2015年6月30日火曜日

6月議会が閉会しました

6月3日開会した仙北市議会定例会が、本日閉会しました。仙北市景観条例、一般会計補正予算、生保内財産区補正予算、病院事業補正予算、さらに今日追加提案した温泉事業補正予算など、全ての案件を可決・承認いただきました。

 今回の議会では、議長から庁舎建設に関する調査活動を行う特別委員会と、地方創生に関する調査活動を行う地方創生特別委員会の、2つの特別委員会の設置が提案されました。これも全会一致で可決となり、構成メンバーや正副委員長が決定しました。以下の通りです。

【庁舎建設特別委員会】※敬称省略
 高橋  豪
  熊谷 一夫
 門脇 民夫
 大石 温基
 黒沢 龍己
○小田嶋 忠
  安藤  武
 小林 幸悦
◎稲田  修

【地方創生特別委員会】※敬称省略
○佐藤 大成
 平岡 裕子
◎田口 寿宜
 阿部則比古
 荒木田俊一
 伊藤 邦彦
 真崎 寿浩
 八柳良太郎
 高久 昭二          いずれの委員会も◎は委員長 ○は副委員長

  終わりに、私から火災発生や遭難に関する事案、火山噴火に関する対応、国家戦略特区シンポジウムでの発表、無料温泉入浴券の配布、プレミアム付き商品券の発行、保育園の民営化に向けての法人の設立について報告をしました。無料温泉県は広報せんぼく7月1日号で各世帯に配布すること、プレミアム付き商品券は7月11日から一般販売がスタートすること、保育園を運営する法人名は「社会福祉法人はなさき仙北」に決定したこと…、などです。

2015年6月29日月曜日

ノーリスクはノーリターン

さて、都内で開催された国家戦略特区シンポジウムが終了後、会場ロビーにオープンしていた仙北市ブースに、小泉進次郞・内閣府大臣政務官が立ち寄ってくれました。和菓子の試食コーナーで、あれこれ食べながらお話しの花が咲きました。本当に気さくな方です。

 ところでセッション本番中、小泉政務官の発言を聞いていて、ボンヤリ感じた幾つかの思いがありました。それらが翌日に観た映画「トゥモローランド」ではっきりしました。先のブログにも書きましたが、私たちが「未来を創る」主体者だという確信です。小泉政務官は、セッションの中で、会場の600人に何度も同じ言葉で語りかけていました。「リスクを恐れていては何も生まれない。進歩はリスクを恐れない挑戦でのみ現実のものとなる」と。

 行政は「失敗が許されない」組織です。しかし、そこに留まっているばかりの市勢では、市民の幸せ度を高めることも不可能な世の中です。ノーリスクはノーリターンと言い換えることができると思っています。

国家戦略特区シンポジウムで

写真は先週金曜日、都内虎ノ門ヒルズで開催された国家戦略特区シンポジウムの、「セッションⅢ」の様子です。同セッションは「養父×仙北の特区を活用した地方創生モデルの構築」をテーマに、モデレーターとして竹中平蔵・特区諮問会議有識者議員(写真:左はし)、またパネラーとして小泉進次郞・内閣府大臣政務官(写真:右はし)、広瀬栄・兵庫県養父市長(写真:左から2人目)、鯉渕美穂・MIKAWAYA21代表取締役社長兼CEO(写真:右から2人目)、そして自分が登壇しました。

 兵庫県養父市は、農業委員会の権限を市長に移管することで耕作放棄地の再生や農地の流動化を目指し、昨年9月に国家戦略特区第1号として認定されました。以降、農地の取得などをスピードアップしたことで農業生産法人の設立が進み、現在8社が市内で生産活動に取り組んでいます。と言うわけで、実績をシンポジウムで発表できる現在がありますが、仙北市は未だ地方創生特区の指定予定団体レベルで、何とも発表内容(構想内容)に現実味がありません。

 「こんな取り組みをして、雇用創出と経済再生を成し遂げたい」的発言と言い訳をして、自分の発表内容をお知らせします。

 始めに、仙北市を紹介します~。今回の私どもの特区提案は、現状では、「法律や難しい手続きが邪魔をして対策が前に進めない」項目ばかりであることをご理解ください。

【1.国有林野の民間開放】
 以前、私は合併前の西木役場で林業係長を勤めていて、その当時から「広大な国有林を民間の経済活動に活用できないか」と考えていました。そこで今回の提案で、国有林を自由に活用できるよう、面積要件や使用に関する規制緩和をお願いしました。
○利用策のイメージは、例えば、
・育林業務や伐採を大胆に民間企業へ移転する。
・様々な木の実の活用、例えばドングリ林に豚を放牧して、世界一の生ハムを生産したり、ブナの実で健康食品づくりを行う。
・美味しくて有名な生保内タケノコ・季節の山菜を加工する林間工場、また森のレストランのオープン。
・落ち葉を拾い集めた完熟腐葉土の製造・販売。
・世界規模の野外活動ができる林業学校の開設。
・それにドローンの実証実験
 などです。

【2.国有林野を活用した「自動飛行」の技術実証】
 ドローン開発拠点の構想です。規制緩和で民間に開放いただく国有林等を活用し、現在抱える課題の解決にドローンを活用しながら、その実証実験を重ね、開発研究者の招へい、研究機関と製造拠点の誘致も実は狙っています。片田舎の林野が、世界最先端技術の集積地に変身する、そんな日が来たら、これは愉快です。
○技術実証のテーマとしては、
・秋田駒ヶ岳や秋田焼山の火山監視。
・山岳遭難、山菜採り遭難者の捜索。
・森林の育成調査。
・有害鳥獣(熊やニホンジカなど)の被害対策。
・遠隔地への宅配試験活動。
 などを考えています。

