2016年2月23日火曜日

市議会が始まりました

今日から仙北市議会定例会が始まりました。平成27年度の補正予算と、平成28年度の当初予算や条例案などを審議いただきます。ここでは議会冒頭の市政報告をダイジェスト版で紹介します。

【予算関連】
◇補正額:5億1,585万4千円の減額
◇主内容:地域総合整備資金貸付金、小学校・中学校施設天井等落下防止対策事業、児童福祉保育料管理システム改修業務、ほか。

【総務部関連】
◇贈収賄事件について
 元職員の贈収賄事件を受け、対策としてコンプライアンス(法令遵守)研修を実施し、385人(受講率86.5パーセント)が受講しています。今回受講できなかった職員は、3月下旬の研修に参加します。二度とこのような事件を起こさないため一層徹底した対策を講じます。皆様に改めてお詫び申し上げます。議会から提案いただく「職員の倫理条例」なども活用して、再発防止に万全を期す覚悟です。

◇カラ吹き源泉事故について
 3人の方々の尊い命を失ったカラ吹き源泉事故から1年が経ちます。哀悼の意を表し心からご冥福をお祈り申し上げます。3月18日に市主催による慰霊式を開催します。どうかご参列をお願いします。

◇地方創生特区について
 2月4日に区域会議が開催され、特定実験試験局制度については、近未来技術実証特区の中で市は国内初で認定され、FPV Robotics株式会社が試験局を開設し、ドローンに関連する実証実験等を行う事業計画、また株式会社田沢湖自然ファームが農業生産法人となり、国有林を活用した豚の放牧と飼料作物の生産、長期熟成型の生ハム加工・販売を行う事業計画が認められています。これで特区事業を行う事業者が5事業者となります。

◇地方創生加速化交付金について
  ドローンを活用し、様々な技術革新で新産業を芽吹かせ、雇用力を高めます。市民もドローン技術を身近に感じられるようなイベントの開催、関連する知識や操縦技術の習得、実証エリアの整備などを組み合わせ、約2,500万円の予算額で内閣府に申請中です。これを繰り返し日本初のドローンバレー形成を目指します。

◇中川児童館の運営について
 中川児童館に隣接する(株)角館芝浦電子から、事業拡張のため同児童館敷地を使わせて欲しいとの要望がありました。そこで保護者の皆様に説明会やアンケート調査を実施し、ご理解をいただくことができましたので、児童館を解体して土地を提供することにしました。今後は中川小学校内に放課後児童クラブを開設し、放課後児童を支援します。

◇医療功労賞表彰式について
 1月30日、秋田市内のホテルで「第44回医療功労賞」の都道府県医療功労賞授賞式が行われ、西明寺診療所の市川晋一所長が栄えある受賞となりました。特別豪雪地帯の山間部過疎地域で、24時間365日断らない診療を長年にわたり継続したことが高く評価されたものです。秋田県で2人、全国で76人の受賞でした。

◇神代診療所長のご勇退について 
 神代診療所の伊藤貞男所長が、本年度末をもってご勇退されることになりました。伊藤所長は平成14年4月から神代診療所に勤務され、神代地区を中心に多くの地域住民のかかりつけ医として、地域医療に多大の貢献をされました。これまでのご尽力に心から感謝を申し上げます。現在後任の医師を公募しています。応募者がない場合も考慮し、診療体制が維持できるよう、角館・田沢湖の両院長と協議を進めています。

【観光商工部】
◇オーライ!ニッポン大賞の受賞について
 先ごろ、仙北市農山村体験推進協議会が「オーライ!ニッポン大賞」を受賞しました。これは都市と農山漁村の共生・対流を促進するため、農林水産省が表彰するものです。グリーンツーリズムへの取り組みに関しては観光協会や農協、行政機関など業種の枠を越え、地域が連携し実施してきましたが、昨今の外国人の受け入れや国際交流なども評価されての受賞と聞きます。関係の皆様に御礼とお祝いを申し上げます。

◇台湾からの教育旅行誘致について
 先月、職員が台湾を訪問し、台北市政府や旅行会社・教育機関などを訪問して、観光客などの誘致活動を行いました。
 その結果、今年度は1校40人の訪問を確定できたほか、もう1校とも春期の訪問について日程調整を行うことになりました。また、台北市政府の訪問では、平成29年度に仙北市への高校生派遣活動を検討している情報を得るなど、成果を上げることができました。

◇インバウンド誘客促進事業について
 国の地方創生先行型上乗せ交付金を活用し、1月からインバウンド誘客促進事業に取り組んでいます。外国人向けに体験コンテンツの開発など4つの事業を展開仲しています。2月から始まった多言語通訳コールセンター(英語・韓国語・中国語など)は、24時間体制で通訳サービスをしていて好評です。昨年1年で市内に宿泊した外国人観光客数は前年対比150パーセント増の22,209人です。

◇プレミアム付き商品券事業について
 仙北市プレミアム付き商品券(げんき商品券)は、一般用で21,284セット、子育て・低所得者用で2,011セットが販売されました。商品券換金予定額はプレミアム分を含めて総額2億7,954万円で、1月29日の最終集計結果、換金率99.8パーセント、2億7,885万9千円の売り上げ実績でした。地域経済の活性化に寄与できたと思っています。

◇夏イチゴ栽培事業の経過について
 株式会社ストロベリーファームが進める夏イチゴ「なつあかり」が好評です。適切な栽培・育成管理で、昨シーズンのような害虫等の被害や温度管理に問題はありません。正常苗では単収量、1株当たり600グラムと標準値(450~500グラム)を上回り、ハウス3棟(10アール)の収穫量は904キログラム、出荷量は703キログラムでした。年間平均出荷単価は1キログラム当たり3,000円以上で、夏イチゴの標準値1,500円~2,000円を大きく上回っています。来年度は6次産業化で地元企業の提携拡充、商品開発を積極的に進めたいとのお話しでした。

 この後、さらに農林部関係、企業局関係、病院関係と続き…、その後で平成28年度の市政方針に入ります。議会では全てを報告するのに2時間弱の時間がかかりました。
 市HPの市長室の市政報告をクリックすれば、市政報告も市政方針も全文見ることができます。

http://www.city.semboku.akita.jp/government/mayor/siseihosin.html

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