【建設部】
◇地域高規格道路整備について
先月29日、国道46号「地域高規格道路」田沢湖・協和間整備期成同盟会総会、地域高規格道路大曲・鷹巣道路整備促進期成同盟会総会を開催しました。国道46号の期成同盟会総会では、高速自動車道に対応したアクセス道路の整備で刺巻地区の整備改良や第2仙岩トンネルの整備を含む道路改良を、推進・事業実施事項として確認しました。なお来年度からは本期成同盟会を拡大し、秋田市・盛岡市・滝沢市・雫石町にも加入をいただくことにしました。秋田・岩手両県の県都を結ぶ最重要路線としての位置づけを明確にし、目標の実現に向け活動を加速します。その前段として雫石町との連携事業を今年度中に開催する予定です。
大曲鷹巣道路の期成同盟会総会では、地域高規格道路整備の促進や狭隘箇所の早期解消について推進事項として確認しました。平成27年3月には、県幹線道路検討委員会で仙北・北秋田両市境の大覚野峠を含む14.3キロメートル区間を最優先整備区間に決定いただきました。今後は両同盟会とも関係する自治体と力を合わせ、県議会や国会議員の皆様への要望活動、市民フォーラムなどを開催したいと思います。
【医療局】
◇平成26年度決算見込みについて
2つの市立病院の平成26年度の決算状況は、地方公営企業法の改正で公営企業会計基準が大幅に見直され、所定経費引当金(賞与引当金、法定福利費引当金、退職給付引当金、貸倒引当金)を新たに計上するため、特別損失の過年度損益修正損として計上したことから、当年度は大幅な純損失となっています。
市立田沢湖病院は外来患者数の合計が3万321人で前年度比26人の減少、入院患者数については前年度比327人減少の1万6,704人となっています。このことから、事業収益は入院及び外来患者数の減少に伴い、医業収益が減少したことと併せ地方公営企業会計の制度見直しで、特別損失3億864万円、純損失で4億1,453万3千円を計上する見込みです。
市立角館総合病院についても、会計制度の見直しで当年度の純損失は17億1,632万7千円の赤字を見込んでいます。経常損失は6,824万8千円で前年度と比較し912万円の減益となりました。これは事業収益が入院収益増で増加し、事業費用の材料費や経費は減少したものの医師の増員及び管理者給与の負担、派遣職員直接雇用による職員給与費の増、消費税増税に伴う雑損失が増加したことでの減益と分析しています。患者の動態は入院延患者数が7万6,822人、外来延患者数が14万2,139人と、前年度比で入院患者・外来患者ともに減少です。
医療局は、当年度から一般会計からの一定の支援で、事業費用と累積欠損金の解消に向け取り組んでいる現状です。結果的に907万7千円の純利益です。
◇ 平成27年度の診療体制について
田沢湖病院では、本年2人の看護師を採用し看護体制の充実を図るほか、秋田大学や県立脳血管研究センターなど医療機関から非常勤医師の派遣をいただき、良質で継続的な医療を提供します。引き続き医療局とともに医師・看護師等の医療スタッフの充実を目指し、積極的な経営改善に努めます。角館総合病院は、平成26年度と同様の常勤医師22人体制です。不足する診療科は秋田大学や岩手医科大学などから非常勤医師の派遣をいただき、診療体制の確保を図りました。なお本定例会には医師用修学資金貸付金に伴う「平成27年度病院事業会計補正予算」を上程しています。
◇市立角館総合病院改築事業について
市立角館総合病院改築事業の工事進捗状況は、本体工事については3月23日に安全祈願祭を行い、現在は基礎の掘削工事を進めています。5月末の進捗率は6パーセントとなっています。外構工事は45パーセントの進捗状況です。
現場内及び現場周辺の安全対策に十分注意し、早期完成を目指して工事を推進します。
以上、主要事項並びに諸般の報告を申し上げました。本定例会に提案している案件は報告関係4件、条例関係5件、予算関係3件、その他1件の計13件です。
慎重審議の上、全議案についてご可決を賜りますようお願い申し上げ、市政報告とします。
※写真は医療現場のイメージ
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