【3.温泉を核とした国際交流とヘルスケアの推進】
 仙北市は温泉のまちで、国内最多8種類の泉質に恵まれています。市内60ヶ所余りの温泉施設には、1日約7000人の宿泊が可能です。このうち玉川温泉は国内有数の湯治場ですが、3年前の雪崩事故発生後、野外の岩盤浴場は冬期間閉鎖のままです。ここは微量の放射線を発する北投石の産地で、同じく北投石が確認された台湾の北投温泉と、平成25年に温泉協定を締結しました。
○何とか岩盤浴場の通年再開を叶えたいと考えています。そして、
・温泉を核としたヘルスケアの実践、臨床修練制度を活用しながら、市民の健康増進、市外・国外観光客の誘客加速。
・また温泉をテーマに、日本をはじめとした世界の医師との交流。
 を進めます。

 竹中モデレーターからは、国に対して何か思いはないかと尋ねられたので、「国有林の民間開放も温泉医療についても、まだまだ今後も規制緩和を行う必要がある」と申し上げました。小泉パネラーからは、「仙北市でのドローン実証実験に平副大臣と共に参加したい」との発言がありました。

 いよいよ仙北市の特区が動き始めようとしています。

「トゥモローランド」と二匹のオオカミ

土曜の午前、ディズニーの話題作「トゥモローランド」を見ました。始まりの数分で大好きな映画の一本になりました。より良き未来は、より良き未来を信じる心が創るもの、未来は私たち自身が創るものだと、しっかりしたメッセージを感じます。

 映画の中で、主人公役のジョージ・クルーニーが「二匹のオオカミ」の逸話を例に話していました。以前から気になっていたアメリカ民話ですが、原形を調べると下記のような深い内容のお話だったことを初めて知りました。素晴らしい教訓なので皆さんにご紹介します。


〜チェロキー族のお話し〜

 「よいかな、人間の心の中には、オオカミが二匹住み着いている。その二匹のオオカミが、私の中で常に悲惨な戦いを繰り広げている。一匹は、悪いオオカミだ。それは恐れであり、怒りであり、ねたみであり、嘆きであり、後悔であり、強欲であり、ごう慢であり、自己憐憫であり、あやまちであり、敵意であり、劣等感であり、嘘であり、うぬぼれであり、自尊心であり、競争心であり、優越感であり、そしてエゴだ。
 もう一匹の方は、よいオオカミで、それは、喜びであり、平和であり、愛であり、希望であり、分けあいであり、おだやかさであり、謙遜であり、優しさであり、思いやりであり、慈悲の心であり、友情であり、共感であり、寛大で広い心であり、真理であり、哀れみであり、そして信頼だ。
 私の中でこの二匹のオオカミが絶えず争いあっているように、おまえたちの中でも同じ闘いが起きているんだ。そして、それは全ての人たちの心の中でも起こっていることなんだ」

 孫たちはしばし黙ったまま、その言葉の意味を考えていた。やがて子供の一人が曾祖父に尋ねた。
「で、どちらのオオカミが勝つのですか?」
 曾祖父が答えた。
「それはお前が餌を与えるオオカミの方さ」

田沢湖白浜クリーンアップ大作戦

写真は、昨日午前に開催された「田沢湖白浜クリーンアップ大作戦」の様子です。主催は「田沢湖をざっくばらんに語る会(田口寿宜代表)」。小雨まじりの中、100人ぐらいの皆さんが参加してくれました。

 今年、田沢湖は調査事業が本格化します。秋田大学・大阪市立大学・高知大学・国立海上技術安全研究所などが協力し合い、音波調査による湖底地形や地質確認、湖底堆積物の採取と分析、水質やコアサンプルの解析、水中テレビロボットによる最深部撮影など…。全ては田沢湖再生に繋がる貴重な取り組みです。それは同時に白浜の泣き砂再生にも有効です。

 クリーンアップ大作戦に取り組んでから、早いものでもう5年以上経過したと思います。その間、クニマスの発見や全国鳴き砂サミットの開催、県と市が協力して進める「田沢湖再生クニマス里帰りプロジェクト」の立ち上げなど、田沢湖再生を応援する皆さんのネットワークが大きく広がっています。でも一番大切なことは、地元の皆さんの日々の行動です。雨の中、浜辺に打ち上げられたゴミを拾い続けるお母さんや子ども達、若いカップル…。皆さんきっと田沢湖が大好きなのでしょう。

 なおクリーンアップの2回目は7月6日、9時30分からです。当日はHONDAのビーチクリーン活動も協賛します。ご参加をお待ちします。

菅義偉内閣官房長官と

左から湯沢市の齊藤光喜市長・菅義偉内閣官房長官・自分・東成瀬村の佐々木哲男村長です。昨日の午後、湯沢グランドホテルで開催された「管官房長官を囲む懇親会」での一コマです。

 菅官房長官はご存知の通り湯沢市秋ノ宮のご出身です。湯沢高校を卒業して上京、いったん就職をした後で法政大学に入学。小此木彦三郎衆議院議員の秘書を振り出しに政治の道を歩み、横浜市議会議員から衆議院へ進みました。
 毎年1回は地元で近況報告をする会を開催しているそうで、「囲む会」はその今年分みたいな位置付けです。会は小・中・高時代の同級生の皆さんや、横浜市議会議員選挙を応援した“秋田ふるさと後援会”の皆さんなど、ほぼ顔見知りの方々ばかり。皆さんはただただ菅官房長官の健康を心配していました。心許せる旧知の友との時間が、どんなに励ましになることか…。

 そんなムードの中で、申し訳なく思いながらも、長官に「病院の建築が本格化しています。また今後は地方創生特区でご指導を願いします」と、お伝えしました。菅長官は「角館の件は本当に良かったね。頑張って」とお話をいただきました。ありがとうございました。

2015年6月19日金曜日

国家戦略特区シンポジウム

昨日オープンになった情報です(写真は内閣府のホームページ)。6月26日、都内・虎ノ門ヒルズで「国家戦略特区シンポジウム」が開催されます。主催は内閣府。全国から500人程度の参加を予定しているとのことです。このシンポジウムでパネラーをお引き受けしました。

 最初に石破茂・内閣府特命担当大臣のあいさつがあり、平将明・内閣府副大臣や、国家戦略特区の指定を受けた各自治体の首長ら、また特区諮問会議の皆さん、民間企業の代表などによるシンポジウムが予定されています。

