2016年2月29日月曜日

FIS ワールドカップたざわ湖大会大成功!

昨日までの2016 FIS フリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会は、選手や大会役員、地元の皆様のご協力で素晴らしい競技会とすることができました。本当にありがとうございました。  

 実行委員会の公式発表は、2日間の観戦者は9500人です。昨年の8000人を大きく上回る皆様に、モーグルの魅力を感じ取っていただくことができました。雪不足に難儀した大会でしたが、選手からは、その対応に賞賛の声が上がりました。歓迎されていることを、強く感じたと感謝の言葉もありました。

 今回の成功をバネに、モーグルに限らず、多彩なウインタースポーツの世界大会誘致に向け、取り組みを加速します。ご協力をお願いします。

【女子DM決勝結果】
1位 SCANZIO Deborah(SUI)
2位 ROBICHAUD Audrey(CAN)
3位 DUFOUR-LAPOINTE Chloe(CAN)

【男子DM決勝結果】
1位 KINGSBURY Mikael(CAN)
2位 ROWLEY Thomas(USA)
3位 CAVET Benjamin(FRA)

2016年2月27日土曜日

青空でFISフリースタイルスキーW杯たざわ湖大会

2016FISフリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会、初日は飛び上がりたくなるほどの好天。青空に真っ白なモーグルバーンが鮮やかです。大きなトラブルもなく、順調に競技を進めることができました。

会場に隣接したフードコートも大盛況です。上村愛子さんも来場の皆さんにファンサービスをしてくれています。海外から参加の選手や関係者から、会場の雪質やコース、立地、施設、運営など、全てにわたって「ミラクル!」「グレート!」の声。徹夜でコース整備をした地元の方々、車両誘導の市職員など、舞台裏を支える皆さんのお陰です。

観戦者数は5000人。お出でいただいた皆さん、ありがとうございます。ところで私は、男子入賞者へのメダル授与をしました。やっぱり皆さん好青年です。
3位までの入賞者は次の通りです。

【モーグル女子決勝結果】
1位 LAFFONT Perrine(FRA)
2位 DUFOUR‐LAPOINTE Chloe(CAN)
3位 ROBICHAUD Audrey(CAN)

【モーグル男子決勝結果】
1位 WILSON Bradley(USA)
2位 KINGSBURY Mikael(CAN)
3位 GRAHAM Matt(AUS)

2016年2月26日金曜日

フリースタイルスキーW杯始まる!

世界13ケ国から、選手やトレーナー・ジャーナリストなど約200人をお迎えして、2016FISフリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会が始まりました。写真は開会式の一コマ。

歓迎のあいさつで、私は昨年に続き秋田弁英語でスピーチをしました(思いのほか伝わりました)。明日から競技会ですが、天気に恵まれますようにと祈らずにはいられません。万全のコンディションで滑ってもらいたい…。その一心でバーン整備に汗を流した皆さんの、努力が報われますように。

ところで、どんな秋田弁英語のあいさつだったかと言うと、下記の通りです。

Hello, everyone.
みなさん、こんにちは。

I am the mayor of Semboku city, Mitsuhiro Kadowaki.
仙北市長の門脇光浩です。

Welcome to Semboku city and Tazawako Skiing area.
ようこそ仙北市、田沢湖スキー場へ。

I expect you can show your best performance.
皆さんの最高のパフォーマンスに期待しています。

Our city is really beautiful place and many tourists visitfrom all around the world.
私たちの市はとても美しく、世界中からたくさんの観光客が訪れます。

It turns pink with spring cherry blossoms, and red withautumn leaves.
春には桜でピンクに、秋には紅葉で赤く染まります。

We have the deepest lake in Japan, lake Tazawa, Samurai houses since Edo era, and fantastic local food and lots of hot springs.
日本一深い湖田沢湖、江戸時代からの武家屋敷、素晴らしい郷土料理や数々の温泉があります。

We all are waiting for you anytime.
私たちは、いつでも皆さんをお待ちしています。

Please come back here again and again.
何度でも戻って来てください。

You can do it !
Do your best !!
Thank you !
あなたならできる!
ベストを尽くして!
ありがとう!

台湾龍譚高級中学の皆さん

台湾国立龍譚高級中学校の皆さんです。一昨日に仙北市入りし、日本文化と雪遊び、農家宿泊体験などを行いました。写真はクリオンでの歓迎会の様子。ナマハゲさんは、「えぐ来たなあ」と吠えますが、日本語の分からない子ども達は、ただ楽しいだけ。そもそも〝えぐ来たなあ〟は、秋田県意外の人には伝わりません。

 各農家民宿では、巻き寿司をつくったり、雪合戦をしたり、女の子は和服の着付け体験など、様々なメニューが用意されています。オモテナシ、と言うよりは農家民宿のお父さん・お母さんの人間力です。そんな農家民宿が仙北市内には30軒以上あって、この規模と質が1自治体に集積している場所は、国内では珍しいそうです。

 今年度はもう1校、台湾からの修学旅行をお迎えできそうです。皆さん短い時間でも、言葉が伝わらなくても、お互いを理解し合えば、またお別れの時は…、涙、涙です。

2016年2月24日水曜日

大曲支援学校せんぼく校が間もなく開校

障害をお持ちの皆さんの雇用を進めよう、そんな要請書を仙北市商工会に提出しました。その際ご一緒した中野洋一・大曲養護学校の校長先生(写真手前)から、「仙北市に4月開校の養護学校は、大曲支援学校せんぼく校という名称に決まりました。せんぼく校の高等部には、観光を学ぶ教科も新設されます」とのお話しを聞きました。

 平成25年4月、大曲養護学校せんぼく分教室が開校しました。仙北市から大仙市内の大曲養護学校に通う子ども達は、その通学距離と時間に大きな負担を抱えていました。以前から保護者の皆さんの要望もありました。そこで角館高校と角館南高校の統合に際し、高校定時制課程の再編と合わせ、県には養護学校の仙北市内への誘致を働きかけました。県がこの提案を了承し、市は角館児童館(旧角館保育園)を仮校舎で提供して、分教室が実現しました。

 あれから3年が経とうとしています。分校の新校舎はほぼ完成しました。子ども達や保護者の皆さんはもちろん、仙北市民にとっても待望の学校が歩みを始めます。

ネギの売り上げをご寄付いただきました

JA秋田おばこと西明寺小学校が、「ネギ栽培農業体験学習」に取り組んで5年が経ちます。農業の尊さや生産の喜びを学ぶ食育活動で、地元農家(佐藤一也さん)が農地の提供から栽培指導まで協力しています。

