2020年2月28日金曜日

仙北市新型コロナウイルス対策部から①



 仙北市では、2月3日から連絡室を設置して対応してきましたが、警戒レベルを引き上げる必要があると判断し、本日午前8時30分に新型コロナウィルス対策部(部長:倉橋副市長)を設置しました。


 対策部では、今後仙北市民もしくは仙北市内で感染者が派生した場合、ただちに市長を本部長とする対策本部の設置し、全庁体制で対策にあたることにしました。また、その際の罹患者情報の公表は、大仙保健所と情報共有や個人情報に最大配慮すること、感染拡大防止の必要情報の提供は的確に対応することを申し合わせました。


 政府は昨夜、全国の小・中学校、高校、特別支援学校に対し、3月2日から臨時休校する旨の要請を発表しました。仙北市教育委員会はこの政府要請に応じ、3月2日から3月21日まで臨時休校とし、引き続き3月22日から4月4日までを春季休業とする対応を決定しました。


 対策部では、仕事を休めない保護者を支援するため、小学生には緊急の放課後児童クラブを3月2日から開設します。中学生には各学校に相談することによる対応とし、臨時の教育委員会・校長会で各学校の協力を確認しました。なお、教育委員会では、小・中学校の卒業式について、秋田県教育委員会の要請を受け、卒業生と教職員だけで開催することとしました。この他、児童生徒を含む市民に対し、毎日の検温による健康管理の他、手洗い、うがい、マスクの着用の徹底を周知する他、不特定多数が訪れる公共施設等においては必要に応じ消毒作業も実施します。
※写真は新型コロナウィルスのイメージ


角館総合病院と大曲厚生医療センターが連携協定


 昨日、仙北市立角館総合病院(伊藤良正院長)と、大仙市にあるJA秋田厚生連大曲厚生医療センター(三浦雅人院長)が、医療機能連携の協定を締結しました。医師不足などを改善し、地域医療を守る新たな取組みです。ありがとうございます。

 協定は医師派遣のほか、相互の患者の紹介と受け入れ、医療機器の共同利用など、多岐にわたる内容です。自治体病院と厚生連病院が強く連携し合う事例は珍しく、組織を超えた両病院関係者の努力が結実しました。三浦院長は、「内容は随時見直ししていきます。協定はそのスタートラインです」と話し、伊藤院長は、「病院同士が一体になって、地域医療の維持に努めます」と話しました。

 医師不足などに苦しむ市立角館病院ですが、秋田大学や県、そして大曲厚生医療センターなどのご支援で、この後も改善が続きます。

2020年2月27日木曜日

根っこの会のお雛っこ餅



 かくのだて・根っこの会(小野マサ会長)が、今年も立町ポケットパークでお雛っこ市を開催します。期間は2月28日(金)から3月3日(火)まで。人気のお雛っこ餅をご賞味ください。

 根っこの会は、地産地消を進める農家と消費者が一緒になって立ち上げた会で、平成15年の設立以降、定期的な直売所の開設、市や地域行事への参加などで活躍中です。先日は「元気なふるさと秋田づくり顕彰事業」で県表彰に輝きました。会員の皆さんは、直売所に包丁やまな板を持って集まるそうです。小野会長は、「かぼちゃなどは力がない高齢者には切れないから、私たちが料理しやすいように切ってあげるんです」と。重い野菜などは自宅まで運んだりもすると言っていました。何だか嬉しいお話でした。

 さて、町内の皆さんはお雛っこ餅を楽しみにしている方々も多いと聞きます。綺麗で可愛くて美味しいお雛っこ餅、そしてお母さん達のお喋りと笑顔で温まってください。

2020年2月26日水曜日

令和2年度の施政方針から



 市議会がスタートしました。私は「イノベーションを強く意識しながら事業を検証し、効果の低い事業のスクラップと未来投資を躊躇しない、それが持続可能な自治体への唯一の道筋だと考えています」と施政方針で述べました。以下は先日の記者会見でふれた以外の特徴的な幾つかです。


