいただきながら、市民の傍らに寄り添う地域医療の実現に渾身のご努力をいただきました。本当に残念でなりません。

 葬儀は8月30日、ご実家のある長野県飯田市内でしめやかに執り行われました。自分や青柳議長、病院関係者などが駆けつけました。
 
 長く懸案となっていた市立角館総合病院の移転改築事業は、先生が先頭に立って計画を進められ、平成29年春の竣工を目指し、今まさに工事が進んでいます。また、仙北市内の豊富な温泉と医療を連動させ、国際的な医療ツーリズムの先進地になろうと、昨年夏に申請をした国家戦略特区構想は、この分野で識見が高かった先生の存在があればこその挑戦でした。今春、政府はこれを認め、外国人医師の国内診療にまで踏み込んだ特区として、8月28日に政令が公示されたばかりでした。

 自分も弔辞を読ませていただき、「まさにこれから、やっと土台ができつつあった仙北市で、先生には思う存分に手腕をふるっていただきたいと思っていた矢先に、先生は一人で旅立たれたのですよ」と、先生の遺影に話しかけました。先生は優しい笑顔で何も語ってはくれませんでした。

 喪主のごあいさつで、宮川正氏(ご長男)が、「父は突然の死で、まだ自覚していないかも知れません。今も一生懸命に角館病院の新築現場に通っていると思います。父の最後の仕事、角館病院が完成したら、母と連れだって病院を訪ねたいと思います」と話していました。
 合掌。