 今年度は6年生21人が、総合学習の時間を活用して汗を流しました。昨年の仙北市産業祭で販売会も実施しましたが、佐藤一也さんのご厚意で、今朝、その時の売上金6万7千円を市にご寄附いただきました。お届けいただいたのはJA秋田おばこの藤川栄理事(写真)です。子ども達の汗と佐藤一也さんのご厚意は、災害復興に役立たせていただきます。本当にありがとうございます。

2016年2月23日火曜日

市議会が始まりました

今日から仙北市議会定例会が始まりました。平成27年度の補正予算と、平成28年度の当初予算や条例案などを審議いただきます。ここでは議会冒頭の市政報告をダイジェスト版で紹介します。

【予算関連】
◇補正額:5億1,585万4千円の減額
◇主内容:地域総合整備資金貸付金、小学校・中学校施設天井等落下防止対策事業、児童福祉保育料管理システム改修業務、ほか。

【総務部関連】
◇贈収賄事件について
 元職員の贈収賄事件を受け、対策としてコンプライアンス(法令遵守)研修を実施し、385人(受講率86.5パーセント)が受講しています。今回受講できなかった職員は、3月下旬の研修に参加します。二度とこのような事件を起こさないため一層徹底した対策を講じます。皆様に改めてお詫び申し上げます。議会から提案いただく「職員の倫理条例」なども活用して、再発防止に万全を期す覚悟です。

◇カラ吹き源泉事故について
 3人の方々の尊い命を失ったカラ吹き源泉事故から1年が経ちます。哀悼の意を表し心からご冥福をお祈り申し上げます。3月18日に市主催による慰霊式を開催します。どうかご参列をお願いします。

◇地方創生特区について
 2月4日に区域会議が開催され、特定実験試験局制度については、近未来技術実証特区の中で市は国内初で認定され、FPV Robotics株式会社が試験局を開設し、ドローンに関連する実証実験等を行う事業計画、また株式会社田沢湖自然ファームが農業生産法人となり、国有林を活用した豚の放牧と飼料作物の生産、長期熟成型の生ハム加工・販売を行う事業計画が認められています。これで特区事業を行う事業者が5事業者となります。

◇地方創生加速化交付金について
  ドローンを活用し、様々な技術革新で新産業を芽吹かせ、雇用力を高めます。市民もドローン技術を身近に感じられるようなイベントの開催、関連する知識や操縦技術の習得、実証エリアの整備などを組み合わせ、約2,500万円の予算額で内閣府に申請中です。これを繰り返し日本初のドローンバレー形成を目指します。

◇中川児童館の運営について
 中川児童館に隣接する(株)角館芝浦電子から、事業拡張のため同児童館敷地を使わせて欲しいとの要望がありました。そこで保護者の皆様に説明会やアンケート調査を実施し、ご理解をいただくことができましたので、児童館を解体して土地を提供することにしました。今後は中川小学校内に放課後児童クラブを開設し、放課後児童を支援します。

◇医療功労賞表彰式について
 1月30日、秋田市内のホテルで「第44回医療功労賞」の都道府県医療功労賞授賞式が行われ、西明寺診療所の市川晋一所長が栄えある受賞となりました。特別豪雪地帯の山間部過疎地域で、24時間365日断らない診療を長年にわたり継続したことが高く評価されたものです。秋田県で2人、全国で76人の受賞でした。

◇神代診療所長のご勇退について 
 神代診療所の伊藤貞男所長が、本年度末をもってご勇退されることになりました。伊藤所長は平成14年4月から神代診療所に勤務され、神代地区を中心に多くの地域住民のかかりつけ医として、地域医療に多大の貢献をされました。これまでのご尽力に心から感謝を申し上げます。現在後任の医師を公募しています。応募者がない場合も考慮し、診療体制が維持できるよう、角館・田沢湖の両院長と協議を進めています。

【観光商工部】
◇オーライ!ニッポン大賞の受賞について
 先ごろ、仙北市農山村体験推進協議会が「オーライ!ニッポン大賞」を受賞しました。これは都市と農山漁村の共生・対流を促進するため、農林水産省が表彰するものです。グリーンツーリズムへの取り組みに関しては観光協会や農協、行政機関など業種の枠を越え、地域が連携し実施してきましたが、昨今の外国人の受け入れや国際交流なども評価されての受賞と聞きます。関係の皆様に御礼とお祝いを申し上げます。

◇台湾からの教育旅行誘致について
 先月、職員が台湾を訪問し、台北市政府や旅行会社・教育機関などを訪問して、観光客などの誘致活動を行いました。
 その結果、今年度は1校40人の訪問を確定できたほか、もう1校とも春期の訪問について日程調整を行うことになりました。また、台北市政府の訪問では、平成29年度に仙北市への高校生派遣活動を検討している情報を得るなど、成果を上げることができました。

◇インバウンド誘客促進事業について
 国の地方創生先行型上乗せ交付金を活用し、1月からインバウンド誘客促進事業に取り組んでいます。外国人向けに体験コンテンツの開発など4つの事業を展開仲しています。2月から始まった多言語通訳コールセンター(英語・韓国語・中国語など)は、24時間体制で通訳サービスをしていて好評です。昨年1年で市内に宿泊した外国人観光客数は前年対比150パーセント増の22,209人です。

◇プレミアム付き商品券事業について
 仙北市プレミアム付き商品券(げんき商品券)は、一般用で21,284セット、子育て・低所得者用で2,011セットが販売されました。商品券換金予定額はプレミアム分を含めて総額2億7,954万円で、1月29日の最終集計結果、換金率99.8パーセント、2億7,885万9千円の売り上げ実績でした。地域経済の活性化に寄与できたと思っています。

◇夏イチゴ栽培事業の経過について
 株式会社ストロベリーファームが進める夏イチゴ「なつあかり」が好評です。適切な栽培・育成管理で、昨シーズンのような害虫等の被害や温度管理に問題はありません。正常苗では単収量、1株当たり600グラムと標準値(450~500グラム)を上回り、ハウス3棟(10アール)の収穫量は904キログラム、出荷量は703キログラムでした。年間平均出荷単価は1キログラム当たり3,000円以上で、夏イチゴの標準値1,500円~2,000円を大きく上回っています。来年度は6次産業化で地元企業の提携拡充、商品開発を積極的に進めたいとのお話しでした。