《庁舎整備のスケジュール》
 新角館庁舎本体建設工事は、現在、2階部分の躯体工事が行われ、3月末には屋根工事が始まる予定です。公用車車庫建設工事は3月の着工、第2期地熱利用工事については4月中旬の着工を予定しています。第1駐車場の外構工事は4月着工、第2駐車場の外構工事は7月着工を予定しています。完成は公用車車庫建設工事が8月末、庁舎本体建設工事、地熱利用工事、駐車場外構工事は10月末の予定です。



《高齢者の移動手段確保》
 事故多発の影響等で免許を返納する高齢者が増加しています。移動する手段が無くなった方々が、病院や買い物等をするための唯一のツールとして、これまで以上に地域公共交通へのニーズが高まっていることから、計画を策定する令和2年度に、利用実態や課題、利用者の要望等を把握できるアンケート調査を実施し、市民バスやデマンドタクシーなどの公共交通ネットワークの充実に繋げます。



《農林業の振興対策》
 令和2年産米の生産の目安は1万5,091t(作付面積約2,719ha)で昨年よりも47t(3.57ha)の減少です。複合経営では仙北市重点品目(アスパラ、枝豆、キャベツ、ほうれん草、ソラマメ、しいたけ、ねぎ、山の芋、イチゴ、ブドウ、ニンニク、花き)や各種事業で取り組みを支援します。観光政策との連携した農業を夢のある総合産業とする議論の場もつくります。ほ場整備事業は谷地川・東田地域60.8haを行います。八津鎌足地区は1年で面工事を完了させる見込みです。中川地区は令和3年度事業採択を目指し、前田地区と大瀬蔵野地区も新型ほ場整備事業の準備を進めます。また森林環境譲与税を活用した間伐を行う準備を進めます。



《観光について》
 武家屋敷通りや桧木内川堤の桜のライトアップを一部拡充し、夜の賑わいの演出と、2次交通の利便性の向上に向けた検討などを進めます。観光施設関係では桜並木ポケットパーク、田沢湖観光情報センターの公衆トイレの洋式化や多機能トイレの設置などの改修を予定しています。刺巻湿原木道工事の継続、旧田沢湖郷土史料館跡地の緑化工事等を行います。自然公園関係では、県が各地の整備工事を進めます。一般社団法人田沢湖・角館観光協会が中心となって組織するDMO候補法人に関しては、25日付けで本登録申請し、令和2年3月下旬に本登録となる見込みです。



《社会資本の整備》
 令和2年度の補助事業は、社会資本整備総合交付金事業で11路線の道路改良、道路舗装、流雪溝、橋梁補修の工事等を要望しています。単独事業では、過疎対策、辺地対策、臨時地方道整備、道路改良事業等で12本の改良工事等を予定しています。県道は2路線、県河川は5河川で事業継続が、砂防事業は赤倉沢第2砂防えん堤など5施設が継続実施です。下水道事業では田沢湖浄化センターの重要設備機器の更新、角館町西野川原地区や野中地区への管渠敷設工事を実施。集落排水事業は前郷処理場の改修工事を実施します。水道事業では漏水対策の具体的検討を行います。また未普及地域解消事業で山谷川崎地区と卒田地区を実施します。山谷川崎地区は令和2年度末の供用開始を目指します。



《病院連携》
 角館総合病院は、脳神経外科・小児科の医師退職で常勤医師が不在となるため、両診療科で外来診療日が縮小となる予定です。秋田県からの派遣医師は3人が内定しています。その中で、総合診療科の常勤医師が1人増となり、救急医療体制の強化を期待しています。田沢湖病院は新たに常勤医師1人が増となります。しかし全体として医師不足を改善できずにいます。この状況を打開するため、隣接する大曲厚生医療センターと連携協定を締結します。2次医療圏域内で、従来の枠組みを超えた相互支援になります。医師派遣や医療機器の共同利用のほか、両病院の医療機能を補い合いながら関係強化を進めます。連携協定は今週中に整います。



《温泉事業の将来像》
 温泉事業全体の課題として、温泉が観光や国際交流の素材だったり、市民の健康増進の一翼を担っていたり、湯治文化の再生を目指す現場だったり、市の政策と直結している特性が多面的にあることから、このまま公営企業で事業を進めることが適切か、あるいは、例えば一般会計で運営した際の公益性など、令和2年度で検証を進めます。


 市のホームページで
全文をご確認いただけます。
※写真は市議会ハンテン(後ろ姿)


2020年2月24日月曜日

秋田市民市場が楽しい!



