2013年8月10日土曜日

仙北市内で土石流災害

昨日発生した豪雨による土石流災害の状況を報告します。発生時刻は11時50分ごろと想定しています。田沢湖開発センターに避難してこられた方々からの聞き取りです。発生場所は田沢湖田沢の先達集落。荷葉岳から少し離れた山腹から多量の土石が流出し、下方の民家を押し流しました。行方不明者5名、けが人3名です。

○仙北市の対応の概略(時系列)
12:30 仙北市災害対策本部設置
13:53 先達集落に避難勧告(55世帯152名)
14:10 本部長(市長)から県知事に自衛隊の派遣要請
14:34 第1回仙北市災害対策本部会議
15:30 自衛隊の連絡部隊到着
15:35 国土交通省湯沢か宣告同事務所到着
16:05 第2回仙北市災害対策本部会議
17:00  自衛隊の先遣部隊20名到着
17:30 安全確保のため消防の捜査活動打ち切り
18:20 自衛隊第1団(主力50名)到着、以後総勢142名に
19:30 第3回仙北市災害対策本部会議で夜間捜索活動を断念

 以後、田沢湖開発センターへの避難者(81名)の見守り、災害現場の防犯確保など、災害対策本部機能を24時間体制で維持中です。今日の活動は4時30分から自衛隊の動きから始まっています。なお昨日夜には、厚生労働省による災害救助法の適用が決定しました。

※写真は災害対策本部の様子。

2013年8月8日木曜日

臨時議会で予算案など可決

臨時議会が開催されました。市外の子どもの保育園入園に関すること、7月23日付で専決処分をした補正予算6号(災害関連予算約700万円)のこと、それに補正予算7号(林業者健康増進施設の天井張り替え工事と、司食品(株)の誘致を進めるための用地測量や土壌調査、各種許認可に係る手数料で約1400万円)について、それぞれ審議をいただきました。その結果、全議案を了承・可決いただくことができました。
 仙北市の産業振興に重要な役割を担う食品加工会社の誘致活動が、今後はさらに本格化します。司食品(株)は、東京に本社を有し、現在は青森県東北町で東北工場を稼働しています。スープ原料の生産では国内随一の規模で、動物性油脂の抽出、野菜や海草からのうま味成分抽出技術は世界的にも注目されている企業です。地元・広域での野菜類の栽培拡大、また雇用が30~50人と多く、地域経済にも多大な貢献をいただけるものと考えています。この後、企業側が進出を希望している生保内地区で、市民説明会を開催することになります。多くのご意見やご指摘をいただければと思います。

 さて、以下は議会冒頭で市議会の皆様にお伝えをした市政報告ダイジェストです。

 はじめに、大雨による被害状況等についてを報告。その後、企業誘致推進室とDCキャンペーン推進室のスタッフ増強(併任事例)、また固定資産税の課税誤りに対する調査結果をお伝えしました。これまで2度に渡り返還をしてきた固定資産税の課税誤りについては、類似する課税誤りはなかったものの、家屋の種類などの錯誤が4件見つかりました。残念です。深くお詫びをします。

 また株式会社アロマ田沢湖に対し、1800万円の出資申出があったこと、これにより第三者割当増資として新株を発行したいこと、消防訓練大会で優秀な成績を収めることができたこと、秋田駒ヶ岳で山岳事故が相次いでいること、県から貸与をいただいた放射能測定装置を西木保健センタ-に設置し、学校給食・保育園給食の食材検査、にしき園で提供される食材検査、また市民の方々が希望される食材検査を行っていること、秋田焼山に警戒レベルが導入されたこと、(株)ヤマト運輸との災害協定を行ったこと、仙北市の観光大使に株式会社バスクリンの古賀和則社長を任命したこと、またストロベリーファームの収穫見学会の様子、秋田スギバイオエネルギーセンターの検証事業が本格的にスタートしていること、大規模肉用牛の団地整備事業の地鎮祭が行われたこと、商品開発と販路開拓支援事業お開催状況、次期食育推進計画の策定着手、新事業「都市農村共生・対流総合対策交付金事業が採択となったこと、People to People・国外からの修学旅行が順調に伸展していること、環境学習への取り組みが進んでいること、病院事業の現状などについて、それぞれ報告を行いました。