 この後、さらに農林部関係、企業局関係、病院関係と続き…、その後で平成28年度の市政方針に入ります。議会では全てを報告するのに2時間弱の時間がかかりました。
 市HPの市長室の市政報告をクリックすれば、市政報告も市政方針も全文見ることができます。

http://www.city.semboku.akita.jp/government/mayor/siseihosin.html

NPO癒しの渓流…が国土交通大臣表彰受賞

2月20日、都内の東京工業大学で「第30回手づくり郷土賞」公開審査会が行われ、仙北市から出場したNPO法人癒しの渓流・里・まちネット(田口寿宣理事長)が、国土交通大臣表彰を受賞しました。

 同法人は、昭和35年8月に起きた生保内川の大はん濫(田沢湖水害)を教訓に、癒しの渓流づくりでまちづくりに取り組んでいます。障害を持った人や高齢者・子ども達と一緒に森を歩いたり、魚のつかみ取りをしたり、防災学習会などで地域の安全対策とネットワークを構築したり、本当に熱心に活動を継続してきました。これの活動が認められの受賞です。

 NPO法人癒しの渓流・里・まちネットは、昨年の全国公募で一次審査(書類等)を通過し、受賞をかけて田口理事長が公開審査会に臨み、見事なプレゼンテーションで受賞を決めました。おめでとうございます。

2016年2月21日日曜日

仙北市読書感想文コンクール入賞者が決定!

写真は、今日の午後に開催した「仙北市読書感想文コンクール表彰式」の様子です。市内の小中学校と角館高校から134作品を応募いただきました。ありがとうございます。私は「本を読むと、時間も距離も職業も人格も違う、まったく別の経験ができます。悲しい時にも嬉しくなったり、辛い時には勇気をもらったりできるのも読書です。皆さんと一緒で私も本が大好きです」とごあいさつをしました。

 西宮陽助審査委員長は、「この本に出会えて良かった、そんな思いが強く伝わる感想文を選んで賞を決めました。年齢にあった本、興味のある本をたくさん読んでください。そしてますます本を好きになってください」とお話ししていました。皆さん本当にありがとうございました。

主な受賞者は次の通りです。
■仙北市長賞
〈小・中学校の部〉
角館小学校5年 橘 海斗さん
〈高校の部〉
角館高等学校3年 戸澤  優希さん

■角館図書館後援会長賞
〈小・中学校の部〉
角館小学校3年 齋藤 健太さん
角館小学校2年 佐川 妃華里さん
〈高校の部〉
角館高等学校3年 芳賀 萌里さん

■仙北市教育長賞
〈小・中学校の部〉
角館小学校1年 村岡 すみれさん
角館中学校1年 大石 花さん
〈高校の部〉
角館高等学校3年 鶴田 玲奈さん

※入選・佳作の皆さんも多数います。
※仙北市市民読書条例は平成23年に制定されました。これをきっかけに仙北市読書感想文コンクールが始まりました。全国でも市民読書条例を制定している自治体は稀です。

ミライカレッジ仙北で8組のカップル誕生

昨日と今日と2日間、ミライカレッジ仙北が開催されました。ミライカレッジは、例えば首都圏で様々な仕事をしている独身女性が、スキルを活かしてビジネスを始めるフィールドに仙北市を考えて欲しい(仙北市で起業して欲しい)、また生涯つれ添う旦那様も仙北市の男性を選んで欲しい…、そんな未来を探る新企画です。

 一昨年、秋田県全域の男性を対象に実施した会があって、この時は仙北市内で出会いの場、体験の場、お食事会場などを提供しました。その時に出会った男女は既に3組が結婚しました。お付き合いが続いている方々もいるそうです。そんな成果を確認できたので今度は仙北市が独自に実施しました。今回、仙北市にお出でをいただいた首都圏からの独身女性は17人、地元の男性は16人。まずは顔合わせとばかり、田沢湖畔のハートハーブ(写真)で昼食を食べながらのミーティングです。

 歓迎のごあいさつで、自分は市の概要や、起業支援・子育て支援策などをお話ししました。昼食の後には生保内保育園だしのこ園での雪遊びでした。楽しみにしていた高原雪祭りへの参加は天候の急変で中止となりましたが、田沢湖高原のホテルで開催した交流会は最高の盛り上がりだったようです。今日は武家屋敷見学や樺細工学習会、村岡歩さんをお迎えしての「いぶり美人(いぶり大根)」開発体験談を聞く会などを開催。

 その間、ずっと16人の男性軍は故郷の魅力と自己アピールを怠りなく重ねて…。最後のカップリングでは、何と8組の皆さんがお付き合いをスタートすることになりました。良かったです。この後もゆっくりと愛を育んで欲しいと思います。

2016年2月20日土曜日

角館の雛めぐりスタート

角館の雛めぐりが始まりました。今日から3月13日までの開催です。歴史のまち角館には、武家や商家で代々大切に受け継がれてきた享保雛や古今雛の古雛をはじめ、 押絵雛や土人形のお雛様が数多く残されています。それぞれの自慢のお雛様を、お店や会社、自宅、公共施設など40ヶ所以上で展示しています。

 回数を重ねるについて企画も充実してきました。お雛様にちなんだ雛御膳、スタンプラリー、お雛様ガイドと一緒の雛めぐり、おひなっこ市(直売会)、桃の節句フラワーアレンジメント、雛絵の絵付け…、秋田内陸縦貫鉄道ではお雛様列車も運行します。桜シーズンも良いですが、この時期の角館もまた良いのです。まち歩きファンには最高かな。

《主な施設》
Bukeyashiki「石黒家、「市角館樺作業罰金谷チェンホール、商人のtaのテZU家、蔵王の前に8劉ファミリー "ビジネス"安藤家」角館駅を "チェンは透かし彫り」、KA ZU RA GI(商業の泉北商工会議所)、角館そBA、渡部NA RUとパン屋、彼はほとんどの

2016年2月19日金曜日

オーライ!ニッポン大賞おめでとう!