 さあ明日から市議会です。そこで気合いを入れようと秋田市民市場へ。目的の支那そばはウワサ通りで、気持ちが上がりました。さらに市場が楽しくて楽しくて。それにしても「さるかやき」って?…。


 実は、最近は市民市場を歩いたことがなくて、こんなに楽しい場所だったなんて知りませんでした。これまで仙台駅前の仙台朝市などを羨ましく思っていましたが、秋田には市民市場があるじゃないか!と。今日は祝日でお魚屋さんの一部が休業だったとは言え、それでも見応えのあるお店がズラリと並んでいます。そう言えば30年ぐらい前、村役場の職員だった頃、よく先輩から「県庁に出張したら市民市場で筋子を買ってこい」の命令があったなあ。


 市場内の喫茶店で珈琲を飲みながら、マスターから店名の由来を教えてもらいました。なるほど、良いネーミングです。

2020年2月23日日曜日

心を一つに



 たくさんの皆さんの心を一つに、開催に漕ぎ着けた2020FISフリースタイルスキー・W杯秋田たざわ湖大会。昨日はモーグル競技で星野純子選手が準優勝しました。さあ今日はデュアル・モーグル競技です。

 大会運営で、関係者はもちろん、市民ボランティア、市内外の協力団体、消防、警察、医療、自衛隊など…、多くの皆さんの支援があります。若い方々が多く頼もしい限りです。そんな中、公式ポスターをデザインした浅田萌さんにお会いしました。浅田さんは秋田公立美術大学を卒業し、現在は都内のデザイン会社にお勤めです。とても好評なことをお伝えできました。実はデザイン画が印刷された旗を持って帰る人もいるくらいで…。


※デュアルモーグル競技は、吹雪で視界不良のため、14時過ぎに競技の中止を決定しました。
※写真は浅田萌さんデザインのキャラクターと、その前を男子モーグル競技で優勝したミカエル・キングズベリー選手が滑り抜けるシーン(AKT特番より)。

2020年2月21日金曜日

雛めぐりで角館を歩く



 仙北市角館には、家々に受け継がれた美しいお雛様がたくさん残っています。享保雛や古今雛の古雛、角館押絵や土人形のお雛様…。そんなお雛様を訪ねて町を歩く雛めぐりにお越しください。


 開催は2月22日(土)から3月8日(日)まで。期間中の2月29日(土)と3月1日(日)・2日(月)は、ガイドさん付きでの雛めぐりもあります。メイン会場は「かつらぎ」(仙北市商工会1階)ですが、町内には40ヶ所以上でお雛様の展示を行う予定で、どこでも愛らしいお雛様を見ることができます。甘酒のご馳走やスタンプラリーなど、楽しい企画も盛りだくさんです。


 なお、この雛めぐりに先立ち、一足早くお雛様を公開している会場もたくさんあります。雛めぐりとあわせて開催会場の確認などは、仙北市商工会や観光協会、市のHPでご確認ください。

2020年2月20日木曜日

もうすぐ100万ビューです!



 皆さま、本当にありがとうございます。平成21年8月から今のスタイルになったブログ「みんな元気にな~れ日記」が、もうすぐ100万ビューを達成しそうです。


 皆さまに読んでいただけなければ、10年続けることなどできませんでした。今日現在で99万ビューを超えました。思うことやご報告など、ブログアップ数は2,787本。1日のアクセス数が多いわけでもなく、また、辛い出来事があってお休みした期間もあります。でもご声援をいただいて復活し、今日に至っています。


 重ねて重ねてありがとうございます。100万ビューが達成したとき、またお知らせをさせてください。

仙北市の令和2年度は…



 仙北市の令和2年度について、報道各社の皆さんと懇談会を開催しました。私は「幾つかの点で大きな変化がある年度になります」とお話ししました。


 令和2年度は、角館町割り400年、田沢湖水害から60年、玉川ダム竣工30年、そして合併から15年と、節目を迎える行事が多い年度です。そんな中、人口減少と高齢社会、人手不足など、これまで以上の課題解決に挑戦が必要です。今なんとか改善しなければいけないこと、そして未来投資の継続事業…。新年度予算は、新たな取組みよりも、これまでの取組みの再検証で、スクラップ・ボリューム減・複合化などに特色が出たと感じます。