○セッションⅠ「パネルディスカッション①」
 テーマ:国家戦略特区として目指すもの

○セッションⅡ「プレゼンテーション」
 テーマ:「農業・医療改革、都市再生」

○セッションⅢ「パネルディスカッション②」
  テーマ:養父×仙北 特区を活用した地方創生モデルの構築

 自分の役割は、セッションⅢ「パネルディスカッション②」での議論です。昨年にスタートした国家戦略特区法に基づき、地方創生特区第1号に指定予定の仙北市が、どのような思いで特区申請を行ったか、その構想の内容などを発表し、パネリストの皆さんと意見交換を行います。メンバー(敬称省略)は、
・竹中 平蔵(モデレーター:特区諮問会議有識者議員)
・小泉進次郞(内閣府大臣政務官)
・広瀬  栄(兵庫県養父市長)
・門脇 光浩(秋田県仙北市長)
・鯉渕 美穂(MIKAWAYA21代表取締役社長)
 です。頑張ります。

2015年6月18日木曜日

一般社団法人田沢湖・角館観光連盟がスタート

4月から一般社団法人としてスタートした、田沢湖・角館観光連盟の総代会が開催されました。佐藤和志会長(写真)はあいさつで、「それぞれの地域の強みを発揮し、連携して仙北市の観光振興に取り組みながら、この連盟が秋田県の観光を牽引する役割をしっかりと果たさなければいけない」と話しました。

 自分はあいさつで8つの報告をしました。それらを簡単に紹介します。

1.カラ吹き源泉作業事故の現状
 3月に起こったカラ吹き源泉での作業事故は、現在事故調査委員会を開催中で、本日も議会の産業建設常任委員会の皆様が、事故現場の検証を行っています。引湯施設の改善も必要で、事務的な精査が終わり次第、補正予算で対応したいと考えている。

2.観光連盟との協力体制について
 市民の皆様から、観光振興・地域ブランドの確立など、多くの提案をいただいている。もとより観光連盟と市は一体の取り組みを行う必要があり、連盟事務局への人的支援、また恒常的な財源支援策などを検討している。

3.無料温泉入浴券・プレミアム付き商品券
 無料温泉入浴券は7月1日号の広報に差し込んで配布、プレミアム付き商品券は7月11日からの発売を予定している。最大活用をお願いしたい。

4.ふるさと納税ふるさと便について
 5月1日から新たな仕組みで試験運用している。昨日現在で納税申し込みが約500件、金額で約700万円を上回る状況。7月1日からの本格運用に向け、皆様から返礼品の造成について格段のご協力をお願いする。

5.6月定例議会での議論について
 市議会6月定例会が開会中。その中で、桧木内堤のサクラ・武家屋敷の垂れザクラはもちろん、市内各地のサクラにもしっかりと手入れが必要で、予算の拡充や組織の見直しをしたいと市議会で答弁した。市役所だけの取り組みには限界も現実としてあることから、観光協会・観光連盟を中心に組織づくりに取りかかっていただき、来シーズンを迎えることができればと考えている。

6.地方創生特区と近未来技術実証特区について
 地方創生特区の仕組みの説明や、事業者の掘り起こしを市内で進めたいと思っている。例えば農地法の緩和では、農業生産法人の設立要件が緩やかになり、法人で農地を取得して、提供したい農産物を皆様自身が生産することもできる。古民家を取得し小さなホテルを始める際には税法上の優遇措置があるなど、まだまだいろいろメニューがある。そんな情報提供も、「まちづくり懇談会」などでお伝えしたい。市全体の地方創生フォーラムは、7月19日を予定している。
 地方創生特区制度は、これまでの構造改革特区、総合特区、国家戦略特区など、あらゆる特区法のメニューを全て利用することができるし、さらに規制緩和の要望も常時行うことができる。今、情報収集を行っているものに「外国人による地域限定の通訳案内士」の養成事業、免税店の規制緩和などがある。皆様からもどんどんアイデイアをいただきたい。

7.湯治に関する医療費控除制度の拡大等について
 これまでは、秋田県内では秋田市のユフォーレしか対象施設がなかったが、この状況を改善したい。医療費控除ができる施設の要件緩和について、先日、塩崎厚生労働大臣に要望書を提出してきた。また湯治が医療行為と認めていただけるよう、そして公的医療保険の適用ができるよう研究を進めている。各団体との連携の中で、日本の湯治文化をユネスコの世界文化遺産に登録しようという動きを察知している。田沢湖・角館観光連盟は運動の中心団体として行動を起こすべきではないかと考えている。

8.市行事の観光利用について
 仙北市は今年9月に市政10周年を迎える。各種行事が多数行われる予定だが、観光連盟の皆様には、どうかその日時や内容の情報を早くに入手されて、誘客活動に利用して欲しい。何人でもないかも知れないが、そんな小さな積み重ねが将来きっと生きてくると思う。

 ごあいさつの場面で、多弁は失礼と知りながら…。お話しさせていただきました。
 ゴメンナサイ!。

2015年6月17日水曜日

嬉しかった市民アンケート結果

広報せんぼく6月16日号に、「市民アンケート調査」の結果が掲載されています。幾つかの特徴を感じながらも、先ずは平成22年と比較して、平成26年の満足度が格段に上がった項目が多数で、本当に嬉しく思っています。

 私が始めた「市民満足度カウンター(仙北市ホームページ上)」には、様々な政策に満足していない皆さんの書き込みが多数あって、私もそうですが、職員は心が折れ続けていました。「努力しても誰も評価してくれない」ことに落胆していた職員は、本当に大勢いました。今回のアンケート結果は、そんな私や職員に対する市民からの応援と考えることもできるかな、と。

 例として、各分野のポイント(満足+やや満足の実数)の推移を紹介します。
1.医療体制(H22:153 → H26:406)
2.社会保障(H22:123 → H26:364)
3.都市計画(H22:61 → H26:203)
4.生涯学習(H22:153 → H26:448)
5.スポーツ(H22:129 → H26:392)
6.芸術文化(H22:159 → H26:487)
7.財政運営(H22:84 → H26:207)
8.物産(H22:143 → H26:211)
 など。