ビックニュースが飛び込みました。第13回オーライ!ニッポン大賞で、仙北市の農山村体験推進協議会(門脇富士美会長)が大賞を受賞しました。同賞は農林水産省などが創設した賞で、農山漁村の“人・もの・情報”の往来(おうらい)を盛んにしながら、日本全国が元気(All right)になることを目指しています。
 今回は全国184事業体から応募がありました。選考過程では、農家民宿や農山村体験を通じた交流人口の増加、市内の多彩な団体が連携した受け入れ体制づくり、国際交流の取り組みなどが、高く評価されたと聞きます。本当にスゴイ!。
 おめでとうございました。そして、ありがとうございます。

 なお、今回の受賞団体は次の通りです。

○大賞グランプリ 島根県浜田市 夢の音村
○大賞 秋田県仙北市 仙北市農山村体験推進協議会
        東京都国立市 株式会社エマリコくにたち
        静岡県浜松市 NPO法人 夢未来くんま
○審査委員会長賞
        青森県八戸市 山の楽校運営協議会 ほか4事業体
○フレンドシップ賞
        宮城県石巻市 公益社団法人 sweet tree311 ほか3事業体
○ライフスタイル賞
        千葉県木更津市 山野晃弘 ほか2人

2016年2月17日水曜日

雪像づくりの夜の学生交流会

田沢湖高原雪まつり(2月20日~21日)で、人気の雪像づくりに参加をいただいた皆さんです。台湾の大学2校、秋田公立美術大学、多摩美術大学、専修大学、東京教育専門学校…、合わせて約60人の学生が汗を流してくれました。

 毎年、県内外の大学生を中心に雪像ボランティアをお願いしていますが、今回は秋田・岩手2県の文化交流事業で来日をしていた、台湾の大仁科技大学と澎湖科技大学の学生28人が特別参加をしてくれました。でも雪まつり前に帰国するそうで、本当に残念です。そんな訳で学生交流会の開催となりました。国内学生の皆さんも思わぬ国際交流で楽しそうです。

 事前にお祭り会場で雪像を見ました。美術系・技術系の皆さんの取り組みです。確かに雪像の出来栄えも相当なレベルですが、学生交流会の盛り上がりも、また相当なレベルです。とてもついては行けません。あれっ?、もしかして既に私は若くないかも…。

最後の安全対策委員会

今日は、7回目そして最後の〝角館のお祭り安全対策委員会〟が開催されました。昨年9月のお祭りでの死亡事故発生直後、臨時のお祭り全体会議会議をお願いし、緊急動議で安全対策を協議する組織を設置いただきました。それから4ヶ月、市民の様々な思いを背負いながら、委員会は静かに対策協議を続けてくれました。

 1月25日、安全対策委員会は角館のお祭り実行委員長(仙北市長)宛てに対策案を答申。これを受けて1月29日にはお祭り実行委員会を開催、原案の14項目に2項目を追加した対策案16項目を整理しました。これを2月4日のお祭り全体会議に諮り、了承いただきました。

 安全対策委員会の皆さんはもちろん、各組織で対策協議にあたった方々に、心から感謝を申し上げます。そして、いよいよ正念場です。楽しくて安全なお祭りを、是非とも実現しましょう。後藤委員長が言った「これから新しい伝統が始まります」。この言葉に強い決意を感じました。

2016年2月16日火曜日

平成28年度の予算と政策・組織再編の概要

本日の午後に記者会見を開き、平成28年度の予算概要や、主要政策を発表しました。午前には市議会の会派代表者などに予算内示を行い、続いて議会運営委員会で議事日程(2月23日から開催)などが決定しました。

 以下は、記者の皆様にお伝えした内容です。

 ~市内では各地で小正月行事が最盛期です。この後20日~21日の両日は田沢湖高原雪祭り、22日には生保内のなろか、同じく22日には中里のカンデッコ上げと続きます。27日~28日の両日は仙北市で2回目のフリースタイルスキーワールドカップ杯です。角館の雛めぐりは20日から3月13日までと、多彩な行事が続きます。マスコミの皆様には市民・県民に向けた周知をよろしくお願いします。 

 さて、最近の動きを少しお話しします。2月4日に国家戦略特区の区域会議が開催され出席しました。この翌日、総理主宰の諮問会議で、ドローンに関連する実証実験等を行う事業計画と、国有林を活用した豚の放牧と生ハム加工販売を行う事業計画が正式に承認されました。これで仙北市内で特区事業を行う事業者は5事業者になります。

  仙北市総合戦略の策定が終わり、いよいよ本格的な動きとなる地方創生を一層推進するため、新たに地方創生加速化交付金が創設されています。仙北市で近未来技術実証特区を活用し、ドローンの可能性に着目して若者雇用に結び付くIT関連産業の集積を目指す取り組みを計画し、同技術の周知イベントの開催や、関連する知識・操縦技術の習得、さらには実証エリアの整備などを組み合わせて、約2,500万円の事業予算で内閣府に申請中です。

 また国際交流・外国人観光客の誘致実績などについては、仙北市は県内屈指の規模になっていますが、さらなる積み上げを目指し、先月、職員が台湾を訪問しています。この際、台北市政府が平成29年度に仙北市への高校生派遣事業を検討している情報を得ています。新たな動きととらえ実現に向けて対応したいと思います。

 温泉事業についてですが、水沢源泉から高原温泉郷への引湯管布設工事は、2月3日に入札を行い、第1工区と第2工区に分けて発注しました。今年の降雪前には工事を終了させ、高原温泉郷へ安全な温泉を供給できる見込みです。
  また市立角館総合病院改築事業の工事進捗状況は、本体工事で51パーセントとなっています。

 さて平成28年度当初予算についてですが、当初予算編成にあたっての思いをお伝えします。
 平成28年度は、仙北市市政11年目で新たな10年間の始まりの年度です。従って新総合計画の起点年度、同時に総合戦略上でも実質的にスタート年度となることから、その芽出しがしっかりとできる当初予算の編成を目標に策定作業を行いました。

 次期総合計画で仙北市が追い求める姿は「小さな国際文化都市」と設定しましたが、これは必然的な目標設定です。国内人口が減少し続ける中、国内をターゲットにしていては、少ないパイの取り合いで終わってしまいます。幸いにも、仙北市は日本文化が濃厚にまたコンパクトに集積していて、この強みを活かし、機動力高くインバウンド対策を推進することが可能です。全てが観光資源ですが、未だ活用できていない資源も最大活用し、「小さな国際文化都市」の名に恥じない取り組みと、その実を手にする10年にしたいと思います。