 大きな変化では、先ず新角館庁舎が竣工し事業系(市民福祉部・観光商工部・農林部・建設部)4部が1つの庁舎で行政サービスの提供を開始することです。今のところ年末の引っ越しを想定していて、あわせて新たな組織再編と人事配置も予定しています。会計の再編では、公共下水道特会・集落排水事業特会・浄化槽整備事業特会を集約し、法適用の公営企業とすること、これにより将来の見通しを的確に行い、ガバナンスの向上を目指したいと思います。また、国保会計事業のうち、人口や利用者の減少などで田沢診療所を廃止し、同時に田沢湖病院まで車で送迎する代替措置を始めたいと考えています。各地区の3給食センターも廃止し、総合給食センターが稼働します。また、にこにここども園とひのきないこども園の運営は、社会福祉法人はなさき仙北に移行します。また、現在は日本版DMO候補法人の田沢湖・角館観光協会が、いよいよ本DMO法人になります。東京オリ・パラ対応や来年からの東北ディスティネーション・キャンペーンに向け、JR東日本・市との連携事業が本格化します。懸案だった企業誘致は、国・県庫補助の決定が前提ですが、田沢湖黒沢工業団地に最先端技術を導入したレタスなどの植物工場建設が本格化します。農業の可能性を高めて雇用創出を図りたいと思います。さらに、働きたい人と働き手を必要とする事業所のマッチングの仕組みづくり、起業創造・創業支援拠点の応援なども行います。


 他にも、産後ケアの着手、ほ場整備事業の拡大、遊休施設対策など多くの取組みがあります。2月25日開会の仙北市議会・市政方針などで、改めてご報告します。

2020年2月19日水曜日

モーグルW杯開催にエール!



 記録的な雪不足の中、2020FISフリースタイルスキーワールドカップ秋田たざわ湖大会(22日~23日)の開催に向け、関係者の努力や思いが紹介された嬉しい記事(写真)です。


 今朝の秋田魁新聞で角館支局の伊藤支局長が書きました。年々モーグル競技への関心が高まっていて、フリースタイルスキーに興味を持っている地元の子ども達の、ジュニアキャンプトレーニングも人数が増えています。この前は、地元の板金工業関係者の総会で、支部長さんが「モーグル大会を応援しましょう」とあいさつしてくれました。皆さんの熱を感じます。本当に有り難いです。
※写真は秋田魁新聞2月19日朝刊

2020年2月17日月曜日

所得向上の6次産業のヒント



 2年前、台湾の花蓮県富里を訪ねた際、農業ビジネスで大成功している天賜糧源公司を視察しました。その青年CEO鐘雨恩さん(写真中央)が仙北市に滞在中です。今日、農業をベースとした6次産業のヒントなどをご講演いただきます。


 鐘さんは、都会から故郷の富里(人口600人)に帰省し、天賜糧源公司を立ち上げました。徹底したオーガニック農法でお米づくりを差別化し、またお米を原料にした加工品などで急成長。現在は高学歴の若者が地方に転居する際の受け皿になっています。また農地を持つ高齢者と連携し、台湾農家の平均年収の3倍以上を達成するなど、台湾国内で高く評価されています。
 今回の訪日は、一般社団法人・仙北市農山村体験推進協議会が主催の「6次産業アドバイザー講演会・交流会」に出演するためで、刺激的なお話しになることは間違いありません。皆さんもどうぞご参加ください。



☆日 時 2月17日(月)14時~
☆場 所 田沢湖総合開発センター
☆内 容 講演会「所得向上の6次産業の在り方」
※18時からは交流会も予定されています。


2020年2月16日日曜日

過酷な無火災祈願


 松葉・相内の裸まいり。旭山の金毘羅宮を詣で無火災を祈願します。この裸まいりは他に類を見ない風習があります。祈願の前、全員で清流・桧木内川に身を投じお清めを行うのです。過酷な無火災祈願です。

 裸まいりは、明治10年5月に起こった同地区の大火に由来しています。二度とこのような惨事を繰り返したくない、そんな思いで地区代表者7人が四国の金比羅参りに出ました。その時に持ち帰ったお室とお札を旭山に建立した金比羅宮に祀り、毎年2月の第3日曜日には無火災祈願の裸まいりが行われるようになったそうです。

 地元の若い衆はもちろん、大曲仙北広域消防の皆さん、それに市外からの応援者に参加をいただき、毎年この行事を継続してきました。ありがとうございます。

2020年2月15日土曜日

雪不足で雪まつりがパワーアップ?



