仙北市病院事業管理者の宮川信先生が、8月21日に急逝されました。79歳でした。先生には平成23年4月から現職にご着任をいただき、以降、全国を飛び回って、医師不足や看護士不足の解消に立ち向かい、また市内2つの病院、5つの診療所、民間医療機関や、保健・介護の関係者にまで気配りをいただきながら、市民の傍らに寄り添う地域医療の実現に渾身のご努力をいただきました。本当に残念でなりません。
葬儀は8月30日、ご実家のある長野県飯田市内でしめやかに執り行われました。自分や青柳議長、病院関係者などが駆けつけました。
長く懸案となっていた市立角館総合病院の移転改築事業は、先生が先頭に立って計画を進められ、平成29年春の竣工を目指し、今まさに工事が進んでいます。また、仙北市内の豊富な温泉と医療を連動させ、国際的な医療ツーリズムの先進地になろうと、昨年夏に申請をした国家戦略特区構想は、この分野で識見が高かった先生の存在があればこその挑戦でした。今春、政府はこれを認め、外国人医師の国内診療にまで踏み込んだ特区として、8月28日に政令が公示されたばかりでした。
自分も弔辞を読ませていただき、「まさにこれから、やっと土台ができつつあった仙北市で、先生には思う存分に手腕をふるっていただきたいと思っていた矢先に、先生は一人で旅立たれたのですよ」と、先生の遺影に話しかけました。先生は優しい笑顔で何も語ってはくれませんでした。
喪主のごあいさつで、宮川正氏(ご長男)が、「父は突然の死で、まだ自覚していないかも知れません。今も一生懸命に角館病院の新築現場に通っていると思います。父の最後の仕事、角館病院が完成したら、母と連れだって病院を訪ねたいと思います」と話していました。
合掌。
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