 また5ヶ年の総合戦略では、「産業振興による仕事づくり」、「移住・定住対策」、「少子化対策」、「新たな地域社会の形成」の4つを基本目標に設定しました。これら1つひとつの事業で目標数値をセットしましたが、この達成が至上命題です。
  人口減少は深刻な課題です。国の調査機関では2060年の仙北市人口を約1万人と推計しましたが、私どもは「絶対そうはさせない」との決意で、推計値よりも5千人ほど多い1万5千人規模の人口を想定しました。

 少子対策は、現状で最も重要な緊急対策の1つと考えています。子育て環境の改善は、若い夫婦の社会参画・働き方に大きな影響を及ぼすことから、平成28年度当初予算は、経済支援も含め、大きく踏み込んだ内容になっています。さらに昨年9月に正式承認をいただいた国家戦略特区・地方創生特区、近未来技術実証特区は、政府からも大変な期待をお寄せいただいている現状ですが、一方ではその成果を求められていることも事実です。これら複数の要因を視点として、当初予算を編成しました。

 主要プロジェクトの推進に向けた意気込みを述べます。
 町村合併以来の懸案となっていた統合庁舎の整備は、市議会庁舎建設特別委員会の中間報告を受けたことから、角館駅前地区での整備に向け作業を進め、年度内の事業着手を目指します。特別委員会から要望のあった事業費の見直しについては、これまでの検討精査の結果、市の構想した角館病院跡地での事業費との乖離額約10億円は、何とか圧縮できる見込みです。また市立角館病院の移転改築は、来春の新施設での開業に向け、工事を着実に進めます。アクセス道路となる岩瀬北野線の同時完成も目指します。田沢湖病院には、通常の医療業務を行いながら、特区テーマの医療と温泉の国際ヘルスケアーツーリズムを実現するため、医師1名が新たに着任します。来年度はさらに外国人の医師招へいを叶える取り組みを加速します。田沢湖クニマス未来館は本体建設工事に着手し、国・県・大学等と連携した田沢湖再生の基礎調査・研究活動を進めます。国家戦略特区の地方創生特区、また近未来技術実証特区は、その効果的な活用を図り、民間企業の参入による市の活力づくりで、新たな雇用の創出環境を整え、ドローンバレーを目指します。28年度中には、外国人就労者を受け入れる就労ビザの規制緩和案や、機能性化粧品の製造販売の規制緩和案など、複数の新たな規制緩和案を提案したいと思います。

 市内産業経済の在り方については、営みの全てにわたる6次化政策に取り組みます。農林業分野では、意欲ある経営体の規模拡大や複合化、法人化等の取り組みをさらに加速化させます。薬用作物や農作物の仙北ブランドの創出・定着にも努めます。畜産は、その中心的な役割を担う畜産経営体の施設等の整備を支援する、畜産競争力強化対策整備事業を新たに導入し、堆肥処理施設、民間の養鶏業の施設拡充など、悪臭対策も視野に入れた取り組みに着手します。市内中小企業の育成支援は、新規開業や事業拡大を支援する市独自の中小企業活性化支援事業費補助制度を強化します。観光は、北海道新幹線開業に向けた対応、台湾に加えタイほかアジア諸国からの観光客誘致活動の強化などのインバウンド対応、またコンベンション機能の強化を図ります。交通施設の整備では、都市計画道路・田町荒屋敷線の内川橋の整備事業に着手します。教育分野では、学校適正配置の研究検討、総合給食センターの調査検討、総合体育館の調査検討に着手します。またドローン学習事業を新たにスタートさせます。温泉事業については、水沢源泉から高原温泉郷への引湯管布設工事で、安全・安心な温泉供給を目指します。水道事業では、水道未普及地域解消事業として飛び地区域の整備を進めるほか、簡易水道については神代地区の拡張事業を進めます。

 総合戦略第の柱の1つに据えた移住・定住対策については、定住希望者に対する情報発信と受け入れ態勢の強化を基本に、これまでの施策の推進に加え、移住資金支援制度、子育て世代の住宅取得への助成制度を創出するなどして、複眼的なアプローチで多様な人材の定着を目指します。
 また子育て世代の経済的支援制度の充実では、出産時のお祝い品贈呈事業の新設、保育・教育施設の保育料助成制度の拡大、これは秋田県初で既に出生している第2子から保育料を無料化するものです。また放課後児童対策の拡充では放課後児童クラブ等の利用料の半額化を始めます。、また市奨学金制度利用者が仙北市に在住した方にあってはその返還を免除する制度、また小学生までだった医療費の中学生までの助成制度の拡大など、できうる限りの施策の強化策を実施します。民間企業と連携して既に実施している住宅ローンの利率の低減に加え、子育て環境の充実に向けたメニュー造成などは、随時に拡充政策を立案し実践し、日本一子育てに優しいまちづくりを進めます。

 また、新たな地域社会の形成による本市将来像を現実のものとするために、協働によるまちづくり基本条例のもと、日々営まれている市と地域、市民の皆様との協働作業が、理念だけにとどまらず、実態として機能し、歯車が力強く動いていることが何よりも肝要と考えています。地域運営体の皆様、個人・団体として、様々な地域づくり活動にご尽力くださっている方々に対する支援を引き続き行うとともに、協働による地域づくりの一体感を醸成できるよう、その一翼を担う、市職員のさらなる意識変革を促していきます。間もなく若手職員との市長ミーティングも始めます。

 次に人事・組織改編等についてです。先ず合併から10年間、各地域の施策の提言をいただいた地域審議会に替わる組織として、総合計画や重要施策に関する提言や進捗管理、成果検証を行う総合政策審議会を新たに設置します。
 総務部については、地方創生・総合戦略統括監を部長級で配置し、地方創生・総合戦略統括監の直下に、地方創生・総合戦略室を新設します。定住対策推進室は廃止し、この業務は同戦略室であたります。また戦略室には田沢湖再生専門官を置き、田沢湖再生とクニマス里帰り業務も担当します。これは企画政策課で行うクニマス未来館建設と連携業務になります。結婚関係業務も、子育て推進課から戦略室に移転します。市制10周年記念事業推進室は廃止します。
 市民福祉部では、職員の贈収賄事件を踏まえ、環境保全センターを市民生活課の所属機関から独立させ、廃棄物係と施設運営係を配置します。市民生活課は環境保全係を廃止し、生活環境係を配置します。子育て推進課は法人化準備室を廃止します。だしのこ園・神代こども園も法人化により廃止となります。
 教育委員会は、教育総務課と教育指導課を統合します。
 また空席となっていた病院事業管理者を新たに迎えます。