 今日と明日(2月15日~16日)、第49回田沢湖高原雪まつりです。皆さんの熱意で雪像や出店やイベントが増えました。なになに?、雪不足で雪まつりがパワーアップ?。


 雪像づくりに汗を流してくれた、秋田公立美術大学、国際教養大学、秋田県立大学、多摩美術大学、昨日から参加の青山学院大学…、地元の他に多くの若い皆さんの参加をいただきました。ありがとうございます。今回は黒森ゲレンデで、第40回全日本スキー選手権モーグル競技会が開催中です。選手の皆さんからは「ご馳走食べて、夜の花火や紙風船・火振りかまくら、温泉など、楽しみがいっぱいの大会です」とニコニコ顔。キャラクターショー、汁椀グランプリ、雪中宝さがし…、忙しいなあ。


 さあお近くの皆さんもご来場ください。

2020年2月14日金曜日

青山学院大学と冬季交流プロ始まる



 2016年に包括協定を結んだ青山学院大学(阪本浩学長:本部は渋谷区)と仙北市は、以降さまざまな交流活動を行っています。昨日から始まった冬季交流プログラムもその一つで…。


 大学ボランティアセンターにお世話をいただき、今回の冬季交流プログラムに参加した学生さんは7人。同センター・ボランティアコーディネーターの島崎由宇さんは、「仙北市との交流は学生間でも人気の高いプログラムです」と話してくれました。雪国で除雪体験や冬祭りのサポートを行いながら、「地元の皆さんと過ごす時間が魅力的に思えました」と、そんな学生さんのお話しもありました。ありがとうございます。皆さんは、田沢湖高原雪まつりでの雪像づくり、火振りかまくら参加、市内民家の除雪ボランティア、市民交流会などを行い、日曜日に帰路につきます。きっと充実した時間になります。


 私は、「少子高齢社会で課題もたくさんですが、市民が自信を持って住み続けられる仙北市を目指しています。世界に開かれたまち、高齢者が生涯現役で活躍できるまち、若い皆さんの夢が叶うまち…。現実は思うようには進みませんが、この作業に皆さんにも参加いただきたいと思います、そして皆さんの将来に仙北市が少しでもお役に立てたら嬉しいです」とお話ししました。

2020年2月13日木曜日

日本人の知らない中国の現実



 内外情勢調査会・2月支部懇談会(佐竹敬久支部長)でお聞きした講話の概要をザクッとご紹介します。

 講師は拓殖大学教授・ジャーナリストの富坂聰さん。演題は「日本人の知らない中国の現実」です。
1.日本は製品の輸出先第1位が中国。半導体、自動車、科学光学機器、プラスチックなどが稼ぎ頭。今回の新型コロナウイルスで、日本・韓国・台湾の業界は痛手。
2.中国内部で変革が続いている。2012年、温家宝氏は中国は「幸せな青春は終わった」と表した。
3.現在の中国は腐敗政治の排除を徹底している。その中心が習近平氏。5年で4千人以上を逮捕した。習近平氏自身も若い頃に投獄されている。
4.充電難民という言葉がある。2017年の上海で聞いた。スマートフォンに電子マネーがあるけれど、スマートフォンのバッテリーが切れて使えない人たちのこと。
5.上海に限らず、中国ではスマートフォンで決済が一般。キャッシュレスは既に社会資本だ。
6.シェアは持たないという生き方。自転車も車もシェアが普通になっている。
7.浙江省に本社を置くアリババは、日本の国家予算を上回るAI開発予算がある。
8.ビックデータは新エネルギー。その認識がなければ活用も熱心にはなれない。