 これから、さらに細やかに分析を行い、次期総合計画にしっかりと市民の思いを描き込みたいと思っています。

2015年6月15日月曜日

ミッキーとトルーパーは同僚です

前回のブログで、スター・ウォーズについて書き込みをしてから、ブログへの訪問者がずいぶんと増えました。二匹目のドジョウを狙って、スター・ウォーズのネタをもう一つ…。

 写真は、スター・ウォーズに出てくる機動歩兵ストーム・トルーパーです。エピソード4「新たなる希望(1977年に公開されたシリーズ実写版の第1弾)」では、インペリアル・ストーム・トルーパー(帝国軍機動歩兵)となっていて、悪の兵士です。でもエピソード2「クローンの攻撃(シリーズで言うと2002年公開の実写版第5弾)」にトルーパーの誕生シーンがあって、それを見ると、どうも最初から帝国軍の兵士ではなかったようです。このクダリは長くなるので、また後日にします。

 写真のストーム・トルーパー2体は、東京ディズニーランドで撮影したものです(自分が撮ったものではありませんが…)。どうしてトルーパーがディズニーランドに?、を少し説明すると、スター・ウォーズの産みの親ジョージ・ルーカスがつくったルーカス・フィルムは、2012年にウォルト・ディズニーに買収されていて、現在製作されている第7弾「フォースの覚醒」は、ディズニー映画で配給されます。だから、トルーパーがディズニーランドにいてもいいのです。
 ミッキーとトルーパーは、ディズニーの同僚です。

2015年6月14日日曜日

市内運動会が最盛期

6月の第2・第3日曜日は、市内各地で運動会が最盛期を迎えます。と言うわけで今日は、朝から生田集落の運動会・中川地区の運動会に参加させていただきました。各実行委員会の皆さん、本当にご苦労様でした。

 白岩地区も本日でしたが、こちらは熊谷教育長が出席しました。それにしても、最近特に地域行事にパワーが戻ってきたような気がします。皆さんの表情に「楽しんでる感」があって、こちらまで嬉しくなってきます。

 写真は生田グラウンドに設置されていた運動会の手作り大看板。運動会の楽しさが溢れていて、それでいて歴史ある生田集落の風格もあります。その出来映えに感動して記念撮影でピース。

 午後は横手市合併10周年記念事業を見学。ついでに少し足を伸ばして羽後町へ。以前から訪ねたかった某ソバ屋さんの暖簾をくぐることができました。美味しかった、流石です。ところが、おソバを食べる中、どういう訳かエリック・クラプトンの「ティアーズ・イン・ヘブン」が頭から離れず、実際に何としても聞きたくなって。横手市内のブック・オフで中古ベスト(500円)を見つけて…。

素晴らしかった東北方面音楽隊

6月13日は朝からバタバタでした。まず「高松宮賜杯第59回全日本軟式野球大会秋田県予選会(第2部)」です。全県9ブロックを勝ち抜いたチームで東北大会・全国大会への出場権を競います。仙北市からは神代クールス(遠藤昭人監督)が出場しています。開会式では落合球場の放送設備が不調で、参加いただいた皆さんに失礼をしました。来週、調整をお願いしてみます。

 午後からは陸上自衛隊東北方面音楽隊のコンサートです(写真)。素晴らしい演奏会です。それを市民の皆さんは良く知っていて、市民会館は満席です。一部の最後に演奏いただいたパンチネロ序曲も好きな楽曲(作曲:アルレット・リード)でした。でも難曲だなあと。高校時代、リード作曲のアルメニアン・ダンスを演奏した経験があります。やっぱり難しかった…。

 夕方は黒湯温泉へ。久しぶりにお目にかかる方々と近況報告会でした。お酒は飲まずに1時間ほど滞在しての帰り道、真っ暗なカラ吹き源泉付近で車を止めて、いろいろ心の中でお話しをしました。合掌。

2015年6月11日木曜日

頼もしい温泉ネットワークに謝意

全国市長会を少し早く退場し、夕方、渋谷区代々木へ移動。NPO法人健康と温泉フォーラム(三友紀男会長:仙台社会保険病院名誉院長等)の年次総会・理事会に出席しました。ここで皆さんにお伝えしなければいけない思いがありました。

 今年の3月18日、カラ吹き源泉の温泉作業事故で3人の皆さんを亡くしてしまう事故が起こりました。その後、作業に関する安全マニュアルの未整備が明らかになり、同じような事故を起こしてはならないと、懸命にマニュアル整備に取り組みましたが、この作業をサポートしてくれたのが、同NPOです。全国の温泉ネットワークを活用し、草津、箱根、別府などなど、たくさんの温泉に作業マニュアルの提供を呼びかけてくれました。本当に頼もしいネットワークでした。

 今回の年次総会・理事会には、その関係者も多く出席しています。そこで事故対応への御礼をお話しさせていただきました。あわせて同フォーラムが主催するイベント「健康と温泉フォーラム」を、今年は仙北市で開催する準備を進めていて、「どうか皆さんで仙北市へお越しください」のご案内もしました。

 さて総会では、興味深い報告がありました。「和食がユネスコの世界文化遺産に登録されたように、日本の温泉・温浴を世界文化遺産に登録する準備を進めている」とのことです。素晴らしいアイディアだと思います。仙北市の地方創生特区のテーマも、「湯治文化を世界へ」があり、タイムリーな動きになっています。

 頼もしい仲間たちです。

2015年6月10日水曜日

第85回全国市長会に出席

6月10日、第85回全国市長会(森民夫・長岡市長が会長)に出席。写真は来賓のあいさつをする安倍内閣総理大臣。「これまで地域に眠る資源を掘り起こし、開発の取り組みを続けてきました。この取り組みこそ地方創生です。地方で地方の皆さんが暮らしを立てることができるよう、そんなまちづくりをしっかりと支えていきます」と話していました。