 臨時議会は1日間の会期で終了しました。間もなく開催の9月議会の準備に取りかかります。

2013年8月2日金曜日

バスクリンの古賀社長に観光大使を

写真は、仙北市の観光大使第1号をお願いした株式会社バスクリン代表取締役社長の古賀和則さんです。任命セレモニーは乳頭温泉郷の鶴の湯温泉本陣正面で行いました。素晴らしい景色と天気の中で、古賀社長からは「任命をいただいたからには、乳頭温泉郷・田沢湖・角館などの地域活性化活動に、一生懸命に取り組みます」と力強いごあいさつをいただきました。

 古賀社長と乳頭温泉郷との関係は、かれこれ10年以上になります。同温泉郷の皆さんとの共同企画で開発した「日本の名湯シリーズ~乳頭~」は、平成12年から販売を開始し、これが現在ではシリーズ中人気ナンバー2になっています。また平成21年から同温泉郷の7温泉を結ぶ「湯めぐり号」(乗合バス)の運行にもご協力をいただいています。

 バスクリンのコーポレート・スローガンが「健康は進化する」です。仙北市の観光の方向性も、「仙北市を訪ねてくれた方々が、心と体の健康を取り戻せる」、そんなメニューづくりを進めていて、まさに目指すところが共通です。そんな思いでこの4月、ずうずうしくも観光大使をご依頼しました。その場でご快諾をいただき、それが本日の任命式で実現しました。

 重ねて御礼を申し上げます。どうか末永いお付き合いをよろしくお願いいたします。

土砂災害発生防止で日本郵便と連携

昨日、国土交通省湯沢河川国道事務所(平野令緒所長)と、日本郵便株式会社角館郵便局(佐々木正憲局長)、田沢湖郵便局(伊藤勝徳局長)、神代郵便局(菅原欽哉局長)、田沢郵便局(木元信良局長)、田沢湖高原簡易郵便局(堀内澄子)、上桧木内郵便局(鈴木英二局長)が、土砂災害防止に関する協力を約束した協定書を取り交わしました。

 相互の協力内容は、
1.郵便局内等への土砂災害関係情報の掲示
2.郵便局の外務社員による災害前の予兆現象などの情報提供
3.郵便局舎への雨量計等の必要時設置
 など。

 このような協定は秋田県内では初めてのことなんだそうです。平野所長は、「最近の豪雨による土災害を始め、駒ヶ岳の噴火の火山泥流等の懸念もある。地元市民の皆さんはもちろん、観光客が多い仙北市内で取り組みをスタートできたことに、心から感謝を申し上げたい」とあいさつ。自分も立会者として「このような仕組みを構築いただき、本当にありがたい。栽培の未然防止、また減災に向け、市も最大限の努力をする」とお話をしました。素晴らしい連携です。重ねて皆さんの対応に感謝を申し上げます。

8月1日付けで人事発令

写真は8月1日付で辞令を発令し、新規に仙北市職員に採用となった皆さん。左前列から順番に「パチクリくん」、「福松くん」、「お梅ちゃん」、「たっこちゃん」、左後列から順番に「ないりっくん」、「おもてなし3兄弟ヌクインダー」、「おもてなし3兄弟イヤスンダー」、「おもてなし3兄弟フカインダー」の皆さん。

 夏休みの誘客促進、各地のお盆行事、スポーツ競技、角館のお祭り、紅葉祭、10月1日からの秋田デスティネーションキャンペーン、10月31日からの秋田県種苗交換会などなど、この後の仙北市はイベントで目白押しです。情報発信力が高くてフットワークが軽やかで、強靱な体力と気力を持っている新職員の増強が必要でした。どうかよろしくお願いします。また今回の辞令交付で、観光課職員の全てが市デスティネーションキャンペーン推進室の併任職員となりました。さらに業務は活発化すると思います。

 ところで、余り話題にはなっていませんが、8月1日に市役所総務部内に企業等誘致推進室を開設しました。関係部長や職員に併任辞令を発令しました。室長は田邉副市長です。企業進出が具体化した事案が数件あり、本格的な対応が必要になってきたための対応で、用地の確保や原材料の提供、また勤務などで皆さんにご協力をお願いする場面が多くなります。どうかよろしくお願いします。