 などです。メモ書きを文字にした内容で不確実ですが、ニュアンスは伝わるかと思います。

明日は角館の火振りかまくら



 明日、2月14日の午後6時から角館の火振りかまくらです。火を付けた炭俵を回して自身や大地を清め、無病息災・五穀豊穣・家内安全などを祈ります。お客さまが参加できる会場もあります。皆さまのお越しをお待ちします。


 佐竹北家時代から伝わる、仙北市角館の代表的な小正月行事です。今年は雪不足が影響し、会場の関係で開催を見送る町内もあります。今朝の確認では主会場4ヶ所を含む18会場での開催が決定しています。主会場ではお客さまの火振り体験が可能です。ただし俵に限りがありますのでお早めにお越しください。開催会場は降雪の状況で増減があるかも知れません。仙北市のホームページなどで確認ください。


※主会場4ヶ所は、旧角館高校グラウンド、山根会館前、桧木内川沿い、南部駐車場です。

2020年2月11日火曜日

祭りの後のトムヤムクンスープ



 昨日は紙風船上げ、今日はおやま囃子芸能発表会です。仙北市は素晴らしい文化に恵まれています。少し疲労感があったので、お昼に西木町桧木内の寄合いCafeを訪ねました。スパイシーなトムヤムクンスープが美味い!。


 それにしても、記録的な雪不足で駐車場造成ができなくて、ご来場いただいた皆さまには大変なご不便をおかけしました。保存委員会や各協力団体の精一杯の努力で、やっと開催に漕ぎ着けた祭りでした。ご苦労様でした。ご馳走が美味しくて食べ過ぎて、朝は消化不良のまま芸能発表会に駆け付けました。そうしたら…、素晴らしい。目頭が熱くなるお囃子と手踊りです。祭りのDNAは確実に次代に継承されています。


 お昼、西木町桧木内の寄合いCafeで本日のスープを食べました。唐辛子でスパイシーなトムヤムクンスープ、ソムタム風人参サラダ、かぼちゃのココナッツミルク煮、イチジクパンも付けてもらって…。ようし、疲れが吹っ飛んだぞ、午後も頑張ろう!。


2020年2月9日日曜日

ありがとう中川小学校


 仙北市立中川小学校(髙橋雅己校長:全校児童30人)が今年度で閉校します。今日は144年の歴史に幕を下ろす閉校式でした。子ども達はもちろん、保護者や地域の皆さん本当にありがとうございました。

 私は式辞で、「閉校問題を協議する中、皆さんには常に子ども達を真ん中において議論をいただきました。今日の決断は子ども達の未来を助ける判断だったと確信しています。そして地区のまちづくりは新たなスタートラインにつきました。ともに手を携え前進したいと思います」とお話ししました。4月になれば子ども達は、6年生は角館中学校に、1年生から5年生は角館小学校に通います。新しい学び舎で、新しい友達と勉強やスポーツ、地域活動に頑張って、そして中川を、仙北市をいつまでも大好きでいてください。

 閉校式には、遠くに離れて生活する皆さんも多数駆けつけてくれました。そんな皆さんと一緒に、閉校式が終わった後「中川小学校を語る会」に参加しました。重ねて感謝を申し上げます。

2020年2月8日土曜日

絶対のご利益・奇習カンデャッコあげ


 仙北市西木町の〝中里カンデャッコあげ〟は、他に類を見ない奇習で国記録選択無形民俗文化財に指定されています。今夜でした。ご縁結びや子宝などに絶対のご利益があります。

 全国一番のスピードで人口減少が進む秋田県ですが、皆さんここに来てカンデャッコあげをしたらいいのにと毎回思います。だってご縁結びも子宝も、私の周囲に実績がゴロゴロで疑いようがありません。ところでカンデャッコは何かと言うと、それは朴(ホウ)の木で作った小型の鍬(クワ)のことです。このカンデャッコとクルミの木で作ったオチンチン(男根)をしめ縄の両端に結び、ご神木の桂の巨木に投げかけるのがカンデャッコあげです。つまり鍬で畑を耕して、オチンチンで種を播くわけです。

 中里塞之神の小正月行事です。今日も願い事が叶った皆さんがお礼参りに来ていました。

さあ温泉に出かけよう!