 また高市総務大臣は、「地方税収は少しずつ増えていています。これが確実に進展できれば、地域内で地産地消が進み、結果として為替に影響されない経済が実現できます。地方から日本のGDPを引き上げる思いで取り組んでください」と話していました。

 会議は、
・東日本大震災からの復旧復興及び福島第一原子力発電所事故への対応に関する決議
・地震、津波、火山噴火等災害対策及び原子力安全防災対策の充実強化に関する決議
・地方創生の推進に関する決議
・地方の創意を活かした分権型社会を実現する決議
・都市税財源の充実強化に関する決議
 等を採択。また役員人事については、森会長を引き続き選任、副会長(全国9ブロックからそれぞれ)には栗林次美・大仙市長等を選任し終了しました。

2015年6月9日火曜日

塩崎恭久・厚生労働大臣に要望活動

写真右は塩崎恭久・厚生労働大臣。左は桝屋敬悟・総務委員会委員長。本日の夕方、厚生労働省を訪ね、「温泉利用型健康増進施設の認定要件の緩和」を要望しました。要望側はNPO法人健康と温泉フォーラム(三友紀男会長)、それに新潟県阿賀野市の田中清善市長、大分県竹田市の首藤勝次市長、自分などです。

 本当にお忙しい中、塩崎大臣にはお時間をいただきました。また仲を取り持っていただいた桝屋委員長はじめ、多くの皆様に感謝を申し上げます。
 さて今回の要望は、「ラジウム・ラドン温泉を利用した健康日本推進連絡会議」が主体となりました。前述の新潟県阿賀野市、仙北市のほか、鳥取県三朝町・山梨県北都市・鳥取県倉吉市とNPO法人健康と温泉フォーラムが構成員となった活動団体です。要望の内容は、湯治で健康増進をする際、出費となる経費(交通費や滞在費)を医療費控除にできる施設を全国にもっと増やしましょう(全国では20ヶ所。秋田県には1ヶ所:ユフォーレ)、そのために施設の適用要件(現在は14項目)のハードルを下げてください、ざっくり言うとそんなお願いです。

 塩崎大臣からは、「しっかり検討するよう関係部署に指示します」とのご返事をいただきました。手応え上々です。

2015年6月7日日曜日

土・日は都内でした②

土・日は都内でしたの②です。日本温泉気候物理医学会との懇談が思いのほか盛り上がり、大幅に時間を超過(ゴメンナサイ)してしまった後、一人でホテルに帰り、近所の「なか卯」で夜泣きソバ(うどんではありません。なか卯のソバは絶品です)をすすりました。このままホテルで寝てしまうには少し早く、2時間ぐらいの夜の街ウォーキングを考えて、妙案を思いつきました。「そうだ、スター・ウォーズ展」に行こう…。

 と言うわけで、歩くこと40分。六本木ヒルズの52階「東京シティビュー・スカイギャラリー」で開催中のスター・ウォーズ展のお話を少し。
 まず写真は入り口付近に立つダース・ベイダー。このエリアまでは写真撮影ができました。ところでベイダーはルーク・スカイウォーカーの父親ですが、本名をアナキン・スカイウォーカーと言います。銀河共和国のパルパテーン議長(実はシスの暗黒卿)の策略で、フォースの暗黒面に引きずり込まれ、悪の権化となってしまった悲しい過去があります。この等身大のフィギュアからも、そんな悲哀が感じられます。ベイダーファンは必見です。

 52階は映画の世界そのものです。デス・スター、Xウィング戦闘機、帝国軍のスーパーデストロイヤー(すごいデキです。細かな光ファイバーで艦内の装備まで連想できます)、C3PO、R2D2、ヨーダ…、1日中いても飽きることはありません。最後のショップでは、580円のミニポスターを4枚買いました。宝物です。

 シリーズ新作の公開は12月。予告編にはハリソン・フォードが登場していましたが、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャーなど、オリジナルキャストが全員登場すると言う噂もあります。本当でしょうか。

土・日は都内でした①

土・日は出張で都内でした。何とか仙北市の取り組みで、湯治文化と医療を結束したいと、土曜日は、一般社団法人・日本温泉気候物理医学会の関係者と懇談しました。皆さんには3年前に仙北市で同学会総会を開催していただき、それ以来ずっとご指導を仰いでいます。

 今回、市が提案する医療ツーリズム(ヘルス・ケアツーリズム)について、また公的医療保険の適用や医療費控除の考え方など、様々な視点でご指導をいただくことができました。思い描く姿を実現するまでは、少し時間がかかるかな…。

 今日は、お昼から都内平河町のルポール麹町で「東京田沢湖会」です。写真は会長の平鹿靖さんのごあいさつ。故郷の空き家活用事業の提案や特区指定への期待感など、いろんなことに気を付かせていただいたお話でした。また平鹿会長は、「会長職を今回の役員改選でご返上させて欲しい」との発言があり、総会では役員改選の結果、佐藤高次さんが新会長に選任されました。

 さて自分は、あいさつ時間をフル活用させていただき、昨年の総会以降の1年間に起こった仙北市の出来事を、ダイジェストにまとめて“発表”させていただきました。次のような内容です。
・6月 供養佛の砂防堰堤が完成
・6月 全国鳴き砂サミットinたざわ湖開催
・7月 生保内中学校が剣道女子団体で優勝
 などなど。これを先日6月1日の秋田駒ヶ岳山開きまで延々と…。来年はどんなことを報告できるでしょうか。 

