2015年9月3日木曜日

9月定例市議会の市政報告⑤

続いて農林部と建設部関係です。
◇水稲の生育状況について
 8月15日現在の作柄概況は、県南地区は全もみ数(穂数×1穂あたりもみ数)が、平年に比べて「やや多い」、登熟が「平年並み」と見込まれることから、「やや良」です。病害虫の発生は、過去10年間で昨年に続く多さで、8月7日に注意報が発表されました。くさび米・乳白粒・芯白粒などの被害が心配されます。

◇経営所得安定対策制度申込み状況について
 飼料用米への作付誘導がなされたことに伴い、7月31日現在の申請件数は、ゲタ、ナラシ対策等の見直しに伴う加入要件が変更されたことと併せ、昨年より146件少ない1,551件(個人1,526件、法人10件、集落営農組織15件)となっています。
 今後は、申請された営農計画書の内容を確認の上、該当する生産者の皆様には、年内に交付金が納付される予定です。

◇仙北市産業祭について
 11回目を迎える今年の産業祭は、市制10周年記念事業と併せて、10月24日~25日の両日、神代市民体育館を主会場に開催することで準備を進めています。皆様からのご参加・ご協力を重ねてお願いします。

◇秋田県畜産共進会について
 8月29日、由利本荘市のあきた総合家畜市場で開催された県畜産共進会で、第1部2類(若雌区)で千葉公夫さん(角館町白岩)の「はなこ号」が優等賞、第1部4類(義平福娘牛区)で下田忠浩さん(角館町白岩)の「はくごう302号」が優等賞2席、第1部5類(成雌牛群・経産牛4頭1セット)で大仙市の3頭と出陳した相馬勲さん(角館町白岩)の「におう272号」が、他の3頭と共に優等賞並びに農林水産省生産局長賞を獲得しました。

◇豪雨による農林部関係の被害状況について
 8月21日現在の状況では、農地・農業用施設は、沢沿いの農地での土砂堆積や畦畔崩落等が約60ヶ所、水路・農道・頭首工等施設関係で約70ヶ所が被災し、全体の被害額を約3,200万円と見込んでいます。今後は、関係農家と調整を図りながら、早期復旧に向けて対応します。林業施設関係は、林道被害8路線(路盤洗掘が7路線で総延長約480メートル、法面崩落1ヶ所20m)被害額約120万円(昨年は4件で50万円)と見込んでいます。いずれも9月補正予算案に計上しました。

◇施設設備の改修状況について
 中川・雲沢集落センターの上水道への切り替え工事は既に完了し、供給を開始しています。就業改善センターの改修工事は外壁の補修をメインに作業中です。工期は9月いっぱいとなっています。バイオマス施設解体工事は、発電施設等の建屋及び設備の解体は終了し、こちらも9月中には終了予定となっています。花葉館の宿泊棟浄化槽施設整備の改修工事は、仮設浄化槽を備えながらの工事中で、10月上旬の完了を目指し作業中です。

◇豪雨による土木関係の被害状況について
 7月25日の豪雨被害状況ですが、市道関係では路肩崩落・舗装洗掘等が10ヶ所、河川関係は護岸洗掘等が13ヶ所で、被害額は1,178万円と見積もっています。これらの被災箇所は、応急対応を進めながらも早期に復旧工事に取りかかりたいため、本定例会に補正予算を計上しています。

◇田沢湖浄化センターの再構築工事の完成について
 平成24年度から3ヶ年計画で進めてきた田沢湖浄化センター再構築事業は、汚泥管理棟の新築、機能低下した設備の更新、施設の耐震補強工事等、この7月末で完成し稼働しています。国から求められている仙北市生活排水処理整備構想(新構想)の策定は、人口減少に伴う下水道区域の見直し、整備手法の転換等の検討が必要なことから、下水道区域の未認可区域の方々にアンケート調査を実施したいと考えています。

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