 仙北市まるごと温泉・健康サミット(会場:西木温泉クリオン)。市内には50軒以上の温泉宿・旅館ホテルがあります。この豊富な温泉資源を市民の皆さんの健康増進に活用しようと、3年前にヘルスケア協議会が立ち上がって…。

 世界では大きく10種類に分けられる泉質ですが、仙北市にはその内の9種類があると言われています。様々な泉質には多様な効能も期待できます。昔は一仕事おわれば湯治に出かける習慣がありました。今、仙北市は温泉や森林や食材などの地域資源で、市民の健康増進、そして健康産業の創出を目指しています。今日のサミットは、これまでの会の活動を報告後、西明寺診療所の市川晋一さん(市温泉療養研究会会長)、(株)バスクリンの石澤太市さん(同社製品開発部薬学博士)が、温泉入浴や家庭入浴の効能と注意点をお話ししました。またパネルディスカッションでは、池田泰久さん(同協議会副会長・黒湯温泉会長)がコーディネーター役で、畠山米一さん(玉川温泉副社長)、草彅幸子さん(仙北市ガイド)、木元千恵子さん(ガーデンカフェ&デリカkimoto料理研究家)が、それぞれの取組みを紹介してくれました。

 たくさんの皆さんが参加してくれました。ありがとうございました。バスクリンの皆さん、別府市役所の皆さん、ありがとうございました。

2020年2月6日木曜日

Semboku Complexで事業創造・起業支援


 東北ITbook株式会社(秋田市東通)は、あきた芸術村(仙北市田沢湖)の一角にSemboku Complex(センボク・コンプレックス)を立ち上げました。市や県も連携し、皆さんの事業創造・起業支援を行います。

 少し詳しく説明すると、Semboku Complexは東北ITbook株式会社の仙北市サテライトです。わらび座や市内観光資源を連携させたワーケーションの拠点になるほか、昨年まで田沢湖駅前にあったTazawako Base(タザワコ・ベース)の機能を移転強化して、事業創造や起業支援、まちづくり、各種スタートアップ事業に取組みます。私は今日の開設発表会で、「多くの皆さんのご協力で、市民の事業創業・起業支援センターが実現できました。既に高校生のビジネスプラン・コンテストなどの企画もあります。地域の元気づくりに大きな役割を果たすことを期待しています」とお話ししました。

 場所は、以前のNPOきたうら花ねっと事務局(DAF)。営業は月曜日から金曜日の10時~17時(予定)。専門スタッフが常駐しています。先ずはお訪ねください。

2020年2月5日水曜日

軽自動車タクシー


 仙北市地域公共交通会議。私は「高齢社会が進むほど、自治体サービスの中で交通政策が重要になります。地域内で公共交通をさらに確保したいし、内閣府には新たに軽自動車タクシー事業を提案しています」と話しました。

 会議は国土交通省や秋田県、交通事業者、商工・福祉団体、地元代表者、市などで構成。来年度の市コミュニティバスの運行に関し、ダイヤ改正などの議案を可決しました。審議の中で、委員から「市民の声を反映する調査活動などを行ってはどうでしょうか」との意見がありました。事務局では「来年度は地域公共交通網形成計画を策定します。市民の皆さんが活用しやすい交通システム実現に向けて、公共交通のアンケート調査など行いたいと思います」と答えました。

 ところで、軽自動車タクシーは「道路運送車両の保安基準及び道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」ほかで、車両が基準に達していないとの判断です。何度か社会実験が行われてきましたが成功しなかったようです。ただし介護タクシーでは軽自動車使用が実用化しています。仙北市の特区活用で軽自動車タクシーが実現すれば、車両購入や保有コストの削減で、事業者にとっては事業継承や新規参入が、利用者にとっては、乗車料金への反映が期待できるかも知れません。

2020年2月4日火曜日

水道事業に関する新聞報道に質問集中


 今日開催の第2回仙北市水道運営審議会で、秋田魁新聞の「供給量の半分無駄~仙北市、漏水深刻さ増す」報道に質問が集中しました。市民の皆さんに様々な不安感が高まっています。本当に申し訳ありません。しかし…。