2015年6月3日水曜日

6月定例市議会の市政報告⑤

【建設部】
◇地域高規格道路整備について
 先月29日、国道46号「地域高規格道路」田沢湖・協和間整備期成同盟会総会、地域高規格道路大曲・鷹巣道路整備促進期成同盟会総会を開催しました。国道46号の期成同盟会総会では、高速自動車道に対応したアクセス道路の整備で刺巻地区の整備改良や第2仙岩トンネルの整備を含む道路改良を、推進・事業実施事項として確認しました。なお来年度からは本期成同盟会を拡大し、秋田市・盛岡市・滝沢市・雫石町にも加入をいただくことにしました。秋田・岩手両県の県都を結ぶ最重要路線としての位置づけを明確にし、目標の実現に向け活動を加速します。その前段として雫石町との連携事業を今年度中に開催する予定です。
 大曲鷹巣道路の期成同盟会総会では、地域高規格道路整備の促進や狭隘箇所の早期解消について推進事項として確認しました。平成27年3月には、県幹線道路検討委員会で仙北・北秋田両市境の大覚野峠を含む14.3キロメートル区間を最優先整備区間に決定いただきました。今後は両同盟会とも関係する自治体と力を合わせ、県議会や国会議員の皆様への要望活動、市民フォーラムなどを開催したいと思います。

【医療局】
◇平成26年度決算見込みについて
 2つの市立病院の平成26年度の決算状況は、地方公営企業法の改正で公営企業会計基準が大幅に見直され、所定経費引当金(賞与引当金、法定福利費引当金、退職給付引当金、貸倒引当金)を新たに計上するため、特別損失の過年度損益修正損として計上したことから、当年度は大幅な純損失となっています。
 市立田沢湖病院は外来患者数の合計が3万321人で前年度比26人の減少、入院患者数については前年度比327人減少の1万6,704人となっています。このことから、事業収益は入院及び外来患者数の減少に伴い、医業収益が減少したことと併せ地方公営企業会計の制度見直しで、特別損失3億864万円、純損失で4億1,453万3千円を計上する見込みです。
 市立角館総合病院についても、会計制度の見直しで当年度の純損失は17億1,632万7千円の赤字を見込んでいます。経常損失は6,824万8千円で前年度と比較し912万円の減益となりました。これは事業収益が入院収益増で増加し、事業費用の材料費や経費は減少したものの医師の増員及び管理者給与の負担、派遣職員直接雇用による職員給与費の増、消費税増税に伴う雑損失が増加したことでの減益と分析しています。患者の動態は入院延患者数が7万6,822人、外来延患者数が14万2,139人と、前年度比で入院患者・外来患者ともに減少です。
 医療局は、当年度から一般会計からの一定の支援で、事業費用と累積欠損金の解消に向け取り組んでいる現状です。結果的に907万7千円の純利益です。

◇ 平成27年度の診療体制について
 田沢湖病院では、本年2人の看護師を採用し看護体制の充実を図るほか、秋田大学や県立脳血管研究センターなど医療機関から非常勤医師の派遣をいただき、良質で継続的な医療を提供します。引き続き医療局とともに医師・看護師等の医療スタッフの充実を目指し、積極的な経営改善に努めます。角館総合病院は、平成26年度と同様の常勤医師22人体制です。不足する診療科は秋田大学や岩手医科大学などから非常勤医師の派遣をいただき、診療体制の確保を図りました。なお本定例会には医師用修学資金貸付金に伴う「平成27年度病院事業会計補正予算」を上程しています。

◇市立角館総合病院改築事業について
 市立角館総合病院改築事業の工事進捗状況は、本体工事については3月23日に安全祈願祭を行い、現在は基礎の掘削工事を進めています。5月末の進捗率は6パーセントとなっています。外構工事は45パーセントの進捗状況です。
 現場内及び現場周辺の安全対策に十分注意し、早期完成を目指して工事を推進します。

 以上、主要事項並びに諸般の報告を申し上げました。本定例会に提案している案件は報告関係4件、条例関係5件、予算関係3件、その他1件の計13件です。
 慎重審議の上、全議案についてご可決を賜りますようお願い申し上げ、市政報告とします。
※写真は医療現場のイメージ

6月定例市議会の市政報告④

【農林部】
◇平成26年産米価下落対策について
 26年産米価下落については、国の収入減少影響緩和対策(ナラシ対策)で、主食用水稲の減収分に対し加入した235経営体へ約1億5千万円を5月末に交付済みです。また26年産米に限りナラシ対策未加入者へも交付される「円滑化対策交付金」は、6月末を目途に10アールあたり約8,600円を交付予定です。このほか27年産水稲うるち品種を対象とした種子助成「水稲種子購入緊急支援対策事業」は、生産者が仙北市地域農業再生協議会メンバーの認定方針作成者等(JA、主食集荷業者)から購入した種子11万6,024.5キログラムについて、1,083万7,014円を助成しています。なお種子の購入内訳は「あきたこまち」が10万3,179キログラム(種子全体の89パーセント)、「ゆめおばこ」は9,536.5キログラム(8.2パーセント)等でした。

◇(株)秋田仙北夢牧場の肥育牛(黒毛和種)の出荷について
 秋田県・JA等関係団体と連携し、畜産振興と高付加価値農業への転換を目的に誘致した大規模肥育牛団地「(株)秋田仙北夢牧場」は、肥育牛(交雑種)が昨年6月から12月まで毎月約30頭ペースで秋田市及び横浜市へ出荷されていました。交雑種の出荷と平行し、あきた総合家畜市場から導入してきた黒毛和種の飼育も順調に進み、去る5月26日に当初計画より1ヶ月前倒しで「秋田牛」初出荷セレモニーを行いました。今後は毎月30頭程度の定量出荷が見込まれます。また新規需要米の受入供給先として新たな運営段階を迎えることになります。

◇農村整備事業について
 生産基盤の整備のため、市内各地で事業実施に向け準備を進めています。西木町潟野十二峠地区の基盤整備は、県営事業として今年度から2ヶ年の工事を予定しています。今年度分については市内業者2社が落札し、約13ヘクタールを2工区に分けて実施予定です。工期は今年12月下旬までです。このほか生保内南地区、神代地区の計画は、国・県の助成を得ながら実施に向けた計画策定を行っています。また農業の多面的機能の維持・発揮のための地域活動や営農活動に対して支援する「多面的機能支払制度」は、昨年は市内49組織が活動していますが、今年度は桧木内地域の2組織が新たに取り組みに加わります。本定例会に関係経費を計上しましたので、ご審議をよろしくお願いします。