 なお平成29年度以降の組織については、にしき園の今後の在り方について検討するとともに、建設課と都市整備課の統合、企業局と下水道課の統合、温泉事業担当部所の所在の検討などを行います。その後も段階的に組織再編を行い、統合庁舎移行時には市長部局3部体制を目指します。

 概要は以上の内容ですが、この他にも条例案など多数の議案を上程予定です。職員の贈収賄事件を受け、私と副市長の減給事案は、現在のところ議会の特別委員会の報告もあるとのことから、その状況を見極めて議案の提案を考えます。労働基準監督署が検察庁に書類送致している温泉事故についても、同じく対応を検討します。追加の補正予算では、国に申請中の加速化交付金事業も含め、内外の動向で判断します。

 今次議会にお諮りする現在の一般会計補正予算(第7号)は、5億1,585万4千円の減額です。その要因の大部分は事業精算によるものです。また平成28年度当初予算は、一般会計で190億円、特別会計は11会計合わせて107億1,200万円、企業会計は3会計で91億99万3千円で、総額で388億1,299万5千円になります。~

2016年2月15日月曜日

商業と起業・創業支援セミナー

商業と起業・創業支援セミナー(西木温泉クリオンホール)です。国の研究機関は、2060年の仙北市人口を1万人程度と推計しています。現在が2万8千人なので大変な減少幅です。「そうはさせない!」の決意で、仕事づくり、子育て支援、移住定住などの強化対策が既に始まっています。

 今回のセミナーもその一つ。最近は市外や県外から、仙北市内でビジネスをしたいと言う問い合わせが増えています。年間600万人近い観光客や、国家戦略特区・地方創生特区、近未来技術実証特区をフル活用したいとの思いがありそうです。活かし切れていない資源は身の回りに山盛りあります。
 勇気を持って踏み出せば、私たちはまだまだ前に進めます。

 と言うことで、セミナーの概要を少しお伝えします。多くの実績のある方々から、先ずはお話を聞こうと、古芝保治さん(大阪市:枚岡合金工具株式会社代表取締役)、鎌田晶子さん(秋田県:あきた起業活性化センターサブコーディネーター)のお二人に講師をお願いしました。古芝さんは自社で「ゴミゼロ化運動」を進め、それが会社に大きく運を呼び込んだお話しでした。また鎌田さんからは起業にあたっての基礎知識をご教示いただきました。ありがとうございました。

2016年2月14日日曜日

松葉・相内の裸参りが雨で…

今日は、無火災を祈願する松葉・相内集落の裸参りでした。天気が良ければ写真のように桧木内川に飛び込み、体を清めた後で金比羅宮を参拝します(写真は昨年の様子)。でも今年は雨で雪が融け出し、川は茶色の濁流で危険な状況に…。

 裸参りは、松葉・相内集落の大火(明治10年5月に14家屋を焼失)をきっかけに始まりました。秋田県内にも数ヶ所で裸参りはありますが、川に飛び込んで身を清める習俗はここにしかありません。ところが昨日からの降雨です。朝、激励に行ったときは、主催の皆さんが「川に入るのは危険なので、ここ(公民館)で清水を浴びて金比羅宮に向かおう」と、そんな相談をしていました。見届けたかったのですが、直後に生保内の大杉沢町内会総会で行政報告会、午後からは桧木内吉田集落の地域農業を語る会への出席を約束していました。心配でしたが、後ろ髪を引かれる思い(思いだけです。髪がないので…)で退席しました。

 先ほど、無事に裸参りが終わったお話をいただきました。安心しました。今の心配事はこの後に強まると分析している雨足です。河川増水を警戒中です。
 あれっ?、今日はバレンタイン?

2016年2月13日土曜日

火振りでジョアンナ・ラムリーさんと

今日と明日の2日間は、角館の火振りかまくらです。今日は桜並木駐車場の特設会場で5時から神事を行い、火振りが始まります。現在は小雨ですが大丈夫。ぜひご来場ください。明日は角館町内各地が会場になります。各会場には食べ物や飲み物などがあって賑やかです。

 火振りは、炭俵に1メートルくらいの縄を結び、俵に火を付けて縄を持ち、自分の体のまわりを振り回します。厄払いと家族の無病息災・家内安全など、一年の無事を祈願します。火の粉を浴びると、風邪を引かないと言われています。

 今年の火振りは例年にまして国際色が豊かです。写真はジョアンナ・ラムリーさん。007シリーズがお好きな方はピンときたかな。そうです。女王陛下の007で主演したボンド・ガールです。イギリスのテレビ局が日本を紹介する番組を制作していて、角館の火振りかまくらを取材中です。ジョアンナさんはそのメイン・キャスターなんだそうで、これは贅沢な番組です。ジョアンナさんは「楽しみにしていましたが雨で少し残念です。でも火振りに挑戦します」と楽しそう。また紙風船上げに来ていたNHKワールドTVのクルーが取材に入っていたり、世界的なダンサーのYOSHITAKA(秋田市出身)さんが、海外向けのピーアールビデオを撮影していたり…。
 日本の小正月行事は、やっぱり素晴らしいのです。

2016年2月12日金曜日

全員協議会で次期総合計画を審議

本日午前、市議会全員協議会が開催されました。今回の案件は次期総合計画の審議です。目標設定数値のこと、産業振興策の考え方、市役所の市長部局3局体制について…などなど、多くのご指摘をいただきました。内容を精査し、再調整して計画に盛り込みたいと思います。
 
 ところで開会のあいさつで、私から下記3点についてお話しをしました。市民の皆さんにお伝えします。

1)2月10日、市民福祉部市民生活課の元環境保全係長による一般廃棄物最終処分場の委託業務に係る贈収賄事件の判決が言い渡されました。判決の主文は懲役2年6月、執行猶予5年、追徴金6,279,310円です。また古山被告と伊藤被告は懲役1年6月、執行猶予3年です。改めて議会の皆様、市民の皆様にお詫び申し上げます。二度と同じ事件を起こさないよう、議会の皆様のお力もお借りしながら、職員の綱紀粛正、コンプライアンスの徹底に努めます。