 老朽管の布設替えなど漏水対策の強化を痛感しています。水道未普及地域の解消を進めていたことで給水戸数は増えましたが、それ以上のペースで人口減少が進み、水道事業は厳しい経営が続いています。一方で市民の皆さんから使用料をいただけない水の使い方が、全て無駄かと言えば…、これは複雑な思いです。今日の審議会で、委員の皆さんから次のような質問をいただきました。私たちの答弁は以下の通りです。
Q.本当に給水の半分以上が無駄になっているのか。
A.平成28年度から上水道と簡易水道を統合した。給水人口が少ない地域は水の動きが緩慢で、凍結や塩素揮発を防ぐために放水を行っている。凍結対応放水は市内12ヶ所、水質維持放水は市内6ヶ所だ。この水の使い方は水の品質を保つために必要な行為。その他に断水給水、泥吐作業、メーター不感などもあり、仙北市は全ての水の使い方が調査対象と考えて回答した。これらは無駄な使い方とは言い難い。
Q.補修の財源は確保が困難か。
A.補修は随時行っている。ここ2年は毎年1千万近い修繕を行っている。その他、例えば27年度は老朽管の布設替えで2千100万円、28年度も800メートルに渡って配水管の布設替えを行った。漏水はこれまでは田沢湖地区で多かった。特に塩化ビニル製の配水管は破損しやすく、集中的な布設替えなどで改善を行っている。
Q.漏水対策はどうするのか
A.もちろん漏水を放置することはできない。これまでも対応してきたが、年々その重要性が増していると感じている。令和2年度に仙北市水道事業基本計画を見直しする。水道未普及地域の解消も継続するが、漏水対策に着目した事業の導入を進めたい。

 雪が降らない冬の後に、水不足の春が来るのではないか、そんな心配が心の中で膨らみます。報道を漏水対策加速の機会にしなければいけません。
※新聞写真は2月3日の秋田魁新聞から

2020年2月2日日曜日

33歳と42歳の厄祓い、そして白岩燈火祭


 昨日は角館中学校を卒業した皆さん33歳と42歳の厄祓い。おめでとうございます。そして雪不足で心配した白岩城址燈火祭へ…。

 尾形祐平・33歳厄払い実行委員長が言っていました。「厄払いは厄を祓ってもらうものですが、役年と考えれば役をいただいた活躍の年です。健康に気をつけて皆さん頑張りましょう」と。なるほど!。楽しかったのですがサッとご馳走を食べて42歳の厄祓い会場へ。実行委員長の清水郁美さんなどに心配顔でお迎えをいただき、その後、何とかごあいさつができました。ここでも素晴らしいお話しをたくさん聞くことができました。

 そして、白岩地区の一大行事・白岩城址燈火祭(高橋輝彦代表)へ。全く雪がない会場で、よくこんなに準備ができたものだと…。白岩の皆さんのコミュニティ力は本当に凄いです。子ども達も大活躍でした。今年もきっと良いことがたくさんあります!。

2020年2月1日土曜日

EMIが笑顔で結ぶ94.2㎞



 秋田内陸縦貫鉄道(株)の新観光車輌・笑(EMI)が、今日から運行を始めています。昨日はそのお披露目会でした。阿仁合から比立内まで試乗させてもらいましたが、ムードがあってかなり良いです。


 正式な名称は「AKITA SATOYAMA TRAIN  笑EMI」です。命名者は長野県の大野文乃さんで、全国から633点の応募があったそうです。沿線にご縁を感じる素晴らしい命名だと、観光列車アドバイザー&名称選考委員長のスーツさん(鉄道系YouTuber)が講評してくれました。オリジナルの車内メロディ「SATOYAMA」を作曲したのは、内陸線応援大使の向谷実さん(カシオペア・キーボード奏者)で、私たちの世代では神様です。そしてPR大使には相場詩織さん(フリーアナウンサー)ですから、発信力のある皆さんが勢揃いです。


 車輌は昭和レトロな外観で、車内には様々な仕掛けがあります。先ずは乗車して体験ください。私的には車窓と並列の展望チェアが気持ちよかったです!。
※写真は手前から虻川・北秋田市副市長、向谷・応援大使、スーツ・観光列車アドバイザー、相場・PR大使。