◇薬用作物産地確立支援事業について
 市はこれまで稲作偏重型農業からの転換を目指し、農地集約化や大規模畜産団地の誘致、園芸作物の導入など様々な農業政策を展開してきました。そうした中、昨年から取り組んでいる大手生薬会社と連携した薬草栽培は、栽培面積に下限がないことから高齢者でも容易に栽培が可能で、昨年の実績からも条件を満たす成果物は契約単価で買い取ってもらえる等、農家の経営安定に有効策となり得る手応えがあります。去る4月22日には、仙北市薬草生産組合から農水省に申請した平成27年度産地活性化総合対策事業「薬用作物産地確立支援事業」が採択され、今後の取り組みに対する一層の弾みになると期待しています。また本年度から新規事業として猪苓栽培に着手し、市内5個人、1農業法人合わせて80アールに、4,800本の原木ホダ木圃場を開設しました。
※全国で繰り広げられている子ども田植え体験会

6月定例市議会の市政報告③

【市民福祉部】
◇国民健康保険事業について
 国民健康保険事業は、平成23年策定の「仙北市国民健康保険事業運営安定化計画」に基づき、財政の健全化を進めています。国保税は資産割を所得割へ移行する賦課方式の変更を、平成25年度から段階的に実施してきました。3年目となる平成27年度は資産割を廃止して応能割を所得割に一本化し、課税方式を3方式とします。国保税の税率改正は市内経済状況や米価下落の影響を考慮しながら、加入者の税負担増加を招かないよう、現時点の試算で一人当たりの課税額が平成26年度とほぼ同額となるよう配慮します。税率の改正案は、5月27日「仙北市国民健康保険運営協議会」で承認をいただきました。これにより国民健康保険税条例の一部を改正する条例を本定例会に提案しています。

◇子ども・子育て支援事業計画に基づく取り組みについて
 今年度から子ども・子育て支援新制度が本格的にスタートし、これにあわせ策定した平成27年度から5年間の子ども・子育て支援事業計画に基づいて、様々な施策を総合的・一体的に進めます。また今年度から「だしのこ園」「神代こども園」が認定子ども園としてスタートしていますが、今後は「にこにこ保育園」「ひのきない保育園」についても、認定子ども園への移行を予定しています。県から2年間のサポートを受け、就学前児童に対する質の高い教育と保育を一体的に提供できる施設となるよう準備を進めます。

◇市立保育園等の法人化について
 市立保育園・幼稚園・認定こども園の法人化については、4月から市民福祉部子育て推進課内に法人化準備室を設置し、準備に着手しています。まずは法人化の受け皿となる社会福祉法人の設立に向け、5月20日に第1回社会福祉法人設立準備委員会を開催しました。今後数回の準備委員会を経て、10月には正式に法人として認可を受け立ち上がる予定です。その後は法人が中心となり、来年4月からの認定こども園「だしのこ園」と「神代こども園」の法人化に向け、保育教諭を中心とした法人職員の採用など様々な準備作業を行う予定です。

【観光商工部】
◇プレミアム付き商品券発行について
 市内の消費喚起や、家計支援と地域商工業者の利用促進、また低所得者・子育て世帯の支援を行うため、仙北市プレミアム付き商品券を発行します。この商品券は、国の地域活性化・地域住民生活等緊急支援交付金(消費喚起・生活支援型)を活用し、市からの補助金等を財源に、仙北市商工会が事業主体となって実施します。一般分は1セット1万円で1万2千円分の商品が、また非課税世帯・子育て世帯は、優遇措置として1セット5,000円で1万2千円分の商品が購入できます。両方に該当してもどちらか1セットのみの交付になります。発行部数は一般分・非課税世帯支援分・子育て支援分合わせて23,400セットを計画しています。発券は一般分が7月11日、非課税世帯支援分・子育て支援分は6月27日に先行販売の予定で、平成28年1月10日までの使用期間を予定しています。
※写真はだしのこ園の入園式

6月定例市議会の市政報告②

次に各部局等の主要事項並びに諸般の状況について報告します。

【総務部】
◇総合教育会議の開催について
 地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律が、4月1日より施行されています。これを受けて5月28日、新設の仙北市総合教育会議を開催しました。この会議は教育の政治的中立性、継続性・安定性を確保しながら、地方教育行政の責任体制の明確化、迅速な危機管理体制の構築、市長と教育委員会との連携の強化を図るため設置しました。会議では総合教育会議の運営や大綱の策定方針を協議したほか、スポーツ振興担当部署の市長部局への移転、児童・生徒数の今後の推移等から、子ども達の学習環境の充実を図る手法として、学校統合議論にも踏み込む姿勢の確認、さらなる英語教育の必要性など広範な協議を行いました。
 今後も教育に関する課題等について、しっかりと連携し議論を行いたいと思います。
               
◇仙北市空き家情報バンクの利用状況について
 新年度になり新たに8軒の空き家登録がありました。現在ホームページに掲載されている物件は合計16物件で、うち2件が交渉中です。問い合わせ等も増え、職員が同行した物件の内覧は休日対応を含め5回にのぼっています。これらの結果、県内から4人家族の移住が決まりました。

◇地方創生先行型交付金事業の進捗について
 まち・ひと・しごと創生法で努力目標とされた「地方版総合戦略」の策定について、策定に必要な調査等を委託するため、5月15日に4事業者からのプロポーザル提案を受け、最も適切な事業者を選定し、6月1日に契約を締結し具体的な策定作業も始まりました。また市内のアパートに住む新婚世帯を対象に家賃の助成を行い、定住・流入を図る定住対策新婚世帯家賃助成事業は、市ホームページへの掲載や地域センター、各出張所の窓口にチラシを置きPRしています。現在は1件の助成金交付が決定しています。

◇地方創生特区に関するシンポジウムの開催について
 政令による指定が秋ごろに予定される中、来る7月19日、市民の皆様との特区情報の共有を目指し、シンポジウムを開催したいと考えています。国や県からの協力もいただき、専門家、著名人を招聘しての講演、パネルディスカッションなどを行い、地方創生特区の可能性や制度に関する勉強会です。開催経費は本定例会に補正予算として提案しています。