2)続いて新市建設計画についてです。先ごろ県との事前協議が整いました。県にはその対応で最大のご協力をいただきました。この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。この後、本協議となりますが、市の状況をしっかりお伝えし、知事から意義なしとの回答をいただけるよう努力を続けます。

3)市議会庁舎建設特別委員会から、事業費削減の検討を依頼され、先の特別委員会で検討経過を報告しました。これまで大きく3点について再検討をしています。
①構造の見直しについて: 基本構想では、鉄筋コンクリート造りで試算をしていましたが、これを重量鉄骨造りで再試算しています。
②床面積の縮小について:基本構想では病院管理棟に加え、増改築分と合わせて6,000㎡としていましたが、角館駅前案を提案いただいたことで再試算し、効率化を進めて5,500㎡程度まで縮小できると考えています。
③発注方法について:基本設計・実施設計業務委託と、建築工事等を別々に発注する従来方法に比較し、合理的と思える設計施工一括発注方法を提案しました。先の特別委員会での議論も踏まえ、提案は提案としても、設計施工一括発注方法にとらわれない従来の発注形態、また分離発注形態など、広く検討したいと思っています。
 いずれにしても、この3点を中心に全てにわたる見直しを進めることで、基本構想でお示しをした約27億円の事業費と、角館駅前案の乖離額10億円の削減は、クリアできるものと見込んでいます。

 などです。
※写真はイメージです。

2016年2月11日木曜日

角館のお祭り保存会が研修会開催

研究者による「祭りの安全と事故」研修会に参加。主催は角館のお祭り保存会、場所は角館交流センターです。講師は坪郷英彦さん(山口大学教授)、中里亮平さん(長野大学非常勤講師)、菊地利雄さん(民俗文化研究者)の3人です。それぞれの皆さんの講話概要は、次の通りです。

【坪郷英彦さん】
 平成元年と比べて、今の曳山はまるで戦車になっている。ある年に千葉大学の先生に曳山を分析してもらった。見事なまで衝撃を吸収する構造だった。ぶっつけるための改良が進んでいる。しかし曳山は生物として見た方が良い。人形だったり踊りだったり…。ここを洗練させるべきだ。博多山笠は酔うまで飲まない。タダ酒は飲まないことを祭りで覚える。日本中のお祭りは、全て時間が決まっている。しかし角館は違う。曳山の運行も交渉も時間の制約の中にはない。どこにもない祭りだ。

【中里亮平さん】
 私は少し異論がある。曳山を洗練させても、それは角館の祭りの在り方ではないと思う。洗練が進んで現在に至るのは京都だが、角館は違うだろう。事故が起こった後で、先ず必要なことは謝罪だ。その次に対策がある。全国的に見ると、外部の力で祭りのカタチが変えられる例がある。警察やマスコミ、世論などが、伝統を変える力になりやすい。ある祭りは曳山にGPSを付けて管理されていたり…。復刻した角館の祭典(冊子)も完璧な教典ではない。子ども時代にお祭りの価値を伝えたり、大人がお祭りの意義など自覚が欲しい。他のお祭りをもっと見るべき。凄い点や危うい点が分かるはずだ。

【菊地利雄さん】
 これまでの角館のお祭りは、実行組織が曖昧だったように思う。今回の改善で新たな組織の立ち上げや検証委員会も設置されると言う。重要な対策になる。土崎のお祭りでは飲酒についても厳しいルールがある。角館のお祭りでは、事故後の対策で泥酔者の排除があるが、泥酔は以ての外で、もっと飲酒に厳しくする必要があるのではないか。

 など…。勉強になりました。

紙風船上げで中島健さんに感謝状

仙北市西木町上桧木内地区の『紙風船上げ』です。起源は江戸末期、鉱山開発で阿仁銅山に向かう途中に平賀源内が伝えたと言われています。戦中・戦後の一時期は途絶えていましたが、それを地元の方々が復活させ、少しずつ行事が広がり、地区内8つの集落が全て打ち上げるようになり…、仙北市合併前の西木村誕生30周年を記念して、一ヶ所で打ち上げて大規模な小正月行事に再編し、そのカタチが現在に至っています。

 今回の紙風船上げの開会式では、地元で一度途絶えた行事を復活させた功労者として中島健さんに感謝状を贈呈しました。一ヶ所に集まって紙風船を上げ出してから、今年でちょうど30年ですが、これを機会に中島さんへ感謝の思いを伝えたいと、地元の皆さんからの提案でした。中島さんありがとうございました。また中島さんと一緒に復活作業に取り組んだ方々も大勢います。皆さんの顔を思い浮かべながら、中島さんに感謝状を手渡しました。

 時おり雪が降ったり止んだり、天気にも恵まれ、たくさんの皆さんにお出でをいただくことができました。今回は会場で屋外Wi-Fiの試験運用を行ったり、話題の映像集団オーガメント5のドローン空中撮影を行ったり、NHKはワールドTVが取材をするなど、様々な取り組みも同時進行しました。ご苦労様でした。

2016年2月7日日曜日

田沢湖モーグル競技大会が終わり…

写真は、2016フリースタイルスキー秋田・田沢湖モーグル競技大会最終日の表彰式の様子です。絶好の天気に恵まれ、国内70数名のトップスキーヤーの出場をいただき、見応えのある2日間となりました。また県が新設したジャッジハウスの機能を充分確かめることができました。

 ところで、実のところ田沢湖スキー場も雪不足を心配していました。今シーズンは全国的に暖冬傾向が強く、中止になった大会も多いと聞きます。しかし県外から訪れた大会関係者からは、今年も完全なコース整備と大会運営だったと高評価をいただきました。また出場選手は、「素晴らしいバーンで温泉も最高だった」と、嬉しい感想を寄せてくれました。大会の環境整備は大会スタッフの皆さんの努力によるものです。感謝の思いは言葉にし尽くせないほどです。ありがとうございます。

 そしていよいよ今月27日~28日は、FISフリースタイルスキーW杯です。間もなく世界から選手やスポーツジャーナリストが、仙北市に結集します。最高にエキサイティングなモーグル競技大会になること間違いありません。明日からテレビ地上波でのCM放送も開始予定です。こちらもお楽しみに!!。

若者の地元定着を考えるシンポジウム

写真は、2月6日午後に開催された「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業2015in秋田」(会場:秋田文化会館)のシンポジウム風景です。壇上には佐竹知事、三浦商工会議所会頭、湊屋秋田銀行頭取、斉藤北都銀行頭取がいて、秋田大学・県立大学・看護大学、教養大学、秋田工専などの学生の質問に答えていました。

 今回の行事は、「若者の地元定着の促進と若者の育成」がテーマです。学生の皆さんからは、何よりも県内企業の情報が少ないことに不満の声が多かったと感じます。一方で起業家として秋田で会社を立ち上げたいけれど、そのノウハウを学べるプログラムが欲しいと言う要望もありました。

 この意見交換の前、特別ゲストとして石破茂地方創生担当大臣が「地方創生を進める上で高等教育機関に期待するもの」と題した講演を行いました。実はこの日、石破大臣は午前も別会場(冨樫博之代議士の勉強会)で講演をしていて、自分はその両方に参加させていただいたので、二度お話しを聞くことができました。
 
 ところで午前の講演が終わった後、冨樫代議士の特段のご配慮で、石破大臣とお話をさせていただく時間をとってもらいました。特区のことはもちろんですが、自分は田沢湖再生について詳しくお伝えしました。昭和15年の玉川温泉水の導水で、田沢湖の生物系が死滅してしまったこと、現在はクニマスの里帰りを県と一緒に進めていること、しかし現状のままでは田沢湖は再生できないこと、世界湖沼会議が2018年には日本の茨城県で開催となりそうなこと、そうなったら仙北市で分科会が開催できないかと考えていること…。石破大臣は一つひとつに頷き、先ずは情報の共有をしようとお話をくださいました。ありがとうございました。

2016年2月4日木曜日

角館のお祭り全体会議

今日は午後7時から角館交流センターで「角館のお祭り全体会議」を開催しました。お忙しい中、また雪が降る中をお集まりいただき、本当にありがとうございました。案件は角館のお祭り安全対策(案)について等です。

 安全対策(案)は、1月25日に安全対策委員会(後藤悦郎委員長)から答申を受け、この答申を1月28日に開催した実行委員会で精査したものです。16項目にわたる改善案と新たな組織体制案で構成されています。以下改善案の項目です。

【顕在化した課題から】
1.曳山運航時における泥酔者の排除、並びに張番内での泥酔者の排除。
2.曳山に参加する全ての者に半纏着用を義務化。
3.曳山責任者会議決定事項の遵守。
4.角館祭禮張番協議会の決定事項の遵守。
5.角館消防署救急救命士配置の検討。

【潜在的な課題から】
6.運搬車の目的(食糧運搬・ゴミ処理)の明確化、飲酒を主目的とすることの禁止。
7.曳山激突時の喧嘩の禁止。さらに人身事故及び物損事故はあってはならない事項で、あった場合は両曳山の責任とし、張番の処分対象とする。
8.観光客の安全対策の徹底。
9.各丁内は6月上旬までに安全委員及びそのメンバーから安全委員長を決定し、委員長を中心に8月下旬には安全講習会を開催する。さらに9月下旬に安全対策会議反省会を開催する。
10.参拝時間、上覧時間及び曳廻し時間の時間的問題を関係機関に協議。
11.角館総鎮守神明社による神明社五箇条、並びに勝楽山成就院薬師堂遵守事項(現在検討中)の遵守。
12.角館総鎮守神明社及び勝楽山成就院薬師堂の参拝時、並びに佐竹北家御披露中における飲食の一切を禁止。
13.新たな組織に検証委員会を設け、お祭り期間中はもとよりお祭り以降も継続して検証していく。角館祭禮張番協議会は、後日総会時の決定事項を公表する。曳山責任者会議は、お祭り後反省事項を文章にて公表する。
14.伝統文化を継承する事、継続的に安全確保を検証する事、新たな組織づくりに伴い新たな連絡網を構築する事を実現するため、新たな組織を作ることを提案する。
15.お祭りの伝統を継承するために、角館町観光協会が昭和60年に制作した「角館の祭典」を復刻する。
16.次世代を担う後継者である子ども達を指導育成し、伝統文化を正しく継承する。

【新たな組織案】
 主な構成組織は、角館のお祭り保存会、角館町祭禮張番協議会、曳山責任者会議、角館町観光協会、仙北市(他、関係機関・団体)等。これらの団体から推薦で検証委員会委員を出し、検証委員会を構成する。その他、学識経験者を依頼することもできることとする。組織を代表する委員長、参与として角館総鎮守神明社氏子総代会、勝楽山成就院薬師堂総代会を想定する。

 などです。全体会議では「角館の祭典」にはお祭りの起源などについて余り記されていないので、子ども達用の教本を新たに作成した方がよいとの指摘、また検証委員会の設置時期と人数、新たな組織設立までの手順などに質問がありました。子ども達用の教本は作成することとし、検証委員会の設置時期、新たな組織の設立などは、何とか今年度中としたいと言うこと、人数はこの後設置する新たな組織の準備会で検討することなどを答弁し、最後は拍手で承認をいただくことができました。ありがとうございました。安全対策が計画通りに実施されるかどうか、それは今後の各団体の本気度にかかっています。その本気度をものすごく強く感じました。今年のお祭りまで半年少しです。

国の特区会議がドローン事業を了承

仙北市にとっては第3回目の国家戦略特別区域会議(内閣府)に出席しました。他は東京都(桝添知事)、東京都大田区(松原区長)、福岡市(高島市長)、仙台市(奥山市長)が参加していました。区域会議は石破茂・地方創生担当大臣が召集(写真左奧、その横は福岡副大臣)し、事業説明は自治体の首長が行うことになっています。会議で大臣が認可した事業は、通常であれば翌週に総理が諮問会議を開いて正式決定となります。

 今回、仙北市が提案した事業は2事業。1つは生ハムづくりを行う農業生産法人の立ち上げ、もう1つは近未来技術実証特区として取り組みを行うドローンについて、競技会の開催や実証実験を行うに必要な特定実験試験局制度に関する特例の活用です。どちらも会議で了承され、諮問会議にかけられることが決まりました。ホッとしています。

 そんな訳で、今回の区域会議には、農業生産法人の関係者やドローン競技会を開催する関係者の皆様にも出席をいただき、それぞれの事業について説明をいただきました。本当にありがとうございました。いよいよスタートラインです。