◇玉川ダム湖総合開発株式会社定時株主総会について
 玉川ダム湖総合開発株式会社は、国が発注するダム周辺環境整備事業の受託事業者として、またダム建設に伴う玉川地区移転者の就労先としての役割を担い、平成元年10月に設立されました。市が発行済み株式総数の50.3パーセントを所有し、47.3パーセントの株式は玉川ダム移転者会の方々などが保有しています。関係者からは会社発足から25年が経過し、多くの移転者世帯で世代交代が進んでいることや、国の委託事業が随意契約から競争入札に改められたことなど時代が変化し、会社設立当初の目的については既に一定の役割を果たしたのではないかとのご意見をいただいています。これを受け6月1日に開催の定時株主総会で、今後の会社の在り方について意見交換した結果、会社の解散を視野に入れ、諸課題について検討を進めていくことにしました。

◇ 市有地の売払いについて
 田沢湖畔春山地区に昨年オープンした「グリーンヒルズ田沢湖」を運営している「マーケットミル株式会社(千葉薫代表取締役)」と仙北市の間で、昨年11月に同施設の敷地(市有地)の土地賃貸借契約を締結しています。先に当該貸付地並びに隣接市有地については、「マーケットミル株式会社」から買い取り希望の申し出がありました。同施設は田沢湖畔の誘客や活性化に寄与する施設で、市有地の有効活用という観点からも売却する方向で相手方と話し合いを進めています。

◇火災の発生について
 5月14日(木)午前3時頃、角館町薗田板井村地内で住宅火災が発生し、木造一部2階建(192平方メートル)が全焼しました。外に設置していた地下水をくみ上げるポンプ周辺から火が出ているのに気づき、家族から通報があったと報告を受けていますが、原因は調査中です。この火災によるケガ人はいません。
※写真はまち・ひと・しごと創生本部から講師を招いた市議会主催の勉強会

6月定例市議会の市政報告①

今日から6月定例市議会が始まりました。冒頭の市政報告内容をお知らせします。

 はじめに、カラ吹き源泉事故調査委員会についてです。
  カラ吹き源泉事故調査委員会の1回目の会議が、5月19日に開催されました。委員は6人で、委員長には林信太郎秋田大学教授、副委員長には野上健治東京工業大学教授が就任しました。会議では、これまでの経過等について、野上副委員長から3月末と4月上旬に実施の現地調査報告がありました。委員会では、この後、集湯槽、分湯槽及び引湯管エア抜きの現状調査等を委託することにし、その結果を受けて次回委員会を開催することにしています。今後2~3回の委員会を開き、8月中に報告書が提出される予定です。

 次に、秋田駒ヶ岳山開きについてです。
 6月1日、八合目登山口で登山者の安全を祈願する神事が行われました。当日の記念登山にはは雫石町から61人、仙北市側から96人が参加。また昨年の滑落事故や御嶽山噴火を踏まえ、新たな取り組みを行って山開きを迎えました。滑落事故再発防止のために、危険箇所の案内表示や登山道、雪渓等への道標を設置しました。噴火対策では県警との連携を高め、市ホームページに秋田駒ヶ岳の火山活動情報を掲載、登山届けのメール受付窓口を設けました。また火山防災対策でヘルメット装備を行い、アルパこまくさに20個、八合目休憩所に30個、阿弥陀池避難小屋に50個を装備済みです。横手美入野岳友会からいただいた24個は、市の50個と合わせ阿弥陀池避難小屋へ設置しました。
 引き続き秋田駒ヶ岳の火山活動に留意し、避難小屋の屋根補強は県に働き掛けを続けます。

 次に、高齢者叙勲の受章者についてです。
 元西木村議会議員の佐藤善太郎氏が地方自治功労で旭日単光章を受章されました。この度の受章は、永年にわたる職務の精励や功績・功労が認められたものです。
 市民の皆様と共にご労苦に感謝し、心からお祝いを申し上げます。

 次に、一般会計補正予算についてです。
 補正額は1億4,634万7千円で、これに既定予算を加えると、補正後の額は185億8,426万4千円となります。主な事業は、ふるさと納税ふるさと便事業費、ふるさと仙北応援基金積立金、認可保育園等法人化推進事業費、道路改良事業費などです。また、地方債補正が1件あります。よろしくご審議をお願いします。
※写真は駒ヶ岳登山と美しい山並み

2015年6月1日月曜日

来年は山頂でお会いしましょう

写真は秋田駒ヶ岳の山開き神事の様子です。青空の下、自分が持っている赤いヘルメットは、駒ヶ岳が万が一にも噴火したときに使ってもらおうと準備したもので、アルパこまくさに20個、八合目の休憩所に30個、阿弥陀池の避難小屋に50個配備しました。

 どうか事故がないよう、安全な登山を楽しんでもらえるよう神事を行い、今シーズンが幕開けしました。秋田県警と連携して、登山計画や登山届けはインターネットでも作成できるようにし、火山情報も頻繁に最新情報に更新する仕組みを整えました。アルパこまくさなどで入山前に提出することもできます。またコースのそこここに危険箇所の立て看板も増設しました。無粋と言われるかも知れませんが、安全対策を躊躇しないことにしました。

 さて下山後、岩手県側(国見ルート)から登山を始めた雫石町の皆さんと、秋田県側(八合目ルート)から入山した仙北市の皆さんなどが一同に会し、駒ヶ岳グランドホテルで交流会を開催しました。ここで雫石の深谷町長から「来年の駒ヶ岳の山開きでは、仙北市長に是非とも国見ルートからアタックして欲しい。私(雫石町長)は八合目から登山を開始し、山頂でピッケルの交換をしよう」との提案をいただきました。「えっ?」と思いましたが、「何だか楽しそう」に思えて、中締めのあいさつの前、会場の皆さんに「了解しました。来年は山頂でお会いしましょう」と約束をしました。
 やりましょう!!。